JP3877445B2 - 調理用加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被調理物を設置自在な加熱用空間を加熱するグリル用バーナと、
その加熱用空間に連設されて、その加熱用空間内の排ガスを装置外に導く排気路と、
前記グリル用バーナへの燃料供給路を開閉する開閉操作自在なグリル用開閉弁とが設けられた調理用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる調理用加熱装置は、加熱用空間に設置した魚等の被調理物をグリル用バーナにて加熱して焼き調理するものであり、加熱用空間の排ガスは排気路を通じて装置外に排出されるようになっている。
かかる調理用加熱装置においては、加熱用空間内の清掃が不十分であったり、グリル用バーナによる焼き調理が不注意で長時間にわたる等の原因により、極めて稀ではあるが、被調理物から出て加熱用空間内に溜まっている油分等の可燃性残滓が燃焼して、その火炎が排気路から装置外に洩れる、所謂、炎あふれが発生する場合がある。
従来では、炎あふれに対する対策が講じられていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の調理用加熱装置では、極めて稀にではあるが、炎あふれが発生する虞があり、改善が望まれていた。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、炎あふれを防止するとともに、炎あふれを防止した後の安全を確保することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、加熱用空間内に溜まっている可燃性残滓が燃焼しても、フレームアレスタにより消炎されるので、燃焼は、加熱用空間内や、排気路におけるフレームアレスタ設置箇所よりも加熱用空間側で行われるため、火炎が装置外にあふれるのを防止することができる。
又、グリル用バーナによる被調理物の焼き調理と並行して、載置部に載置した加熱用容器をコンロ用バーナにより加熱することにより、加熱用容器内の被調理物を加熱調理することができる。
そして、グリル用バーナ及びコンロ用バーナの両方を燃焼させているときに、加熱用空間内に溜まっている可燃性残滓が燃焼して、排気路内で燃焼が行われると、排気燃焼状態がコンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段にて検出され、その排気燃焼状態の検出に伴って、燃焼一時停止手段によって、コンロ用開閉弁が閉弁状態に切り換え操作されて、コンロ用バーナの燃焼が停止される。従って、加熱用空間内や、排気路におけるフレームアレスタよりも加熱用空間側の箇所で、可燃性残滓の燃焼が継続しているときに、フレームアレスタによって消火されることによって、排気路から装置外に排出された可燃性気体がコンロ用バーナの火炎により引火して燃焼するのを防止することができる。
その後、加熱用空間内での可燃性残滓の燃焼が停止して、コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段により排気非燃焼状態が検出されると、燃焼一時停止手段によって、コンロ用開閉弁の閉弁状態から開弁状態への切り換え操作が許容される状態とされるので、炎あふれが生じることなくコンロ用バーナを使用することができる。
従って、グリル用バーナ及びコンロ用バーナを設けた調理用加熱装置において、グリル用バーナ及びコンロ用バーナの両方を燃焼させているときに、加熱用空間内に溜まっている可燃性残滓が燃焼しても、炎あふれを防止することができるとともに、炎あふれが生じる虞がなくなった状態で、コンロ用バーナが使用できるようになるので、安全を確保しながら不便さを最小限に止めることができる。
【0006】
請求項2に記載の特徴構成によれば、排気路内で燃焼が行われると、その排気燃焼状態がグリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段にて検出され、その排気燃焼状態の検出に伴って、燃焼禁止手段によって、グリル用開閉弁が閉弁状態に切り換え操作され、且つ、グリル用開閉弁の開弁状態への切り換え操作が禁止される。
従って、可燃性残滓が燃焼しても、グリル用開閉弁が閉じられてグリル用バーナの燃焼が停止するので、可燃性残滓の燃焼を可及的に速く停止させることができる。又、グリル用開閉弁の開弁状態への切り換え操作が禁止されるので、以後、グリル用バーナを燃焼させることができなくなる。
つまり、可燃性残滓が燃焼すると、フレームアレスタにススが付着して、フレームアレスタの通気部分の面積が狭くなるため、そのままの状態で、グリル用バーナを燃焼させると、燃焼用空気が不足するために燃焼が不安定となるが、グリル用バーナの燃焼が禁止されるので、そのように燃焼用空気が不足する不安定な燃焼状態でグリル用バーナが使用されるのを回避することができる。
そして、グリル用バーナの燃焼が禁止される状態となると、サービスマン等によるメンテナンスを実行して、正常な状態でグリル用バーナが使用できるようにすることになる。
従って、炎あふれを防止するとともに、炎あふれを防止した後の安全を確保することができるようになった。
【0007】
請求項3に記載の特徴構成によれば、人為的な操作でコンロ用開閉弁を開弁状態に保持する状態で、点火装置が作動されてコンロ用バーナが燃焼すると、その燃焼によってコンロ用熱電変換手段が加熱されてコンロ用熱電変換手段から起電力が発生し、その起電力によりコンロ用開弁保持用コイルが励磁されて磁界が発生し、その磁界によって、人為的な開弁保持操作を解除してもコンロ用開閉弁が開弁状態に保持されて、コンロ用バーナの燃焼が継続する。
そして、その状態で、排気燃焼状態が発生すると、復帰式スイッチ手段が非導通状態に切り換わり、コンロ用熱電変換手段によるコンロ用開弁保持用コイルの通電が禁止される状態となるので、コンロ用開閉弁が付勢力により閉弁状態に切り換わり、コンロ用バーナが消火する。その後、排気燃焼状態から排気非燃焼状態となると、復帰式スイッチ手段が導通状態に切り換わり、コンロ用熱電変換手段によるコンロ用開弁保持用コイルの通電が許容される状態となるので、コンロ用バーナを燃焼させることが可能となる。
従って、復帰式スイッチ手段を、その導通状態と非導通状態との相互間の切り換わりにより、コンロ用熱電変換手段によるコンロ用開弁保持用コイルの通電を許容する導通状態と通電を禁止する非導通状態との相互間に切り換えるように設けるだけで、マイクロコンピュータを用いた複雑な制御構成を用いることなく、燃焼一時停止手段を簡単に構成することができるので、本発明を低コストで実施するための好ましい具体構成を提供することができる。
【0008】
請求項4に記載の特徴構成によれば、人為的な操作でグリル用開閉弁を開弁状態に保持する状態で、点火装置が作動されてグリル用バーナが燃焼すると、その燃焼によってグリル用熱電変換手段が加熱されてグリル用熱電変換手段から起電力が発生し、その起電力によりグリル用開弁保持用コイルが励磁されて磁界が発生し、その磁界によって、人為的な開弁保持操作を解除してもグリル用開閉弁が開弁状態に保持されて、グリル用バーナの燃焼が継続する。
そして、その状態で、排気燃焼状態が発生すると、非復帰式スイッチ手段が非導通状態に切り換わり、グリル用熱電変換手段によるグリル用開弁保持用コイルの通電が禁止される状態となるので、グリル用開閉弁が付勢力により閉弁状態に切り換わり、グリル用バーナが消火する。非復帰式スイッチ手段は、排気燃焼状態になることに伴って非導通状態となると、排気非燃焼状態への復帰にかかわらず非導通状態が維持されるので、グリル用バーナの燃焼が禁止されることになる。
従って、非復帰式スイッチ手段を、その導通状態から非導通状態への切り換わりにより、グリル用熱電変換手段によるグリル用開弁保持用コイルの通電を許容する導通状態から通電を禁止する非導通状態に切り換えるように設けるだけで、マイクロコンピュータを用いた複雑な制御構成を用いることなく、燃焼禁止手段を簡単に構成することができるので、本発明を低コストで実施するための好ましい具体構成を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図4に示すように、本実施の形態における調理用加熱装置としてのガスコンロは、二つのコンロ部Cと、一つのグリル部Gを備えて構成し、筐体1の前面には、各コンロ部Cの点火・消火操作用の二つのコンロ用器具栓2c、各コンロ部Cのガス量を調節するための二つのコンロ用ガス量調節レバー3c、グリル部Gの点火・消火操作用のグリル用器具栓2g、グリル部Gのガス量を調節するためのグリル用ガス量調節レバー3g、及び、グリル部Gの加熱調理室4を開閉するグリル扉5を設け、筐体1の上面の後方側には、グリル部Gからの排ガスを排出するための排気口6を設け、更に、その排気口6を覆う状態で、スリット状の開口部を列状に備えた排気口カバー7を設けてある。
【0010】
グリル部Gは、図1に示すように、筐体1の内部に区画形成した加熱用空間としての加熱調理室4内に、その上方に位置させて、加熱調理室4を加熱するグリル用バーナ8を設け、グリル用バーナ8の下方に位置させて、被調理物を載置するための網状載置台10を載置した水入れ皿11を引き出し式に設けてある。更に、加熱調理室4内の排ガスを排気口6から装置外に導くための排気路12を、加熱調理室4の後部に連接してある。グリル用バーナ8は、メインバーナ部8mと、そのメインバーナ部8mに点火するためのパイロットバーナ部8pにて構成してある。
【0011】
又、消炎用のフレームアレスタ13を、後方ほど上位に位置する傾斜状に排気路12を横断する状態で設けてある。
フレームアレスタ13は火炎を細分化することにより消炎するものであり、多孔状部材にて形成されるが、加熱調理室4内の可燃性残滓(魚等の被調理物から出た油分等)が燃焼する火炎を消火するためには、種々の実験をした結果、多孔状部材の開口の大きさとして3mm×3mm程度が好適であることが分かった。そこで、3mm×3mm程度の開口寸法の多孔状部材として、8メッシュの金網材を用いて形成したフレームアレスタ13を設けてある。
【0012】
二つのコンロ部Cは同様に構成してあるので、以下、一つのコンロ部Cについて説明する。
コンロ部Cは、図4に示すように、筐体1の上面に、鍋等の加熱用容器(図示せず)を載置するための五徳14を設け、五徳14に載置されている加熱用容器を加熱するように、コンロ用バーナ15を設けて構成してある。
【0013】
次に、図2に基づいて、グリル用バーナ8及び各コンロ用バーナ15に燃料ガスを供給するための構成、グリル用バーナ8及び各コンロ用バーナ15を点火するための構成について説明する。尚、燃料ガスを供給するための構成及び点火するための構成は、二つのコンロ用バーナ15とも同様であるので、図2では、一つのコンロ用バーナ15について図示する。
【0014】
グリル用バーナ8を構成するメインバーナ部8m及びパイロットバーナ部8pには、グリル用燃料供給路16gを接続し、そのグリル用燃料供給路16gには、グリル用燃料供給路16gを開閉する開閉操作が自在なグリル用開閉弁17gを介装し、更に、グリル用燃料供給路16gにおけるメインバーナ部8mに接続される分岐路にはガス圧調節用のガバナ18を設けてある。コンロ用バーナ15には、コンロ用燃料供給路16cを接続し、そのコンロ用燃料供給路16cには、コンロ用燃料供給路16cを開閉する開閉操作が自在なコンロ用開閉弁17cを介装してある。
グリル用バーナ8のパイロットバーナ部8p、各コンロ用バーナ15の夫々に対して、点火プラグ19及びその点火プラグ19を点火作動させるための点火回路20を設けてある。乾電池より構成される電源部21を設け、グリル用バーナ8に対する点火回路20への電源部21からの電力供給を断続するグリル用点火スイッチ22g、及び、各コンロ用バーナ15に対する点火回路20への電源部21からの電力供給を断続するコンロ用点火スイッチ22cを設けてある。
【0015】
加熱調理室4内の可燃性残滓が燃焼すると、排気路12内で燃焼が行われる排気燃焼状態が発生することになるが、図1及び図2に示すように、その排気燃焼状態を検出するグリル燃焼制御用の排気燃焼状態検出手段Sgと、そのグリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段Sgにて排気燃焼状態が検出されるに伴って、グリル用開閉弁17gを閉弁状態に切り換え操作し、且つ、グリル用開閉弁17gの開弁状態への切り換え操作を禁止する燃焼禁止手段Egを設けてある。
又、前記排気燃焼状態を検出するコンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段Scと、コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段Scにて前記排気燃焼状態が検出されるに伴ってコンロ用開閉弁17cを閉弁状態に切り換え操作し、且つ、コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段Scが前記排気燃焼状態でない排気非燃焼状態を検出する状態でコンロ用開閉弁17cの閉弁状態から開弁状態への切り換え操作が許容される状態とする燃焼一時停止手段Ecを設けてある。
【0016】
グリル用開閉弁17gは、閉じ側に復帰付勢され、且つ、後述するが、グリル用器具栓2gにより人為的に開弁状態に保持操作される状態で、グリル用開弁保持用コイル23gにより開弁状態に保持されるように構成してある。グリル用熱電変換手段としてのグリル用熱電対24gを、グリル用バーナ8のパイロットバーナ部8pの燃焼によって加熱されて起電力を発生するように設け、そのグリル用熱電対24gから発生する起電力にてグリル用開弁保持用コイル23gを励磁させて、グリル用開閉弁17gを開弁状態に保持するように構成してある。
【0017】
同様に、コンロ用開閉弁17cも、閉じ側に復帰付勢され、且つ、コンロ用器具栓2cの操作により人為的に開弁状態に保持操作される状態で、コンロ用開弁保持用コイル23cにより開弁状態に保持されるように構成してある。コンロ用熱電変換手段としてのコンロ用熱電対24cを、コンロ用バーナ15の燃焼によって加熱されて起電力を発生するように設け、そのコンロ用熱電対24cから発生する起電力にてコンロ用開弁保持用コイル23cを励磁させて、コンロ用開閉弁17cを開弁状態に保持するように構成してある。
【0018】
排気路12を形成する流路形成材12dと筐体1との間に、温度ヒューズ26及びバイメタル式スイッチ25を配設してある。温度ヒューズ26は、導通状態では、グリル用熱電対24gによるグリル用開弁保持用コイル23gの通電が許容され、溶断して非導通状態になると、グリル用熱電対24gによるグリル用開弁保持用コイル23gの通電が禁止されるように、グリル用開弁保持用コイル23gと電気的に直列接続した状態で、グリル用熱電対24gに接続してある。
バイメタル式スイッチ25は、導通状態では、コンロ用熱電対24cによるコンロ用開弁保持用コイル23cの通電が許容され、非導通状態になると、コンロ用熱電対24cによるコンロ用開弁保持用コイル23cの通電が禁止されるように、コンロ用開弁保持用コイル23cと電気的に直列接続した状態でコンロ用熱電対24cに接続してある。
【0019】
温度ヒューズ26は、加熱調理室4内の可燃性残滓が燃焼して前記排気燃焼状態となることに伴う雰囲気温度の上昇によって、溶断するように構成してあり、非復帰式スイッチ手段に相当する。
又、バイメタル式スイッチ25は、前記排気燃焼状態になることに伴う雰囲気温度の上昇によって、導通状態から非導通状態に切り換わり、加熱調理室4内の可燃性残滓の燃焼が停止して排気非燃焼状態になることに伴う雰囲気温度の低下によって、非導通状態から導通状態に切り換わるように構成してあり、復帰式スイッチ手段に相当する。
【0020】
従って、燃焼禁止手段Egは、グリル用熱電対24g、グリル用開弁保持用コイル23g及び温度ヒューズ26を備えて、温度ヒューズ26にて、グリル用熱電対24gによるグリル用開弁保持用コイル23gの通電を許容する導通状態から通電を禁止する非導通状態に切り換えるように構成してある。
又、燃焼一時停止手段Ecは、コンロ用熱電対24c、コンロ用開弁保持用コイル23c及びバイメタル式スイッチ25を備えて、バイメタル式スイッチ25にてコンロ用熱電対24cによるコンロ用開弁保持用コイル23cの通電を許容する導通状態と通電を禁止する非導通状態とに切り換えるように構成してある。
【0021】
次に、図3に基づいて、グリル用器具栓2g及びコンロ用器具栓2cについて説明を加える。
尚、グリル用器具栓2gとコンロ用器具栓2cとは、同様に構成してあるので、以下では、グリル用器具栓2gを対象にして説明する。
グリル器具栓2gは、導入口31から供給される燃料を、導出口32に固定したノズル33からグリル用バーナ8のメインバーナ部8m及びパイロットバーナ部8pへ供給するように構成されている。但し、図3では、メインバーナ部8mのみを図示してある。
グリル用器具栓2gの下部における筐体1の前面側端部には、固定枠34が取付けられ、この固定枠34に対して図3中横方向に摺動自在にスライダー35が内嵌されている。スライダー35の器具栓内方側には、スライダー35の摺動方向と同一方向に摺動自在な金属製のバルブロッド36が摺動自在に設けられている。
スライダー35及びバルブロッド36は、夫々、コイルバネ37,38によって筐体1の前面側に向けて付勢されており、スライダー35は係止機構39によって後述する所定位置に付勢力に抗して位置保持される構成となっている。
【0022】
バルブロッド36は、その長手方向途中部に手動開閉弁40を構成する弁体40aが一体的に設けられ、手動開閉弁40は、この弁体40aがコイルバネ38のバネ付勢力により段差部40bに接当して流路を遮断させることで閉弁状態となり、バネ付勢力に抗して弁体40aと段差部40bとの間に隙間が形成されることで開弁状態となるように構成されている。
上記グリル用開閉弁17gは、このバルブロッド36の更に奥側に設けられている。グリル用開閉弁17gの弁体17bは、コイルバネ41により筐体1の前面側に向けて付勢され、この弁体17bが段差部42に接当することで閉弁状態となるように構成されている。つまり、グリル開閉弁17gはコイルバネ41によってグリル用燃料供給路16gを閉じる閉じ側に付勢されている。
グリル用開閉弁17g内にはグリル用開弁保持用コイル23g(図2参照)が内装されており、このグリル開弁保持用コイル23gに通電して励磁させることで、コイルバネ41のバネ付勢力に抗して弁体17bを開弁状態に保持させる。
【0023】
上記各部の連係動作について説明すると、停止状態においては、スライダー35はその前端部が閉位置Aに位置する状態で係止機構39によって位置保持されており、スライダー35における前端側箇所に設けられた点火ボタン43が押し込み操作されるに伴って、スライダー35が点火位置Cまで押し込み操作された後に、点火ボタン43への押圧操作力が解除されると、スライダー35がコイルバネ37のバネ付勢力にて開位置Bまで戻り、係止機構39にて位置保持される構成となっている。スライダー35が開位置Bにあると、手動開閉弁40は、その弁体40aが段差部から離間して開弁状態に設定される。
【0024】
スライダー35が点火位置Cまで操作されるに伴って、バルブロッド36を介してグリル用開閉弁17gの弁体17bがコイルバネ41のバネ付勢力に抗して開弁操作されるので、グリル用燃料供給路16gが導通状態となり、燃料ガスがグリル用バーナ8(メインバーナ部8m及びパイロットバーナ部8p)へ供給されることになる。このとき、グリル用開弁保持用コイル23gに通電されていなければ、点火ボタン43への押圧操作力が解除されると、グリル用開閉弁17gはコイルバネ41のバネ付勢力にて閉弁状態に切り換わり、グリル用開弁保持用コイル23gに通電が行われていれば、開弁状態が保持され、グリル用燃料供給路16gが導通状態に維持されることになる。
スライダー35が開位置Bにある状態で、点火ボタン43が押し込み操作されると、係止機構39による開位置Bでの位置保持が解除されて、スライダー35が閉位置Aに戻ってそこに位置保持され、手動開閉弁40は閉弁状態となる。
尚、図中、44はガス量調節機構であり、3gはグリル用ガス量調節レバーである。
【0025】
即ち、グリル用開閉弁17gを上述のようにグリル用器具栓2g内に設けているのと同様の構成で、コンロ用開閉弁17cをコンロ用器具栓2c内に設けてあり、上述のようにグリル用器具栓2gによりグリル用開閉弁17gを開閉操作するのと同様に、コンロ用器具栓2cによりコンロ用開閉弁17cを開閉操作することができるように構成してある。
【0026】
又、グリル用点火スイッチ22g及びコンロ用点火スイッチ22c夫々は,図示しないが、スライダー35が点火位置Cまで押し込み操作されているときだけON操作されるようにスライダー35と一体移動する可動部を備えて構成されている。
【0027】
次に、グリル部G及びコンロ部C夫々の点火・消火操作時の各部の動作について説明するが、両者は同様に構成してあるので、以下では、グリル部Gを対象にして説明する。
グリル用器具栓2gの点火ボタン43が点火位置Cまで押し込み操作されて、点火操作が開始されると、それに伴って、手動開閉弁40及びグリル用開閉弁17gがバネ付勢力に抗して開弁状態に操作されると共に、図3で図示を省略するグリル用点火スイッチ22gがON操作される。すると、グリル用バーナ8(メインバーナ部8mとパイロットバーナ部8pの両方)に燃料供給が開始されると共に、点火プラグ19による点火が開始され、グリル用バーナ8に点火される。
【0028】
グリル用バーナ8の燃焼が開始されると、グリル用バーナ8の燃焼による加熱によってグリル用熱電対24gが起電力を発生し、グリル用開弁保持用コイル23gに通電が行われて、グリル用開閉弁17gが開弁状態に保持されているので、使用者が点火ボタン43の押し込み操作を解除しても、グリル用バーナ8に対する燃料供給が維持され、グリル用バーナ8の燃焼が継続される。
そして、グリル用バーナ8の燃焼が継続されている状態で、点火ボタン43が押し込み操作されると、スライダー35が閉位置Aに戻って手動開閉弁40が閉弁状態となってグリル用バーナ8が消火し、それに伴ってグリル用熱電対24gの起電力が低下して、グリル用開弁保持用コイル23gから発生する磁界が低下するので、グリル用開閉弁17gがバネ付勢力によって閉弁状態に切り換わる。
【0029】
グリル用バーナ8を燃焼させて被調理物の加熱をしている途中で、グリル用バーナ8が消火してしまった場合には、グリル用熱電対24gの起電力が低下し、グリル用開弁保持用コイル23gから発生する磁界が低下して、グリル用開閉弁17gがバネ付勢力によって閉弁状態に切り換わり、グリル用バーナ8への燃料供給が停止されるので、燃料が未燃状態で放出されることが回避される。
【0030】
又、グリル用バーナ8を燃焼させて被調理物の加熱をしている途中で、水入れ皿11内の水がなくなる等の原因で、可燃性残滓が燃焼しても、フレームアレスタ13によって、火炎が排気口6から装置外にあふれることが防止される。又、可燃性残滓が燃焼して排気燃焼状態になると、温度ヒューズ26が溶断するので、グリル用熱電対24gによるグリル用開弁保持用コイル23gの通電が停止して、グリル用開閉弁17gがバネ付勢力によって閉弁状態に切り換わり、グリル用バーナ8への燃料供給が停止されて、グリル用バーナ8が消火する。従って、可燃性残滓の燃焼を極力早く停止させることができる。又、温度ヒューズ26が溶断しているので、そのままの状態では、グリル用器具栓2gを点火操作しても、グリル用バーナ8を点火することができない。そこで、サービスを依頼して、フレームアレスタ13の清掃又は交換等を行って、グリル用バーナ8を適正に燃焼させることができるようにするとともに、温度ヒューズ26を交換することになる。
【0031】
又、グリル用バーナ8を燃焼させて被調理物の加熱をしている途中で可燃性残滓が燃焼したときに、コンロ用バーナ15を燃焼させて五徳14に載置されている加熱用容器を加熱している場合は、前記排気燃焼状態になると、バイメタル式スイッチ25が非導通状態になるので、コンロ用熱電対24cによるコンロ用開弁保持用コイル23cの通電が停止して、コンロ用開閉弁17cがバネ付勢力によって閉弁状態に切り換わり、コンロ用バーナ15への燃料供給が停止されて、コンロ用バーナ15が消火する。
従って、グリル用バーナ8が消火されているにもかかわらず、加熱調理室4内や、排気路12におけるフレームアレスタ13よりも加熱調理室4側の箇所で、可燃性残滓の燃焼が継続しているときに、フレームアレスタ13によって消火されることによって排気口6から排気される可燃性気体が、コンロ用バーナ15によって引火して燃焼するといった事態を回避することができる。
又、可燃性残滓の燃焼が停止して、排気非燃焼状態になると、バイメタル式スイッチ25が導通状態になるので、コンロ用器具栓2cを点火操作すると、正常にコンロ用バーナ15を燃焼させることができる。
【0032】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) グリル燃焼制御用の排気燃焼状態検出手段Sg及び燃焼禁止手段Eg、並びに、コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段Sc及び燃焼一時停止手段Egの具体構成は、上記の実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、グリル燃焼制御用の排気燃焼状態検出手段Sg及びコンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段Scを夫々に共通の一つの温度センサにて構成し、燃焼禁止手段Eg及び燃焼一時停止手段Egは、その温度センサの検出情報に基づいてグリル用開閉弁17g及びコンロ用開閉弁17cの制御を行うように構成した制御装置により構成しても良い。尚、制御装置は、マイクロコンピュータを利用して、以下のような制御作動を実行するように構成する。
前記温度センサの検出情報に基づいて、排気燃焼状態を判別すると共に、排気燃焼状態と判別すると、グリル用開閉弁17gを閉弁状態に切り換え操作し、且つ、グリル用開閉弁17gの開弁状態への切り換え操作を禁止し、並びに、コンロ用開閉弁17cを閉弁状態に切り換え操作し、前記排気燃焼状態でない排気非燃焼状態と判別すると、コンロ用開閉弁17cの閉弁状態から開弁状態への切り換え操作が許容される状態とする。
上記の構成において、温度センサに代えて、火炎センサを設けても良い。
【0033】
(ロ) 排気燃焼状態を検出するための温度ヒューズ26及びバイメタル式スイッチ25の設置場所は、上記の実施形態において例示した場所に限定されるものではない。上記の実施形態のように、可燃性残滓が燃焼して生じる火炎に直接接触しないように設ける場合、排気燃焼状態を検出することができる状態で、排気路12の外部のどこにでも設けることができる。
又、可燃性残滓が燃焼して生じる火炎に直接接触するように、排気路12内に設けても良い。
【0034】
(ハ) フレームアレスタ13を形成する材料は、上記の実施形態において例示した8メッシュの金網材に限定されるものではない。例えば、3mm×3mm程度の開口を備えるように形成したラス網でもよい。
又、フレームアレスタ13を形成する多孔状部材の開口寸法は、上記の実施形態において例示した3mm×3mm程度に限定されるものではなく、可燃性残滓が燃焼する火炎を適切に消火できるように適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】調理用加熱装置の縦断側面図
【図2】調理用加熱装置の制御構成を示すブロック図
【図3】調理用加熱装置の器具栓付近の要部の縦断側面図
【図4】調理用加熱装置の外観斜視図
【符号の説明】
4 加熱用空間
8 グリル用バーナ
12 排気路
13 フレームアレスタ
14 載置部
15 コンロ用バーナ
16c 燃料供給路
16g 燃料供給路
17c コンロ用開閉弁
17g グリル用開閉弁
23c コンロ用開弁保持用コイル
23g グリル用開弁保持用コイル
24c コンロ用熱電変換手段
24g グリル用熱電変換手段
25 復帰式スイッチ手段
26 非復帰式スイッチ手段
Ec 燃焼一時停止手段
Eg 燃焼禁止手段
Sc コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段
Sg グリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段
Claims (4)
- 被調理物を設置自在な加熱用空間を加熱するグリル用バーナと、
その加熱用空間に連設されて、その加熱用空間内の排ガスを装置外に導く排気路と、
前記グリル用バーナへの燃料供給路を開閉する開閉操作自在なグリル用開閉弁とが設けられた調理用加熱装置であって、
前記排気路に、消炎用のフレームアレスタが設けられ、
載置部に載置されている加熱用容器を加熱するコンロ用バーナと、
そのコンロ用バーナへの燃料供給路を開閉する開閉操作自在なコンロ用開閉弁とが設けられ、
前記排気路内で燃焼が行われる排気燃焼状態を検出するコンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段と、
そのコンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段にて排気燃焼状態が検出されるに伴って前記コンロ用開閉弁を閉弁状態に切り換え操作し、且つ、前記コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段が前記排気燃焼状態でない排気非燃焼状態を検出する状態で前記コンロ用開閉弁の閉弁状態から開弁状態への切り換え操作が許容される状態とする燃焼一時停止手段が設けられている調理用加熱装置。 - 前記排気路内で燃焼が行われる排気燃焼状態を検出するグリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段と、
そのグリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段にて排気燃焼状態が検出されるに伴って、前記グリル用開閉弁を閉弁状態に切り換え操作し、且つ、前記グリル用開閉弁の開弁状態への切り換え操作を禁止する燃焼禁止手段が設けられている請求項1記載の調理用加熱装置。 - 前記コンロ用開閉弁が、閉じ側に復帰付勢され且つ開弁状態においてコンロ用開弁保持用コイルにより開弁状態に保持されるように構成され、
前記コンロ用バーナの燃焼によって、前記コンロ用開弁保持用コイルが前記コンロ用開閉弁を開弁状態に保持するための起電力を発生するコンロ用熱電変換手段が設けられ、
前記コンロ燃焼制御用の排気燃焼検出手段が、前記排気燃焼状態になると非導通状態に切り換わり、且つ、前記排気燃焼状態でない排気非燃焼状態になると導通状態に切り換わる復帰式スイッチ手段にて構成され、
前記燃焼一時停止手段が、前記復帰式スイッチ手段にて前記コンロ用熱電変換手段による前記コンロ用開弁保持用コイルの通電を許容する導通状態と通電を禁止する非導通状態とに切り換えるように構成されている請求項2記載の調理用加熱装置。 - 前記グリル用開閉弁が、閉じ側に復帰付勢され且つ開弁状態においてグリル用開弁保持用コイルにより開弁状態に保持されるように構成され、
前記グリル用バーナの燃焼によって、前記グリル用開弁保持用コイルが前記グリル用開閉弁を開弁状態に保持するための起電力を発生するグリル用熱電変換手段が設けられ、
前記グリル燃焼制御用の排気燃焼検出手段が、前記排気燃焼状態でない排気非燃焼状態が継続する間は導通状態となり、前記排気燃焼状態となると非導通状態となり、且つ、前記排気非燃焼状態への復帰にかかわらず非導通状態を維持する非復帰式スイッチ手段にて構成され、
前記燃焼禁止手段が、前記非復帰式スイッチ手段にて、前記グリル用熱電変換手段による前記グリル用開弁保持用コイルの通電を許容する導通状態から通電を禁止する非導通状態に切り換えるように構成されている請求項2又は3記載の調理用加熱装置。
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