JP3876701B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプ式給湯装置は、図6に示すように、貯湯ユニット50と、ヒートポンプユニット51とを備えている。すなわち、貯湯ユニット50は貯湯タンク52を備え、貯湯タンク52には循環路53が連結され、この循環路53に、熱交換路54と水循環用ポンプ55とが介設されている。また、ヒートポンプユニット51は冷媒回路56を備え、この冷媒回路56は、圧縮機57と水熱交換器58と膨張弁59と蒸発器60とを順に接続して構成される。そして、圧縮機57を駆動させると共に、水循環用ポンプ55を駆動(作動)させることによって、貯湯タンク52の下部の未加熱水が循環路53へ流出し、これが循環路55の熱交換路54を流通する。そのとき、上記水熱交換器58にて加熱されている熱交換路54によってこの未加熱水が加熱され(沸上げられ)、貯湯タンク52の上部に返流される。このような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク52に高温の温湯を貯湯することができる。
【0003】
ところで、近年、地球環境保護の観点から省エネの必要性が認識されつつある。そのため、電気温水器では、消費電力量等を表示してユーザの省エネ意識を高めるようとするものがあった。すなわち、消費電力量が表示されれば、使用者(ユーザ)は電気料金がわかり、高ければこの消費電力量を減少させようと努めることになるからである。そして、この電気温水器では、消費電力量を算出する場合、使用する電気ヒータの消費電力は時間的にほぼ一定であるので、単位時間当りの消費電力に使用時間を乗じるだけで簡単に消費電力量を算出することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ヒートポンプ式給湯装置では、上記のように、貯湯ユニット50とヒートポンプユニット51とがあり、異なる特性(電力特性)を有する二つの電気ユニット50、51を備えていることになる。従って、この両ユニット50、51の消費電力量をそれぞれ算出する必要がある。ところが、ヒートポンプユニット51側では、外気温度や出湯温度等により消費電力が時間的に変動するので、消費電力量を正確に安定して算出することができなかった。このため、従来では、ヒートポンプ式給湯装置の全体としての消費電力量を算出するということはきわめて困難であった。
【0005】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、機器全体の消費電力量を表示することができてユーザの省エネ意識を高めることができる地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1のヒートポンプ式給湯装置は、インバータにより運転制御される圧縮機25を有するヒートポンプユニット2を備え、このヒートポンプユニット2で加熱された温水を水循環用ポンプ13で貯湯タンク3に貯湯するヒートポンプ式給湯装置であって、上記水循環用ポンプ13の消費電力量を、単位時間当りの消費電力と使用時間との積として算出すると共に、上記圧縮機25の消費電力量を、上記インバータの入力電流センサ43からの入力検知信号に基づいて演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出し、上記水循環用ポンプ13の消費電力量と圧縮機25の消費電力量との合計をリモコンR等の表示手段に表示することを特徴としている。
【0007】
上記請求項1のヒートポンプ式給湯装置では、水循環用ポンプ13の消費電力量は時間的にほぼ一定であるので、単位時間当りの消費電力と使用時間との積、すなわち、(水循環用ポンプ13のポンプ電力)×使用時間により算出することができる。また、圧縮機25がインバータにより運転制御されるので、圧縮機25の消費電力は、このインバータの入力電流センサ(インバータ保護用電流検出センサ)43からの入力検知信号に基づいて演算することができる。このため、この求めた消費電力を使用時間で時間積分することによって、圧縮機25の消費電力量を算出することができる。ところで、インバータにより運転制御される圧縮機25を有するヒートポンプユニット2では入力電流センサ43は、インバータの安全性を確保する上で必要不可欠な部品である。このヒートポンプ式給湯装置では、このような必要不可欠な部品をそのまま利用(使用)してこの圧縮機25の消費電力を算出することができる。そして、水循環用ポンプ13の算出した消費電力量と、圧縮機25の算出した消費電力量と合計することによって、ほぼ機器全体の消費電力量を得ることができる。すなわち、異なる特性を有する二つの電気ユニットを備えているにもかかわらず、ほぼ機器全体の消費電力量を算出することができ、しかも、この消費電力量がリモコンR等に表示される。このため、ユーザは消費電力量(水循環用ポンプ13の消費電力量と圧縮機25の消費電力量との合計)を把握することができ、電気料金がわかり、高ければ無駄のない運転に努めるようになる。
【0008】
請求項2のヒートポンプ式給湯装置は、水循環用ポンプ13を有する貯湯ユニット1と、インバータにより運転制御される圧縮機25を有するヒートポンプユニット2と、リモコンRとを備えたヒートポンプ式給湯装置であって、上記貯湯ユニット1の消費電力量を、単位時間当りの消費電力と使用時間との積として算出すると共に、上記ヒートポンプユニット2の消費電力量を、上記インバータの入力電流センサ43からの入力検知信号に基づいて演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出し、上記貯湯ユニット1の消費電力量とヒートポンプユニット2の消費電力量との合計を機器全体の消費電力量として上記リモコンRに表示することを特徴としている。
【0009】
上記請求項2のヒートポンプ式給湯装置では、貯湯ユニット1の消費電力量は、単位時間当りの消費電力と使用時間との積、すなわち、(水循環用ポンプ13のポンプ電力)×使用時間により算出することができる。また、ヒートポンプユニット2の消費電力は、このインバータの入力電流センサ(インバータ保護用電流検出センサ)43からの入力検知信号に基づいて演算することができる。このため、この求めた消費電力を使用時間で時間積分することによって、ヒートポンプユニット2の消費電力量を算出することができる。この場合も、上記請求項1のヒートポンプ式給湯装置と同様、ヒートポンプ式給湯装置に必要不可欠な部品(入力電流センサ)43をそのまま利用(使用)してこのヒートポンプユニット2の消費電力を算出することができる。そして、貯湯ユニット1側の算出した消費電力量と、ヒートポンプユニット2側の算出した消費電力量と合計することによって、機器全体の消費電力量を得ることができ、しかも、この消費電力量がリモコンRに表示される。このため、ユーザは機器全体の消費電力量を把握することができ、電気料金がわかり、高ければ無駄のない運転に努めるようになる。
【0010】
請求項3のヒートポンプ式給湯装置は、貯湯ユニット1が保温用電気ヒータ35と風呂循環ポンプ22とを有することを特徴としている。
【0011】
上記請求項3のヒートポンプ式給湯装置では、貯湯ユニット1が、水循環用ポンプ13に加えて保温用電気ヒータ35と風呂循環ポンプ22とを有するものであるが、貯湯ユニット1の消費電力量は、(保温用電気ヒータ35のヒータ電力+風呂循環ポンプ22のポンプ電力)×使用時間と、(水循環用ポンプ13のポンプ電力)×使用時間との和により算出できる。このため、このようなヒートポンプ式給湯装置であっても、ヒートポンプユニット2の消費電力量は、インバータの入力電流センサ43からの入力検知信号に基づいて演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出して求めることができ、機器全体の消費電力量を得ることができる。
【0012】
請求項4のヒートポンプ式給湯装置は、上記ヒートポンプユニット2の制御手段37で演算した消費電力を逐次上記貯湯ユニット1の制御手段36に転送して、この貯湯ユニット1の制御手段36にて機器全体の上記消費電力量の算出を行うことを特徴としている。
【0013】
上記請求項4のヒートポンプ式給湯装置では、貯湯ユニット1の制御手段36にて消費電力量の算出を行うので、貯湯ユニット1側にリモコンRを設けることによって、この算出した消費電力量のリモコンRへの伝送が行い易くなる。また、ヒートポンプユニット2の制御手段37で演算した消費電力を逐次上記貯湯ユニット1の制御手段36に転送するので、使用に応じた消費電力量をいわゆるリアル・タイムで確実に表示することができる。
【0014】
請求項4のヒートポンプ式給湯装置は、上記圧縮機25の消費電力を、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出する際に、上記圧縮機25の周波数に基づいてこの力率を決定することを特徴としている。
【0015】
上記請求項4のヒートポンプ式給湯装置では、圧縮機25はインバータにより運転制御されているので、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じること、すなわち、(インバータに印加する電源電圧)×(インバータを流れる入力電流)×力率を演算することにより、圧縮機25の消費電力を算出することができ、また、この力率は、圧縮機25の周波数に基づいて、例えば、近似式(A×周波数+B)(A、Bは定数)にて決定(算出)することができる。これにより、圧縮機25の消費電力を簡単にかつ安定して算出することができ、この消費電力に基づいてこの圧縮機25の消費電力量を簡単に求めることができる。
【0016】
請求項6のヒートポンプ式給湯装置は、上記圧縮機25の消費電力を、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出する際に、上記入力電流に基づいてこの力率を決定することを特徴としている。
【0017】
上記請求項6のヒートポンプ式給湯装置では、上記請求項5と同様に、(インバータに印加する電源電圧)×(インバータを流れる入力電流)×力率を演算することにより、圧縮機25の消費電力を算出することができる。また、この力率は、上記入力電流に基づいて、例えば、近似式(C×入力電流+D)(C、Dは定数)にて決定(算出)することができる。これにより、圧縮機25の消費電力を簡単にかつ安定して算出することができ、この消費電力に基づいてこの圧縮機25の消費電力量を簡単に求めることができる。
【0018】
請求項7のヒートポンプ式給湯装置は、上記力率を電源周波数に応じて調整することを特徴している。
【0019】
上記請求項7のヒートポンプ式給湯装置では、電源周波数が相違することによって、圧縮機25の周波数に対する力率の値、及び入力電流に対する力率の値が変動するが、この変動に対応して力率を決定することができる。これにより、圧縮機25の消費電力量を高精度に算出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のヒートポンプ式給湯装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図2はヒートポンプ式給湯装置の簡略図を示し、このヒートポンプ式給湯装置は、貯湯ユニット1とヒートポンプユニット(熱源ユニット)2とを備え、貯湯ユニット1の水(温湯)をヒートポンプユニット2にて加熱するものである。
【0021】
貯湯ユニット1は貯湯タンク3を備え、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が後述する浴槽15等に供給される。すなわち、貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に出湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に市水が供給され、出湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に水循環用ポンプ13と熱交換路14とが介設されている。
【0022】
また、上記出湯口6には出湯管16が接続され、この出湯管16の分岐部17から、浴槽15へ湯を供給するための供給管18と、台所のカラン19へ湯を供給するための供給管20とが分岐されている。そして、供給管18は第1・第2管21a、21bを有する循環路21を備え、第1管21aには風呂循環ポンプ22が介設され、第2管21bには保温用電気ヒータ(風呂保温用電気ヒータ)35が介設されている。また、循環路21の第1・第2管21a、21bは、浴槽15内に設けられた風呂接続アダプタ24を介して連結されている。このため、風呂循環ポンプ22が駆動すれば、浴槽15内の湯が循環路21を介して循環し、この循環の際に保温用電気ヒータ35にてこの循環している湯が加熱され、浴槽15内の湯を保温することができる。なお、供給管18には開閉弁9が介設され、貯湯タンク3の湯を浴槽15へ供給する際には、この開閉弁9は開状態とされ、湯を循環する際には、この開閉弁9は閉状態とされる。
【0023】
次に、ヒートポンプユニット(熱源ユニット)2は冷媒回路を備え、この冷媒回路は、圧縮機25と、熱交換路14を構成する水熱交換器26と、電動膨張弁(減圧機構)27と、空気熱交換器(蒸発器)28とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機25の吐出管29を水熱交換器26に接続し、水熱交換器26と電動膨張弁27とを冷媒通路30にて接続し、電動膨張弁27と蒸発器28とを冷媒通路31にて接続し、蒸発器28と圧縮機25とをアキュームレータ32が介設された冷媒通路33にて接続している。これにより、圧縮機25が駆動すると、水熱交換器26が凝縮器として機能して、後述するように、熱交換路14を流れる水を加熱することができる。
【0024】
すなわち、上記装置においては、圧縮機25を駆動させると共に、水循環用ポンプ13を駆動(作動)させる。これによって、貯湯タンク3の底部に設けた取水口10から貯溜水(温湯)が流出し、これが循環路12の熱交換路14を流通する。そのときこの熱交換路14は加熱源(この場合、水熱交換器26)にて加熱され、この温湯はこの熱交換路14を通過することによって加熱され(沸上げられ)、湯入口11から貯湯タンク3の上部に返流される。このような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に高温の温湯を貯湯することができる。ところで、上記圧縮機25はインバータにより運転制御される。
【0025】
そして、上記貯湯タンク3に湯を貯める運転には、近年の現状の電力料金制度を考慮して、電力料金が昼間よりも安価に設定された深夜時間帯(例えば、23時から7時の間の8時間)における貯湯タンクの沸上運転と、一日の必要湯量がこの沸上運転で不足するときに深夜時間帯外の昼間の追加運転とがあり、これら運転を行って上記一日の必要湯量を確保するものである。すなわち、一日に使用する量の沸上運転を、できる限り深夜時間帯の運転のみで終了させて、この深夜時間帯の運転で不足する場合に、電力料金が高く設定されている昼間の追加運転(追い焚き運転)を行うものである。
【0026】
また、このヒートポンプ式給湯装置は、図1に示すように、貯湯ユニット1側の制御手段36と、ヒートポンプユニット2側の制御手段37とを備え、台所や浴室にはリモコンRが配置される。そして、リモコンRには、図示省略の複数の運転設定ボタンが設けられ、各運転設定ボタンが押されることによって、その各指示信号が図示省略の制御手段に制御手段36及び制御手段37に入力され、この制御手段36、37の指示によって、このヒートポンプ式給湯装置が運転される。なお、この制御手段36、37は例えばマイクロコンピュータを用いて構成することができる。
【0027】
この場合、上記リモコンRは、図3に示すように、その表示画面40に消費電力量を表示することができる。その表示内容としては、前日の昼間消費電力量と、前日の深夜消費電力量と、複数日にわたって積算した昼間積算消費電力量と、複数日にわたって積算した深夜積算消費電力量とである。ここで、深夜とは、上記したように、23時から次の日の午前7時までであり、昼間とは、この深夜時帯外をいう。そのため、この実施の形態では、23時から次の23時までを一日と呼ぶ。
【0028】
また、このリモコンRには、図3に示すように、表示選択キー41、42が設けられ、表示選択キー41、42を押すことによって、表示画面40に表示される表示内容を変更することができる。すなわち、表示画面40には、前日昼間消費電力量表示▲1▼と、前日深夜消費電力量表示▲2▼と、昼間積算消費電力量表示▲3▼と、深夜積算消費電力量表示▲4▼とがあり、さらには、リセット表示▲5▼がある。そして、表示選択キー41、42を押すことによって、これら▲1▼〜▲5▼の各表示を選択することができる。ここで、リセット表示▲5▼とは、昼間積算消費電力量表示▲3▼及び深夜積算消費電力量表示▲4▼における積算消費電力量をゼロにするための表示であり、この表示状態において、図示省略のリセットボタンを押すことによって、積算消費電力量がゼロとなって、この時点から再度消費電力量が積算される。なお、積算消費電力量を表示する場合、同時に積算日数を表示するのが好ましい。
【0029】
この消費電力量は、貯湯ユニット1の消費電力量とヒートポンプユニット2の消費電力量との合計から求めることができる。貯湯ユニット1の消費電力量は、単位時間当りの消費電力と使用時間との積として制御手段36にて算出(演算)することができる。ここで、単位時間当りの消費電力とは、(保温用電気ヒータ35のヒータ電力)+(風呂循環ポンプ22のポンプ電力)と、(水循環用ポンプ13のポンプ電力)であり、これらは時間的にほぼ一定であるので、〔(保温用電気ヒータ35のヒータ電力)+(風呂循環ポンプ22のポンプ電力)〕×使用時間と、(水循環用ポンプ13のポンプ電力)×使用時間にて求めることになる貯湯ユニット1の消費電力量は信頼性が高いものである。また、ヒートポンプユニット2の消費電力量は、圧縮機25のインバータの入力電流センサ(保護用電流検出センサ)43からの入力検知信号に基づいて消費電力を演算し、この演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出する。
【0030】
この場合、ヒートポンプユニット2の圧縮機25はインバータにより運転制御されるので、ヒートポンプユニット2の消費電力は、制御手段37にて、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出すること、すなわち、(インバータに印加する電源電圧)×(インバータを流れる入力電流)×力率の関係式から演算することができる。この場合、図4に示すように、力率は圧縮機25の周波数に略比例することから、この圧縮機25の周波数に基づいて、近似式(A×周波数+B)(A、Bは定数である)で概算することができる。また、図5に示すように、力率は入力電流に略比例することから、この入力電流に基づいて、近似式(C×入力電流+D)(C、Dは定数である)で概算することもできる。さらに、図4と図5とからわかるように、電源周波数には50Hzと60Hzとがあり、50Hzの場合の力率と、60Hzの場合の力率とが相違する。そのため、圧縮機25の周波数に基づく場合でも、入力電流に基づく場合でも、この電源周波数に応じた最適の力率を算出(調整)することができる。このように、電源周波数に応じて決定すれば、ヒートポンプユニット2の消費電力を高精度に算出することができる。
【0031】
そして、この制御手段37にて演算したヒートポンプユニット2の消費電力は、通信線44を介して貯湯ユニット1側の制御手段36に逐次入力される。この制御手段36では、上記したように、この演算されたヒートポンプユニット2の消費電力を使用時間で時間積分してこのヒートポンプユニット2の消費電力量を算出する。さらに、この制御手段36には、貯湯ユニット1の演算された消費電力量が入力されているので、この貯湯ユニット1の消費電力量に、このヒートポンプユニット2の消費電力量を加えることによって、ヒートポンプ式給湯装置全体の消費電力量を演算(算出)することができる。そして、この算出された消費電力量を、上記のようにリモコンRの表示画面40に表示する。この場合、前日昼間消費電力量と、前日深夜消費電力量と、昼間積算消費電力量と、深夜積算消費電力量等に加工(演算)されて上記のように表示される。
【0032】
このように上記装置においては、異なる特性を有する二つの電気ユニット1、2を備えているにもかかわらず、その機器全体の消費電力量を算出することができる。これにより、ユーザは、1日或いは複数日にわたる消費電力量を確認することができる。すなわち、ユーザは、無駄のない機器の運転に努めることになり、ユーザの省エネ意識を高めることができる地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装置を提供することができる。また、上記のように算出された消費電力量はリモコンRに表示されるので、ユーザは確実に消費電力量を把握することができ、常に無駄のない運転を心がけることができる。
【0033】
さらに、ヒートポンプユニット2の消費電力を、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出する際に、圧縮機25の周波数に基づいてこの力率を決定するものであるので、ヒートポンプユニット2の消費電力を簡単にかつ安定して算出することができ、この値に基づいてヒートポンプユニット2の消費電力量を簡単に求めることができる。しかも、インバータにより運転制御される圧縮機25を有するヒートポンプユニット2では、インバータを保護する上で入力電流センサ43は必要不可欠な部品である。このヒートポンプ式給湯装置では、このような必要不可欠な部品をそのまま利用(使用)してこのヒートポンプユニット2の消費電力を算出することができる。これにより、この種の既存のヒートポンプ式給湯装置をそのまま使用することができ、低コストにて、上記のように地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装置を提供することができる。
【0034】
また、貯湯ユニット1側の制御手段36にて、消費電力量の演算(制御手段37にて演算した消費電力に基づいてこの制御手段36にて演算したヒートポンプユニット2の消費電力量と、この制御手段36にて演算した貯湯ユニット1の消費電力量との合計の演算)を行うので、この制御手段36に直結されるリモコンRへの伝送が行い易い。さらに、ヒートポンプユニット2の制御手段37で演算した消費電力を逐次上記貯湯ユニット1の制御手段36に転送するので、使用に応じた消費電力量をいわゆるリアル・タイムで確実に表示することができる。これにより、ユーザは正確な運転状況の把握を頻繁に行うことができ、無駄のない運転を安定して行うように設定できる。
【0035】
なお、リモコンRの表示画面40は、通常状態では給湯温度(浴室のシャワーや台所の蛇口から出湯する湯の温度)や時刻等の運転状況が表示され、消費電力量を表示したい場合に、このリモコンRに設けられる図示省略の切換ボタンを操作することによって、消費電力量を表示することができる。
【0036】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、リモコンRに表示される消費電力量として、図3に示すもの以外に、深夜と昼間とを分けないものであってもよく、積算消費電力量として、その積算日数が所定日数を越えれば、リセットされるものであってもよい。また、単に前日や指定した日のみの消費電力量が表示されるものであってもよい。さらに、算出された消費電力量を、運転操作を行うためのリモコンRに表示せずに、他の部位、例えば、貯湯ユニット1側やヒートポンプユニット2側に別途表示手段を設け、この表示手段に表示するようにしてもよい。また、ヒートポンプ式給湯装置として、保温用電気ヒータ35や風呂循環ポンプ22を有さないもの、つまりカラン19側のみに給湯されるものであってもよい。このような場合、水循環用ポンプ13の消費電力量と圧縮機25の消費電力量とが算出され、この合計がリモコンR等の表示手段に表示されることになる。また、水循環用ポンプ13としても、貯湯ユニット1側に設けることなく、ヒートポンプユニット2側に設けてもよく、さらには、これらのユニット1、2と独立した配管に介設するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1のヒートポンプ式給湯装置によれば、異なる特性を有する二つの電気ユニットを備えているにもかかわらず、ほぼ機器全体の消費電力量を算出することができ、しかも、この消費電力量がリモコン等に表示される。このため、ユーザは消費電力量(水循環用ポンプの消費電力量と圧縮機の消費電力量との合計)を把握することができ、電気料金がわかり、高ければ無駄のない運転に努めるようになる。すなわち、ユーザの省エネ意識を高めることができる地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装置を提供することができる。また、必要不可欠な部品(入力電流センサ)をそのまま利用(使用)して、消費電力を算出することができるので、この種の既存のヒートポンプ式給湯装置をそのまま使用することができ、低コストにて、地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装を提供することができる。
【0038】
請求項2のヒートポンプ式給湯装置によれば、ユーザは機器全体の消費電力量を確実に把握することができ、無駄のない運転に努めるようになる。すなわち、ユーザの省エネ意識を高めることができる地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装置を提供することができる。また、上記請求項1のヒートポンプ式給湯装置と同様、必要不可欠な部品(入力電流センサ)をそのまま利用(使用)してこのヒートポンプユニットの消費電力を算出することができるので、この種の既存のヒートポンプ式給湯装置をそのまま使用することができ、低コストにて、上記のように地球環境保護に優れたヒートポンプ式給湯装を提供することができる。
【0039】
請求項3のヒートポンプ式給湯装置によれば、貯湯ユニットが、水循環用ポンプに加えて保温用電気ヒータと風呂循環ポンプとを有するものであるが、このようなヒートポンプ式給湯装置であっても、機器全体の消費電力量を得ることができ、ユーザの省エネ意識を確実に高めることができる。
【0040】
請求項4のヒートポンプ式給湯装置によれば、貯湯ユニット側にリモコンを設けることによって、この算出した消費電力量のリモコンへの伝送が行い易くなる。これによって、消費電力量の表示の信頼性が向上する。また、使用に応じた消費電力量をいわゆるリアル・タイムで確実に表示することができるので、ユーザは運転状況の把握を頻繁に行うことができ、無駄のない運転を常に心がけることができる。
【0041】
請求項5又は請求項6のヒートポンプ式給湯装置によれば、ヒートポンプユニットの消費電力を簡単にかつ安定して算出することができ、この値に基づいてヒートポンプユニットの消費電力量を簡単に求めることができる。これにより、消費電力量の演算の信頼性が向上する。
【0042】
請求項7のヒートポンプ式給湯装置によれば、ヒートポンプユニットの消費電力量を高精度に算出することができ、演算の信頼性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプ式給湯装置の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図2】上記ヒートポンプ式給湯装置の貯湯ユニットとヒートポンプユニットの簡略図である。
【図3】上記ヒートポンプ式給湯装置のリモコンの簡略図である。
【図4】圧縮機の周波数と力率との関係を示すグラフ図である。
【図5】入力電流と力率との関係を示すグラフ図である。
【図6】従来のヒートポンプ式給湯装置を示す簡略図である。
【符号の説明】
1 貯湯ユニット
2 ヒートポンプユニット
13 ポンプ
22 風呂循環ポンプ
25 圧縮機
35 保温用電気ヒータ
36 制御手段
37 制御手段
43 入力電流センサ
R リモコン

Claims (7)

  1. インバータにより運転制御される圧縮機(25)を有するヒートポンプユニット(2)を備え、このヒートポンプユニット(2)で加熱された温水を水循環用ポンプ(13)で貯湯タンク(3)に貯湯するヒートポンプ式給湯装置であって、上記水循環用ポンプ(13)の消費電力量を、単位時間当りの消費電力と使用時間との積として算出すると共に、上記圧縮機(25)の消費電力量を、上記インバータの入力電流センサ(43)からの入力検知信号に基づいて演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出し、上記水循環用ポンプ(13)の消費電力量と圧縮機(25)の消費電力量との合計をリモコン(R)等の表示手段に表示することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 水循環用ポンプ(13)を有する貯湯ユニット(1)と、インバータにより運転制御される圧縮機(25)を有するヒートポンプユニット(2)と、リモコン(R)とを備えたヒートポンプ式給湯装置であって、上記貯湯ユニット(1)の消費電力量を、単位時間当りの消費電力と使用時間との積として算出すると共に、上記ヒートポンプユニット(2)の消費電力量を、上記インバータの入力電流センサ(43)からの入力検知信号に基づいて演算した消費電力を使用時間で時間積分して算出し、上記貯湯ユニット(1)の消費電力量とヒートポンプユニット(2)の消費電力量との合計を機器全体の消費電力量として上記リモコン(R)に表示することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  3. 貯湯ユニット(1)が保温用電気ヒータ(35)と風呂循環ポンプ(22)とを有することを特徴とする請求項2のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 上記ヒートポンプユニット(2)の制御手段(37)で演算した消費電力を逐次上記貯湯ユニット(1)の制御手段(36)に転送して、この貯湯ユニット(1)の制御手段(36)にて機器全体の上記消費電力量の算出を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 上記圧縮機(25)の消費電力を、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出する際に、上記圧縮機(25)の周波数に基づいてこの力率を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかのヒートポンプ式給湯装置。
  6. 上記圧縮機(25)の消費電力を、インバータの電源電圧と入力電流との積に力率を乗じて算出する際に、上記入力電流に基づいてこの力率を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかのヒートポンプ式給湯装置。
  7. 上記力率を電源周波数に応じて調整することを特徴とする請求項5又は請求項6のヒートポンプ式給湯装置。
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