JP3876477B2 - レールポイント給油装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、鉄道車両のレールポイントに潤滑油を供給するためのレールポイント給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レールポイントは、床板上に配設された基本レールと、トングレールと、このトングレールを移動させるトングレール駆動装置とからなる。レールポイントは、前記トングレールが前記床板上を摺動移動することにより、鉄道車両の軌道を切り換えるものである。
【0003】
このレールポイントにおいては、トングレールが床板上を摺動する際に、円滑に摺動できるように、床板上に潤滑油を塗布する作業が必要である。レールポイントは、軌道を切り換える各所に設けられるから、線路全線のレールポイントに作業員が潤滑油を塗布して回るのは、手間の掛かる作業であった。
【0004】
このため、実公平7-32561 号公報には、前記床板上に自動給油できる給油装置が示されている。この種のものは、所定時刻に指令信号を送出するタイマーと、指令信号を受けて駆動し、潤滑油を送出するポンプと、ポンプに分配器を介して接続され、前記床板上に前記潤滑油を供給するノズルとを有している。前記タイマーはソーラー電池(太陽電池)により駆動される。前記ポンプは、前記ソーラー電池とは異なる交流電源により駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レールポイントには、前記トングレール駆動装置のための交流電源が必要であるが、このトングレール駆動装置用の交流電源と前記ポンプ用の交流電源とを共通化すると、給油装置の電源故障を起こした際に、トングレール駆動装置に影響が出ないように、前記ポンプ用の交流電源としてはトングレール駆動装置用の交流電源とは異なるものを使用することが好ましいが、その場合、係る異なる交流電源がレールポイントの近傍にないことが多いので、ポンプとの接続用の電源線が長くなりがちな問題がある。
【0006】
更に、前記異なる交流電源まで数km程度の距離がある場合、電源線が長くなり過ぎるので、前記異なる交流電源との接続が不可能となる問題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の課題を解決して、ポンプ用の電源線の敷設作業を簡略化できるレールポイント給油装置を提供することを目的としている。そのため、請求項のレールポイント給油装置は、所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記給油タイマー及び前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記時刻信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記給油タイマーに接続し、前記給油タイマー及び前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したことを特徴とするものである。
【0009】
ここでは、前記電源ユニットと他の電池(例えば、乾電池等)とを併用し、常時作動するが、消費電力はさほど大きくないスケジュールタイマーには前記他の電池から給電するとともに、給油タイマー及びモータは前記ソーラー電池を含む電源ユニットで駆動するようにしている。給油すべき時刻にスケジュールタイマーにより前記時刻信号が発生されると、前記リレーもしくは増圧回路を介して前記給油タイマーが作動され、所定時間の間、前記電源ユニットでモータが駆動されることにより、前記床板上への給油が行われる。
【0010】
請求項のレールポイント給油装置は、所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記給油信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記モータに接続し、前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したことを特徴とするものである。ここでは、給油すべき時刻にスケジュールタイマーから時刻信号が送信されると、給油タイマーが作動して給油信号を発生し、この給油信号が前記リレーまたは増圧回路を介して前記モータに伝達され、モータが駆動されることにより、前記床板上への給油が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1に鉄道車両の軌道を切り換えるためのレールポイントを示す。前記軌道に沿って所定の間隔で枕木1が配設され、この枕木1上には、鋼板等からなる矩形状の床板2が枕木1と平行に固定されている。床板2上には、基本レール3が固定状態で敷設されるとともに、これら基本レール3の内側にトングレール4が配設されている。
【0012】
各トングレール4は、枕木1と平行に配置された転てつ棒5に連動する図示しないトングレール駆動装置によって枕木1の長手方向と平行に移動可能とされている。すなわち、トングレール4は、図2に実線で示すように基本レール3に密着する位置と、仮想線で示すように基本レール3から離れる位置との間で、線路の幅方向へ移動自在である。本実施の形態のレールポイント給油装置6(以下、単に給油装置6という)は、床板2上に潤滑油を自動的に供給する装置である。
【0013】
図1に示すように、給油装置6は、後に詳述する給油ユニット7を備え、該給油ユニット7は一方の基本レール3の外側に設置されている。給油ユニット7には、潤滑油を2方向、つまり、一方のトングレール4側と他方のトングレール4側とに分配して送出するための親分配弁8(分配器)が内蔵されている。親分配弁8は、潤滑油を、例えば、各々合成樹脂製チューブ等からなる2本の親給油管10(図3参照)に分配して送出するが、給油ユニット7近傍では、これら2本の親給油管10は、合成樹脂等からなる共通の蛇腹チューブ11によって被覆されている。
【0014】
一方の基本レール3(図1の上側)の外側における枕木1の一端部近傍に一方の子分配弁12が配置され、前記蛇腹チューブ11から一方の親給油管10が引き出されて前記子分配弁12に接続されている。また、他方の基本レール3(図1の下側)の外側の枕木1の他端部近傍には、他方の子分配弁12(図1中B部参照)が配置され、この子分配弁12には、前記蛇腹チューブ11内の他方の親給油管10が接続されている。
【0015】
図4に前記他方の子分配弁12を拡大して示す。親給油管10を通して送られてきた潤滑油は、子分配弁12内の複数の分配部12aで分配され、各分配部12aの両端に位置する複数の排出部12bから樹脂製のチューブ等からなる複数本、例えば、9本の子給油管13に送出される。各子給油管13は、各々1本の枕木1上の床板2に潤滑油を供給する役割を有する。
【0016】
そして、子分配弁12近傍の床板2に潤滑油を供給する子給油管13は、子分配弁12からそのまま引き出されるとともに、子分配弁12から離れた位置の床板2上に潤滑油を供給する子給油管13は、子分配弁12の前方(図1の左方)と後方(図1の右方)とに分けられて、各々共通の蛇腹チューブ11内を挿通され、図5に示すように、対応する床板2の近傍で蛇腹チューブ11から引き出される。
【0017】
蛇腹チューブ11から引き出された後、各子給油管13は、枕木1に沿って床板2方向に延長される。図6に示すように、枕木1上の床板2の近傍には、ブラケット14が釘15等の固定具で固定され、このブラケット14の上端部には、支持金具14aが取り付けられている。前記子給油管13は、支持金具14aを挿通され、先端のノズル16(図1中C部参照)が床板2の上方に配置されて、前記ノズル16から床板2上に潤滑油を滴下、供給できるようになっている。なお、前記一方の子分配弁12も、同様に潤滑油を分配し、一方のトングレール4側の各床板2上に供給する構成である。
【0018】
図7及び図8に示すように、給油ユニット7は、上部に開閉可能な蓋体17を有する箱体18内に各種部材を収容してなり、上記蓋体17には、該蓋体17の上部及び箱体18の両側部を覆うように断面略コ字型の被覆材17aが取り付けられている。箱体18はその底部の両側に固定した断面L字型の取付板20を介して、枕木等からなる支持部材21に取付ボルト・ナット22により取り付けられている。箱体18の側面には、後述する電源ユニットとの接続用のコネクタ23、電源確認用押ボタン24、箱体18内に貯留された潤滑油のレベルを示す油面計25、潤滑油の排出用のドレンポート26等が設けられている。
【0019】
図9及び図10に示すように、箱体18内の下部には、油タンク27が設けられるとともに、箱体18内の上部には、上端に開閉可能なキャップ28を有する給油部29が設けられ、注入管30を介して油タンク27内に潤滑油が供給されるようになっている。箱体18内の上部には、モータ31が配置され、このモータ31の駆動力が伝達機構32を介してポンプ33に伝達されるようになっている。
【0020】
図11にも示すように、ポンプ33は、油タンク27内に垂直方向に配置されたシリンダ34と、油タンク27内に配置されるとともにシリンダ34の上部に連結された外筒35と、外筒35を貫通してシリンダ34内に挿入されたピストンロッド36とを備えている。一方、伝達機構32は、モータ31の出力軸31aにその上部が固定された連結具32aと、この連結具32aの下部に挿入されたピン32bと、ピストンロッド36の上端部に挿入されたピン32cと、ピン32b、32cに両端部が各々回動自在に接続されたリンク部材32dとを備え、モータ31が回転すると、リンク部材32d等を介してピストンロッド36が上下方向に往復移動し、これに伴って、シリンダ34内の図示しないピストンが上下移動するようになっている。
【0021】
シリンダ34の下端部には、吸込口34aが設けられ、且つこの吸込口34aには、潤滑油の吸入は許容し、吸込口34aからの潤滑油の吐出は禁止する一方向弁(図示せず)が配置されている。前記シリンダ34内のピストンが上動すると、油タンク27内の潤滑油がシリンダ34内に吸入され、続いて、ピストンが下動すると、合成樹脂製のチューブ等からなる連結管37を介してシリンダ34内の潤滑油が送出されるようになっている。
【0022】
連結管37は、箱体18内に配置された前記親分配弁8に接続され、シリンダ34から連結管37を介して送られた潤滑油は、親分配弁8で2方向に分配された後、2本の吐出管38及び吐出部39を介して、箱体18の外側面の2つの吐出口40(図7参照)に供給される。これらの吐出口40には、前記2本の親給油管10の一端が各々接続されている。図12に示すように、箱体18内の上部には、スケジュールタイマー41と給油タイマー42とが配置されている。また、箱体18には、手動給油用押ボタン43が設けられている。
【0023】
図1に示すように、電源ユニット44は前記給油ユニット7に隣接して設置される。図13及び図14に示すように、電源ユニット44は、上部に開閉可能な蓋体45を有する箱体46を備え、蓋体45には、その上部及び箱体46の両側部を覆う断面略コ字型の被覆材45aが取り付けられている。箱体46は、その底部の両側に固定した2つの断面L字型の取付板47を介して、前記支持部材21に取付ボルト・ナット22で取り付けられている。被覆材45aの上部には、架台50を介して、ソーラー電池パネル51(ソーラー電池)が所定の傾斜角度で取り付けられている。
【0024】
図15に示すように、箱体46内の上端部には、チャージコントローラ52が配置されるとともに、箱体46内の下部には、蓄電器53が収容され、ソーラー電池パネル50で発生された電力は、電線54を介してチャージコントローラ52へ、更にチャージコントローラ52から電線55を介して蓄電器53に送られ、ここで蓄電されるようになっている。
【0025】
箱体46の外側面にはコネクタ56が設けられ、蓄電器53に蓄えられている電力は、電線57を介してコネクタ56に供給されるようになっている。コネクタ56は、電気コード58(図14参照)を介して、給油ユニット7のコネクタ23(図7参照)と電気的に接続されている。なお、電源ユニット44内の結線図を図16に示す。
【0026】
図17に給油ユニット7内の電気系統の結線図を示す。コネクタ56の端子56a、56b間には、前記電源ユニット44から、例えば、直流12Vの電圧が供給される。コネクタ56にはサーキットプロテクタ57が接続されている。前記コネクタ56の端子56a、56b間には、電源確認用押ボタン24と、ランプ24aとが直列に接続され、電源確認用押ボタン24を押圧し、ランプ24aが点灯すると、これにより、蓄電器53内に充分な電力が蓄えられていて、給油ユニット7が作動可能であることが確認できるようになっている。なお、ランプ24aは、通常、電源確認用押ボタン24と一体に構成できるが、ランプ24aと電源確認用押ボタン24とを別部材としてもよい。
【0027】
また、端子56a、56b間には、スケジュールタイマー41が接続されるとともに、給油タイマー42に連動するスイッチ42aと、前記モータ31とが直列に接続されている。更に、コネクタ56の端子56aと合流部58間には、手動給油用押ボタン43に連動するスイッチ43aと、スケジュールタイマー41に連動するスイッチ41aとが直列に接続されるとともに、合流部58と端子56b間には給油タイマー42が接続されている。
【0028】
また、端子56aと合流部58間には、手動給油用押ボタン43に連動する今一つのスイッチ43bと、スケジュールタイマー41に連動する今一つのスイッチ41bとが直列に接続され、更に、これらと並列に、給油タイマー42に連動する今一つのスイッチ42bが接続されている。
【0029】
スイッチ43a、43bは一方がオンの時、他方がオフとなるように設定され、通常、手動給油用押ボタン43が押圧されていない時、スイッチ43a側がオンとなるようにされている。同様に、スイッチ41a、41bも、一方がオンの時、他方がオフとなるように設定され、通常、スケジュールタイマー41が時刻信号を送出していない時はスイッチ41aがオフとなるようにされている。更に、スイッチ42a、42bは、共に給油タイマー42が給油信号を発生している期間のみオンとなるように設定されている。
【0030】
前記構成において、スケジュールタイマー41は電源ユニット44から供給される電力により常時作動され、給油すべき所定の時刻になると、時刻信号を発生する。これにより、スケジュールタイマー41に連動するスイッチ41aは、所定の短時間のみオンとなり、逆にスイッチ41bは所定の短時間のみオフとなる。スイッチ41aがオンとなると、端子56aからスイッチ43a、スイッチ41a、給油タイマー42、端子56bの経路で電流が流れ、給油タイマー42が作動される。
【0031】
これに伴って、給油タイマー42は、所定の給油時間をカウントしながら給油信号を発生し続け、この間、スイッチ42a、42bはオン状態を維持される。スイッチ42bがオンとなれば、スイッチ41aがオフとなった後も、スイッチ42bを介して給油タイマー42に電力が供給され、給油タイマー42は、上記カウントを継続することができる。
【0032】
給油タイマー42が作動し、スイッチ42aがオンとなると、モータ31が駆動され、前記油タンク27内の潤滑油が送出されて、前述した経路で床板2とトングレール4との間に供給される。所定の給油時間が経過して、給油タイマー42がカウントを終了すると、スイッチ42a、42bがオフとなることにより、モータ31が停止するとともに、給油タイマー42がオフとされる。
【0033】
このように、本実施の形態では、スケジュールタイマー41及び給油タイマー42に加えて、潤滑油送出用のポンプ34のモータ31をもソーラー電池パネル51及び蓄電器53から供給される電力により駆動するようにしたので、モータ31に交流電源から給電する場合と異なり、電源線の敷設が容易になる。
【0034】
上記スケジュールタイマー41は、例えば、所定時間毎、例えば、1日に1回乃至数回程度上記時刻信号を発生して自動給油を行わせるものであってもよく、或いは、トングレール4を移動させて軌道の切換を行う時刻に一致させて上記時刻信号を発生させてもよい。また、軌道の切換を行う時刻の直前もしくは直後に時刻信号を発生するようにしてもよい。
【0035】
また、作業員が手動で給油を行う場合、前記手動給油用押ボタン43を押圧すると、図17において、スイッチ43aがオフとなるとともに、スイッチ43bがオンとなり、コネクタ56の端子56aからスイッチ43b、スイッチ41b、給油タイマー42、端子56bの経路で電流が流れて給油タイマー42が作動され、前記と同様にして、給油タイマー42のカウントが行われる所定時間の間、床板2上への給油が行われる。
【0036】
次に、第2の実施の形態を説明する。図18に示すように、この第2の実施の形態では、前記ソーラー電池パネル51と蓄電器53とを含む電源ユニット44に加えて、例えば、乾電池60を使用し、高電圧を必要とするモータ31等を電源ユニット44で駆動するとともに、その他の素子を乾電池60で駆動するようにして、電気系統を2系統に分割したものである。
【0037】
すなわち、図18中Dで示す電源ユニット44側には、電源確認用押ボタン24、モータ31及び給油タイマー42等を接続する一方、Eで示す乾電池60側には、スケジュールタイマー41を接続する。また、乾電池60には、スケジュールタイマー41に連動するスイッチ41cと、リレー61(継電器)のソレノイド駆動部61aとが直列に接続されるとともに、電源ユニット44側には、第1の実施の形態のスイッチ41a、41bに代えて、前記ソレノイド駆動部61aによりオン・オフの切換が行われるリレー61のスイッチ61b、61cが接続されている。
【0038】
給油すべき所定の時刻にスケジュールタイマー41が時刻信号を発生すると、スイッチ41aが所定の短時間の間、オンとなることにより、ソレノイド駆動部61aに電流が流れ、スイッチ61bがオンとなるとともに、スイッチ61cがオフとなる。これに伴って、電源ユニット44に接続されているコネクタ56の端子56aから、スイッチ43a、スイッチ61b、給油タイマー42、端子56bの経路で電流が流れて、給油タイマー42が作動されることにより、前記と同様に所定時間の間、床板2上への給油が行われる。
【0039】
この第2の実施の形態においては、電源ユニット44では、主としてモータ31と給油タイマー42のみを駆動し、スケジュールタイマー41への給電は行わないようにした。これにより、スケジュールタイマー41は、モータ31の同じ電圧で常時作動しているものであるから、その消費電力は、モータ31の消費電力よりも多くなる。しかし、スケジュールタイマー41を他の電源により駆動させると、スケジュールタイマー41は、消費電力の小さいものが使用でき、スケジュールタイマー41を駆動する電源は、この第2の実施の形態の電源ユニット44におけるソーラー電池パネル51及び蓄電器53より、更に電気容量の小さい乾電池60等を使用することができる。
【0040】
このように、第2の実施の形態では、乾電池60を併用することにより、電源ユニット44の電気容量を低減することができるので、ソーラー電池パネル51による電源の供給を一層容易、確実に行えるようになる。また、電源ユニット44に含まれるソーラー電池パネル51及び蓄電器53として、前記第1の実施の形態の1/2程度の電気容量のものを使用することができる。
【0041】
次に、第3の実施の形態を説明する。図19に示すように、第3の実施の形態は前記第2の実施の形態の変形例であって、第2の実施の形態で電源ユニット44側に接続していた給油タイマー42及びそれと直列に接続されるスイッチ43a等を乾電池60側に接続するようにしたものである。
【0042】
すなわち、乾電池60側では、第2の実施の形態のスイッチ61b、61cに代えて、第1の実施の形態と同様に、スケジュールタイマー41に連動するスイッチ41a、41bを使用し、給油タイマー42と直列にリレー62のソレノイド駆動部62aを接続している。また、電源ユニット44側では、ソレノイド駆動部62aによってオン・オフの切換が行われるスイッチ62bをモータ31と直列に接続している。
【0043】
スケジュールタイマー41が時刻信号を発生すると、スイッチ41aがオン、スイッチ41bがオフとなり、乾電池60からスイッチ43a、スイッチ41a、ソレノイド駆動部61a、給油タイマー42の経路で電流が流れて、給油タイマー42が作動され、給油タイマー42がカウントを続けている間、ソレノイド駆動部61aが駆動される。
【0044】
これにより、電源ユニット44側に接続されているリレー61のスイッチ61bがオンとなり、モータ31が駆動されることにより、床板2上に給油が行われる。この第3の実施の形態でも、乾電池60を併用することにより、電源ユニット44のソーラー電池パネル51や蓄電器53の電気容量を、第1の実施の形態の1/2程度乃至それ以下とすることができる。
【0045】
なお、第2及び第3の実施の形態において、乾電池60に代えて、いわゆる、ボタン電池を使用したり、電源ユニット44と同様のソーラー電池パネルと蓄電器を有する他の電源ユニットを使用することもできる。その場合も、個々の電源ユニットの電気容量を低減することができる。また、前記第2及び第3の実施の形態において、リレー61、62の代わりに、増圧回路を使用するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項のレールポイント給油装置は、所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記給油タイマー及び前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記時刻信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記給油タイマーに接続し、前記給油タイマー及び前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したものであるから、スケジュールタイマー、給油タイマー及びモータを全て前記電源ユニットで駆動する場合に比べて、電源ユニットの電気容量を1/2程度乃至それ以下とすることができる。
【0048】
また、スケジュールタイマーの駆動用の電池は、上記給油タイマー及びモータの駆動用の電源ユニットと比べて、電気容量の更に小さなものを使用することが可能となる。このように、ソーラー電池を含む電源ユニットと他の電池とを併用することにより、前記電源ユニットとして、電気容量の小さなものを使用することが可能となるので、前記電源ユニットに含まれるソーラー電池や蓄電器が大型化することがない。
【0049】
請求項のレールポイント給油装置は、所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記給油信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記モータに接続し、前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したものであるから、請求項2と同様に、前記電源ユニットを構成するソーラー電池及び蓄電器は、電気容量の小さなものを使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のレールポイント給油装置が設けられたレールポイントを示す概略平面図。
【図2】上記レールポイントにおけるトングレールの移動を示す概略横断面図。
【図3】潤滑油を送る親給油管を示す概略平面図。
【図4】上記潤滑油を分配する子分配弁を示す概略平面図。
【図5】上記子分配弁から潤滑油を送給する子給油管を示す概略平面図。
【図6】上記潤滑油をレールポイントの床板上に供給するノズルを示す概略斜視図。
【図7】上記レールポイント給油装置における給油ユニットを示す概略正面図。
【図8】上記給油ユニットを示す概略側面図。
【図9】図7中IX−IX線に沿う概略断面図。
【図10】図8中X−X線に沿う概略断面図。
【図11】図9の要部拡大図
【図12】図8中XII−XII線に沿う概略断面図。
【図13】上記レールポイント給油装置における電源ユニットを示す概略正面図。
【図14】上記電源ユニットを示す概略側面図。
【図15】図14中のXV−XV線に沿う概略断面図。
【図16】上記電源ユニットの内部の接続関係を示す結線図。
【図17】上記給油ユニット内の電気系統の接続関係を示す結線図。
【図18】本発明の第2の実施の形態における給油ユニット内の電気系統の接続関係を示す結線図。
【図19】本発明の第3の実施の形態における給油ユニット内の電気系統の接続関係を示す結線図。
【符号の説明】
8 親分配弁(分配器)
16 ノズル
31 モータ
33 ポンプ
41 スケジュールタイマー
42 給油タイマー
51 ソーラー電池パネル(ソーラー電池)
53 蓄電器

Claims (2)

  1. 所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記給油タイマー及び前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記時刻信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記給油タイマーに接続し、前記給油タイマー及び前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したことを特徴とするレールポイント給油装置。
  2. 所定時刻に時刻信号を送出するスケジュールタイマーと、この時刻信号を受信して所定時間の間給油信号を発生する給油タイマーと、給油信号を受信して駆動するモータと、このモータに連動して油を排出するポンプと、このポンプに接続される分配器と、この分配器に接続されレールポイントの床板に指向するノズルとを有するレールポイント給油装置において、前記モータにソーラー電池及び蓄電器を含む電源ユニットにより電源を供給するとともに、前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを前記電源ユニットとは異なる電池に接続し、前記給油信号をリレーもしくは増圧回路を介して前記モータに接続し、前記モータを接続する前記電源ユニット側と前記スケジュールタイマー及び前記給油タイマーを接続する前記電池側とに電源系統を2系統に分割したことを特徴とするレールポイント給油装置。
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