JP3876171B2 - オイルシール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルシールにかかり、より詳しくは、両側に液体を有する二液型のオイルシールに関する。
【0002】
【背景技術】
オイルシールは、回転軸の周囲に取り付けられ、ゴム製のリップをラジアル方向に押し付けることで回転軸の周囲から潤滑油などの漏れを防ぐものである。オイルシールの種類には、一つのリップで回転軸の潤滑油が一方からもう一方へ漏れるのを防ぐ一液型のものや、オイルシールの両側に二種類の潤滑油を有し、両側に設けられたリップによってそれぞれの潤滑油が反対側へ漏れるのを防ぐ二液型のものなどが知られている。二液型のオイルシールは、例えばエンジンのクランクシャフト外周とフライホイールハウジング内周との間に設けられて、クランクシャフトに供給されるエンジンオイルと、フライホイール側のクラッチディスクや、変速機などに供給される潤滑油とをシールする場合などに用いられる。
【0003】
このような二液型のオイルシールは、両リップ間に侵入した潤滑油を外側に押し出すために、両リップの回転軸に接触する面に螺旋状の溝が形成されている。両リップ間に侵入した潤滑油は、回転軸が回転することで溝に押し込まれ、回転に伴って螺旋状に外側に押し出される。通常の条件での運転においては、潤滑油が押し出されることで両リップと回転軸で囲まれる空間に生じた負圧は、リップと回転軸との間から空気が吸入されることによって解消されるようになっている。
【0004】
ところで、二液型のオイルシールの材質としては、従来よりフッ素ゴムやシリコンゴム、ニトリルゴムなどが知られている。しかし、オイルシールは回転体に接触させて使用されるので、回転数や、温度等の使用条件によっては摩耗しやすく、耐摩耗性に優れた材質の開発が望まれていた。そこで、近年では、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE, Poly Tetra Fluoro Ethylene) で構成されるオイルシールが使用されている。これは、非粘着性、低摩擦性の材質で、ゴムに比べて耐摩耗性・耐熱性に優れているので、高温下で使用されるエンジンのオイルシールとして多用されている。PTFEで構成されたオイルシールは、通常の条件での運転では剛性が高いのでリップが変形しにくく、負圧を生じてもリップと回転軸との間から空気を吸入して良好に負圧を解消できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、潤滑条件が過剰で、潤滑油が常に回転軸やオイルシールに供給されているような条件の下では、オイルシールのリップが常に潤滑油に浸った状態となる。この場合、オイルシールは連続して潤滑油をリップの外側に押し出すこととなり、PTFEからなるオイルシールにおいてさえも、両リップと回転軸とで囲まれる空間に負圧が生じてしまうことがある。
【0006】
上述のような状態では、負圧によりオイルシールの面圧が異常に高くなり、リップ摺動面が異常発熱する。この温度上昇により、リップ摺動面の潤滑油が劣化し、劣化生成物が螺旋状の溝を埋めてしまい、潤滑油が正常に外側に押し出されず、シール性が損なわれる。また、オイルシールの面圧が高くなったことにより、異常摩耗が発生し、オイルシールの耐久性が損なわれる。
【0007】
本発明の目的は、過剰な潤滑条件下でも負圧が生じることなく、耐久性に優れたオイルシールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用効果】
本発明は、オイルシールに負圧抜きの通路を設けて前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明の請求項1に記載のオイルシールは、回転軸の外周位置に設けられ、第一液および第二液の二液をシールする二液型のオイルシールにおいて、回転軸の第一液側をシールする第一シールと、回転軸の第二液側をシールする第二シールと、第一シールおよび第二シールの所定位置を全周にわたり密封する密封部分を有し、かつ、これら第一シールおよび第二シールを支持するケースとを備え、前記第一シールおよび前記第二シールは、ポリテトラフルオロエチレンで構成されるとともに、それぞれのシール面に螺旋状の溝を有し、前記第一シールおよび前記第二シールのうちの少なくともいずれか一方には、前記ケースに覆われた部分に連通孔が設けられ、前記第一シール、前記第二シール、および前記回転軸により囲まれる空間が形成され、前記連通孔は、前記一方のシールと前記ケースとの間の隙間を介して、前記空間と外部とを連通することを特徴とする。
【0009】
この構成の本発明では、第一シール、第二シールおよび回転軸で囲まれる空間に連通する連通孔を設けたので、潤滑条件が過剰な状態でも連通孔を介して空気が当該空間に入り、空間内が負圧になることがないので、オイルシールが異常摩耗することがなく、耐久性が向上する。
また、連通孔は、第一シールおよび第二シールのうちの少なくともいずれか一方のケースに覆われた部分に設けられているので、潤滑条件が過剰な状態でも、通路から第一シール、第二シールおよび回転軸で囲まれた空間に潤滑油は入りにくく、一方、空気は良好に流入する。
【0010】
本発明の請求項2に記載のオイルシールは、請求項1に記載のオイルシールにおいて、連通孔は、前記一方のシールの密封部分ではない部分に設けられていることを特徴とする。
この構成の本発明では、第一シールおよび第二シールの一方のシールに連通孔を設ければよいので、通路の形成が容易であり、したがって、オイルシールの製造が容易になる。また、連通孔が密封部分ではない部分に設けられているので、確実に空気の通路が確保され、空気が良好に流入する。
【0014】
本発明の請求項3に記載のオイルシールは、請求項1または請求項2に記載のオイルシールにおいて、前記回転軸は水平方向に配置されるとともに、前記連通孔は、前記回転軸の中心より上方に設けられていることを特徴とする。
この構成の本発明では、潤滑条件が過剰な場合に、潤滑油が重力により回転軸の上方から下方へ流れても、連通孔が回転軸の中心より上方に設けられているので、連通孔が潤滑油で塞がれにくく、したがって、第一シール、第二シールおよび回転軸で囲まれた空間に確実に空気が流入し、負圧が確実に解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において、同様の部分については同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。また、以下の第三実施形態から第六実施形態については本発明に含まれないが、参考として説明する。
〔第一実施形態〕
図1には、本実施形態にかかるエンジン1の一部断面図が示されている。
この図において、エンジン1は、内部に複数個形成されたシリンダ6と、各シリンダ6の内部で燃焼した燃焼ガスの圧力を受けて往復運動する複数のピストン3と、ピストン3の往復運動を回転運動に変換する回転軸としてのクランクシャフト2とを備えている。各ピストン3は、水平に配置されたクランクシャフト2にコンロッド8を介して往復動可能に取り付けられてる。
各シリンダ6と各ピストン3との間や、各ピストン3とクランクシャフト2との間などは、摺動部となるため、潤滑油としてエンジンオイルが供給されている。エンジンオイルは、エンジン下部に設けられたオイルパン7に収納されており、オイルポンプ(図示せず)などによって汲み上げられる。その後、エンジンオイルは、シリンダ6の内部、ピストン3およびクランクシャフト2などに供給され、重力によってオイルパン7に戻るようになっている。
【0016】
クランクシャフト2の一端には、ピストン3による回転変動を抑制し、なめらかな回転を得るために、円盤状のフライホイール4が設けられている。また、フライホイール4には、クランクシャフト2が取り付けられている側の反対側に、駆動車軸へトルクを伝達する変速機(図示せず)が接続されている。フライホイール4は外周にスタータのピニオンと噛合するための歯車を有し、また、変速機も多数の歯車が互いに噛合されることで動力伝達を行うので、各部分が適切に潤滑される必要がある。そこで、これらにはエンジンオイルとは別の潤滑油が供給され、フライホイール4および変速機がこの潤滑油の雰囲気内で駆動されることで潤滑が行われている。
【0017】
このように、エンジン1側とフライホイール4側では別の潤滑油が使用されているため、クランクシャフト2には、エンジン1側のエンジンオイルとフライホイール4側の潤滑油とが互いに反対側に侵入しないように、二液型のオイルシール10が設けられている。このオイルシール10は、クランクシャフト2の外周と、フライホイールハウジング5の内周との間に嵌合され固定されている。
なお、本実施形態ではエンジン1側のエンジンオイルおよびフライホイール4側の潤滑油は略同一成分のものを使用している。この場合でも、エンジンオイルは通常高温下で使用され、経時と共に劣化するので、フライホイール4側の潤滑油よりも頻繁に交換する必要があるため、オイルシール10によってこれらを分断する必要がある。したがって、本実施形態のオイルシール10は、フライホイール4側の潤滑油を第一液、エンジン1側のエンジンオイルを第二液とする二液型のオイルシール10となっている。
【0018】
オイルシール10は、図2に示されるように、フライホイール4側をシールする第一シール13と、エンジン1側をシールする第二シール14と、フライホイールハウジング5に嵌合され第一シール13および第二シール14を支持するケース18と、第一シール13および第二シール14を密封するガスケット17とを備える。
第一シール13および第二シール14は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなるリング状のシート部材で、第一シール13の内周側がフライホイール4側に、第二シール14の内周側がエンジン1側に湾曲している。この内周部分は、クランクシャフト2に圧着されることでクランクシャフト2をシールするシール面23となっており、それぞれのシール面23には、外周側から内周側に向かって螺旋状の溝15が形成されている。このように、第一シール13、第二シール14およびクランクシャフト2で囲まれた部分は、第一シール13および第二シール14がそれぞれ反対向きに湾曲したことによって形成され、フライホイール4側およびエンジン1側から隔離された空間24となっている。また、第一シール13には、空間24の通路としての連通孔16が設けられているが、詳細は後述する。
【0019】
ケース18は、フライホイールハウジング5に接するアウターケース11と、アウターケース11に接するインナーケース12とを備える。アウターケース11およびインナーケース12は、それぞれ断面L字型の金属製のリング状部材で、これらの間に第一シール13および第二シール14が保持されている。
ガスケット17は、ゴム製で、第一シール13とアウターケース11との間に介装されている。アウターケース11がインナーケース12に対してかしめられることによりアウターケース11と第一シール13との間でガスケット17がつぶされ、かつ、ガスケット17が介在された部分の第一シール13と第二シール14との間の面圧が上昇し、これにより、第一シール13と第二シール14とを密封している。ガスケット17は、アウターケース11および第一シール13の外周側の一部に設けられており、したがって、この部分が密封部分となっている。このガスケット17による密封部分よりも内周側の部分の、第一シール13とアウターケース11との間および第二シール14とインナーケース12との間は、接しているが密封されていない隙間25になっている。なお、図2では、理解を容易にするため、ガスケット17や隙間25の寸法を拡大して表示してある。
【0020】
連通孔16は、第一シール13側の隙間25に形成されており、クランクシャフト2の回転中心の真上に配置されている。連通孔16の大きさや形状は隙間25から空気を良好に吸入できるように適宜決定され、例えば数ミリ程度の円形の孔などが採用できる。この連通孔16は、第一シール13の厚み方向に貫通され、これにより空間24と隙間25とが連通されている。
【0021】
このような構造のエンジン1は、始動とともに燃焼ガスによってピストン3が往復運動し、これによりクランクシャフト2が回転する。オイルシール10は、クランクシャフト2がシール面23に対して摺動することによって、第一シール13でフライホイール4側の潤滑油を、また、第二シール14でエンジン1側のエンジンオイルをシールする。潤滑油またはエンジンオイルが空間24内に侵入しようとした場合には、回転に伴って、侵入したエンジンオイルまたは潤滑油が溝15によって回転とともに螺旋状に移動し、オイルシール10の外側に押し出される。また、例えば潤滑油やエンジンオイルの供給が過剰となって常に第一シール13および第二シール14がそれぞれ潤滑油およびエンジンオイルに浸されているといったような、潤滑条件が過剰な状態においては、連続して潤滑油やエンジンオイルが押し出されるため、空間24内の空気が少なくなり、一方、空間24内へのシール面23側からの空気の侵入は阻止される。すると、オイルシール10は、外部の空気を連通孔16を介して、アウターケース11と第一シール13と間の隙間25から吸入し、空間24の負圧を解消する。
【0022】
以上のような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) すなわち、オイルシール10に空間24と隙間25とを連通する連通孔16を設けたので、潤滑条件が過剰でもこの連通孔16から空気を吸入して空間24の負圧を解消することができ、オイルシール10の異常摩擦を回避して耐久性を向上することができる。
【0023】
(2) 連通孔16をケース18に覆われた部分に設けたので、潤滑油が連通孔16にかかって連通孔16が塞がれることがなく、したがって、常に空気を良好に吸入できる。
【0024】
(3) 連通孔16をクランクシャフト2の回転中心の真上に設けたので、潤滑油が重力によって上から下へ流れていく際にも、隙間25に侵入・蓄積して連通孔16を塞いだり、潤滑油を吸入したりせずに、空間24に空気を良好に吸入でき、負圧を確実に解消できる。
【0025】
(4) 連通孔16は、第一シール13に設けられた孔なので、製造時にはシート状の第一シール13に孔を形成した後にケース18を組み立てて外側からかしめればよく、製造工程が煩雑になることなく、簡単に製造できる。
【0026】
(5) 第一シール13および第二シール14がPTFEで構成されているので、耐摩耗性、耐熱性に優れ、エンジン1などの高温下でも使用できる。また、PTFEで構成されたオイルシール10に連通孔16が設けられているので、過剰な潤滑条件でも連通孔16によって負圧を回避し異常摩耗を起こすことがなく、より一層耐久性を向上することができる。
【0027】
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態でのガスケット17を第一シール13と第二シール14との間に設けたものである。
図3に示されるように、インナーケース12は、アウターケース11の内周側に設けられ、第一シール13および第二シール14に対して面対称に配置された二枚の断面L字型のリング状部材であり、二枚のインナーケース12の間には、第一シール13、第二シール14およびガスケット17が設けられている。ガスケット17は、紙、その他の材質からなるリング状のシートで、第一シール13と第二シール14との間で外周側の一部を覆うように配置されている。
このようなオイルシール10では、アウターケース11がインナーケース12に対してかしめられることによって、インナーケース12が両側から第一シール13、第二シール14およびガスケット17を固定し、これによって、ガスケット17が設けられた部分の第一シール13および第二シール14間の面圧が上昇して密封部分が形成されている。したがって、ガスケット17よりも内周側の第一シール13または第二シール14とインナーケース12との間は、接しているが密封されていない隙間25となっている。また、第一シール13には、クランクシャフト2の回転中心の真上に、第一シール13とインナーケース12との間の隙間25と空間24とを連通する連通孔16が形成されている。
以上のような実施形態によっても、前述の第一実施形態における(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の効果と同様の効果が得られる。
【0028】
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態は、第一実施形態での連通孔16のかわりに、第一シール13と第二シール14との合わせ面に溝を設けたものである。
図4に示されるように、第二シール14には、第一シール13と第二シール14との合わせ面で、クランクシャフト2の回転中心の真上に、空間24からアウターケース11に達する連通溝19が形成されている。この連通溝19は、ガスケット17による密封部分を貫通して設けられており、これによって密封部分の面圧が減少して当該部分の密封状態が解消され、空気の通路が形成される。したがって、空間24の空気が少なくなってきた場合には、空気がアウターシール11とインナーケース12との間を通り、連通溝19を通って、空間24に吸入され、負圧が解消される。
【0029】
以上のような実施形態によれば、連通溝19が第一実施形態における連通孔16と同様の役割を果たすので、構成は異なるが、前述の第一実施形態における(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の効果と同様の効果が得られる。また、さらに、次のような効果も得られる。
【0030】
(6) 連通溝19が、アウターケース11に覆われた部分に設けられ、空気はアウターケース11とインナーケース12との隙間を通って吸入されるので、エンジンオイルや潤滑油が連通溝19に侵入する機会が著しく少なくなり、常に空気を良好に吸入できる。
【0031】
〔第四実施形態〕
本発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態は、第三実施形態での溝のかわりに細長部材を挟むことで連通溝を形成したものである。
図5に示されるように、第一シール13と第二シール14との間には、空間24からアウターケース11に達する長さの細長部材21が介装されている。この細長部材21は、釣り糸、針金、ワイヤなど、両側からのかしめ力によってつぶされない剛性を有し、反対に両側の第一シール13および第二シール14が変形されることで第一シール13、第二シール14および細長部材21で囲まれる部分に隙間が形成され、これが連通溝の役割を果たす。空気はアウターケース11とインナーケース12との間を通って、細長部材21による連通溝を通り、空間24に達する。
【0032】
以上のような実施形態によれば、前述の第一・第三実施形態における(1)、(2)、(3)、(5)、(6)の効果と同様の効果の他、次のような効果が得られる。 (7) すなわち、細長部材21を介装することによって連通溝を形成できるので、製造時には、組立時に細長部材21を配置してアウターケース11をかしめることによって第一シール13、第二シール14およびガスケット17を固定すればよく、第一シール13や第二シール14に溝や孔などの形成加工を施す必要がなく、製造工程をさらに簡略化できる。
【0033】
〔第五実施形態〕
本発明の第五実施形態について説明する。第五実施形態は、第三実施形態で第二シールに設けた通路を、ケースに溝を設けることにより形成したものである。図6に示されるように、ケース18のガスケット17に接していない部分、すなわちインナーケース12側には、クランクシャフト2の回転中心の真上に位置する部分に、ガスケット17による密封部分より長く、インナーケース12を貫通しない長さで通路形成用溝26が形成されている。この通路形成用溝26は、密封部分を貫通して形成されているので、当該部分の面圧が減少して密封状態が解消され、第一シール13と第二シール14との間には空気が通る通路としての連通部27が形成される。したがって、空気はアウターケース11とインナーケース12との間および第一シール13と第二シール14との間の連通部27を通って空間24に吸入される。
【0034】
以上のような実施形態によれば、前述の第一実施形態における(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(8) すなわち、通路形成用溝26がインナーケース12を貫通していないので、通路形成用溝26からエンジンオイルが侵入する機会が著しく少なくなり、常に空気を良好に吸入できる。
【0035】
〔第六実施形態〕
本発明の第六実施形態について説明する。第六実施形態は、第二実施形態でのインナーケース12に密閉室を設け、この密閉室内と第一シール13の連通孔16とを連通させたものである。
図7に示されるように、インナーケース12は、第二実施形態と同様のエンジン1側に設けられた断面L字型の部材と、フライホイール4側に設けられた中空環状の密閉室20とを有する。第一シール13、第二シール14および紙製等のガスケット17は、アウターケース11がインナーケース12に対してかしめられることにより、密閉室20の一辺と、もう片方の断面L字型のインナーケース12によって固定され、密封されている。
【0036】
第一シール13には、第二実施形態と同様に通路としての連通孔16が形成されている。また、密閉室20の連通孔16に対応する部分にも孔22が形成されており、連通孔16と、孔22を介して空間24が密閉室20内に連通している。
なお、連通孔16および孔22は、隙間25に連通されて設けられていなくてもよい。例えば、ガスケット17のかわりに第一シール13と密閉室20とが接着剤などで密封されている場合では、接着剤を貫通して連通孔16および孔22を連通させればよい。
このような構造のオイルシール10は、空間24の空気が少なくなると、連通孔16および孔22を通って、密閉室20から空気を吸入し、空間24の負圧を解消する。
【0037】
以上のような実施形態によれば、前述の第一実施形態における(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の効果と同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(9) すなわち、空気の通路が密閉室20と連通しているので、外部の潤滑油が密閉室20に侵入することがなく、したがって、孔22および連通孔16が潤滑油で塞がれるということがなく、確実かつ良好に空気を吸入できる。
【0038】
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、連通孔16は、第一実施形態では第一シール13に設けられていたが、これに限らず、第二シール14に設けられていてもよく、あるいは、第一シール13および第二シール14の両方に設けられていてもよい。要するに、第一シール13および第二シール14の少なくとも一方に設けられていればよい。また、同様に、第六実施形態においても、連通孔16を第二シール14に設け、密閉室20をエンジン1側に設けて、連通孔16と密閉室20の孔22とを連通させてもよく、あるいは、両方に設けられていてもよい。
【0039】
連通溝19は、第三実施形態では第二シール14に設けられていたが、第一シール13に設けられていてもよく、あるいは、第一シール13および第二シール14の両方に設けられていてもよい。要するに、第一シール13および第二シール14の少なくとも一方に設けられていればよい。
また、連通溝19は、第四実施形態では細長部材21によって形成された隙間となっていたが、これに限らず、例えば中空の棒状部材を第一シール13と第二シール14との間に挟んで、棒状部材の中空部分を連通溝としてもよい。要するに、第一シール13、第二シール14間に、密封部分を貫通して空間24からアウターケース11に到達する通路が形成されていればよい。
【0040】
通路形成用溝26は、第五実施形態ではインナーケース12に設けられていたが、第二シール14のインナーケース12と接する面に設けられていてもよく、あるいは第二シール14およびインナーケース12の両方に設けられていてもよい。要するに、第二シール14およびインナーケース12の少なくとも一方に設けられていればよい。
また、通路形成用溝26は、第五実施形態ではインナーケース12を貫通しないように形成されていたが、必ずしも貫通しないように形成する必要はなく、貫通して形成しても本発明の目的を達成できる。
【0041】
オイルシール10がシールするエンジンオイルと潤滑油とは、略同一成分であったが、全く違った種類の液であってもよい。また、二種類の液はエンジン1側のエンジンオイルとフライホイール4側の潤滑油であったが、これに限らず、他の液をシールするものでもよい。さらに、エンジン1に限らず、二種類の液をシールするあらゆる機械の部品に使用できる。
【0042】
第一シール13および第二シール14の材質は、PTFEに限らず、フッ素ゴムやシリコンゴム、ニトリルゴムなど、材料の選択は適宜決定されればよい。
【0043】
ガスケット17は、第六実施形態では第一シール13と密閉室20との間に設けられたが、これに限らず、第二シール14側に設けられていてもよいし、あるいは、第一シール13と第二シール14との間に紙、その他の材質からなるガスケットを設けてもよい。また、各実施形態において、ガスケット17によって密封するかわりに、接着剤によって第一シール13、第二シール14またはケース18の間を密封してもよい。
【0044】
連通孔16や連通溝19、連通部27の設置位置は、各実施形態ではクランクシャフト2の回転中心の真上であったが、これに限らず、クランクシャフト2の回転中心より上方に設けられていればエンジンオイルや潤滑油の侵入を良好に防止できる。また、必ずしも上方に設けられてなくても本発明の目的を達成できる。
【0045】
連通孔16や連通溝19、連通部27は、各実施形態ではケース18に覆われた部分に設けられていたが、ケースに覆われない部分に通路が設けられていても本発明の目的を達成できる。例えば、図8に示されるように、連通孔16を第二シール14のケース18に覆われない部分に設けた場合でも、空間24に生じた負圧は、連通孔16から空気を吸入することにより解消できる。
特に、第一・第二シール13,14がPTFEで構成されている場合には、空間24が負圧になることは想定し難かったので、これに連通孔16や連通溝19、連通部27などの通路を設けることにより負圧を解消することは非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるエンジンの全体を示す一部断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるオイルシールの一部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態にかかるオイルシールの一部を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態にかかるオイルシールの一部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態にかかるオイルシールの一部を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の第五実施形態にかかるオイルシールの部分拡大図である。
【図7】本発明の第六実施形態にかかるオイルシールの一部を示す拡大断面図である。
【図8】本発明のオイルシールの変形例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…回転軸としてのクランクシャフト、4…フライホイール、10…オイルシール、13…第一シール、14…第二シール、16…通路としての連通孔、17…密封部分としてのガスケット、18…ケース、19…通路としての連通溝、20…密閉室、22…孔、24…空間、25…隙間、26…通路形成用溝、27…通路としての連通部。
Claims (3)
- 回転軸(2)の外周位置に設けられ、第一液および第二液の二液をシールする二液型のオイルシール(10)において、
前記回転軸(2)の前記第一液側をシールする第一シール(13)と、
前記回転軸(2)の前記第二液側をシールする第二シール(14)と、
前記第一シール(13)および前記第二シール(14)の所定位置を全周にわたり密封する密封部分(17)を有し、かつ、これらの第一シール(13)および第二シール(14)を支持するケース(18)とを備え、
前記第一シール ( 13 ) および前記第二シール ( 14 ) は、ポリテトラフルオロエチレンで構成されるとともに、それぞれのシール面 ( 23 ) に螺旋状の溝 ( 15 ) を有し、
前記第一シール ( 13 ) および前記第二シール ( 14 ) のうちの少なくともいずれか一方には、前記ケース ( 18 ) に覆われた部分に連通孔 ( 16 ) が設けられ、
前記第一シール ( 13 ) 、前記第二シール ( 14 ) 、および前記回転軸 ( 2 ) により囲まれる空間 ( 24 ) が形成され、
前記連通孔 ( 16 ) は、前記一方のシール ( 13,14 ) と前記ケース ( 18 ) との間の隙間 ( 25 ) を介して、前記空間 ( 24 ) と外部とを連通する
ことを特徴とするオイルシール(10)。 - 請求項1に記載のオイルシール(10)において、
前記連通孔(16)は、前記一方のシール ( 13,14 )の前記密封部分(17)ではない部分に設けられている
ことを特徴とするオイルシール(10)。 - 請求項1または請求項2に記載のオイルシール(10)において、
前記回転軸(2)は水平方向に配置されるとともに、
前記連通孔 ( 16 )は、前記回転軸(2)の中心より上方に設けられている
ことを特徴とするオイルシール(10)。
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