JP3875975B2 - 小動物保護用開架側溝部材 - Google Patents

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Description

本発明は、道路・宅地・農地・山林などの排水路又は用水路に用いられる、一般的にU形側溝と呼ばれるものの変形であって、対向する側壁が、斜めに開いて立ち上がるV形又は湾曲的に開いて立ち上がる変形U形を含めた形状の開架側溝(以下総括的に、側溝と呼ぶ)であって、付近に生存するヘビ・カエル・カメ・ねずみ等の小動物(以下、小動物と呼ぶ)が側溝との共生を計るのに適した、工事現場での組立て施工用の工場生産による側溝部材に関するものである。
従来のU形側溝では、側溝内を流れる水を求めて小動物が近寄ろうとしても、壁が垂直に近く、又、壁面がコンクリートの滑らかな面となっているため、小動物が水辺に近寄ることができないケースや、一度側溝内に落下すると脱出できずに側溝内を右往左往し、最後には餓死や水死するケースが多々発生し、生態系や環境に悪影響を及ぼしていた。
このような事態を受けて、最近は小動物が水辺に近寄ったり、側溝内から脱出できるような構造を備えた側溝が開発されている。
現在開発されている側溝をまとめると次の6種類に分けられる。
A)側溝の片側壁の一部1を外側に突出させ、その空間に斜面又は階段状の通路2を設けた側溝部材。図1(A)参照。
B)側溝の側壁の一部に開口部3を設け、その外部に斜面又は階段状の通路4を設けた側溝部材。図1(B)参照。
C)側溝に簡易的な蓋を設置し、その蓋から下流側の底部に向かって、水に浮く板状の斜面5を設けた側溝部材。図1(C)参照。
D)側溝内部に斜面又は階段状の通路6を設けた側溝部材。図1(D)参照。
E)側溝の側壁の一部に開口部7を設け、その外部は土砂の埋め戻しを行わず解放的な空間8を確保した側溝部材。図1(E)参照。
F)側溝内部の底部に山状の通路9を設けた側溝部材。図1(F)参照。
側溝は道路・宅地・農地・山林などの雨水排水路又は農業用水路にも用いられる構造物である。但し、工場廃水路に用いられても良いので、雨水排水路用に限定される訳ではない。
従来は、内部の水を流したり送ったりすることに重点が置かれ、小動物が水辺に近寄ることや、誤って落下した場合の配慮はあまりなかった。
以上のことを考慮して、現在開発されている側溝の問題点をまとめると次の6種類に分けられる。
A)側溝の片側壁の一部を外部に突出させ、その空間に斜面又は階段状の通路部分を設けた場合は、側溝が用地境界として使用されることがほとんどであるため、外部の一部に大きな凸部が有ることは実用化において困難なところがある。
さらに、側溝の一方向に斜面又は階段状の通路が設けられるため、小動物の生息域が分断される。これを避けるに、通路部分を数本おきに互い違いに設置した場合は、側溝による空間が凹凸状になるため、設置後の景観が見苦しくなる。
又、通路部分が側溝の長さ方向の一区間に限定されるため、その区間で往来できない場合は、次の通路を探さなければならず、到達できない場合は死に至る場合もありうる。
B)側溝の側壁の一部に開口部を設け、その外部に斜面又は階段状の通路部分を設けた場合もA)と同様に側溝外部の一部に大きな凸部ができるため用地境界の問題から実用化において困難なところがある。
加えて、小動物の生息域が分断され、又、通路部分が限定されるため次の通路を探さなければならない。
さらに、開口部の大きさによっては、側溝の強度低下をまねき、付近が危険にさらされることになる。
C)側溝に簡易的な蓋を設置し、その蓋から下流側の底部に向かって板状の斜面を設けた場合は、板状の斜面が流水の浮力により上下し、落ち葉等の浮流物を通過させるような構造となっているため、おのずから、通路の方向が限定される。
D)側溝内部に斜面又は階段状の通路部分を設けた場合は、あらかじめ、その地域を対象とした流量計算により求められた側溝の必要通水断面を阻害するため、実用化において困難なところがある。
E)側溝の側壁の一部に開口部を設け、その外部は土砂の埋め戻しを行わず解放的な空間を確保した場合は、側溝の内部を水が流れない場合は問題ないが、水が流れる場合は漏水等の問題を生じ、側溝としての本来の機能が失われる。
又、外部の土砂の埋め戻しを行わないような場所は、山間部などの一部に限定される。
F)側溝内部の底部に山状の通路を設けた場合は、あらかじめ、その地域を対象とした流量計算により求められた側溝の必要通水断面積を減少させるため、実用化において困難なところがある。
以上の問題点を解決するために考えた手段を下記に示す。
A)側溝は用地境界に設置される場合がほとんどであるため、側溝の外部に凸部等を設けないものとする。
B)側溝は用地境界に設置される場合がほとんどであるため、側溝の外部に付属の構造物を設けないものとする。
C)通路用斜面又は階段の位置は限定しないものとする。
D)通路用斜面又は階段の方向は限定しないものとする。
E)側溝の側壁に機能を低下させるような開口部を設けないこと。
F)その地域の流量計算で決定された側溝の通水量を減少させないものとする。
上記のA)からF)を解決するために、この発明では側溝の側壁内面に階段状の昇降段を設け、そこから小動物が自由に側溝内外へ往来できるような構造とした。
本発明の側溝を用いることによる効果を下記に箇条書きする。
A)側壁の外部に余分な構造物や突出物を必要としないために、用地境界が明確になる。
B)側溝を施工する場合に方向等を考える必要が無い。
C)側壁に開口部等を設けないため、側溝としての強度低下が無い。
D)小動物は、いかなる場所からでも、外部と側溝内を往来することができる。
E)本発明の側溝では本来の流水量を減少させない。
図2に示した本発明の側溝部材の第1実施例において、(A)の平面図に示したa−a線で切断して示す(B)の断面図を用いて説明すると、この図は側溝部材21を長さ方向に対して直角に切断した断面を表す図であって、水平方向の底版24と左右に斜めの上下方向に立ち上がる左側壁22と右側壁23とから構成され、下部の内幅に対して上部の内幅の方が広くなっており、側壁内面には階段状の昇降段25が下部(例えば底面)から上部まで設けられている。この実施例では昇降段25の各段の断面形状はすべて同一である。
図2(C)に示す左側壁内面図は、左側壁22を内側から見た図で、同一幅の踏面25a及び同一高さの蹴上げ面25bを有する昇降段25が側溝部材の全長にわたり設けられている。
図2(D)に示す右側壁内面図は、右側壁23を内側から見た図で、同一幅の踏面25a及び同一高さの蹴上げ面25bを有する昇降段25が側溝の全長にわたり設けられている。
図2(E)に示す斜視図は、側壁内面の状態を表したもので、昇降段25の断面形状をわかり易く示したものである。昇降段25は、複数の踏面25a及び蹴上げ面25bを有する。
ここで、昇降段25は、側溝部材21の長さ方向に対して平行に設けられているが、必ずしも平行である必要はない。
図3は、本発明の側溝の第2実施例を示したもので、(A)は平面図、 (B)は側溝を長さ方向に対して直角にa−a線で切断して示す断面図であって、水平方向の底版34と左右の上下方向に伸びた左側壁32と右側壁33とから構成され、下部の内幅に対して上部の内幅の方が広くなっており、側壁内面には階段状の昇降段35が下部から上部まで設けられている。この実施例では各段の昇降段35の断面形状は同一ではなく、大小を任意に配置している。
左側壁内面図(C)は、左側壁32を内面から見た図で、任意の高さの昇降段35が側溝部材の全長にわたり設けられている。
右側壁内面図(D)は、右側壁33を内面から見た図で、任意の高さの昇降段35が側溝の全長にわたり設けられている。
斜視図(E)は、左側壁内面の状態を表したもので、昇降段35の断面形状をわかり易くしたものである。35aは昇降段の踏面を示し、35bは昇降段の蹴上げ面を示す。
この実施例では、昇降段は側溝部材31の長さ方向と平行に設けられているが、必ずしも平行である必要はない。
図4は、本発明の側溝部材の第3実施例を示したもので、隣接する区間L1、L2の昇降段の断面形状ばかりか、夫々の対向する側面の昇降段45の断面形状も相違した実施形態を示す。(A)は側溝部材41の長さ方向をL1区間とL2区間に分けた場合の平面図であり、a−a線で切断して示す断面図(B)はL1区間を長さ方向に対して直角に切断した断面を示し、水平方向の底版44と左右の上下方向に立ち上がる左側壁42と右側壁43とから構成され、下部の内幅に対して上部の内幅の方が広くなっており、側壁内面には踏面45a及び蹴上げ面45bを有する階段状の昇降段45が下部から上部まで設けられている。
この実施例では、向き合った左側壁42と右側壁43の昇降段45の形状が相違するばかりでなく、同一側壁に属する各段の昇降段45の断面形状も同一ではない点に注意されたい。この事実は、同図のb−b線で切断して示す断面図(C)を参照すると、L2区間の左側壁42と右側壁43の各段の昇降段45の断面形状は同一ではないことからも明らかである。
左側壁内面図(D)は、左側壁を内面から見た図で、a−a線断面図(B)の左側半分に示された左側壁に係る異なった任意高さのL1区間の昇降段と、b−b線断面図(C)の右側半分に示される異なった任意の高さのL2区間の昇降段とが設けられている。
右側壁内面図(E)は、右側壁43を内面から見た図で、a−a線断面図(B)の右半分に示された右側壁に係る異なった任意の高さのL1区間の昇降段と、b−b線断面図(C)右半分に示される異なった任意の高さのL2昇降段が設けられている。
斜視図(F)は、右側壁43の内面の状態を表したもので、昇降段45の断面形状をわかり易くしたものである。
側溝部材の長さ方向を数ヶ所の区間に分ける方法において、その分け方は特定しないので、左側壁42と右側壁43で区間数を異ならせても良く、又、側壁下部と側壁上部の区間の長さを異ならせても問題ない。
ここで、昇降段45は側溝部材の長さ方向と平行に設けた例が図示されているが、必ずしも平行である必要はない。
図5は、本発明の側溝部材の第4実施例を示した図である。同図の平面図(A)は、側溝を上部から見た図で、L1区間はa−a線断面図(B)に示される比較的大幅の昇降段55、L2区間はb−b線断面図(C)に示される半分幅の2本の傾斜通路58、L3区間はc−c線断面図(D)に示される比較的大幅の昇降段55が設けられている。
側溝部材の長さ方向をL1区間・L2区間・L3区間に分けた場合、a−a線断面図(B)はL1区間を長さ方向に対して直角に切断した断面を表す図で、水平方向の底版54と上下方向の左側壁52と右側壁53とから構成され、下部の内幅に対して上部の内幅のほうが広くなっており、側壁内面には階段状の昇降段55が下部から上部まで設けられている。ここで各段の昇降段の断面形状は同一に限らず、大小を任意に配置しても良い。
b−b線断面図(C)はL2区間を長さ方向に対して直角に切断した断面を表す図で、水平方向の底版54と左右の上下方向の側壁から構成され、下部の内幅に対して上部の内幅の方が広くなっており、側壁内面には階段状の傾斜通路58が下部から上部まで設けられている。
c−c線断面図(D)はL3区間を長さ方向に対して直角に切断した断面を表す図で、水平方向の底版54と、上下方向に立ち上がる左側壁52と右側壁53とから構成され、下部の内幅に対して上部の内幅のほうが広くなっており、側壁内面には階段状の昇降段55が下部から上部まで設けられている。ここで各段の断面形状は同一に限らず、大小を任意に配置しても良い。
左側壁内面図(E)は、左側壁52を内面から見た図で、L1区間はa−a線断面図(B)に示される昇降段55、L2区間はb−b線断面図(C)に示される傾斜通路58、L3区間はc−c断面図(D)に示される昇降段55が設けられている。
右側壁内面図(F)は、右側壁53を内面から見た図で、L1区間はa−a線断面図(B)に示される昇降段、L2区間はb−b線断面図(C)に示される傾斜通路58、L3区間はc−c線断面図(D)に示される昇降段が設けられている。
斜視図(G)は、側壁内面の状態を表したもので、請求項5の記載に係る「つづら折れ連絡路」の構成を、分かり易く例示している。
L2区間に例示した傾斜通路は、隣接するL1区間とL3区間を結んで、段から段への小動物の移動又は往来を容易化するための、バリアフリー対応例として配置した。なお、図5に示す実施例においては、L1区間及びL3区間の昇降段の断面形状を夫々異ならせて例示しているが、L1区間及びL3区間の昇降段の形状を同一又は段違いの形状にすることにより他の連絡路構成、例えば右上がりの傾斜通路のみを設けた「Z形連絡路」の構成にしても良い。
側溝部材の長さ方向を何ヶ所の区間に分けるかは特定しないので、左側壁と右側壁で区間数が異なっても良く、又、側壁下部と側壁上部の区間の長さが異なっても問題ない。さらに、どの区間に設けるかに特定せず、又例示の昇降段の形状とは異なっても差し支えない。
ここで、昇降段は側溝部材の長さ方向と平行に設けられているが、必ずしも平行である必要は無い。
図6は、本発明の側溝部材の第5実施例を示したものであって、図4に示す第3実施例の変形に相当する。即ち、変形前の図4に示す側溝部材の実施態様を振り返って見ると、左側の区間L2の昇降段45の段毎に相違する各蹴上げ面45bの高さは、区間L2内では夫々一定の高さを維持して各踏面45aは水平である。
同様にその右側の区間L1の昇降段45の段毎に相違する各蹴上げ面45bの高さは、区間L2内では夫々一定の高さを維持して各踏面45aは水平である。そして、両区間の中央境界線において高さが突然に変更されている。この状態は図4(F)の斜視図に明示されている。
これに対して、図6においてはその斜視図(F)に見られるとおり、各側溝部材の左端にある昇降段の蹴上げ面65bから各側溝部材の右端にある高さの異なる蹴上げ面65bへと連続されて、徐々に高さが変わり、向って左右方向に斜面をなす踏み面65aを形成している。
ここで、例えば図6(F)の向って右端の昇降段の最下段の蹴上げ面65b1を見ると、ここは相対的に低く上り易くなっている。 但し右端で直登を試みると、右端の下から二番目の蹴上げ面65b2の高さが相対的に高くなっているので、上りにくい。この場合は一番下の昇降段の踏面65a1から直登せずに、踏み面65a1の上を伝って左へ進むと、相対的に低い第二番目の蹴上げ面65b3の足下に到達する。
その蹴上げ面65b3を昇ってから踏面65a2上を伝って右に進むと、下から二番目の昇降段の踏面65a2の右端の上に難なく到達することができる。 この要領で、上り易いところを選んで昇ることにより左側壁62の一番上の踏面に到達でき、つまり、脱出に成功することができる。
図6のa−a線断面図(B)及びb−b線断面図(C)を参照すると、下部の内幅に対して上部の内幅の方が広くなっており、側壁内面には階段状の昇降段が下部から上部まで設けられているが、各段の昇降段65の断面形状は同一ではなく、大小を任意に配置されていることが分かる。
図7は、側溝設置場所における特殊事情に応じて、優先的に脱出させようとする小動物の種類や大きさに応じて、選択されるべき昇降段65の断面形状を実線a−b−cで結んで例示した図である。
同図の(A)は、最も標準的な昇降段の断面形状を示す図であって、側溝踏面75aを水平線に対して平行(θ1=180°)に、蹴上げ面75bを垂直(θ2=270°)に形成した例を示す。
同図の(B)は、踏面75aの奥を低くして踏面から滑り落ち難くした(180°<θ1<270°)例を示す。
同図の(C)は、踏面75aの奥を高くすることにより、例えば蛇のような体型が細長く鱗で覆われ手足がない動物の場合に、何段にも亘って攀じ登り易い昇降段の断面形状(90°<θ1<180°)の例を示す。
同図の(D)は、蹴上げ面75bをオーバハングにして踏面75aを広くした(180°<θ2<270°)例を示す。
同図の(E)は、蹴上げ面75bの傾斜を多少緩くして垂直登攀を回避できる形態として、例えば蛇のような体型が細長く鱗で覆われ手足がない動物の場合に何段にも亘って攀じ登り易い昇降段の断面形状(270°<θ2<360°)の例を示す。
同図の(F)は、踏面75aの奥を低くし、且つ蹴上げ面75bをオーバーハングにした(θ1<θ2,180°<θ1<270°,180°<θ2<270°)例を示す。このようなオーバーハング断面形状の昇降段で側壁内面を構成した場合には、側壁内面をV形に斜め直線状に立ち上げる必要はなく、途中から垂直に近い形で立ち上げて、U形に構成しても良い。
同図の(G)は、(180°<θ1<270°,270°<θ2<360°)にした例を示す。
同図の(H)は、(90°<θ1<180°,180°<θ2<270°)にした例を示す。
同図の(I)も又、前述の(C)や(E)と同様に、例えば蛇のような体型が細長く鱗で覆われ手足がない動物の場合に何段にも亘って攀じ登り易い昇降段の断面形状(90°<θ1<180°,270°<θ2<360°)にした例を示す。
上記に示した全ての実施例において、 斜めに開いて立ち上がる対向する側壁が、直線的に立ち上がる例を示したが、 この例に限定するものではなく、 昇降段の高さ、及び/又は踏みしろの幅(広さ)の変化に対応して、非直線的に立ち上がるようにしても良い。
流水量が、常時比較的多く、底板付近の昇降段は不要であると考えられる場所に用いる開架側溝路用のものに関しては、 昇降段を側溝の比較的上部に限定して設けることによって、製造コストを低減しても良い。
図1(A)〜(F)は、従来公知の小動物保護用側溝部材を示す図である。 図2(A)〜(E)は、本発明の側溝部材の第1実施例を示す図である。 図3(A)〜(E)は、本発明の側溝部材の第2実施例を示す図である。 図4(A)〜(F)は、本発明の側溝部材の第3実施例を示す図である。 図5(A)〜(G)は、本発明の側溝部材の第4実施例を示す図である。 図6(A)〜(F)は、本発明の側溝部材の第5実施例を示す図である。 図7(A)〜(I)は、各昇降段の踏面、及び蹴上げ面の実施態様の断面形状を、実線a−b−cで結んで例示した図である。
符号の説明
1 片側壁の一部
2、4、6 斜面又は階段状の通路
3、7 開口部
5 水に浮く板状の斜面
8 開放的な空間
9 山状の通路
21,31,41,51,61 側溝部材
22,32,42,52,62 左側壁
23,33,43,53,63 右側壁
24,34,44,54,64 底版
25,35,45,55,65 昇降段
65a 踏面
65b 蹴上げ面
L1,L2,L3 区間

Claims (5)

  1. 対向する側壁の内面間隔が底部から上部に向って広がるように斜めに立ち上がる形状を有し、上記側壁の内面に底部から上部に向う昇降段を設け、且つ上記昇降段を構成する踏面及び蹴上げ面が、上記側壁の長さ方向に向って延びるように構成された側溝部材であって、
    上記側溝部材の長さ方向を複数の区間に分け、それぞれの区間の側壁の内面に構成される上記各昇降段の形状のうち、少なくとも蹴上げ面の高さを変えた区間が隣接するように配置したことを特徴とする小動物保護用開架側溝部材。
  2. 対向する側壁の内面間隔が底部から上部に向って広がるように斜めに立ち上がる形状を有し、上記側壁の内面に底部から上部に向う昇降段を設けて構成された側溝部材であって、
    上記側溝部材の長さ方向を少なくとも3ヶ所の区間に分け、その中間区間を除く両隣りの区間の側壁の内面に、踏面及び蹴上げ面が上記側壁の長さ方向に向って延びる昇降段を設け、且つ上記中間区間に対してはその両隣りの区間の踏面の間を段違いで連結する傾斜通路を設けて連結することにより、つづら折れ連絡路又はZ形連絡路を形成したことを特徴とする小動物保護開架側溝部材。
  3. 対向する側壁の内面間隔が底部から上部に向って広がるように斜めに立ち上がる形状を有し、上記側壁の内面に底部から上部に向う昇降段を設け、且つ上記昇降段を構成する踏面及び蹴上げ面が、上記側壁の長さ方向に向って延びるように構成された側溝部材であって、
    上記側溝部材の内壁面に設けた昇降段の少なくとも蹴上げ面の高さを、その長さ方向手前端から長さ方向先方端まで連続的に増加するように変化させて構成したことを特徴とする小動物保護用側溝部材。
  4. 対向する側壁の内面間隔が底部から上部に向って広がるように斜めに立ち上がる形状を有し、上記側壁の内面に底部から上部に向う昇降段を設け、且つ上記昇降段を構成する蹴上げ面の高さが、上記側壁の長さ方向に向って連続的に増加又は減少して延びるように構成された側溝部材であって、
    上記側溝部材昇降段の少なくとも蹴上げ面の高さを、一つの段の一端が相対的に低く且つ他端が相対的に高く、その真上の段の一端が相対的に高く且つ他端が相対的に低くなるよう、その長さ方向手前端から長さ方向先方端まで連続的に増加又は減少するように構成したことを特徴とする小動物保護用側溝部材。
  5. 上記昇降段の踏面が、その上で小動物の側壁の長さ方向移動を可能にする平坦な奥行きを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の小動物保護用側溝部材。
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