JP3875592B2 - 多素子アレー型の平面アンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナ素子の複数個を二次元上に並べた多素子アレー型の平面アンテナ(以下、多素子平面アレーアンテナとする)を産業上の技術分野とし、特に偏波利用を向上させるとともに半導体デバイスやIC等を実装してアクティブ化等を図る多素子平面アレーアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)平面アンテナは、マイクロ波・ミリ波帯のアンテナとして、無線通信や衛星放送などに広く用いられている。このようなものの中に、マイクロストリップライン(MSLとする)型やスロットライン(SLとする)型等があるが、一般には給電系構造の簡便さや放射特性の理由によりMSL型が多用されている。
【0003】
近年では、MSL型の課題であるアンテナ利得の向上を目的としてアンテナ素子を複数用いる、所謂、多素子アレー化が行われている。また、アンテナには水平・垂直の直線偏波や右旋・左旋の円偏波があり、送信・受信のアンテナ共用、周波数の有効利用、送受干渉の抑制等の目的で電磁波放射に偏波特性が活用されている。
【0004】
(従来技術の一例)第12図(abcd)は従来例を説明する平面アンテナの平面図で、同図(abc)はMSL型、同図(d)はSL型の例である。なお、これらは、いずれも単一のアンテナ素子1からなる平面アンテナで、直線あるいは円偏波を実現するための構成例を示している。
【0005】
第12図(a)は、方形状のアンテナ素子(回路導体)1及び給電線2を例えば誘電体からなる基板3の一主面に、接地導体を他主面に設けたMSL型の直線偏波用とした平面アンテナである。この平面アンテナは、アンテナ素子1の外形形状及び基板3の誘電率等によってアンテナ周波数(共振周波数)が決定される。そして、給電線2の接続方向(給電方向)によって送受信の偏波面(直線偏波)が設定され、矢印を付したように垂直方向(図の上下方向)に給電すれば垂直偏波を、水平方向(図の左右方向)に給電すれば水平偏波を送受信できる。
【0006】
第12図(b)は、同様に方形状のアンテナ素子1を有するMSL型の円偏波用とした2点給電による平面アンテナである。この平面アンテナでは、垂直用と水平用の給電線2の電気長をπ/2分異ならせることによって、位相が互いに90度ずれた偏波面になり、その合成が円偏波になる。これにより、円偏波を送受信できる。なお、第12図(ab)はいずれも縮退モードを利用する。
【0007】
第12図(c)は、縮退を解いた一点給電の円偏波用としたMSL型の平面アンテナである。この平面アンテナは、一組の対角方向の一部を切除して縮退を解き、2方向(垂直及び水平)の共振姿態がアンテナの動作周波数において90度の位相差を持つようにして、円偏波を送受信するものである。
【0008】
第12図(d)は、縮退を解いた円偏波用としたSL型の平面アンテナである。この平面アンテナは、基板3の一主面に縮退を解いた方形状のSLを設けて共振器を形成し、前述同様に2方向の共振姿態が90度の位相差を持つようにして円偏波を送受信するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の各MSL型及びSL型の平面アンテナでは、アンテナ素子1が単一の場合には、水平偏波と垂直偏波を共用してのあるいは円偏波の送受信を可能とするが、アンテナ素子1の複数個を二次元上に並べてこれらの機能を有する多素子平面アレーアンテナを構成するには問題があった。
【0010】
すなわち、いずれの場合でも、各アンテナ素子1への平面上での給電線2の接続(給電回路の構成)を困難とする。このため、例えば多層基板を用いて給電回路を構成することになるが、この場合においても、各アンテナ素子1を同相で励振する必要があることから、例えば給電点からの線路長を同じにしなければならず設計を困難にする。
【0011】
さらに、円偏波としての第12図(b)の場合はアンテナ素子1の一素子毎にπ/2の位相差給電回路が必要とし、第12図(c)の場合は原理的に動作周波数帯域も狭い。また、第12図(d)の場合では、給電線2にコプレーナラインを接続してリニアアレー化の例はあるが、垂直と水平の両偏波共用や円偏波を含む2次元アレー化は困難である。このように、従来の平面アンテナでは、いずれも偏波共用化や円偏波を含む2次元アレー化に関して、一般に困難性を有する問題があった。
【0012】
(発明の目的)本発明は、偏波共用化や円偏波を含む2次元アレー化を可能にした特にSL型のアンテナ素子からなる多素子平面アレーアンテナを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(着目点)本発明は上記の状況に鑑みなされたもので、基板の両面に形成したMSLとSLの伝送特性と線路構造に着目し、即ち、特にSL・MSLの逆相直列分岐及びSLの交叉回路の特徴に着目し、これらの特徴を最大限に活用して以下の解決手段を見いだした。
【0014】
(解決手段、請求項1及び2)基板の一主面に互いに交叉して各先端を短絡終端とした一組のSLを形成し、前記各SLの両端側において横断する4本のMSLを前記基板の他主面に形成し、前記4本のMSLの両端側での各交点領域にそれぞれ計4つのSL型のアンテナ素子(SLアンテナ素子とする)を設け、前記4つのアンテナ素子をそれぞれ直交方向に励振可能にして互いに同相励振としたことを基本的な解決手段とし(請求項1)、より具体的には前記SLの交差部における4つのコーナーへの給電を選択した点にある(請求項2)。
【0015】
【作用】
本発明では、交差する一組のSLの両端側にこれを横断するMSLを設けるので、SLを伝播する平衡モードの高周波信号を不平衡モードに変換するとともに逆相直列分岐してに伝播させる。そして、一組のSLの交差部に高周波信号を給電する。例えば交差部における4つのコーナーのうち、一方のSLの両側となる対面方向のコーナーを対として高周波信号を印加(給電)すれば、MSLに変換されてSLアンテナ素子に対して一方のSLとは交差する方向に給電する。
【0016】
また、交差部における4つのコーナーのうち、他方のSLの両側となる対面方向のコーナーを対として高周波信号を印加すれば、MSLに変換されてアンテナ素子に対して他方のSLとは交差する方向に給電する。要するに、一組のSLのいずれか一方を励振することによって、各SLアンテナ素子に対していずれか一方のSLとは交差する方向で給電できる。したがって、給電次第で、交差する方向での直線偏波を共用できる。
【0017】
さらに、交差部における4つのコーナーのうち、対角方向の一組のコーナーを対として高周波信号を印加すれば、一組のSLのいずれもが励振されて、各SLアンテナ素子に対して交差する方向に給電される。したがって、交差する方向の給電がベクトル合成されて、各SLアンテナ素子に対する給電方向を交差する方向の中間方向に制御できて同方向の偏波をも共用できる。
【0018】
また、交差部における4つのコーナーのうち、対角方向の二組のコーナーを対としてレベルの異なる高周波信号を印加すれば、各組によるSLアンテナ素子のベクトル合成がさらにベクトル合成されて、給電方向を任意に制御できていずれの偏波をも共用できる。
【0019】
またさらに、交差する一組のSLの電気長を互いにπ/2分だけ異ならせ、対角方向の一組のコーナーに高周波信号を印加することによって円偏波にできる。例えば、水平方向のSLに対して垂直方向のSLの電気長をπ/2だけ遅らすことよって円偏波になる。この場合、一方の対角方向に給電すれば、放射電磁波は右旋偏波となる。また、他方の対角に給電すれば、その直交偏波である左旋偏波となる。したがって、円偏波とするとともに右旋/左旋の選択や、右旋/左旋を同時に動作して例えば右旋を送信しながら左旋を受信する共用が可能となり、直交円偏波の選択又は共用のSLアンテナ素子からなる多素子平面アレーアンテナ(SL型平面アレーアンテナとする)を容易に実現できる。以下、本発明の各実施例を作用とともに詳述する。
【0020】
【第1実施例、請求項3〜6】
第1図は本発明の原理的な構成及び動作を説明する第1実施例としてのSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
【0021】
SL型平面アレーアンテナは、中点が交差する水平と垂直方向の一組即ち直交した第1と第2のSL4(ab)を基板3の一主面に形成する。そして、一組のSL4(ab)の交差部(SL交差部とする)から同一距離となる各SL4(ab)の左右及び上下両端側で交差する4本、即ち第1〜第4のMSL5(abcd)を基板3の他主面に設ける。一組のSL4(ab)は、各MSL5(abcd)との交点から概ねλ/4突出して短絡終端とし、電気的には交点から見て開放端とする。なお、図中においての黒点(平面図)及び黒色塗(断面図)はSL及びMSLを形成する導体である。
【0022】
そして、各MSL5(abcd)の両端部となる各交点領域には正方形のSLアンテナ素子1を配置する。すなわち、SLアンテナ素子1は水平と垂直の直交方向に縮退モードを有し、第1〜第4のMSL5(abcd)が形成する幾何学的な正方形の角部に配置される。SL交差部からSL4(ab)及びMSL5(abcd)を経てのSLアンテナ素子1までの電気長は同一とする。そして、SL交差部の各コーナーに高周波信号を給電する。ここで、便宜的に、SL交差部の4つの各コーナーを左上から時計回りにabcdとして、その動作(作用)を説明する。
【0023】
先ず、例えばSL交差部における4つのコーナーabcdのうち、水平方向とした第1SL4aの両側となる一方の対面方向であるコーナーabとdcを対として高周波信号を印加(給電)する。この場合は、両側に印加された高周波信号によって第1SL4aが励振され、平衡モードの高周波が第1SL4aを伝播する。そして、左右両端側で交差する第1及び第2MSL5(ab)によって不平衡モードに変換されて、各アンテナ素子1まで伝播する。
【0024】
このとき、SLからMSLの変換は逆相直列分岐なので、第1及び第2MSL5(ab)へ変換された高周波はそれぞれ逆位相で伝播される。そして、SL交差部から各アンテナ素子1までの電気長は同一なので、各アンテナ素子1には逆相で高周波信号が給電されるが、アンテナ給電点が鏡面対称であるために各アンテナ素子1では同相励振となる。この場合は、各アンテナ素子1に対して垂直方向の給電となるので、垂直偏波の給電となる。
【0025】
次に、第2図に示したように、SL交差部における4つのコーナーabcdのうち、垂直方向とした第2SL4bの両側となる対面方向のコーナーadとbcを対として高周波信号を印加する。この場合は、両側に印加された高周波信号によって第2SL4bが励振され、平衡モードの高周波が第2SL4bを伝播する。そして、上下両端側で交差する第3及び第4MSL5(cd)によって不平衡モードに変換されて、各アンテナ素子1まで伝播する。
【0026】
このとき、前述同様にSLからMSLの変換は逆相直列分岐なので、第3及び第4MSL5(cd)で変換された高周波はそれぞれ逆位相で伝播され、各アンテナ素子1には逆相で高周波信号が給電されるが、アンテナ給電点が鏡面対称であるために各アンテナ素子1では同相励振となる。この場合は、各アンテナ素子1に対して水平方向の給電となるので、水平偏波の給電となる。
【0027】
さらに、第3図に示したように、SL交差部における4つのコーナーabcdのうち、一方の対角方向のコーナーbd間に高周波信号を印加すると次になる。すなわち、コーナーbd間に印加すると、bd間は電気的に遮断状態なので、bc及びcd間とba及びad間に電界を生じて、第1と第2SL4bにそれぞれ同位相・同振幅の高周波信号が励起される。その結果、第1SL4aに励起された高周波信号は第1SL4aを伝播して左右両端側で交差する第1と第2のMSL5(ab)によって逆相直列分岐し、各アンテナ素子1に対して垂直方向の給電とする。
【0028】
また、第2SL4bに励起された高周波信号は第2SL4bを伝播して上下両端側で交差する第1と第2のMSL5(cd)によって逆相直列分岐し、各アンテナ素子1に対して水平方向の給電とする。したがって、各アンテナ素子1には垂直と水平方向の給電がなされて合成されることから、右傾斜45度の直線偏波を形成することになる。なお、コーナーbdとは逆となる対角方向のac 間に高周波信号を印加すると、前述同様の動作によって、右傾斜45度の直線偏波とは直交する左傾斜45度の直線偏波が形成される。
【0029】
さらにまた、SL交差部における4つのコーナーabcdのうち、一方の対角方向のコーナーbdと他方の対角方向acのいずれにも高周波信号を印加すると次になる。すなわち、一方の対角方向bdに印加すると前述同様にして右斜め45度の直線偏波を、他方の対角方向acに印加すると左斜め45度の直線偏波を各アンテナ素子1に形成する。ここで、例えば一方と他方の対角方向の給電レベルと位相が同一であれば、第4図に示したように右斜め45度と左斜め45度合成されて、実質的に垂直方向の給電となり、垂直偏波を形成する。しかし、給電レベルを異ならせることによって、直線偏波の偏波方向を任意に制御できる。
【0030】
なお、以上は送信系での説明としたが、言うまでもなく受信系も同様の動作が可能である。また、アンテナ素子は正方形としたが、長方形や円形等であってもよく、要は直交方向の縮退モードが存在すれば適用できる。
【0031】
【第2実施例、請求項7、8】
第5図は、本発明の第2実施例を説明する円偏波としたSL型平面アレーアンテナの平面図である。なお、前第1実施例と同一部分の説明は、これ以降の各実施例では省略又は簡略する。
第2実施例において前第1実施例と大きく異なる点は、SL交差部から第1及び第2MSL5(ab)との左右両端での交点までの第1SL4aの電気長αと、SL交差部から第3及び第4MSL5(cd)との上下両端での交点までの第2SL4bの電気長とが、π/2だけ異なることである。この例では、アンテナ素子1は幾何学的に正方形の角部に配置して、水平方向の第1SL4aを垂直方向の第2SL4bよりも長くする。そして、左右両端側の第1と第2のMSL5(ab)は外側に向かって、上下両端側の第3と第4のMSL5(cd)は内側に向かってコ字状部を設けて、各アンテナ素子1と接続する。
【0032】
このような構成であれば、水平励振よりも垂直励振の給電系がπ/2だけ遅れることになる。したがって、この場合には、交差部の一方の対角方向となるコーナーbd間に高周波信号の給電を行えば、紙面手前方向への放射電磁波は水平方向と垂直方向の直交偏波である右旋偏波となる。また、他方の対角方向となるコーナーac間に給電を行えば、その直交偏波である左旋偏波となる。そして、両方の対角方向となるコーナーbd及びacに給電を行えば、右遷偏波と左旋偏波とを同時に励起する。すなわち、いずれか一方の給電方向によって右旋/左旋の選択が、両方への給電によって右旋/左旋の共用ができ、直交円偏波の選択又は共用のSL型平面アレーアンテナを容易に実現することができる。
【0033】
この例では、第1と第2のSL4(ab)にπ/2の電気長差を設けたが、言うまでもなく第1及び第2MSL5(ab)と第3及び第4MSL5(cd)にその差を設けても、あるいは双方の線路長に適当に配分して第1と第2SL4bの交点から各アンテナ素子1までの電気長が全体としてπ/2の差になれば動作は同じである。また、水平方向の第1SL4aよりも垂直方向の第2SL4bをπ/2だけ大きくしてもその基本的動作は同じである。
【0034】
【第3実施例、請求項9】
第6図は本発明の第3実施例を説明する周波数共用としたSL型平面アレーアンテナの平面図である。
前各実施例ではアンテナの動作周波数は同一として異なる偏波面を形成したが、第3実施例は異なる動作周波数で共用する例である。すなわち、第3実施例は、4つのSLアンテナ素子1を長方形とし、横と縦の寸法に起因した水平偏波及び垂直偏波のアンテナ周波数f1、f2をそれぞれ異ならせる。
【0035】
このような構成であれば、例えばSL交差部の対面する一方のコーナーab−dc間に高周波信号を印加すると、水平方向の第1SL4aが励振される。そして、各SLアンテナ素子1には、第1及び第2MSL5(ab)を経て垂直方向に給電される。したがって、垂直偏波としてアンテナ周波数をf2とする。同様に、対面する他方のコーナーad−bc間に高周波信号を印加すると垂直方向の第2SL4bが励振され、各SLアンテナ素子1には、第3及び第4MSL5(ab)を経て水平方向に給電される。したがって、水平偏波としてアンテナ周波数をf1とする。これらのことから、直交する直線偏波による周波数共用のSL型平面アレーアンテナを得ることができる。
【0036】
【第4実施例、請求項10】
第7図は本発明の第4実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、特に具体的な給電方法を示す図である。なお、第7図(a)は平面図、同図(b)は一部拡大A−A断面図である。
すなわち、第4実施例は前述した例えば第1実施例での4つのアンテナ素子1を配置したSL型平面アレーアンテナに給電する方法であり、ここでは基板3の一主面に設けた第1と第2SL4(ab)のSL交叉部における一方の対角方向のコーナーbd間に給電する例である。この例では、SL交差部の一方の対角方向に電磁結合する給電用MSL6を基板3の他主面に設け、コーナーbdに高周波信号を給電する。但し、給電用MSL6のSL交叉部から開放端までの長さは、設計中心周波数で4分の1波長程度であり、他端はビアホールで給電コネクタ7に接続している。なお、給電コネクタには例えば図示しない同軸ケーブルが接続する。
【0037】
このような構成であれば、同軸ケーブルからの高周波信号を給電用MSL6によって、SL交差部における一方の対角方向のコーナーbdに給電することにより、前述した右傾斜45度の直線偏波を間単に送信できる。勿論、他方の対角方向のコーナーacあるいは対面するコーナーab−dc間及びad−bc間の給電をもできるとともに受信もできる。これらの場合、例えば一方の対角方向(bd)のみならず、他方の対角方向(ac)にも給電MSL6を形成すれば、右傾斜45度と左傾斜45度の直線偏波を共用できる。このように給電用MSL6を設ける簡易な構成で給電できる。これらは、直線偏波とした第1実施例のみならず、円偏波とした第2実施例にも適用できる。
【0038】
【第5実施例、請求項11】
第8図は本発明の第5実施例を説明する4素子SL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)は断面図である。
すなわち、第5実施例は基板3の他主面のスロット交差部に例えば半導体デバイスや集積回路の機能回路11を表面実装やフリップチップバンプ技術等によって実装し、これを経由してSL交差部のコーナーにabcdに選択的に給電するものである。符号12はバンプである。
【0039】
このような構成であれば、機能回路を制御してコーナーbdやacあるいはab−dcやad−bcへの給電を容易にして右及び左傾斜45度や水平及び垂直偏波を送受信できる。これらのことから、直線偏波の選択や共用等を自在に実現できる。なお、ミリ波の通信システムでは一般的に発振素子の出力が小さい上に給電線路の損失が大きくなる問題があるが、増幅や周波数変換素子などの能動デバイスをSL型平面アレーアンテナに組み込むことにより解決できるとともにさらなる機能を付加したアクティブ化やアダプティブアレー化、及び偏波を適宜に制御して選択できることから、主ビーム制御や干渉波を抑圧するスマート化にも適した構造である。
【0040】
【第6実施例、請求項12、14、15】
第9図は本発明の第6実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
前第4実施例では基板3は単層として給電したが、第5実施例は多層基板としてビアホールを排除した給電回路を構成するものである。すなわち、第5実施例では、前第1実施例の第1と第2の一組のSL4(ab)の形成された基板3(第1基板3とする)の一主面に第2基板8の他主面を対向して積層する。そして、第2基板8の一主面にSL交差部に電磁結合する給電用MSL6を形成して、一主面の端部に導出する。この例では、SL交差部における一方の対角方向に給電用MSL6を形成し、交差部のコーナーbdに給電する。そして、図示しない同軸ケーブル等を端部に接続する。
【0041】
このような構成であれば、多層基板(第2基板8)の一主面に設けた給電用MSL6によって、SL交差部における一方の対角方向のコーナーbdに給電するので、前述した右傾斜45度の直線偏波を送信できる。そして、ビアホールを形成する必要がないので、反射損失や回路損失を抑制できる。なお、この実施例においても、給電用MSL6の配置によって左傾斜45度及び水平、垂直の直線偏波を送受信できるとともに、円偏波や偏波共用としたSL型平面アレーアンテナを得ることができる。
【0042】
なお、この実施例においては、第2基板8の一主面に前述した半導体デバイスやIC等の機能回路を実装することによって、あるいは給電用MSL6に電磁結合した伝送線路及び機能回路及びを備えた回路基板を第2基板に装着することによって、そのアクティブ化やスマート化を実現できる。
【0043】
【第7実施例、請求項13〜15】
第10図は本発明の第7実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA−A断面図である。
第7実施例では、前第6実施例と同様に一組のSL4(ab)が形成された第1基板3の一主面に第2基板8の他主面を対向して積層する。そして、左右及び上下両側の第1〜第4MSL5(abcd)が一組のSL4(ab)が交差する上下左右の交点とSL交差部との間に、第1〜第4の給電用MSL13(abcd)を第2基板8の一主面(表面)に形成する。但し、第1〜第4MSL5(abcd)は第1及び第2SL4(ab)の直上に重畳する。
【0044】
このような構成であれば、例えば水平方向の第1と第2の給電用MSL13(ac)に高周波信号を印加すると、交差部の他方の対面するコーナーad−bc間で電界が発生して垂直方向の第2SL4bが励振される。したがって、各アンテナ素子1には第3及び第4MSL5(bd)を経て水平偏波の給電となる。また、垂直方向の第3と第4の給電用MSL13(cd)に高周波信号を印加すると、同様に水平方向の第1SL4aが励振されて、各アンテナ素子1には第1及び第2MSL5(ab)を経て水平偏波の給電となる。
【0045】
なお、この実施例においては、アンテナ素子1を長方形としてf1とf2の2周波の場合を例示したが、アンテナ素子1を正方形とした場合でも同様に適用できる。また、前第6実施例と同様に、第2基板8の一主面に前述した半導体デバイスやIC等の機能回路を実装することによって、あるいは給電用MSL13(abcd)に電磁結合した伝送線路及び機能回路及びを備えた回路基板を第2基板に装着することによって、そのアクティブ化やスマート化を実現できる。
【0046】
【第8実施例】
第11図は本発明の第8実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、直線偏波用の16素子平面アレーアンテナの平面図である。
すなわち、第8実施例は前第1実施例で説明した直交する一組の第1と第2のSL4(ab)及び4角部の4つのアンテナ素子1を第1基板3の一主面に形成し、4つのアンテナ素子1と電磁結合する左右及び上下両端側の第1〜第4のMSL5(abcd)を第1基板3の他主面に形成してなる4素子平面アレーアンテナを1ユニットとする。そして、4素子平面アレーアンテナの4ユニットをマトリクス状として第1基板3に並べ、16素子平面アレーアンテナを構成する。
【0047】
ここでの具体的な給電方法は例えば次にする。すなわち、上下に設けた2ユニットずつの4素子平面アレーアンテナの間となる、第1基板3の一主面に給電用SL9を設けて共通接続する。そして、前述の第6実施例(第9図)で示したように第1基板3の一主面に第2基板8を積層して、第1〜第3の給電用MSL10(abc)を表面に形成する。第1給電用MSL10aは共通接続した給電用SL9に交差して電磁結合する。第2及び第3給電用MSL10(bc)は中央部が給電用SL9の両端側でそれぞれ電磁結合する。そして、両端側は左右に配置された上下の4素子平面アンテナのスロット交差部に電磁結合し、いずれも一方の対角方向のコーナーbd間に給電する。
【0048】
このような構成であれば、第1給電用MSL10aから給電された高周波信号は給電用SL9の中央部にて並列同相分岐して分配される。そして、給電用SL9の両端側にて第2と第3の給電用MSL10(bc)にそれぞれ逆相直列分岐して分配される。したがって、4ユニットの各4素子平面アレーアンテナのスロット交差部におけるコーナーbcには同相の高周波信号が給電される。これにより、各ユニットのアンテナ素子1計16素子はすべてが右傾斜45度の直線偏波を形成し、高感度とした16素子平面アレーアンテナを得ることができる。
【0049】
なお、16素子平面アレーアンテナとして説明したが、上下に設けた2ユニットに給電する第2給電用MSL10bの中点に給電用SLの一端を電磁結合して他端を給電端とすれば、8素子平面アレーアンテナとなる。また、16素子平面アレーアンテナの一対を上下に鏡面対称に配置して第1給電MSL10aを共通接続して、その中点に給電用SLを設ければ32素子平面アレーアンテナを得ることができる。
【0050】
さらに、言うまでもなく、円偏波用とした16素子平面アレーアンテナは、前第2実施例(第5図)の4素子平面アレーアンテナを1ユニットとすれば、同様にして構成できる。また、各実施例において電磁波は両主面から放射されるので、一主面又は他主面側からのみの放射とする場合には、それぞれ反対面側に電磁遮蔽箱を設ければよい。
【0051】
【発明の効果】
以上に各実施例を説明したように、本発明は基板の両面に形成したSLとMSLの伝送特性と線路構造を最大限に活用して、即ちSL・MSLの逆相直列分岐、及びMSL・SLの同相並列分岐(16素子化の場合)、そしてSL4の交叉回路の特徴を活用して、SL型平面アレーアンテナを構成する。この構成によって、概ね以下の効用が得られる。
(1) 水平・垂直等の直線偏波が同一アンテナで共用できる4素子アレーが容易に実現できる。また、右旋・左旋の直交円偏波の共用も簡単に実現できる。
(2) 4素子アレー化だけではなく、8素子、16素子、64素子等の多素子化アレーも容易である。
(3) SL・MSL直列分岐の効用によって各アンテナ素子の励振が相補的となり、その結果、直交偏波抑制や円偏波軸比特性が優れている。
(4) 半導体デバイス、集積回路及びICチップ等の機能回路の実装性にも優れており、平面アレーアンテナのアクティブ化、アダプティブアレー化及びスマート化に有効な構造である。
(5) 2周波共用によるマルチバンド化の平面アレーアンテナとして実現することも容易である。
【0052】
要するに、本発明では、基板の一主面に互いに交叉して各先端を短絡終端とした一組のSLを形成し、前記各SLの両端側において横断する4本のMSLを前記基板の他主面に形成し、前記4本のMSLの両端側での各交点領域にSL型の4つのアンテナ素子を設け、前記4つのアンテナ素子をそれぞれ直交方向に励振可能にして互いに同相励振としたので、偏波共用化や円偏波を含む2次元アレー化を可能にしたSL型平面アレーアンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図6】本発明の第3実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図7】本発明の第4実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
【図8】本発明の第5実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
【図9】本発明の第6実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
【図10】本発明の第7実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの図で、同図(a)は平面図、同図(b)はA―A断面図である。
【図11】本発明の第8実施例を説明するSL型平面アレーアンテナの平面図である。
【図12】従来例を説明する図で、同図(abcd)ともに平面アレーアンテナの平面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ素子、2 給電線、3、8 基板、4、9 SL、5、6、10、13 MSL、7 給電コネクタ、11 機能回路、12 バンプ.
Claims (16)
- 基板の一主面に互いに交叉して各先端を短絡終端とした一組のスロットラインを形成し、前記各スロットラインの両端側において横断する4本のマイクロストリップラインを前記基板の他主面に形成し、前記4本のマイクロストリップラインの両端側での各交点領域にスロットライン型の4つのアンテナ素子を設け、前記4つのアンテナ素子をそれぞれ直交方向に励振可能にして互いに同相励振としたことを特徴とする多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーへの給電を選択して前記アンテナ素子を励振した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記スロットラインの交叉部から前記マイクロストリップラインとの横断点を経由した前記アンテナ素子までの電気長が全て等しい多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項3において、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーのうち、前記スロットラインのいずれか一方の両側となる対面方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項3において、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーのうち、いずれか一方の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項3において、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーのうち、両方の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記スロットラインの交叉部から前記マイクロストリップラインとの横断点を経由した前記アンテナ素子までの電気長の差が、前記一組のスロットライン間でπ/2に等しい多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項7において、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーのうち、いずれか一方の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記アンテナ素子は長方形とし、前記スロットラインの交差部における4つのコーナーのうち、いずれか一方の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記一組のスロットラインの交叉部に交差する給電用マイクロストリップラインを前記基板の他主面に設け、前記給電用マイクロストリップラインから前記交差部の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記一組のスロットラインの交差部に機能回路を実装して、前記交差部の4つのコーナーへの給電を制御した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記基板を第1基板として前記第1基板の一主面に第2基板の他主面を接合し、前記第2基板3の一主面に前記一組のスロットラインの交叉部と交叉する給電用マイクロストリップラインを配置し、前記給電用マイクロストリップラインから前記交差部の対角方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1において、前記基板を第1基板として前記第1基板の一主面に第2基板の他主面を接合し、前記一組のスロットラインの交差部から延出した4本のスロットラインの直上に給電用マイクロストリップラインを重畳して前記基板の一主面に形成し、前記交差部で対向する一対の給電用マイクロストリップラインによって前記交差部の対面方向のコーナーに給電した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項12又は13において、前記第2基板の一主面に機能回路を実装した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項12又は13において、前記第2基板の一主面に、前記給電用マイクロストリップラインと電磁結合した伝送線路及び機能回路を備えた回路基板を装着した多素子アレー型の平面アンテナ。
- 請求項1の多素子アレー型の平面アンテナを1ユニットとして2ユニット以上を第1基板の一主面に配置するとともに前記2ユニットの間に給電用SLを設け、前記第1基板の一主面に第2基板の他主面を接合して、前記第2基板の一主面に設けられて前記給電用スロットラインと電磁結合して両端側が各ユニットの前記スロットラインの交差部と電磁結合したマイクロストリップラインを設けて、少なくとも2ユニットを同位相で励振したことを特徴とする多素子アレー型の平面アンテナ。
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