JP3874395B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の走行装置として利用される油圧モータの駆動に適用される油圧駆動装置に関し、特に油圧モータの停止時キャビテーションの発生を防止できる油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種、油圧モータの駆動装置としては、例えば、図11に示すような油圧回路が使用されている。
【0003】
これは油圧モータMが一対のメイン回路1,2と、メイン回路1,2の途中に設けたカウンターバランス弁と、ポートP1,P2とを介してポンプ及びタンクからなる油圧源に接続されている。更に二つのメイン回路1,2間に戻り回路4を設け、この戻り回路4の途中に一対のチェック弁5,6を開閉自在に設け、又上記戻り回路4には二つのチェック弁5,6間において低圧側回路7を接続している。低圧回路7にはモータMからの漏れ回路が接続され、この低圧側回路7はタンクポートT1,T2を介してタンク側に接続している。
【0004】
油圧モータMを例えば正転側に駆動する場合には、切換弁(図示せず)を介してポンプポートP1をポンプ側に、他方のポンプポートP2をタンク側に接続し、ポンプポートP1より油圧を供給する。この時カウンターバランス弁3がパイロット圧で左側ポジションに切換わり、メイン回路1から油圧が油圧モータMに供給されてこれを正転方向に回転駆動し、油圧モータMからの戻り油は他方のメイン回路2、カウンターバランス弁3、ポンプポートPを介してタンク側に戻される。
【0005】
切換弁を中立ポジションに切換えるとパイロット圧が無くなり、カウンターバランス弁3は中立ポジションに戻り、圧油の供給が無くなるので油圧モータMは停止する。
【0006】
しかしながら、油圧モータMの停止初期には慣性によって油圧モータMが回転し、ポンプ作動する。この為、バキューム作用によるキャビテーションの発生を防止させるため、低圧側回路7よりタンク側の油を吸い込み、戻り回路4とチェック弁5とメイン回路1を介して作動油が油圧モータMに供給されるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の油圧駆動装置では、油圧モータの停止時にキャビテーションの発生を防止するために低圧側回路7より油を補給しているが、本来この低圧側回路7にはそこに油を自給できるだけの圧力と流量が必要である。
【0008】
しかし、この低圧側回路はドレンラインであることからあまり高圧にすることができず、必要な油圧と流量を確保するためには油圧モータだけでなく、回路やシステム全体を変更する必要がある。しかし、例えば小型建設機械の走行装置用の油圧駆動装置として使用する場合にはその機体の回路やシステムまでは変更することができず、油圧モータの減速フィーリングの向上やキャビテーションによる低騒音の発生を十分に行なうまでにはいたっていないのが現状である。
【0009】
そこで、本発明の目的は、回路構成やシステム全体を大巾に変更することなく油圧モータの停止時におけるキャビテーションの発生を防止でき、その結果として油圧モータの減速フィーリングの向上と低騒音の発生の防止を併せて図れる油圧駆動装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、油圧源と片回転油圧モータとが吐出側メイン回路と戻り側メイン回路とで接続され、各メイン回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は吐出側メイン回路に開閉される吐出通路と、吐出通路の途中に設けた第1のチェック弁とを備え、カウンターバランス弁の一側にはスプリングを設け、他側にこのスプリングと対向するパイロット回路を接続している油圧駆動装置に於て、カウンターバランス弁には上記第1のチェック弁の上流側に接続された分岐通路を設け、上記戻り側メイン回路には戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に戻り側メイン回路からの油の流れを許容する第2のチェック弁を設け、更に戻り回路には上記第2のチェック弁の下流側においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記分岐通路に選択的に開閉させたことを特徴とするものである。
【0011】
同じく他の手段は、油圧源と両回転油圧モータとが吐出側と戻り側とに選択的に利用される一対のメイン回路で接続され、各メイン回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は各メイン回路に開閉される一対の吐出通路及び一対の戻り通路と、各吐出通路の途中に設けた一対の第1のチェック弁とを備え、カウンターバランス弁の両側にはスプリングとパイロット回路とが設けられている油圧駆動装置に於て、カウンターバランス弁には上記第1のチェック弁の上流側に接続された一対の分岐通路を設け、上記各メイン回路にはそれぞれ戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に各メイン回路からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁を設け、更に戻り回路には上記第2のチェック弁間においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記一対の各分岐通路に選択的に開閉させたことを特徴とするものである。
【0013】
同じく他の手段は、油圧源と両回転油圧モータとが吐出側と戻り側とに選択的に利用できる一対のメイン回路で接続されている油圧駆動装置に於て、各メイン回路は並列に設けた第1の主回路と第2の主回路とを有し、各第1の主回路の途中にそれぞれ第1のチェック弁を設け、各第2の主回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は各第2の主回路に開閉される一対の分岐通路及び一対の戻り通路とを備え、カウンターバランス弁の両側にはスプリングと各第2の主回路に接続されたパイロット回路とを設け、更に上記各メイン回路にはそれぞれ戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に各メイン回路からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁を設け、この戻り回路には上記第2のチェック弁間においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記一対の各分岐回路に選択的に開閉させたことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る油圧回路を示し、図2乃至図3はこの油圧回路を利用した具体的な油圧駆動装置の構造を示す。
【0017】
図1は、建設機械の走行装置の駆動に利用する正転,逆転可能な両回転油圧モータの駆動装置である。但し油圧モータが片回転の場合には、図1の油圧回路における各一対の部材を一つだけ使用することにより実施可能である。
【0018】
図1に示す油圧駆動装置用油圧回路は、油圧源と両回転油圧モータMとが吐出側と戻り側とに選択的に利用される一対のメイン回路1,2で接続され、各メイン回路1,2の途中にカウンターバランス弁3を切換自在に設け、カウンターバランス弁3は各メイン回路1,2に開閉される一対の吐出通路10,11及び一対の戻り通路12a,12bと、各吐出通路10,11の途中に設けた一対の第1のチェック弁13,14とを備え、カウンターバランス弁3の両側にはスプリング15,16とオリフィス19,20を備えたパイロット回路17,18とが設けられているものである。
【0019】
更にカウンターバランス弁3には上記第1のチェック弁13,14の上流側に接続された一対の分岐通路21,22を設け、上記各メイン回路1,2にはそれぞれ戻り回路23,24を接続し、この戻り回路23,24の途中に各メイン回路1,2からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁25,26を設けている。
【0020】
更に戻り回路23,24には、上記第2のチェック弁25,26間においてバイパス回路27を接続し、当該バイパス回路27の他端を上記一対の各分岐通路21,22に選択的に開閉させるようにしている。
【0021】
尚、上記一対の戻り通路12a,12bの途中にはオリフィス28,29が設けられている。更に各メイン回路1,2のポンプポートP1,P2は切換弁を介してポンプ及びタンク側に選択的に接続されるようになっている。
【0022】
次に上記油圧回路には油圧駆動装置の作動について述べる。
【0023】
図1の中立位置から切換弁を介してポンプP1をポンプ側にポンプポートP2をタンク側に接続すると一方のメイン回路1に圧油が供給されて油圧モータMを例えば正転方向に回転し、油圧をモータMから排出された戻り油が他方のメイン回路2を介してタンク側に戻される。
【0024】
ポンプポートP1に圧油が供給されるとパイロット回路17のパイロット圧でカウンターバランス弁3がスプリング16に抗して図に於て左側ポジションに切換わる。これにより左側ポジションの吐出通路10がメイン回路1に接続され、分岐通路21がバイパス回路27に接続され、他方のメイン回路2に戻り通路12aが連通する。従ってポンプポートP1からの圧油が吐出通路10−第1のチェック弁13−メイン回路1を介して油圧モータMに供給され、この油圧モータMを正転方向に回転させる。油圧モータMからの戻り油は他方のメイン回路2−戻り通路12a−オリフィス28−ポンプポートP2を介してタンク側に戻される。この時ポンプポートP1からの圧油は第1の分岐通路21を介してバイパス回路27と戻り回路24に供給され、一対の第2のチェック弁25,26を閉じ方向に付勢する。
【0025】
油圧モータMを逆転方向に回転駆動する場合にはポンプポートP2に圧油を供給し、ポンプポートP1をタンク側に接続させる。作動は上記の場合と逆になるだけで同じである。
【0026】
上記の定常回転作動中に油圧モータMを停止させる場合には切換弁を中立状態に戻し、タンクポートP1,P2を油圧源から遮断する。この為パイロット回路17からのパイロット圧が無くなり、カウンターバランス弁3は右側のスプリング16の復元力で図1の中立状態に順次戻される。この際、ある時間はバイパス回路27が第1の分岐通路21に連通している。従って油圧モータMは減速されながら回転が停止する方向に移行するが、油圧源を遮断した初期には慣性によって回転しており、ある時間ポンプ作動し、メイン回路1側が減圧されて負圧ぎみとなり、他方のメイン回路2にオリフィス28により圧力が生じて高圧となる。又この圧力で油圧モータMに減速トルクが発生する。この為メイン回路2内の内圧で右側の第2のチェック弁26が開き、メイン回路2内の圧油が第2のチェック弁26−戻り回路24−バイパス回路27−分岐通路21−吐出通路10−第1のチェック弁13を介してメイン回路1に供給され、メイン回路1の圧油が油圧モータMに循環して供給されるのでメイン回路1内の負圧の発生が防止され、キャビテーションの発生を防止する。
【0027】
図2は、図1の油圧回路の実施に適用される一実施の形態を示す。以下にその構造の詳細を説明するが、図1の部材に対応するものは同一の符号を付すものとする。
【0028】
バルブボティ30内に油圧源側のポンプポートP1,P2と油圧モータMに接続される一対のメイン回路1,2たる通路を形成している。バルブボティ30には上記メイン回路1,2と直交して連通する弁孔31を形成し、この弁孔31内に上記メイン回路1,2を開閉自在に切換えるカウンターバランス弁3を摺動自在に挿入している。
【0029】
同じくバルブボディ30内にはカウンターバランス弁3と弁孔31を介してメイン回路1,2側にそれぞれ連通する一対の戻り回路23,24たる通路と、この戻り回路23,24に接続されるバイパス回路27たる通路27が形成されている。
【0030】
各戻り回路23,24の途中にはポペット型の弁体a,aと、スプリングb,bとからなる一対の第2のチェック弁25,26がそれぞれ開閉自在に配設されている。
【0031】
カウンターバランス弁3は中空なスプール32と、スプール32内に形成した吐出通路10及び戻り通路12aと、吐出通路10と戻り通路12a内に開閉自在に挿入された弁体cとスプリングdとからなる一対の第1のチェック弁13,14とからなり、更に上記スプール32には第1のチェック弁13,14より上流において吐出通路10と戻り通路12aをそれぞれ上記バイパス回路27に開閉させる一対の分岐通路21,22が形成されている。
【0032】
上記吐出通路10と戻り通路12aとは選択的に吐出側と戻り側に使用され、例えば図2においてスプール32が右側に移動している時は吐出通路10に圧油が供給されている状態であり、戻り通路12aがタンク側に接続されて圧油が戻される状態となる。
【0033】
バルブボディ30内にはスプール32の両側において一対の圧力室33,34が区画され、この各圧力室33,34はパイロット回路17,18を介してそれぞれポンプポートP1,P2側のメイン回路1,2に連通しており、各パイロット回路17,18内にはそれぞれオリフィス19,20が設けられている。更にスプール32の両側には上記圧力室33,34内において一対のスプリング15,16が設けられている。
【0034】
次に作動について図3乃至図6にもとづいて説明する。
【0035】
図1の状態はカウンターバランス弁3が中立状態に保持され、圧油は供給されず油圧モータMは第1のチェック弁13,14でブロックされて停止している。この状態から、図2に示すように、ポンプポートP1をポンプ側にポンプポートP2をタンク側に接続すると、メイン回路1に圧油が供給される。この為パイロット回路17を介して圧側の圧力室33にパイロット圧が作用し、スプール32は右側のスプリングに抗して右方向に移動し、図3の位置を経て図4の位置まで右行する。この状態では一方の吐出通路10が左側の分岐通路21を介してバイパス回路27に開口し、他方の右側戻り通路12aが右側の分岐通路22を介して戻り側のメイン回路2に開口する。この場合、右側の分岐通路22とメイン回路2との間にはスプール32のランドによって絞り28が形成される。
【0036】
他方、左側の吐出通路10内に圧油が導かれるとその油圧で圧側の第1のチェック弁13が開き、圧油を油圧モータMの流入側メイン回路1に導く。同時に吐出通路10内の圧油は分岐通路21を介してバイパス回路27に導き、一対の第2のチェック弁25,26は閉じ方向に付勢される。従って、メイン回路1の圧油で油圧モータMが正転方向に回動し、油圧モータMから戻された圧油は他方のメイン回路2−オリフィス28−分岐通路22−戻り通路12a−ポンプポートP2を介してタンクに戻される。
【0037】
上記の作動中、油圧モータMを停止する場合にはポンプポートP1,P2を油圧源から遮断する。しかしこの時、例えば切換弁が完全に中立位置に戻るまでのある時間帯では図5のようにスプール32はまだ右側に位置しており、左側の第1のチェック弁13を開き、油圧モータMは減速しながら停止状態に移行する。しかるに、油圧モータMが減速し始めると、ポンプ作動が発生し、一方のメイン回路1が減圧され、他方のメイン回路2内はオリフィス28により高圧となる。この為この高圧された圧油が戻り回路24から右側の第2のチェック弁26に作用し、これを開く。従って一方のメイン回路2内の圧油は戻り回路24−第2のチェック弁26−バイパス回路27−分岐通路21−吐出通路10−第1のチェック弁13を介して他方のメイン回路2に循環しながら供給され、メイン回路1内の負圧を防止し、キャビテーションの発生を防止する。この状態がすぎると、図6に示すように、右側のスプリング16によってスプール32が元の位置の方向に移動し、図1の状態に戻され、油圧モータMは完全にブロックされて停止する。
【0038】
図7は本発明の参考例を示す油圧回路である。この回路による油圧駆動装置は図1の実施の形態における回路中の構成に加えて、第2のバイパス回路を並列に設け、この第2のバイパス回路中に切換弁を設けたものである。従って、図1の実施の形態と同じ構造のものは同じ符号を付して説明する。
【0039】
図7の油圧回路による油圧駆動装置は、油圧源と両効き油圧モータMとが吐出側と戻り側とに選択的に利用される一対のメイン回路1,2で接続され、各メイン回路1,2の途中にカウンターバランス弁3を切換自在に設け、カウンターバランス弁3は各メイン回路1,2に開閉される一対の吐出通路10,11及び一対の戻り通路12a,12bと、各吐出通路10,11の途中に設けた一対の第1のチェック弁13,14を備え、カウンターバランス弁3の両側にはスプリング15,16とオリフィス19,20を備えたパイロット回路17,18とが設けられているものである。
【0040】
更に上記一対のメイン回路1,2間に戻り回路を23,24接続し、この戻り回路23,24の途中に各メイン回路1,2からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁25,26を設けている。更に戻り回路には上記第2のチェック弁23,24間において第1のバイパス路27を接続し、更に上記一対のメイン回路1,2間に戻り回路23,24と並列に第2のバイパス回路40,41を接続し、当該第2のバイパス回路40,41の途中にどちらか一方のメイン回路1,2の内圧で切換わる切換弁42を設け、切換弁42の切換えにより上記第1のバイパス回路27を第2のバイパス回路40,41に選択的に開閉させるものである。
【0041】
切換弁42は一対のバイパスポート43,44を備え、更に切換弁42の両側にはスプリング45,46とメイン回路1,2にそれぞれ接続されたパイロット回路47,48を設け、このパイロット回路47,48中にはオリフィス49,50が設けられている。上記の回路におけるメイン回路1,2、カウンターバランス弁3、戻り回路23,24、バイパス回路27、油圧モータM等の構成,作動は図1のものと実質的に同じである。
【0042】
切換弁42は図示の中立位置に油圧モータMの停止時に保持されている。ポンプポートPには油を供給すると、メイン回路1とパイロット回路47からのパイロット圧で右行し、バイパスポート43が第2のバイパス回路40と第1のバイパス回路27を接続し、他方の第2のバイパス回路42を閉じる。この為、第1のバイパス回路27の油圧で第2のチェック弁25,26は閉じ方向に付勢される。この状態からポンプポートP1,P2を油圧源と遮断すると、油圧モータMがある時減速されながら停止方向に移行し、その時のポンプ作動で一方のメイン回路1内が減圧され、他方のメイン回路2が高圧となる。この為右側の戻り回路24よりチェック弁26を開いてメイン回路2の高圧油が第1のバイパス27に導入され、更に切換弁42のバイパスポート43と第2のバイパス回路40を介して他方のメイン回路1に供給され、メイン回路1の負圧の発生とキャビテーションの発生を防止する。
【0043】
図8は図7の油圧回路を利用した油圧駆動装置の参考例を示す。基本的な構造は、図1の実施の形態と同じであるので同一の構造は同一の符号を付すことで省略する。
【0044】
バルブボディ30内にメイン回路1,2側に接続される一対の通路53,54を設け、この通路53,54は第2のチェック弁25,26を介してそれぞれ戻り回路23,24に接続している。通路53,54には弁孔51が直交して連通し、この弁孔51内にはスプール52からなる切換弁42が摺動自在に挿入され、この切換弁42と弁孔51は戻り回路23,24に対して並列に配置され、切換弁42は第1のバイパス27を選択的に通路53,54に接続するようになっている。切換弁42の両側弁孔51内にはパイロット回路47,48が連通し、このパイロット回路47,48の他端は上記通路53,54に開口している。上記の通路53,54は図7における回路23,24と回路40,41に利用する共通の油路である。スプール52にはバイパスポート43,44たる環状溝が形成されている。
【0045】
次に作動について述べる。
【0046】
ポンプポートP1に圧油を供給すると、メイン回路1を介して油圧モータMに圧油が供給され、同時に通路53にもカウンターバランス弁3内の吐出通路10を介して供給される。この為パイロット回路47によるパイロット圧で図8において切換弁42のスプール52が右行し、弁孔51とバイパスポート43たる環状溝を介して第1のバイパス回路27に圧油が供給され、第2のチェック弁25,26を閉じ方向に付勢する。この状態から圧油の供給を停止して油圧モータMの作動を停止させると、ある時間帯において、メイン回路2の内圧が高圧となり、通路54を介して第2のチェック弁26を開く。更に通路54と、パイロット回路48を介して切換弁42の右側にパイロット圧が作用し、切換弁42を左方向に移行させる。但しこの作動の初期はバイパスポート43が開いており、チェック弁26も開いているのでメイン回路2からの高圧油が通路54−チェック弁26−戻り回路24−バイパス回路27−バイパスポート26−戻り回路24−バイパス回路27−バイパスポート43−通路53−カウンターバランス弁3内の吐出通路10、第1のチェック弁13を介して他方のメイン回路1に供給され、メイン回路1内のキャビテーションの発生を防止する。
【0047】
次に、図9は本発明の他の実施の形態に係り、これは図1に示す油圧駆動装置のメイン回路を若干変更したものである。即ち、メイン回路1,2はその途中に二つの並列な第1の主回路1a,2aと第2の主回路1b,2bとを備え、一方の各第1の主回路1a,2a中に第1のチェック弁13,14をそれぞれ設けたものである。いいかえれば、図1においてカウンターバランス3に設けた第1のチェック弁13,14を第1の主回路1a,2aに設けたものである。
【0048】
更に詳しく述べると、図9の油圧駆動装置は、油圧源と両回転油圧モータMとが吐出側と戻り側とに選択的に利用できる一対のメイン回路1,2で接続されている油圧駆動装置である。各メイン回路1,2は並列に設けた第1の主回路1a,2aと第2の主回路1b,2bとを有し、各第1の主回路1a,2aの途中にそれぞれ第1のチェック弁13,14を設け、各第2の主回路1b,2bの途中にカウンーバランス弁3を切換自在に設けている。カウンターバランス弁3は各第2の主回路1b,2bに開閉される一対の分岐通路22及び一対の戻り通路12a,12b、絞り28,29とを備えている。カウンターバランス弁3の両側にはスプリング15,16と各第2の主回路1b,2bに接続されたパイロット回路17,18とを設けたものである。更に上記各メイン回路1,2にはそれぞれ戻り回路24を接続し、この戻り回路24の途中に各メイン回路1,2からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁25,26を設け、この戻り回路24には上記第2のチェック弁25,26間においてバイパス回路27を接続し、当該バイパス回路27の他端を上記一対の各分岐回路21,22に選択的に開閉させるようにしている。例えば、一方のメイン回路1に圧油を供給するとカウンターバランス弁3が図9において左側のポジションに切換わり、圧油は第1の主回路1aと第1のチェック弁13を介して油圧モータMに供給され、油圧モータMからの戻り油は他方のメイン回路2と戻り通路12aと絞り28を介してタンク側に戻される。その他の構造,作用,効果は、図1の実施の実施の形態と同じである。
【0049】
図10は本発明の他の参考例を示し、これは、図9の場合と同じように、図7の油圧駆動装置のメイン回路1,2とカウンターバランス3を若干変更したものである。即ち、メイン回路1,2は第1の主回路1a,2aと第2の主回路1b,2bとを備え、図7における第1のチェック弁13,14を第1の主回路1a,2a中に設けたものである。更に詳しく述べると、図10は、油圧源と両回転油圧モータMとが吐出側と戻り側とに選択的に利用できる一対のメイン回路1,2で接続されている油圧駆動装置である。各メイン回路1,2は並列に設けた第1の主回路1a,2aと第2の主回路1b,2bとを有し、各第1の主回路1a,2aの途中にそれぞれ第1のチェック弁13,14を設けている。各第2の主回路1b,2bの途中にカウンターバランス弁3を切換自在に設け、カウンターバランス弁3は各第2の主回路1b,2bに開閉される一対の戻り通路12a,12bと絞り28,29とを備えている。カウンターバランス弁3の両側にはスプリング15,16と各第2の主回路1b,2bに接続されたパイロット回路17,18とを設けている。更に上記各メイン回路1,2にはそれぞれ戻り回路24を接続し、この戻り回路24の途中に各メイン回路1,2からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁25,26を設けている。この戻り回路24には上記第2のチェック弁25,26間において第1のバイパス回路27を接続し、又上記一対のメイン回路1,2間に戻り回路24と並列に第2のバイパス回路40,41を接続している。当該第2のバイパス回路40,41の途中にどちらか一方のメイン回路1,2の内圧で切換わる切換弁42を設け、切換弁42の切換えにより上記第1のバイパス回路27を第2のバイパス回路40又は41に選択的に開閉させるものである。
【0050】
この実施の形態に係る油圧駆動装置は、例えば、メイン回路1に圧油を供給した時第1の主回路1a、第1のチェック弁13を介して油圧モータMに供給され、戻り油は他方のメイン回路、戻り通路12a、絞り28を介してタンク側に戻される。その他の構造,作用,効果は、図7の実施の形態と同じである。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0052】
(1) 各請求項の発明によれば、ポンプ停止作動時に戻り側のメイン回路の圧油を供給側のメイン回路に循環に供給しているので、十分な圧力と流量が供給され、負圧によるキャビテーションの発生を防止でき、併せて油圧モータの減速フィーリングの向上と低騒音の発生の防止が図れる。
【0053】
(2) 更に油の補給をするために大きな回路、システム内の構造の変更がなく、カウンターバランス弁をそのまま利用すると共に若干のバイパス回路を設けただけであるから加工性,組付性も良く、小型建設機械の走行装置に対応できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る油圧駆動装置の回路図である。
【図2】 図1の回路に基づく油圧駆動装置の縦断正面図である。
【図3】 図2の油圧駆動装置における作動状態を示す縦断正面図である。
【図4】 図2の油圧駆動装置における作動状態を示す縦断正面図である。
【図5】 図2の油圧駆動装置における作動状態を示す縦断正面図である。
【図6】 図2の油圧駆動装置における作動状態を示す縦断正面図である。
【図7】 本発明の参考例に係る油圧駆動装置の回路図である。
【図8】 図7にもとづく油圧駆動装置の縦断正面図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態に係る油圧駆動装置の回路図である。
【図10】 本発明の他の参考例に係る油圧駆動装置の回路図である。
【図11】 従来の油圧駆動装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1,2 メイン回路
1a,2a 第1の主回路
2a,2b 第2の主回路
3 カウンターバランス弁
10,11 吐出通路
12a,12b 戻り通路
13,14 第1のチェック弁
15,16 スプリング
17,18 パイロット回路
19,20 オリフィス
21,22 分岐通路
23,24 戻り回路
25,26 第2のチェック弁
27 バイパス回路
28,29 オリフィス
M 油圧モータ
P1,P2 ポンプポート

Claims (3)

  1. 油圧源と片回転油圧モータとが吐出側メイン回路と戻り側メイン回路とで接続され、各メイン回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は吐出側メイン回路に開閉される吐出通路と、吐出通路の途中に設けた第1のチェック弁とを備え、カウンターバランス弁の一側にはスプリングを設け、他側にこのスプリングと対向するパイロット回路を接続している油圧駆動装置に於て、カウンターバランス弁には上記第1のチェック弁の上流側に接続された分岐通路を設け、上記戻り側メイン回路には戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に戻り側メイン回路からの油の流れを許容する第2のチェック弁を設け、更に戻り回路には上記第2のチェック弁の下流側においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記分岐通路に選択的に開閉させたことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 油圧源と両回転油圧モータとが吐出側と戻り側とに選択的に利用される一対のメイン回路で接続され、各メイン回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は各メイン回路に開閉される一対の吐出通路及び一対の戻り通路と、各吐出通路の途中に設けた一対の第1のチェック弁とを備え、カウンターバランス弁の両側にはスプリングとパイロット回路とが設けられている油圧駆動装置に於て、カウンターバランス弁には上記第1のチェック弁の上流側に接続された一対の分岐通路を設け、上記各メイン回路にはそれぞれ戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に各メイン回路からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁を設け、更に戻り回路には上記第2のチェック弁間においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記一対の各分岐通路に選択的に開閉させたことを特徴とする油圧駆動装置。
  3. 油圧源と両回転油圧モータとが吐出側と戻り側とに選択的に利用できる一対のメイン回路で接続されている油圧駆動装置に於て、各メイン回路は並列に設けた第1の主回路と第2の主回路とを有し、各第1の主回路の途中にそれぞれ第1のチェック弁を設け、各第2の主回路の途中にカウンターバランス弁を切換自在に設け、カウンターバランス弁は各第2の主回路に開閉される一対の分岐通路及び一対の戻り通路とを備え、カウンターバランス弁の両側にはスプリングと各第2の主回路に接続されたパイロット回路とを設け、更に上記各メイン回路にはそれぞれ戻り回路を接続し、この戻り回路の途中に各メイン回路からの油の流れを許容する一対の第2のチェック弁を設け、この戻り回路には上記第2のチェック弁間においてバイパス回路を接続し、当該バイパス回路の他端を上記一対の各分岐回路に選択的に開閉させたことを特徴とする油圧駆動装置。
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