JP4260103B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧モータと、この油圧モータのための制御弁との間に介装されたカウンターバランス弁を備えた油圧駆動装置に関する。
上記油圧駆動装置において、従来、例えば特許文献1に示されるように、キャビテーションの発生の防止を図られたものがあった。
すなわち、一対のメイン回路1,2(操作油路に相当)間に戻り回路23,24を接続し、この戻り回路23,24の途中に一対の第2のチェック弁25,26を設け、戻り回路23,24のチェック弁25,26間に第1のバイパス回路27を接続している。更に一対のメイン回路1,2間に戻り回路23,24と並列に第2のバイパス回路40,41を接続し、このバイパス回路40,41の途中に切換弁42を設けている。
切換弁42の切換えにより、第1のバイパス回路27を第2のバイパス回路40,41に選択的に開閉される。切換弁42の両側に、スプリング45,46と、メイン回路1,2にそれぞれ接続されたパイロット回路47,48を設け、パイロット回路47,48中に、オリフィス49,50が設けられている。
ポンプポートP1,P2を油圧源と遮断すると、油圧モータMがある時減速されながら停止方向に移行し、その時のポンプ作動で一方のメイン回路1内が減圧され、他方のメイン回路2が高圧となる。この為右側の戻り回路24よりチェック弁26を開いてメイン回路2の高圧油が第1のバイパス回路27に導入され、更に切換弁42のバイパスポート43と第2のバイパス回路40を介して他方のメイン回路1に供給され、メイン回路1のキャビテーションの発生を防止するものである。
特開2001−214901号公報(段落〔0038〕−〔0042〕、図7)
一対の操作油路を短絡させる短絡油路(上記戻り回路23,24、バイパス回路27、バイパス回路40,41に相当)を開閉操作する開閉弁(上記切換弁42に相当)を設けたものにあっては、この開閉弁を開閉操作するパイロット油路のオリフィスを適切に設定することにより、制御弁が中立状態に切換えられるに伴ってカウンターバランス弁が中立状態に戻るよりも先に開閉弁が閉じ状態に戻るようにすることができ、この結果、油圧モータの回転方向を変更するべく制御弁の切り換え操作が迅速に行なわれ、制御弁が新たな駆動状態に切り換わったにもかかわらずカウンターバランス弁がまだ閉じ状態に戻っていないことがあっても、開閉弁が既に閉じ状態に戻っていることにより、カウンターバランス弁にパイロット圧が作用してカウンターバランス弁が制御弁の操作状態に対応する開き状態に切り換わり、油圧モータに圧油が迅速に供給されて油圧モータが制御弁の切り換わりに迅速に応答して回動するようにすることができる。
短絡油路の開閉弁を備えながらキャビテーションの発生防止を図るように上記の従来技術を採用すると、短絡油路に一対のチェック弁を設けることにより、油圧モータの駆動時において一対の操作油路のうちのモータ吸入側となる操作油路からモータ吐出側となる操作油路に圧油が短絡することを防止せねばならず、チェック弁の必要数が多くなっていた。
本発明の目的は、短絡油路の開閉弁を備えるものでありながら、必要なチェック弁を少なく済ませながらキャビテーションの発生を防止することができる油圧駆動装置を提供することにある。
本第1発明にあっては、油圧モータと、この油圧モータのための制御弁との間に介装されたカウンターバランス弁を備えた油圧駆動装置において、
前記カウンターバランス弁の開き状態において前記油圧モータに連通される一対の操作油路のうちのモータ吐出側の操作油路からモータ吸入側の操作油路に圧油流動するように前記カウンターバランス弁の出力ポートと前記制御弁との間で前記一対の操作油路を短絡させる短絡油路、前記短絡油路を開閉操作する開閉弁、前記操作油路からのパイロット油圧によって前記開閉弁を開閉操作するパイロット油路を備え、
前記短絡油路を、前記モータ吐出側の操作油路から前記開閉弁に圧油流動させる上流側油路、前記開閉弁からの圧油を前記カウンターバランス弁に流動させる下流側油路、前記下流側油路からの圧油を前記モータ吸入側の操作油路に流動させように前記カウンターバランス弁の内部に設けた弁内油路、前記下流側油路に前記開閉弁の側への圧油流動を阻止するように設けたチェック弁を備えて構成してある。
すなわち、一対の操作油路の一方がモータ吸入側の操作油路となって油圧モータが駆動される場合も、一対の操作油路の他方がモータ吸入側の操作油路となって油圧モータが駆動される場合も、モータ吸入側操作油路からパイロット油路によって供給されるパイロット圧によって開閉弁が開き状態になる。この場合、モータ吸入側操作油路と開閉弁とが短絡油路の下流側油路によって接続されるが、モータ吸入側操作油路から開閉弁に圧油が流動することは、下流側油路に備えてあるチェック弁によって阻止され、モータ吸入側操作油路からモータ吐出側操作油路に圧油が短絡することを阻止される。また、油圧モータの停止操作が行なわれてモータ吐出側操作油路に高圧が、モータ吸入側操作油路に減圧がそれぞれ発生すると、モータ吐出側操作油路の高圧油が短絡油路の上流側油路から開閉弁を介して下流側油路に流入し、この下流側油路のチェック弁、及び、カウターバランス弁の弁内油路を介してモータ吸入側操作油路に流入して、モータ吐出側操作油路からモータ吸入側操作油路に圧油が供給される。
従って、本第1発明によれば、短絡油路用の開閉弁を備えていて、制御弁の切り換え操作が迅速に行なわれても油圧モータが応答性よく回動方向を変更して回動する状態を得ることができるものでありながら、かつ、油圧モータの停止操作時における操作油路のキャビテーションの発生を防止して静かに駆動停止することができるものでありながら、チェック弁を下流側油路に備えるだけでよくてチェック弁の必要数が少なくて済み、構造面や経済面で有利に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する
図1に示すように、左右一対のクローラ走行装置1,1及びドーザ2を有した走行機体3に、エンジン4を有した原動部や、運転座席5を有した操縦部が装備された旋回台6を機体上下向きの軸芯Xまわりで旋回自在に取り付けるとともに、この旋回台6の前部に、スイングブラケット7を介してバックホウ装置8を連結して、ドーザ付きバックホウを構成してある。
左側のクローラ走行装置1や右側のクローラ走行装置1は、図2に示す油圧駆動装置によって駆動されるように構成してある。この油圧駆動装置は、クローラ走行装置1のクローラ駆動輪体1aに出力部が連動するようにしてクローラ走行装置1のトラックフレーム1b(図1参照)に支持された油圧モータM、この油圧モータMに一対の操作油路10,10を介して接続された一つの制御弁11、この制御弁11に給油路12を介して接続された油圧ポンプP、前記操作油路10の油圧モータMと制御弁11との間に介装されたカウンターバランス弁20及び減圧防止回路30を備えて構成してある。
前記一対の操作油路10,10の前記減圧防止回路30と制御弁11との間に、旋回台6に装備されたロータリジョイント13を設けてある。
カウンターバランス弁20は、一つの閉じ状態20aと一対の開き状態20b,20cの3種の操作状態に切り換え自在になっている。カウンターバランス弁20の両端側に作用するスプリング21によってカウンターバランス弁20を閉じ状態20aに切り換え付勢してある。カウンターバランス弁20の両端側にパイロット油路22を備えてあるとともに、一方のパイロット油路22は、前記一対の操作油路10,10の一方の操作油路10からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧をカウンターバランス弁20の一端側に作用させることによってカウンターバランス弁20を一対の開き状態20b、20cのうちの前進側の開き状態20bに切り換え操作する。前記一対のパイロット油路22,22の他方のパイロット油路22は、前記一対の操作油路10,10の他方の操作油路10からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧をカウンターバランス弁20の他端側に作用させることによってカウンターバランス弁20を一対の開き状態20b、20cのうちの後進側の開き状態20cに切り換え操作する。各パイロット油路22にオリフィス23を設けてある。
閉じ状態20aに操作されたカウンターバランス弁20は、前記両操作油路10,10のモータ側油路と制御弁側油路との間にチェック弁24を介装して、両操作油路10,10のモータ側油路から制御弁側油路への圧油流動を阻止する。前進側の開き状態20bに操作されたカウンターバランス弁20は、一方の操作油路10の制御弁側油路とモータ側油路とをチェック弁付き油路25によって連通させて、この操作油路10の制御弁側油路からモータ側油路への圧油流動を許容し、他方の操作油路10のモータ側油路と制御弁側油路とをオリフィス付き油路26によって連通させて、この操作油路10のモータ側油路から制御弁側油路への圧油流動を許容する。後進側の開き状態20cに操作されたカウンターバランス弁20は、一方の操作油路10のモータ側油路と制御弁側油路とをオリフィス付き油路26によって連通させて、この操作油路10のモータ側油路から制御弁側油路への圧油流動を許容し、他方の操作油路10の制御弁側油路とモータ側油路とをチェック弁付き油路25によって連通させて、この操作油路10の制御弁側油路からモータ側油路への圧油流動を許容する。
減圧防止回路30は、前記一対の操作油路10,10の一方の操作油路10のロータリジョイント13とカウンターバランス弁20との間に一端側が連通された上流側油路41や、前記一対の操作油路10,10の他方の操作油路10のロータリジョイント13とカウンターバランス弁20との間に一端側が連通された上流側油路41などを備えた短絡油路40、前記一対の上流側油路41,41の他端側に接続された開閉弁31、この開閉弁31の両端側に設けたパイロット油路32を備えて構成してある。
前記短絡油路40は、前記一対の上流側油路41,41、前記開閉弁31に一端側が接続され、他端側が前記カウンターバランス弁20に接続された下流側油路42、カウンターバランス弁20の前記一方の開き状態20bでの前記チェック弁付き油路25に連通させてカウンターバランス弁20の内部に設けた弁内油路43、カウンターバランス弁20の前記他方の開き状態20cでの前記チェック弁付き油路25に連通させてカウンターバランス弁20の内部に設けた弁内油路43、前記下流側油路42に設けたチェック弁44を備えて構成してある。
前記開閉弁31は、一つの閉じ状態31aと一対の開き状態31b,31cの3種の操作状態に切り換え自在になっている。開閉弁31の両端側に作用する一対のスプリング33によって開閉弁31を閉じ状態31aに切り換え付勢してある。閉じ状態31aに操作された開閉弁31は、短絡油路40を前記一対の上流側油路41のいずれもと前記下流側油路42との連通が絶たれた閉じ状態に操作する。一対の開き状態31b、31cのうちの前進側の開き状態31bに操作された開閉弁31は、短絡油路40を一方の上流側油路41と下流側油路42の連通が絶たれ、他方の上流側油路41と下流側油路42とが連通された開き状態に操作する。一対の開き状態31b、31cのうちの後進側の開き状態31cに操作された開閉弁31は、他方の上流側油路41と下流側油路42の連通が絶たれ、一方の上流側油路41と下流側油路42とが連通された開き状態に操作する。
開閉弁31の一端側に備えさせた前記パイロット油路32は、前記一方の操作油路10からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧を開閉弁31の一端側に作用させることによって開閉弁31を前記前進側の開き状態31bに切り換え操作する。開閉弁31の他端側に備えさせた前記パイロット油路32は、前記他方の操作油路10からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧を開閉弁31の他端側に作用させることによって開閉弁31を前記後進側の開き状態31cに切り換え操作する。開閉弁31の各パイロット油路32にオリフィス34を設けてあるとともに、各パイロット油路32のオリフィス34によって付与される流路抵抗が、前記各パイロット油路22のオリフィス23によって付与される流路抵抗よりも小になるように両オリフィス23,34を設定してある。すなわち、制御弁11が中立状態Nに切り換え操作されて操作油路10がタンクTに連通された際、カウンターバランス弁20の各パイロット油路22がカウンターバランス弁20を閉じ状態20aに復帰操作するよりも速く開閉弁31の各パイロット油路32が開閉弁31を閉じ状態31aに復帰操作するように、開閉弁31の各パイロット油路32がオリフィス34によって付与される流路抵抗が、カウンターバランス弁20の各パイロット油路22がオリフィス23によって付与される流路抵抗よりも小になる状態に両オリフィス23,34を設定してある。
前記下流側油路42の前記チェック弁44は、下流側流路42を開閉弁側からカウンターバランス弁側に圧油が流動することを許容し、下流側流路42をカウンターバランス弁側から開閉弁側に圧油が流動することを阻止する。
これにより、カウンターバランス弁20が前進側の開き状態20bに、開閉弁31が前進側の開き状態31bにそれぞれ操作された場合、短絡油路40は、一方の上流側油路41と下流側油路42と一方の弁内油路43とによって一対の操作油路10,10をカウンターバランス弁20の出力ポート20dと制御弁11との間で短絡させて、カウンターバランス弁20が開き状態20b,20cにあることによってモータ吐出側となっている方の操作油路10からモータ吸入側となっている方の操作油路10に圧油が流動することを可能にする。カウンターバランス弁20が後進側の開き状態20cに、開閉弁31が後進側の開き状態31cにそれぞれ操作された場合、短絡油路40は、他方の上流側油路41と下流側油路42と他方の弁内油路43とによって一対の操作油路10,10をカウンターバランス弁11の出力ポート20dと制御弁11の間で短絡させて、カウンターバランス弁20が開き状態20bにあることによってモータ吐出側となっている方の操作油路10からモータ吸入側となっている方の操作油路10に圧油が流動することを可能にする。すなわち、モータ吐出側の操作油路10に高圧が、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生した場合、モータ吐出側操作油路10の高圧油を上流側油路41によって開閉弁31に、下流側油路42によって開閉弁31からカウンターバランス弁20に、弁内油路43によってカウンターバランス弁20からモータ吸入側油路10にそれぞれ流動することを可能にする。
つまり、図2に制御弁11が中立状態Nにある場合を示すように、制御弁11が中立状態Nにあると、一対の操作油路10,10がタンクTに連通されてカウンターバランス弁20の一対のパイロット油路22がパイロット油圧の付与を解除してカウンターバランス弁20が閉じ状態20aになり、カウンターバランス弁20による両操作油路10,10の閉じ作用によって油圧モータMが停止状態に保持される。
図3に示されるように、制御弁11に連結された走行レバー11aを操作して制御弁11を前進状態Fに操作すると、制御弁11が油圧ポンプPからの圧油を一方の操作油路10に供給するとともに他方の操作油路10をタンクTに連通させ、カウンターバランス弁20の一方のパイロット油路22が操作油路10からのパイロット油圧によってカウンターバランス弁20を前進側の開き状態20bに操作して油圧ポンプPからの圧油が油圧モータMに供給され、油圧モータMが前進側に駆動されて走行装置1を前進側に駆動する。このとき、開閉弁31の一方のパイロット油路32が操作油路10からのパイロット油圧によって開閉弁31を前進側の開き状態31bに切り換え操作し、短絡油路40が開閉弁31によって前進側の開き状態に操作されて一方の上流側油路41と下流側油路42と一方の弁内油路43とによってモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させる状態になる。
この状態から停止操作が行なわれて油圧モータMが停止に移行する際、油圧モータMのポンプ作用によってモータ吐出側の操作油路10に高圧が発生し、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生すると、このとき、図4に示すように、カウンターバランス弁20が前進側の開き状態20bになっており、開閉弁31が前進側の開き状態31bになっていて短絡油路40がモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させており、モータ吐出側の操作油路10の高圧油が短絡油路40の一方の上流側油路41に流入し、この上流側油路41から開閉弁31、下流側油路42を介してカウンターバランス弁20の一方の弁内油路43に流入してカウンターバランス弁20からモータ吸入側の操作油路10に流入する。これにより、モータ吸入側の操作油路10に油が供給されて減圧やキャビテーションの発生が抑制される。
図5に示すように、この後、制御弁11が中立状態Nになって操作油路10がタンクTに連通されると、開閉弁31のパイロット油路32がカウンターバランス弁20のパイロット油路22よりも先にパイロット油圧の付与を解除して開閉弁31がカウンターバランス弁20よりも先に閉じ状態31aに復帰する。これにより、カウンターバランス弁20がまだ閉じ状態20aに復帰しなくて前進側の開き状態20bにある間に制御弁11が後進状態Rに切り換え操作されることがあっても、制御弁11が後進状態Rになって操作油路10に油圧ポンプPからの圧油が供給されるに伴ってカウンターバランス弁20のパイロット油路22が操作油路10からのパイロット油圧をカウンターバランス弁20に作用させてカウンターバランス弁20が後進側の開き状態20cに切り換わり、制御弁11の後進状態Rへの切り換わりに迅速に応答して油圧モータMが後進側に駆動されて走行装置1を後進側に切り換えて駆動する。
図示しないが、制御弁11を後進状態Rに操作すると、制御弁11が油圧ポンプPからの圧油を他方の操作油路10に供給するとともに一方の操作油路10をタンクTに連通させ、カウンターバランス弁20の他方のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を後進側の開き状態20cに操作して油圧ポンプPからの圧油が油圧モータMに供給され、油圧モータMが後進側に駆動されて走行装置1を後進側に駆動する。このとき、開閉弁31の他方のパイロット油路32が開閉弁31を後進側の開き状態31cに切り換え操作し、短絡油路40が開閉弁31によって後進側の開き状態に操作されて他方の上流側油路41と下流側油路42と他方の弁内油路43とによってモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させる状態になる。
この状態から停止操作が行なわれて油圧モータMが停止に移行する際、モータ吐出側の操作油路10に高圧が発生し、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生すると、このとき、カウンターバランス弁20が後進側の開き状態20cになっており、開閉弁31が後進側の開き状態31cになっていて短絡油路40がモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させており、モータ吐出側の操作油路10の高圧油が短絡油路40の一方の上流側油路41に流入し、この上流側油路41から開閉弁31、下流側油路42を介してカウンターバランス弁20の他方の弁内油路43に流入してカウンターバランス弁20からモータ吸入側の操作油路10に流入する。これにより、モータ吸入側の操作油路10に油が供給されて減圧やキャビテーションの発生が抑制される。
この後、制御弁11が中立状態Nになって操作油路10がタンクTに連通されると、開閉弁31のパイロット油路32がカウンターバランス弁20のパイロット油路22よりも先にパイロット油圧の付与を解除して開閉弁31がカウンターバランス弁20よりも先に閉じ状態31aに復帰する。これにより、カウンターバランス弁20がまだ閉じ状態20aに復帰しなくて後進側の開き状態20cにある間に制御弁11が前進状態Fに切り換え操作されることがあっても、制御弁11が前進状態Fになって操作油路10に油圧ポンプPからの圧油が供給されるに伴ってカウンターバランス弁20のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を前進側の開き状態20bに切り換え操作し、油圧モータMが制御弁11の前進状態Fへの切り換わりに迅速に応答して前進側に駆動されて走行装置1を前進側に切り換えて駆動する。
図6は、別の実施形態を備えた油圧駆動装置を示し、この油圧駆動装置にあっては、減圧防止回路30においてのみ図2などに示す油圧駆動装置と相違しており、減圧防止回路30についてのみ説明する。
この減圧防止回路30の短絡油路40は、一対の操作油路10,10の一方の操作油路10のカウンターバランス弁20と制御弁11の間に一端側が連通された上流側油路41、一対の操作油路10,10の他方の操作油路10のカウンターバランス弁20と制御弁11の間に一端側が連通された上流側油路41、一方の上流側油路41の他端側に開閉弁31を介して接続された分岐油路部42aや、他方の上流側油路41の他端側に開閉弁31を介して接続された分岐油路部42aを備えた下流側油路42、カウンターバランス弁20の一方の開き状態20bでの前記チェック弁付き油路25に連通させてカウンターバランス弁20の内部に設けた弁内油路43、カウンターバランス弁20の他方の開き状態20cでの前記チェック弁付き油路25に連通させてカウンターバランス弁20の内部に設けた弁内油路43、前記下流側油路42の主油路部42bに設けたチェック弁44を備えて構成してある。
前記下流側油路42は、前記一対の分岐油路部42a,42aと、両分岐油路部42a,42aの他端側に一端側が連通され、他端側がカウンターバランス弁20に接続され、途中に前記チェック弁44を備えた前記主油路部42bとを備えて構成してある。
すなわち、カウンターバランス弁20が前進側の開き状態20bや後進側の開き状態20cに、開閉弁31が開き状態にそれぞれ操作された場合、短絡油路40は、一方の上流側油路41と下流側油路42と一方の弁内油路43とによって一対の操作油路10,10をカウンターバランス弁20の出力ポート20dと制御弁11との間で短絡させて、カウンターバランス弁20が開き状態20bにあることによってモータ吐出側となっている方の操作油路10からモータ吸入側となっている方の操作油路10に圧油が流動することを可能にする。すなわち、モータ吐出側の操作油路10に高圧が、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生した場合、モータ吐出側操作油路10の高圧油を上流側油路41によって開閉弁31に、下流側油路42によって開閉弁31からカウンターバランス弁20に、弁内油路43によってカウンターバランス弁20からモータ吸入側の操作油路10にそれぞれ流動することを可能にする。
減圧防止回路30は、前記一対の開閉弁31,31を備えている。一方の開閉弁31は、前記一方の上流側油路41と、前記下流側油路42の一方の分岐油路部42aとの間で短絡油路40を開閉操作し、他方の開閉弁31は、前記他方の上流側油路41と、前記下流側流路42の他方の分岐油路部42aとの間で短絡油路40を開閉操作する。
各開閉弁31の両側にパイロット油路32を備えてあるとともに、各開閉弁31の一方のパイロット油路32は、操作油路10の油圧モータMとカウンターバランス弁20の間からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧によって開閉弁31を開き状態に切り換え操作し、各開閉弁31の他方のパイロット油路32は、操作油路10のカウンターバランス弁20と制御弁11の間からパイロット油圧を導入してこのパイロット油圧によって開閉弁31を閉じ状態に切り換え操作する。
つまり、図6に制御弁11が中立状態Nにある場合を示すように、制御弁11が中立状態Nにあると、一対の操作油路10,10がタンクTに連通されてカウンターバランス弁20の一対のパイロット油路22がパイロット油圧の付与を解除してカウンターバランス弁20が閉じ状態20aになり、カウンターバランス弁20による両操作油路10,10の閉じ作用によって油圧モータMが停止状態に保持される。
図7に示されるように、制御弁11を前進状態Fに操作すると、制御弁11が油圧ポンプPからの圧油を一方の操作油路10に供給するとともに他方の操作油路10をタンクTに連通させ、カウンターバランス弁20の一方のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を前進側の開き状態20bに操作して油圧ポンプPからの圧油が油圧モータMに供給され、油圧モータMが前進側に駆動されて走行装置1を前進側に駆動する。このとき、一方の開閉弁31、すなわちモータ吐出側の操作油路10に連通したパイロット油路32を備えた方の開閉弁31は、前進側の開き状態20bにあるカウンターバランス弁20の油路26がオリフィス26aを備えていることによって、操作油路10の油圧モータMとカウンターバランス弁20の間に連通されているパイロット油路32のために開き状態になり、短絡油路40が開閉弁31によって開き状態に操作されて一方の上流側油路41と下流側油路42と一方の弁内油路43とによってモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させる状態になる。
この状態から停止操作が行なわれて油圧モータMが停止に移行する際、モータ吐出側の操作油路10に高圧が発生し、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生すると、このとき、図8に示すように、カウンターバランス弁20が前進側の開き状態20bになっており、一方の開閉弁31が開き状態になっていて短絡油路40がモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させており、モータ吐出側の操作油路10の高圧油が短絡油路42の一方の上流側油路41に流入し、この上流側油路41から開閉弁31、下流側油路42を介してカウンターバランス弁20の一方の弁内油路43に流入してカウンターバランス弁20からモータ吸入側の操作油路10に流入する。これにより、モータ吸入側の操作油路10に油が供給されて減圧やキャビテーションの発生が抑制される。
図9に示すように、この後、制御弁11が中立状態Nになって操作油路10がタンクTに連通されると、カウンターバランス弁20のパイロット油路22のオリフィス23による流路抵抗と、カウンターバランス弁20の流路26のオリフィス26aによる流路抵抗との差に起因して開閉弁31のパイロット油路32がカウンターバランス弁20のパイロット油路22よりも先にパイロット油圧の付与を解除して開閉弁31がカウンターバランス弁20よりも先に閉じ状態に復帰する。これにより、カウンターバランス弁20がまだ閉じ状態20aに復帰していなくて前進側の開き状態20bにある間に制御弁11が後進状態Rに切り換え操作されることがあっても、制御弁11が後進状態Rになって操作油路10に油圧ポンプPからの圧油が供給されるに伴ってカウンターバランス弁20のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を後進側の開き状態20cに切り換え操作し、油圧モータMが制御弁11の後進状態Rへの切り換わりに迅速に応答して後進側に駆動されて走行装置1を後進側に切り換えて駆動する。
図示しないが、制御弁11を後進状態Rに操作すると、制御弁11が油圧ポンプPからの圧油を他方の操作油路10に供給するとともに一方の操作油路10をタンクTに連通させ、カウンターバランス弁20の他方のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を後進側の開き状態20cに操作して油圧ポンプPからの圧油が油圧モータMに供給され、油圧モータMが後進側に駆動されて走行装置1を後進側に駆動する。このとき、他方の開閉弁31がパイロット油路32によって開き状態に切り換え操作され、短絡油路42が開閉弁31によって開き状態に操作されて他方の上流側油路41と下流側油路42と他方の弁内油路43とによってモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させる状態になる。
この状態から停止操作が行なわれて油圧モータMが停止に移行する際、モータ吐出側の操作油路10に高圧が発生し、モータ吸入側の操作油路10に減圧が発生すると、このとき、カウンターバランス弁20が後進側の開き状態20cになっており、他方の開閉弁31が開き状態になっていて短絡油路40がモータ吐出側の操作油路10とモータ吸入側の操作油路10を短絡させており、モータ吐出側の操作油路10の高圧油が短絡油路40の他方の上流側油路41に流入し、この上流側油路41から開閉弁31、下流側油路42を介してカウンターバランス弁20の他方の弁内油路43に流入してカウンターバランス弁20からモータ吸入側の操作油路10に流入する。これにより、モータ吸入側の操作油路10に油が供給されて減圧やキャビテーションの発生が抑制される。
この後、制御弁11が中立状態Nになって操作油路10がタンクTに連通されると、他方の開閉弁31がカウンターバランス弁20よりも先に閉じ状態に復帰する。これにより、カウンターバランス弁20がまだ閉じ状態20aに復帰していなくて後進側の開き状態20cにある間に制御弁11が前進状態Fに切り換え操作されることがあっても、制御弁11が前進状態Fになって操作油路10に油圧ポンプPからの圧油が供給されるに伴ってカウンターバランス弁20のパイロット油路22がカウンターバランス弁20を前進側の開き状態20bに切り換え操作し、油圧モータMが制御弁11の前進状態Fへの切り換わりに迅速に応答して前進側に駆動されて走行装置1を前進側に切り換えて駆動する。
バックホウ全体の側面図 油圧駆動装置の油圧回路図 前進駆動状態での油圧回路図 減圧防止状態での油圧回路図 制御弁が中立状態に切り換わった状態での油圧回路図 別の実施形態を備えた油圧駆動装置の油圧回路図 別の実施形態を備えた油圧駆動装置の前進駆動状態での油圧回路図 別の実施形態を備えた油圧駆動装置の減圧防止状態での油圧回路図 別の実施形態を備えた油圧駆動装置の制御弁が中立状態に切り換わった状態での油圧回路図
符号の説明
10 操作油路
11 制御弁
20 カウンターバランス弁
20b、20c カウンターバランス弁の開き状態
20d カウンターバランス弁の出力ポート
40 短絡油路
41 上流側油路
42 下流側油路
43 弁内油路
44 チェック弁
M 油圧モータ

Claims (1)

  1. 油圧モータと、この油圧モータのための制御弁との間に介装されたカウンターバランス弁を備えた油圧駆動装置であって、
    前記カウンターバランス弁の開き状態において前記油圧モータに連通される一対の操作油路のうちのモータ吐出側の操作油路からモータ吸入側の操作油路に圧油流動するように前記カウンターバランス弁の出力ポートと前記制御弁との間で前記一対の操作油路を短絡させる短絡油路、前記短絡油路を開閉操作する開閉弁、前記操作油路からのパイロット油圧によって前記開閉弁を開閉操作するパイロット油路を備え、
    前記短絡油路を、前記モータ吐出側の操作油路から前記開閉弁に圧油流動させる上流側油路、前記開閉弁からの圧油を前記カウンターバランス弁に流動させる下流側油路、前記下流側油路からの圧油を前記モータ吸入側の操作油路に流動させように前記カウンターバランス弁の内部に設けた弁内油路、前記下流側油路に前記開閉弁の側への圧油流動を阻止するように設けたチェック弁を備えて構成してある油圧駆動装置。
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