JP3874377B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気粘性流体の粘性変化によりシリンダ内のピストンの動きを制御して、発生減衰力を調整する緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、緩衝器は、シリンダと、このシリンダ内にその軸方向に移動可能に設けられかつ隣接する二つのピストン上室およびピストン下室を隔成するピストンと、このピストンに接続されたピストンロッドと、上記ピストンに設けられて上記二つのピストン上室およびピストン下室を互いに連通接続する流体通路とを有し、上記シリンダと上記ピストンおよびピストンロッドとの軸線方向の相対的変位に従って、ピストン上室およびピストン下室間で粘性流体を上記流体通路を経て流すことにより緩衝効果が得られるように構成されている。
【0003】
また、上記のような緩衝器における粘性効果による発生減衰力は、ピストン上室およびピストン下室に封入された流体の粘度と、上記流体通路の絞り具合により決まる。
【0004】
一方、上記粘性流体として電気粘性流体を使用する減衰力可変型の緩衝器が実開昭60―142334号公報に示されている。
【0005】
これは、上記ピストンに設けられた流体通路の途中に設置されて、この流体通路を横切る電界を発生させる正電極および負電極を持った電界発生手段と、上記シリンダ内に封入され上記電界を受けて粘性が変化する電気粘性流体と、を有するものからなり、上記電界の発生により上記電気粘性流体の粘度を変化させて減衰力を可変とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の緩衝器にあっては、上記ピストンとともに上記電界発生手段をピストンロッドに同時に同一工程内で組付けることから、寸法精度や高絶縁性が要求される精密組立作業を緩衝器の組立作業に取込まねばならなくなり、生産性が低下するなどの課題があった。
【0007】
加えて、電界発生手段の複数の正電極および負電極に対する電圧の印加は、ピストンロッド内を通した多数のリード線を介して行われるため、このリード線と各電極との接続構造が複雑化,大形化し、組立性が極めて悪く、また、リード線とピストンロッドや電界発生手段のピストンプレートなどとのシール性の確保に困難を伴い、結果的に緩衝器全体の生産性が悪く、コストアップを招くという課題があった。
【0008】
この発明は、上記のような従来の課題を解決するものであり、ピストン部に設けられた電極に、確実に外部から電圧を供給でき、多数の極性の異なる電極を、簡単確実に、コンパクトな形状としてピストンへの装着を容易にして、そのコンパクトな組立作業を緩衝器の組み立て作業とは別の組立工程で、迅速かつ低コストに実施できるほか、信頼性の高いリード線のシール構造を採用できる緩衝器を提供することを目的とする。
【0009】
また、ピストンロッドへのピストン固定作業と同時に、電極とリード線との結合を完了させ、上記ピストン,ピストンロッドおよび電極部の組み立て作業性を向上できる緩衝器を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1の発明にかかる緩衝器は、ピストンに設けられ上記ピストン上室およびピストン下室に連通する流体通路と、ピストンロッドの端部外周にねじ込まれて上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介して上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒状のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ該ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を電界の印加によって変化させる交互配置された複数の正電極および負電極と、を備えて、該正電極にピストンナット側接続端子を接続し、上記ピストンロッドの中心孔に導入されたリード線端に接続されるピストンロッド側接続端子を上記ピストンに対するピストンナットのねじ込み時に、上記ピストンナット側接続端子に連結するようにしたものである。
【0011】
また、請求項2の発明にかかる緩衝器は、上記ピストンロッド側接続端子をピストンロッドの中心孔端に挿入されたコネクターハウジング内に取り付け、該コネクターハウジングと、上記ピストンロッド側接続端子およびピストンロッドとの間を専用シールによって封止したものである。
【0012】
また、請求項3の発明にかかる緩衝器は、上記正電極および負電極の一端部を各一のブリッジ部材に結合したものである。
【0013】
また、請求項4の発明にかかる緩衝器は、上記正電極および負電極の電気粘性流体の流動方向端の角部にそれぞれ形成され上記電気粘性流体の流動によって発生する減衰力に相当する力を受ける肩部と、該肩部を上記ピストンナット内の中心部に保持する絶縁性のアッパーガイドおよびロアーガイドと、を有し、該アッパーガイドおよびロアーガイド間に上記負電極と上記ピストンナットとを結ぶ電気的な導通路を介装したものである。
【0014】
また、請求項5の発明にかかる緩衝器は、上記導通路を最外側の上記負電極を保持する導電性のホールド部材と、該ホールド部材を導電性の弾性部材を介して上記ピストンナット内に支持する導電性の支持部材と、から構成したものである。
【0015】
また、請求項6の発明にかかる緩衝器は、上記正電極および負電極間に絶縁材を介装したものである。
【0016】
また、請求項7の発明にかかる緩衝器は、上記絶縁材を絶縁フィルムとしたものである。
【0017】
また、請求項8の発明にかかる緩衝器は、上記絶縁材をコーティングまたは印刷によって設けたものである。
【0018】
また、請求項9の発明にかかる緩衝器は、上記絶縁材を上記正電極および負電極の両面に設けたものである。
【0019】
また、請求項10の発明にかかる緩衝器は、上記正電極および負電極を導体の全面または一部に積層された絶縁物を所定の形状に切り抜いて形成したものである。
【0020】
また、請求項11の発明にかかる緩衝器は、上記正電極および負電極がそれぞれ溝部を有し、各溝部に上記各一のブリッジ部材を折曲して形成したばね折曲部を圧入したものである。
【0021】
また、請求項12の発明にかかる緩衝器は、上記溝部を入口が狭い楔状切欠としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明するが、図1,図2および図3は、この発明の緩衝器の要部を示す正面断面図,その一部の正面断面拡大図および側面断面拡大図であり、同図において、1は、ピストンロッドで、これの下端側にピストン12が取り付けられ、図示していないが、上端側が緩衝器の一方の取り付け端になる。これは、ピストン上室,ピストン下室で発生した圧力を減衰力として取り出す。また、内部に中心孔Hを有し、リード線25の貫通を可能にして下端部付近の内周は大径部62となっており、リード線25のピストンロッド側接続端子31を内蔵可能にしている。
【0023】
また、2は、シリンダで、上記ピストン12の摺動を可能にし、このピストン12によってピストン上室Aおよびピストン下室Bが隔成されている。ピストン12は、シリンダ2内を摺動し、ピストン上室Aおよびピストン下室B間に流体が流れるとき、ここで減衰力を発生させる。このピストン12は、後述のピストンナット14やチェックバルブとしてのチェックバルブ9などとともにピストン部3を構成している。
【0024】
さらに、4は、アウターシェルであって、シリンダ2の外部にリザーバ室8を構成し、ロアキャップ5やベアリング(図示せず)とともに、シリンダ2を保持する。また、このロアキャップ5は、ベースバルブケース20を保持し、アウターシェル4と結合して、緩衝器を密閉容器にする。
【0025】
なお、リザーバ室8は、ピストンロッド1の出入りに伴う、体積のアンバランスを補償する部屋であり、作動流体とピストンロッド1の侵入体積分を吸収するガスGとが充填されている。
【0026】
6は、緩衝器のピストンロッド1に対向する他方の取付部としてのアイで、これがロアキャップ5に結合されている。
【0027】
また、7は、ベース部で、これがシリンダ2の下部に位置し、ピストン下室Bとリザーバ室8の隔壁となる。このベース部7では、圧行程でピストン下室Bからリザーバ室8に流体が流れるとき、ここで減衰力を発生させる。また、伸行程でリザーバ室8からピストン下室Bに流体が流れるときは、殆ど抵抗無く流れるようになっている。このベース部7は、上記ベースバルブケース20,リーフバルブとしてのベースバルブ21,ナット24,チェックバルブとしてのチェックバルブ17等で構成される。
【0028】
そして、9は、ピストン部に設けられた上記のチェックバルブであり、内周側に流路9aを持ち、伸行程では、この流路9aを通ってピストン上室Aからピストン下室Bに至る流れQ1のみを発生させる。
【0029】
一方、圧行程では、同じく流路9aを通るピストン下室Bからピストン上室Aに至る流れQ1と、チェックバルブ9を押し開いてピストン下室Bからピストン上室Aに至る流れQ2を発生させる。この流れQ2の為に、ピストン部3で発生する伸圧両方向の減衰力が異なることとなる。
【0030】
ここで、ピストン上室Aおよびピストン下室B間の流れQ1は、伸行程では、ピストン上室A,流路9a,ピストン12の流体通路としての内周ポート12a,ピストンナット14のポート14a,後述の電極間流路(隙間)16,ピストン下室Bの経路となり、圧行程では伸行程の逆である。
【0031】
そして、電極間を電気粘性流体が流れるとき、電極に電圧を印加すると、その流動抵抗が変化し、減衰力が変化する。
【0032】
また、圧行程のみの流れQ2は、ピストン下室Bからピストン12の流体通路としての外周ポート12bを通り、チェックバルブ9を押し開いて流れる経路となる。
【0033】
10は、チェックバルブ9の開閉の程度をコントロールするノンリタンスプリングで、圧行程では、チェックバルブ9の開きをコントロールして、流量Q2 の大小を決定する。
【0034】
従って、ベース部7のベースバルブ21および電圧印加によって変化する流量Q1とともに、圧側の減衰力仕様を決定する。なお、圧行程では直ちにチェックバルブ17を閉め、チェックバルブ9の機能を確実に発生させる。
【0035】
そして、11は、バルブストッパーで、チェックバルブ9の開閉負荷を調整するノンリタンスプリングを保持する。13は、ピストンバンドで、これがピストン12とシリンダ2との摺動を滑らかにする。
【0036】
一方、14は、ピストン12をピストンロッド1に固定する上記のピストンナットで、これが内部に電極部15を内蔵する電極カセットとなっている。この電極部15は、正電極34および負電極35を所定の隙間16を開けて積層した部分であり、正電極34には外部からリード線25およびピストンロッド側接続端子31を経由して電圧が印加される。
【0037】
なお、上記隙間16を電気粘性流体が流れるとき、正電極34および負電極35間に電圧を印加すると、その流動抵抗が変化し、減衰力が変化する。
【0038】
一方、上記ベース部7に設けられたチェックバルブ17は、内周側に流路17aを持ち、圧行程では、流路17aを通り、ベースバルブ21を押し開いてピストン下室Bからリザーバ室8に至る流れQ3を発生させる。一方、伸行程では、リザーバ室8からピストン下室Bに至る流れQ4を発生させる。
【0039】
なお、圧行程時の流れQ3は、ピストン下室B,チェックバルブ17の流路17a,ベースバルブケース20の内周ポート20aを通り、ベースバルブ21を押し開く流れとなる。
【0040】
また、伸行程時の流れQ4は、リザーバ室8からベースバルブケース20の外周ポート20bを通り、チェックバルブ17を押し開く流れとなる。
【0041】
上記ベース部7に設けられたノンリタンスプリング18は、伸行程では、比較的簡単にチェックバルブを開かせ、圧行程では直ちに閉めるように機能して、チェックバルブ17の機能を確実に発生させる。19は、ベース部7に設けられているガイドであり、これがチェックバルブ17の開閉をガイドし、ノンリタンスプリング18を保持する。
【0042】
また、20は、上記ベースバルブケースであり、これがピストン下室Bとリザーバ室8との間を分離するための隔壁として機能し、チェックバルブ17やベースバルブ21のシート面ともなる。また、そのベースバルブ21は、流量Q3により発生する圧側の減衰力を決定する。
【0043】
さらに、22は、ベースバルブ21が開くときの剛性を決定するシムであり、これが圧側の減衰力仕様設定要素となる。そして、23は、リーフバルブの異常撓みを防止するストッパー、24は、シム22やストッパー23をベースバルブケース20に固定するナットである。
【0044】
なお、上記リード線25は、外部から正電極34に電圧を供給するもので、これがピストンロッド1の中心孔Hを通り、ピストン部3に内蔵された正電極34に接続される。リード線25の先端部は被覆がはがされ、導体部25aが露出している。
【0045】
また、図2において、上記導体部25aは、ピストンロッド側接続端子31の上端部とカシメやハンダ付け等で結合されて、このピストンロッド側接続端子31に電圧を供給するものである。
【0046】
ここで、30は、上記電極部15を含む電極組立体であり、これが正電極34および負電極35を交互に積層し、同一極性ごとにそれぞれを一対の正負のブリッジ部材33,36で結合したものである。その構造と組み立て方は図4に示されている。
【0047】
上記ピストンロッド側接続端子31は、リード線先端導体部25aに結合し、下方でピストンナット側接続端子32と結合している。
【0048】
このピストンナット側接続端子32との結合部は、この端子32のスムーズな挿入と確実な接触を可能にするように、先端部にスリットが設けられている。
【0049】
また、31aは、ピストンロッド側接続端子31の外周部で、専用シールとしてのメインシール61内周部と接触してシールされている。なお、上記ピストンナット側接続端子32は、下方で正側ブリッジ部材33とカシメやハンダ付け等で結合されている。
【0050】
この正側のブリッジ部材33は、図4に示すように絶縁材51を積層した複数の正電極34を上端中央の溝部34aに挿入して保持し、これが板状や棒状の部材からなり、正電極34をハンダ付けや圧入等で結合している。
【0051】
また、33aは、正側のブリッジ部材33のピストンナット側接続端子32との結合部である。なお、上記正電極34は、負電極35とともに電極間流路(隙間)16を構成し、電極34,35間に電圧を印加することにより発生した電界により、その間に存在する電気粘性流体の粘度が変化する。
【0052】
上記溝部34aは、正電極34と正側のブリッジ部材33との結合を確実にするため、形状は任意とされ、正電極34とブリッジ部材33を結合した時、極性の異なる電極34,35間でショートが発生しない位置に設定されている。
【0053】
また、図4において、34bは、絶縁材当接面であって、板状の各電極34,35の表面の内、絶縁材51の当接する面であり、電極組立体30の組立後、積層電極をピストンナット14内に固定する際に加わる積層方向の力はこの面で分担する。34cは、隙間構成面で、板状の各電極34,35の表面の内、電極間流路(隙間)16を構成して電気粘性流体が流動する面である。
【0054】
なお、上記負電極35は、図4より分かるように、正電極34と配置が上下逆になっているだけであり、実質的に同一形状である。従って、負側のブリッジ部材36との結合は、正電極34と同様に溝部34aを用いて行われる。
【0055】
ここで、35aは、図6および図7に示すように、最側端の負電極であり、これが、ホールド部材41,42と接触し、外部の電源グランド端子に接続されることになる。
【0056】
このうち、ホールド部材41は、電極組立体30とされた各電極34,35の積層品を、ホールド部材42とともにピストンナット14の中で、積層方向に押えて固定する部材で、外部の電源グランド端子に接続されることになる。
【0057】
また、43は、図5に示すようにホールド部材41をピストンナット14の内径部によって電極組立体30側に対して押えるための支持部材であり、ピストンナット14に接触して、外部の電源グランド端子に接続されることになる。
【0058】
この図5において、44は、弾性部材で、ホールド部材41の切欠41a内面と支持部材43間に圧縮させられて狭まれており、両者間に電極組立体30の各電極34,35を押える力を発生させ、ウェーブワッシャや導電性ゴム等の弾性材で作られている。これは支持部材43と接触し、外部の電源グランド端子に接続されることになる。
【0059】
なお、30aは、図5に示すようなその電極組立体30の肩部であり、電極部は電気粘性流体流動によって減衰力に相当する力を受ける。この肩部30aは、その力を分担する面であり、電極単体の肩部34dの集合体である。後述するアッパーガイドとロアガイドがはまり込む。
【0060】
さらに、45は、ホールド部材41,42に対して、直角方向に電極組立体30を挟んで固定するホールド部材で、2個組み合わせて用いられる。
【0061】
また、図2および図5に示すように、46は、アッパーガイドで、組立電極体30をピストンナット14に対して、絶縁状態でその中心に格納する。その組立電極体30を中心に配置する理由は、ピストンナット14をピストンロッド1にねじ込んだとき、上記両端子31,32を確実に結合させるためで、絶縁材で製作されている。
【0062】
一方、47は、ロアガイドで、これがアッパーガイド46とともに、電極組立体30をピストンナット14に対して、絶縁状態でその中心に格納するためのガイドであり、絶縁材で製作されている。なお、48は、Oリングで、アッパーガイド46の外周からの作動流体の漏れを防止するシール材である。
【0063】
また、ピストンナット14の開口端側において、49は、図5にも示すようなパッキンで、ホールド部材41,42,45とロアガイド47との接触面からの作動流体の漏れを防止するシール材であり、樹脂やゴム等で製作されている。同時に、各ホールド部材41,42,45の緩衝器軸方向の部品寸法の差を吸収して、ロアガイド47の表面をほぼ均一な面圧で接触させている。
【0064】
50は、ピストンナット14の内部に電極組立体30,アッパーガイド46,ホールド部材41,42,45,ロアガイド47等を格納した後に、ピストンナット14の下端面をかしめる際に装着される保護ワッシャである。そして、52は、電極34,35とホールド部材41,45間および42,45間を絶縁する絶縁材である。
【0065】
また、図2において、61は、専用シールとしてのメインシールで、ピストンナット14側からピストンロッド1の中心孔Hへの漏れを防止するシールである。
【0066】
すなわち、このメインシール61は、コネクターハウジング63の内周とピストンロッド側接続端子31の外周との間、およびロッド下端大径部62の内周とコネクターハウジング63の外周との間をシールしている。このシールは、後述するコネクターハウジング63のシール(1次シール)に対して、2次シールとなる。
【0067】
上記ロッド下端大径部62は、ピストンロッド側接続端子31をコネクターハウジング63を介して内蔵するとともに、シール機能を達成するために、ピストンロッド1の下端部付近に設けられた円筒内面となっている。
【0068】
このロッド下端大径部62は、リード線25の通る中心孔Hより大径に加工されており、その内部には、図1の位置で上から順に、リード線ガイド64,メインシール61,コネクターハウジング63が格納されている。
【0069】
ここで、コネクターハウジング63は、ピストンロッド側接続端子31をロッド下端大径部62に安定して保持するためのガイドおよびシール機能を果たす。このため、コネクターハウジング63の内周とピストンロッド側接続端子31の外周との間からの漏れを防止できる。
【0070】
また、このコネクターハウジング63は、ピストンロッド1のロッド下端大径部62に、圧入または接着固定されているので、この部分からの漏れも防止でき、コネクターハウジング63の内外周部が1次シール機能を果たしている。
【0071】
なお、64は、リード線ガイドで、これがリード線先端導体部25aとピストンロッド側接続端子31の結合部付近をピストンロッド1の中心孔Hに対して、安定保持する。同時に、メインシール61のピストンロッド1のロッド下端大径部62での軸方向位置決めを行い、安定したシール機能を保証している。
【0072】
次に、動作について説明するが、先ず、図示しない直流電源から正電極34に対して、リード線25,ピストンロッド側接続端子31,ピストンナット側接続端子32および正側のブリッジ部材33を介して正電圧が印加される。
【0073】
一方、負電極35は、上記のように電源グランドと一致させることができ、負電極35用のリード線はピストンロッド1やピストンナット14そのものが使用できるので、負電極35用のリード線はピストンロッド1やピストンナット14そのもので代用している。
【0074】
すなわち、ピストンロッド1,ピストンナット14,支持部材43,弾性部材44,ホールド部材41,図6に示すような最側面の負電極35a,負側のブリッジ部材36,その他の負の電極35をそれぞれ介して負電圧が印加される。
【0075】
また、ピストンナット14側からリード線25に至る漏れ経路には、コネクターハウジング63が存在し、この内外周で1次シールが行われている。また、メインシール61の外周とロッド下端大径部62の内周、およびメインシール61の内周とピストンロッド側接続端子31の外周で2次シールが行われて、簡単な構造で確実な2重シール機能を実現可能にしている。
【0076】
次に、上記電極組立体30を組み付けるには、まず、必要な枚数の正電極34および負電極35を用意する。一方の正電極34を他方の負電極35に対して図4に示すように上下逆に配置して、正電極34の溝部34aを上向きにし、負電極35の溝部34aを下向きにしている。
【0077】
次に、各電極34,35の絶縁材当接面34bに絶縁材51を接着して、積層された各電極34,35の最側部の電極を35aとする。この電極35aは、外部電源のグランド側に接続されるので、ホールド部材41,42との接触面には絶縁材51を設けない。この状態で各電極34,35の全体を積層し、固定ジグで固定する。
【0078】
続いて、各電極34,35のそれぞれの溝部34aに、それぞれの正負の各ブリッジ部材33,36を結合する。結合は、ブリッジ部材にばね機能を持たせるような場合には、圧入等を用いればよい。通常は、溝部にブリッジ部材をはめ込んで、図8に示すようにハンダ付けする。Jは、このハンダ付け部である。
【0079】
この後、上記固定ジグを取り去る。ブリッジ部材33,36は上下一対となっているので、上記各電極34,35と各ブリッジ部材33,36との結合により上記電極組立体30が完成する。
【0080】
次に、上記電極組立体30を用いて上記電極部15を組み立てる手順について説明する。まず、図5に示すような必要部品を用意し、電極組立体30の上側の肩部30aにアッパーガイド46を挿入し、そのアッパーガイド46の外周にOリング48を装着して、ピストンナット14に上記組み立て品を挿入する。
【0081】
そして、ホールド部材41の図5に示すような溝部41aに、ウェーブワッシャ等の弾性部材44,支持部材43を仮格納しておき、ピストンナット14の円筒内周側と、電極組立体30の略四角柱外周側との間に形成された断面三日月状の空間に、ホールド部材41,42,45および絶縁材52を挿入する。
【0082】
ホールド部材41と支持部材43間に挟まれた弾性部材44は、変形させられるように寸法が設定されているので、ホールド部材41,42はピストンナット14の内周に仮止めされる。
【0083】
次に、電極組立体30の下側の肩部30aに、パッキン49,ロアガイド47を挿入し、ロアガイド47の下側にワッシャ50を挿入して、ピストンナット14の下端開口端をかしめる。
【0084】
続いて、正側のブリッジ部材33の上部に突出した端子結合部に、ピストンナット側接続端子32をカシメやハンダ付け等で結合する。この作業は、前述の電極組立体30の組立工程の最終段階にて事前に行っておいてもよい。
【0085】
このようにして、電極カセットとしてのピストンナット14が完成し、以後、ピストンロッド1にバルブストッパー11やピストン12を挿入して、ピストンロッド1下端外周にねじ込めば、リード線25と正電極34の電気的結線が完了する。
【0086】
そして、かかる構成になる緩衝器では、伸行程で、ピストンロッド1がシリンダ2に対して、相対的に移動すると、ピストン上室Aとピストン下室Bとの間およびピストン下室Bとリザーバ室8との間で流体が移動する。ピストン上室Aからピストン下室Bに至る流路は、チェックバルブ9の流路9a,内周ポート12a,ピストンナット14のポート14aを経由して、各電極34,35間の隙間に至る流路のみである。
【0087】
そして、電源より各電極34,35に電圧を印加すれば減衰力が変わる。リザーバ室8からはベースバルブケース20のポート20bのチェックバルブ17を介して、ピストン下室Bに必要な量の流体が移動する。
【0088】
一方、圧行程では、ピストン下室Bから、ピストン上室Aに至る流路は、上記伸行程流路(電極部流路)と、ピストン12のチェックバルブ9を通る流路の2つある。従って、電極部15を通る流量は伸行程より少なくなり、減衰力も伸行程より低くなる。
【0089】
そして、電極部15を通る流量は、チェックバルブとしてのチェックバルブ9およびリーフバルブとしてのベースバルブ21の仕様を変更することで、任意に設定できる。すなわち、伸圧の減衰力比を任意に設定できる。
【0090】
なお、上記実施の形態においては、図4について説明したように、各電極34,35と絶縁材51とを別部品として製作し組み立てている。この絶縁材51の厚さは、例えば、自動車用の緩衝器の場合、0.2mm乃至0.4mm程度と薄く、電極の当接面34bも数mmと狭いので、この絶縁材51と各電極34,35との接着に工数がかかる。
【0091】
一方、接着材を使用せずに、絶縁材51を各電極34,35間に挟み込む場合にはさらに工数がかかる。
【0092】
図9乃至図12は、このような問題点に対する改良案を示すもので、まず、図9に示すように、電極本体となる板状の導体71に絶縁材72を接合した電極シート73を製作する。そして、絶縁材72は、例えば、フィルム状のものを用いることにより、導体71も絶縁材72も長い帯状の状態で接合を実施でき、生産性が高まる。
【0093】
また、導体に直接コーティングや印刷等で絶縁材を積層して、電極シート73を製作してもよく、この方式も生産性が高まる。そこで、これ等の電極シート73の導体71と絶縁材72を、同時にプレス等によって加工することで、図10に示すような電極34Aが形成される。
【0094】
さらに、図11は、絶縁材72を導体71の両面に接着した電極シート73Aを示す。このように両面に接着することにより、使用する絶縁材72の厚さを片面の半分にでき、これにより、プレス等で加工する際の加工性がよくなるほか、絶縁材72をフィルムで製作したり、コーティングや印刷等で製作する場合、製作し易くなる。
【0095】
図12および図13は、さらに別の態様を示すもので、これが図9に示したものと異なるところは、導体71の全面に絶縁材72が接合されている点にある。
【0096】
図13は、このような電極シートから、一枚の電極に必要な絶縁材72部分のみを残し、その他の部分をカットし、取り除いたものである。
【0097】
そして、これをプレス等で加工して、最終品としての絶縁材付き電極を得ることができる。結果的には、図10と同様のものである。この手順で加工すれば、厚さが薄くて幅の狭い絶縁材72を帯状の導体71の所定の位置に張り付ける行程に比べて容易である。
【0098】
なお、絶縁材72を所定の寸法にカットすることは、この寸法のパターンの刃物を製作したり、刃物の移動のみで実現可能であり、容易にできる。図9から図10への加工は、導体71と絶縁材72とが接着した部分の厚さが異なり加工に難しさが伴うのに対して、図12から図13への加工は、厚さ一様な導体の加工となり、容易である。
【0099】
また、図12においては、上記のように絶縁材72を導体71の全面に接合しているが、絶縁材72はカットして除去されるので、全面ではなく、取り代を持たせて必要な部分のみに接合してもよい。こり場合は、絶縁材72の接合の難易を考慮して、その絶縁材72の形状を決定する。
【0100】
図14は、各電極34,35とブリッジ部材33,36の他の結合構造を示している。ここでは、ブリッジ部材33,36としての板材を折り曲げ、その折曲部Kにばね性を持たせ、電極の溝部34aに圧入している。これによればハンダ工程が不要になり、低コストになる。
【0101】
また、図15は、各電極34,35の溝部34aとブリッジ部材33,36の形状を工夫し、圧入と同時に抜け止めを機能を持たせた例である。
【0102】
ここでは、溝部34aを入口Mが狭い楔状切欠としてあり、一方、ブリッジ部材33,36も先端部を少し大きく折り曲げた折曲部Nとしてある。これにより溝部34aへのブリッジ部材33,36圧入後の抜け止めを行い、信頼性を高めることができる。
【0103】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ピストンに設けられ上記ピストン上室およびピストン下室に連通する流体通路と、ピストンロッドの端部外周にねじ込まれて上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介して上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒状のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ該ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を電界の印加によって変化させる交互配置された複数の正電極および負電極と、を備えて、該正電極にピストンナット側接続端子を接続し、上記ピストンロッドの中心孔に導入されたリード線端に接続されるピストンロッド側接続端子を上記ピストンに対するピストンナットのねじ込み時に、上記ピストンナット側接続端子に連結するように構成したので、ピストン部に設けられた電極に確実に外部から電圧を供給でき、多数の極性の異なる電極を簡単確実にコンパクトな形状としてピストンへの装着を容易にして、そのコンパクトな組立作業を緩衝器の組み立て作業とは別の組立工程で高精度,迅速かつ低コストに実施できるという効果が得られる。
【0104】
また、請求項2の発明によれば、上記ピストンロッド側接続端子をピストンロッドの中心孔端に挿入されたコネクターハウジング内に取り付け、該コネクターハウジングと上記ピストンロッド側接続端子およびピストンロッドとの間を専用シールによって封止するように構成したので、ピストンロッドの中心孔内への作動流体の漏れを防止でき、リード線の汚染や中心孔外への漏れを回避できるという効果が得られる。
【0105】
また、請求項3の発明によれば、上記正電極および負電極の一端部を各一のブリッジ部材に結合するように構成したので、各電極および各ブリッジ部材を一体とする電極組立体をユニット化でき、緩衝器本体の組立工程とは独立して、これのピストンナットへの組付作業を容易化,迅速化できるという効果が得られる。
【0106】
また、請求項4の発明によれば、上記正電極および負電極の電気粘性流体の流動方向端の角部にそれぞれ形成され上記電気粘性流体の流動によって発生する減衰力に相当する力を受ける肩部と、該肩部を上記ピストンナット内の中心部に保持する絶縁性のアッパーガイドおよびロアーガイドと、を有し、該アッパーガイドおよびロアーガイド間に上記負電極と上記ピストンナットとを結ぶ電気的な導通路を介装するように構成したので、電気粘性流体の流動によって減衰力に相当する力を上記肩部を通じてアッパーガイドおよびピストンナットに均等に伝達できるとともに、負電極のピストンナットに対する電気回路を所望の絶縁性を得ながら構成できるという効果が得られる。
【0107】
また、請求項5の発明によれば、上記導通路を、最外側の上記負電極を保持する導電性のホールド部材と、該ホールド部材を導電性の弾性部材を介して上記ピストンナット内に支持する導電性の支持部材と、から構成したので、負電極に対する電源供給をリード線を使用せずに緩衝器本体を利用して簡単に実現できるという効果が得られる。
【0108】
また、請求項6の発明によれば、上記正電極および負電極の各端縁部間には絶縁材を介装するように構成したので、対向面積が広くて長い正電極および負電極間の短絡事故を確実に回避できるという効果が得られる。
【0109】
また、請求項7の発明によれば、上記絶縁材を絶縁フィルムとするように構成したので、電極シートの加工性,生産性が向上し、製作コストの大幅な低減を図れるという効果が得られる。
【0110】
また、請求項8の発明によれば、上記絶縁材をコーティングまたは印刷によって設けるように構成したので、電極シートの加工性,生産性が向上し、製作コストの大幅な低減を図れるという効果が得られる。
【0111】
また、請求項9の発明によれば、上記絶縁材を上記正電極および負電極の両面に設けるように構成したので、絶縁材を各電極の片面に貼る場合に比べて半分の薄さにでき、プレスによる加工性が良好になるほか、フィルムによる電極シートの製作やコーティング,印刷による電極シートの製作に好適となる。
【0112】
また、請求項10の発明によれば、上記正電極および負電極を導体の全面または一部に積層された絶縁物を所定の形状に切り抜いて形成するようにしたので、所定形状の絶縁板を持った電極シートを迅速,正確かつ安価に作成できるという効果が得られる。
【0113】
また、請求項11の発明によれば、上記正電極および負電極がそれぞれ溝部を有し、該各溝部に上記各一のブリッジ部材を折曲して形成したばね折曲部を圧入するように構成したので、面倒なハンダ作業をなくしてブリッジ部材と各電極との連結および組み付けをワンタッチで迅速かつ確実に実施できるという効果が得られる。
【0114】
また、請求項12の発明によれば、上記溝部を入口が狭い楔状切欠とするように構成したので、面倒なハンダ作業をなくしてブリッジ部材と各電極との連結および組み付けをワンタッチで迅速かつ確実に実施できるとともに、各電極のブリッジ部材からの抜け止めを確実なものとすることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による緩衝器を示す断面図である。
【図2】図1における緩衝器のさらに要部の拡大断面図である。
【図3】図2に示す緩衝器の側面断面図である。
【図4】図1に示す電極組立体の分解斜視図である。
【図5】図1に示す電極部の分解斜視図である。
【図6】図2に示すピストンナットのX―X線断面図である。
【図7】図6に示す要部の拡大図である。
【図8】この発明の電極とブリッジ部材との結合構造を示す要部の断面図である。
【図9】この発明の電極を形成するための電極シートを示す斜視図である。
【図10】図9に示す電極シートから得た電極を示す斜視図である。
【図11】この発明における電極シートの他の形態を示す斜視図である。
【図12】この発明における電極シートのさらに他の形態を示す斜視図である。
【図13】図12に示す電極シートを加工した状態の電極シートを示す斜視図である。
【図14】この発明のおける電極とブリッジ部材との結合構造の他の形態を示す要部の断面図である。
【図15】この発明のおける電極とブリッジ部材との結合構造の他の形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド
2 シリンダ
12 ピストン
12a 内周ポート(流体通路)
14 ピストンナット
30a,34d 肩部
31 ピストンロッド側接続端子
32 ピストンナット側接続端子
33,36 ブリッジ部材
34 正電極
35 負電極
41 ホールド部材
43 支持部材
44 弾性部材
46 アッパーガイド
47 ロアーガイド
51,52 絶縁部材
61 メインシール(専用シール)
63 コネクターハウジング
A ピストン上室
B ピストン下室
H 中心孔

Claims (12)

  1. 電気粘性流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に軸方向摺動自在に設けられピストン上室およびピストン下室を隔成するピストンと、上記シリンダの一端部に出入自在に挿通され内端に上記ピストンを取り付けているピストンロッドと、上記ピストンに設けられ上記ピストン上室およびピストン下室に連通する流体通路と、上記ピストンロッドの端部外周にねじ込まれて上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介して上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒状のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ該ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を電界の印加によって変化させる交互配置された複数の正電極および負電極と、該正電極に接続されたピストンナット側接続端子と、上記ピストンロッドの中心孔に導入されたリード線端に接続されかつ上記ピストンに対する上記ピストンナットのねじ込み時に上記ピストンナット側接続端子に連結されるピストンロッド側接続端子と、を備えた緩衝器。
  2. 上記ピストンロッド側接続端子がピストンロッドの中心孔端に挿入されたコネクターハウジング内に取り付けられる一方で、該コネクターハウジングと上記ピストンロッド側接続端子およびピストンロッドとの間が専用シールによって封止されてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 上記正電極および負電極が各一のブリッジ部材に一端が結合されてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  4. 上記正電極および負電極の電気粘性流体の流動方向端の角部にそれぞれ形成されて上記電気粘性流体の流動によって発生する減衰力に相当する力を受ける肩部と、該肩部を上記ピストンナット内の中心部に保持する絶縁性のアッパーガイドおよびロアーガイドと、該アッパーガイドおよびロアーガイド間に介装されて上記負電極と上記ピストンナットとを結ぶ電気的な導通路と、を設けたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  5. 上記導通路が最外側の上記負電極を保持する導電性のホールド部材と、
    該ホールド部材を導電性の弾性部材を介して上記ピストンナット内に支持する導電性の支持部材と、からなることを特徴とする請求項4に記載の緩衝器。
  6. 上記正電極および負電極間に絶縁材が介装されてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  7. 上記絶縁材が絶縁フィルムであることを特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  8. 上記絶縁材がコーティングまたは印刷によって設けられてなることを特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  9. 上記絶縁材が上記正電極および負電極の両面に設けられてなることを特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  10. 上記正電極および負電極が導体の全面または一部に積層された絶縁物を所定の形状に切り抜いて形成されてなることを特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  11. 上記正電極および負電極がそれぞれ溝部を有し、該各溝部に上記各一のブリッジ部材を折曲して形成したばね折曲部が圧入されてなることを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。
  12. 上記溝部が入口が狭い楔状切欠であることを特徴とする請求項11に記載の緩衝器。
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