JPH09303473A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH09303473A
JPH09303473A JP14505196A JP14505196A JPH09303473A JP H09303473 A JPH09303473 A JP H09303473A JP 14505196 A JP14505196 A JP 14505196A JP 14505196 A JP14505196 A JP 14505196A JP H09303473 A JPH09303473 A JP H09303473A
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electrode
piston rod
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Naoyuki Yoshimura
直行 吉村
Etsuro Nakada
悦郎 中田
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン部に設けられた電極に、確実に外部
から電圧を供給でき、多数の極性の異なる電極を、簡単
確実に、コンパクトな形状としてピストンへの装着を可
能にして、その作業を緩衝器の組み立て作業とは別の組
立工程で、低コストに実施可能にする。 【解決手段】 ピストンロッド1の外周にねじ込まれて
ピストン12を固定するとともに、流体通路を介してピ
ストン上室Aおよびピストン下室Bに連通する円筒状の
ピストンナット14と、該ピストンナット14内を流れ
る電気粘性流体の粘性を電界の印加によって変化させる
交互配置された複数の正電極34および負電極35とを
備えて、負電極35にピストンナット側接続端子32を
接続し、ピストンロッド1端に設けられて電圧が印加さ
れるリード線端に接続されるピストンロッド側接続端子
31を、ピストン12に対するピストンナット14のね
じ込み時に、ピストンナット側接続端子32に連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気粘性流体の
粘性変化によりシリンダ内のピストンの動きを制御し
て、発生減衰力を調整する緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、緩衝器は、シリンダと、このシ
リンダ内にその軸方向に移動可能に設けられかつ隣接す
る二つのピストン上室およびピストン下室を隔成するピ
ストンと、このピストンに接続されたピストンロッド
と、上記ピストンに設けられて上記二つのピストン上室
およびピストン下室を互いに連通接続する流体通路とを
有し、上記シリンダと上記ピストンおよびピストンロッ
ドとの軸線方向の相対的変位に従って、ピストン上室お
よびピストン下室間で粘性流体を上記流体通路を経て流
すことにより緩衝効果が得られるように構成されてい
る。
【0003】また、上記のような緩衝器における粘性効
果による発生減衰力は、ピストン上室およびピストン下
室に封入された流体の粘度と、上記流体通路の絞り具合
により決まる。
【0004】一方、上記粘性流体として電気粘性流体を
使用する減衰力可変型の緩衝器が実開昭60―1423
34号公報に示されている。
【0005】これは、上記ピストンに設けられた流体通
路の途中に設置されて、この流体通路を横切る電界を発
生させる正電極および負電極を持った電界発生手段と、
上記シリンダ内に封入され上記電界を受けて粘性が変化
する電気粘性流体と、を有するものからなり、上記電界
の発生により上記電気粘性流体の粘度を変化させて減衰
力を可変とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の緩衝器にあっては、上記ピストンとともに上記
電界発生手段をピストンロッドに同時に同一工程内で組
付けることから、寸法精度や高絶縁性が要求される精密
組立作業を緩衝器の組立作業に取込まねばならなくな
り、生産性が低下するなどの課題があった。
【0007】加えて、電界発生手段の複数の正電極およ
び負電極に対する電圧の印加は、ピストンロッド内を通
した多数のリード線を介して行われるため、このリード
線と各電極との接続構造が複雑化,大形化し、組立性が
極めて悪く、また、リード線とピストンロッドや電界発
生手段のピストンプレートなどとのシール性の確保に困
難を伴い、結果的に緩衝器全体の生産性が悪く、コスト
アップを招くという課題があった。
【0008】この発明は、上記のような従来の課題を解
決するものであり、ピストン部に設けられた電極に、確
実に外部から電圧を供給でき、多数の極性の異なる電極
を、簡単確実に、コンパクトな形状としてピストンへの
装着を容易にして、そのコンパクトな組立作業を緩衝器
の組み立て作業とは別の組立工程で、迅速かつ低コスト
に実施できるほか、信頼性の高いリード線のシール構造
を採用できる緩衝器を提供することを目的とする。
【0009】また、ピストンロッドへのピストン固定作
業と同時に、電極とリード線との結合を完了させ、上記
ピストン,ピストンロッドおよび電極部の組み立て作業
性を向上できる緩衝器を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明にかかる緩衝器は、ピストンに
設けられ上記ピストン上室およびピストン下室に連通す
る流体通路と、ピストンロッドの端部外周にねじ込まれ
て上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介し
て上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒
状のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ
該ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を
電界の印加によって変化させる交互配置された複数の正
電極および負電極と、を備えて、該負電極にピストンナ
ット側接続端子を接続し、上記ピストンロッドの中心孔
に導入されたリード線端に接続されるピストンロッド側
接続端子を上記ピストンに対するピストンナットのねじ
込み時に、上記ピストンナット側接続端子に連結するよ
うにしたものである。
【0011】また、請求項2の発明にかかる緩衝器は、
上記ピストンロッド側接続端子をピストンロッドの中心
孔端に挿入されたコネクターハウジング内に取り付け、
該コネクターハウジングと、上記ピストンロッド側接続
端子およびピストンロッドとの間を専用シールによって
封止したものである。
【0012】また、請求項3の発明にかかる緩衝器は、
上記正電極および負電極の一端部を高剛性の各一のブリ
ッジ部材に結合したものである。
【0013】また、請求項4の発明にかかる緩衝器は、
上記正電極および負電極の電気粘性流体の流動方向端の
角部にそれぞれ形成され上記電気粘性流体の流動によっ
て発生する減衰力に相当する力を受ける肩部と、該肩部
を上記ピストンナット内の中心部に保持する絶縁性のア
ッパーガイドおよびロアーガイドと、を有し、該アッパ
ーガイドおよびロアーガイド間に上記負電極と上記ピス
トンナットとを結ぶ電気的な導通路を介装したものであ
る。
【0014】また、請求項5の発明にかかる緩衝器は、
上記導通路を最外側の上記負電極を保持する導電性のホ
ールド部材と、該ホールド部材を導電性の弾性部材を介
して上記ピストンナット内に支持する導電性の支持部材
と、から構成したものである。
【0015】また、請求項6の発明にかかる緩衝器は、
上記正電極および負電極間に絶縁材を介装したものであ
る。
【0016】また、請求項7の発明にかかる緩衝器は、
上記絶縁材を絶縁フィルムとしたものである。
【0017】また、請求項8の発明にかかる緩衝器は、
上記絶縁材をコーティングまたは印刷によって設けたも
のである。
【0018】また、請求項9の発明にかかる緩衝器は、
上記絶縁材を上記正電極および負電極の両面に設けたも
のである。
【0019】また、請求項10の発明にかかる緩衝器
は、上記正電極および負電極を導体の全面または一部に
積層された絶縁物を所定の形状に切り抜いて形成したも
のである。
【0020】また、請求項11の発明にかかる緩衝器
は、上記正電極および負電極がそれぞれ溝部を有し、各
溝部に上記各一のブリッジ部材を折曲して形成したばね
折曲部を圧入したものである。
【0021】また、請求項12の発明にかかる緩衝器
は、上記溝部を入口が狭い楔状切欠としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明するが、図1,図2および図3は、この
発明の緩衝器の要部を示す正面断面図,その一部の正面
断面拡大図および側面断面拡大図であり、同図におい
て、1は、ピストンロッドで、これの下端側にピストン
12が取り付けられ、図示していないが、上端側が緩衝
器の一方の取り付け端になる。これは、ピストン上室,
ピストン下室で発生した圧力を減衰力として取り出す。
また、内部に中心孔Hを有し、リード線25の貫通を可
能にして下端部付近の内周は大径部62となっており、
リード線25のピストンロッド側接続端子31を内蔵可
能にしている。
【0023】また、2は、シリンダで、上記ピストン1
2の摺動を可能にし、このピストン12によってピスト
ン上室Aおよびピストン下室Bが隔成されている。ピス
トン12は、シリンダ2内を摺動し、ピストン上室Aお
よびピストン下室B間に流体が流れるとき、ここで減衰
力を発生させる。このピストン12は、後述のピストン
ナット14やチェックバルブとしてのチェックバルブ9
などとともにピストン部3を構成している。
【0024】さらに、4は、アウターシェルであって、
シリンダ2の外部にリザーバ室8を構成し、ロアキャッ
プ5やベアリング(図示せず)とともに、シリンダ2を
保持する。また、このロアキャップ5は、ベースバルブ
ケース20を保持し、アウターシェル4と結合して、緩
衝器を密閉容器にする。
【0025】なお、リザーバ室8は、ピストンロッド1
の出入りに伴う、体積のアンバランスを補償する部屋で
あり、作動流体とピストンロッド1の侵入体積分を吸収
するガスGとが充填されている。
【0026】6は、緩衝器のピストンロッド1に対向す
る他方の取付部としてのアイで、これがロアキャップ5
に結合されている。
【0027】また、7は、ベース部で、これがシリンダ
2の下部に位置し、ピストン下室Bとリザーバ室8の隔
壁となる。このベース部7では、圧行程でピストン下室
Bからリザーバ室8に流体が流れるとき、ここで減衰力
を発生させる。また、伸行程でリザーバ室8からピスト
ン下室Bに流体が流れるときは、殆ど抵抗無く流れるよ
うになっている。このベース部7は、上記ベースバルブ
ケース20,リーフバルブとしてのベースバルブ21,
ナット24,チェックバルブとしてのチェックバルブ1
7等で構成される。
【0028】そして、9は、ピストン部に設けられた上
記のチェックバルブであり、内周側に流路9aを持ち、
伸行程では、この流路9aを通ってピストン上室Aから
ピストン下室Bに至る流れQ1のみを発生させる。
【0029】一方、圧行程では、同じく流路9aを通る
ピストン下室Bからピストン上室Aに至る流れQ1と、
チェックバルブ9を押し開いてピストン下室Bからピス
トン上室Aに至る流れQ2を発生させる。この流れQ2
の為に、ピストン部3で発生する伸圧両方向の減衰力が
異なることとなる。
【0030】ここで、ピストン上室Aおよびピストン下
室B間の流れQ1は、伸行程では、ピストン上室A,流
路9a,ピストン12の流体通路としての内周ポート1
2a,ピストンナット14のポート14a,後述の電極
間流路(隙間)16,ピストン下室Bの経路となり、圧
行程では伸行程の逆である。
【0031】そして、電極間を電気粘性流体が流れると
き、電極に電圧を印加すると、その流動抵抗が変化し、
減衰力が変化する。
【0032】また、圧行程のみの流れQ2は、ピストン
下室Bからピストン12の流体通路としての外周ポート
12bを通り、チェックバルブ9を押し開いて流れる経
路となる。
【0033】10は、チェックバルブ9の開閉の程度を
コントロールするノンリタンスプリングで、圧行程で
は、チェックバルブ9の開きをコントロールして、流量
Q2の大小を決定する。
【0034】従って、ベース部7のベースバルブ21お
よび電圧印加によって変化する流量Q1とともに、圧側
の減衰力仕様を決定する。なお、圧行程では直ちにチェ
ックバルブ17を閉め、チェックバルブ9の機能を確実
に発生させる。
【0035】そして、11は、バルブストッパーで、チ
ェックバルブ9の開閉負荷を調整するノンリタンスプリ
ングを保持する。13は、ピストンバンドで、これがピ
ストン12とシリンダ2との摺動を滑らかにする。
【0036】一方、14は、ピストン12をピストンロ
ッド1に固定する上記のピストンナットで、これが内部
に電極部15を内蔵する電極カセットとなっている。こ
の電極部15は、正電極34および負電極35を所定の
隙間16を開けて積層した部分であり、正電極34には
外部からリード線25およびピストンロッド側接続端子
31を経由して電圧が印加される。
【0037】なお、上記隙間16を電気粘性流体が流れ
るとき、正電極34および負電極35間に電圧を印加す
ると、その流動抵抗が変化し、減衰力が変化する。
【0038】一方、上記ベース部7に設けられたチェッ
クバルブ17は、内周側に流路17aを持ち、圧行程で
は、流路17aを通り、ベースバルブ21を押し開いて
ピストン下室Bからリザーバ室8に至る流れQ3を発生
させる。一方、伸行程では、リザーバ室8からピストン
下室Bに至る流れQ4を発生させる。
【0039】なお、圧行程時の流れQ3は、ピストン下
室B,チェックバルブ17の流路17a,ベースバルブ
ケース20の内周ポート20aを通り、ベースバルブ2
1を押し開く流れとなる。
【0040】また、伸行程時の流れQ4は、リザーバ室
8からベースバルブケース20の外周ポート20bを通
り、チェックバルブ17を押し開く流れとなる。
【0041】上記ベース部7に設けられたノンリタンス
プリング18は、圧行程では、比較的簡単にチェックバ
ルブを開かせ、伸行程では直ちに閉めるように機能し
て、チェックバルブ17の機能を確実に発生させる。1
9は、ベース部7に設けられているガイドであり、これ
がチェックバルブ17の開閉をガイドし、ノンリタンス
プリング18を保持する。
【0042】また、20は、上記ベースバルブケースで
あり、これがピストン下室Bとリザーバ室8との間を分
離するための隔壁として機能し、チェックバルブ17や
ベースバルブ21のシート面ともなる。また、そのベー
スバルブ21は、流量Q3により発生する圧側の減衰力
を決定する。
【0043】さらに、22は、ベースバルブ21が開く
ときの剛性を決定するシムであり、これが圧側の減衰力
仕様設定要素となる。そして、23は、リーフバルブの
異常撓みを防止するストッパー、24は、シム22やス
トッパー23をベースバルブケース20に固定するナッ
トである。
【0044】なお、上記リード線25は、外部から正電
極34に電圧を供給するもので、これがピストンロッド
1の中心孔Hを通り、ピストン部3に内蔵された正電極
34に接続される。リード線25の先端部は被覆がはが
され、導体部25aが露出している。
【0045】また、図2において、上記導体部25a
は、ピストンロッド側接続端子31の上端部とカシメや
ハンダ付け等で結合されて、このピストンロッド側接続
端子31に電圧を供給するものである。
【0046】ここで、30は、上記電極部15を含む電
極組立体であり、これが正電極34および負電極35を
交互に積層し、同一極性ごとにそれぞれを剛性の高い一
対の正負のブリッジ部材33,36で結合したものであ
る。その構造と組み立て方は図4に示されている。
【0047】上記ピストンロッド側接続端子31は、リ
ード線先端導体部25aに結合し、下方でピストンナッ
ト側接続端子32と結合している。
【0048】このピストンナット側接続端子32との結
合部は、この端子32のスムーズな挿入と確実な接触を
可能にするように、先端部にスリットが設けられてい
る。
【0049】また、31aは、ピストンロッド側接続端
子31の外周部で、専用シールとしてのメインシール6
1内周部と接触してシールされている。なお、上記ピス
トンナット側接続端子32は、下方で正側ブリッジ部材
33とカシメやハンダ付け等で結合されている。
【0050】この正側のブリッジ部材33は、図4に示
すように絶縁材51を積層した複数の正電極34を上端
中央の溝部34aに挿入して保持し、これが板状や棒状
の剛性の高い部材からなり、正電極34をハンダ付けや
圧入等で結合している。
【0051】また、33aは、正側のブリッジ部材33
のピストンナット側接続端子32との結合部である。な
お、上記正電極34は、負電極35とともに電極間流路
(隙間)16を構成し、電極34,35間に電圧を印加
することにより発生した電界により、その間に存在する
電気粘性流体の粘度が変化する。
【0052】上記溝部34aは、正電極34と正側のブ
リッジ部材33との結合を確実にするため、形状は任意
とされ、正電極34とブリッジ部材33を結合した時、
極性の異なる電極34,35間でショートが発生しない
位置に設定されている。
【0053】また、図4において、34bは、絶縁材当
接面であって、板状の各電極34,35の表面の内、絶
縁材51の当接する面であり、電極組立体30の組立
後、積層電極をピストンナット14内に固定する際に加
わる積層方向の力はこの面で分担する。34cは、隙間
構成面で、板状の各電極34,35の表面の内、電極間
流路(隙間)16を構成して電気粘性流体が流動する面
である。
【0054】なお、上記負電極35は、図4より分かる
ように、正電極34と配置が上下逆になっているだけで
あり、実質的に同一形状である。従って、負側のブリッ
ジ部材36との結合は、正電極34と同様に溝部34a
を用いて行われる。
【0055】ここで、35aは、図6および図7に示す
ように、最側端の負電極であり、これが、ホールド部材
41,42と接触し、外部の電源グランド端子に接続さ
れることになる。
【0056】このうち、ホールド部材41は、電極組立
体30とされた各電極34,35の積層品を、ホールド
部材42とともにピストンナット14の中で、積層方向
に押えて固定する部材で、外部の電源グランド端子に接
続されることになる。
【0057】また、43は、図5に示すようにホールド
部材41をピストンナット14の内径部によって電極組
立体30側に対して押えるための支持部材であり、ピス
トンナット14に接触して、外部の電源グランド端子に
接続されることになる。
【0058】この図5において、44は、弾性部材で、
ホールド部材41の切欠41a内面と支持部材43間に
圧縮させられて狭まれており、両者間に電極組立体30
の各電極34,35を押える力を発生させ、ウェーブワ
ッシャや導電性ゴム等の弾性材で作られている。これは
支持部材43と接触し、外部の電源グランド端子に接続
されることになる。
【0059】なお、30aは、図5に示すようなその電
極組立体30の肩部であり、電極部は電気粘性流体流動
によって減衰力に相当する力を受ける。この肩部30a
は、その力を分担する面であり、電極単体の肩部34d
の集合体である。後述するアッパーガイドとロアガイド
がはまり込む。
【0060】さらに、45は、ホールド部材41,42
に対して、直角方向に電極組立体30を挟んで固定する
ホールド部材で、2個組み合わせて用いられる。
【0061】また、図2および図5に示すように、46
は、アッパーガイドで、組立電極体30をピストンナッ
ト14に対して、絶縁状態でその中心に格納する。その
組立電極体30を中心に配置する理由は、ピストンナッ
ト14をピストンロッド1にねじ込んだとき、上記両端
子31,32を確実に結合させるためで、絶縁材で製作
されている。
【0062】一方、47は、ロアガイドで、これがアッ
パーガイド46とともに、電極組立体30をピストンナ
ット14に対して、絶縁状態でその中心に格納するため
のガイドであり、絶縁材で製作されている。なお、48
は、Oリングで、アッパーガイド46の外周からの作動
流体の漏れを防止するシール材である。
【0063】また、ピストンナット14の開口端側にお
いて、49は、図5にも示すようなパッキンで、ホール
ド部材41,42,45とロアガイド47との接触面か
らの作動流体の漏れを防止するシール材であり、樹脂や
ゴム等で製作されている。同時に、各ホールド部材4
1,42,45の緩衝器軸方向の部品寸法の差を吸収し
て、ロアガイド47の表面をほぼ均一な面圧で接触させ
ている。
【0064】50は、ピストンナット14の内部に電極
組立体30,アッパーガイド46,ホールド部材41,
42,45,ロアガイド47等を格納した後に、ピスト
ンナット14の下端面をかしめる際に装着される保護ワ
ッシャである。そして、52は、電極34,35とホー
ルド部材41,45間および42,45間を絶縁する絶
縁材である。
【0065】また、図2において、61は、専用シール
としてのメインシールで、ピストンナット14側からピ
ストンロッド1の中心孔Hへの漏れを防止するシールで
ある。
【0066】すなわち、このメインシール61は、コネ
クターハウジング63の内周とピストンロッド側接続端
子31の外周との間、およびロッド下端大径部62の内
周とコネクターハウジング63の外周との間をシールし
ている。このシールは、後述するコネクターハウジング
63のシール(1次シール)に対して、2次シールとな
る。
【0067】上記ロッド下端大径部62は、ピストンロ
ッド側接続端子31をコネクターハウジング63を介し
て内蔵するとともに、シール機能を達成するために、ピ
ストンロッド1の下端部付近に設けられた円筒内面とな
っている。
【0068】このロッド下端大径部62は、リード線2
5の通る中心孔Hより大径に加工されており、その内部
には、図1の位置で上から順に、リード線ガイド64,
メインシール61,コネクターハウジング63が格納さ
れている。
【0069】ここで、コネクターハウジング63は、ピ
ストンロッド側接続端子31をロッド下端大径部62に
安定して保持するためのガイドおよびシール機能を果た
す。このため、コネクターハウジング63の内周とピス
トンロッド側接続端子31の外周との間からの漏れを防
止できる。
【0070】また、このコネクターハウジング63は、
ピストンロッド1のロッド下端大径部62に、圧入また
は接着固定されているので、この部分からの漏れも防止
でき、コネクターハウジング63の内外周部が1次シー
ル機能を果たしている。
【0071】なお、64は、リード線ガイドで、これが
リード線先端導体部25aとピストンロッド側接続端子
31の結合部付近をピストンロッド1の中心孔Hに対し
て、安定保持する。同時に、メインシール61のピスト
ンロッド1のロッド下端大径部62での軸方向位置決め
を行い、安定したシール機能を保証している。
【0072】次に、動作について説明するが、先ず、図
示しない直流電源から正電極34に対して、リード線2
5,ピストンロッド側接続端子31,ピストンナット側
接続端子32および正側のブリッジ部材33を介して正
電圧が印加される。
【0073】一方、負電極35は、上記のように電源グ
ランドと一致させることができ、負電極35用のリード
線はピストンロッド1やピストンナット14そのものが
使用できるので、負電極35用のリード線はピストンロ
ッド1やピストンナット14そのもので代用している。
【0074】すなわち、ピストンロッド1,ピストンナ
ット14,支持部材43,弾性部材44,ホールド部材
41,図6に示すような最側面の負電極35a,負側の
ブリッジ部材36,その他の負の電極35をそれぞれ介
して負電圧が印加される。
【0075】また、ピストンナット14側からリード線
25に至る漏れ経路には、コネクターハウジング63が
存在し、この内外周で1次シールが行われている。ま
た、メインシール61の外周とロッド下端大径部62の
内周、およびメインシール61の内周とピストンロッド
側接続端子31の外周で2次シールが行われて、簡単な
構造で確実な2重シール機能を実現可能にしている。
【0076】次に、上記電極組立体30を組み付けるに
は、まず、必要な枚数の正電極34および負電極35を
用意する。一方の正電極34を他方の負電極35に対し
て図4に示すように上下逆に配置して、正電極34の溝
部34aを上向きにし、負電極35の溝部34aを下向
きにしている。
【0077】次に、各電極34,35の絶縁材当接面3
4bに絶縁材51を接着して、積層された各電極34,
35の最側部の電極を35aとする。この電極35a
は、外部電源のグランド側に接続されるので、ホールド
部材41,42との接触面には絶縁材51を設けない。
この状態で各電極34,35の全体を積層し、固定ジグ
で固定する。
【0078】続いて、各電極34,35のそれぞれの溝
部34aに、それぞれの正負の各ブリッジ部材33,3
6を結合する。結合は、ブリッジ部材にばね機能を持た
せるような場合には、圧入等を用いればよい。通常は、
溝部にブリッジ部材をはめ込んで、図8に示すようにハ
ンダ付けする。Jは、このハンダ付け部である。
【0079】この後、上記固定ジグを取り去る。ブリッ
ジ部材33,36は剛性の高い部材で製作されており、
しかも上下一対となっているので、上記各電極34,3
5と各ブリッジ部材33,36との結合により上記電極
組立体30が完成する。
【0080】次に、上記電極組立体30を用いて上記電
極部15を組み立てる手順について説明する。まず、図
5に示すような必要部品を用意し、電極組立体30の上
側の肩部30aにアッパーガイド46を挿入し、そのア
ッパーガイド46の外周にOリング48を装着して、ピ
ストンナット14に上記組み立て品を挿入する。
【0081】そして、ホールド部材41の図5に示すよ
うな溝部41aに、ウェーブワッシャ等の弾性部材4
4,支持部材43を仮格納しておき、ピストンナット1
4の円筒内周側と、電極組立体30の略四角柱外周側と
の間に形成された断面三日月状の空間に、ホールド部材
41,42,45および絶縁材53を挿入する。
【0082】ホールド部材41と支持部材43間に挟ま
れた弾性部材44は、変形させられるように寸法が設定
されているので、ホールド部材41,42はピストンナ
ット14の内周に仮止めされる。
【0083】次に、電極組立体30の下側の肩部30a
に、パッキン49,ロアガイド47を挿入し、ロアガイ
ド47の下側にワッシャ50を挿入して、ピストンナッ
ト14の下端開口端をかしめる。
【0084】続いて、正側のブリッジ部材33の上部に
突出した端子結合部に、ピストンナット側接続端子32
をカシメやハンダ付け等で結合する。この作業は、前述
の電極組立体30の組立工程の最終段階にて事前に行っ
ておいてもよい。
【0085】このようにして、電極カセットとしてのピ
ストンナット14が完成し、以後、ピストンロッド1に
バルブストッパー11やピストン12を挿入して、ピス
トンロッド1下端外周にねじ込めば、リード線25と正
電極34の電気的結線が完了する。
【0086】そして、かかる構成になる緩衝器では、伸
行程で、ピストンロッド1がシリンダ2に対して、相対
的に移動すると、ピストン上室Aとピストン下室Bとの
間およびピストン下室Bとリザーバ室8との間で流体が
移動する。ピストン上室Aからピストン下室Bに至る流
路は、チェックバルブ9の流路9a,内周ポート12
a,ピストンナット14のポート14aを経由して、各
電極34,35間の隙間に至る流路のみである。
【0087】そして、電源より各電極34,35に電圧
を印加すれば減衰力が変わる。リザーバ室8からはベー
スバルブケース20のポート20bのチェックバルブ1
7を介して、ピストン下室Bに必要な量の流体が移動す
る。
【0088】一方、圧行程では、ピストン下室Bから、
ピストン上室Aに至る流路は、上記伸行程流路(電極部
流路)と、ピストン12のチェックバルブ9を通る流路
の2つある。従って、電極部15を通る流量は伸行程よ
り少なくなり、減衰力も伸行程より低くなる。
【0089】そして、電極部15を通る流量は、チェッ
クバルブとしてのチェックバルブ9およびリーフバルブ
としてのベースバルブ21の仕様を変更することで、任
意に設定できる。すなわち、伸圧の減衰力比を任意に設
定できる。
【0090】なお、上記実施の形態においては、図4に
ついて説明したように、各電極34,35と絶縁材51
とを別部品として製作し組み立てている。この絶縁材5
1の厚さは、例えば、自動車用の緩衝器の場合、0.2
mm乃至0.4mm程度と薄く、電極の当接面34bも
数mmと狭いので、この絶縁材51と各電極34,35
との接着に工数がかかる。
【0091】一方、接着材を使用せずに、絶縁材51を
各電極34,35間に挟み込む場合にはさらに工数がか
かる。
【0092】図9乃至図12は、このような問題点に対
する改良案を示すもので、まず、図9に示すように、電
極本体となる板状の導体71に絶縁材72を接合した電
極シート73を製作する。そして、絶縁材72は、例え
ば、フィルム状のものを用いることにより、導体71も
絶縁材72も長い帯状の状態で接合を実施でき、生産性
が高まる。
【0093】また、導体に直接コーティングや印刷等で
絶縁材を積層して、電極シート73を製作してもよく、
この方式も生産性が高まる。そこで、これ等の電極シー
ト73の導体71と絶縁材72を、同時にプレス等によ
って加工することで、図10に示すような電極34Aが
形成される。
【0094】さらに、図11は、絶縁材72を導体71
の両面に接着した電極シート73Aを示す。このように
両面に接着することにより、使用する絶縁材72の厚さ
を片面の半分にでき、これにより、プレス等で加工する
際の加工性がよくなるほか、絶縁材72をフィルムで製
作したり、コーティングや印刷等で製作する場合、製作
し易くなる。
【0095】図12および図13は、さらに別の態様を
示すもので、これが図9に示したものと異なるところ
は、導体71の全面に絶縁材72が接合されている点に
ある。
【0096】図13は、このような電極シートから、一
枚の電極に必要な絶縁材72部分のみを残し、その他の
部分をカットし、取り除いたものである。
【0097】そして、これをプレス等で加工して、最終
品としての絶縁材付き電極を得ることができる。結果的
には、図10と同様のものである。この手順で加工すれ
ば、厚さが薄くて幅の狭い絶縁材72を帯状の導体71
の所定の位置に張り付ける行程に比べて容易である。
【0098】なお、絶縁材72を所定の寸法にカットす
ることは、この寸法のパターンの刃物を製作したり、刃
物の移動のみで実現可能であり、容易にできる。図9か
ら図10への加工は、導体71と絶縁材72とが接着し
た部分の厚さが異なり加工に難しさが伴うのに対して、
図12から図13への加工は、厚さ一様な導体の加工と
なり、容易である。
【0099】また、図12においては、上記のように絶
縁材72を導体71の全面に接合しているが、絶縁材7
2はカットして除去されるので、全面ではなく、取り代
を持たせて必要な部分のみに接合してもよい。こり場合
は、絶縁材72の接合の難易を考慮して、その絶縁材7
2の形状を決定する。
【0100】図14は、各電極34,35とブリッジ部
材33,36の他の結合構造を示している。ここでは、
ブリッジ部材33,36としての板材を折り曲げ、その
折曲部Kにばね性を持たせ、電極の溝部34aに圧入し
ている。これによればハンダ工程が不要になり、低コス
トになる。
【0101】また、図15は、各電極34,35の溝部
34aとブリッジ部材33,36の形状を工夫し、圧入
と同時に抜け止めを機能を持たせた例である。
【0102】ここでは、溝部34aを入口Mが狭い楔状
切欠としてあり、一方、ブリッジ部材33,36も先端
部を少し大きく折り曲げた折曲部Nとしてある。これに
より溝部34aへのブリッジ部材33,36圧入後の抜
け止めを行い、信頼性を高めることができる。
【0103】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ピストンに設
けられ上記ピストン上室およびピストン下室に連通する
流体通路と、ピストンロッドの端部外周にねじ込まれて
上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介して
上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒状
のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ該
ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を電
界の印加によって変化させる交互配置された複数の正電
極および負電極と、を備えて、該負電極にピストンナッ
ト側接続端子を接続し、上記ピストンロッドの中心孔に
導入されたリード線端に接続されるピストンロッド側接
続端子を上記ピストンに対するピストンナットのねじ込
み時に、上記ピストンナット側接続端子に連結するよう
に構成したので、ピストン部に設けられた電極に確実に
外部から電圧を供給でき、多数の極性の異なる電極を簡
単確実にコンパクトな形状としてピストンへの装着を容
易にして、そのコンパクトな組立作業を緩衝器の組み立
て作業とは別の組立工程で高精度,迅速かつ低コストに
実施できるという効果が得られる。
【0104】また、請求項2の発明によれば、上記ピス
トンロッド側接続端子をピストンロッドの中心孔端に挿
入されたコネクターハウジング内に取り付け、該コネク
ターハウジングと上記ピストンロッド側接続端子および
ピストンロッドとの間を専用シールによって封止するよ
うに構成したので、ピストンロッドの中心孔内への作動
流体の漏れを防止でき、リード線の汚染や中心孔外への
漏れを回避できるという効果が得られる。
【0105】また、請求項3の発明によれば、上記正電
極および負電極の一端部を高剛性の各一のブリッジ部材
に結合するように構成したので、各電極および各ブリッ
ジ部材を一体とする電極組立体をユニット化でき、緩衝
器本体の組立工程とは独立して、これのピストンナット
への組付作業を容易化,迅速化できるという効果が得ら
れる。
【0106】また、請求項4の発明によれば、上記正電
極および負電極の電気粘性流体の流動方向端の角部にそ
れぞれ形成され上記電気粘性流体の流動によって発生す
る減衰力に相当する力を受ける肩部と、該肩部を上記ピ
ストンナット内の中心部に保持する絶縁性のアッパーガ
イドおよびロアーガイドと、を有し、該アッパーガイド
およびロアーガイド間に上記負電極と上記ピストンナッ
トとを結ぶ電気的な導通路を介装するように構成したの
で、電気粘性流体の流動によって減衰力に相当する力を
上記肩部を通じてアッパーガイドおよびピストンナット
に均等に伝達できるとともに、負電極のピストンナット
に対する電気回路を所望の絶縁性を得ながら構成できる
という効果が得られる。
【0107】また、請求項5の発明によれば、上記導通
路を、最外側の上記負電極を保持する導電性のホールド
部材と、該ホールド部材を導電性の弾性部材を介して上
記ピストンナット内に支持する導電性の支持部材と、か
ら構成したので、負電極に対する電源供給をリード線を
使用せずに緩衝器本体を利用して簡単に実現できるとい
う効果が得られる。
【0108】また、請求項6の発明によれば、上記正電
極および負電極の各端縁部間には絶縁材を介装するよう
に構成したので、対向面積が広くて長い正電極および負
電極間の短絡事故を確実に回避できるという効果が得ら
れる。
【0109】また、請求項7の発明によれば、上記絶縁
材を絶縁フィルムとするように構成したので、電極シー
トの加工性,生産性が向上し、製作コストの大幅な低減
を図れるという効果が得られる。
【0110】また、請求項8の発明によれば、上記絶縁
材をコーティングまたは印刷によって設けるように構成
したので、電極シートの加工性,生産性が向上し、製作
コストの大幅な低減を図れるという効果が得られる。
【0111】また、請求項9の発明によれば、上記絶縁
材を上記正電極および負電極の両面に設けるように構成
したので、絶縁材を各電極の片面に貼る場合に比べて半
分の薄さにでき、プレスによる加工性が良好になるほ
か、フィルムによる電極シートの製作やコーティング,
印刷による電極シートの製作に好適となる。
【0112】また、請求項10の発明によれば、上記正
電極および負電極を導体の全面または一部に積層された
絶縁物を所定の形状に切り抜いて形成するようにしたの
で、所定形状の絶縁板を持った電極シートを迅速,正確
かつ安価に作成できるという効果が得られる。
【0113】また、請求項11の発明によれば、上記正
電極および負電極がそれぞれ溝部を有し、該各溝部に上
記各一のブリッジ部材を折曲して形成したばね折曲部を
圧入するように構成したので、面倒なハンダ作業をなく
してブリッジ部材と各電極との連結および組み付けをワ
ンタッチで迅速かつ確実に実施できるという効果が得ら
れる。
【0114】また、請求項12の発明によれば、上記溝
部を入口が狭い楔状切欠とするように構成したので、面
倒なハンダ作業をなくしてブリッジ部材と各電極との連
結および組み付けをワンタッチで迅速かつ確実に実施で
きるとともに、各電極のブリッジ部材からの抜け止めを
確実なものとすることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による緩衝器を示す断
面図である。
【図2】図1における緩衝器のさらに要部の拡大断面図
である。
【図3】図2に示す緩衝器の側面断面図である。
【図4】図1に示す電極組立体の分解斜視図である。
【図5】図1に示す電極部の分解斜視図である。
【図6】図2に示すピストンナットのX―X線断面図で
ある。
【図7】図6に示す要部の拡大図である。
【図8】この発明の電極とブリッジ部材との結合構造を
示す要部の断面図である。
【図9】この発明の電極を形成するための電極シートを
示す斜視図である。
【図10】図9に示す電極シートから得た電極を示す斜
視図である。
【図11】この発明における電極シートの他の形態を示
す斜視図である。
【図12】この発明における電極シートのさらに他の形
態を示す斜視図である。
【図13】図12に示す電極シートを加工した状態の電
極シートを示す斜視図である。
【図14】この発明のおける電極とブリッジ部材との結
合構造の他の形態を示す要部の断面図である。
【図15】この発明のおける電極とブリッジ部材との結
合構造の他の形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 2 シリンダ 12 ピストン 12a 内周ポート(流体通路) 14 ピストンナット 30a,34d 肩部 31 ピストンロッド側接続端子 32 ピストンナット側接続端子 33,36 ブリッジ部材 34 正電極 35 負電極 41 ホールド部材 43 支持部材 44 弾性部材 46 アッパーガイド 47 ロアーガイド 51,52 絶縁部材 61 メインシール(専用シール) 63 コネクターハウジング A ピストン上室 B ピストン下室 H 中心孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気粘性流体が封入されたシリンダと、
    該シリンダ内に軸方向摺動自在に設けられピストン上室
    およびピストン下室を隔成するピストンと、上記シリン
    ダの一端部に出入自在に挿通され内端に上記ピストンを
    取り付けているピストンロッドと、上記ピストンに設け
    られ上記ピストン上室およびピストン下室に連通する流
    体通路と、上記ピストンロッドの端部外周にねじ込まれ
    て上記ピストンを固定するとともに上記流体通路を介し
    て上記ピストン上室およびピストン下室に連通する円筒
    状のピストンナットと、該ピストンナット内に設けられ
    該ピストンナット内を流れる上記電気粘性流体の粘性を
    電界の印加によって変化させる交互配置された複数の正
    電極および負電極と、該負電極に接続されたピストンナ
    ット側接続端子と、上記ピストンロッドの中心孔に導入
    されたリード線端に接続されかつ上記ピストンに対する
    上記ピストンナットのねじ込み時に上記ピストンナット
    側接続端子に連結されるピストンロッド側接続端子と、
    を備えた緩衝器。
  2. 【請求項2】 上記ピストンロッド側接続端子がピスト
    ンロッドの中心孔端に挿入されたコネクターハウジング
    内に取り付けられる一方で、該コネクターハウジングと
    上記ピストンロッド側接続端子およびピストンロッドと
    の間が専用シールによって封止されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の緩衝器。
  3. 【請求項3】 上記正電極および負電極が高剛性の各一
    のブリッジ部材に一端が結合されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の緩衝器。
  4. 【請求項4】 上記正電極および負電極の電気粘性流体
    の流動方向端の角部にそれぞれ形成されて上記電気粘性
    流体の流動によって発生する減衰力に相当する力を受け
    る肩部と、該肩部を上記ピストンナット内の中心部に保
    持する絶縁性のアッパーガイドおよびロアーガイドと、
    該アッパーガイドおよびロアーガイド間に介装されて上
    記負電極と上記ピストンナットとを結ぶ電気的な導通路
    と、を設けたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝
    器。
  5. 【請求項5】 上記導通路が最外側の上記負電極を保持
    する導電性のホールド部材と、該ホールド部材を導電性
    の弾性部材を介して上記ピストンナット内に支持する導
    電性の支持部材と、からなることを特徴とする請求項4
    に記載の緩衝器。
  6. 【請求項6】 上記正電極および負電極間に絶縁材が介
    装されてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝
    器。
  7. 【請求項7】 上記絶縁材が絶縁フィルムであることを
    特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  8. 【請求項8】 上記絶縁材がコーティングまたは印刷に
    よって設けられてなることを特徴とする請求項6に記載
    の緩衝器。
  9. 【請求項9】 上記絶縁材が上記正電極および負電極の
    両面に設けられてなることを特徴とする請求項6に記載
    の緩衝器。
  10. 【請求項10】 上記正電極および負電極が導体の全面
    または一部に積層された絶縁物を所定の形状に切り抜い
    て形成されてなることを特徴とする請求項6に記載の緩
    衝器。
  11. 【請求項11】 上記正電極および負電極がそれぞれ溝
    部を有し、該各溝部に上記各一のブリッジ部材を折曲し
    て形成したばね折曲部が圧入されてなることを特徴とす
    る請求項3に記載の緩衝器。
  12. 【請求項12】 上記溝部が入口が狭い楔状切欠である
    ことを特徴とする請求項11に記載の緩衝器。
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