JP3874322B2 - 引出し式扉を持つ環境試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調部で空調された気体を試験部に送って再び空調部へ戻して前記気体を循環させて被試験物を環境試験できるようにした環境試験装置に関し、特に試料出し入れ時の操作性向上の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の環境試験装置では、試験槽の側面を間口としてこれを開閉する蝶番式の扉を設けていて、試料を出し入れしたり試料にセンサや信号線等を取り付けるときには、装置の側面から人が槽内に手を挿入しなければならない。しかしながら、このような装置では、試料交換時や特に試験槽の奥での配線時などに槽内に手を挿入する操作が不便であること、槽内が比較的高温の場合等には熱気のために長時間の手の挿入が困難になること等の問題がある。
【0003】
又、図5に示す如く試験槽2´の天井部分に間口を設けて扉3´で開閉するようにした装置もある。しかしながら、この装置では、扉を持ち上げなければならないため操作性が良くないこと、扉が自重で閉まるおそれがあること、装置の高さが低く制限されること、熱気が上昇しやすいため高温時等に試料の出し入れが困難であること、等の諸問題がある。
【0004】
一方、上記のような諸問題を解決すべく、引出し式扉を設けてこれに試料を載せる物品支持トレイを結合し、試料出し入れ時にはこれらを引き出して槽外で試料を出し入れできるようにした装置が提案されている(特開平2−31840号公報参照)。しかしながら、この装置では、空調室と物品収容室とが通常の装置と同様に固定された空調仕切板で上下に仕切られていて、物品支持トレイは物品収容室内に別に配置されている。そのため全体的に槽内構造が複雑になっている。
【0005】
又、物品出し入れ時に扉を引き出して開けると、開いた部分の幅方向の一方側の槽内が圧力の高い空気の吹き出し部になっているため、その部分から直ちに空気が外に吹き出すことになる。一方、他方側の空気吸入部では、圧力が低いため外気を吸い込む。その結果、内外空気が置換し空気の吹き出しが促進される。そして、このような空気の吹き出しを防止するために、物品支持トレイにおける扉とは反対の奥側に熱気シール部を持つ熱遮断部材を取り付け、扉を全開したときに、この部材で収容室の間口を閉鎖するようにしている。しかしながら、このような部材があると、扉を引き出して開いて行く過程では、この部材が空気を押し出すような作用をなし、内部の熱気等を一時的により多く外部に放出する結果になる。従って、内部からの熱気の吹き出しによる物品出し入れ時の作業環境を低下させる。更に、空調室のメンテナンス時には、物品支持トレイを除去した後に空調仕切板等を外されければならないため、これらの操作が面倒で時間がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術に於ける上記問題を解決し、被試験物の出し入れ時の操作が容易で、構造が簡素化され、被試験物出し入れ時における内部空気の吹き出しが少なく、操作環境の良い環境試験装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、空調部で空調された気体を試験部に送って再び空調部へ戻して前記気体を循環させて被試験物を環境試験できるようにした環境試験装置において、
引出し式に動かされて前記試験部の開口を開閉可能な扉と、該扉に結合された仕切り部材であって前記扉に遠い側に前記空調部から前記試験部に前記気体を導入する導入部と前記扉に近い側に前記試験部から前記空調部に前記気体を戻す戻し部と前記導入部から前記戻し部までの間に前記被試験物を載せられる載置部とを形成するように前記空調部と前記試験部との間を仕切る仕切り部材と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、上記に加えて、前記載置部に載せられる開放型の容器を有し、前記被試験物は前記容器に入れられ該容器を介して前記載置部に載置されることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、上記に加えて、前記容器は前記被試験物用の電線を保持できる電線保持部を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明を適用した環境試験装置の全体構造の一例を示す。
本環境試験装置は、空調部である空調用機器スペース1(以下「空調スペース1」という)で空調された気体である空気を試験部である試験スペース2に送って再び空調スペース1へ戻して空気を循環させて被試験物である電気/電子部品等の試料Wを環境試験できるようにした装置であり、引出し式の扉3及び仕切り部材としての仕切板4を有する。空調スペース1には、冷凍機の蒸発器から成る冷却器11、加熱器12、空気循環用の送風機13等の通常の機器や、その他試験目的に応じて適宜必要な機器類が設けられる。
【0011】
環境試験装置の全体構成としては、相互間をパッキンでシールされた断熱天井蓋5及び周囲の断熱壁6、冷凍機等の機械類が配設された機械室7、電気制御操作部8、等によって構成されている。天井蓋5は全体としても分離可能になっているが、その試験スペース2の上部には観測窓5aが設けられている。
【0012】
扉3は、環境試験装置の槽内を構成する本体部10に対して矢印で示すX−X´方向に引出し式に動かされて試験スペース2の開口21を開閉できるように構成されている。扉3が引出し式に動かされるための支持方法としては、公知の種々の機構を採用可能であるが、本例では図2(b)及び図3に示す如く、上下方向に適当な幅を持つスライドレール31を扉に固定し、断熱壁6の外板6aから枠6bを延設し、その間でレールをスライド移動可能に支持している。なお、装置構成によっては、移動部にローラ等を設けたり扉を電動で開閉できる構造にしてもよい。扉3も内部に断熱材を保有している。
【0013】
仕切板4は、空調スペース1と試験スペース2との間を仕切るが、扉3に遠い側であるX´方向の端に空調スペース1から試験スペース2に空調された空気を導入する導入部である空気入口41と、扉3に近い側に試験スペース2から空調スペース1に空気を戻す戻し部である空気出口42と、空気入口41から空気出口42の間に試料Wを載せられる載置部である試料台43とを形成するように、扉3に結合されている。そして、試験スペース2において幅方向の両端まで延設されていて、X−X´方向にスライド可能なように試験スペース2の両側に設けられたレール22で支持されている。このような仕切板4は、平板に縁が設けられていて上記空気出口42が開口した形状になっている。
【0014】
仕切板4の試料台43には、図1(b)に示すような開放型の容器である試料かご9を載せ、試料Wをこの中に入れ、試料かご9を介して試料台43上に載置することが望ましい。この試料かご9には、試料W用の電線Cを保持できる電線保持部としてのケーブルクランプ9aが設けられている。試料かご9にこのようなケーブルクランプ9aを設ける場合には、図2(a)に示す如く、試験スペース2の断熱壁6の一部分に凹状にケーブルクランプ用溝61を形成すると共に、この部分にケーブルクランプ9aが入るような寸法に試料かご9を形成し、この状態で扉3を閉めると、ケーブルクランプ9aを固定すると共に内外間で電線Cを通過可能な構造にすることが望ましい。
【0015】
なお図1(a)では、図面を分かり易くするために上記のような状態を示さず、ケーブルクランプ9aや試料Wの側面状態を示している。但し、実際にこのような配置にしてもよい。一方、後に説明する図4(c)では、ケーブルクランプ9aをケーブルクランプ用溝61に収めるように試料かご9を仕切板4上に設置し、その状態から扉を開放し、溝61から外れたケーブルクランプ9aの付随した試料かご9を引き出した状態を示している。なお、試料かご9を設ける場合には、これを空気入口41部分まで突出させ、その網状部分を適当な形状にしてスリットやレジスタの役目をさせることも可能である。
【0016】
図1(c)は開放状の容器の他の例として試料トレイ9´の形状を示す。試料トレイ9´は、仕切板4の空気出口42に通じる穴91aが開けられた底91及び縁92を持つ浅いトレイ部にかご状の上枠93を付けて構成された開放型の容器であり、試験のための循環空気が入れられた試料に十分当たる構造になっている。底91は四隅に足部91bを備え、これによって試料台43から少し浮かせて支持される。このような試料トレイ9´では、底91が試料台43と共に2重の仕切りを形成することになるので、例えば温度的に条件の厳しいような場合に適当である。なお、循環空気の上流側の縁を取り止める等により、更に空気の流通性を良くするようにしてもよい。又、図1(a)では試料かご9にケーブルクランプ9aを取り付けた例を示したが、試料トレイ9´にもケーブルクランプ9aを取付可能であることは勿論である。
【0017】
以上のような環境試験装置は次のように運転操作される。
操作部8の所定部分を操作することにより、機械室7等に配置された冷凍機等を含む諸機器が運転され、蒸発器11、加熱器12、送風機13等により、試験条件に適合した温度又は温湿度に調整された空気が空気入口41を介して空調スペース1から試験スペース2に送り出され、空気出口42を介して試験スペース2から空調スペース1に戻され、両スペース間を循環される。
【0018】
一方、試験すべき試料Wは、スライドレール31を介して扉3をX方向に引き出し、それに伴って両側端のレール22でスライド可能に支持された仕切板4を引き出し、その試料台43上に試料かご9又は試料トレイ9´(説明を簡単にするために以下では試料かご9で説明する)を載せてこの中に入れられた後、扉3を閉鎖することによって所定の試験位置に設置される。このような試料Wの設置方法によれば、試験スペース2の内部に手を挿入する必要がなくなり、外部の良好な常温環境の下で作業を行うことができる。この場合複数台の試料かごを準備しておけば、次々と能率良く試験を行うことができる。
【0019】
試験のために試料Wを通電して作動状態にしたりこれに制御信号を送るような場合には、装置内の試料Wと装置外の計器類等との間で電線Cを接続する。このときには、試料かご9のケーブルクランプ9aに電線を挟み込み、この部分で電線Cを保持した状態で試料側に接続すると共に、本体側の電線用溝61にケーブルクランプ9aを嵌め込み、扉3を閉めることによってケーブルクランプ9aを固定すると共に電線を固定して内外間で導通させることができる。このような電線接続方法によれば、従来のようにケーブル貫通穴を用いないので、ゴム栓等による穴の閉塞作業が不要になる。又、試料かご9とケーブルクランプ9aとが一体になっているため、電線のクランプ作業を忘れることなく確実に行い、試料Wからの電線外れ等に伴う試験の失敗を防止することができる。又、環境試験装置を移動させる場合でも、電線の接続状態を確実に保持することができる。
【0020】
扉3を閉めて仕切板4と共に試料かご9及び試料Wを本体部10内に挿入すると、試料Wの環境試験が行われる。このとき、仕切板4は、試料Wが空調スペース1から試験目的以外の熱的影響を受けないように、空調スペース1と試験スペース2との間を仕切る。そして、本例の如く試料Wを試料かご9に入れるようにすれば、試料Wに循環空気の当たる状態を確保しつつ、試料台43からの直接的な熱影響を回避し、試験精度を良くすることができる。又、試料の設置操作も容易になる。
【0021】
図4は、試験スペース2に入れられている試料に対する所定の試験が終了し、これを交換するために扉3を開くときの状態を示す。
(a)のように扉3を少し開いた状態では、それに伴って仕切板4もスライド移動するが、このときには空気の入口/出口41/42の関係が変化するだけで、試験スペース2の容積は変化しない。従って、扉3を開くことによって生じた斜線で示す空間部Sを含めると、試験スペース2の容積が実質的に扉閉鎖時より大きくなる。その結果、扉3を引き出した瞬間には、試験スペース2の開口21部分は負圧になり、内部の空気は開いた空間部Sより外には吹き出さず、この部分には矢印で示す如く外部から空気が入る傾向になる。従って、扉引き出し時の外部への熱気等の吹き出しの問題は生じない。
【0022】
又、試験スペース2への空気入口41の近くでは圧力が高くなっているが、この位置は扉3の奥側にあるので、この部分から空気が直接外部に吹き出すこともない。更に、圧力が低くなっている空気出口42が扉3の近い側に設けられていて、扉3が少し開いた状態では、空気出口42が完全に閉まらず少なくとも部分的に開いているので、この部分による空調スペース1への空気吸入作用が維持される。その結果、扉を開いたときに、直ちに試験スペース2内の空気量が過剰になって外部に吹き出すこともない。
【0023】
同図(b)の如く扉3が更に引き出された中間的状態になると、空気出口42が試験スペース2の外に出るため、この部分から空調スペース1への空気の吸入がなくなるが、試験スペース2の出口側の空間部Sの容積が大きくなると共に、空気入口41が大きく開口し、送風機13の出口空気が短絡的に吐出/吸入される傾向になり、この状態でも直ちに外部への空気の吹き出しは生じない。
【0024】
同図(c)のように扉3が更に大きく引き出されて全開になると、仕切板4もほぼ全体的に引き出されるが、このときには、試験スペース2と空調スペース1とが仕切りのない広い状態になり、このような槽内全体で送風機13による空気の内部循環作用が生じるので、僅かに内外空気が置換するが、内部の熱気等の外部への大幅な吹き出しは起こらない。そして、仕切板4と共に、試料かご9及びこれに装着されたケーブルクランプ9a、試料かご9内の試料W、ケーブルC等が一体として外部に引き出される。なお、ケーブルクランプ9aは図2(a)の溝61に収められていたものであるが、扉を引き出すと、特別な操作をすることなく試料かご9に付随した状態で引き出される。
【0025】
以上のように、扉開時にも全般的に外部への空気の吹き出しが抑制され、その周辺状態が良好に維持され、試料交換等の操作や作業環境が良くなる。又、外部の広い場所で試料交換等の操作や作業を容易に行うことができる。更に、仕切板4が仕切りと試料台とに兼用されるので、槽内の構造の簡素化を図ることができると共にメンテナンスが容易になる。
【0026】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、引出し式に動かされて試験部の開口を開閉可能な扉を設けてこれに仕切り部材を結合しているので、扉の引き出し又は押し込みにより、開口の開閉と同時に仕切り部材を扉の開閉方向に移動させることができる。
【0027】
この仕切り部材は、扉に遠い側及び近い側にそれぞれ空調部から空調された気体を導入する導入部及びこの気体を戻す戻し部を形成すると共にこれらの間で被試験物を載せられる載置部を形成するように空調部と試験部との間を仕切っているので、空調部と試験部との間で空調された気体を循環させつつ両方の間を分離する機能と、被試験物を載せる機能とを同時に備えている。そして、載置部に載せられた被試験物を試験することができる。
【0028】
環境試験が終了して被試験物を取り出したり交換するときには、扉を引き出して開く。これにより、仕切り部材もその方向に引き出され、外部において操作し易い状態で載置部に載せられた被試験物を容易に交換することができる。この場合、扉の引出しによって試験部と空調部との仕切り関係が変化することになるが、試験部内の容積は変化しない。その結果、扉を開いたときに、開いた空間部も含めると試験部の容積は閉鎖していたときより大きくなっている。そのため、扉を引き出した瞬間には試験部内が負圧になり、内部の気体が扉を開くことによって形成された空間部よりも外に吹き出さない。
【0029】
又、空調部から試験部への気体導入部が扉から遠い側にあるので、試験部に導入された気体が直接外部に吹き出すことがない。更に、扉の近い側に圧力が低くなっている気体戻り部が設けられていて、扉を少し開いた状態では気体戻り部が完全に閉まらず開いた部分が残るので、この部分によって空調部への気体の吸入作用が維持され、扉を開いたときに直ちに試験部の気体量が過剰になって外部に吹き出すこともない。
【0030】
扉が大きく引き出されて全開になると、仕切り部材もほぼ全体的に引き出されるが、このときには試験部と空調部との間が仕切りのない状態になり、槽内全体において気体の内部循環作用が生じるので、ある程度内外間で気体の置換はあるが、内部の高温気体等が大幅に外部へ吹き出すことはない。
【0031】
このように、扉を開いた時の外部への気体の吹き出しが抑制されるので、被試験物の交換等の操作時の周辺環境を良好に維持することができる。又、引出し方式により、仕切り部材と共にその載置部に載せられた被試験物を装置の外部で出し入れできるので、内部に手を入れる必要もなくなって操作性が大幅に改善される。更に、仕切り部材が仕切りと被試験物の載置とに兼用されるので、構造の簡素化を図ることができる。
【0032】
このように、請求項1の発明では、引出し式扉と適当な気体通過部分を形成するように設けられた仕切り部材とを結合することにより、構造の簡素化、扉閉鎖時の気体遮断効果、扉開放時の気体吹き出しの抑制効果、これによる良好な操作/作業環境の維持、外部作業による被試験物の交換の容易化、等の種々の作用効果を同時に得ることができる。
【0033】
請求項2の発明においては、仕切り部材の載置部に載せられ被試験物が入れられる開放型の容器を設け、この容器を介して載置部に被試験物を載せるので、載置部と被試験物との間に断熱空間又は容器に底板があるときには断熱空間と共に2重仕切を介在させることができる。その結果、従来のように仕切板と邪魔板との2枚構造を用いることなく、空調部から仕切り部材を介して被試験物に与える不測の熱的影響を防止することができる。そして、仕切り部材を一層軽量で簡易な構造にすることができる。又、被試験物の出し入れも一層容易になる。
【0034】
請求項3の発明においては、被試験物の入れられる容器が電線を保持できる電線保持部を有するので、これによって電線を保持した状態で被試験物を電気的に接続することができる。その結果、被試験物と電線と容器と更に仕切り部材とが一体化され、扉を開閉するときの電線処理のための操作が容易になると共に、電線と被試験物との接続状態を確実に維持し、被試験物からの電線抜け等による試験不良の発生を防止することができる。又、扉等に電線貫通兼支持用の穴を設ける必要がなくなり、パッキン材によって貫通穴を閉鎖する手間も解消される。なお、扉に近い側に気体戻り部が設けられているため、電線保持部をこの部分に突出させるように設けることができる。その結果、電線保持部により、容器内、従って仕切り部材上の有効スペースが狭くなるということはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した環境試験装置の本体部の内部構造の一例を示す説明図で、(b)及び(c)はそれぞれ仕切板に載せられる試料かご及び試料トレイの構造例を示す斜視図である。
【図2】上記環境試験装置の全体構造の一例を示し、(a)は側面図で(b)は正面図である。
【図3】上記環境試験装置の全体構造の一例を示し、(a)は平面図で(b)は他の側面図である。
【図4】(a)乃至(c)は図1において扉の開いた状態を示す。
【図5】従来の環境試験装置の槽内構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 空調用機器スペース、空調スペース(空調部)
2 試験スペース(環境試験部)
3 扉
4 仕切台(仕切り部材)
9 試料かご(容器)
9´ 試料トレイ(容器)
9a ケーブルクランプ(電線保持部)
21 開口
41 空気入口(導入部)
42 空気出口(戻り部)
43 試料台(載置部)
C 電線
W 試料(被試験物)

Claims (3)

  1. 空調部で空調された気体を試験部に送って再び空調部へ戻して前記気体を循環させて被試験物を環境試験できるようにした環境試験装置において、
    引出し式に動かされて前記試験部の開口を開閉可能な扉と、該扉に結合された仕切り部材であって前記扉に遠い側に前記空調部から前記試験部に前記気体を導入する導入部と前記扉に近い側に前記試験部から前記空調部に前記気体を戻す戻し部と前記導入部から前記戻し部までの間に前記被試験物を載せられる載置部とを形成するように前記空調部と前記試験部との間を仕切る仕切り部材と、を有することを特徴とする環境試験装置。
  2. 前記載置部に載せられる開放型の容器を有し、前記被試験物は前記容器に入れられ該容器を介して前記載置部に載置されることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 前記容器は前記被試験物用の電線を保持できる電線保持部を有することを特徴とする請求項2に記載の環境試験装置。
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