JP3874082B2 - 高光沢印刷物とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法等により形成されるトナー像を有する高光沢印刷物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置として、潜像坦持体である感光体ドラムや感光体ベルト等の感光体を画像形成装置の本体に回転可能に支持し、画像形成動作時には感光体における感光層に静電潜像を形成した後、この潜像をトナーによって可視像化し、次いでその可視像をコロナ転写や転写ローラを使用して転写媒体に直接転写する、また、転写ドラムまたは転写ベルト等の中間転写媒体を用いて可視像を一旦転写した後、転写材上に再転写する方式がある。
【0003】
このような方式は、モノクロ画像形成装置に使用されているが、更に、カラー画像形成装置にあっては、複数の感光体や現像機構を用い、転写ベルトや転写ドラム上の可視化像を紙等の転写材上に複数の色画像を順次重ね合わせて転写し、定着する方式が知られている。これらの方式において、ベルトを使用するものはタンデム方式、ドラムを使用するものは転写ドラム方式として分類されている。また、これとは別に中間転写媒体上に色画像を順次一次転写し、その一次転写画像を一括して転写材上に二次転写する中間転写方式も知られている。
【0004】
近年、光沢紙上にこれらの電子写真法を利用して高光沢印刷物を作製することが試みられているが、トナー画像表面における凹凸により光が散乱または乱反射して画像面における光の反射量が減少し、光沢紙面における光沢度との差が大きく、高光沢印刷物として問題がある。
【0005】
また、定着ローラへのオイル塗布を必要としないオイルレス定着トナーを使用する場合には、トナー粒子中のワックス量を多くしたり、また、熱可塑性樹脂として架橋成分を含有させる等により定着時における流動性を低下させることが行なわれているが、定着された状態でのトナー画像表面はワックス類が結晶隗を形成したり、また、トナー画像が固めのために、凹凸状態が大きく、高光沢印刷物とするにあたっては、光沢紙面における光沢度との差が大きく、高光沢印刷物として問題があり、特に、2色以上のカラートナーを用いる高光沢印刷物において顕著であり、また、彩度の低いものしか得られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、定着ローラへのオイル塗布を必要としないオイルレス定着トナーをトナー画像とする高光沢印刷物にあって、美しい画像とでき、しかも、彩度の高い高光沢印刷物およびその製造方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の高光沢印刷物は、表面光沢度が5〜20の光沢紙上に、ワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂からなり、表面光沢度が5〜40で、かつ、オイルレス定着により画像形成されたトナー画像を有すると共に、該トナー画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から貼着され、透明粘着シート貼着後におけるトナー画像の光沢度を60〜95とし、非印字部における光沢度と印字部における光沢度との差を±15以内としたことを特徴とする。
【0011】
上記のトナー画像を形成するトナー粒子がトナー母粒子と外添粒子とからなり、該トナー母粒子に対して外添粒子が2〜7重量%の割合で添加されたものであることを特徴とする。
【0012】
上記の粘着剤剤層の厚さが画像の厚さより大であることを特徴とする。
【0013】
本発明の高光沢印刷物の製造方法は、表面光沢度が5〜20の光沢紙上にワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂トナーからなり、表面光沢度が5〜40の定着画像をオイルレス定着により形成した後、該定着画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明粘着シートを粘着剤層側から熱圧を利用せずに貼着し、透明粘着シート貼着後におけるトナー画像の光沢度を60〜95とし、非印字部における光沢度と印字部における光沢度との差を±15以内とすることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の高光沢印刷物は、図1に示すごとく、光沢紙1上に、ワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性樹脂からなる表面光沢度が5〜40で、かつ、オイルレス定着により画像形成された透光性トナー画像2を有すると共に、該透光性トナー画像上に、透明フイルム4に粘着剤層3を設けた透明粘着シート5が粘着剤層側3から貼着されたものである。
【0015】
光沢紙1としては、定着器におけるトナー定着温度で熱変形しない耐熱性を有し、例えばアート紙、コート紙、軽量コート紙、キャストコート紙、また、内部紙化方式、表面塗工方式、表面処理方式により製造される合成紙類が例示され、その表面光沢度が5〜20の表面平滑性を有するもので、例えばXEROX社製「JD紙」、同「J紙」、NBSリコー社製「My Paper紙」、同「type6200紙」等が例示される。
【0016】
本発明のトナー画像を形成するためのトナーとしては、オイルレス定着器を使用して定着されるオイルレス定着用トナーであり、トナー粒子は、熱可塑性樹脂バインダー、着色剤、ワックスからなるトナー母粒子、また、必要に応じてトナー母粒子に内添もしくは外添される荷電制御剤、また、流動性向上剤等の外添粒子からなる。
【0017】
熱可塑性樹脂バインダーとしては、ポリエステル樹脂が好ましい。
【0018】
ポリエステル樹脂としては、二価のアルコール成分と二価の酸成分とを重縮合反応させるに際して、三価以上のアルコール成分や酸成分を併用して架橋処理したポリエステル樹脂が挙げられる。2価のアルコール成分としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、水素化ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールAが例示される。また、二価の酸成分としてはマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和二塩基酸、テトラクロロ無水フタル酸、ヘット酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の飽和二塩基酸の単独、または混合物が例示される。
【0019】
架橋成分である三価以上のアルコール成分としては、例えばグリセリン、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等の多価アルコールが例示される。また、三価以上の酸成分としてはトリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンボール三量体酸及びこれらの無水物の単独または混合物が例示される。
【0020】
ポリエステル樹脂としては、架橋成分を含有していることが重要であり、THF不溶分を2〜40重量%、好ましくは5〜20重量%含有するものである。THF不溶分は樹脂0.5gを円筒濾紙を使用し、溶媒としてTHFを用いて、ソックスレー抽出器により12時間抽出し、円筒濾紙に残存するTHF不溶分を秤量し、樹脂全量に対する割合(%)を計算することにより求められる。
【0021】
THF不溶分が2重量%より少ないと定着に際してトナー画像表面の凹凸が無くなり、定着ロールからの剥離が悪くなり、また、40重量%より多いと、トナーが融けにくく、高速での定着が出来にくくなり、また、添加剤の分散性が悪化するので好ましくない。
【0022】
また、ポリエステル樹脂における軟化点は90〜150℃、好ましくは100〜130℃、ガラス転移温度は50〜70℃、好ましくは55〜65℃であり、また、数平均分子量は1,000〜50,000、好ましくは1,500〜3,500、重量平均分子量は10,000〜50,000、好ましくは15,000〜35,000である。なお、本発明における軟化点、ガラス転移温度はセイコー電子(株)製「DSC120」で測定されるものであり、また、分子量はGPCによるポリスチレン換算での測定値である。
【0029】
熱可塑性樹脂バインダーは、トナー母粒子中80〜95重量%、好ましくは85〜93重量%含有させるとよい。
【0030】
カラートナーにおける着色剤としては、好ましくは透光性着色剤とするとよく、彩度に優れるものとでき、下記の顔料、染料が使用可能である。黄色顔料としては、C.I.10316(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハンザエロー10G)、C.I.11660(ハンザエロー5G)、C.I.11670(ハンザエロー3G)、C.I.11680(ハンザエローG)、C.I.11730(ハンザエローGR)、C.I.11735(ハンザエローA)、C.I.11740(ハンザエローNR)、C.I.12710(ハンザエローR)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090(ベンジジンエロー)、C.I.21095(ベンジジンエローG)、C.I.21100(ベンジジンエローGR)、C.I.20040(パーマネントエローNCG)、C.I.21220(バルカンファストエロー5)、C.I.21135(バルカンファストエローR)などがある。赤色顔料としては、C.I.12055(スターリンI)、C.I.12075(パーマネントオレンジ)、C.I.12175(リソールファストオレンジ3GL)、C.I.12305(パーマネントオレンジGTR)、C.I.11725(ハンザエロー3R)、C.I.21165(バルカンファストオレンジGG)、C.I.21110(ベンジジンオレンジG)、C.I.12120(パーマネントレッド4R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12085(ファイヤーレッド)、C.I.12315(ブリリアントファストスカーレット)、C.I.12310(パーマネントレッドF2R)、C.I.12335(パーマネントレッドF4R)、C.I.12440(パーマネントレッドFRL)、C.I.12460(パーマネントレッドFRLL)、C.I.12420(パーマネントレッドF4RH)、C.I.12450(ライトファストレッドトーナーB)、C.I.12490(パーマネントカーミンFB)、C.I.15850(ブリリアントカーミン6B)などがある。また、青色顔料としては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブルー)、C.I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.74180(ファーストスカイブルー)などがある。
【0031】
着色剤は、単独であるいは複数組合せて用いることができるが、トナー母粒子中、3〜6重量%、好ましくは4〜5重量%含有させるとよい。着色剤の含有量が6重量%より多いとトナーの定着性および透明性が低下し、一方、3重量%より少ないと所望の画像濃度が得られないおそれがある。
【0032】
本発明におけるオイルレス定着用トナー中に分散されるワックス類としては、具体的にはパラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、芳香族基を有する変性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天然ワックス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3(CH2)11またはCH3(CH2)12以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖カルボン酸、そのエステル、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、脂肪酸ビスアミド等を単独あるいは複数種組合せて使用することができる。ワックス類としては、セイコー電子(株)製「DSC120」で測定されるDSC吸熱曲線における吸熱メインピーク値である軟化点(融点)が40〜130℃、好ましくは50〜120℃のものである。軟化点が40℃未満の場合は、トナーの耐ブロッキング性及び保形性が不充分であり、軟化点が130℃を越える場合は定着温度又は定着圧を下げる効果が少ない。
【0033】
ポリプロピレンワックス等のポリオレフィンワックスは結晶性が高く耐高温オフセット性に優れるものとできるが、高光沢印刷物にあってはその結晶性のために反射性、透明性が低下するという問題がある。また、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖を1つ以上有するエステルワックス類は、透光性トナー画像における透明性を低下させずに耐高温オフセット性に優れるものとできるので好ましい。
【0034】
ワックス類は、トナー母粒子中3〜15重量%、好ましくは3〜8重量%、さらに好ましくは5〜7重量%含有させるとよい。ワックスの含有量が3重量%より少ないと、オイルレス定着用トナーとして耐高温オフセット性が低下し、また、15重量%より多いと、高光沢印刷物とした際の透明性を低下させ、また、トナー粒子同士の融着が生じるので好ましくない。
【0035】
オイルレス定着用トナーにあっては、含有するワックス量が多く、定着操作によりワックス類が析出し、結晶粒による隙間が形成されるので、トナー画像表面が荒れ、画像とした際の光沢度が低くなるが、後述するように、粘着シートを被覆することによりその表面を平滑化できるので、表面凹凸による光散乱を防止でき、高光沢印刷物とできる。
【0036】
荷電制御剤としては、トナー母粒子中に内添及び/またはトナー粒子に外添され、摩擦帯電により正または負の荷電を与え得るものであれば、特に限定されず有機あるいは無機の各種のものを使用できる。
【0037】
正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX(オリエント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム塩P−51(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシン ボントロンN−01(オリエント化学工業(株)製)、スーダンチーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:Colr Index 26150)、フェットシュバルツHBN(C.I.NO.26150)、ブリリアントスピリッツシュバルツTN(ファルベン・ファブリッケン・バイヤ社製)、ザボンシュバルツX(ファルベルケ・ヘキスト社製)、さらにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料などが挙げられる。中でも第4級アンモニウム塩P−51が好ましい。
【0038】
また、負荷電制御剤としては、例えば、オイルブラック(Color Index 26150)、オイルブラックBY(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジゴ系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導体、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業(株)製)、ボントロンS−34(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシンSO(オリエント化学工業(株)製)、セレスシュバルツ(R)G(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、アゾオイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社製)などが挙げられる。中でも、サリチル酸金属錯体E−81が好ましい。これらの荷電制御剤は、単独であるいは複数種組合せて使用することができるが、トナー母粒子中に0.5〜3重量%含有させるか、または外添させるとよい。
【0039】
その他、トナー母粒子には磁性粒子、分散剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0040】
また、本発明のオイルレス定着用トナーには、外添粒子として流動性改質剤やトナー画像のグロス調整剤をトナー母粒子に外添するとよい。流動性改質剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸鉛等の脂肪酸金属塩微粒子、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物微粒子、また、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ、または該シリカにシランカツプリング剤、チタンカツプリング剤、シリコンオイルなどにより表面処理を施した処理シリカなどのシリカ微粒子の1種或いは2種以上の混合物が例示される。流動性改質剤の粒径(一次平均粒径)は、電子顕微鏡法で0.001〜2μmの範囲であり、好ましくは、0.002〜0.2μmである。
【0041】
流動性改質剤の外添量としては、トナー母粒子に対して2〜5重量%、好ましくは2〜3.5重量%である。2重量%未満では流動性改質に効果はなく、5重量部を超えるとカブリや文字のにじみ、機内飛散を助長する。
【0042】
本発明のオイルレス定着用トナーにあっては、定着器における加熱温度では溶融しない部分として、バインダー樹脂であるポリエステル樹脂としてTHF不溶分を積極的に含有させ、オイルレス定着により画像形成された透光性トナー画像における表面光沢度を5〜40の範囲とするものであるが、トナー画像における表面光沢度を上記範囲内とするために、トナー母粒子にグロス調整剤を外添してもよい。
【0043】
グロス調整剤としては、ポリエステル樹脂微粒子、フツ化ビニリデン微粒子、ポリテトラフルオロエチレン微粒子等のフツ素系樹脂微粒子、アクリル樹脂系微粒子等を使用するとよく、その粒径(一次平均粒径)としては電子顕微鏡法で0.05〜0.3μmであり、好ましくは、0.1〜0.2μmである。
【0044】
グロス調整剤の添加量は、トナー画像における表面光沢度を5〜40の範囲とするために必要な量を添加されるが、上述した流動性改質剤含め外添粒子全体としては、トナー母粒子に対して2〜5.5重量%、好ましくは2.5〜3.5重量%である。
【0045】
本発明オイルレス定着用トナーは、熱可塑性樹脂バインダー、着色剤、ワックス類、荷電制御剤等の添加剤を所定量ヘンシェルミキサー20B(三井鉱山(株))に投入し、均一混合した後、二軸混練押出機(池貝化成(株)製PCM−30)を使用して溶融混練し、結着樹脂中への各添加剤を分散固定化し、次いで、混練物を粗粉砕して粒度調整をした後、ジェット粉砕機「200AFG」(ホソカワミクロン(株))又は「IDS−2」(日本ニューマチック工業(株))を使用し、ジェットエアーによる衝突粉砕により、微粉砕し、平均粒子径1〜8μmのものとする。次いで、微粉を除去し、粒径分布のシャープ化を目的として、風力又はローター回転による粒度調整を風力分級装置「100ATP」(ホソカワミクロン(株))又は「DSX−2」(日本ニューマチック工業(株))又は「エルボージェット」(日鉄鉱業(株))等を使用して行なう。この分級工程により得られる着色樹脂粒子は、円形度が0.70〜0.92のものである。得られた着色樹脂粒子と流動化剤やグロス調整剤等の外添粒子を所定量ヘンシェルミキサー20B(三井鉱山(株))に投入し、均一混合して本発明のオイルレス定着用トナーが得られる。このようにして得られる粉砕法トナーとしては、平均粒径が5μm〜10μm、好ましくは6μm〜9μmである。なお、本発明にあって、トナー粒子における粒径はコールター法(コールター社製「コールターマルチサイザーIII 」)により測定される体積平均粒径である。
【0046】
次に、本発明のオイルレス定着用トナーが適用される画像形成装置について、ロータリー現像ユニットを備えた画像形成装置を例として説明する。
【0047】
図2は画像形成装置の実施の形態を示す図であり、10はロータリー現像ユニット、11はプロセスユニット、21は現像器、22は現像ローラ、23は感光体、24は1次転写装置、25は中間転写媒体、26は2次転写装置、27はレーザー書込ユニット、28は給紙トレイ、29は給紙ローラ、30はレジローラ、31は搬送通路、32は定着装置、33は排出装置、34は排紙トレイを示す。
【0048】
本発明に係る画像形成装置は、図2に示すようにプロセスユニット11の潜像担持体である感光体23の外周に、その回転方向に沿って感光体23を一様に帯電するための帯電装置、感光体23上に静電潜像を形成するためのレーザー書込ユニット27、静電潜像を現像するためのロータリー現像ユニット10、感光体23上に形成された単色のトナー像を転写するための中間転写媒体25、及び1次転写装置24などが配設される。感光体23は、薄肉円筒状の導電性基材とその表面に形成された感光層とを有する。そして、給紙トレイ28から給紙ローラ29、レジローラ30を通して2次転写装置26に記録媒体(光沢紙)を搬送し、2次転写装置26で4色のフルカラー像が転写された記録媒体を排紙トレイ34へ搬送する経路にトナー像を定着するための定着装置32、排出装置33が配設される。
【0049】
ロータリー現像ユニット10には、イエローY、シアンC、マゼンタM、ブラックKの4つの現像器21が回転可能に配設され、感光体23の1回転毎に選択的に1つの現像器21の現像剤担持体である現像ローラ22が感光体23に当接可能になっている。なお、各現像器21にはそれぞれのトナーが収納されたトナーカートリッジが連結され、トナーの補給を行うようにしている。そして、図示しないコンピュータからの画像形成信号が入力されると、感光体23、ロータリー現像ユニット10の現像ローラ22、中間転写媒体25が回転駆動され、まず、感光体23の外周面が帯電装置によって一様に帯電される。しかる後、レーザー書込ユニット27によって第1色、例えばYの画像情報に応じた選択的な露光がなされ、イエローの静電潜像が感光体23の表面に形成される。このとき、ロータリー現像ユニット10は、イエロー用現像器の現像ローラ22が感光体23に当接するように回転移動して接触する。このことにより、イエローの静電潜像のトナー像が感光体23上に形成される。その後、1次転写装置24には、トナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体23上に形成されたトナー像が中間転写媒体25上に転写される。この間、2次転写装置26は、中間転写媒体25から離間されている。
【0050】
上記の処理が画像形成信号の第2色目、第3色目、第4色目に対応して繰り返して実行されることにより、各画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像が中間転写媒体25上において重ね合わされて転写され、フルカラー画像が形成される。そして、このフルカラー画像が2次転写装置26に達するタイミングで、記録媒体が搬送通路31からレジローラ30を通して2次転写装置26に搬送され、2次転写装置26が中間転写媒体25に押圧されるとともに2次転写電圧が印加され、中間転写媒体25上のフルカラートナー像が記録媒体上に転写される。このようにして記録媒体上に転写されたフルカラートナー像は、定着装置32により加熱加圧されて定着される。なお、この画像形成装置は、4色のトナーによりフルカラー画像を形成することができるカラー電子写真プリンタであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子写真法を用いる全てのカラー画像形成装置に適用可能である。
【0051】
定着装置32は、2ローラー定着器よりなり、トナー像を有する光沢紙がヒートローラ間を搬送される際に熱圧によりトナー像を光沢紙上に定着させるものである。トナー画像側に接する定着ローラとしては、金属芯上に1mmのフッ素ゴムコートしたもの(φ25〜50mm)が例示され、ローラ硬度としてはアスカーCで75〜95度、好ましくは80〜95度のものが例示される。また、加圧ローラーとしては、金属芯上に5mm厚のシリコーンゴムコートし、該コート上にPFAチューブを被せたもの(φ25〜50mm)でローラ硬度はアスカーCで30〜70度、好ましくは35〜55度のものが例示される。
【0052】
トナー像に接する定着ローラ表面にはオイル塗布を必要としないものであるが、後述する粘着シートとの粘着性に影響を与えない範囲でオイル塗布されていてもよい。定着条件としては160〜195℃で、ニップ幅7〜10mmとされる。光沢紙上に定着形成されるトナー画像の厚みは、単色の場合には3〜7μmであり、カラー画像の場合には3〜15μmである。
【0053】
本発明にあっては、上記の定着条件下で定着されたトナー画像表面は、図1に示すように凹凸形状を呈し、表面光沢度(グロス値)が5〜40、好ましくは10〜25のものとされる。なお、表面光沢度は村上色彩研究所製「GM−26D」を使用し、75度入射の値を測定するものである。さらに、上記の定着条件下で定着されたトナー画像表面の表面粗さはJISB0601−1982に基づく十点平均粗さ(Rz )が3〜10μm、好ましくは3〜5μmのものである。
【0054】
本発明にあっては、上記の表面光沢度の範囲にトナー画像表面が形成されるように、トナー母粒子における熱可塑性樹脂におけるTHF不溶分や架橋成分の割合や、グロス調整剤の粒径、添加量等を調整するとよく、また、定着条件が調整されるとよい。トナー画像の表面光沢度が5未満、またはRz が10を超えると後述する粘着剤層によっても高光沢が得られず、また、表面光沢度が40を超えるか、またはRz が3未満であると非画像部に対して画像部(トナー部)が高光沢となり、画像として違和感を与え、更に情報が正しく伝えられなくなる、字が読み取りにくい、色が判りにくい等の問題があるので好ましくない。
【0055】
なお、本発明におけるトナー画像は、正帯電トナー、負帯電トナーいずれによってもよく、また、単色、また、カラートナーであってもよく、接触現像方式、非接触現像方式のいずれにより適用されるものであってもよい。
【0056】
次に、本発明の高光沢印刷物は、光沢紙上に形成されたトナー画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明粘着シートをその粘着剤層側から貼着して形成される。貼着方法としては、熱圧を利用せずに貼着されるとよく、また、画像形成装置内でインラインで透明粘着シートが貼着されるようにしてもよいが、トナー画像を有する光沢紙が画像形成装置から排出された後、高光沢印刷物を使用する者が透明粘着シートを気泡の入らないように貼着して形成される。
【0057】
透明粘着シートにおける透明フイルムとしては、例えば表面平滑で透光性を有するポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポエアミドイミドフイルム等が例示され、膜厚としては50〜250μm、好ましくは70〜180μmである。
【0058】
粘着剤としては(メタ)アクリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示され、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系粘着剤が例示され、厚みとしては4μm〜30μmとされるが、トナー画像の膜厚より大とするとよい。トナー画像表面の凹凸がなく、高光沢印刷物とできる。
【0059】
本発明の高光沢印刷物にあっては、光沢紙上に表面光沢度が5〜40のトナー画像を有するものにあって、その表面凹凸を粘着シートにおける粘着剤層がカバーして平滑面を形成することができ、粘着シート貼着後におけるトナー画像の光沢度としては60〜95とできるが、非印字部における光沢度と印字部における光沢度との差を±15以内、好ましくは±10以内とすることにより、光沢度差の無い美しい画像の高光沢印刷物とできる。また、高光沢印刷物における画像における彩度としては、濁りの少ない画像とできるので、グレタグマクベス社製「分光色彩色差計」による色彩色差測定法での測定値が単独ベタで60以上とでき、粘着シートを貼着していない状態に比して、特にカラー化した場合に鮮やかな色調の画像とできる。
【0060】
また、トナー画像を有する光沢紙表面は、オイルレス定着により、粘着シートの貼着性に優れ、経時による剥離がないものとでき、剥離による光沢度低下等を生じないものとできる。また、粘着剤として、例えばシリコーン系粘着剤を使用すると空気透過性とでき、多少空気を巻き込んだとしても、その気泡を拡散排出することができ、高光沢性および透明性に優れるものとできる。また、粘着剤としては、その屈折率と透光性トナー画像の屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01以下のものを使用するとよく、また、透明フイルムにおける屈折率にしても、粘着剤やトナー画像における屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01以下のものとするとよく、高光沢性に優れるものとできる。
【0061】
【実施例】
以下、実施例により、更に本発明を説明する。
【0062】
(実施例1)
・芳香族ジカルボン酸とアルキレンエーテル化ビスフェノールAとの重縮合ポリエステルと、その多価金属化合物による一部架橋物の50:50(重量比)混合物(花王(株)製、軟化点125℃、ガラス転移点65℃、重量平均分子量12,000、数平均分子量3,500、THF不溶分5重量%)
・・・・ 88重量部
・シアン顔料のフタロシアニンブルー ・・・・ 5重量部
・エステルワックス(融点60℃、日本油脂社製「エレクトールWEC−2」)
・・・・ 4重量部
・サリチル酸金属錯体E−81(オリエント化学工業(株)製)
・・・・ 3重量部
とを、ヘンシェルミキサーを用い、均一混合した後、内温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均粒径7.5μmで、円形度0.925のシアントナーを得た。
【0063】
上記で得られたトナーに対してジメチルジクロロシランにより表面処理したシリカ微粒子の粒径(7nm)を2.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径10nm)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェルミキサー(20リットル)に投入し、2850rpmで、3分の処理時間で外添処理し、本発明のオイルレス定着用トナーを作製した。
【0064】
得られたオイルレス定着用トナーを図2に示す画像形成装置(中間転写媒体上色重ね方式を使用した4色カラー電子写真印字装置であって、露光をレーザースキャン方式とし、現像を1成分ジャンピング方式、また、感光体を有機感光体、更に中間転写媒体として表面抵抗制御塗膜を有する中間転写媒体を使用)に装填すると共に、光沢紙としては、XEROX社製「JD紙、表面光沢度6.6」を使用した。
【0065】
また、定着器としては、2ローラ定着器、すなわち1mmフッ素ゴムコート定着ローラ{ヒータ内蔵φ40mm、ローラ硬度(アスカーCで80度)}と、鉄製の芯がね(厚さ5mm)上に6mmシリコーンゴム層を設け、さらに最表層としてPFAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ50mmでヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで40度)}とからなり、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅8mm、定着温度175℃、定着速度215mm/s、定着荷重26kgf/cmの条件とした。
【0066】
画像形成は、光沢紙上に、単色ベタ(膜厚5.5μm)のトナー画像を印字した。トナー画像における光沢度は25であった。また、彩度は50であった。また、シアントナーに代えて同様にしてマゼンタトナーとしたところ、彩度は55であった。
【0067】
このトナー画像上に、図1に示すように、ポリエチレンテレフタレートフイルム(100μm厚)上にアクリル系共重合接着剤(名古屋油化(株)製)を乾燥膜厚35μmで塗布形成した粘着剤層を有する粘着シートを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着し、本発明の高光沢印刷物とした。
【0068】
得られた高光沢印刷物における光沢度は95であり、また、彩度は60であり、高光沢の鮮やかな画像を有する印刷物とできた。また、シアントナーに代えてマゼンタトナーとした場合には彩度は63であった。また、いずれも、15日経過時での剥離もなく、高光沢の鮮やかな画像を維持できる高光沢印刷物とできた。
【0069】
Figure 0003874082
とを、ヘンシェルミキサーを用い、均一混合した後、内温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均粒径7.5μmで、円形度0.915のシアントナーを得た。
【0070】
上記で得られたトナーに対してジメチルジクロロシランにより表面処理したシリカ微粒子(平均粒径8nm)を2.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径10nm)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェルミキサー(20リットル)に投入し、2850rpmで、3分の処理時間で外添処理し、比較用トナーを作製した。
【0071】
得られたトナーを、実施例1で使用した画像形成装置にあって、2ローラ定着器としては、鉄製の芯がね(厚さ1.5mm)上にフッ素ゴムコート膜(厚さ1mm)を設けた定着ローラ{ヒータ内蔵φ40mm、ローラ硬度(アスカーCで45度)}とし、その表面にシリコーンオイルを0.03g/m2 塗布した。また、加圧ローラとしては、鉄製の芯がね(厚さ5mm)上にシリコーンゴム層(厚さ6mm)を設け、さらに、PFAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ50mmでヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで40度)}とからなるものとし、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅7mm、定着温度175℃、定着速度125mm/s、定着荷重1.2kgf/cmの条件とした以外は実施例1同様とした。
【0072】
実施例1同様に光沢紙上に、単色ベタ(膜厚4.5μm)のトナー画像を印字した。トナー画像における光沢度は55であった。また、表面粗さ(Rz)を測定したところ0.5〜1.5μmであった。また、彩度は59であった。また、シアントナーに代えて同様にしてマゼンタトナーとしたところ、彩度は62であった。
【0073】
シアントナー画像上に、実施例1で使用した粘着シートを貼着し、高光沢印刷物とした。粘着シートをラミネートした後のトナー画像における光沢度は85、彩度は60であったが、15日経過時で同様に測定したところ、画像上に全体的に浮きが生じ、光沢度は75に低下し、また、彩度は48であり、画像は鮮明性に劣るものであった。マゼンタトナーの場合には粘着シートをラミネートした後のトナー画像における彩度は61であったが、15日経過時で同様に測定したところ、彩度は55であり、画像は鮮明性に劣るものであった。
【0074】
【発明の効果】
本発明の高光沢印刷物は、トナー画像における光沢度が光沢紙における光沢度に匹敵するものとできるので、美しい画像とでき、しかも、彩度の高い高光沢印刷物であり、また、経時にあっても光沢度の低下のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の高光沢印刷物の断面を説明するための図である。
【図2】 図2は、本発明の高光沢印刷物を作製するために使用される画像形成装置の一例を説明するための図である。

Claims (4)

  1. 表面光沢度が5〜20の光沢紙上に、ワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂からなり、表面光沢度が5〜40で、かつ、オイルレス定着により画像形成されたトナー画像を有すると共に、該トナー画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から貼着され、透明粘着シート貼着後におけるトナー画像の光沢度を60〜95とし、非印字部における光沢度と印字部における光沢度との差を±15以内としたことを特徴とする高光沢印刷物。
  2. トナー画像を形成するトナー粒子がトナー母粒子と外添粒子とからなり、該トナー母粒子に対して外添粒子が2〜7重量%の割合で添加されたものであることを特徴とする請求項1記載の高光沢印刷物。
  3. 粘着剤層の厚さが画像の厚さより大であることを特徴とする請求項1、または請求項2記載の高光沢印刷物。
  4. 表面光沢度が5〜20の光沢紙上にワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性ポリエステル樹脂トナーからなり、表面光沢度が5〜40の定着画像をオイルレス定着により形成した後、該定着画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明粘着シートを粘着剤層側から熱圧を利用せずに貼着し、透明粘着シート貼着後におけるトナー画像の光沢度を60〜95とし、非印字部における光沢度と印字部における光沢度との差を±15以内とすることを特徴とする高光沢印刷物の製造方法。
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