JP2003098717A - Ohp用印刷物とその製造方法 - Google Patents
Ohp用印刷物とその製造方法Info
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- JP2003098717A JP2003098717A JP2001290701A JP2001290701A JP2003098717A JP 2003098717 A JP2003098717 A JP 2003098717A JP 2001290701 A JP2001290701 A JP 2001290701A JP 2001290701 A JP2001290701 A JP 2001290701A JP 2003098717 A JP2003098717 A JP 2003098717A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ロール硬度の高い定着ローラへの
オイル塗布を必要としないオイルレス定着トナーを透光
性トナー画像とするOHP用印刷物にあって、トナー画
像が読取りやすく、かつ、投影画像の鮮明性および透明
性に優れるOHP用印刷物およびその製造方法の提供を
課題とする。 【解決手段】 本発明のOHP用印刷物は、透明基材上
に、ワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性樹
脂からなり、オイルレス定着により画像形成された表面
光沢度が25〜45で、かつ、該画像表面が平坦表面に
多数の凹孔が形成された形状を有する透光性トナー画像
を有すると共に、該透光性トナー画像上に、透明フイル
ムに粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から
貼着されたことを特徴とする。
オイル塗布を必要としないオイルレス定着トナーを透光
性トナー画像とするOHP用印刷物にあって、トナー画
像が読取りやすく、かつ、投影画像の鮮明性および透明
性に優れるOHP用印刷物およびその製造方法の提供を
課題とする。 【解決手段】 本発明のOHP用印刷物は、透明基材上
に、ワックス成分を3〜15重量%含有する熱可塑性樹
脂からなり、オイルレス定着により画像形成された表面
光沢度が25〜45で、かつ、該画像表面が平坦表面に
多数の凹孔が形成された形状を有する透光性トナー画像
を有すると共に、該透光性トナー画像上に、透明フイル
ムに粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から
貼着されたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法等によ
り形成されるトナー像を有するOHP用印刷物およびそ
の製造方法に関する。
り形成されるトナー像を有するOHP用印刷物およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、潜像坦持体
である感光体ドラムや感光体ベルト等の感光体を画像形
成装置の本体に回転可能に支持し、画像形成動作時には
感光体における感光層に静電潜像を形成した後、この潜
像をトナーによって可視像化し、次いでその可視像をコ
ロナ転写や転写ローラを使用して転写媒体に直接転写す
る、また、転写ドラムまたは転写ベルト等の中間転写媒
体を用いて可視像を一旦転写した後、転写材上に再転写
する方式がある。
である感光体ドラムや感光体ベルト等の感光体を画像形
成装置の本体に回転可能に支持し、画像形成動作時には
感光体における感光層に静電潜像を形成した後、この潜
像をトナーによって可視像化し、次いでその可視像をコ
ロナ転写や転写ローラを使用して転写媒体に直接転写す
る、また、転写ドラムまたは転写ベルト等の中間転写媒
体を用いて可視像を一旦転写した後、転写材上に再転写
する方式がある。
【0003】このような方式は、モノクロ画像形成装置
に使用されているが、更に、カラー画像形成装置にあっ
ては、複数の感光体や現像機構を用い、転写ベルトや転
写ドラム上の可視化像を紙等の転写材上に複数の色画像
を順次重ね合わせて転写し、定着する方式が知られてい
る。これらの方式において、ベルトを使用するものはタ
ンデム方式、ドラムを使用するものは転写ドラム方式と
して分類されている。また、これとは別に中間転写媒体
上に色画像を順次一次転写し、その一次転写画像を一括
して転写材上に二次転写する中間転写方式も知られてい
る。
に使用されているが、更に、カラー画像形成装置にあっ
ては、複数の感光体や現像機構を用い、転写ベルトや転
写ドラム上の可視化像を紙等の転写材上に複数の色画像
を順次重ね合わせて転写し、定着する方式が知られてい
る。これらの方式において、ベルトを使用するものはタ
ンデム方式、ドラムを使用するものは転写ドラム方式と
して分類されている。また、これとは別に中間転写媒体
上に色画像を順次一次転写し、その一次転写画像を一括
して転写材上に二次転写する中間転写方式も知られてい
る。
【0004】近年、透明フイルム基材上にオーバーヘッ
ドプロジェクター(OHP)投影用の透光性画像を形成
する際にこれらの電子写真法を利用してOHP用印刷物
を作製することが試みられているが、OHP用印刷物を
実際に投影してみるとトナー画像の透明性が低く不鮮明
であったり、所望のカラー画像がスクリーン上で良好に
再現されず、OHP用印刷物上の色彩よりも著しく黒灰
化した画像が投影されるという問題がある。これは、ト
ナー画像表面における凹凸により光が散乱または乱反射
して画像面における光の透過量が減少し、投影スクリー
ン上まで十分な光量が到達しないことにより生じるもの
で、投影画像の鮮明性および透明性が低下する一因とな
っており、特に、2色以上のカラートナーを用いるOH
P用印刷物において顕著である。
ドプロジェクター(OHP)投影用の透光性画像を形成
する際にこれらの電子写真法を利用してOHP用印刷物
を作製することが試みられているが、OHP用印刷物を
実際に投影してみるとトナー画像の透明性が低く不鮮明
であったり、所望のカラー画像がスクリーン上で良好に
再現されず、OHP用印刷物上の色彩よりも著しく黒灰
化した画像が投影されるという問題がある。これは、ト
ナー画像表面における凹凸により光が散乱または乱反射
して画像面における光の透過量が減少し、投影スクリー
ン上まで十分な光量が到達しないことにより生じるもの
で、投影画像の鮮明性および透明性が低下する一因とな
っており、特に、2色以上のカラートナーを用いるOH
P用印刷物において顕著である。
【0005】このような問題の解決を目的として、特公
平5−62342号公報には、トナー画像表面を平滑化
する方法として、透明ラッカー等によりトナー画像表面
をコートしたり、透明接着テープをトナー画像上に貼着
する方法や、また、熱や圧力を加えてトナー粒子の形状
を変形させる方法が開示されている。しかしながら、上
記公報におけるトナー粒子は、平滑化方法として熱や圧
力をかける方法を例示するように、定着時には柔軟で、
流動性の高いものであるが、このようなトナー粒子を使
用する場合には定着ロールへの「フィルミング現象」を
防止するために、定着ローラへのオイル塗布がなされて
耐高温オフセット性とされている。
平5−62342号公報には、トナー画像表面を平滑化
する方法として、透明ラッカー等によりトナー画像表面
をコートしたり、透明接着テープをトナー画像上に貼着
する方法や、また、熱や圧力を加えてトナー粒子の形状
を変形させる方法が開示されている。しかしながら、上
記公報におけるトナー粒子は、平滑化方法として熱や圧
力をかける方法を例示するように、定着時には柔軟で、
流動性の高いものであるが、このようなトナー粒子を使
用する場合には定着ロールへの「フィルミング現象」を
防止するために、定着ローラへのオイル塗布がなされて
耐高温オフセット性とされている。
【0006】また、柔軟で、流動性の高いトナー像にあ
っては、その表面を平滑化するためには、定着ローラと
しては柔らかな表層を有する定着ローラが使用され、ト
ナー像に接した際にトナー像全体を包みこみ、まんべん
なく十分に熱エネルギーを付与する方式が採用されてい
るが、柔らかな定着ローラ表層は耐久性が低く、また、
熱伝導性も低く高速大量印字には不向きであるという問
題がある。また、定着ローラへのオイル塗布により、O
HP用印刷物の表面にオイルが付着し、透明接着テープ
の貼着性が阻害され、経時的には浮きが生じて投影画像
の鮮明性および透明性が低下するという問題があり、ま
た、熱や圧力を加えてトナー粒子表面を平滑化するとト
ナー像部分に「テカリ」が生じてOHP用以外の印刷物
におけるトナー画像が読取りにくいという問題がある。
定着ロールに関しては、そのロール硬度を上げ耐久性を
向上する方法もあるが、柔軟で、流動性の高いトナー像
にあっては、同様にトナー像部分に「テカリ」が生じて
OHP用以外の印刷物におけるトナー画像が読取りにく
いという問題が依然として存在する。
っては、その表面を平滑化するためには、定着ローラと
しては柔らかな表層を有する定着ローラが使用され、ト
ナー像に接した際にトナー像全体を包みこみ、まんべん
なく十分に熱エネルギーを付与する方式が採用されてい
るが、柔らかな定着ローラ表層は耐久性が低く、また、
熱伝導性も低く高速大量印字には不向きであるという問
題がある。また、定着ローラへのオイル塗布により、O
HP用印刷物の表面にオイルが付着し、透明接着テープ
の貼着性が阻害され、経時的には浮きが生じて投影画像
の鮮明性および透明性が低下するという問題があり、ま
た、熱や圧力を加えてトナー粒子表面を平滑化するとト
ナー像部分に「テカリ」が生じてOHP用以外の印刷物
におけるトナー画像が読取りにくいという問題がある。
定着ロールに関しては、そのロール硬度を上げ耐久性を
向上する方法もあるが、柔軟で、流動性の高いトナー像
にあっては、同様にトナー像部分に「テカリ」が生じて
OHP用以外の印刷物におけるトナー画像が読取りにく
いという問題が依然として存在する。
【0007】一方、定着ローラへのオイル塗布を必要と
しないオイルレス定着トナーを使用する場合には、定着
ローラへのフィルミング現象を防止でき、耐高温オフセ
ット性とできるが、トナー粒子中のワックス量が多く、
ワックス類の結晶性のために透明性が阻害され、投影画
像に影響を与えるという問題があり、また、柔軟で、流
動性の高いトナー像にあっては、トナー画像における表
面状態によってはトナー像部分に「テカリムラ」が生じ
て印刷物におけるトナー画像が読取りにくいという問題
が同様にある。
しないオイルレス定着トナーを使用する場合には、定着
ローラへのフィルミング現象を防止でき、耐高温オフセ
ット性とできるが、トナー粒子中のワックス量が多く、
ワックス類の結晶性のために透明性が阻害され、投影画
像に影響を与えるという問題があり、また、柔軟で、流
動性の高いトナー像にあっては、トナー画像における表
面状態によってはトナー像部分に「テカリムラ」が生じ
て印刷物におけるトナー画像が読取りにくいという問題
が同様にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロール硬度
の高い定着ローラへのオイル塗布を必要としないオイル
レス定着トナーを透光性トナー画像とするOHP用印刷
物にあって、トナー画像が読取りやすく、かつ、投影画
像の鮮明性および透明性に優れるOHP用印刷物および
その製造方法の提供を課題とする。
の高い定着ローラへのオイル塗布を必要としないオイル
レス定着トナーを透光性トナー画像とするOHP用印刷
物にあって、トナー画像が読取りやすく、かつ、投影画
像の鮮明性および透明性に優れるOHP用印刷物および
その製造方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のOHP用印刷物
は、透明基材上に、ワックス成分を3〜15重量%(3
重量%〜15重量%、本発明にあっては同一単位である
場合には一方の単位を省略する)含有する熱可塑性樹脂
からなり、オイルレス定着により画像形成された表面光
沢度が25〜45で、かつ、該画像表面が平坦表面に多
数の凹孔が形成された形状を有する透光性トナー画像を
有すると共に、該透光性トナー画像上に、透明フイルム
に粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から貼
着されたことを特徴とする。
は、透明基材上に、ワックス成分を3〜15重量%(3
重量%〜15重量%、本発明にあっては同一単位である
場合には一方の単位を省略する)含有する熱可塑性樹脂
からなり、オイルレス定着により画像形成された表面光
沢度が25〜45で、かつ、該画像表面が平坦表面に多
数の凹孔が形成された形状を有する透光性トナー画像を
有すると共に、該透光性トナー画像上に、透明フイルム
に粘着剤層を設けた透明粘着シートが粘着剤層側から貼
着されたことを特徴とする。
【0010】上記のトナー画像表面のJISB0601
−1982に基づく十点平均粗さ(Rz )が1〜10μ
mであることを特徴とする。
−1982に基づく十点平均粗さ(Rz )が1〜10μ
mであることを特徴とする。
【0011】上記の透光性トナー画像における熱可塑性
樹脂がポリエステル樹脂であって、THF(テトラヒド
ロフラン)不溶分を2〜40重量%含有するものである
ことを特徴とする。
樹脂がポリエステル樹脂であって、THF(テトラヒド
ロフラン)不溶分を2〜40重量%含有するものである
ことを特徴とする。
【0012】上記の透光性トナー画像における熱可塑性
樹脂がスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂(スチ
レン−アクリル酸エステル樹脂およびスチレン−メタク
リル酸エステル樹脂を示す、以下同様)であって、架橋
成分を40〜60重量%含有するものであることを特徴
とする。
樹脂がスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂(スチ
レン−アクリル酸エステル樹脂およびスチレン−メタク
リル酸エステル樹脂を示す、以下同様)であって、架橋
成分を40〜60重量%含有するものであることを特徴
とする。
【0013】上記のトナー画像を形成するトナー粒子が
トナー母粒子と外添粒子とからなり、該トナー母粒子に
対して外添粒子が2〜7重量%の割合で添加されたもの
であることを特徴とする。
トナー母粒子と外添粒子とからなり、該トナー母粒子に
対して外添粒子が2〜7重量%の割合で添加されたもの
であることを特徴とする。
【0014】上記の粘着剤剤層の厚さが透光性画像の厚
さより大であることを特徴とする。
さより大であることを特徴とする。
【0015】本発明のOHP用印刷物の製造方法は、透
明基材上にワックス成分を3〜15重量%含有する熱可
塑性樹脂トナーからなり、表面光沢度が25〜45で、
かつ、該表面が平坦表面に多数の凹孔が形成された形状
を有する透光性トナー画像をオイルレス定着により形成
した後、該定着画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設
けた透明粘着シートを粘着剤層側から貼着することを特
徴とする。
明基材上にワックス成分を3〜15重量%含有する熱可
塑性樹脂トナーからなり、表面光沢度が25〜45で、
かつ、該表面が平坦表面に多数の凹孔が形成された形状
を有する透光性トナー画像をオイルレス定着により形成
した後、該定着画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設
けた透明粘着シートを粘着剤層側から貼着することを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のOHP用印刷物は、図1
に示すごとく、透明基材1上に、ワックス成分を3〜1
5重量%含有する熱可塑性樹脂からなり、オイルレス定
着により画像形成された表面光沢度が25〜45で、か
つ、画像表面が平坦表面に多数の凹孔6が形成された形
状を有する透光性トナー画像2を有すると共に、該透光
性トナー画像上に、透明フイルム4に粘着剤層3を設け
た透明粘着シート5が粘着剤層側3から貼着されたもの
である。
に示すごとく、透明基材1上に、ワックス成分を3〜1
5重量%含有する熱可塑性樹脂からなり、オイルレス定
着により画像形成された表面光沢度が25〜45で、か
つ、画像表面が平坦表面に多数の凹孔6が形成された形
状を有する透光性トナー画像2を有すると共に、該透光
性トナー画像上に、透明フイルム4に粘着剤層3を設け
た透明粘着シート5が粘着剤層側3から貼着されたもの
である。
【0017】透明基材1としては、定着器におけるトナ
ー定着温度で熱変形しない耐熱性を有するプラスチック
フイルムとするとよく、例えば表面平滑で透光性を有す
る無延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエ
ステルフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリアミ
ドイミドフイルム等が例示され、膜厚としては50〜2
00μm、好ましくは70〜120μmである。このよ
うな透明基材としては、例えば住友3M社製「CG37
10」、「PP2260」、エーワン社製「2706
0」等が例示される。
ー定着温度で熱変形しない耐熱性を有するプラスチック
フイルムとするとよく、例えば表面平滑で透光性を有す
る無延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエ
ステルフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリアミ
ドイミドフイルム等が例示され、膜厚としては50〜2
00μm、好ましくは70〜120μmである。このよ
うな透明基材としては、例えば住友3M社製「CG37
10」、「PP2260」、エーワン社製「2706
0」等が例示される。
【0018】本発明における透光性トナー画像を形成す
るためのトナーとしては、オイルレス定着器を使用して
定着されるオイルレス定着用トナーであり、トナー粒子
は、熱可塑性樹脂バインダー、着色剤、ワックスからな
るトナー母粒子、また、必要に応じてトナー母粒子に内
添もしくは外添される荷電制御剤、また、流動性向上剤
やグロス調整剤等の外添粒子からなる。
るためのトナーとしては、オイルレス定着器を使用して
定着されるオイルレス定着用トナーであり、トナー粒子
は、熱可塑性樹脂バインダー、着色剤、ワックスからな
るトナー母粒子、また、必要に応じてトナー母粒子に内
添もしくは外添される荷電制御剤、また、流動性向上剤
やグロス調整剤等の外添粒子からなる。
【0019】熱可塑性樹脂バインダーとしては、ポリエ
ステル樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹
脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等の
単独、または混合物が挙げられるが、特にポリエステル
樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂の単
独、または混合物が好ましい。
ステル樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹
脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等の
単独、または混合物が挙げられるが、特にポリエステル
樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂の単
独、または混合物が好ましい。
【0020】ポリエステル樹脂としては、二価のアルコ
ール成分と二価の酸成分とを重縮合反応させるに際し
て、三価以上のアルコール成分や酸成分を併用して架橋
処理したポリエステル樹脂が挙げられる。2価のアルコ
ール成分としてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、水素化ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビ
スフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノー
ルAが例示される。また、二価の酸成分としてはマレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタ
コン酸等の不飽和二塩基酸、テトラクロロ無水フタル
酸、ヘット酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、エンドメチレンテト
ラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸等の飽和二塩基酸の単独、または
混合物が例示される。
ール成分と二価の酸成分とを重縮合反応させるに際し
て、三価以上のアルコール成分や酸成分を併用して架橋
処理したポリエステル樹脂が挙げられる。2価のアルコ
ール成分としてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、水素化ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビ
スフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノー
ルAが例示される。また、二価の酸成分としてはマレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタ
コン酸等の不飽和二塩基酸、テトラクロロ無水フタル
酸、ヘット酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、エンドメチレンテト
ラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸等の飽和二塩基酸の単独、または
混合物が例示される。
【0021】架橋成分である三価以上のアルコール成分
としては、例えばグリセリン、ソルビトール、1,2,
3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、
1,2,5−ペンタントリオール、2−メチルプロパン
トリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等の多価アルコー
ルが例示される。また、三価以上の酸成分としてはトリ
メリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、エンボール三量体酸及びこれらの無水物の単独ま
たは混合物が例示される。
としては、例えばグリセリン、ソルビトール、1,2,
3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、
1,2,5−ペンタントリオール、2−メチルプロパン
トリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等の多価アルコー
ルが例示される。また、三価以上の酸成分としてはトリ
メリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、エンボール三量体酸及びこれらの無水物の単独ま
たは混合物が例示される。
【0022】ポリエステル樹脂としては、架橋成分を含
有していることが重要であり、THF不溶分を2〜40
重量%、好ましくは5〜20重量%含有するものであ
る。THF不溶分は樹脂0.5gを溶媒としてTHFを
用いて、円筒濾紙を使用したソックスレー抽出器により
12時間抽出し、円筒濾紙に残存するTHF不溶分を秤
量し、樹脂全量に対する割合(重量%)を計算すること
により求められる。
有していることが重要であり、THF不溶分を2〜40
重量%、好ましくは5〜20重量%含有するものであ
る。THF不溶分は樹脂0.5gを溶媒としてTHFを
用いて、円筒濾紙を使用したソックスレー抽出器により
12時間抽出し、円筒濾紙に残存するTHF不溶分を秤
量し、樹脂全量に対する割合(重量%)を計算すること
により求められる。
【0023】THF不溶分が2重量%より少ないと定着
に際してトナー画像表面の凹凸が無くなり、定着ロール
からの剥離が悪くなると共に、出力されたトナー像にテ
カリが生じ、読取りにくくなる。また、40重量%より
多いと、トナーが融けにくく、高速での定着が出来にく
くなり、また、添加剤の分散性が悪化するので好ましく
ない。
に際してトナー画像表面の凹凸が無くなり、定着ロール
からの剥離が悪くなると共に、出力されたトナー像にテ
カリが生じ、読取りにくくなる。また、40重量%より
多いと、トナーが融けにくく、高速での定着が出来にく
くなり、また、添加剤の分散性が悪化するので好ましく
ない。
【0024】また、ポリエステル樹脂における軟化点は
90〜150℃、好ましくは100〜130℃、ガラス
転移温度は50〜70℃、好ましくは55〜65℃であ
り、また、数平均分子量は1,000〜50,000、
好ましくは1,500〜3,500、重量平均分子量は
10,000〜50,000、好ましくは15,000
〜35,000である。なお、本発明における軟化点、
ガラス転移温度はセイコー電子(株)製「DSC12
0」で測定されるものであり、また、分子量はGPCに
よるポリスチレン換算での測定値である。
90〜150℃、好ましくは100〜130℃、ガラス
転移温度は50〜70℃、好ましくは55〜65℃であ
り、また、数平均分子量は1,000〜50,000、
好ましくは1,500〜3,500、重量平均分子量は
10,000〜50,000、好ましくは15,000
〜35,000である。なお、本発明における軟化点、
ガラス転移温度はセイコー電子(株)製「DSC12
0」で測定されるものであり、また、分子量はGPCに
よるポリスチレン換算での測定値である。
【0025】スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹
脂としては、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸
エステル系モノマーとを架橋性モノマーと共に重合させ
ることにより得られる。
脂としては、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸
エステル系モノマーとを架橋性モノマーと共に重合させ
ることにより得られる。
【0026】スチレン系モノマーとしては、スチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン等が例示される。また、(メタ)アクリル酸エステ
ル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、
(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸−2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸−2−クロルエチル、(メタ)アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル等が例示される。
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン等が例示される。また、(メタ)アクリル酸エステ
ル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、
(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸−2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸−2−クロルエチル、(メタ)アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル等が例示される。
【0027】また、架橋性モノマーとしては、ジビニル
ベンゼン、ジビニルナフタレン、例えばエチレングリコ
ールジアクリレート等のアルキル鎖で結合されたジ(メ
タ)アクリレート化合物、ジエチレングリコールジアク
リレート等のエーテル結合を含むアルキル鎖で結合され
たジ(メタ)アクリレート化合物、ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジアクリレート等の芳香族基およびエーテル結合を
含む鎖で結合されたジ(メタ)アクリレート化合物、ポ
リエステル型ジ(メタ)アクリレート化合物、ヘンタエ
リスリトールトリアクリレート等の多官能化合物、トリ
アリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート等が例
示される。
ベンゼン、ジビニルナフタレン、例えばエチレングリコ
ールジアクリレート等のアルキル鎖で結合されたジ(メ
タ)アクリレート化合物、ジエチレングリコールジアク
リレート等のエーテル結合を含むアルキル鎖で結合され
たジ(メタ)アクリレート化合物、ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジアクリレート等の芳香族基およびエーテル結合を
含む鎖で結合されたジ(メタ)アクリレート化合物、ポ
リエステル型ジ(メタ)アクリレート化合物、ヘンタエ
リスリトールトリアクリレート等の多官能化合物、トリ
アリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート等が例
示される。
【0028】スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹
脂は、架橋成分を含有していることが重要であり、架橋
成分が40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%
含有するものである。スチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂における架橋成分は、THF不溶分量から同
定する方法により測定される。
脂は、架橋成分を含有していることが重要であり、架橋
成分が40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%
含有するものである。スチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂における架橋成分は、THF不溶分量から同
定する方法により測定される。
【0029】架橋成分が40重量%より少ないと定着に
際してトナー画像表面の凹凸が無くなり、出力されたト
ナー像にテカリが生じ、読取りにくくなる。また、60
重量%より多いとトナーが融けにくく高速での定着が出
来にくくなり、また、添加剤の分散性が悪化するので好
ましくない。
際してトナー画像表面の凹凸が無くなり、出力されたト
ナー像にテカリが生じ、読取りにくくなる。また、60
重量%より多いとトナーが融けにくく高速での定着が出
来にくくなり、また、添加剤の分散性が悪化するので好
ましくない。
【0030】スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹
脂における軟化点は90〜150℃、好ましくは100
〜130℃であり、ガラス転移温度は45〜75℃、好
ましくは50〜65℃である。また、数平均分子量は
1,000〜15,000、好ましくは2,000〜1
0,000、重量平均分子量は3万〜25万、好ましく
は5万〜10万である。
脂における軟化点は90〜150℃、好ましくは100
〜130℃であり、ガラス転移温度は45〜75℃、好
ましくは50〜65℃である。また、数平均分子量は
1,000〜15,000、好ましくは2,000〜1
0,000、重量平均分子量は3万〜25万、好ましく
は5万〜10万である。
【0031】熱可塑性樹脂バインダーは、トナー母粒子
中80〜95重量%、好ましくは85〜93重量%含有
させるとよい。
中80〜95重量%、好ましくは85〜93重量%含有
させるとよい。
【0032】透光性カラートナーにおける着色剤として
は以下に示すような、各種、各色の顔料、染料が使用可
能である。黄色顔料としては、C.I.10316(ナフトール
イエローS)、C.I.11710(ハンザエロー10G)、C.I.11
660(ハンザエロー5G)、C.I.11670(ハンザエロー3
G)、C.I.11680(ハンザエローG)、C.I.11730(ハン
ザエローGR)、C.I.11735(ハンザエローA)、C.I.117
40(ハンザエローNR)、C.I.12710(ハンザエロー
R)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090
(ベンジジンエロー)、C.I.21095(ベンジジンエロー
G)、C.I.21100(ベンジジンエローGR)、C.I.20040
(パーマネントエローNCG)、C.I.21220(バルカンファ
ストエロー5)、C.I.21135(バルカンファストエロー
R)などがある。赤色顔料としては、C.I.12055(スタ
ーリンI)、C.I.12075(パーマネントオレンジ)、C.
I.12175(リソールファストオレンジ3GL)、C.I.12305
(パーマネントオレンジGTR)、C.I.11725(ハンザエロ
ー3R)、C.I.21165(バルカンファストオレンジGG)、
C.I.21110(ベンジジンオレンジG)、C.I.12120(パー
マネントレッド4R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12
085(ファイヤーレッド)、C.I.12315(ブリリアントフ
ァストスカーレット)、C.I.12310(パーマネントレッ
ドF2R)、C.I.12335(パーマネントレッドF4R)、C.I.1
2440(パーマネントレッドFRL)、C.I.12460(パーマネ
ントレッドFRLL)、C.I.12420(パーマネントレッドF4R
H)、C.I.12450(ライトファストレッドトーナーB)、
C.I.12490(パーマネントカーミンFB)、C.I.15850(ブ
リリアントカーミン6B)などがある。また、青色顔料と
しては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブルー)、
C.I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.74180(ファ
ーストスカイブルー)などがある。
は以下に示すような、各種、各色の顔料、染料が使用可
能である。黄色顔料としては、C.I.10316(ナフトール
イエローS)、C.I.11710(ハンザエロー10G)、C.I.11
660(ハンザエロー5G)、C.I.11670(ハンザエロー3
G)、C.I.11680(ハンザエローG)、C.I.11730(ハン
ザエローGR)、C.I.11735(ハンザエローA)、C.I.117
40(ハンザエローNR)、C.I.12710(ハンザエロー
R)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090
(ベンジジンエロー)、C.I.21095(ベンジジンエロー
G)、C.I.21100(ベンジジンエローGR)、C.I.20040
(パーマネントエローNCG)、C.I.21220(バルカンファ
ストエロー5)、C.I.21135(バルカンファストエロー
R)などがある。赤色顔料としては、C.I.12055(スタ
ーリンI)、C.I.12075(パーマネントオレンジ)、C.
I.12175(リソールファストオレンジ3GL)、C.I.12305
(パーマネントオレンジGTR)、C.I.11725(ハンザエロ
ー3R)、C.I.21165(バルカンファストオレンジGG)、
C.I.21110(ベンジジンオレンジG)、C.I.12120(パー
マネントレッド4R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12
085(ファイヤーレッド)、C.I.12315(ブリリアントフ
ァストスカーレット)、C.I.12310(パーマネントレッ
ドF2R)、C.I.12335(パーマネントレッドF4R)、C.I.1
2440(パーマネントレッドFRL)、C.I.12460(パーマネ
ントレッドFRLL)、C.I.12420(パーマネントレッドF4R
H)、C.I.12450(ライトファストレッドトーナーB)、
C.I.12490(パーマネントカーミンFB)、C.I.15850(ブ
リリアントカーミン6B)などがある。また、青色顔料と
しては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブルー)、
C.I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.74180(ファ
ーストスカイブルー)などがある。
【0033】着色剤は、単独であるいは複数組合せて用
いることができるが、トナー母粒子中、3〜6重量%、
好ましくは4〜5重量%含有させるとよい。着色剤の含
有量が6重量%より多いとトナーの定着性および透明性
が低下し、一方、3重量%より少ないと所望の画像濃度
が得られないおそれがある。
いることができるが、トナー母粒子中、3〜6重量%、
好ましくは4〜5重量%含有させるとよい。着色剤の含
有量が6重量%より多いとトナーの定着性および透明性
が低下し、一方、3重量%より少ないと所望の画像濃度
が得られないおそれがある。
【0034】本発明におけるオイルレス定着用トナー中
に分散されるワックス類としては、具体的にはパラフィ
ンワックス、ポリオレフィンワックス、芳香族基を有す
る変性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天然
ワックス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3(CH2)
11またはCH3(CH2)12以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖
カルボン酸、そのエステル、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸ビスアミド等を単独あるいは複数種組合せて
使用することができる。ワックス類としては、セイコー
電子(株)製「DSC120」で測定されるDSC吸熱
曲線における吸熱メインピーク値である軟化点(融点)
が40〜130℃、好ましくは50〜120℃のもので
ある。軟化点が40℃未満の場合は、トナーの耐ブロッ
キング性及び保形性が不充分であり、軟化点が130℃
を越える場合は定着温度又は定着圧を下げる効果が少な
い。
に分散されるワックス類としては、具体的にはパラフィ
ンワックス、ポリオレフィンワックス、芳香族基を有す
る変性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天然
ワックス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3(CH2)
11またはCH3(CH2)12以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖
カルボン酸、そのエステル、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸ビスアミド等を単独あるいは複数種組合せて
使用することができる。ワックス類としては、セイコー
電子(株)製「DSC120」で測定されるDSC吸熱
曲線における吸熱メインピーク値である軟化点(融点)
が40〜130℃、好ましくは50〜120℃のもので
ある。軟化点が40℃未満の場合は、トナーの耐ブロッ
キング性及び保形性が不充分であり、軟化点が130℃
を越える場合は定着温度又は定着圧を下げる効果が少な
い。
【0035】ポリプロピレンワックス等のポリオレフィ
ンワックスは結晶性が高く耐高温オフセット性に優れる
ものとできるが、OHP用印刷物にあってはその結晶性
のために投影画像とした際に透明性が低下するという問
題がある。また、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖を1
つ以上有するエステルワックス類は、透光性トナー画像
における透明性を低下させずに耐高温オフセット性に優
れるものとできるので好ましい。
ンワックスは結晶性が高く耐高温オフセット性に優れる
ものとできるが、OHP用印刷物にあってはその結晶性
のために投影画像とした際に透明性が低下するという問
題がある。また、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖を1
つ以上有するエステルワックス類は、透光性トナー画像
における透明性を低下させずに耐高温オフセット性に優
れるものとできるので好ましい。
【0036】ワックス類は、トナー母粒子中3〜15重
量%、好ましくは3〜8重量%、さらに好ましくは5〜
7重量%含有させるとよい。ワックスの含有量が3重量
%より少ないと、オイルレス定着用トナーとして耐高温
オフセット性が低下し、また、15重量%より多いと、
OHP用印刷物とした際の透明性を低下させ、また、ト
ナー粒子同士の融着が生じるので好ましくない。
量%、好ましくは3〜8重量%、さらに好ましくは5〜
7重量%含有させるとよい。ワックスの含有量が3重量
%より少ないと、オイルレス定着用トナーとして耐高温
オフセット性が低下し、また、15重量%より多いと、
OHP用印刷物とした際の透明性を低下させ、また、ト
ナー粒子同士の融着が生じるので好ましくない。
【0037】オイルレス定着用トナーにあっては、含有
するワックス量が多く、定着操作によりワックス類が析
出し、結晶粒による隙間が形成されるので、トナー画像
表面が荒れ、画像とした際のヘーズ値が高くなるが、後
述するように、粘着剤によりその表面の凹凸による散乱
を防止できる。
するワックス量が多く、定着操作によりワックス類が析
出し、結晶粒による隙間が形成されるので、トナー画像
表面が荒れ、画像とした際のヘーズ値が高くなるが、後
述するように、粘着剤によりその表面の凹凸による散乱
を防止できる。
【0038】荷電制御剤としては、トナー母粒子中に内
添及び/またはトナー粒子に外添され、摩擦帯電により
正または負の荷電を与え得るものであれば、特に限定さ
れず有機あるいは無機の各種のものを使用できる。
添及び/またはトナー粒子に外添され、摩擦帯電により
正または負の荷電を与え得るものであれば、特に限定さ
れず有機あるいは無機の各種のものを使用できる。
【0039】正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシ
ンベースEX(オリエント化学工業(株)製)、第4級ア
ンモニウム塩P−51(オリエント化学工業(株)製)、
ニグロシン ボントロンN−01(オリエント化学工業
(株)製)、スーダンチーフシュバルツBB(ソルベント
ブラック3:Colr Index 26150)、フェットシュバルツHB
N(C.I.NO.26150)、ブリリアントスピリッツシュバル
ツTN(ファルベン・ファブリッケン・バイヤ社製)、ザ
ボンシュバルツX(ファルベルケ・ヘキスト社製)、さ
らにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン
酸キレート顔料などが挙げられる。中でも第4級アンモ
ニウム塩P−51が好ましい。
ンベースEX(オリエント化学工業(株)製)、第4級ア
ンモニウム塩P−51(オリエント化学工業(株)製)、
ニグロシン ボントロンN−01(オリエント化学工業
(株)製)、スーダンチーフシュバルツBB(ソルベント
ブラック3:Colr Index 26150)、フェットシュバルツHB
N(C.I.NO.26150)、ブリリアントスピリッツシュバル
ツTN(ファルベン・ファブリッケン・バイヤ社製)、ザ
ボンシュバルツX(ファルベルケ・ヘキスト社製)、さ
らにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン
酸キレート顔料などが挙げられる。中でも第4級アンモ
ニウム塩P−51が好ましい。
【0040】また、負荷電制御剤としては、例えば、オ
イルブラック(Color Index 26150)、オイルブラックB
Y(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジゴ
系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導体、
スピロンブラックTRH(保土谷化学工業(株)製)、ボ
ントロンS−34(オリエント化学工業(株)製)、ニグ
ロシンSO(オリエント化学工業(株)製)、セレスシュ
バルツ(R)G(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社
製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、
アゾオイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社
製)などが挙げられる。中でも、サリチル酸金属錯体E
−81が好ましい。これらの荷電制御剤は、単独であるい
は複数種組合せて使用することができるが、トナー母粒
子中に0.5〜3重量%含有させるか、または外添させ
るとよい。
イルブラック(Color Index 26150)、オイルブラックB
Y(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジゴ
系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導体、
スピロンブラックTRH(保土谷化学工業(株)製)、ボ
ントロンS−34(オリエント化学工業(株)製)、ニグ
ロシンSO(オリエント化学工業(株)製)、セレスシュ
バルツ(R)G(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社
製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、
アゾオイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社
製)などが挙げられる。中でも、サリチル酸金属錯体E
−81が好ましい。これらの荷電制御剤は、単独であるい
は複数種組合せて使用することができるが、トナー母粒
子中に0.5〜3重量%含有させるか、または外添させ
るとよい。
【0041】その他、トナー母粒子には磁性粒子、分散
剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0042】また、本発明のオイルレス定着用トナーに
は、外添粒子として流動性改質剤やトナー画像のグロス
調整剤をトナー母粒子に外添するとよい。流動性改質剤
としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸鉛等の脂肪酸金属塩微粒子、酸化鉄、
酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化
物微粒子、また、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ、ま
たは該シリカにシランカツプリング剤、チタンカツプリ
ング剤、シリコンオイルなどにより表面処理を施した処
理シリカなどのシリカ微粒子の1種或いは2種以上の混
合物が例示される。流動性改質剤の粒径(一次平均粒
径)は、電子顕微鏡法で0.001〜2μmの範囲であ
り、好ましくは、0.002〜0.2μmである。
は、外添粒子として流動性改質剤やトナー画像のグロス
調整剤をトナー母粒子に外添するとよい。流動性改質剤
としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸鉛等の脂肪酸金属塩微粒子、酸化鉄、
酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化
物微粒子、また、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ、ま
たは該シリカにシランカツプリング剤、チタンカツプリ
ング剤、シリコンオイルなどにより表面処理を施した処
理シリカなどのシリカ微粒子の1種或いは2種以上の混
合物が例示される。流動性改質剤の粒径(一次平均粒
径)は、電子顕微鏡法で0.001〜2μmの範囲であ
り、好ましくは、0.002〜0.2μmである。
【0043】流動性改質剤の外添量としては、トナー母
粒子に対して2〜5重量%、好ましくは2〜3.5重量
%である。2重量%未満では流動性改質に効果はなく、
5重量部を超えるとカブリや文字のにじみ、機内飛散を
助長する。
粒子に対して2〜5重量%、好ましくは2〜3.5重量
%である。2重量%未満では流動性改質に効果はなく、
5重量部を超えるとカブリや文字のにじみ、機内飛散を
助長する。
【0044】本発明のオイルレス定着用トナーにあって
は、定着器における加熱温度では溶融しない部分とし
て、バインダー樹脂であるポリエステル樹脂としてTH
F不溶分、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂
として架橋成分を積極的に形成させ、オイルレス定着に
より画像形成された際の透光性トナー画像の表面光沢度
を25〜45の範囲とするものであるが、トナー画像に
おける表面光沢度を上記範囲内とするために、トナー母
粒子にグロス調整剤を外添してもよい。
は、定着器における加熱温度では溶融しない部分とし
て、バインダー樹脂であるポリエステル樹脂としてTH
F不溶分、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂
として架橋成分を積極的に形成させ、オイルレス定着に
より画像形成された際の透光性トナー画像の表面光沢度
を25〜45の範囲とするものであるが、トナー画像に
おける表面光沢度を上記範囲内とするために、トナー母
粒子にグロス調整剤を外添してもよい。
【0045】グロス調整剤としては、ポリメチルメタク
リレート等のポリエステル樹脂微粒子、フツ化ビニリデ
ン微粒子、ポリテトラフルオロエチレン微粒子等のフツ
素系樹脂微粒子、アクリル樹脂系微粒子等を使用すると
よく、その粒径(一次平均粒径)としては電子顕微鏡法
で0.05〜0.3μmであり、好ましくは、0.1〜
0.2μmである。
リレート等のポリエステル樹脂微粒子、フツ化ビニリデ
ン微粒子、ポリテトラフルオロエチレン微粒子等のフツ
素系樹脂微粒子、アクリル樹脂系微粒子等を使用すると
よく、その粒径(一次平均粒径)としては電子顕微鏡法
で0.05〜0.3μmであり、好ましくは、0.1〜
0.2μmである。
【0046】グロス調整剤の添加量は、トナー画像にお
ける表面光沢度を25〜45の範囲とするために必要な
量を添加されるが、上述した流動性改質剤含め外添粒子
全体としては、トナー母粒子に対して2〜5.5重量
%、好ましくは2.5〜3.5重量%である。
ける表面光沢度を25〜45の範囲とするために必要な
量を添加されるが、上述した流動性改質剤含め外添粒子
全体としては、トナー母粒子に対して2〜5.5重量
%、好ましくは2.5〜3.5重量%である。
【0047】本発明オイルレス定着用トナーは、熱可塑
性樹脂バインダー、着色剤、ワックス類、荷電制御剤等
の添加剤を所定量ヘンシェルミキサー20B(三井鉱山
(株))に投入し、均一混合した後、二軸混練押出機
(池貝化成(株)製PCM−30)を使用して溶融混練
し、結着樹脂中への各添加剤を分散固定化し、次いで、
混練物を粗粉砕して粒度調整をした後、ジェット粉砕機
「200AFG」(ホソカワミクロン(株))又は「I
DS−2」(日本ニューマチック工業(株))を使用
し、ジェットエアーによる衝突粉砕により、微粉砕し、
平均粒子径1〜8μmのものとする。次いで、微粉を除
去し、粒径分布のシャープ化を目的として、風力又はロ
ーター回転による粒度調整を風力分級装置「100AT
P」(ホソカワミクロン(株))又は「DSX−2」
(日本ニューマチック工業(株))又は「エルボージェ
ット」(日鉄鉱業(株))等を使用して行なう。この分
級工程により得られる着色樹脂粒子は、円形度が0.7
0〜0.92のものである。得られた着色樹脂粒子と流
動化剤やグロス調整剤等の外添粒子を所定量ヘンシェル
ミキサー20B(三井鉱山(株))に投入し、均一混合
して本発明のオイルレス定着用トナーが得られる。この
ようにして得られる粉砕法トナーとしては、平均粒径が
5μm〜10μm、好ましくは6μm〜9μmである。
なお、本発明にあって、トナー粒子における粒径はコー
ルター法(コールター社製「コールターマルチサイザー
III 」)により測定される体積平均粒径である。
性樹脂バインダー、着色剤、ワックス類、荷電制御剤等
の添加剤を所定量ヘンシェルミキサー20B(三井鉱山
(株))に投入し、均一混合した後、二軸混練押出機
(池貝化成(株)製PCM−30)を使用して溶融混練
し、結着樹脂中への各添加剤を分散固定化し、次いで、
混練物を粗粉砕して粒度調整をした後、ジェット粉砕機
「200AFG」(ホソカワミクロン(株))又は「I
DS−2」(日本ニューマチック工業(株))を使用
し、ジェットエアーによる衝突粉砕により、微粉砕し、
平均粒子径1〜8μmのものとする。次いで、微粉を除
去し、粒径分布のシャープ化を目的として、風力又はロ
ーター回転による粒度調整を風力分級装置「100AT
P」(ホソカワミクロン(株))又は「DSX−2」
(日本ニューマチック工業(株))又は「エルボージェ
ット」(日鉄鉱業(株))等を使用して行なう。この分
級工程により得られる着色樹脂粒子は、円形度が0.7
0〜0.92のものである。得られた着色樹脂粒子と流
動化剤やグロス調整剤等の外添粒子を所定量ヘンシェル
ミキサー20B(三井鉱山(株))に投入し、均一混合
して本発明のオイルレス定着用トナーが得られる。この
ようにして得られる粉砕法トナーとしては、平均粒径が
5μm〜10μm、好ましくは6μm〜9μmである。
なお、本発明にあって、トナー粒子における粒径はコー
ルター法(コールター社製「コールターマルチサイザー
III 」)により測定される体積平均粒径である。
【0048】次に、本発明のオイルレス定着用トナーが
適用される画像形成装置について、ロータリー現像ユニ
ットを備えた画像形成装置を例として説明する。
適用される画像形成装置について、ロータリー現像ユニ
ットを備えた画像形成装置を例として説明する。
【0049】図2は画像形成装置の実施の形態を示す図
であり、10はロータリー現像ユニット、11はプロセ
スユニット、21は現像器、22は現像ローラ、23は
感光体、24は1次転写装置、25は中間転写媒体、2
6は2次転写装置、27はレーザー書込ユニット、28
は給紙トレイ、29は給紙ローラ、30はレジローラ、
31は搬送通路、32は定着装置、33は排出装置、3
4は排紙トレイを示す。
であり、10はロータリー現像ユニット、11はプロセ
スユニット、21は現像器、22は現像ローラ、23は
感光体、24は1次転写装置、25は中間転写媒体、2
6は2次転写装置、27はレーザー書込ユニット、28
は給紙トレイ、29は給紙ローラ、30はレジローラ、
31は搬送通路、32は定着装置、33は排出装置、3
4は排紙トレイを示す。
【0050】本発明に係る画像形成装置は、図2に示す
ようにプロセスユニット11の潜像担持体である感光体
23の外周に、その回転方向に沿って感光体23を一様
に帯電するための帯電装置、感光体23上に静電潜像を
形成するためのレーザー書込ユニット27、静電潜像を
現像するためのロータリー現像ユニット10、感光体2
3上に形成された単色のトナー像を転写するための中間
転写媒体25、及び1次転写装置24などが配設され
る。感光体23は、薄肉円筒状の導電性基材とその表面
に形成された感光層とを有する。そして、給紙トレイ2
8から給紙ローラ29、レジローラ30を通して2次転
写装置26に記録媒体(透明基材等)を搬送し、2次転
写装置26で4色のフルカラー像が転写された記録媒体
を排紙トレイ34へ搬送する経路にトナー像を定着する
ための定着装置32、排出装置33が配設される。
ようにプロセスユニット11の潜像担持体である感光体
23の外周に、その回転方向に沿って感光体23を一様
に帯電するための帯電装置、感光体23上に静電潜像を
形成するためのレーザー書込ユニット27、静電潜像を
現像するためのロータリー現像ユニット10、感光体2
3上に形成された単色のトナー像を転写するための中間
転写媒体25、及び1次転写装置24などが配設され
る。感光体23は、薄肉円筒状の導電性基材とその表面
に形成された感光層とを有する。そして、給紙トレイ2
8から給紙ローラ29、レジローラ30を通して2次転
写装置26に記録媒体(透明基材等)を搬送し、2次転
写装置26で4色のフルカラー像が転写された記録媒体
を排紙トレイ34へ搬送する経路にトナー像を定着する
ための定着装置32、排出装置33が配設される。
【0051】ロータリー現像ユニット10には、イエロ
ーY、シアンC、マゼンタM、ブラックKの4つの現像
器21が回転可能に配設され、感光体23の1回転毎に
選択的に1つの現像器21の現像剤担持体である現像ロ
ーラ22が感光体23に当接可能になっている。なお、
各現像器21にはそれぞれのトナーが収納されたトナー
カートリッジが連結され、トナーの補給を行うようにし
ている。そして、図示しないコンピュータからの画像形
成信号が入力されると、感光体23、ロータリー現像ユ
ニット10の現像ローラ22、中間転写媒体25が回転
駆動され、まず、感光体23の外周面が帯電装置によっ
て一様に帯電される。しかる後、レーザー書込ユニット
27によって第1色、例えばYの画像情報に応じた選択
的な露光がなされ、イエローの静電潜像が感光体23の
表面に形成される。このとき、ロータリー現像ユニット
10は、イエロー用現像器の現像ローラ22が感光体2
3に当接するように回転移動して接触する。このことに
より、イエローの静電潜像のトナー像が感光体23上に
形成される。その後、1次転写装置24には、トナーの
帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体2
3上に形成されたトナー像が中間転写媒体25上に転写
される。この間、2次転写装置26は、中間転写媒体2
5から離間されている。
ーY、シアンC、マゼンタM、ブラックKの4つの現像
器21が回転可能に配設され、感光体23の1回転毎に
選択的に1つの現像器21の現像剤担持体である現像ロ
ーラ22が感光体23に当接可能になっている。なお、
各現像器21にはそれぞれのトナーが収納されたトナー
カートリッジが連結され、トナーの補給を行うようにし
ている。そして、図示しないコンピュータからの画像形
成信号が入力されると、感光体23、ロータリー現像ユ
ニット10の現像ローラ22、中間転写媒体25が回転
駆動され、まず、感光体23の外周面が帯電装置によっ
て一様に帯電される。しかる後、レーザー書込ユニット
27によって第1色、例えばYの画像情報に応じた選択
的な露光がなされ、イエローの静電潜像が感光体23の
表面に形成される。このとき、ロータリー現像ユニット
10は、イエロー用現像器の現像ローラ22が感光体2
3に当接するように回転移動して接触する。このことに
より、イエローの静電潜像のトナー像が感光体23上に
形成される。その後、1次転写装置24には、トナーの
帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体2
3上に形成されたトナー像が中間転写媒体25上に転写
される。この間、2次転写装置26は、中間転写媒体2
5から離間されている。
【0052】上記の処理が画像形成信号の第2色目、第
3色目、第4色目に対応して繰り返して実行されること
により、各画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像
が中間転写媒体25上において重ね合わされて転写さ
れ、フルカラー画像が形成される。そして、このフルカ
ラー画像が2次転写装置26に達するタイミングで、記
録媒体が搬送通路31からレジローラ30を通して2次
転写装置26に搬送され、2次転写装置26が中間転写
媒体25に押圧されるとともに2次転写電圧が印加さ
れ、中間転写媒体25上のフルカラートナー像が記録媒
体上に転写される。このようにして記録媒体上に転写さ
れたフルカラートナー像は、定着装置32により加熱加
圧されて定着される。なお、この画像形成装置は、4色
のトナーによりフルカラー画像を形成することができる
カラー電子写真プリンタであるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、電子写真法を用いる全てのカラー
画像形成装置に適用可能である。
3色目、第4色目に対応して繰り返して実行されること
により、各画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像
が中間転写媒体25上において重ね合わされて転写さ
れ、フルカラー画像が形成される。そして、このフルカ
ラー画像が2次転写装置26に達するタイミングで、記
録媒体が搬送通路31からレジローラ30を通して2次
転写装置26に搬送され、2次転写装置26が中間転写
媒体25に押圧されるとともに2次転写電圧が印加さ
れ、中間転写媒体25上のフルカラートナー像が記録媒
体上に転写される。このようにして記録媒体上に転写さ
れたフルカラートナー像は、定着装置32により加熱加
圧されて定着される。なお、この画像形成装置は、4色
のトナーによりフルカラー画像を形成することができる
カラー電子写真プリンタであるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、電子写真法を用いる全てのカラー
画像形成装置に適用可能である。
【0053】定着装置32は、2ローラー定着器よりな
り、トナー像を有する透明基材がヒートローラ間を搬送
される際に熱圧によりトナー像を透明基材上に定着させ
るものである。トナー画像側に接する定着ローラーとし
ては、金属芯上に膜厚0.01〜0.2mmの樹脂層を
設けたもの(φ20〜50mm)が例示され、定着ロー
ラにおけるローラ硬度がアスカーCで80度以上、好ま
しくは90度以上とするもので、上限は一般に98度程
度である。樹脂層としてはポリスルホン酸系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂等が
例示されるが弗素樹脂が好ましく、例えばテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルコキシ共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等が例
示される。弗素系樹脂層は、弗素樹脂を弗素系溶剤に溶
解して芯上にコーティングしたコート物でも、また、チ
ューブ状フイルムを金属芯に嵌合して形成されたもので
もよい。
り、トナー像を有する透明基材がヒートローラ間を搬送
される際に熱圧によりトナー像を透明基材上に定着させ
るものである。トナー画像側に接する定着ローラーとし
ては、金属芯上に膜厚0.01〜0.2mmの樹脂層を
設けたもの(φ20〜50mm)が例示され、定着ロー
ラにおけるローラ硬度がアスカーCで80度以上、好ま
しくは90度以上とするもので、上限は一般に98度程
度である。樹脂層としてはポリスルホン酸系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂等が
例示されるが弗素樹脂が好ましく、例えばテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルコキシ共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等が例
示される。弗素系樹脂層は、弗素樹脂を弗素系溶剤に溶
解して芯上にコーティングしたコート物でも、また、チ
ューブ状フイルムを金属芯に嵌合して形成されたもので
もよい。
【0054】トナー像に接する定着ローラ表面はオイル
塗布を必要としないものであるが、後述する粘着シート
との粘着性に影響を与えない範囲でオイル塗布されてい
てもよい。また、加圧ローラーとしては、金属芯上に5
mm厚のシリコーンゴムコートし、該コート上にPFA
チューブを被せたもの(φ25〜50mm)でローラ硬
度はアスカーCで30〜60度、好ましくは45〜55
度のものが例示される。
塗布を必要としないものであるが、後述する粘着シート
との粘着性に影響を与えない範囲でオイル塗布されてい
てもよい。また、加圧ローラーとしては、金属芯上に5
mm厚のシリコーンゴムコートし、該コート上にPFA
チューブを被せたもの(φ25〜50mm)でローラ硬
度はアスカーCで30〜60度、好ましくは45〜55
度のものが例示される。
【0055】定着条件としては160〜195℃で、ニ
ップ幅7〜10mmとされ、透明基材上に定着形成され
るトナー画像の厚みは、単色の場合には3〜7μmであ
り、カラー画像の場合には3〜15μmである。
ップ幅7〜10mmとされ、透明基材上に定着形成され
るトナー画像の厚みは、単色の場合には3〜7μmであ
り、カラー画像の場合には3〜15μmである。
【0056】本発明におけるトナー画像表面の表面光沢
度(グロス値)は25〜45、好ましくは25〜35の
ものとされる。なお、表面光沢度は村上色彩研究所製
「GM−26D」を使用し、75度入射の値を測定する
ものである。また、上記の定着条件下で定着されたトナ
ー画像表面の表面粗さはJISB0601−1982に
基づく十点平均粗さ(Rz )が1〜10μm、好ましく
は3〜5μmのものである。
度(グロス値)は25〜45、好ましくは25〜35の
ものとされる。なお、表面光沢度は村上色彩研究所製
「GM−26D」を使用し、75度入射の値を測定する
ものである。また、上記の定着条件下で定着されたトナ
ー画像表面の表面粗さはJISB0601−1982に
基づく十点平均粗さ(Rz )が1〜10μm、好ましく
は3〜5μmのものである。
【0057】また、本発明における定着ローラは、アス
カーC硬度が80以上のローラ硬度を有するものとする
ものであり、その表層の硬さからトナー画像の出っ張っ
た部分を潰し、「へこみ」部分のトナーに対しては定着
ローラ表面は接触できない。そのため、図1に示すよう
に、画像表面は平坦表面に多数の凹孔6が形成された形
状を有するものであり、これにより、所定の表面光沢度
(グロス値)や表面粗さとすることができる。なお、透
明基板上に透光性トナー画像を形成した状態でのヘーズ
値は、60〜95、好ましくは60〜75とされる。な
お、ヘーズ値は日本電色工業(株)「1001DP」を
使用して測定するものである。本発明にあっては、上記
の表面光沢度の範囲にトナー画像表面が形成されるよう
に、トナー母粒子における熱可塑性樹脂におけるTHF
不溶分や架橋成分の割合や、グロス調整剤の粒径、添加
量等を調整するとよく、また、定着条件が調整されると
よい。
カーC硬度が80以上のローラ硬度を有するものとする
ものであり、その表層の硬さからトナー画像の出っ張っ
た部分を潰し、「へこみ」部分のトナーに対しては定着
ローラ表面は接触できない。そのため、図1に示すよう
に、画像表面は平坦表面に多数の凹孔6が形成された形
状を有するものであり、これにより、所定の表面光沢度
(グロス値)や表面粗さとすることができる。なお、透
明基板上に透光性トナー画像を形成した状態でのヘーズ
値は、60〜95、好ましくは60〜75とされる。な
お、ヘーズ値は日本電色工業(株)「1001DP」を
使用して測定するものである。本発明にあっては、上記
の表面光沢度の範囲にトナー画像表面が形成されるよう
に、トナー母粒子における熱可塑性樹脂におけるTHF
不溶分や架橋成分の割合や、グロス調整剤の粒径、添加
量等を調整するとよく、また、定着条件が調整されると
よい。
【0058】トナー画像の表面光沢度が25未満、ま
た、Rz が10を超えると後述する粘着剤層によっても
OHP用印刷物としての透明性が低く、また、表面光沢
度が45を超えるか、また、Rz が1μm未満であると
テカリを生じ、OHP用印刷物を読取りにくくなるので
好ましくない。本発明におけるトナー画像は、正帯電ト
ナー、負帯電トナーいずれによってもよく、また、単
色、また、カラートナーであってもよく、接触現像方
式、非接触現像方式のいずれにより適用されるものであ
ってもよい。
た、Rz が10を超えると後述する粘着剤層によっても
OHP用印刷物としての透明性が低く、また、表面光沢
度が45を超えるか、また、Rz が1μm未満であると
テカリを生じ、OHP用印刷物を読取りにくくなるので
好ましくない。本発明におけるトナー画像は、正帯電ト
ナー、負帯電トナーいずれによってもよく、また、単
色、また、カラートナーであってもよく、接触現像方
式、非接触現像方式のいずれにより適用されるものであ
ってもよい。
【0059】次に、本発明のOHP用印刷物は、透明基
材上に形成されたトナー画像上に、透明フイルムに粘着
剤層を設けた透明粘着シートをその粘着剤層側から貼着
して形成される。貼着方法としては、熱圧を利用せずに
貼着されるとよく、画像形成装置内でインラインで透明
粘着シートが貼着されるようにしてもよいが、トナー画
像を有する透明基材が画像形成装置から排出された後、
OHP用印刷物を使用する者により透明粘着シートが気
泡の入らないように貼着されてもよい。
材上に形成されたトナー画像上に、透明フイルムに粘着
剤層を設けた透明粘着シートをその粘着剤層側から貼着
して形成される。貼着方法としては、熱圧を利用せずに
貼着されるとよく、画像形成装置内でインラインで透明
粘着シートが貼着されるようにしてもよいが、トナー画
像を有する透明基材が画像形成装置から排出された後、
OHP用印刷物を使用する者により透明粘着シートが気
泡の入らないように貼着されてもよい。
【0060】透明粘着シートにおける透明フイルムとし
ては、例えば表面平滑で透光性を有するポリエチレンテ
レフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポ
エアミドイミドフイルム等が例示され、膜厚としては5
0〜250μm、好ましくは70〜180μmである。
ては、例えば表面平滑で透光性を有するポリエチレンテ
レフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポ
エアミドイミドフイルム等が例示され、膜厚としては5
0〜250μm、好ましくは70〜180μmである。
【0061】粘着剤としては(メタ)アクリル酸樹脂、
(メタ)アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼ
イン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェ
ノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹
脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示さ
れ、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコー
ン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン
系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系粘着剤が
例示され、厚みとしては4μm〜30μmとされるが、
トナー画像の膜厚より大とするとよい。OHP用印刷物
表面の凹凸がなく、投影画像の鮮明性および透明性に優
れるものとできる。
(メタ)アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼ
イン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェ
ノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹
脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示さ
れ、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコー
ン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン
系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系粘着剤が
例示され、厚みとしては4μm〜30μmとされるが、
トナー画像の膜厚より大とするとよい。OHP用印刷物
表面の凹凸がなく、投影画像の鮮明性および透明性に優
れるものとできる。
【0062】本発明のOHP用印刷物にあっては、透明
基材上に表面光沢度が25〜45のトナー画像を有する
ものとし、OHP用印刷物を読取りやすいものとする
が、トナー画像上にはオイルレスの状態であるので、経
時による粘着シートの剥離がないものとできる。また、
粘着剤層はトナー画像表面に析出したワックス粒隗やト
ナー粒子による表面凹凸をカバーして平滑面を形成する
ので、トナー画像表面の凹凸により光散乱が無くなり、
濁りの少ないOHP用印刷物とできる。また、粘着剤と
して、例えばシリコーン系粘着剤を使用すると空気透過
性とでき、多少空気を巻き込んだとしても、その気泡を
拡散排出することができ、投影画像の鮮明性および透明
性に優れるものとできる。
基材上に表面光沢度が25〜45のトナー画像を有する
ものとし、OHP用印刷物を読取りやすいものとする
が、トナー画像上にはオイルレスの状態であるので、経
時による粘着シートの剥離がないものとできる。また、
粘着剤層はトナー画像表面に析出したワックス粒隗やト
ナー粒子による表面凹凸をカバーして平滑面を形成する
ので、トナー画像表面の凹凸により光散乱が無くなり、
濁りの少ないOHP用印刷物とできる。また、粘着剤と
して、例えばシリコーン系粘着剤を使用すると空気透過
性とでき、多少空気を巻き込んだとしても、その気泡を
拡散排出することができ、投影画像の鮮明性および透明
性に優れるものとできる。
【0063】OHP用印刷物とした際のヘーズ値として
は25〜55、好ましくは25〜45のものとされる。
なお、粘着剤としては、その屈折率と透光性トナー画像
の屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01以
下のものを使用するとよく、また、透明基材、透明フイ
ルムにおける屈折率にしても、粘着剤やトナー画像にお
ける屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01
以下のものとするとよい。これにより、投影画像の鮮明
性および透明性に優れるものとできる。
は25〜55、好ましくは25〜45のものとされる。
なお、粘着剤としては、その屈折率と透光性トナー画像
の屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01以
下のものを使用するとよく、また、透明基材、透明フイ
ルムにおける屈折率にしても、粘着剤やトナー画像にお
ける屈折率との差が0.05以下、好ましくは0.01
以下のものとするとよい。これにより、投影画像の鮮明
性および透明性に優れるものとできる。
【0064】
【実施例】以下、実施例により、更に本発明を説明す
る。
る。
【0065】
(実施例1)
・芳香族ジカルボン酸とアルキレンエーテル化ビスフェノールAとの重縮合ポリ
エステルの多価金属化合物による一部架橋物の50:50(重量比)混合物(花
王(株)製、軟化点125℃、ガラス転移点65℃、重量平均分子量12,00
0、数平均分子量3,500、THF不溶分5重量%)
・・・・ 87重量部
・シアン顔料のフタロシアニンブルー ・・・・ 5重量部
・エステルワックス(融点60℃、日本油脂社製「エレクトールWEC−2」)
・・・・ 5重量部
・サリチル酸金属錯体E−81(オリエント化学工業(株)製)
・・・・ 3重量部
とを、ヘンシェルミキサーを用い、均一混合した後、内
温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却
物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉
砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均
粒径7.5μmで、円形度0.925のシアントナーを
得た。
温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却
物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉
砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均
粒径7.5μmで、円形度0.925のシアントナーを
得た。
【0066】上記で得られたトナーに対してジメチルジ
クロロシランにより表面処理したシリカ微粒子(粒径7
nm)を1.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径10n
m)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェルミキ
サー(20リットル)に投入し、2850rpmで、3
分の処理時間で外添処理し、本発明のオイルレス定着用
トナーを作製した。
クロロシランにより表面処理したシリカ微粒子(粒径7
nm)を1.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径10n
m)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェルミキ
サー(20リットル)に投入し、2850rpmで、3
分の処理時間で外添処理し、本発明のオイルレス定着用
トナーを作製した。
【0067】得られたオイルレス定着用トナーを、図2
に示す画像形成装置(中間転写媒体上色重ね方式を使用
した4色カラー電子写真印字装置であって、露光をレー
ザースキャン方式とし、現像を1成分ジャンピング方
式、また、感光体を有機感光体、更に中間転写媒体とし
て表面抵抗制御塗膜を有する中間転写媒体を使用)に装
填すると共に、OHPシートとしては、ポリエチレンテ
レフタレートフイルム(膜厚100μm、住友3M社製
「CG3710」)を使用した。
に示す画像形成装置(中間転写媒体上色重ね方式を使用
した4色カラー電子写真印字装置であって、露光をレー
ザースキャン方式とし、現像を1成分ジャンピング方
式、また、感光体を有機感光体、更に中間転写媒体とし
て表面抵抗制御塗膜を有する中間転写媒体を使用)に装
填すると共に、OHPシートとしては、ポリエチレンテ
レフタレートフイルム(膜厚100μm、住友3M社製
「CG3710」)を使用した。
【0068】また、定着器としては、2ローラ定着器と
し、鉄製の芯がね(厚さ0.5mm)上にフッ素ゴムコ
ート膜(厚さ1mm)を設け、さらに、最表層としてP
FAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した定着ローラ
{ヒータ内蔵、φ35mm、ローラ硬度(アスカーCで
80度)}と、鉄製の芯がね(厚さ5mm)上に6mm
シリコーンゴム層を設け、さらに最表層としてPFAチ
ューブ(厚さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40
mmでヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで45
度)}とからなり、定着ローラ側をトナー画像側とし、
定着ニップ幅8mm、定着温度175℃、定着速度21
5mm/s、定着荷重31kgf/cmの条件とした。
し、鉄製の芯がね(厚さ0.5mm)上にフッ素ゴムコ
ート膜(厚さ1mm)を設け、さらに、最表層としてP
FAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した定着ローラ
{ヒータ内蔵、φ35mm、ローラ硬度(アスカーCで
80度)}と、鉄製の芯がね(厚さ5mm)上に6mm
シリコーンゴム層を設け、さらに最表層としてPFAチ
ューブ(厚さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40
mmでヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで45
度)}とからなり、定着ローラ側をトナー画像側とし、
定着ニップ幅8mm、定着温度175℃、定着速度21
5mm/s、定着荷重31kgf/cmの条件とした。
【0069】画像形成は、OHPシート上に、単色ベタ
(膜厚5.5μm)のトナー画像を印字し、その印字表
面を電子顕微鏡(7500倍)で観察したところ、平坦
表面に多数の凹孔が形成されたものであった。そして、
トナー画像における光沢度は、35であった。また、表
面粗さ(Rz)を測定したところ2.5〜3.3μmで
あった。また、トナー画像におけるヘーズ値は65であ
った。
(膜厚5.5μm)のトナー画像を印字し、その印字表
面を電子顕微鏡(7500倍)で観察したところ、平坦
表面に多数の凹孔が形成されたものであった。そして、
トナー画像における光沢度は、35であった。また、表
面粗さ(Rz)を測定したところ2.5〜3.3μmで
あった。また、トナー画像におけるヘーズ値は65であ
った。
【0070】このトナー画像上に、図1に示すように、
ポリエチレンテレフタレートフイルム(100μm厚)
上にウレタン系接着剤(スリーボンド(株)製)を乾燥
膜厚55μmで塗布形成した粘着剤層を有する粘着シー
トを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着し、本発
明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミネートし
た後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測定したと
ころ35であった。
ポリエチレンテレフタレートフイルム(100μm厚)
上にウレタン系接着剤(スリーボンド(株)製)を乾燥
膜厚55μmで塗布形成した粘着剤層を有する粘着シー
トを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着し、本発
明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミネートし
た後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測定したと
ころ35であった。
【0071】また、OHP用印刷物の透過率(800n
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、88%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが87%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、88%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが87%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
【0072】
(比較例1)
・芳香族ジカルボン酸とアルキレンエーテル化ビスフェノールAとの重縮合ポリ
エステル(花王(株)製、軟化点115℃、ガラス転移点60℃、重量平均分子
量15,000、数平均分子量3,000、THF不溶分0%)
・・・・ 93重量部
・シアン顔料のフタロシアニンブルー ・・・・ 5重量部
・サリチル酸金属錯体E−81(オリエント化学工業(株)製)
・・・・ 2重量部
とを、ヘンシェルミキサーを用い、均一混合した後、内
温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却
物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉
砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均
粒径7.5μmで、円形度0.915のシアントナーを
得た。
温150℃の二軸押し出し機で混練し、冷却した。冷却
物を2mm角以下に粗粉砕し、次いでターボミルで微粉
砕し、ローター回転による分級装置により分級し、平均
粒径7.5μmで、円形度0.915のシアントナーを
得た。
【0073】上記で得られたトナーに対してジメチルジ
クロロシランにより表面処理したシリカ微粒子(平均粒
径8nm)を2.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径1
0nm)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェル
ミキサー(20リットル)に投入し、2850rpm
で、3分の処理時間で外添処理し、比較用トナーを作製
した。
クロロシランにより表面処理したシリカ微粒子(平均粒
径8nm)を2.5重量%、酸化チタン微粒子(粒径1
0nm)を1重量%の割合で添加したものをヘンシェル
ミキサー(20リットル)に投入し、2850rpm
で、3分の処理時間で外添処理し、比較用トナーを作製
した。
【0074】そして、実施例1の画像形成装置における
定着ローラとして鉄製の芯がね(厚さ0.5mm)上に
フッ素ゴムコート膜(厚さ1mm)を設け、さらに、最
表層としてPFAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した
定着ローラ{ヒータ内蔵、φ35mm、ローラ硬度(ア
スカーCで80度)}とし、その表面にシリコーンオイ
ルを0.03g/m2 塗布した。また、加圧ローラとし
て6mmシリコーンゴム層を設け、さらにPFAチュー
ブ(厚み30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40mm
でヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで45度)}
とし、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅
8mm、定着温度170℃、定着速度155mm/s、
定着荷重31kgf/cmの条件とした以外は実施例1
同様とした。
定着ローラとして鉄製の芯がね(厚さ0.5mm)上に
フッ素ゴムコート膜(厚さ1mm)を設け、さらに、最
表層としてPFAチューブ(厚さ30μm)を嵌合した
定着ローラ{ヒータ内蔵、φ35mm、ローラ硬度(ア
スカーCで80度)}とし、その表面にシリコーンオイ
ルを0.03g/m2 塗布した。また、加圧ローラとし
て6mmシリコーンゴム層を設け、さらにPFAチュー
ブ(厚み30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40mm
でヒーター無し、ローラ硬度(アスカーCで45度)}
とし、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅
8mm、定着温度170℃、定着速度155mm/s、
定着荷重31kgf/cmの条件とした以外は実施例1
同様とした。
【0075】実施例1同様にOHPシート上に、単色ベ
タ(膜厚4.5μm)のトナー画像を印字した。トナー
画像における光沢度は、85であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ0.1〜0.5μmであっ
た。トナー画像におけるヘーズ値を実施例1同様に測定
したところ35であった。
タ(膜厚4.5μm)のトナー画像を印字した。トナー
画像における光沢度は、85であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ0.1〜0.5μmであっ
た。トナー画像におけるヘーズ値を実施例1同様に測定
したところ35であった。
【0076】このトナー画像上に、実施例1で使用した
粘着シートを貼着し、OHP用印刷物とした。粘着シー
トをラミネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を
同様に測定したところ15であった。また、OHP用印
刷物の透過率を実施例1同様に測定したところ92%で
あり、また15日後に同様に測定したところ、画像上に
全体的に浮きが生じ、透過率が53%に低下した。OH
P用印刷物におけるトナー画像は、テカリが生じ読取り
にくく、また、投影画像にしても、15日後のものは画
像がボケ、鮮明性に劣るものであった。
粘着シートを貼着し、OHP用印刷物とした。粘着シー
トをラミネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を
同様に測定したところ15であった。また、OHP用印
刷物の透過率を実施例1同様に測定したところ92%で
あり、また15日後に同様に測定したところ、画像上に
全体的に浮きが生じ、透過率が53%に低下した。OH
P用印刷物におけるトナー画像は、テカリが生じ読取り
にくく、また、投影画像にしても、15日後のものは画
像がボケ、鮮明性に劣るものであった。
【0077】(実施例2)実施例1の画像形成装置にお
ける定着ローラとして、アルミニウム製の芯がね(厚さ
2mm)上にPTFEチューブ(厚さ30μm)を嵌合
した定着ローラ{ヒータ内蔵、φ30mm、ローラ硬度
(アスカーCで95度)}とした。また、加圧ローラと
して鉄製の芯がね(厚さ3mm)上に6mmシリコーン
ゴムを嵌合し、さらに最表層としてPFAチューブ(厚
さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40mmでヒー
ター無し、ローラ硬度(アスカーCで50度)}とし
た。定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅8
mm、定着温度175℃、定着速度215mm/s、定
着荷重32kgf/cmの条件とした以外は実施例1同
様とした。
ける定着ローラとして、アルミニウム製の芯がね(厚さ
2mm)上にPTFEチューブ(厚さ30μm)を嵌合
した定着ローラ{ヒータ内蔵、φ30mm、ローラ硬度
(アスカーCで95度)}とした。また、加圧ローラと
して鉄製の芯がね(厚さ3mm)上に6mmシリコーン
ゴムを嵌合し、さらに最表層としてPFAチューブ(厚
さ30μm)を嵌合した加圧ローラ{φ40mmでヒー
ター無し、ローラ硬度(アスカーCで50度)}とし
た。定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅8
mm、定着温度175℃、定着速度215mm/s、定
着荷重32kgf/cmの条件とした以外は実施例1同
様とした。
【0078】画像形成は、OHPシート上に、単色ベタ
(膜厚5.7μm)のトナー画像を印字した。トナー画
像における光沢度は、38であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ2.3〜4.0μmであっ
た。また、トナー画像におけるヘーズ値は70であっ
た。
(膜厚5.7μm)のトナー画像を印字した。トナー画
像における光沢度は、38であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ2.3〜4.0μmであっ
た。また、トナー画像におけるヘーズ値は70であっ
た。
【0079】このトナー画像上に、実施例1で使用した
粘着シートを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着
し、本発明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミ
ネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測
定したところ45であった。
粘着シートを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着
し、本発明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミ
ネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測
定したところ45であった。
【0080】また、OHP用印刷物の透過率(800n
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、85%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが86%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、85%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが86%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
【0081】(実施例3)実施例1の画像形成装置にお
ける定着ローラとして、鉄製の芯がね(厚さ0.5m
m)上にFLCコート膜(厚さ25μm)を設けた定着
ローラ{ヒータ内蔵、φ30mm、ローラ硬度(アスカ
ーCで91度)}とした。また、加圧ローラとして鉄製
の芯がね(厚さ5mm)上に6mmシリコーンゴム層を
設け、さらに最表層としてPFAチューブ(厚さ30μ
m)を嵌合した加圧ローラ{φ40mmでヒーター無
し、ローラ硬度(アスカーCで50度)}とした。そし
て、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅8
mm、定着温度175℃、定着速度215mm/s、定
着荷重31kgf/cmの条件とした以外は実施例1同
様とした。
ける定着ローラとして、鉄製の芯がね(厚さ0.5m
m)上にFLCコート膜(厚さ25μm)を設けた定着
ローラ{ヒータ内蔵、φ30mm、ローラ硬度(アスカ
ーCで91度)}とした。また、加圧ローラとして鉄製
の芯がね(厚さ5mm)上に6mmシリコーンゴム層を
設け、さらに最表層としてPFAチューブ(厚さ30μ
m)を嵌合した加圧ローラ{φ40mmでヒーター無
し、ローラ硬度(アスカーCで50度)}とした。そし
て、定着ローラ側をトナー画像側とし、定着ニップ幅8
mm、定着温度175℃、定着速度215mm/s、定
着荷重31kgf/cmの条件とした以外は実施例1同
様とした。
【0082】画像形成は、OHPシート上に、単色ベタ
(膜厚8.0μm)のトナー画像を印字した。トナー画
像における光沢度は、28であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ4.5〜8.3μmであっ
た。また、トナー画像におけるヘーズ値は75であっ
た。
(膜厚8.0μm)のトナー画像を印字した。トナー画
像における光沢度は、28であった。また、表面粗さ
(Rz)を測定したところ4.5〜8.3μmであっ
た。また、トナー画像におけるヘーズ値は75であっ
た。
【0083】このトナー画像上に、実施例1で使用した
粘着シートを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着
し、本発明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミ
ネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測
定したところ50であった。
粘着シートを粘着剤層側から気泡の入らないように貼着
し、本発明のOHP用印刷物とした。粘着シートをラミ
ネートした後のトナー画像におけるヘーズ値を同様に測
定したところ50であった。
【0084】また、OHP用印刷物の透過率(800n
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、78%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが76%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
mの波長光)を(株)日立製作所製「自記分光光度計
「U−3500」で測定したところ、78%であり、ま
た、15日後に同様に測定したが76%の高い透過率を
維持していた。印刷物におけるトナー画像は、テカリム
ラがなく読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明
性および透明性に優れるものであった。
【0085】
【発明の効果】本発明のOHP用印刷物は、テカリがな
く読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明性およ
び透明性に優れるものである。
く読取りやすく、また、投影画像にしても、鮮明性およ
び透明性に優れるものである。
【図1】 図1は、本発明のOHP用印刷物の断面を説
明するための図である。
明するための図である。
【図2】 図2は、本発明のOHP用印刷物を作製する
ために使用される画像形成装置の一例を説明するための
図である。
ために使用される画像形成装置の一例を説明するための
図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G03G 9/09 G03G 9/08 321
325
331
Claims (7)
- 【請求項1】 透明基材上に、ワックス成分を3〜15
重量%含有する熱可塑性樹脂からなり、オイルレス定着
により画像形成された表面光沢度が25〜45で、か
つ、該画像表面が平坦表面に多数の凹孔が形成された形
状を有する透光性トナー画像を有すると共に、該透光性
トナー画像上に、透明フイルムに粘着剤層を設けた透明
粘着シートが粘着剤層側から貼着されたことを特徴とす
るOHP用印刷物。 - 【請求項2】 トナー画像表面のJISB0601−1
982に基づく十点平均粗さ(Rz )が1〜10μmで
あることを特徴とする請求項1記載のOHP用印刷物。 - 【請求項3】 透光性トナー画像における熱可塑性樹脂
がポリエステル樹脂であって、THF不溶分を2〜40
重量%含有するものであることを特徴とする請求項1、
または請求項2記載のOHP用印刷物。 - 【請求項4】 透光性トナー画像における熱可塑性樹脂
がスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂であって、
架橋成分を40〜60重量%含有するものであることを
特徴とする請求項1、または請求項2記載のOHP用印
刷物。 - 【請求項5】 トナー画像を形成するトナー粒子がトナ
ー母粒子と外添粒子とからなり、該トナー母粒子に対し
て外添粒子が2〜7重量%の割合で添加されたものであ
ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つ
記載のOHP用印刷物。 - 【請求項6】 粘着剤剤層の厚さが透光性画像の厚さよ
り大であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
れか一つ記載のOHP用印刷物。 - 【請求項7】 透明基材上にワックス成分を3〜15重
量%含有する熱可塑性樹脂トナーからなり、表面光沢度
が25〜45で、かつ、該表面が平坦表面に多数の凹孔
が形成された形状を有する透光性トナー画像をオイルレ
ス定着により形成した後、該定着画像上に、透明フイル
ムに粘着剤層を設けた透明粘着シートを粘着剤層側から
貼着することを特徴とするOHP用印刷物の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290701A JP2003098717A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | Ohp用印刷物とその製造方法 |
AT02021343T ATE425477T1 (de) | 2001-09-21 | 2002-09-23 | Bedruckter gegenstand und verfahren zu dessen herstellung |
EP02021343A EP1296193B1 (en) | 2001-09-21 | 2002-09-23 | Printed article and production method of the same |
DE60231460T DE60231460D1 (de) | 2001-09-21 | 2002-09-23 | Bedruckter Gegenstand und Verfahren zu dessen Herstellung |
US10/252,121 US7097898B2 (en) | 2001-09-21 | 2002-09-23 | Printed article and production method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290701A JP2003098717A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | Ohp用印刷物とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003098717A true JP2003098717A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=19112970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001290701A Pending JP2003098717A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-25 | Ohp用印刷物とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003098717A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528007A (ja) * | 2003-12-08 | 2007-10-04 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 選択的な光沢を有する画像の印刷及びそのためのトナー |
US8170460B2 (en) * | 2008-05-16 | 2012-05-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and printing medium |
US9008529B2 (en) | 2012-11-27 | 2015-04-14 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus, image forming system, non-transitory computer readable medium, and image forming method |
-
2001
- 2001-09-25 JP JP2001290701A patent/JP2003098717A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528007A (ja) * | 2003-12-08 | 2007-10-04 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 選択的な光沢を有する画像の印刷及びそのためのトナー |
US8170460B2 (en) * | 2008-05-16 | 2012-05-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and printing medium |
US9008529B2 (en) | 2012-11-27 | 2015-04-14 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus, image forming system, non-transitory computer readable medium, and image forming method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050309 |
|
A02 | Decision of refusal |
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