JP3873289B2 - ペンタフルオロエタンの分離方法およびそれを利用するペンタフルオロエタンの製造方法 - Google Patents

ペンタフルオロエタンの分離方法およびそれを利用するペンタフルオロエタンの製造方法 Download PDF

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Description

【技術分野】
本発明は、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン(本明細書および添付の請求の範囲にて「HFC−125」または「ペンタフルオロエタン」と呼ぶこともある)の製造方法に関する。詳しくは、反応により得られるペンタフルオロエタンを含んで成る混合物からペンタフルオロエタンを効率的に分離する方法およびそれを利用するペンタフルオロエタンの製造方法に関する。
【背景技術】
ペンタフルオロエタンは、パークロロエチレン(本明細書および添付の請求の範囲にて、「PCE」と呼ぶこともある)と過剰のフッ化水素(本明細書および添付の請求の範囲にて、「HF」と呼ぶこともある)とを反応させることにより製造できる(米国特許第4,766,260号参照)。この場合、副生成物として1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンおよび1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン(本明細書および添付の請求の範囲にて、これらを総称して「ジクロロトリフルオロエタン」または「HFC−123」と呼ぶこともある)、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−クロロエタンおよび1,1,2,2−テトラフルオロ−1−クロロエタン(以下、本明細書および添付の請求の範囲にて、これらを総称して「テトラフルオロクロロエタン」または「HFC−124」と呼ぶこともある)ならびに塩化水素(本明細書および添付の請求の範囲にて、「HCl」とも呼ぶこともある)が生成する。従って、HFC−125以外の生成物を除去することが必要となる。
HFC−123およびHFC−124とHFとの分離方法については共沸蒸留を利用する方法などが知られている(米国特許第5,094,773号および第4,944,846号参照)。別法では、生成したHFC−123およびHFC−124と大過剰のHFとの分離方法については、これらの成分を含む混合ガスを液化凝縮させて、HFに富む相とHFC−123およびHFC−124に富む相との二相に分液させて分離した後、後者の相を蒸留してHFC−123およびHFC−124をHFとの共沸点混合物として抜き出し、残った純粋なHFC−123およびHFC−124を得る方法も知られている(米国特許第4911792号)。この方法では、下層である有機相(HFC−123およびHFC−124に富む相)中のHFの濃度が15モル%未満であり、かつ上層であるHF相中のHFの濃度が93モル%以上であることに特徴がある。
HFC−125を製造する場合のように、HFC−125が反応ガス中に多量に存在する場合には、上述のような分離方法を適用する場合、HFC−125は上層および下層の双方に相当量が分配するので、混合反応ガス中からHFC−125を取り出すためには、相分離した上下層を双方とも蒸留しなければならない。従って、分液および共沸蒸留する方法は、設備が複雑化し、従って、設備費が増えるので経済的なプロセスとは言えない。
上述のように、HFC−125の製造方法において、反応混合物からより効率的に、特により簡単な方法でHFC−125を分離して精製する方法を開発することが期待されている。
【発明の開示】
発明者らは、パークロロエチレン、ペンタフルオロエタン、塩化水素およびフッ化水素を含んで成る液体混合物は、工業的に操作可能な温度範囲、例えば−30〜90℃においては、この液体混合物が分液しない組成範囲(温度にも多少影響されるが、例えば塩化水素を除いた残部基準の組成でPCE濃度が約3モル%以下の範囲)を有することを見いだし、本発明を完成するに到った。
即ち、第1の要旨において、本発明は、少なくともパークロロエチレン、ペンタフルオロエタン、塩化水素およびフッ化水素を含む混合ガスからペンタフルオロエタンを分離する方法を提供し、この方法は、
a)混合ガスを第1凝縮工程に通し、混合ガスに含まれるパークロロエチレンを主成分とする第1液相部および残部から成る第1気相部を得る工程、
b)第1気相部を第2凝縮工程に通し、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする第2気相部ならびに残部から成る第2液相部を得る工程、
c)第2液相部を蒸留工程に導き、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする塔頂フラクションとペンタフルオロエタンおよび塩化水素とを実質的に含まない、残部から成る缶出フラクションに分離する工程、ならびに
d)第2気相部および塔頂フラクションから塩化水素を除去してペンタフルオロエタンを得る工程
を含んで成り、第2液相部が分液を起こさない組成を有することを特徴とする。
第2液相部が分液を起こすか否かは、第2液相部の温度および組成に依存する。従って、これらの要因が変化することにより、第2液相部が分液するか否かは変わり得る。この分液を起こすか否かの判断は、第2液相部に相当する液を実際に調製して、第2液相部を予想される系の操作条件(特に温度)下に実際にさらして分液するか否かを確認することにより行うことができる。
工業上採用される操作条件においては、より簡便な判断法として、第2液相部のPCEの濃度を分液が起こるか否かの判断の目安として使用できることが見いだされた。即ち、工業上採用される条件下では、HF、HFC−125およびPCEの相互の濃度関係に依存するが、大まかには第2液相部のPCE濃度が約3モル%以下、好ましくは約1モル%以下であれば、第2液相部が分液しないことが見いだされ、本発明を為し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
図1は、PCE、HFC−125およびHFから成る3成分系の(臨界)分液温度を示す液々平衡関係を示すグラフである。
図2は、本発明の方法の一具体例を示すフローシートである。
図3は、本発明の方法の別の具体例を示すフローシートである。
図4は、比較例1を模式的に示すフローシートである。
図5は、実施例1および2を模式的に示すフローシートである。
図6は、実施例3を模式的に示すフローシートである。
図面において引用番号1は反応器を、引用番号2は混合ガスストリームを、引用番号3は第1凝縮器を、引用番号4は第1液相部を、引用番号5は第1気相部ストリームを、引用番号6は圧縮機を、引用番号7は第2凝縮器を、引用番号8は第2液相部を、引用番号9は第2気相部ストリームを、引用番号10は蒸留装置を、引用番号11は缶出フラクションを、引用番号12は塔頂フラクションストリームを、引用番号13は蒸留装置を、引用番号14は缶出フラクションストリームを、引用番号15は塔頂フラクションストリームを示す。
[発明の詳細な説明]
本発明の方法において、第2液相部が分液を起こさない組成にするための操作条件は、上述のように予想される第2液相部を予想される操作条件(具体的には第2液相部が液体として存在し得る圧力および温度、通常、分液性は圧力に実質的に影響されないので、温度だけ)下にさらして分液の有無を確認することにより容易に決定できる。また、逆に、操作条件が予め決まっていれば、第2液相部の組成を種々変えて、分液が生じない温度を求めることができる。
しかしながら、より簡便な方法として、PCE、HFC−125およびHFから成る3成分系の液々平衡関係に基づいて工業上適用可能な操作上の制約(温度および圧力など)を考慮して、予め決まっている操作条件からその条件における臨界的な分液組成を、あるいは、予め決まっている第2液相組成から臨界的な分液温度を、適宜選択できる。この場合、実用上、キー(key)となる好都合に使用できる成分は、上述のようにPCEであり、所定の操作条件下でこのPCEがある濃度以上になるとこの3成分系の液体は分液する。
本発明の方法において、混合ガスはHClを含むが、第2液相部に含まれるHClの量が少ない場合、例えば第2液相部中のHCl濃度が約0.8モル%以下、好ましくは約0.5モル%以下の場合は、上述のように3成分系の液々平衡関係を考慮するだけで工業操作上で実質的に問題は生じない。
この3成分系の液体の液々平衡関係は、理論的な計算または実験を行うことにより求めることができる。例えば、計算により求めた、分液温度を示す3成分の液々平衡関係を図1のグラフに示す。グラフでは、横軸は、3成分系におけるPCEまたはHFC−125のPCEおよびHFC−125に対するモル基準(即ち、有機物成分のみに着目)のパーセント割合(右端ではHFC−125が100%、左端ではPCEが100%である)を示し、縦軸は、系の臨界分液温度を示す。グラフ中の実線に付した数字は、3成分系全体に対するPCEのモル%(即ち、[PCE/(PCE+HFC−125+HF)]×100)である。更に、グラフ中の破線に付した数字は、PCE+HFC−125に対するHFのモル比である(即ち、HF/(PCE+HFC−125))。
このグラフでは、実線または破線は分液が起こる臨界点(即ち、ある組成の液体系において分液が起こり始める温度)の集合であり、実線または破線より上側の温度領域では分液が起こらないことを意味する。例えば、PCE、HFC−125およびHFのモル比が2:3:95である3成分系を考える。この3成分系の場合は、PCEとHFC−125のモル比が2:3(=40:60)であり、PCEの濃度が全体基準で2モル%であるから、予め得られた図1の液々平衡関係からPCEが2%の場合の分液臨界線(実線A)とPCE=40%を通る垂直な線(点線B)の交点Cによりこの3成分系の組成が示される。従って、この組成の場合、約37℃より高い温度では分液せず、逆に、約37℃より低い温度では2相に分液することになる。別法では、PCEが2モル%であり、HFの(PCEおよびHFC−125に対する)モル比が19(=95/(2+3))であるから、実線Aと(モル比が19の場合の)破線Dとの交点Cにより臨界点を求めることも可能である。更に、点線Bと破線Dの交点によっても求めることができる。
図1に示す液々平衡関係は、各化合物の基礎物性データおよび実測値をもとにアスペンテック・ジャパン(株)(所在地:東京都千代田区一番町5番地(アトラスビル内))製作のソフト「アスペンプラス」を用いて理論計算により求めた。
従って、種々の条件で第1凝縮工程を(理論計算により、または実験により)実施して第1気相部を得て、その第1気相部の凝縮(即ち、第2凝縮工程)を試行錯誤によって実験的に、または理論計算により実施して第2液相部の組成を予想する。この第2液相部の予定の温度と予想される組成に基づいて図1のグラフから得られる臨界温度を比較すると、第2液相部が分液するか否かを判断できる。このような第2液相部の組成の予想は、当該技分野、特に化学工学的考察により容易に実施できるものである。
例えば、第1凝縮工程からの第1気相部の組成および量を決め、第2凝縮工程においてこの第1気相部を種々の操作条件下にて凝縮させて得られる第2液相部の組成を操作条件および気液平衡に基づいて推定すると、図1のグラフから、この第2液相部が分液するか否かを、上述の例と同様にして容易に判定できる。逆に、第2液相部が分液しない組成と温度との関係が判っているので、第2凝縮工程においてどの程度の量を凝縮させればよいか、あるいはどのような凝縮温度にすればよいかを判断することもできる。このような判断には、上記3成分系の気液平衡関係および液々平衡関係が必要であり、当該分野の当業者であれば、容易に判断できる。
本発明の第1の要旨の特に好ましい態様において、少なくともPCE、HFC−125、HClおよびHFC−125を含む混合ガスからHFを分離する方法は、
a)混合ガスを第1凝縮工程に通し、混合ガスに含まれるPCEを主成分とする、好ましくはPCEが少なくとも60モル%の、第1液相部および残部から成る第1気相部を得る工程、
b)第1気相部を第2凝縮工程に通し、HFC−125およびHClを主成分とする、好ましくはHClとHFC−125が合わせて少なくとも80モル%の、第2気相部ならびに残部から成る第2液相部を得る工程、
c)第2液相部を蒸留工程に導き、HFC−125およびHClを主成分とする、好ましくはHClとHFC−125が合わせて少なくとも90モル%の、塔頂フラクションとHFC−125およびHClとを実質的に含まない、好ましくはHClとHFC−125が合わせて3モル%以下の、残部から成る缶出フラクションに分離する工程、ならびに
d)第2気相部および塔頂フラクションから塩化水素を除去してHFC−125を得る工程
を含んで成り、
第2液相部のPCE:HFC−125の割合(モル基準)が約100:0〜50:50である場合、第2液相部のPCEの濃度が約2.5〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の温度が約70〜90℃の範囲のある温度以上であり、
第2液相部のPCE:HFC−125の割合(モル基準)が約50:50〜20:80である場合、第2液相部のPCEの濃度が約2〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の温度が約30〜70℃の範囲のある温度以上であり、また、
第2液相部のPCE:HFC−125の割合(モル基準)が約20:80〜0:100である場合、第2液相部のPCEの濃度が約1〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の温度が約−20〜30℃の範囲のある温度以上であり、
これらの温度および濃度条件では第2液相部は分液しないことを特徴とする。
本明細書において、「...の範囲のある濃度」および「...の範囲のある温度」なる表現を使用しているが、これらは、該当する範囲内の特定の濃度および温度であって、第2液相部が分液し始める臨界分液濃度および臨界分液温度の組合せを意味し、これらの組合せは図1に示すような液々平衡関係から得ることができる。
より具体的には、第2液相部の組成およびその場合の臨界分液温度を以下に例示できる:
Figure 0003873289
従って、上記のように液組成が決まると、その時の臨界分液温度が求められ、その温度より高い温度で操作すると、第2液相は分液しないことになる。
第2液相部中のHClの濃度が小さい場合には、上述のように3成分系の平衡関係により本発明の方法の操作条件を決めることができるが、HClの濃度が大きくなると、例えば第2液相中のHCl濃度が0.5モル%を越えると、特に0.8モル%越えると、HClが第2凝縮工程の操作条件に影響を与える場合がある。
本発明の方法においては、第1凝縮工程にて相当量のPCEを除去するので、第1気相部中のPCEの濃度はそれほど大きくなく、従って、第2液相部中のPCEの濃度もそれほど大きくないことが予想される。従って、HClの存在が第2凝縮工程の操作条件に与える影響を考慮する場合、工業的観点からは図1のグラフの右側、好ましくは右半分程度、より好ましくはPCE%が0〜30%程度の領域について検討しておけば十分である。
発明者らの検討の結果では、第2液相部中のPCE濃度が比較的低い場合、特に、PCE%が30%以下の場合、HClの存在が第2凝縮工程に与える影響に以下のようであることが判った:
(1)HClが第2液相中に約5モル%以下の濃度で存在する場合、HClが存在しないと仮定して求めた3成分系の臨界分液温度が、約5〜30℃低下する。
(2)HClが第2液相中に約5〜10モル%の濃度で存在する場合、HClが存在しないと仮定して求めた3成分系の臨界分液温度が、約20〜80℃低下する。
(3)HClが第2液相中に約10モル%以上の濃度で存在する場合、HClが存在しないと仮定して求めた3成分系の臨界分液温度が、少なくとも約30℃低下する。
上記から判るように、HClの存在は、少なくとも図1の右半分の領域、特に0<PCE%<約30においては、分液温度を下げるように作用する。即ち、HClが存在しない3成分系の臨界分液温度は、この3成分系にHClが加わった系の4成分系の分液温度より少なくとも約5℃高い。従って、図1に示すようなHClが存在しない3成分系で第2凝縮工程の凝縮温度を予め決めておけば、HClが加わった場合でも、予め決めた凝縮温度で操作しておけば第2液相部の分液を避けることができる。即ち、HClの存在は、本発明の方法には安全側に作用し、第2凝縮工程に何等悪影響を与えるものではない。
本発明の方法の一具体例において、第2液相部のPCEの濃度が例えば3モル%を越えないようにするには、混合ガスの組成に応じて工程a)および工程b)における凝縮条件を適当に選択する。例えば、第1凝縮工程において、混合ガスの大部分、好ましくは少なくともその60%程度を第1液相部として取り出す。それにより、第1気相部中に含まれるPCEの割合が減少し、たとえ、これが第2液相中に含まれる場合であっても、第2液相中のPCEの濃度が液々平衡関係により求められる臨界濃度(所定温度において分液を生じる濃度と分液を生じない温度との境界濃度)、例えばHF、HFC−125およびPCEの3成分を基準としてPCEが約3モル%を、好ましくは約2モル%を越えないようになる。このような濃度であれば、約−20〜90℃においてはPCE、HF、HClおよびHFC−125から成る混合物、即ち、第2液相部は分液しない。
従って、工程c)における蒸留を単一の蒸留装置を使用して実施できることになり、従来技術で説明したような問題点、即ち、分液する場合に上層および下層を別々に処理する必要があるという問題点が回避される。
本発明の方法において、工程d)はいずれの既知の適当な方法であってもよく、たとえば水洗することにより、塩酸とHFC−125とに分離するような方法などを採用できる。
本発明の方法において、少なくともPCE、HFC−125、塩化水素およびHFを含む混合ガスは、好ましくはHFC−125を製造するためにPCEおよびHFを反応させる工程から生成するガスである。
本発明の方法において、混合ガスはHFC−123およびHFC−124を更に含んで成ってよく、この場合において、HFC−123およびHFC−124は上記分離方法に実質的に影響を与えない。即ち、これらの成分が存在する場合であっても、第2液相部中のPCEの濃度が(HF、HFC−125およびPCEの3成分系基準の)臨界濃度、例えば約3%を越えなければ、分液はおこらず、本発明の効果を達成することができる。尚、共存するHFC−123およびHFC−124は、それぞれの工程において、その操作条件および他の成分との気液平衡関係に応じて留出側および缶出側に分配されるに過ぎない。
従って、第2の要旨において、本発明は、
PCEおよびHFを反応させることにより、HFC−125を製造する方法を提供し、
(1)PCEおよびHFをHFC−125を生成する条件下で反応させ、少なくともPCE、HFC−125、HCl、HFC−123、HFC−124およびHFを含んで成る混合ガスを得る工程、
(2)混合ガスを第1凝縮工程に通し、混合ガスに含まれるPCEを主成分とする第1液相部および残部から成る第1気相部を得る工程、
(3)第1気相部を第2凝縮工程に通し、HFC−125およびHClを主成分とする第2気相部ならびに残部から成る第2液相部を得る工程、
(4)第2液相部を蒸留工程に導き、HFC−125およびHClを主成分とする塔頂フラクションとHFC−125およびHClとを実質的に含まない、残部から成る缶出フラクションに分離する工程、ならびに
(5)第2気相部および塔頂フラクションからHClを除去してHFC−125を得る工程
を含んで成り、第2液相部が分液しない組成を有することを特徴とする。
即ち、本発明のHFC−125の製造方法において、上記第1の要旨のHFC−125の分離方法を適用する。
本発明の製造方法において、PCEおよびHFをHFC−125を生成する条件下で反応させ、少なくともPCE、HFC−125、HCl、HFC−123、HFC−124およびHFを含んで成る混合ガスを得る、上記工程(1)の反応は周知であり、例えば上述の米国特許第4766260号を参照できる。一般的な条件としては、HF/CCl2=CCl2を7〜20のモル比で反応温度340℃、接触時間20〜90秒で反応させる条件を採用できる。
また、第1凝縮工程は、いわゆる分縮操作を行う工程であり、一般的な凝縮器を使用できる。この凝縮器の操作条件は、当業者であれば混合ガスの組成に応じて適当に選択することができるが、第1気相部に含まれるPCEの量が多い場合、第2凝縮行程で生成する第2液相部中のPCEの濃度が高くなり易いので、一般的には第1凝縮工程にてPCEを可能な限り多く凝縮させるのが好ましい。従って、より好ましい態様では、第1凝縮工程では、実質的にPCEのみ(好ましくはPCEが少なくとも60モル%)を第1液相部として得る。
一般的な第1凝縮工程の操作条件としては、40kgf/cm2・absまたはそれ以下、好ましくは20kgf/cm2・absの操作圧力および−50℃〜100℃、好ましくは−30〜50℃の凝縮温度を採用できる。このような操作条件の下で第1凝縮工程を実施すると、PCEとHFとの反応により生成した混合ガス中のPCEの少なくとも約70%、より好ましくは約90%以上が第1液相部に含まれる。この第1液相部は反応工程へリサイクルすることが好ましい。
第2凝縮工程も、第1凝縮工程と同様に、分縮操作を実施する工程である。この第2凝縮工程では、凝縮により生成する第2液相部中のPCEの濃度が、臨界濃度を越えない、PCE、HFC−125およびHFの総モル量基準で例えば約3モル%を越えないように、好ましくは約2モル%を越えないように、より好ましくは約1モル%を越えないように留意する必要がある。それは、そのような臨界濃度を越えない場合、第2液相部は、約30〜90℃の凝縮温度の範囲では、(組成を含む)工業的に実施可能な操作条件下で第2液相部が分液しないためである。このように第2液相部が分液しないことにより、第2液相部を単一の蒸留工程に付すことができるという利点がある。同時に、第2気相部は、実質的に塩化水素およびHFC−125から成るのが好ましい。従って、第2気相部のこの要件および第2液相部のPCEの要件の双方を満足させようとする場合、第1凝縮工程にて、可能な限りPCEを除去しておくと、第2液相部の要件を容易に満足できるので、好都合である。一般的な第2凝縮工程の操作条件としては、40kgf/cm2・absまたはそれ以下、好ましくは3〜20kgf/cm2・absの操作圧力および−50℃〜80℃、好ましくは−30〜40℃の凝縮温度を採用できる。このような操作条件の下で第2凝縮工程を実施すると、第2気相部は実質的に塩化水素およびHFC−125から成り(好ましくは、両者の総和が少なくとも80モル%)、第2液相部中に含まれるPCEの濃度を臨界濃度以下、例えば3モル%以下にできる。
本発明の蒸留工程では第2液相部を実質的に塩化水素およびHFC−125から成る(好ましくはこれらを合わせた濃度が少なくとも90モル%)塔頂フラクションならびにこれらの成分を実質的に含まない(好ましくはこれらを合わせた濃度が多くとも3モル%)缶出フラクションに分離する。この蒸留工程は、一般的に実施されている加圧蒸留装置を用いて実施するのが好ましく、上述のようなフラクションを得るための操作条件および装置は、第2液相の組成および各フラクションの仕様により当業者であれば容易に決定できる。この蒸留工程に一般的に採用できる操作条件は、20〜40kgf/cm2・absの圧力で還流比は2〜5程度で行われることが多い。HFC−125およびHClを実質的に含まない缶出フラクションは反応工程へとリサイクルするのが望ましい。
本発明の凝縮工程および蒸留工程は、通常加圧下で実施するのが好ましく、この場合、圧縮機、あるいはポンプを用いて昇圧することが設備の効率化あるいは簡素化の観点から望ましい。加圧下でこれらの操作をしなければ、(凝縮工程および蒸留工程にて)相当低温の冷却液を必要とするからである。本発明では特に第1凝縮工程にて高沸点物質(パークロロエチレン)が多く除去されるため、第1気相部を圧縮器により昇圧することがより容易となる利点がある。
混合ガスがPCEとHFとの反応混合物である場合には混合ガス中には副生物であるHFC−123、HFC−124およびHClが含まれている。含まれるこれらの成分の量は反応条件により異なるが、通常HClは16〜50モル%程度、HFC−123は1〜20モル%程度、HFC−124は2〜20モル%程度、HFC−125は2〜20モル%程度である。また、混合ガス中に含まれるPCEの濃度は約3〜20モル%程度であり、HFの濃度は約30〜76モル%であることが多い。
また、混合ガスがPCEとHFとの反応混合物である場合には、例えば1,1,1,2−テトラフルオロエタンや1,1−ジクロロテトラフルオロエタンなどのフルオロ炭化水素およびクロロフルオロ炭化水素類が更に含まれていてもよく、通常これらの成分は少量で存在するため、本発明の方法に実質的な影響を与えない。
第1凝縮工程および第2凝縮工程は、いずれの場合であっても、蒸留機能を有していてもよい。即ち、いずれの凝縮工程も、混合ガスから所定の成分またはその混合物を分離する工程であるので、単にガスを凝縮させるのではなく、付加的に蒸留精製機能を有すればこの分離がより有効になるからである。
本発明の特に好ましい態様では、第2凝縮工程は蒸留工程の機能も有する。即ち、第1気相部をそのまま、あるいは加圧して蒸留装置に供給して、塔頂フラクションおよび缶出フラクションを得る。本発明の方法において、凝縮工程は、混合ガスから所定の成分またはその混合物を分離する工程であるので、単にガスを凝縮させて液相および残りの気相を得るだけではなく、付加的に蒸留精製機能を有すればこの分離がより有効になるからであり、また、第2凝縮工程および蒸留工程を一体化できるからである。この場合、第1気相部を蒸留工程に供給して、PCEを実質的に含まない(好ましくは多くとも0.5モル%の)塔頂フラクションならびにHFC−125および塩化水素を実質的に含まない(好ましくはこれらの総和が多くとも3モル%)缶出フラクションを得る。この塔頂フラクションは、目的物であるHFC−125を含むので、このフラクションを常套の分離精製操作に付してHFC−125を得る。また、缶出フラクションはHFを主成分として(好ましくは少なくとも60モル%)含み、HFC−125を実質的に含まない(好ましくは多くとも3モル%)ので、HFC−125を製造する反応工程にリサイクルするのが好ましい。このような態様では、この蒸留工程の缶出液が第2液相部に相当する。
【作用】
上述のような本発明の方法は、以下の知見に基づく。
PCE、HFおよびHFC−125の3成分の液々平衡関係を測定したところ、図1に示すような結果を得た。
従って、約−20〜90℃の範囲では、3成分から成る混合物において工業的に適用できる操作条件下ではPCEの濃度が約3モル%以下であれば実質的に分液しないことが判る。この結果に基づけば、これらの3種の成分を含んで成る第2液相中のPCEの濃度が約3モル%を越えると、この第2液相は2層に分離することになり、それぞれの層を別々に処理することが必要となる。
従って、第2液相が分離するのを回避することにより別々に処理する必要性を避けることができる。
【発明の具体的な態様の説明】
次に、図2を参照して本発明の方法を具体的に説明する。図2は、HFおよびPCEからHFC−125を製造するプロセスのフローシートである。
HFおよびPCEは、所定条件(例えば温度350℃、圧力1KG)下にて反応器1にて反応し、HFC−125、HCl、HFC−123およびHFC−124ならびに未反応のHFおよびPCEを含む混合ガスストリーム2を反応生成物として得る。この混合ガスストリームを第1凝縮器3を有する第1凝縮工程に送って凝縮させ(例えば凝縮温度10℃、圧力1KG)、混合ガス中に含まれる大部分、例えば約70%のPCEを第1液相部4として得、凝縮しないガスを第1気相部ストリーム5として得る。
次に、第1気相部5を圧縮機6により(例えば16kgf/cm2・absに)加圧した後、第2凝縮器7を有する第2凝縮工程に送って凝縮させ(例えば凝縮温度10℃、圧力16kgf/cm2・abs)、第1気相部中に含まれる残りのPCEを第2液相部8中に分離すると共に、実質的にPCEを含まない、凝縮しないガスを第2気相部ストリーム9として得る。
第2液相部8は、目的物質であるHFC−125を相当含んでいるので、これを分離する必要があり、そのために、第2液相部8を蒸留装置10を有する蒸留工程に送る。
蒸留装置10において第2液相部8を処理し、HFC−125および塩化水素を主成分とする塔頂フラクションストリーム12とHFC−125および塩化水素を実質的に含まない缶出フラクションストリーム11とに分離する。
缶出フラクション11は、HFを含んでいるので、また、第1液相部4は、PCEを含んでいるので、反応器1にリサイクルして再度反応に利用する。
また、第2気相部ストリーム9および塔頂フラクションストリーム12は、目的物であるHFC−125に加えて、塩化水素および少量のHFC−123およびHFC−124を含んでいるので、これらを一緒に、または別々に常套の分離方法、例えば蒸留工程(図示せず)に送り分離する。
本発明の別の態様では、図3に示すように、第1気相部5を蒸留装置13に直接供給する。即ち、図3では、図2の第2凝縮工程および蒸留工程が一体となっている。蒸留装置13では、第1気相部が実質的にPCE含まず、塩化水素およびHFC−125を主成分とする塔頂フラクションストリーム15ならびにHFC−125を含まない缶出フラクションストリーム14とに分離される。塔頂フラクションストリーム15は、塩化水素を除去するための常套の工程、例えば蒸留工程で処理した後、HFC−125を得る。また、第1液相部4と缶出フラクションストリーム14は、図2の場合と同様に、反応器1にリサイクルする。
【発明の効果】
本発明の方法を用いれば、従来技術において説明したように、必要と考えられていた少なくとも2本の蒸留塔のうちの1本を省略することができる。
【実施例】
比較例1
図4に模式的に示すように、表1に示した組成の混合ガス(Feed)を2.0kgf/cm2・absの圧力にて凝縮器(3)にて−25℃に冷却して非凝縮成分(G1)および凝縮(液体)成分を得た。その時の凝縮成分は二層(L1およびL2)に分液した。この非凝縮成分およびそれぞれ層の組成分析して以下の表1の結果を得た(二層が一層であると仮定した場合の組成(L1+L2)も算出した)。
【表1】
Figure 0003873289
実施例1
図5に模式的に示すように、比較例1と同じ組成の混合ガスを2.0kgf/cm2・absの圧力にて一旦10℃に冷却してPCEの一部を液化凝縮させて第1液相部(4)(L1−EX)および第1気相部(5)(G1−EX)を得、第1気相部を昇圧機6を用いて16.0kgf/cm2・absの圧力で凝縮装置(7)を通して10℃で凝縮し、第2液相部(8)および第2気相部(9)を得た。非凝縮ガスを抜き出した。凝縮装置での凝縮液は相分離していなかった。また、非凝縮ガス(G1)および凝縮液(L1)の組成を以下の表2に示す。
【表2】
Figure 0003873289
実施例2
実施例1でガス組成のみを変化させて、同様の操作を行った。結果を以下の表3に示す。
【表3】
Figure 0003873289
実施例3
図6に模式的に示すように、比較例1と同じ組成の混合ガスを2.0kgf/cm2・absの圧力にて一旦10℃に冷却してPCEの一部を液化凝縮させて第1液相部(4)(L1−EX)および第1気相部(5)(G1−EX)を得、昇圧機(6)を用いて16.0kgf/cm2・absの圧力で蒸留塔(13)へと導入し上部から第2気相部(15)(G1)を抜き出した。蒸留塔の底部から第2液相部(14)(L1、分液せず)を得た。結果を表4に示す。
【表4】
Figure 0003873289
表4の結果から明らかなように、第2凝縮工程に蒸留装置を使用する場合、単に凝縮する場合よりも良好な分離が達成される。

Claims (9)

  1. 少なくともパークロロエチレン、ペンタフルオロエタン、塩化水素およびフッ化水素を含む混合ガスからペンタフルオロエタンを分離する方法であって、
    a)混合ガスを第1凝縮工程に通し、混合ガスに含まれるパークロロエチレンを主成分とする第1液相部および残部から成る第1気相部を得る工程、
    b)第1気相部を第2凝縮工程に通し、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする第2気相部ならびに残部から成る第2液相部を得る工程、
    c)第2液相部を蒸留工程に導き、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする塔頂フラクションとペンタフルオロエタンおよび塩化水素とを実質的に含まない、残部から成る缶出フラクションに分離する工程、ならびに
    d)第2気相部および塔頂フラクションから塩化水素を除去してペンタフルオロエタンを得る工程
    を含んで成り、第2液相部が分液を起こさない組成を有することを特徴とする方法。
  2. 第2液相部中の塩化水素濃度が約0.5モル%以下であり、
    (1)第2液相部のパークロロエチレン:ペンタフルオロエタンの割合(モル基準)が約100:0〜50:50である場合、第2液相部のパークロロエチレンの濃度が約2.5〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の操作温度が約70〜90℃の範囲のある温度以上であり、
    (2)第2液相部のパークロロエチレン:ペンタフルオロエタンの割合(モル基準)が約50:50〜20:80である場合、第2液相部のパークロロエチレンの濃度が約2〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の操作温度が約30〜70℃の範囲のある温度以上であり、または、
    (3)第2液相部のパークロロエチレン:ペンタフルオロエタンの割合(モル基準)が約20:80〜0:100である場合、第2液相部のパークロロエチレンの濃度が約1〜3モル%の範囲のある濃度以下であり、この時の第2凝縮工程の操作温度が約−20〜30℃の範囲のある温度以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の分離方法。
  3. 第2液相部の塩化水素濃度が約0.5モル%を越え、第2凝縮工程の操作温度が、請求の範囲第2項の凝縮温度より少なくとも約5℃低い請求の範囲第1項記載の分離方法。
  4. 第1気相部を第2凝縮工程に通すに際して、圧縮機により第1気相部を加圧する請求項1〜3のいずれかに記載の分離方法。
  5. 第2凝縮工程を省略して、第1気相部を直接蒸留工程に供給する請求項1〜4のいずれかに記載の分離方法。
  6. パークロロエチレンおよびフッ化水素を反応させることにより、ペンタフルオロエタンを製造する方法であって、
    (1)パークロロエチレンおよびフッ化水素をペンタフルオロエタンを生成する条件下で反応させ、少なくともパークロロエチレン、ペンタフルオロエタン、塩化水素、ジクロロトリフルオロエタン、テトラフルオロクロロエタンおよびフッ化水素を含んで成る混合ガスを得る工程、
    (2)混合ガスを第1凝縮工程に通し、混合ガスに含まれるパークロロエチレンを主成分とする第1液相部および残部から成る第1気相部を得る工程、
    (3)第1気相部を第2凝縮工程に通し、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする第2気相部ならびに残部から成る第2液相部を得る工程、
    (4)第2液相部を蒸留工程に導き、ペンタフルオロエタンおよび塩化水素を主成分とする塔頂フラクションとペンタフルオロエタンおよび塩化水素とを実質的に含まない、残部から成る缶出フラクションに分離する工程、ならびに
    (5)第2気相部および缶出フラクションから塩化水素を除去してペンタフルオロエタンを得る工程
    を含んで成り、第2液相部が分液しない組成を有することを特徴とする製造方法。
  7. 第1気相部を第2凝縮工程に通すに際して、圧縮機により第1気相部を加圧する請求項6記載の製造方法
  8. 第1液相部および第2液相部を反応工程(1)にリサイクルすることを更に含んで成る請求項6または7記載の製造方法。
  9. 第2凝縮工程を省略して、第1気相部を直接蒸留工程に供給する請求項6〜8のいずれかに記載の製造方法。
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