JP3872538B2 - 表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は連続熱間圧延設備において、移動する鋼板の先行鋼板後端部と、これに続く後行鋼板先端部を接合し、複数の鋼板を連続して圧延するいわゆる熱延連続化プロセスによる表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鋼板の連続熱間圧延は、スラブ毎での圧延を行うため鋼板の先端部と後端部は、鋼板が仕上圧延機を出た後にコイラーで巻取られるまでの間においては、無張力状態のいわゆる、非定常部とならざるを得なかった。このため、この部分に該当する鋼板は擦り傷、形状不良、板幅不良、板厚不良等の鋼板表面品位および形状品位の劣化は避けられなかった。
また、上記形状品位の変化は鋼板の材質についても大きく影響し、冷却時の冷却ムラにより機械的性質(引張特性等)が大きくばらつき、定常部分に比し良好な鋼板が得られなかった。そのため、不良部分の除去により鋼板歩留りの低下と共に、精整通板を必要とする等の作業付加があった。
【0003】
また材質については、通板性等の操業上の観点からコイル(仕上圧延後は巻取機によって巻取られてコイル状となるので、以下単にコイルと称す)長手方向(圧延方向)で圧延速度が異なるため、単一コイル内であっても圧延温度等の熱延条件が変化し、機械的性質の変動が生じていた。
また、熱延鋼板表面上に発生する黒皮スケールと呼ばれる鉄の酸化被膜(以下単にスケールと称す)についても定常部と非定常部とでは、前記のごとき圧延条件の変化によりその生成形態にも差異が生じていた。
【0004】
このような状況下において、近年複数の粗圧延後のシートバー(以下、粗バーと称す)を順次接合して、連続して所定の速度で熱間圧延処理する、いわゆる熱延連続化プロセスが試みられている。
この熱延連続化プロセスは、一般に、粗バーを供給する工程、この粗バーの先端と後端を切断する工程、走行しながら先行粗バーの後端部と、後行粗バーの先端部を、各々クランプして突き合わせて接合する工程、複数のスタンドで該圧延用鋼板を所定の圧延スケジュールで、所定のサイズに仕上げる熱間仕上圧延工程、熱間仕上圧延工程を出た鋼板を冷却し巻取る工程、熱間仕上圧延工程と巻取り工程との間にあって、鋼板を所定の重量または長さ単位で切断する走間切断分割工程とから構成されている。
【0005】
このための粗バーの接合方法としては、各種の提案がなされており、例えば、特開平4−288906号公報には、先行材と後行材の端面接触領域を幅方向の少なくとも両端部域となるよう切断加工を施し、加熱と搬送速度を調整し両縁部近傍に圧縮応力を発生させて相互に密着させることが開示されており、また、特開平5−104107号公報では、先行材と後行材の端面幅方向両端部同士を圧延前に熱間溶接した後、幅方向中央の未接合部を圧延によって熱間圧接する方法が提案されている。また、特公平5−62035号公報では、長手方向で先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部を重ね合わせて切断し、切断面に直角に圧縮力を加えることにより、新生面同士の結合領域を拡げスケールの除去なしで両金属板を溶着し、厚み方向で全面接触して強固に結合する方法が提案されている。
【0006】
一方、発生したスケールの処理法としては、高い加工度の加工に供される鋼板あるいは加工後塗装される鋼板では黒皮スケールの脱スケール処理が施されており、この脱スケール処理法としてはショットブラスト法、酸洗法等があるが、脱スケールの完全化の点から酸洗法が一般に用いられている。
近年酸洗工程のスピード化、酸洗液使用量の低減等が要請されているが、加工性確保のために前述の高温でのコイル巻取を行った熱延鋼板ではスケール厚が厚く、酸への溶解速度もそのスケールの組成に原因して遅いため、酸洗速度が極端に低下していた。
【0007】
そこで、酸洗工程での生産能率向上を図った酸洗性に優れた加工用熱延鋼板の製造方法として特公平7−74376号公報の提案がある。この技術は熱間圧延ラインにおいて、粗圧延後の被圧延材に1100℃以下Ar3 点以上の温度域で曲げ加工を施し、かつ上記温度域に10秒以上保持した後、該被圧延材に仕上圧延を施し、該仕上圧延後の熱延鋼板をただちに20℃/s以上の冷却速度で冷却して600℃以下で巻取ることを特徴とし、これに加え粗圧延後の被圧延材に施す曲げ加工が、板厚tと曲げ径Dの比t/Dを0.01以上とするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
熱延連続化プロセスについて、その手段は上記のごとく種々の提案がなされているが、鋼板の材質面からの検討については一部なされているのみで、完全なる対策については多くの開発の余地が残されており、従来での鋼板の先・後端部における材質不良部を完全に解消するまでには到っていない。
また、同様に生成スケールの減少対策については熱延連続化プロセスの採用により、その効果を確認することはなされておらず、前記した熱延鋼板でのスケール生成量およびスケールの均一性に多くの問題を残していた。
【0009】
本発明は工場出荷時のコイル表面の脱スケールを容易に行うことができる熱延鋼板を対象とするもので、本発明対象の熱延鋼板は通常製造される鋼板を全て含むが、特に高Si材のSiスケールは、熱延鋼板表面上に縞模様を形成し、脱スケール性が悪く、表面性状不良の原因となっていた。
本発明はこのような従来法でのスケール生成量の減少およびコイル内でのスケール生成量のばらつきを解消した表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その手段は下記の通りである。
(1) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%
S :≦0.025%
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより表面に3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0011】
(2) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%
S :≦0.025%
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより表面に3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、0.2kgf/mm以上の張力を付与し、かつデスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0012】
(3) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0013】
(4) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0014】
(5) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0015】
(6) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0016】
(7) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を0.2kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0017】
(8) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下
とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を1kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0018】
(9) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0019】
(10) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0020】
(11) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0021】
(12) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0022】
(13) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0023】
(14) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0024】
(15) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を0.2kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0025】
(16) 重量%で、
C :≦0.20%
Si:≦2.50%
Mn:≦2.5%
P :≦0.025%以下
S :≦0.025%以下に加え、
Nb:≦0.060%
Ti:≦0.100%
V :≦0.080%
Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を1kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明は鋼板の圧延を熱延連続化プロセスで行うことを目的とし、それにより従来の圧延で発生していた鋼板の先・後端部での特に表面品位(スケール生成)の劣化を回避すると共に、鋼板定常部を含む鋼板コイル内でのスケール生成量のばらつきを防ぐところに主眼があり、組成としては通常の熱延鋼板に用いられている主要元素を含み、これに加えてその目的に応じ例えば高強度、高靱性、高耐食性等の特性を発揮する元素の添加を行うことができる。
また、鋼種についての制約もなく通常のアルミキルド鋼、またはアルミ−シリコン−キルド鋼等が対象となる。
【0027】
本発明が対象としている鋼の成分は通常の熱延鋼板として使用されているもので、その好ましい含有限度は以下の通りである。
Cは強度を向上するための成分であるが、0.20wt%を超えると溶接性や低温靱性が劣化する。従って、その含有量は0.20wt%以下である。
Siは脱酸剤として有効であり、また強度向上の元素でもある。さらには鋼中のフェライトの生成を促進し、炭化物の生成を抑制することにより残留オーステナイトを確保する作用を有する。しかし、その含有量は2.5wt%を超えるとその効果は飽和し、かえって溶接性の劣化、また鋳造鋳片での割れ発生の原因ともなる。従って、その含有量は2.50wt%以下である。
【0028】
Mnは強度、靱性を向上させるために有効な成分であるが、2.50wt%を超えると溶接性が劣化する。従って、その含有量は2.5wt%以下である。
Pは低温靱性を劣化させ、溶接時に高温割れを発生させることがあることから、その含有量は0.025wt%以下とする。ただし、鋼板表面のスケール疵(赤スケール)防止の観点からは0.010〜0.020%が好ましい。
SはMnと結合してA系介在物を生じて、靱性、延性を劣化させることからその含有量は0.025wt%以下である。
【0029】
さらに、本発明においては、上記の主要成分組成例に加えて、Nb,Ti,V,Caのうちから選んだ1種または2種以上を含有してもよい。
Nbは微量添加で大幅に強度を上昇させ、かつ、固溶Nによる歪時効によって靱性の劣化を防止する好ましい成分であるが、0.060wt%を超えると飽和する。従って、その含有量は0.060wt%以下である。
TiはNbと同様、微量添加で大幅に強度を上昇させ、制御圧延との相乗効果により靱性を向上させる好ましい成分であるが、0.100wt%を超えると飽和する。従って、その含有量は0.100wt%以下である。
Vは微量添加で大幅な強度の向上が期待できる成分であるが、0.080wt%を超えて含有するとその効果は飽和し、溶接性が劣化する。従って、上限は0.080wt%である。
Caは介在物の形態制御により、低温靱性、延性に好ましいばかりでなく、セパレーション対策としても好ましい成分である。しかし、0.0060wt%を超えて含有すると、溶接性、および靱性の劣化をまねく。従って、上限は0.0060wt%である。
【0030】
前述のように本発明対象の熱延鋼板は通常製造される鋼板を全て含むが、特に高Si熱延鋼板のSiスケール対策について、その防止効果は大きい。このSiスケールの発生は加熱炉での鋼片加熱時にSiとFeの酸化物(FeO+Fe2 SiO4 )が生成し、粒子間の粒界に入り込み、根を張った状態となり、この結果、熱延鋼板表面上にこれが縞模様となって表れる。このSiスケールは脱スケール性が悪く、表面性状不良の原因となっている。
次に、本発明の熱延連続化プロセスを工程順にその特徴部分と、その効果および熱延条件の限定理由について以下に説明する。
【0031】
図1は本発明を実施するための設備配置の一例を示した図であり、まず、加熱炉でのスラブ加熱であるが、本発明においてはスケール生成量を抑制する意味合いからも、加熱温度を低温の1150℃以下とし、1次スケールの発生を極力少なくする。
これは、粗圧延後の粗バー同士の先・後端部を溶接する以前、すなわち粗圧延以降において粗バーを巻取り、コイル状となして保熱を行うコイルボックスを有しているため、いたずらに加熱温度を上昇させる必要がなく、これによって後述するように材質的にも低温加熱による効果を享受できる。
【0032】
加熱炉から抽出されたスラブは粗バーに圧延され、コイルボックスにてコイル状に巻取られ、通常10数秒間保熱されてコイルの全長にわたる均一な保熱が行われる(特に粗圧延での圧延先端の局部的な温度低下部は、粗圧延後コイル内に巻込まれることにより復熱し均一な温度となる)。この時の温度低下は1℃/sec以内の極めて微々たる温度しか降下しない。
その後コイルは巻戻されて、その先・後端部は溶接用シャーにおいて切断され、切断面が整えられる。このようにコイルボックスにおいては粗バーの巻取り、巻戻しが行われるためコイルに歪加工が加わる。その量は3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与することができ、コイル表面のスケールに亀裂が入り、これが起点となり1次スケールの剥離性が向上する。
【0033】
また、後述するように本発明では、コイルボックス内で巻戻された粗バーは、次工程の走間接合装置により接合され、一体ものとなり仕上圧延機内へ送られるので、コイルボックス内を出た粗バーは、コイルボックスと仕上圧延機間を一定の時間で通過することができ、粗バーには0.2kgf/mm2 以上の張力を均一に加えることができる。
この結果、粗バーの表面は全長に亘って均等な状況下となるので、脱スケール面では、コイル内で異なった処置を採ることなく、ほぼ同一な処理条件下でデスケーリングを行うことができる。
【0034】
溶接面切断シャーにおいて、先・後端部を切断された粗バーは接合台車上の走間接合装置(走間接合装置については特に限定しないので、ここでは特に触れない。また、接合方法についても種々の方法が考えられるが、レーザー溶接方法が好ましい)により先行材の後端部と後行材の先端部が接合され、仕上圧延機で圧延されるため、最初の粗バーの先端部と最後の粗バーの後端部を除いた部分は仕上圧延において圧延端のない圧延ができる。また、仕上圧延機までの間も粗バーには速度の変化がなく一定速度で走行し、コイルにかかる張力も絶えず安定しており、コイル表面の任意の位置における、冷却条件(水量、圧力等)が一定となり、ばらつきのないデスケーリングが行われ、従前のようなスケールムラが発生しない。
【0035】
さらに、仕上圧延速度を高速(500mpm超)、かつその変動を小さく(100mpm未満)とすることができるため、圧延温度等の熱延条件の変動も小さくすることができる。また熱延仕上温度Ar3 〜900℃とすることができ、かつコイル内仕上温度の変動を100℃未満とすることができる。このため、低温圧延と等温圧延の効果と相俟って圧延中の2次スケール発生を大きく抑制することができ、生成したスケールは薄く、コイル表面全体でばらつきのない均一な状態となっている。
さらに、仕上スタンド間のオーステナイト領域での圧延で鋼板の先・後端部を含めて張力のばらつきがなく1kgf/mm2 以下の一定範囲以内に収めることができ、また、冷却床においても同様に冷却中に張力の変動を1kgf/mm2 以下に抑えることができる。
【0036】
この粗バー接合後の圧延において、ほぼ張力一定、圧延時間一定となることにより、2次スケール生成の面からはスケール発生の均一性に大きく寄与し、脱スケールの対応時にも均一な作業を行うことができるメリットを有する。
また、圧延速度を増加することができるため、仕上圧延機内で高歪速度を与えることができる。この結果、鋼の変態前のオーステナイト結晶中に高速圧延により、短時間で大きな歪みの付与ができ、有効裏に変態を促進することが可能となり、材質上の効果も享受することができ、さらにスケール剥離性の向上にも繋がる。
【0037】
さらにまた、従前は1コイル単位の圧延であったがため、コイル先端部がコイラーで巻取りを開始するまでは、仕上圧延機を抜け出たコイル先端部は無張力のまま冷却床を走り抜けるため、コイル先端部上下は大きく波打ち状態となり、特に薄鋼板については冷却床において冷却水の散布によるムラのない冷却を行うことはできなかった。
また、後端部においても同様仕上圧延機を抜けると張力が働かず同様の処置を取らざるを得ず、これらの部分は材質的にみてコイル中央部に比し材質および表面性状の劣化は避けられず成品歩留りの低下となっていた。
【0038】
本発明においては、巻取機前にピンチロールの配設および鋼板切断用の高速シャーを設置することにより、仕上圧延機とピンチロール間で一定の張力を付与することが可能となり、上記の不都合な事態を回避できると共にコイル全長にわたっての水冷化が採用でき、コイル内での材質および表面スケール発生についてもばらつきの小さい成品を得ることができるようになった。
さらに、ピンチロール後のシャーにより鋼板接合部を走行切断して巻取機にてコイルを巻取るため、従前コイル先・後端部で発生していたタング状、またはフィッシュテール状の形状不良部分が皆無となる。従って、従前の精整通板による形状不良部分の矯正、および先・後端部分を含んだ形状不良部の切捨てが不必要となり、精整工程の省略、成品歩留りの向上が達成できる。
【0039】
以上、本発明の設備上での特徴部分の説明とそれによってもたらされる効果についての説明を行ったが、本発明においては従前の工程によって得られる鋼板に比し最も大きな効果の違いは本発明を実施することによって、熱延鋼板表面上のスケール生成を抑制することができ、かつ、生成したスケールが薄くコイル全長にわたって均一な厚みをもつことができることになったものである。それに加えて鋼板の品質特性のばらつき、すなわちコイル内のばらつきが著しく低下し、均一で安定した材質の成品が得られるという効果も有する。
また、本発明においては、コイル内の変動量についても触れたが、これらの値は当然少ない方が鋼板からみて好ましい。しかし、従前の圧延法では前述のようにこのばらつきは避け得なかった。
【0040】
本発明では、最近の鋼板製造技術の急速な進歩に伴い、鋳片での偏析の改善、圧延での制御圧延の向上と相まって熱延連続化プロセスを採用することにより、これらコイル内の材質の効果量も少なくすることができ、さらには本発明の目的でもあるスケール生成量の変動も極く小さい範囲内に抑制することができるようになったものである。
スケール生成を抑制するために規制した圧延圧延条件等は、連続圧延プロセスの実施によって得られた実績から、その許容範囲を導き出したものである。
この結果によって、同一ロット内ではどの位置に該当する鋼板であっても、その部位を配慮することなく略同一の条件で脱スケール処理を行うことができるようになった。
【0041】
【実施例】
以下、本発明における前述の効果を実施例によって具体的かつ、詳細に説明する。
本発明は殆ど全ての鋼種に適用できるので3種を選んで鋼板の化学組成を表1に示した。
【0042】
【表1】
Figure 0003872538
【0043】
この3種の鋼種から鋳造されたスラブを本発明によって表2に示す条件で鋼板に圧延し、圧延された成品について各鋼種毎に同一ロット(1回の圧延単位で鋼板が接合されて連続圧延されたもの)内からコイル2本(ただし、最先端、最後端コイル以外)をランダムに抽出し、コイル全長から5個所(非定常部に該当する先・後端部および定常部に該当する中央部から均等距離を置いた3個所の部分)から試料を採取した。
【0044】
【表2】
Figure 0003872538
【0045】
この試料についてスケールの生成状況の調査をそれぞれ行った。またコイル内での材質特性を表3に示した(本発明ではスケール生成状況に主体があるので、機械的性質についてはその数を減じた)。なお、比較のために従来方法で圧延した鋼板についても同様に表2に圧延条件を表3にスケール生成状況と材質の調査結果を示した。
表3中Δとあるのはコイル内の変動(ばらつき)を示したもので、最大値−最小値で表した。
【0046】
【表3】
Figure 0003872538
【0047】
表3から明らかなように、本発明によればスケール生成においてスケール厚みが薄くなっており、コイル内においてもその差が少なく、均一で薄いスケールとなっていることがわかる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、熱間圧延鋼板でのスケール生成量が少なく(薄い)、かつコイル内においてもその厚みに差がなく、例えば酸洗による脱スケール時間が短くて済み、通板速度の増加が可能となり、酸洗性の良好な鋼板が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための設備配置の一例を示す図

Claims (16)

  1. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%
    S :≦0.025%
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより表面に3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  2. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%
    S :≦0.025%
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより表面に3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、0.2kgf/mm以上の張力を付与し、かつデスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  3. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  4. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  5. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  6. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  7. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を0.2kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  8. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下
    とし、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を、1150℃以下の温度域で加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を1kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  9. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  10. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  11. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  12. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  13. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  14. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とすることを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  15. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行って熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を0.2kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
  16. 重量%で、
    C :≦0.20%
    Si:≦2.50%
    Mn:≦2.5%
    P :≦0.025%以下
    S :≦0.025%以下に加え、
    Nb:≦0.060%
    Ti:≦0.100%
    V :≦0.080%
    Ca:≦0.0060%のいずれか1種または2種以上を含み、残部Feと不可避的不純物からなる鋼片を加熱し、粗圧延後にコイルボックス内で粗バーの巻取り、巻戻しにより3%以上の歪みを歪速度0.1(s-1)以上で付与した後、先行の前記粗バーの後端と後行の前記粗バーの先端を接合し、デスケーリングを行い、かつ0.2kgf/mm以上の張力を付与して熱間仕上圧延機へ供給し、仕上圧延機内での温度をAr〜900℃とし、かつコイル内仕上温度差を100℃未満とし、平均仕上圧延速度を500mpm超、かつコイル内仕上圧延速度差を100mpm未満とし、圧延中のコイル張力を1kgf/mm以上確保することを特徴とする表面性状と酸洗性の良好な熱延鋼板の製造方法。
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