JP3872404B2 - 光半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD(Charge Coupled Devise)やCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の受光素子である光半導体素子またはこれらの受光部を有する光半導体素子を具備した光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCCDやCMOSセンサ等の受光素子である光半導体素子またはこれらの受光部を有する光半導体素子を具備した光半導体装置の一例の断面図を図3に示す。図3に示すように、従来の光半導体装置105は、セラミックス等からなる基体101の底板部101dの上側主面の中央部に設けられた載置部101d−1に、光半導体素子102が載置固定され、光半導体素子102の上面の電極107が基体101の凹部101aの底面に形成した電極パッド106にボンディングワイヤ108を介して電気的に接続され、基体101の側壁部101bの上面の略全周に設けられた封止樹脂110を介して透光性蓋体104が側壁部101bの上面に接着されて構成されている。また、光半導体素子102の上面の中央部に受光部102a、外周部に電極107が設けられている。
【0003】
また、図3において、111は光半導体素子102を基体101の底板部101dの上側主面に接合するための樹脂接着剤、104はガラス等から成る透光性蓋体である。
【0004】
基体101はセラミックス等からなり、底板部101dと、その上側主面の外周部に取着された枠状の側壁部101c,101bとにより構成されている。底板部101dと側壁部101c,101bとは一体的に形成されている場合もある。
【0005】
また、光半導体素子102は底板部101dの上側主面に樹脂接着剤111を介して接着されて載置固定されており、光半導体素子102の上面の外周部には電極107が設けられている。この電極107と電極パッド106とは、Au,Al等からなるボンディングワイヤ108により電気的に接続される。また、透光性蓋体104が封止樹脂110を介して基体101の側壁部101bの上面に接着固定される。
【0006】
また、他の従来例として、平板状の基体にペースト状の樹脂を用いて枠を形成する構成のものが提案されている(特開平10−144898号公報参照)。
【0007】
さらに、他の従来例として、遮光性の枠を取り付けている構成のものが提案されている(特開平10−32323号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年光半導体装置の更なる低コスト化および小型化が益々望まれてきているが、上記従来の光半導体装置105では、底板部101dと側壁部101c,101bとから成る基体101を用いていたため、低コスト化や小型化に限界があった。
【0009】
そこで、光半導体装置を低コスト化および小型化するために、誘電体から成る平板状の基体、即ち底板部101dのみから成り側壁部101c,101bを有していない基体を用いて、安価な樹脂から成る枠体を基体の上側主面の外周部に接着した構成のものが提案され実用化されている。しかしながら、一般的に用いられる熱硬化性の樹脂接着剤を用いて枠体を基体に接着すると、樹脂接着剤の加熱硬化後に常温に戻った際に、基体と枠体との熱膨張係数差によって基体に反りが発生したり、基体と枠体とが剥離するという問題点が発生していた。
【0010】
また、平板状の基体と樹脂から成る枠体との接着に加熱工程を伴わない常温硬化型の樹脂接着剤を用いると、その硬化に5〜12時間程度の長時間の放置が必要となり、スループット(生産性)が低いという問題点があった。
【0011】
また、特開平10−144898号公報に記載された発明のように、ペースト状の樹脂を用いて枠を形成すると、枠の上にガラス等の透光性蓋体を接着する際の高さの調整が困難となり、高さのバラツキや光半導体素子に対する透光性蓋体の傾きが生じてしまうという問題点があった。
【0012】
特開平10−32323号公報に記載された発明のように、遮光性の枠を用いた場合、紫外線硬化性の樹脂接着剤を使用することが困難なため、熱硬化性の樹脂接着剤や常温硬化型の樹脂接着剤を用いる必要がある。その結果、熱硬化性の樹脂接着剤では基体の反りや剥離が発生し、常温硬化型の樹脂接着剤では生産性の低下が生じるという問題点があった。
【0013】
従って、本発明は上記従来の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、基体の反りや蓋体の傾き等の不具合が生じず、また生産性が高い安価で小型の光半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の光半導体装置は、上側主面の中央部に光半導体素子を載置する載置部が設けられているとともに前記上側主面の前記載置部の周囲に電極パッドが設けられた誘電体から成る基体と、該基体の前記上側主面の外周部に前記載置部を囲繞するようにして紫外線硬化性の樹脂接着剤で接着された枠体と、上面の中央部に受光部および外周部に電極が設けられ、下面が前記載置部に接着されて載置固定されるとともに前記電極が前記電極パッドにボンディングワイヤを介して電気的に接続された光半導体素子と、前記枠体の上面に紫外線硬化性の封止材で接着された透光性蓋体とを具備し、前記枠体は下面が前記基体の前記上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、前記電極パッドは前記枠体の下方に位置しているとともに前記ボンディングワイヤとの接続部が前記樹脂接着剤で覆われており、前記枠体および前記透光性蓋体は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成ることを特徴とする。
【0015】
本発明の光半導体装置は、基体の上側主面の外周部に樹脂接着剤で枠体が接着された構成、即ち基体の上側主面の外周部に枠体が直接接着されている構成とされていることから、従来の光半導体装置に比べて低コスト化および小型化されたものとなる。また、枠体および透光性蓋体は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成ることから、基体と枠体との接着および枠体と透光性蓋体との接着を、紫外線硬化性の樹脂接着剤および紫外線硬化性の封止材を用いて同時に行なうことが可能となる。その結果、生産性が高く安価な光半導体装置を作製することができる。
【0017】
本発明の光半導体装置は、枠体は下面が基体の上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、電極パッドは枠体の下方に位置しているとともにボンディングワイヤとの接続部が樹脂接着剤で覆われていることから、基体の上側主面の面積が小さくなり、より一層の小型化および低コスト化が達成される。また、ボンディングワイヤおよび電極パッドの接続部が樹脂接着剤で覆われているため、接続部の酸化等による劣化を防ぐことができるとともに接続強度を樹脂接着剤で補強して向上させることができる。さらに、樹脂接着剤の枠体の外側への漏れを防ぐことができるとともに、枠体の下端の内側に樹脂接着剤の大きなメニスカスを形成できるため枠体の接合強度が向上する。従って、本発明の構成においては、樹脂接着剤が若干多すぎたとしても、余分な樹脂接着剤は枠体の下端の内側に大きなメニスカスを形成することとなるため、接合強度が向上することとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の光半導体装置について以下に詳細に説明する。図1は本発明の光半導体装置について実施の形態の一例を示す断面図、図2は本発明の光半導体装置について実施の形態の他の例を示す断面図である。これらの図において、1は基体、2は光半導体素子、3は枠体、4は透光性蓋体であり、これら基体1、光半導体素子2、枠体3および透光性蓋体4により、光半導体装置5が基本的に構成される。
【0019】
本発明の光半導体装置は、上側主面の中央部に光半導体素子2を載置する載置部1aが設けられているとともに上側主面の載置部1aの周囲に電極パッド6が設けられた誘電体から成る基体1と、基体1の上側主面の外周部に載置部1aを囲繞するようにして紫外線硬化性の樹脂接着剤9で接着された枠体3と、上面の中央部に受光部2aおよび外周部に電極7が設けられ、下面が載置部1aに接着されて載置固定されるとともに電極7が電極パッド6にボンディングワイヤ8を介して電気的に接続された光半導体素子2と、枠体3の上面に紫外線硬化性の封止材10で接着された透光性蓋体4とを具備し、枠体3は下面が基体1の上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、電極パッド6は枠体3の下方に位置しているとともにボンディングワイヤ8との接続部が樹脂接着剤9で覆われており、枠体3および透光性蓋体4は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成る。
【0020】
本発明の基体1は、アルミナ(酸化アルミニウム:Al23)質焼結体(セラミックス),ムライト(3Al23・2SiO2)質焼結体等のセラミックスやガラスセラミックス等の無機材料、四ふっ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン;PTFE),四ふっ化エチレン・エチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂;ETFE),四ふっ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂;PFA)等のフッ素樹脂,ガラスエポキシ樹脂,ポリイミド等の樹脂系材料、またはAl,Cu,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金,Cu−W合金等の金属材料から成る。
【0021】
この基体1は、外部電気回路基板等に実装される際の熱で膨張し、光半導体素子2にストレスを与える場合があることから、熱膨張係数が5×10-6/℃程度と小さいアルミナを主成分として含有するセラミックスやガラスセラミックスが好ましい。例えば、アルミナを主成分として含有するガラスセラミックスから成る場合、ホウ珪酸ガラス等のガラス粉末と酸化アルミニウム等のセラミック粉末とから成る原料粉末に適当な有機バインダおよび溶剤等を添加混合して泥漿物を作製し、この泥漿物をドクターブレード法やカレンダーロール法によってセラミックグリーンシート(生シート)と成し、このセラミックグリーンシートに所定の配線導体を印刷し、複数のセラミックグリーンシートを積層するとともに加圧して密着させ、最後に約1600℃の高温で焼成することにより製作される。
【0022】
また、基体1の上側主面の載置部1aに樹脂接着剤11を介して光半導体素子2が接着され、光半導体素子2の上面の外周部に形成された半田バンプ等からなる電極7が、基体1の上側主面に形成された電極パッド6にボンディングワイヤ8を介して電気的に接続される。この電極パッド6は基体1の内部に形成されている配線パターンと接続される。また、電極パッド6は、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)等の金属から成り、例えば、基体1がアルミナを主成分として含有するガラスセラミックスから成る場合、電極パッド6の導通抵抗を下げられる点で、Cu、Ag、Pd等が好適に使用される。
【0023】
さらに、電極パッド6の露出表面には、ニッケルや金等の耐食性に優れワイヤボンディング性やろう材の濡れ性に優れる金属層を1〜20μmの厚みでめっき法により被着させておくのがよく、電極パッド6の露出表面の酸化腐蝕を有効に防止することができるとともにボンディングワイヤ8の接続性を良好とすることができる。
【0024】
なお、基体1の上側主面の載置部1aに光半導体素子2を接着する樹脂接着剤11は、アクリル系樹脂,エポキシ系樹脂,シリコーン系樹脂,ポリエーテルアミド系樹脂等が好適に用いられる。
【0025】
光半導体素子2は、フォトダイオード(PD),ラインセンサ,イメージセンサ,CCD,CMOSセンサ,EPROM(Erasable and Programmable ROM)等の受光素子、またはこれらの受光部を上面の中央部に有するものである。そして、光半導体素子2は、受光部で受光した光を電気信号に変換し、その電気信号を電極7、ボンディングワイヤ8および電極パッド6を介して外部に出力する。
【0026】
電極7は、Cu、Mo−Mnのメタライズ層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、Wのメタライズ層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、Cr−Cu合金層、Cr−Cu合金層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着させたもの、Ta2N層上にNi−Cr合金層およびAuメッキ層を被着させたもの、Ti層上にPt層およびAuメッキ層を被着させたもの、またはNi−Cr合金層上にPt層およびAuメッキ層を被着させたもの等から成り、厚膜印刷法あるいは各種の薄膜形成方法やメッキ法等により形成される。
【0027】
また、基体1の上側主面の外周部に、光半導体素子2を取り囲むようにして、枠体3がアクリル系樹脂,エポキシ系樹脂,シリコーン系樹脂,ポリエーテルアミド系樹脂等から成る紫外線硬化性の樹脂接着剤9で接着される。さらに、枠体3の上面には、その略全周に設けられたアクリル系樹脂,エポキシ系樹脂,シリコーン系樹脂,ポリエーテルアミド系樹脂等から成る紫外線硬化性の封止材10を介して透光性蓋体4が接着される。
【0028】
本発明においては、基体1の上側主面に枠体3が直接接着されていることから、従来の光半導体装置に比べて低コスト化および小型化することができる。また、枠体3および透光性蓋体4が100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成り、基体1と枠体3、枠体3と透光性蓋体4が、紫外線硬化性の樹脂接着剤9および紫外線硬化性の封止材10で接着されていることから、製造工程において基体1と枠体3との接着および枠体1と透光性蓋体4との接着を同時に行なうことができるため、生産性が高く安価な光半導体装置5を作製することができる。
【0029】
このような枠体3および透光性蓋体4の材料としては、高い紫外線透過率、製造のし易さ、化学的安定性、強度等の点で、ホウ珪酸ガラスやソーダガラス等のガラス、プラスチック、サファイア(アルミナの単結晶)、石英等が好ましい。具体的には、ホウ珪酸ガラス(波長380nmの紫外線の透過率約90%)、プラスチック(波長100乃至450nmの紫外線の透過率70%以上)、サファイア(波長100乃至450nmの紫外線の透過率70%以上)、石英(波長100乃至450nmの紫外線の透過率70%以上)等である。
【0030】
また、一般的に紫外線硬化性の樹脂を硬化させるためには、紫外線の波長が100nm乃至450nmが適している。
【0031】
また本発明においては、図2に示すように、枠体3は下面が基体1の上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、電極パッド6は枠体3の下方に位置しているとともにAu,Al等から成るボンディングワイヤ8との接続部が樹脂接着剤9で覆われていることが必要である。この場合、枠体3の下面の5乃至30°の傾斜によってボンディングワイヤ8に損傷を与えない構造となり、更に光半導体装置5の小型化を実現することが可能となる。また、ボンディングワイヤ8および電極パッド6の接続部が樹脂接着剤9で覆われているため、接続部の酸化等による劣化を防ぐことができるとともに接続強度を樹脂接着剤9で補強して向上させることができる。さらに、樹脂接着剤9の枠体3の外側への漏れを防ぐことができるとともに、枠体3の下端の内側に樹脂接着剤9の大きなメニスカスを形成できるため枠体3の接合強度が向上する。従って、本発明の構成においては、樹脂接着剤9が若干多すぎたとしても、余分な樹脂接着剤9は枠体3の下端の内側に大きなメニスカスを形成することとなるため、接合強度が向上することとなる。
【0032】
枠体3の下面の傾斜角度が5°未満では、電極パッド6を枠体3の下方に位置させるとともにボンディングワイヤ8および電極パッド6の接続部を樹脂接着剤9で覆うことが困難になる。30°を超えると、枠体3の下面の傾斜が大きくなるので、枠体3と基体1との接合強度を保つことが困難となる。
【0033】
透光性蓋体4は、主面が平面状とされた平板状のものに限らず、レンズ状に加工されたものでもよい。透光性蓋体4の厚さは0.3〜1.0mm程度が良く、0.3mm未満では、強度が小さいため組み立て中に破損したり、封止材10によって反りが発生し光半導体素子2で取り込んだ画像が歪むという問題が発生し易い。1.0mmを超えると、小型軽量化および薄型化が成されず実用性が低下する。
【0034】
【実施例】
本発明の光半導体装置の実施例を以下に説明する。
【0035】
図1の光半導体装置5を以下のように構成した。外形寸法が8mm角で厚み0.3mmのアルミナセラミックスから成る基体1の上側主面の中央部の載置部1aに、5mm角で厚さ0.6mmの光半導体素子(CMOSセンサ)2を樹脂接着剤11で接着して載置固定し、Au製のボンディングワイヤ8で光半導体素子2の電極7と基体1の電極パッド6を電気的に接続した。次に、基体1の上側主面の外周部の全周に紫外線硬化性の樹脂接着剤9を塗布し、紫外線を透過する透明なアクリル樹脂(波長100乃至450nmの紫外線の透過率70%以上)から成る枠体3を接着した。さらに、枠体3の上面の全周に紫外線硬化性の封止材10を塗布し、ホウ珪酸ガラス(波長100乃至450nmの紫外線の透過率70%以上)から成る透光性蓋体4を接着した。このとき、樹脂接着剤9および封止材10としては、アクリル系樹脂から成る同じものを用いた。そして、樹脂接着剤9および封止材10に波長390nmの紫外線を6000mJ(ミリジュール)照射し硬化させた。
【0036】
本実施例の光半導体装置5では、5mm角の光半導体素子2を封止して収納するに際して、図3の従来技術では厚さが2.24mmとなるのに対して、厚さが1.7mmとなり、小型低背化された。
【0037】
また、実施例として、枠体3は下面が基体1の上側主面に対して外周側に向かって下方に10°傾斜しており、電極パッド6は枠体3の下方に位置しているとともにAuから成るボンディングワイヤ8および電極パッド6の接続部が樹脂接着剤9で覆われている構成とし、他の部分は上記実施例と同様とした光半導体装置5を作製した。この場合、5mm角の光半導体素子2を封止して収納するに際して、図3の従来技術では厚さが10.8mm角以上の外形寸法になるのに対して、外形寸法が8mm角となり、従来の光半導体装置と比較して面積比で45%小型化することができた。
【0038】
また、比較例として、枠体3が黒色のエポキシ系樹脂(波長100乃至450nmの紫外線の透過率10%未満)から成り、透光性蓋体4がホウ珪酸ガラス(波長380nmの紫外線の透過率約90%)から成る以外は上記実施例と同様にして光半導体装置を作製した。この場合、従来の光半導体装置においての基体1と枠体3との接着および枠体1と透光性蓋体4との接着に要する時間が1時間となり、上記実施例では、基体1と枠体3と透光性蓋体4を同時に1分で接着できたのに対して60倍と長くなって生産性が低下した。
【0039】
なお、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
本発明の光半導体装置は、上側主面の中央部に光半導体素子を載置する載置部が設けられているとともに上側主面の載置部の周囲に電極パッドが設けられた誘電体から成る基体と、基体の上側主面の外周部に載置部を囲繞するようにして紫外線硬化性の樹脂接着剤で接着された枠体と、上面の中央部に受光部および外周部に電極が設けられ、下面が載置部に接着されて載置固定されるとともに電極が電極パッドにボンディングワイヤを介して電気的に接続された光半導体素子と、枠体の上面に紫外線硬化性の封止材で接着された透光性蓋体とを具備し、枠体および透光性蓋体は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成ることにより、従来の光半導体装置に比べて低コスト化および小型化されたものとなる。また、枠体および透光性蓋体は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成ることから、基体と枠体との接着および枠体と透光性蓋体との接着を、紫外線硬化性の樹脂接着剤および紫外線硬化性の封止材を用いて同時に行なうことが可能となる。その結果、生産性が高く安価な光半導体装置を作製することができる。
【0041】
本発明の光半導体装置は、枠体は下面が基体の上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、電極パッドは枠体の下方に位置しているとともにボンディングワイヤとの接続部が樹脂接着剤で覆われていることにより、基体の上側主面の面積が小さくなり、より一層の小型化および低コスト化が達成される。また、ボンディングワイヤおよび電極パッドの接続部が樹脂接着剤で覆われているため、接続部の酸化等による劣化を防ぐことができるとともに接続強度を樹脂接着剤で補強して向上させることができる。さらに、樹脂接着剤の枠体の外側への漏れを防ぐことができるとともに、枠体の下端の内側に樹脂接着剤の大きなメニスカスを形成できるため枠体の接合強度が向上する。従って、本発明の構成においては、樹脂接着剤が若干多すぎたとしても、余分な樹脂接着剤は枠体の下端の内側に大きなメニスカスを形成することとなるため、接合強度が向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体装置について実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の光半導体装置について実施の形態の他の例を示す断面図である。
【図3】従来の光半導体装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:基体
1a:載置部
2:光半導体素子
2a:受光部
3:枠体
4:透光性蓋体
5:光半導体装置
6:電極パッド
7:電極
8:ボンディングワイヤ
9:樹脂接着剤
10:封止材

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  1. 上側主面の中央部に光半導体素子を載置する載置部が設けられているとともに前記上側主面の前記載置部の周囲に電極パッドが設けられた誘電体から成る基体と、該基体の前記上側主面の外周部に前記載置部を囲繞するようにして紫外線硬化性の樹脂接着剤で接着された枠体と、上面の中央部に受光部および外周部に電極が設けられ、下面が前記載置部に接着されて載置固定されるとともに前記電極が前記電極パッドにボンディングワイヤを介して電気的に接続された光半導体素子と、前記枠体の上面に紫外線硬化性の封止材で接着された透光性蓋体とを具備し、前記枠体は下面が前記基体の前記上側主面に対して外周側に向かって下方に5乃至30°傾斜しており、前記電極パッドは前記枠体の下方に位置しているとともに前記ボンディングワイヤとの接続部が前記樹脂接着剤で覆われており、前記枠体および前記透光性蓋体は100乃至450nmの波長の紫外線を70%以上透過する誘電体から成ることを特徴とする光半導体装置。
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