JP3871663B2 - 燃焼装置の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は燃焼装置の制御装置に関し、より詳細には、いわゆる多機能の給湯装置への使用に適した制御装置に関する。
ガス給湯装置に代表される近時の燃焼装置は、その制御中枢にマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)を搭載した制御装置を備えており、該マイコンによって、燃料ガスの供給/停止を切り替えるガス電磁弁や、燃料ガスの供給量を調節する比例弁、さらには燃焼用空気の送風量を調節するファンモータなどの各種アクチュエータ等の動作制御を行っている。
このようなマイコンによる制御を採用する場合、マイコンが暴走すると給湯装置の誤動作の原因となるため、その対策として、マイコン監視回路(ウォッチドッグタイマIC)を併設し、マイコンから一定周期でウォッチドッグパルス(WDパルス)を出力させ、このパルスをマイコン監視回路で監視するという技術が知られているが、給湯装置の場合、安全対策上かかる構成に加えて、未燃焼燃料の漏出や空焚きを防止するためのフェールセーフ回路と呼ばれる安全回路が組み込まれている(特許文献1および図3参照)。
しかし、このような安全回路を備えた構成では、給湯装置各部の動作を制御するマイコンaに加えて、マイコン監視回路(ウォッチドッグタイマIC)bやフェールセーフ回路(フェールセーフIC)gといった専用ICを必要とするので部品点数が多くなり、製造コストの上昇を招くといった問題がある。
そのため、本願出願人は、制御手段に給湯装置各部の動作を制御するメインマイコンと、当該メインマイコンの動作を監視するサブマイコンとを用いて、これらマイコン同士の通信により相互に動作を監視させることでウォッチドッグタイマICを不要にし、給湯装置の制御を行うメインマイコンに異常が生じた場合には、これを監視するサブマイコンが電源遮断回路を通じて電磁弁駆動回路への電源供給を遮断することにより、ガス電磁弁を閉弁させて燃焼を停止させる構成を備えた制御装置を提案している(特許文献2参照)。
特開平8−233258号公報 特開2002−318003号公報
しかしながら、このようにメインマイコンの異常時に、サブマイコンによって電磁弁駆動回路への電源供給を遮断させる構成を採用すると、メインマイコンが正常に動作している限りサブマイコンによる燃焼停止処理は行われないので、サブマイコン側の燃焼停止処理に係る回路に異常が生じていてもその発見が遅れてしまう。つまり、かかる構成では、メインマイコンに異常が生じたときにサブマイコンによる燃焼停止処理が正常に行われないおそれがあり、安全対策上改善の余地があった。
本願出願人は、このような問題を解決するために、通常の燃焼運転の際における燃焼停止の処理をメインマイコンとサブマイコンに交互に行わせることで、サブマイコンによる燃焼停止処理が正常に機能するかを確認できる制御装置を発明しているが、本願ではその改良発明を提供する。
すなわち、給湯装置の中には給湯以外の他の機能を有する多機能機種(たとえば、給湯機能と風呂追い焚き機能や、給湯機能と暖房用の温水生成機能を備えるといった給湯器)が存在しており、かかる多機能機種の場合、機能毎に燃焼部(バーナユニット)が設けられることがある。このように機能毎にバーナユニットを備えた給湯装置では、バーナユニット毎に1又は2以上のガス電磁弁(つまり電磁弁駆動回路)が設けられ、上記電源遮断回路はこれら電磁弁駆動回路に共通のものが用いられるので、通常の燃焼運転における燃焼停止の処理をサブマイコンにも分担させると、サブマイコンの側で燃焼停止処理を行うと、全ての電磁弁駆動回路に対する電源供給が一斉に遮断され、燃焼停止が必要でないバーナユニットについてまで燃料供給が停止されるという問題がある。また、その一方で、電磁弁駆動回路毎に電源遮断回路を設けたのでは回路構成が複雑(部品点数の増加)となり製造コストの上昇を招くことになり好ましくない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、マイコンの異常時には燃焼停止処理を確実に行い得る制御装置であって、特に多機能機種の制御に適した制御装置を安価に提供することにある。
このような目的を達成するため、本発明に係る燃焼装置の制御装置は、複数の燃焼部を有し、燃焼部毎に燃料を供給するための負荷を備えた燃焼装置の制御装置であって、上記負荷の駆動手段に供給される電源を遮断可能に構成した電源遮断手段と、通信手段を有し通信により相互に動作を監視し合う少なくとも二以上のマイコンを備えた制御手段とを有してなり、上記マイコンのうちの一つが少なくとも上記負荷駆動手段を含む燃焼装置各部の動作を制御するメインマイコンとされ、その他が少なくとも上記電源遮断手段を制御するサブマイコンとされ、上記燃焼部の燃焼停止処理を行うに際して、上記メインマイコンとサブマイコンとがこの燃焼停止処理を所定の規則に基づいて交互に行うように構成された制御装置において、二以上の燃焼部が燃焼しており、そのうちの一の燃焼部の燃焼を停止させる場合には、上記所定の規則に関わりなく上記メインマイコンにより燃焼停止処理を実行するように構成されていることを特徴とする。
そして、その好適な実施態様として、上記メインマイコンによる燃焼停止処理が負荷駆動手段を通じて行われることを特徴とする。
また、他の好適な実施態様として、上記燃焼停止処理が正常に行われたか否かの確認については、当該制御装置が、上記燃焼部からの燃料の異常漏出を検出するための燃料漏出検出手段を備え、上記所定の規則に基づく燃焼停止処理後に、メインマイコンが上記燃料漏出検出手段からの情報に基づいて消火動作が正常に行われたか否かを確認する消火判定処理を実行するか、もしくは、上記所定の規則に基づく燃焼停止処理後に、上記燃焼停止処理を行わなかったマイコンが、上記燃料漏出検出手段からの情報に基づいて消火動作が正常に行われたか否かを確認する消火判定処理を実行することを特徴とする。
さらに他の好適な実施態様として、上記消火判定処理の結果、消火動作が正常に行われていないと判定されると、当該消火判定処理を行った側のマイコンによって燃焼停止処理を実行することを特徴とする。また、この消火判定処理をメインマイコンでのみ行う場合には、消火判定処理の結果、メインマイコンによる燃焼停止処理が正常でないと判定されると、サブマイコンに燃焼停止処理を指示するように構成される。
ここで、上記所定の規則は、メインマイコンとサブマイコンとが燃焼停止処理を分担することに関して、メインマイコンが燃焼停止処理を実行した次の燃焼停止処理はサブマイコンが行い、サブマイコンが燃焼停止処理を実行した次の燃焼停止処理はメインマイコンが行うといったように、燃焼停止処理をメインマイコンとサブマイコンとが1回ずつ交互に行うように設定されるのが好ましいが、たとえば、一方が燃焼停止処理を2回行い他方が1回行うといったような変則的なものであってもよい。
また、上記燃料の異常漏出とは、未燃焼燃料の漏出や、上記燃焼装置が給湯装置である場合のいわゆる空焚きを意味する。そして、上記未燃焼燃料の漏出は、燃料を供給するための負荷の状態を監視する負荷監視手段(たとえば、上記負荷が電磁弁である場合の電磁弁監視回路)と燃焼部の炎の有無を検出する炎検出手段(たとえば、フレームロッドを備えた炎の検出回路)とによって、燃料が供給されているにもかかわらず炎が未検出の場合には未燃焼燃料の漏出ありと判断できるので、未燃焼燃料の漏出については、上記負荷監視手段と炎検出手段とが燃料漏出検出手段を構成する。一方、空焚きは、上記負荷監視手段、炎検出手段と給湯装置への通水を検出する通水検出手段(たとえば、水量センサによる水量検出回路や水流スイッチによる検出回路)とによって、上記燃料が供給されており、炎が検出されているにもかかわらず通水がない(もしくは所定流量以下の通水しかない)場合に空焚きと判断できるので、空焚きについては、上記負荷監視手段、炎検出手段と通水検出手段とが燃料漏出検出手段を構成する。
本発明の燃焼装置の制御装置によれば、制御手段として相互に動作を監視し合う少なくとも二以上のマイコンが用いられ、そのうちの一つが燃料を供給するための負荷駆動手段を含む燃焼装置各部の動作を制御するメインマイコンとされるとともに、その他が電源遮断手段を制御するサブマイコンとされ、上記サブマイコンは、燃料漏出検出手段によって燃料の異常漏出が検出されたときに上記電源遮断手段を作動させて上記負荷駆動手段への電源供給を遮断するよう構成されているので、最低限の構成では二個のマイコンによって、燃焼装置の動作制御機能と、マイコンの相互監視機能(ウォッチドッグ機能)と、燃料異常漏出時の燃料遮断機能(フェールセーフ機能)とを実現できる。したがって、従来の制御装置に比べ部品点数を減らすことができ、燃焼装置の制御装置を安価に提供できる。
しかも、本発明によれば、主として、メインマイコンが燃焼装置各部の動作を制御し、サブマイコンは上記ウォッチドッグ機能とフェールセーフ機能を担当するので、メインマイコンのみを燃焼装置の仕様に合わせた専用品とし、サブマイコンはメインマイコンの種類に依存しない汎用品とすることができる。また、サブマイコンは処理の内容が単純であるので、高性能なマイコンを使用する必要がない。そのため、本発明によれば、制御装置全体としての製造コストを安価に抑えることができる。
さらに、上記制御手段は、燃焼部の燃焼停止処理を行うに際して、上記メインマイコンとサブマイコンとにこの処理を所定の規則に基づいて交互に行わせ、その際にメインマイコンまたは上記燃焼停止処理を実行しなかった他方のマイコンのいずれかが燃料漏出検出手段からの情報に基づいて消火判定を行うので、燃焼装置の通常の運転時において、サブマイコンによる燃焼停止処理が正常に機能するかを定期的に確認でき、フェールセーフ機能の正常動作を担保することができる。
その上、二以上の燃焼部が燃焼しており、そのうちの一の燃焼部の燃焼を停止させる場合には、上記規則に従った順番に関わりなくメインマイコンによって燃焼停止処理を実行するように構成しているので、同時燃焼から単独燃焼への移行時に燃焼継続が必要な燃焼部まで消火されるといった不具合を生じることなく、燃焼装置を円滑に制御することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明をガス給湯器の制御装置に適用した場合の回路ブロック図を示しており、また、図2はその回路図を示している。より詳細には、これら図1,図2は、本発明を給湯機能と風呂追い焚き機能とを備えたガス給湯器(いわゆる多機能機種)の制御装置に適用した場合を示している。
ここで、多機能機種とは、給湯機能以外に他の機能(たとえば風呂追い焚き機能や温水暖房用の温水生成機能)をも備えた給湯器のことであって、具体的には、機能に応じて独立した燃焼ユニット(燃焼部)を複数備えた給湯器を意味する。そして、各燃焼ユニットには、能力切替弁と呼ばれる1または2以上のガス電磁弁が設けられており、これらガス電磁弁の開閉によってバーナユニットを形成する燃焼管の燃焼本数の切り替えが可能とされている。
また、能力切替弁の上流側には、周知のように、火力調整用のガス比例弁や、燃料ガスの供給/停止を切り替える大元の元ガス電磁弁が設けられており、特に、上記元ガス電磁弁は、能力切替弁と同様に、後述する電磁弁駆動回路2によって開閉制御可能とされるとともに、電源遮断回路3により電源供給が遮断されると閉弁されるように構成されている。なお、これらガス比例弁や元ガス電磁弁の基本構成は周知であるので詳細な説明は省略する。また、以下の説明においては、説明の便宜上、給湯および風呂追い焚きの各燃焼ユニットには、能力切替弁としてそれぞれ一個のガス電磁弁A(図2参照)が設けられているものとする。
制御装置1は、図外のバーナに燃料である燃焼ガスを供給するためのガス電磁弁(負荷)を駆動するための電磁弁駆動回路(負荷駆動手段)2と、電磁弁駆動回路2に供給される電源V1を遮断可能に構成した電源遮断回路(電源遮断手段)3と、バーナからの燃料の異常漏出を検出するための燃料漏出検出手段4と、制御手段5とを主要部として構成される。
本実施形態では、上述したように、給湯機能と風呂追い焚き機能を備えた(つまり2基の燃焼部を備えた)給湯器を示しているので、上記電磁弁駆動回路2として、給湯用の電磁弁駆動回路2aと風呂追い焚き用の電磁弁駆動回路2bとが備えられている。また、これにともなって、上記燃料漏出検出手段4も給湯用のもの4aと風呂追い焚き用のもの4bとが備えられている。
電磁弁駆動回路2は、上述したように、上記燃焼ガスをバーナに供給するためのガス電磁弁A(図2参照)への通電を制御する回路であって、図2に示すように、リレーRL1(より詳細にはリレーのコイルを指す。以下同様)とこのリレーRL1の一端にコレクタ端子が接続されたトランジスタQ1とを主要部として構成される。そして、該トランジスタQ1のベース端子に後述するリレー駆動信号が与えられることにより該トランジスタQ1がオンとなってリレーRL1が通電し、これによりリレー接点(図示せず)が作動してガス電磁弁Aが通電されて開弁するように構成されている。つまり、リレーRL1への通電によりリレー接点が作動し、これによりガス電磁弁用の電源に対してこのリレー接点と直列に接続されたガス電磁弁Aのコイルが通電され、ガス電磁弁Aが開弁される。
電源遮断回路3は、上記リレーRL1に供給される電源を遮断可能に構成してなる回路であって、本実施形態では、上記リレーRL1の駆動電源V1と該リレーRL1との間に介装されるトランジスタQ2とを主要部として構成される。具体的には、このトランジスタQ2は、PNP型のトランジスタで構成され、そのエミッタ端子が上記駆動電源V1に接続されるとともに、コレクタ端子が上記リレーRL1の他端に接続され、ベース端子に後述する電源遮断信号が与えられることによりトランジスタQ2がオフとなってリレーRL1への電圧供給が遮断される。
本実施形態では、上述したように、電磁弁駆動回路2が給湯側と風呂追い焚き側にそれぞれ一個ずつ設けられているので、この電源遮断回路3は、これら全ての電磁弁駆動回路2a,2bに対して一括して電源供給を遮断できるように構成される。つまり、上記トランジスタQ2が各電磁弁駆動回路2に共通のスイッチとして機能するように回路が構成される(図2参照)。なお、たとえば給湯側の燃焼ユニットに複数の能力切替弁(ガス電磁弁)が設けられている場合には、能力切替弁の数に応じて給湯側に複数の電磁弁駆動回路2が設けられるが、そのような場合でも電源遮断回路3は全ての電磁弁駆動回路2に共通のスイッチとなるように構成される。
なお、この電源遮断回路3を構成するトランジスタQ2のベース端子には、図1における論理和回路6を構成するトランジスタQ3のコレクタ端子が接続され、このトランジスタQ3がオフすることにより上記トランジスタQ2もオフするように構成される。つまり、トランジスタQ3がオフすることにより、トランジスタQ2に電源遮断信号が与えられる。
燃料漏出検出手段4は、バーナからの燃料の異常漏出を検出するための検出回路である。本実施形態では燃焼装置としてガス給湯器が用いられているので、燃料の異常漏出の態様としては、未燃焼ガス(未燃焼燃料)の漏出とバーナの空焚きとがある。したがって、この燃料漏出検出手段4は、これら未燃焼ガスの漏出と空焚きの双方を検出可能な回路で構成される。
具体的には、上述したようにこの燃料漏出検出手段4も燃焼部の数に応じて設けられ、図示のように給湯用のもの4aと、風呂追い焚き用のもの4bとが設けられている。
そして、バーナユニットに燃料が供給されているにもかかわらず(換言すれば、少なくとも一つのガス電磁弁Aが開弁しているにもかかわらず)、バーナユニットが燃焼していない状態(換言すれば、炎が未検出の状態)にあるときに未燃焼ガスの漏出があるといえるので、未燃焼ガスの漏出検出用として、電磁弁監視回路(負荷監視手段)41a,41bと、炎検出回路(炎検出手段)42a,42bとが用いられる。一方、上記未燃焼ガスの漏出が検出されていない状態で、バーナユニットに燃料が供給されており(換言すれば、少なくとも一つのガス電磁弁Aが開弁しており)、かつバーナユニットが燃焼している(換言すれば、炎が検出されている状態にある)にもかかわらず、熱交換器に通水がない状態(換言すれば、通水が全くないか、あるいは通水はあっても給湯器の最低作動水量(MOQ)以下の通水しかない状態)にあるときは空焚きであるといえるので、空焚き検出用として、電磁弁監視回路41a,41bと、炎検出回路42a,42bと、水量検出回路(通水検出手段)43a,43bとが用いられる。
より詳細には、上記電磁弁監視回路41は、図2に示すように、上記ガス電磁弁Aに供給される駆動電圧を監視することによってガス電磁弁Aが開弁・閉弁のいずれの状態にあるかを検出し、ガス電磁弁Aが開弁していると弁監視信号を出力する。本実施例では、この電磁弁監視回路41は、ガス電磁弁Aのコイルの両端に印加される電圧を監視する回路で構成されるが、ガス電磁弁Aが開弁・閉弁のいずれの状態にあるかを監視できればよいので、たとえばガス電磁弁A自体のコイルの通電電流を監視するなど他の構成を採用することも可能である。なお、上述したように、一つの燃焼ユニットに複数の能力切替弁(ガス電磁弁)が設けられる場合には、電磁弁監視回路41は、これら能力切替弁のうち少なくとも一つの能力切替弁が開弁していると弁監視信号を出力するように構成される。つまり、この電磁弁監視回路41は燃焼ユニット単位で燃料ガスが供給状態にあるか否かを監視するように構成される。
一方、上記炎検出回路42は、バーナの近傍に配されたフレームロッドBにより燃焼の有無を検出し、燃焼していると炎検知信号を出力する。さらに、上記水量検出回路43は、上記熱交換器の上流に設けられる水量センサ(または水流スイッチ)Cから得られる検出信号に基づいて通水流量を検出し、上記最低作動水量を超える通水があると通水検知信号を出力する。なお、これら電磁弁監視回路41、炎検出回路42および水量検出回路43の構成はいずれも周知であるので説明は省略する。
上記制御手段5は、それぞれが通信手段を有し、通信により相互に動作を監視し合う少なくとも二以上のマイコンを備えてなり、そのうちの一つが少なくとも上記電磁弁駆動回路2a,2bを含むガス給湯器各部の動作を制御するメインマイコンとされ、その他が少なくとも上記電源遮断回路3を制御するサブマイコンとされる。本実施形態では、この制御手段5として、メインマイコン51とサブマイコン52の合計2個のマイコンが用いられる。
メインマイコン51は、ガス給湯器各部の動作を制御するためのマイコンであって、上述した電磁弁駆動回路2a,2bの他にも、たとえば燃焼用空気の送風量を調節するファンモータや、水量制御用のサーボモータ、バーナの点火プラグ等と電気的に接続されてこれらの動作を制御するとともに、ガス給湯器にリモコンが接続される場合には、当該リモコンと通信を行い、リモコンからの各種指令を受信し、また、リモコンに対して給湯器の動作状況を送信する等の処理を行うなど、従来のガス給湯器に給湯器制御用として備えられていたマイコンが具備する基本的な機能の全てを備えている。
そこで、本発明に関するメインマイコン51の特徴的構成を説明すると、本発明では、このメインマイコン51には、サブマイコン52と双方向でデータ通信を行うための通信端子TXD(送信)とRXD(受信)が設けられている。これらの端子TXD,RXDは、図示しないインターフェイス(通信手段)を介してメインマイコン51のマイクロプロセッサ(MPU)やメモリとバスを介して接続されており、これらの端子TXD,RXDが後述するサブマイコン52側の通信端子RXD(受信),TXD(送信)と接続されることによってメインマイコン51のマイクロプロセッサとサブマイコン52のマイクロプロセッサ間でデータの送受信が可能とされている。
また、メインマイコン51には、上述した各種アクチュエータ等に制御信号を出力する出力端子が設けられる。本発明では、この出力端子として、特に上記給湯用の電磁弁駆動回路2aにリレー駆動信号(負荷制御信号)を与えるリレー駆動端子RL・DRV1と、風呂追い焚き用の電磁弁駆動回路2bにリレー駆動信号を与えるリレー駆動端子RL・DRV2と、上記論理和回路6にリレースタンバイ信号を与えるリレースタンバイ端子RL・STBとが設けられている。
具体的には、上記リレー駆動端子RL・DRV1は、上記給湯用のリレー駆動回路2aのトランジスタQ1のベース端子に接続され、この端子RL・DRV1からリレー駆動信号を出力することにより給湯用の上記トランジスタQ1がオンして、給湯用のリレーRL1が通電するように構成されている。同様に、上記リレー駆動端子RL・DRV2は、上記風呂追い焚き用のリレー駆動回路2bのトランジスタQ1のベース端子に接続され、この端子RL・DRV2からリレー駆動信号を出力することにより風呂追い焚き用の上記トランジスタQ1がオンして、風呂追い焚き用のリレーRL1が通電するように構成されている。
一方、上記リレースタンバイ端子RL・STBは、上記トランジスタQ3のベース端子に接続される。そして、リレースタンバイ信号の出力によって上記トランジスタQ3がオンとなり、これによりトランジスタQ2がオンして、駆動電源V1から給湯用および風呂追い焚き用の上記リレーRL1に駆動電圧が与えられる。つまり、このリレースタンバイ信号の出力を停止することにより上記トランジスタQ3がオフとなりトランジスタQ2もオフして、上記給湯用および風呂追い焚き用の双方のリレーRL1への電圧供給が停止する。したがって、本実施形態では、リレースタンバイ信号の出力停止がメインマイコン51による電源遮断信号として機能する。
また、上記メインマイコン51の入力端子としては、上記燃料漏出検出手段4の構成に対応して、給湯用の電磁弁監視回路41aからの弁監視信号が入力される電磁弁監視入力端子SV・IN1と、給湯用の炎検出回路42aからの炎検知信号が入力される炎検知入力端子FR・IN1と、給湯用の水量検出回路43aからの通水検知信号が入力される水量入力端子WA・IN1とが設けられており、これらが上記電磁弁監視回路41a、炎検出回路42a、水量検出回路43aの出力端子と接続されている。また、同様に上記メインマイコン51には、風呂追い焚き用の電磁弁監視回路41bからの弁監視信号が入力される電磁弁監視入力端子SV・IN2と、風呂追い焚き用の炎検出回路42bからの炎検知信号が入力される炎検知入力端子FR・IN2と、風呂追い焚き用の水量検出回路43bからの通水検知信号が入力される水量入力端子WA・IN2とが設けられており、これらが上記電磁弁監視回路41b、炎検出回路42b、水量検出回路43bの出力端子と接続されている。
また、本実施形態では、上記電磁弁監視回路41a,41b、炎検出回路42a,42b、水量検出回路43a,43bの各出力端子は、後述するサブマイコン52に設けられる上記同様の入力端子(電磁弁監視入力端子SV・IN1,SV・IN2、炎検知入力端子FR・IN1,FR・IN2、水量入力端子WA・IN1,WA・IN2)にも接続されている。なお、サブマイコン52へのこれらの信号の供給については、たとえばメインマイコン51経由で通信によりサブマイコン52に与えるように構成することも可能である。
さらに、メインマイコン51には、上記サブマイコン52に対してリセット信号を出力するためのリセット出力端子RST・OUTと、サブマイコン52から出力されるリセット信号を入力するためのリセット入力端子RST・INとが設けられている。なお、リセット信号の入出力の詳細について後述する。
一方、サブマイコン52は、主としてメインマイコン51の監視機能(ウォッチドッグ機能)とフェールセーフ機能を果たすマイコンであるが、本発明ではこれらの機能に加えて、さらに後述する燃焼停止処理の分担機能等も果たすようにプログラミングされている。
そして、このサブマイコン52も上記メインマイコン51と同様にインターフェイス(通信手段)を備えて構成され、図2に示すように、メインマイコン51と同様に通信端子TXD,RXDを備える他、入力端子として、給湯用および風呂追い焚き用として、それぞれ電磁弁監視入力端子SV・IN1,SV・IN2、炎検知入力端子FR・IN1,FR・IN2、水量入力端子WA・IN1,WA・IN2を備えている。また、メインマイコン51のリセットならびにサブマイコン52のリセット用としてリセット出力端子RST・OUTとリセット入力端子RST・INを備える点も上記メインマイコン51と同様である。
そして、このサブマイコン52には、出力端子としてフェールセーフ出力端子FS・OUTが備えられている。このフェールセーフ出力端子FS・OUTは、給湯器が正常に動作している際は開放(オープン)の状態にあり、後述するフェールセーフ出力時には短絡(Lo)するよう構成された端子であって、上記論理和回路6のトランジスタQ3のベース端子に接続されている。つまり、フェールセーフ出力時にはこのフェールセーフ出力端子FS・OUTがLoとなることでトランジスタQ3がオフし、それによりトランジスタQ2もオフとなり、電磁弁駆動回路2a,2bへの電源供給が遮断(電圧供給が停止)される。換言すれば、上記フェールセーフ出力も電源遮断信号として機能するものとされている。なお、図2において符号8で示すのは温度ヒューズである。
次に、このように構成されてなる制御装置1の動作について、詳細に説明する。
A.ウォッチドッグ機能
まず、メインマイコン51とサブマイコン52の相互監視機能(ウォッチドッグ機能)について説明する。なお、このウォッチドッグ機能については、相手方のマイコンが暴走などの異常な状態に陥っていないか否かを監視する通信監視処理と、相手方マイコンに異常があると判定したときのその後の処理とに分けて説明する。
そこで、まず通信監視処理について説明する。本発明に係る制御装置1では、上述したメインマイコン51とサブマイコン52はともにそれぞれが備えるインターフェイス(通信手段)によって相互に一定周期でデータを送受信しながら相手方マイコンが異常な状態に陥っていないかを監視する。
具体的には、たとえばメインマイコン51は、予め定められた一定周期(たとえば100ms周期)でサブマイコン52に対してデータを送信する。ここで送信されるデータは、サブマイコン52に対する指令やガス給湯器の状態を示すデータなどを所定のフォーマットに現したものが用いられる。一方、サブマイコン52は、メインマイコン51から送信された上記データを受信すると、所定時間内にメインマイコン51に対して所定のフォーマットのデータを返信する。
このように、メインマイコン51から一定周期でサブマイコン52にデータが送信され、サブマイコン52から一定時間内にデータが返信されるので、メインマイコン51は、上記データの送信後一定時間を経過してもサブマイコン52からの返信がなければサブマイコン52に異常があると判定できる。一方、サブマイコン52は、上記一定周期の時間が経過してもメインマイコン51からのデータを受信できない場合にはメインマイコン51に異常があると判定できる。
なお、この相手方の異常判定は、データ未受信状態が1回でもあれば直ちに相手方の異常と判定することもできるが、たとえばデータ未受信状態が所定回数繰り返された場合や、データ未受信状態が所定時間継続した場合に相手方マイコンを異常と判定することもできる。本実施形態では、データ未受信の状態がN回繰り返されると相手方の異常判定を行うものとされる。
次に、上記通信監視の結果、相手方マイコンが異常であると判定した場合の処理について説明する。この処理は、メインマイコン51とサブマイコン52とで以下のように異なる処理を行う。
まず、サブマイコン52において上記メインマイコン51に異常があると判定した場合について説明する。この場合、サブマイコン52は、そのリセット出力端子RST・OUTからリセット信号を出力して(具体的には、たとえば10mSの間、メインマイコン51のリセット入力端子RST・INをLoにして)、メインマイコン51をリセット(初期化)する。
その際、上記サブマイコン52は、上記メインマイコン51のリセットに伴う安全動作として、上記リセット信号の出力と並行してフェールセーフ出力端子FS・OUTをオープンからLoの状態にする(フェールセーフ出力)。これにより、トランジスタQ3,Q2をオフにして電磁弁駆動回路2a,2bへの電源供給を遮断して給湯用および風呂追い焚き用のガス電磁弁Aが双方ともに閉弁する。なお、このフェールセーフ出力は、上記通信監視処理によりメインマイコン51からの通信が正常に受信されるようになると解除されるようプログラミングされる。
このようにしてメインマイコン51がリセットされると、メインマイコン51に特に故障等がなければメインマイコン51は正常な状態に復帰してサブマイコン52との通信を再開する。
次に、メインマイコン51側の通信監視処理によって上記サブマイコン52に異常があると判定した場合について説明する。この場合、メインマイコン51は、サブマイコン52をリセットすることなく、メインマイコン51自身の処理によってガス給湯器の動作を停止させる。つまり、この場合、メインマイコン51はサブマイコン52に異常があると判定しているので、上述したサブマイコン52のフェールセーフ出力は使用せずに、メインマイコン51自身の制御によってバーナの燃焼を停止させる。
具体的には、メインマイコン51は、上述したリレースタンバイ端子RL・STBからのリレースタンバイ信号の出力を停止してトランジスタQ3,Q2をオフにするか、あるいはリレー駆動端子RL・DRVからのリレー駆動信号の出力を停止して上記トランジスタQ1をオフにして、電磁弁駆動回路2の動作を停止させて、ガス電磁弁Aを閉弁する(メインマイコン51による安全動作)。
また、このような燃焼停止の処理と並行して、メインマイコン51は、リモコンや給湯器本体に設けられる図示しない所定の報知手段を通じてサブマイコン52の異常を報知する。たとえば、表示装置によるエラー表示や、報知音出力装置による警告音の出力などによってサブマイコン52の異常を報知する。
なお、このメインマイコン51による安全動作の解除方法についてはメインマイコン51のプログラムにより適宜設定可能である。たとえばリモコンが設けられている場合には、当該リモコンの所定操作(たとえば運転スイッチの再投入操作)により解除されるようにすることができる。あるいは、カラン等の先栓の閉栓操作(熱交換器への通水を最低作動通水量以下にする操作)により上記安全動作が解除されるようにすることもできる。
一方、サブマイコン52のリセット(初期化)については、予め定められた所定の条件が満たされたことをトリガとしてメインマイコン51がサブマイコン52のリセット処理を実行する。
たとえば、本実施形態では、上述した安全動作が解除された際と、電源投入時から所定時間Y経過毎(ただし、所定時間Yの経過時にバーナが燃焼中の場合は燃焼停止後)にメインマイコン51がサブマイコン52のリセット処理を行う ように設定される。なお、上記所定時間Yの計測は、メインマイコン51の内部クロックを利用して、プログラムにより設定される計時手段(図示せず)により行われる。なお、この内部クロックは図示しないクロック端子に接続されるクロック用発振子から入力されるクロック信号に基づいて動作するように構成される(以下同様)。
このように、本実施形態に示す制御装置1では、メインマイコン51がサブマイコン52の異常を検出すると、燃焼停止処理を含む所定の安全動作を実行するように構成しているので、給湯器の安全性を確保することができる。
さらに、サブマイコン52のリセットが定期的(安全動作解除時や所定時間毎)に行われるので、サブマイコン52を常に正常な状態に保つことができ、相互監視機能の信頼性を高めることができる。
B.フェールセーフ機能
次に、本発明の制御装置1におけるフェールセーフ機能について説明する。このフェールセーフ機能は、未燃焼ガスの漏出や空焚きを防止するための機能であって、上述したサブマイコン52によって実現される。
具体的には、このフェールセーフ機能は、メインマイコン51による制御が正常に機能しない場合でも、サブマイコン52が、上記燃料漏出検出手段4から取得した情報に基づいて所定の論理判定を行い、未燃焼ガスの漏出や空焚きの発生を検知してバーナの燃焼停止処理を実行する機能である。
具体的には、サブマイコン52は、給湯側および風呂追い焚き側の双方についてそれぞれ以下のような判断をする。すなわち、電磁弁監視回路41からの弁監視信号が開弁状態(弁監視信号オン)を示しており、かつ炎検出回路42からの炎検知信号が炎未検出(炎検知信号オフ)の状態が一定時間(少なくともイグナイタによる着火動作(着火シーケンス)が完了する時間より長い時間、たとえば15秒)継続すると未燃焼ガスの漏出と判定する。また、未燃焼ガスの漏出が検出されていない状態で、上記弁監視信号が開弁状態(弁監視信号オン)を示しており、かつ炎が検出されている(炎検知信号オン)にもかかわらず、水量検出回路43からの通水検知信号が上記最低作動通水量以下の水量しか検出しない状態(通水検知信号オフ)が一定時間(上記未燃焼ガスの漏出判定と同様、たとえば15秒)継続すると空焚きと判定する。
ここで、上記燃料漏出または空焚きの兆候を示す状態が一定時間継続したときに燃料漏出や空焚きと判定するようにしたのは、これらの兆候を検出して直ちに判定を行うと誤判定のおそれがあるからである。また、上記一定時間を本実施形態では15秒に設定したのは、この時間をあまり長くとると燃料漏出や空焚きが長時間続くことになり好ましくないからであり、この時間は適宜変更可能である。なお、この一定時間の計測は、図示しないフェールセーフタイマによって行われる。フェールセーフタイマは、サブマイコン52のプログラミングにより、内部クロックに基づいて計時処理を行う計時手段(フェールセーフタイマ)を設けることにより実現される。
そして、これらの判定により未燃焼ガスの漏出や空焚きのいずれか一方が検知されると、サブマイコン52が、上記フェールセーフ出力端子FS・OUTをオープンからLoの状態にして(フェールセーフ出力)、電磁弁駆動回路2a,2bへの電源供給を遮断し、給湯および風呂追い焚きの双方のガス電磁弁Aを閉弁させる。
C.燃焼制御機能
次に、制御装置1によるバーナの燃焼制御について説明する。本発明では給湯器の制御手段5として、メインマイコン51とサブマイコン52の二つのマイコンを用いており、そのうちメインマイコン51が給湯器各部の動作を制御し、サブマイコン52が上述したウォッチドッグ機能とフェールセーフ機能とを担当することは上述したとおりであるが、特に本発明では、上記メインマイコン51が行う給湯器各部の制御のうち、通常の給湯運転に伴う燃焼停止の処理に関してはサブマイコン52もその処理を分担して行うように構成されている。
なお、この種の給湯器では、通常の給湯運転において、バーナの燃焼中に先栓が閉じられるなどして熱交換器の通水量が最低作動通水量を下回ったり、リモコンの運転スイッチがオフ操作されるなど、一定の条件を満たすとバーナの燃焼停止処理が実行されるが、かかる通常時の燃焼停止の条件自体は周知であるので詳細な説明は省略する。
そこで、本発明の特徴であるメインマイコン51とサブマイコン52による燃焼停止処理の分担について説明する。
この燃焼停止処理の分担にあたり、サブマイコン52は、上述したデータ通信によってメインマイコン51から与えられる燃焼停止処理の実行命令を受信した時に上述したフェールセーフ出力によって燃焼を停止させるようにプログラミングされる。つまり、サブマイコン52は、メインマイコン51からの上記実行命令を受信すると、フェールセーフ出力端子FS・OUTをLoにして、電源遮断回路3を作動させることにより燃焼停止処理を実行するように構成される。
一方、メインマイコン51側は、先栓の閉栓操作がなされる等によってバーナでの燃焼停止を必要とする場合に、燃焼停止の処理をメインマイコン51,サブマイコン52のいずれで行うかを決定するための所定の規則を定めたプログラムが搭載される。そして、メインマイコン51は上記規則に基づき、サブマイコン52側が燃焼停止処理を行う場合には、サブマイコン52に対して上記燃焼停止処理の実行命令を送信する。
このメインマイコン51に搭載されるプログラムは、本実施形態では、メインマイコン51が燃焼停止処理を実行した次の燃焼停止処理はサブマイコン52が行い、サブマイコン52が燃焼停止処理を実行した次の燃焼停止処理はメインマイコン51が行うといったように、燃焼停止処理をメインマイコン51とサブマイコン52とが1回ずつ交互に行うように設定される。
これは、通常の給湯運転の際に、フェールセーフ出力による燃焼停止処理を定期的に行わせることで、電源遮断回路3や電磁弁駆動回路2などの燃料制御系の回路を含めてフェールセーフ機能が正常に働くかを確認するためであり、そのためにはメインマイコン51とサブマイコン52とが1回ずつ交互に燃焼停止処理を実行するのが効果的だからである。したがって、このような目的の範囲内であれば、たとえば、メインマイコン51が燃焼停止処理を2回続けて行い、その後にサブマイコン52が燃焼停止処理を1回行うといったような変則的なものであってもよい。要は、サブマイコン52のフェールセーフ機能が正常に機能するかどうかを確認できる範囲であれば、燃焼停止処理の分担の具体的な手法は適宜変更可能である。
なお、このような燃焼停止処理の分担に関して、メインマイコン51側は、メインマイコン51自身による燃焼停止処理や後述するサブマイコン52に対する燃焼停止処理の実行命令の送信に関する履歴をメモリに記録し、その記録に基づいて上述した交互の燃焼停止処理を実行する。
そして、上記プログラムの決定によりメインマイコン51側で燃焼停止処理を行う場合には、自身の制御でリレー駆動信号の出力を停止してガス電磁弁Aを閉弁させることによって燃焼停止処理を行う。なお、このメインリモコン51側での燃焼停止処理は、リレー駆動信号出力端子RL・DRV1,RL・DRV2により給湯側と風呂追い焚き側を個別に消火できる。
このようにして、メインマイコン51またはサブマイコン52のいずれかによって燃焼停止処理が実行されると、メインマイコン51は上記電磁弁監視回路41からの弁監視信号に基づいて消火動作が正常に行われたか否かを判断し(消火判定処理)、正常に行われていなければ、次のような処理によって燃焼を停止させる。
すなわち、メインマイコン51側で行った燃焼停止処理が正常に機能しなかった場合には、サブマイコン52に対して通信により燃焼停止処理の実行命令を出力し、サブマイコン52側で燃焼停止処理を実行させる。これに対して、サブマイコン52側で行った燃焼停止処理が正常に機能しなかった場合には、リレー駆動信号の出力を停止してメインマイコン51側で燃焼停止処理を実行する。
ところで、このように燃焼停止処理をメインマイコン51とサブマイコン52とで分担する構成では、たとえば、給湯側および風呂追い焚き側の双方の燃焼部が燃焼状態(電磁弁駆動回路2a,2bが共にリレー駆動信号を出力している状態)にあるときに、先栓の閉栓操作または風呂追い焚きの停止操作が行われるなどしていずれか一方の燃焼部での燃焼が不要になった場合(つまり、同時燃焼から単独燃焼に移行する場合)に、この時の燃焼停止処理をサブマイコン52側で行わせると、電磁弁駆動回路2a,2bの双方への電源供給が遮断されることとなり、燃焼継続が必要な他方の燃焼部への燃料供給も停止されることになる。
そのため、本実施形態に示す制御装置1では、このような同時燃焼から単独燃焼への移行時における燃焼停止処理はメインマイコン51側で行わせるように設定されている。つまり、メインマイコン51は、同時燃焼から単独燃焼への移行時には、上記プログラムによる所定の規則を適用せず、メインマイコン51側で燃焼停止処理を行うように構成されている。
具体的には、同時燃焼から単独燃焼への移行時においては、メインマイコン51側は、まず給湯または風呂追い焚きのいずれの側の燃焼部において燃焼停止処理が必要かを判定する。この判定は、たとえば上記給湯側については水量検出回路43aからの通水検知信号がオフになったことをもって燃焼停止が必要と判定する。一方、風呂追い焚き側は、たとえば風呂循環配管に備えられた風呂温度センサの検出値が所定の目標温度に達したときに風呂追い焚き側の燃焼停止が必要であると判定する。
そして、メインマイコン51は、給湯側の燃焼部に対する燃焼停止処理が必要と判定した場合には、給湯側のガス電磁弁Aによる燃料供給を遮断するために、リレー駆動信号出力端子RL・DRV1からのリレー駆動信号の出力を停止して、電磁弁駆動回路2aのリレーRL1への通電遮断し、給湯側のガス電磁弁Aを閉弁させる。また、風呂追い焚き側の燃焼部に対する燃焼停止処理が必要と判定した場合には、風呂追い焚き側のガス電磁弁Aによる燃料供給を遮断するために、リレー駆動信号出力端子RL・DRV2からのリレー駆動信号の出力を停止して、電磁弁駆動回路2bのリレーRL1への通電遮断し、風呂追い焚き側のガス電磁弁Aを閉弁させる。
そして、その後の単独燃焼中に先栓の閉栓操作(または風呂追い焚きの停止操作)がなされることにより燃焼を継続していた燃焼部についても燃焼停止処理が必要となった場合には、上記規則に定める本来の順番に従ってサブマイコン52により燃焼停止処理が実行される。
このように、本実施形態に示す制御装置1では、二以上の燃焼部が燃焼しており、そのうちの一の燃焼部の燃焼を停止させる場合には、上述した所定の規則による順序に関わりなく、メインマイコン51により燃焼停止処理を実行するように構成しているので、いわゆる多機能機種において、同時燃焼から単独燃焼への移行時に全ての燃焼部における燃焼が停止するといった不具合を生じることなく燃焼停止処理を円滑に行うことができる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、本発明をガス給湯器に用いた場合を示したが、本発明はこれに限定されず、オイルを燃料とする給湯器にも適用可能である。さらにまた、燃焼部を備えた燃焼装置であれば給湯器以外(たとえば暖房単機能の燃焼装置など)にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、負荷駆動手段として電磁弁駆動回路2を示したが、負荷駆動手段の具体的な回路構成等は燃焼部に燃料を供給する負荷の態様に応じて適宜設計変更可能である。また、電源遮断回路3の具体的な回路も適宜設計変更可能である。
さらに、上述した実施形態では、ウォッチドッグ機能によってメインマイコン51がサブマイコン52の異常を検出した場合、直ちにサブマイコン52のリセット処理を行わない場合を示したが、かかる場合、メインマイコン51がサブマイコン52のリセット処理を直ちに実行するように構成することも可能である。
また、上述した実施形態では、通常の給湯運転時における消火判定処理はメインマイコン側でのみ行う場合を示したが、この消火判定処理もメインマイコン51とサブマイコン52とが分担するように構成することもできる。つまり、メインマイコン側で燃焼停止処理を実行した場合には、その消火判定処理を燃料漏出検出手段4からの検出信号(具体的には弁監視回路41からの弁監視信号)に基づいてサブマイコン52側で行わせ、サブマイコン側で燃焼停止処理を実行した場合には、メインマイコン51で消火判定処理を行うように構成することができる。そして、このような消火判定の結果、相手方による燃焼停止処理が正常に行われていないと判定された場合には、消火判定を行った側のマイコンが燃焼停止処理を行うように設定しておくことができ、この場合でも、通常の給湯運転における燃焼停止処理を確実に実行させることができる。
さらに、上述した実施形態では、メインマイコン51側で行う消火判定処理に関して、メインマイコン51側での燃焼停止処理が正常に機能していないと判断した場合にはサブマイコン52に対して燃焼停止処理の実行命令を出力するように構成したが、この場合、メインマイコン51からのリレースタンバイ信号の出力を停止して電源遮断手段3を通じて電磁弁駆動回路2への電源供給を停止するように構成することも可能である。
さらに、上述した実施形態では、メインマイコン51とサブマイコン52とのデータ通信を通信端子TXDとRXDの二つの端子を用いて行う場合を示したが、送受信兼用の一つの通信端子でデータ通信を行うように構成することも可能である。
また、上述した実施形態では、フェールセーフ機能動作時に能力切替弁を閉弁させる場合を示したが、元ガス電磁弁を閉弁させるように構成することも可能である。つまり、通常の給湯器では、能力切替弁の上流側にガス管からのガスの供給/遮断を司る元ガス電磁弁が設けられているため、この電磁弁を閉弁させることによってバーナユニットへのガスの供給を遮断することもできる。
本発明を給湯装置の制御装置に適用したときの回路ブロック図を示している。 同給湯装置の制御装置の回路図を示している。 従来の燃焼装置の回路ブロック図である。
符号の説明
1 制御装置
2 電磁弁駆動回路(負荷駆動手段)
3 電源遮断回路(電源遮断手段)
4 燃料漏出検出回路(燃料漏出検出手段)
41 電磁弁監視回路(負荷監視手段)
42 炎検出回路
43 水量検出回路
5 制御手段
51 メインマイコン
52 サブマイコン
6 論理和回路
A ガス電磁弁
B フレームロッド
C 水量センサ,水流スイッチ

Claims (6)

  1. 複数の燃焼部を有し、燃焼部毎に燃料を供給するための負荷を備えた燃焼装置の制御装置であって、
    前記負荷の駆動手段に供給される電源を遮断可能に構成した電源遮断手段と、通信手段を有し通信により相互に動作を監視し合う少なくとも二以上のマイコンを備えた制御手段とを有してなり、
    前記マイコンのうちの一つが少なくとも前記負荷駆動手段を含む燃焼装置各部の動作を制御するメインマイコンとされ、その他が少なくとも前記電源遮断手段を制御するサブマイコンとされ、前記燃焼部の燃焼停止処理を行うに際して、前記メインマイコンとサブマイコンとがこの燃焼停止処理を所定の規則に基づいて交互に行うように構成された制御装置において、
    二以上の燃焼部が燃焼しており、そのうちの一の燃焼部の燃焼を停止させる場合には、前記所定の規則に関わりなく前記メインマイコンにより燃焼停止処理を実行するように構成されている
    ことを特徴とする燃焼装置の制御装置。
  2. 前記メインマイコンによる燃焼停止処理は、負荷駆動手段を通じて行われることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置の制御装置。
  3. 前記燃焼部からの燃料の異常漏出を検出するための燃料漏出検出手段を備え、
    前記所定の規則に基づく燃焼停止処理後に、メインマイコンが前記燃料漏出検出手段からの情報に基づいて消火動作が正常に行われたか否かを確認する消火判定処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置の制御装置。
  4. 前記燃焼部からの燃料の異常漏出を検出するための燃料漏出検出手段を備え、
    前記所定の規則に基づく燃焼停止処理後に、前記燃焼停止処理を行わなかったマイコンが、前記燃料漏出検出手段からの情報に基づいて消火動作が正常に行われたか否かを確認する消火判定処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置の制御装置。
  5. 前記消火判定処理の結果、消火動作が正常に行われていないと判定されると、当該消火判定処理を行った側のマイコンによって燃焼停止処理を実行することを特徴とする請求項3または4に記載の燃焼装置の制御装置。
  6. 請求項3に記載の燃焼装置の制御装置において、前記消火判定処理によりメインマイコンによる燃焼停止処理が正常に行われていないと判定されると、サブマイコンに対して燃焼停止処理の実行を命ずる制御構成を備えたことを特徴とする燃焼装置の制御装置。
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