JP3871532B2 - 工作機械のパレットローディングステーション - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パレットを載置する旋回台を旋回可能に基台に支持している工作機械のパレットローディングステーションに関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械では、テーブル上でワークの段取り作業を行うとその間は加工動作を行うことができないので、パレットローディングステーション上で、パレットと称するワーク載置台に対するワークの着脱等の段取りを行い、テーブルに対してパレットごとワークを着脱する方法がとられている。また、パレットローディングステーションは、それとテーブルとの間のパレット交換の作業性や装置全体の床占有面積などの観点から、工作機械に隣接して設けられ、パレット交換作業もパレット交換装置によって自動的に行われることが多い。このため、パレットローディングステーション周りには作業者のための十分な作業スペースを確保することが困難である一方で、段取り作業の際には、作業者がパレットの周囲の各位置に回り込む必要性も生じる。
【0003】
そこで、少ない作業スペースでパレット周りの任意の位置における作業を作業者が行えるようにするべく、パレットローディングステーションは基台上に手動で旋回可能に支持される旋回台を備え、この旋回台上にパレットを載置し、段取りを行うようにすることが一般的である。
【0004】
例えば、実願昭55−155494号(実開昭57−81044号)明細書には、パレット旋回台を有したパレット受台(パレットローディングステーション)が開示されている。このパレット受台では、基台上に旋回可能に装着されたパレット旋回台に複数の直線孔が穿設されており、これらの直線孔のうち特定の一個に飛び込みピンを係合させることにより、パレット旋回台の旋回を規制し、位置決め、固定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記パレット受台においてパレット旋回台を旋回させるためには、ペダルを踏み、直線孔から飛び込みピンを引き抜いてパレット旋回台の固定を解除し、手動でパレット旋回台を旋回させる。
【0006】
しかし、飛び込みピンを直線孔から引き抜いた状態では、パレット旋回台を自由に旋回できるようになるので、偶発的に作業者がパレット旋回台を高速で旋回させてしまうと、ワークや旋回台が作業者に危害を与える可能性が生じるなど非常に危険である。また、飛び込みピンを直線孔に係合させることにより、一度旋回し始めたパレット旋回台を停止させることは困難であるので、旋回を手動で止める必要があり、危険を伴う。
【0007】
さらに、飛び込みピンを直線孔に係合させる形式では、直線孔の径を飛び込みピンの径よりも大きくする必要があるので、直線孔に飛び込みピンを挿入した状態でも遊びが存在し、正確なパレット旋回台の割出し位置決めを行うことができない。
【0008】
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消し、旋回可能な旋回台が高速旋回することを防止できる工作機械のパレットローディングステーションを提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、旋回可能な旋回台の正確な割出し位置決めを行い、段取り作業の効率化を達成することができる工作機械のパレットローディングステーションを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、旋回可能な旋回台の係止、固定が解除された後でも、抵抗付与装置によって旋回台の旋回を抑制し、旋回速度を低く抑えるようにしたものである。
【0010】
すなわち、本発明によれば、パレットを載置する旋回台を旋回軸線周りに手動で旋回可能に基台に支持している工作機械のパレットローディングステーションにおいて、前記旋回台又は前記旋回台と同期して旋回する部分に対する外部からの接触により、前記旋回台の旋回に対する抵抗を与える抵抗付与装置を設けるようにした工作機械のパレットローディングステーションが提供される。
【0011】
前記パレットローディングステーションの1つの実施態様では、前記抵抗付与装置は、外周に沿って前記旋回軸線からの距離が変化し複数の頂部を有するように形成され、前記旋回台と同期して同軸で回転するカムと、前記基台に支持され、転動体を介して前記カムの外周上に押圧される緩衝器とで成るようにしている。この場合、前記カムは、前記複数の頂部の間に形成される谷部が前記カムの外周に沿って前記旋回軸線周りに等角度間隔で配置されていることが好ましい。
【0012】
また、テーパ状の断面形状を有した複数の切欠きが外周に沿って形成されており、前記旋回台と同軸で同期して回転する割出要素をさらに設け、前記基台に枢着されたレバーの先端部に前記切欠きと相補的な断面形状を有した係合部を設け、該係合部を前記割出要素の前記切欠きに係合させることにより、前記旋回台の割出し位置決めを行うことが好ましい。
【0013】
本発明の工作機械のパレットローディングステーションでは、旋回台の旋回をロックする旋回台の係止が解除された後でも、抵抗付与装置による外部からの旋回台に対する接触により旋回台の旋回に対する抵抗を与えるので、旋回台が手動で高速回転させられたとしても、旋回速度が低下し、旋回台が高速回転して作業者に危害を加える危険が回避される。
【0014】
旋回台と同期して回転するカムの外周に沿って複数の頂部を設け、緩衝器を介して基台に支持された転動体をカムの外周上に押圧すると、転動体がカム外周に沿って頂部の間に形成された谷部から頂部に移動する際に、転動体をカムの旋回軸線から引き離す力、すなわち、転動体を緩衝器へ向かって押し込む力が必要となり、旋回台の旋回に対する大きな抵抗となる。さらに、カムから転動体に伝達し、転動体を緩衝器へ向かって押し込む力は緩衝器により吸収されるので、カムと同期する旋回台の旋回力は次第に減衰することになり、旋回が抑制され、減速する。
【0015】
複数の凹部がカムの外周に沿って旋回軸線周りに等角度間隔で形成されていれば、作業者が手動で旋回台を旋回させる際に旋回台から伝わる抵抗の程度により旋回台が旋回した角度を感覚的に把握することができるようになる。
【0016】
さらに、テーパ状の断面形状を有する割出要素の切欠きと相補形状の断面形状を有するレバーの係合部とが係合することにより、切欠きと係合部とは隙間無く係合することができ、正確な割出し位置決めがなされる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の工作機械のローディングステーションの部分断面側面図、図2は図1に示されている抵抗付与装置の平面図、図3は図1に示されている割出要素及びレバー組立体の平面図、図4は本発明のローディングステーションを備えた工作機械の全体構成図である。
【0019】
最初に、図4を参照して、本発明のローディングステーションを備えた工作機械の全体構成について説明する。
【0020】
工作機械11は、ベッド13上に支持されたコラム15と、コラム15上に支持され主軸17を回転可能に支持している主軸頭19と、ベッド13上に支持されたテーブル21とを備える。テーブル21上にはワークWが取り付けられたパレット23が載置され、加工の際には機械的係止手段によりパレット23がテーブル21上に固定される。
【0021】
コラム15はベッド13に対してX軸方向(紙面に垂直方向)に移動可能であり、主軸頭19はコラム15に対してY軸方向に移動可能となっている。さらに、テーブル21はベッド13に対してZ軸方向に移動可能になっている。したがって、テーブル21上にパレット23を介して固定されたワークWと主軸頭19に支持された主軸17とをX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に相対的に移動させ、ワークWを加工することができる。
【0022】
工作機械11による加工の開始及び終了後に、パレット23へのワークWの着脱又など段取り作業をテーブル21上で行うと、その間、工作機械11で加工を行うことができなくなり、稼働効率を低下させることになる。そこで、上記のように構成された工作機械11の本体部と近接して、本発明のパレットローディングステーション25を配置し、工作機械11による加工中にパレットローディングステーション25上でパレット23及びワークWの段取り作業を行えるようにしている。また、工作機械11の本体部とパレットローディングステーション25の間にパレット交換装置27を設置して、テーブル21とパレットローディングステーション25との間でパレット23の交換を自動的に行うこともできるようにしている。
【0023】
図1及び図4には、工作機械11のテーブル21側に延びるアーム29aとパレットローディングステーション25側に延びるアーム29bとからなる一対のアーム29を備えたパレット交換装置27が示されている。このパレット交換装置27を用いてパレット交換を行うためには、最初に、加工の終了したワークWが取り付けられているパレット23を載置したテーブル21をZ軸方向に移動させて、このパレット23の下方にパレット交換装置27のテーブル21側のアーム29aを位置させる。このとき、パレットローディングステーション25側のアーム29bの上方にはパレットローディングステーション25上に段取り済みのパレット23′が載置されている。次に、一対のアーム29を上方へ移動させてパレット23、23′を各アーム29a、29b上に載せ、テーブル21及びパレットローディングステーション25上からパレット23、23′を浮上させた後、一対のアーム29を鉛直方向に延びる旋回軸線周りに旋回させることにより、テーブル21側のパレット23をパレットローディングステーション25側へ、パレットローディングステーション25側のパレット23′をテーブル21側に移動させる。最後に、一対のアーム29を下降させ、それぞれのパレット23、23′をパレットローディングステーション25及びテーブル21上に着座させ、こうしてパレット交換が完了する。
【0024】
パレット交換装置27は図示されるタイプのものに限定されるわけではなく、他の種類のパレット交換装置を使用することも可能であるが、ここでは特に説明しない。
【0025】
次に、図1〜図3を参照して、本発明のパレットローディングステーション25について詳述する。
【0026】
図1を参照すると、本発明のパレットローディングステーション25は、静止部分である基台31と、基台31に対して旋回軸線32周りに旋回可能である旋回台33と、旋回台33と同期して同軸で回転する割出要素35と、基台31に設けられたレバー組立体37とを備えている。図1では、基台31はパレット交換装置27に固定されているが、床面等に設置又は固定されていてもよい。
【0027】
旋回台33は、軸受39を介して基台31に旋回可能に支持されている旋回軸41と、旋回軸41に結合されている回転テーブル43とを含んでいる。旋回軸41と回転テーブル43とは、図1に示されているように別部材として形成され、ボルトや溶接などの適宜の接合手段により結合されてもよいし、1つの部材として一体的に形成されていてもよい。
【0028】
割出要素35は、概略円板形状であり、図1においては旋回台33の旋回軸41に別部材として取り付けられている。しかしながら、割出要素35は旋回台33と同軸で同期して回転するようになっていればよく、割出要素35を旋回軸41と一体的に形成することも可能である。また、割出要素35の外周には、外周に沿ってテーパ状の断面形状を有した複数の切欠きが形成されており、ここに基台31に設けられたレバー組立体37を係合させることにより、旋回台33は所定の旋回位置に割出し固定される。
【0029】
図1及び図2を参照すると、レバー組立体37は、基台31に一体的に形成されている又は基台31に固定されている支持部47と、ピボットピン49により支持部47に旋回可能に支持されているレバー51と、レバー51から側方に延びるロックピン53と、支持部47に取り付けられ先端部にボール部55aを備えたボールプランジャ55とを備えている。
【0030】
レバー51は、割出要素35の切欠き45に係合する方向に切り欠き45と相補的なテーパ状の断面形状を有し且つ割出要素側35の端部に位置する係合部51aと、係合部51aと反対側の端部に位置するグリップ部51bとを含んでおり、操作者がグリップ部51bを旋回させることにより、係合部51aがピボットピン49を中心として旋回し、割出要素35の切欠き45に係合するようになっている。割出要素35の切欠き45とレバー51との係合を解除するときは、上記の方向と逆方向にグリップ部51bを旋回させればよい。図1では、レバー51のグリップ部51bを上方へ旋回させることによりレバー51の係合部51aが割出要素35の切欠き45と係合するようになっているが、逆にグリップ部51bを下方へ旋回させることにより係合部51aが切欠き45と係合するようになっていてもよいことはもちろんである。
【0031】
レバー51の係合部51a及び割出要素35の切欠き45が係合方向に相補的なテーパ状断面を有しているので、係合部51aはそのテーパ状斜面が切欠き45のテーパ状斜面と接触したときに切欠き45への進入を停止する。このとき、係合部51aと切欠き45とは互いのテーパ状斜面の間に遊びのない密着した状態となっている。したがって、レバー51の係合部51aと割出要素35の切欠き45が係合しているとき、割出要素35を回転させようとしてもがたつきが生じることはなくなり、これにより割出要素35と同期して旋回する旋回台33の正確な割り出し位置決めが可能となる。
【0032】
ボールプランジャ55は、先端部に備えたボール部55aをばねによりロックピン53側へ付勢しており、通常、ボール部55aがレバー51を旋回させたときのロックピン53の旋回軌道上に位置するようになっている。したがって、レバー51を旋回させてもボールプランジャ55のボール部55aがロックピン53の進路を妨害し、レバー51の旋回を防止するので、作業者の意図に反して、レバー51が旋回し、係合部51aと割出要素35の切欠き45が係合してしまって旋回台33の旋回を阻止したり、それらの係合が解除されてしまって旋回台33が旋回したりすることがなくなる。すなわち、レバー51は、外部から作業者により力を付加されないかぎり、旋回台33が旋回不能な状態又は旋回可能な状態を維持するべく、レバー51の係合部51aが割出要素35の切欠き45に対して係合又は離脱した状態を維持するのである。一方、作業者がレバー51を旋回させることを意図してレバー51に力を付加すれば、ボールプランジャ55のボール部55aが後退してボール部55aがロックピン53の旋回軌道上から外れるので、ボールプランジャ55を乗り越えてロックピン53を旋回させることができるようになる。
【0033】
このような構成のパレットローディングステーション25では、割出要素35の切欠き45からレバー組立体37のレバー51を離脱させ、レバー51の係合部51aと割出要素35の切欠き45との係合が解除されると、旋回台33の旋回を抑制する手段がなんら存在しない。このため、一度、旋回台33が高速で回転させられると、停止させることが困難となると共に、周囲の作業者に危害を及ぼす危険性もある。そこで、本発明のパレットローディングステーション25は、旋回台33の旋回に対する抵抗を付与するための抵抗付与装置57をさらに備えている。
【0034】
抵抗付与装置57は、例えば、図1及び図3に示されているように、旋回台33に設けられたカム59と、カム59と対面するように基台31に支持されたローラ61のような転動体とを含む。
【0035】
カム59は、外周に沿って旋回台33の旋回軸線32からの距離が変化し複数の頂部を有するように形成されており、例えば、図1及び図3に示されているように、滑らかな輪郭の複数の凹凸部を有した波形形状でもよく、多角形状であってもよい。また、カム59は、旋回台33と同期して回転するように構成されていればよく、図1及び図3に示されているように、旋回台33又は旋回軸41と別部材として形成され、旋回台33と同期して回転するように任意の結合手段により旋回台33の旋回軸41に結合されていてもよく、旋回軸41の一部又は回転テーブル43の一部として旋回台33と一体的に形成されていてもよい。
【0036】
一方、ローラ61は、ローラ61を旋回台33へ向けて押圧すると共に緩衝機能を果たす緩衝器63を介して基台31に支持されており、上記カム59の外周に押圧され接触するようになっている。また、図3を参照すると、この緩衝器63が止めピンにより調整可能に基台31に取り付けられており、緩衝器63に支持されたローラ61がカム59の外周に常に接触するように、緩衝器63の取り付け位置を調整可能になっている。
【0037】
したがって、旋回台33の旋回に伴って、ローラ61はカム59の外周に接触しながら、カム59の外周に沿って移動する。このため、旋回台33を旋回させるためには、緩衝器63によりカム59に押圧されたローラ61がカム59の頂部と頂部の間に形成された谷部から頂部に移動するときに、緩衝器63の押圧力に抗してローラ61をカム59の旋回軸線32から引き離さなくてはならず、付加的な力を加えなくてはならない。すなわち、作業者が意図的に旋回台33に力を付加しない限り、旋回台33が旋回することはないのである。また、高速で回転させたとしても、緩衝器63がカム59からローラ61を介して伝達される力を吸収するので、旋回台33の旋回力は速やかに減衰していくことになり、旋回台33が高速回転を続ける危険性はなくなる。
【0038】
このように、カム59の外周に沿って複数の頂部が形成されている場合、旋回台33を旋回させ、頂部の間に形成された谷部から頂部へとローラ61を移動させるときに、作業者は旋回に対する抵抗を感じ、旋回台33は、通常、ローラ61が旋回台33の谷部に位置する状態で停止する。
【0039】
したがって、谷部をカム59の外周に沿って旋回軸線32周りに等角度間隔で配置すれば、作業者は旋回台33を旋回させた角度を感覚的に把握することができ、段取り作業が容易になる。図3に示されている実施形態では、12等配で旋回軸線32周りに30°毎に配置されているが、例えば、4等配で90°毎に、又は8等配で45°毎に配置することも可能である。
【0040】
また、上述したように、ローラ61はカム59の谷部で停止することになるので、カム59の谷部にローラ61が位置するとき、レバー51の係合部51aが割出要素35の切欠き45と係合できるように、割出要素35及びカム59が配置されていることが好ましい。この配置により、作業者は、段取り作業の際に旋回台33を係止、固定するべく、割出要素35の切欠き45の位置がレバー51の係合部51aの位置と整列させ係合可能にするために、旋回台33を旋回させる必要がなくなり、段取り作業の効率化が図られる。
【0041】
さらに、緩衝器63は速い押込みには強い反発力を発し、遅い押込みには弱い反発力を発するような特性を有していることが好ましい。この場合には、作業者が旋回台33をゆっくりと旋回させれば、弱い力しか必要とされず容易に旋回台33を旋回させることができるが、旋回台33を速く旋回させようとすると、大きな力が必要となるので、作業者が旋回台33を高速で回転させることが困難となり、作業の安全性が保証される。
【0042】
なお、本願においては、カム59の「谷部」とは、旋回台33の旋回軸線32すなわちカム59の旋回軸線32から最も近い部分を意味するものとする。したがって、谷部はカムが多角形状の場合にカムの辺に相当するような(頂部と比較して)旋回軸線32に近い部分を指し、必ずしも凹部として形成されている必要はない。
【0043】
以上、図1〜図4に示されている実施形態に基づいて、本発明のパレットローディングステーション25を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0044】
例えば、レバー組立体37に代えて、実願昭55−155494号明細書に記載されているように、飛び込みピンを使用し、割出要素35に飛び込みピンと係合する孔を設けてもよい。このとき、飛び込みピンの先端をテーパ形状にし、割出要素に設けた孔を同様にテーパ状にすることで、図1に示されているパレットローディングステーション25と同様に遊び(ガタ)のない正確な割出位置決めが可能となる。
【0045】
また、抵抗付与装置57は旋回台33に設けられたカム59と緩衝器63を介して基台31に支持されたローラ61とにより構成されているものとして説明したが、旋回軸41に接触するブレーキパッドのような摩擦制動装置を抵抗付与装置57として利用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、旋回台に対する外部からの接触により旋回台に旋回に対する抵抗を与えるので、旋回台の旋回を規制する旋回台の係止が解除され、旋回台が旋回させられたときに、旋回台の旋回力は減衰し、旋回台が高速で回転する危険性はなくなり、作業者の安全の確保が達成される。
【0047】
また、割出位置決めを行うために、レバー組立体及び割出要素を採用し、レバー組立体のレバーの係合部及び割出要素の切欠きが相補的なテーパ状の断面形状を有するようにすれば、レバーの係合部と割出要素の切欠きが密着係合することが可能となり、ガタつきの発生を防止することができる。その結果、旋回台の正確な割出し位置決めが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械のローディングステーションの部分断面側面図である。
【図2】図1に示されている抵抗付与装置の平面図である。
【図3】図1に示されている割出要素及びレバー組立体の平面図である。
【図4】本発明のローディングステーションを備えた工作機械の全体構成図である。
【符号の説明】
11…工作機械
23、23′…パレット
25…パレットローディングステーション
31…基台
32…旋回軸線
33…旋回台
35…割出要素
37…レバー組立体
45…切欠き
51…レバー
51a…係合部
51b…グリップ部
57…抵抗付与装置
59…カム
61…転動体
63…緩衝器

Claims (4)

  1. パレットを載置する旋回台を旋回軸線周りに手動で旋回可能に基台に支持している工作機械のパレットローディングステーションにおいて、前記旋回台又は前記旋回台と同期して旋回する部分に対する外部からの接触により、前記旋回台の旋回に対する抵抗を与える抵抗付与装置を設けることを特徴とした工作機械のパレットローディングステーション。
  2. 前記抵抗付与装置は、外周に沿って前記旋回軸線からの距離が変化し複数の頂部を有するように形成され、前記旋回台と同期して同軸で回転するカムと、前記基台に支持され、転動体を介して前記カムの外周上に押圧される緩衝器とで成る請求項1に記載の工作機械のパレットローディングステーション。
  3. 前記カムは、前記複数の頂部の間に形成される谷部が前記カムの外周に沿って前記旋回軸線周りに等角度間隔で配置されている請求項2に記載の工作機械のパレットローディングステーション。
  4. テーパ状の断面形状を有した複数の切欠きが外周に沿って形成されており、前記旋回台と同軸で同期して回転する割出要素をさらに設け、前記基台に枢着されたレバーの先端部に前記切欠きと相補的な断面形状を有した係合部を設け、該係合部を前記割出要素の前記切欠きに係合させることにより、前記旋回台の割出し位置決めを行う請求項1から3のいずれか1項に記載の工作機械のパレットローディングステーション。
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