JPH0574753U - パッド剥取装置 - Google Patents

パッド剥取装置

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JPH0574753U
JPH0574753U JP2352492U JP2352492U JPH0574753U JP H0574753 U JPH0574753 U JP H0574753U JP 2352492 U JP2352492 U JP 2352492U JP 2352492 U JP2352492 U JP 2352492U JP H0574753 U JPH0574753 U JP H0574753U
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JP
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pad
clamp
mounting
tool holder
stripping
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JP2352492U
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義郎 広瀬
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 取付ベース59にクランプ用シリンダ66を
取付け、このシリンダ66のピストンロッド66aをク
ランプケース71と連結し、このクランプケース71内
に前後方向移動自在に可動バー72を設けると共にこの
可動バー72を前方に付勢し、この可動バー72にパッ
ド22のスポンジ26周面にくい込み、第2クランプ片
85との間でパッド22をクランプする第1クランプ7
5を設けた。 【効果】 パッド交換時に回転主軸を定位置停止させる
ことなくパッドの剥ぎ取りを行ない得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動研磨装置を構成するパッド剥取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動研磨装置においてロボットの三次元方向に移動自在な手首に設けた回転主 軸に偏心して固定されたパッド取付円板から、その下側に面ファスナの如き着脱 手段を介して装着した円形研磨パッドを剥ぎ取る従来のパッド剥取装置は、回転 主軸がパッド剥取位置に位置するとき、所定の割出位置に割出されたパッド取付 円板の外周に形成した切欠部を介して円形研磨パッドの上下面をクランプ片でク ランプし、このクランプ片を停止状態のパッド取付円板に対してクランプ部より 順次離れる方向に移動させ、パッド取付円板から円形研磨パッドを剥ぎ取るよう にしたものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、回転主軸の1回転でより広い範囲の研磨を行ない得るようにパッド 取付円板は、回転主軸に対して偏心して固定されている。しかし、そのため、ワ ークの研磨中にパッドの摩耗交換のため主軸の回転を停止する際、主軸の回転角 度を検出するエンコーダからの検出値により制御装置が主軸を回転させる駆動モ ータを停止し、パッド取付円板を、その切欠部がクランプ片と対応しクラクラン プを行ない得る所定の停止位置に割り出す必要があった。また、クランプ片その ものが移動して円形研磨パッドを剥ぎ取るので、剥ぎ取り作用のためのアクチュ エータを必要とし、構造が複雑となる問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するため本考案尾パッド剥取装置ではロボットの三次元方向 移動自在な手首に設けた回転主軸に偏心してパッド取付円板を設け、このパッド 取付円板のもつ面ファスナの一方の係止面に着脱する他方の係止面と研磨ペーパ との間にスポンジのような弾性体をはさんで成る円形研磨パッドをパッド剥取位 置で前記パッド取付円板から剥ぎ取るパッド剥取装置において、前記パッド剥取 位置には、パッド剥取時に弾性体の周面にくい込み円形研磨パッドをクランプす るクランプ片をくい込み方向往復動自在に設けるとともにくい込み方向に付勢し 、ロボットの制御装置には、クランプ片が円形研磨パッドをクランプした状態で 円形研磨パッドからパッド取付円板を剥がすように前記手首を移動させる指令手 段を備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
パッド装着時に、パッド装着位置に位置する主軸のパッド取付円板が任意の位 置に割出されていても、クランプ片は、円形研磨パッドの弾性体にくい込み円形 研磨パッドをクランプする。特に、パッド取付円板が、その偏心中心が回転主軸 の中心とクランプ片との間の直線上に位置して割出されている場合、クランプ片 は弾性体に所定量くい込んだ状態を保ってばねの付勢力に抗してくい込み反対方 向に移動し円形研磨パッドのクランプを行なう。そしてこのクランプ状態を保た れた円形研磨パッドに対してロボットの手首が移動して回転主軸がこのクランプ 部より順次に離れる方向に移動され、パッド取付円板から、円形研磨パッドが剥 ぎ取られる。
【0006】
【実施例】
次に、図面において本考案の実施例について説明する。図1において自動研磨 装置1は、工具ホルダ2を三次元方向に移動させるロボット3,パッド装着装置 4及びパッド剥取装置5より構成されている。先ず、ロボット3について説明す ると、支持台6上に旋回自在に支持されたロボット本体8には、図2に示すよう に、その先端に水平体9を揺動自在に支持した長支持棒10の基端が回動可能か つ昇降可能とされている。この長支持棒10の略中央部には、その基端が前記長 支持棒10と同様にしてロボット本体8に回動可能かつ昇降可能に支持された短 支持棒11の先端が回動自在に支持されている。前記水平体9は常に水平状態を 保つようになっており、この水平体9の下面には、垂直軸線回りに回動可能に傾 斜体12が支持してあり、この傾斜体12の傾斜面には、この傾斜面と直交する 軸線回りに回動可能に手首13が支持されている。この手首13の先端には、工 具ホルダ2が取付けられており、この工具ホルダ2は、回転主軸14を回動自在 に支持し、この回動主軸14を回動駆動させる駆動モータ15を備えている。回 転主軸14には、図4に示すようにその軸心と偏心5してパット取付円板16が 固定され、このパット取付円板16には後述の円形研磨パッド22が装着される ようになっている。また、駆動モータ15及びロボット3の各可動部の駆動手段 は、前記水平体9に設けた制御装置18に接続され、この制御装置18の指令に より駆動モータ15及び各駆動手段が駆動されパッド22を回転させるとともに ロボット3が駆動され工具ホルダ2を三次元方向に移動させ、加工位置Aにおい て載置台19上の治具20により固定されたワークWを多角度から研磨加工し、 工具ホルダ2は加工位置A、パッド剥取位置B及びパッド装着位置C間を移動す るようになっている。
【0007】 次に、図3,4において割出テーブル21、円形研磨パッド22(以後パッド と略記する)について説明する。円周方向に所定角度で複数(図面上10コ)の パッド22が載置される割出テーブル21は、図示しない割出手段により所定角 度づつ旋回割出しを行ないパッド装着時にパッド装置位置C下方に新品のパッド 22が割り出されるようになっている。この割出テーブル21には、円周方向に 所定角度でパッド22の直径より大きなパッド載置用孔23が穿設され、また、 割出テーブル21上には、1つのパッド載置用孔23に対して4つのL形支持部 材24が取付けられ、各L形支持部材24の先端部は、パッド載置用孔23内に 入り込み、これらの4つの先端部上にパッド22が載置されるようになっている 。
【0008】 前記パッド22は、研磨ペーパ25上に、後述の第1クランプ片75がくい込 むことができる厚さを有し、弾性体として示すスポンジ26が取付けられ、この スポンジ26上にフック27とループ31から成る面ファスナの一方、例えばフ ック27を取付けて成る三重構造となっている。また、このパッド22が装着さ れる前記パッド取付円板16は、回転主軸14に偏心して固定された金属円板2 9の下面にスポンジ30が取付けられ、このスポンジ30の下面には、前記パッ ド22のフック27と着脱するループ31を取付けて成されている。
【0009】 次に、前記パッド装着位置C下方に設けられたパッド装着装置4について説明 する。取付ベース33上にねじ止めされた取付ブロック34上には、球部材35 及び可動部材36から成るユニバーサルジョイント37が螺着されている。この 可動部材36は球部材35に対して両部材の球面を介して三次元方向に傾動自在 に嵌装されている。この可動部材36には、その外周に形成されたねじ38によ り支持ブラケット39がねじ止めされ、この支持ブラケット39はボルト40に より支持円板42下面に取付けられている。この支持円板42には、昇降手段と して示す昇降用シリンダ43の下大径部44と、下端部にねじ止めされたナット 45との間で挾持された挾持板46がねじ止めされ、昇降用シリンダ43は支持 円板42に一体に取付けられている。
【0010】 前記支持円板42上の4箇所には、付勢体48がねじ止めされている。この付 勢体48は内蔵されたバネにより突出方向に付勢された付勢ピン49を有し、こ の付勢ピン49は支持円板42下面より下方に向かって突出している。前記取付 ベース33上には、この付勢体48と対応する位置に、支持ブロック50が螺着 され、この支持ブロック50上面に穿設された支持孔51に前記付勢ピン49が 嵌入し、付勢体48内のバネ力によって支持円板42及び昇降用シリンダ43は 、図に示 すようにパット装着装置4が待機した状態で直立状態を保つようになっている。
【0011】 また、取付ベース33上には、支持円板42と対向する6ヵ所の位置に規制ボ ルト52がねじ止めされ、この規制ボルト52は、前記したように支持円板42 が直立状態のとき、支持円板42下面との間に隙間を持ち、後述の作用で説明す るようにパッド装着時に昇降用シリンダ43及び支持円板42が傾動する際、支 持円板42下面と当接し、所定の傾斜角度以上傾動しないように規制するように なっている。
【0012】 前記昇降用シリンダ43のピストンロッド43a先端には、前記L形支持部材 24の先端部24aと対応する部分が切欠かれパッド22と略同じ直径を有する 受皿状の載置体53がねじ止めされている。この載置体53の筒部54内周面に は、上方に向かって広がって傾斜する案内面55が形成されている。また、昇降 用シリンダ43の作用により載置体53を上昇させると、載置体53は、図4に おいて仮想線で示す中間位置Dでパッド載置用孔23内に入り込みL形支持部材 24上に載置されたパッド22を受け取り、上昇端位置Eでパッド装着位置Cに 位置する工具ホルダ2のパッド取付円板16にパッド22を互いのフック,ルー プ27,31を介して装着するようになっている。また、図4においてパッド装 着位置Cに位置する工具ホルダ2の回転主軸14の軸心Pは直立状態の載置体5 3の中心と一致し回転主軸14に偏心して固定されたパッド取付円板16の外周 の一部は、前記案内面55の一部と対向するようになっており、載置体53の上 昇により載置体53の案内面55がパッド取付円板16のフック31の外周面に 案内され載置体53はユニバーサルジョイント37の作用によりパッド取付円板 16の偏心中心に対し水平方向に移動しつつ求心的に傾動するのでパッド取付円 板16にパッド22が互いの取付面を完全に一致して装着される。
【0013】 次に、図5,6,7,8,9,10においてパッド剥取装置5について説明す る。パッド剥取位置B下方の取付ベース59上には、断面凹状の支持ブラケット 60が溶着され、この支持ブラケット60の後面には軸受ケース61が取付けら れている。この軸受ケース61内には、軸受部材62を介してクランプロッド6 3が上下方向移動自在に支持されている。このクランプロッド63の下端部には 、連結アーム64が取付けられ、この連結アーム64の先端に穿設した挿入孔6 5には、前記取付ベース59上に固定されたクランプ用シリンダ66のピストン ロッド66a先端に取付けられた連結ロッド68が挿入されている。この連結ロ ッド68上端に螺着したナット69と連結アーム64との間には圧縮バネ70が 介在されている。また前記クランプロッド63上端部には、クランプケース71 が固定され、このクランプケース71内には、可動バー72が前後方向移動自在 に支持されるとともにクランプケース71との間に介在したバネ73により前方 に付勢されている。この可動バー72の前端部には、断面L字形のクランプ部材 74がねじ止めされ、このクランプ部材74の前面には、パッド装着時にパッド 22のスポンジ26周面にくい込み、パッド22と同心円弧状の第1クランプ片 75が設けられている。従ってクランプ用シリンダ66の作用により第1クラン プ片75は上下移動を行ない後述の第2クランプ片85との間でパッド22をク ランプ、アンクランプするようになっている。また、後述の作用で説明するよう に図9に示すように工具ホルダ2の回転停止時にパッド取付円板16の偏心中心 Qが回転主軸14の軸心Pと第1クランプ片75との間の直線上に位置している 場合、この状態でロボット3により工具ホルダ2がパッド剥取位置Bに向かって 移動すると第1クランプ片75がパッド22のスポンジの26周面にくい込んだ 後、第1クランプ片75及び可動バー72はバネ73の付勢力に抗して偏心量S の2倍だけ後退し、この位置でパッド22は第1,2クランプ片75,85間で クランプされるようになっている。
【0014】 また、前記支持ブラケット60の左右の支持片76,76間には支持軸77が 取付けられ、この支持軸77には、断面T字状の揺動部材78の略中央部に取付 けた筒部材79が回動自在に支持されている。この揺動部材78の下端部後面は 、支持ブラケット60に取付けられ、前記付勢体48と同様にして内蔵したバネ により突出方向に付勢された付勢ピン81を備えた付勢体82により前方に付勢 され、揺動78は図6において時計回りに揺動するように付勢されている。また 、支持ブラケット60に取付けられた取付板83には、揺動部材78下端部前面 と対向する規制ボルト87が螺着され、この規制ボルト87により揺動部材78 の時計回りの揺動が規制されるようになっている。また、揺動部材78の上端に 溶着された取付部材84上には、パッド装着時にパッド22の研磨ペーパ25の 反主軸側面と重なり、前記第1クランプ片75と対向するクランプ片85が固定 されている。この第2クランプ片85の後面は、前記クランプ部材74の前面と 当接し、バネ73と付勢体82との付勢力のつりあいにより揺動部材78及び可 動バー72は図6に示すような状態を保つようになっている。
【0015】 また、前記ロボット3の制御装置18には、パッド剥ぎ取り時に前記第1,2 クランプ片75,85間でパッド22をクランプした状態でパッド22からパッ ド取付円板16を剥がすように前記手首13を移動させる指令手段86(図2に 示す)が備えられ、この指令手段86とパッド22のクランプ、アンクランプを 行う第1,2クランプ片75,85とによりパッド剥取装置5は成されている。
【0016】 また、図5,7において88は、前記軸受ケース61の側面に取付けたブラケ ット89を介して固定されたパッド着脱確認用のリミットスイッチである。この リミットスイッチ88のスイッチレバー90先端に取付けた係合板91上方を工 具ホルダ2を通過させることにより、工具ホルダ2にパッド22が装着されてい るとき、パッド22が係合板91と係合しリミットスイッチ88は、ON状態と なり、また工具ホルダ2にパッド22が装着されていないとき、係合板91には 何も係合せずリミットスイッチ88はOFF状態のままである。
【0017】 次に、以上のように構成された自動研磨装置1の作用について説明する。工具 ホルダ2にパッド22を装着した状態で制御装置18の作用により駆動モータ1 5及びロボット3が駆動され、回転するパッド22で多角度から加工位置Aでワ ークWの研磨加工が行われる。先ず、パッド剥ぎ取り動作について説明すると、 この研磨加工中にパッド22が摩耗し、この摩耗パッド22を交換するに際して 、制御装置18によりロボット3を制御して工具ホルダ2を図2の実線で示すよ うな直立状態とするとともに駆動モータ15の駆動を止めパッド22の回転を停 止させる。この時、パッド22が装着されたパッド取付円板16は工具ホルダ2 に対して任意の位置で停止しており、例えば図8に実線で示す状態で停止してい るものとする。
【0018】 その後、制御装置18によりロボット3を移動して工具ホルダ2をパッド剥取 位置Bに向かって移動させる。そして工具ホルダ2が第1,2クランプ片75, 85に向かって正面から近づき、第2クランプ片75上面にパッド22の研磨ペ ーパ25の下面が重なり、図8に示す第1クランプ片75の円弧面の上部分とス ポンジの周面が当接し、さらに工具ホルダ2が移動するのでパッド取付円板16 及び回転主軸14は図8において反時計回りに回転し実線で示す状態から仮想線 で示す状態まで移動し、この状態でさらに工具ホルダ2の移動により図5,6で 示すように第1クランプ片75はパッド22のスポンジ26周面にくい込んだ状 態で工具ホルダ2は移動を止める。
【0019】 その後、クランプ用シリンダ66のピストンロッド66aを没入させると、圧 縮バネ70及び連結アーム64を介してクランプロッド63とともにクランプケ ース71及びスポンジ26にくい込んだ状態の第1クランプ片75が下方に移動 し、第1,2クランプ片75,85間で研磨ぺーぱ25を挾持し、パッド22の クランプを行う。そしてこのクランプ状態を保ったまま、制御装置18に設けた 指令手段86により手首13が移動して工具ホルダ2は、パッド22に対してク ランプ部より順次離れる方向に移動し、図10の実線で示す位置に到ったのち仮 想線で示す位置でパッド取付円板16からパッド22が完全に剥ぎ取られる。こ のパッド22が剥ぎ取られた工具ホルダ2は、確実にパッド22が剥ぎ取られた かどうかを確認するため制御装置18によりロボット3が制御され図5に示すよ うにリミットスイッチ88上方を通過し、リミットスイッチ88がOFF状態の ままなら制御装置18はパッド剥取完了と判断し、工具ホルダ2を新しいパッド 22装着のためパッド装着位置Cに向かって移動させ、またリミットスイッチ8 8がON状態となると制御装置18はパッド剥取未完了と判断し、工具ホルダ2 を、再びパッド剥取位置Bに向かって移動させる。また、パッド剥取完了後に第 1,2クランプ片75,85間にクランプされた摩耗パッド22は、クランプ用 シリンダ66の作用によりアンクランプされると第2クランプ片75下方に落下 し、図示しない収集ボックス内に回収される。
【0020】 次に、前記したようにパッド摩耗交換のため、制御装置18により工具ホルダ 2の駆動モータ15が駆動を止め回転主軸14の回転が停止したとき、図9に示 すように回転主軸14の軸心Pと第1クランプ片75間を結ぶ直線上にパッド取 付円板16の偏心中心Qが位置する状態で工具ホルダ2に対してパッド取付円板 16が停止した場合のパッド剥取動作について説明する。ロボット3の移動によ り工具ホルダ2は第1,2クランプ片75,85に向かって正面から近づき、第 2クランプ片85上面に研磨ペーパ25の下面が重なり、第1クランプ片75の 円弧面全体がスポンジ26周面と当接する。そしてさらに工具ホルダ2が移動す るがパッド取付円板16は、その偏心中心Qが回転主軸14の軸心Pと第1クラ ンプ片75とを結ぶ直線上にあるのでパッド取付円板16は回転して逃げること ができず、その状態のままスポンジ26周面に第1クランプ片75がくい込み、 さらに工具ホルダ2が移動し、この移動とともにこのくい込み状態の第1クラン プ片75及び可動バー72はバネ73の付勢力に抗して偏心Sの2倍長さだけ後 退移動し、工具ホルダ2はパッド剥取位置Bに到る。この後退移動にともなって クランプ部材74の前面に第2クランプ片85の後面が当接した状態を保つよう に、付勢体82の付勢力により揺動部材78は図6において時計回りに揺動する 。そしてその状態でパッド22は第1,2クランプ片75,85間でクランプさ れ、工具ホルダ2の移動によりパッド取付円板16より摩耗パッド22は剥ぎ取 られる。
【0021】 次に、パッド装着動作について説明すると、パッド装着位置C下方には割出テ ーブル21の旋回割出しによりL形支持部材24上に載置された新しいパッド2 2が割り出されており、リミットスイッチ88によりパッド剥取り完了が確認さ れた工具ホルダ2はパッド装着位置Cまで移動する(図4に示す)。その後昇降 用シリンダ43のピストンロッド43aを突出させると、載置体53は真直上昇 し、図4に想像線で示す中間位置Dで割出テーブル21からパッド22を受け取 り、さらに上昇する。そして載置体53の案内面55がパッド取付円板16のル ープ31周面と係合し、載置体53は、ユニバーサルジョイント37の作用でパ ッド取付円板16の偏心中心Qに対し、求心的に傾動しながら上昇をつづける。 この傾動時に載置体53とともに支持円板42は、その傾動側の付勢体48がそ の付勢力に抗して傾動する。その後載置体53は上昇端位置Eに到り、この位置 でパッド取付円板16にパッド22が互いのフック,ループ27,31を介し互 いの中心を完全に一致して装着される。
【0022】 その後、昇降用シリンダ43のピストンロッド43aを没入させると、載置体 53は下降をし始め、その案内面55が、パッド取付円板16に装着したパッド 22の研磨ペーパ25との係合を止めると、付勢体48により支持円板42,昇 降用シリンダ43とともに載置体53は、直立状態にもどり待機位置まで下降す る。そしてパッド22の装着された工具ホルダ2は確実にパッド22が装着され たかどうかを確認するため、制御装置18によりロボット3が制御され、図5に 示すようにリミットスイッチ88上方を通過し、リミットスイッチ88がON状 態となれば制御装置18はパッド装着完了を判断し、工具ホルダ2を研磨加工の ため加工位置Aに向かって移動させ、またリミットスイッチ88がOFF状態の ままであると制御装置18はパッド装着未完了を判断し、工具ホルダ2を再びパ ッド装着位置Cに向かって移動させる。
【0023】 以上のように、本実施例の自動研磨装置1ではパッド剥取装置58において、 パッド剥取位置Bに位置する工具ホルダ2の摩耗パッド22を第1,2クランプ 片75,85間でクランプし、このクランプ状態のパッド22に対して、制御装 置18の指令手段86によりロボット3を移動させ、工具ホルダ2が剥ぎ取り方 向に移動し、工具ホルダ2から摩耗パッド22を剥ぎ取るようにしたので、従来 のようにパッド剥取位置Bに停止したままの工具ホルダ2に対して、この工具ホ ルダ2の摩耗パッド22をクランプした第1,2クランプ片75,85を剥ぎ取 り方向に移動させるものに比べ、第1,2クランプ片75,85を移動させる移 動手段を必要とせず、装置自体を簡素化できる。
【0024】 また、パッド剥取装置58において、パッド剥取位置Bに向かって移動する工 具ホルダ2に対してパッド取付円板16がどんな位置に停止していても、特に工 具ホルダ2に対してパッド取付円板16が、その偏心中心Qが回転主軸14の軸 心Pと第1クランプ片75との間を結ぶ直線上に位置する位置に停止していても 、工具ホルダ2の移動と共に第1クランプ片75は後退し、その後第2クランプ 片85との間で確実にパッド22をクランプし、工具ホルダ2から摩耗パッド2 2を剥ぎ取ることができ、また、パッド装着装置32において、パッド装着位置 Cに位置する工具ホルダ2に対してパッド取付円板16がどんな位置に停止して いても、昇降用シリンダ43により上昇する載置体53は、その案内面55がパ ッド取付円板16のループ31外周に係合すると、ユニバーサルジョイント37 の作用でパッド取付円板16の偏心中心Qに対して求心的に傾動しながら上昇し 、工具ホルダ2に確実に新しいパッド22を装着することができ、従来のように 工具ホルダ2の回転主軸14を定位置停止させる手段を必要とせず、装置全体と して簡素化できる。
【0025】
【考案の効果】
以上のように本考案のパッド剥取装置では、パッド剥取時に弾性体の周面にく い込み円形研磨パッドをクランプするクランプ片をくい込み方向往復動自在に設 けるとともにバネによりくい込み方向に付勢したので、回転主軸の回転停止時に パッド取付円板が任意の位置に割り出されていても、クランプ片は確実にパッド をクランプすることができ、従来のようにパッド取付円板を所定の割出位置に割 出す必要がなく、その分装置を簡素化でき、また、生産コストを押えることがで きる。
【0026】 また、ロボットの制御装置に、クランプ片が円形研磨パッドをクランプした状 態でロボットの手首を移動させて円形研磨パッドからパッド取付円板を剥がす指 令手段を備えたので、クランプ片によるクランプ状態のパッドの剥取をロボット の手首の移動を利用して行なうことができ、従来のようにクランプ片を剥ぎ取り 方向へ移動させる必要がなく、剥ぎ取り動作のためのアクチュエータを必要とし ない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の自動研磨装置の平面図である。
【図2】ロボットの側面図である。
【図3】パッド装着装置の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】パッド剥取装置の平面図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】図5の正面図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【符号の説明】
3 ロボット、 5 パッド剥取装置、 13 手首、
14 回転主軸、16 パッド取付円板、 18 制
御装置、 22 円形研磨パッド、25 研磨ペーパ、
26 スポンジ、 27 フック、 31 ループ、
75 第1クランプ片、 86 指令手段、 B パッ
ド剥取装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの三次元方向移動自在な手首に
    設けた回転主軸に偏心してパッド取付円板を設け、この
    パッド取付円板のもつ面ファスナの一方の係止面に着脱
    する他方の係止面と研磨ペーパとの間にスポンジのよう
    な弾性体をはさんで成る円形研磨パッドをパッド剥取位
    置で前記パッド取付円板から剥ぎ取るパッド剥取装置に
    おいて、前記パッド剥取位置には、パッド剥取時に弾性
    体の周面にくい込み円形研磨パッドをクランプするクラ
    ンプ片をくい込み方向往復動自在に設けるとともにくい
    込み方向に付勢し、ロボットの制御装置には、クランプ
    片が円形研磨パッドをクランプした状態で円形研磨パッ
    ドからパッド取付円板を剥がすように前記手首を移動さ
    せる指令手段を備えたことを特徴とするパッド剥取装
    置。
JP2352492U 1992-03-18 1992-03-18 パッド剥取装置 Pending JPH0574753U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6884292B1 (ja) * 2020-11-17 2021-06-09 株式会社大気社 研磨材自動交換装置、及びそれを備える研磨材自動交換システム
WO2024083932A1 (de) * 2022-10-20 2024-04-25 Ferrobotics Compliant Robot Technology Gmbh Wechselstation zum automatischen wechseln von schleifmittel

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