JP3869234B2 - 取水管の取水部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に海水等を取水するのに用いる取水管の取水部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海水や湖水等の取水には一般に、硬質ポリエチレン管の外側に鉄線鎧装を施した取水管が使用されている。取水管はその先端が所要の深さの水底(海底又は湖底等)に位置するように布設されるが、先端の取水口が水底に着底していると、水底の砂などを吸い込んでしまうため、取水管の先端部には、取水管の取水口を水底から離した状態に保持する枠体が取り付けられている。従来の枠体は、中心に取水管の先端部を挿入する筒体を有し、この筒体の周りに金属パイプなどを溶接して多角錐台の形をした囲い枠を形成したものである。取水管は外径が数10cmというような太いものであり、枠体は例えば長さが3m、先端側の対辺距離が約3.5mというような大型のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の取水管の取水部は、取水管の先端部を枠体の中心筒体に挿入する構造であったため、長尺で太くて剛性の高い取水管の先端部を、大型の枠体の中心筒体に直接挿入することは困難であった。このため従来は、短尺の取水管と管継ぎ手を別に用意し、短尺の取水管を枠体に挿入固定した後に、短尺の取水管を長尺の取水管の先端に管継ぎ手で接続する構造としていた。しかし取水管用の管継ぎ手は鎧装鉄線の引留部などを有していて構造的に複雑で、高価である。このため従来の取水管の取水部構造は、組立に手間がかかると共に、コスト高になるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記のような問題を解決した取水管の取水部構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、プラスチック管の外側に鉄線による鎧装を施した取水管の先端部の周囲に、この取水管の取水口を水底から離した状態に保持する枠体を取り付けたものであって、
前記取水管の先端部で鎧装鉄線を折り返してプラスチック管を所要長露出させ、折り返された鎧装鉄線をプラスチック管のまわりで締付け金具により締付け固定し、さらに前記締付け金具の先端側に外周に環状凹部が形成された先端金具を取り付け、前記プラスチック管の先端部を先端金具の先端より先に突出させ、
前記枠体を、その中心部の中心筒体を含めて、中心軸線を通る面で二分割し、中心筒体を二分割した半割筒体の先端部内周面には前記先端金具の環状凹部に落ち込む環状凸部を形成し、前記半割筒体で前記取水管の先端部を挟み付けると共に、前記環状凹部と環状凸部を係合させることにより、枠体を取水管の先端部に取り付け、
取水管の先端部に枠体を取り付けた状態で前記プラスチック管の先端部が枠体の先端より先に突出している、
ことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0007】
図1ないし図4は本発明の一実施形態を示す。図において、10は取水管、12は取水管10の先端の取水口10aを海底14から離した状態に保持する枠体である。
【0008】
枠体12は、図1及び図2に示すように、取水管10の先端部外周に取り付けられる中心筒体16と、この中心筒体16の周りに金属パイプを溶接することにより多角錐台又は円錐台(図示の例は正六角錐台)の形に組まれた囲い枠18とから構成されている。枠体12は多角錘台の外周傾斜面が図1のように取水管10の先端に向けて広がるように取水管10の先端部に取り付けられる。このようにすると、枠体12の外周の六つ平面のうち何れか一つの平面が海底14に着底することで、取水管10の先端の取水口10aが海底14から離れた状態に保持されることになる。
【0009】
枠体12は図2のA−A面すなわち中心筒体16の中心軸線を通る面を分割面として二分割可能である。図3は枠体12が二つの半割枠体12A、12Bに分割されている状態を示す。二つの半割枠体12A、12Bの、相手方と互いに突き合わされる部分には、それぞれ結合用のフランジ20が取り付けられている。二つの半割枠体12A、12Bは、半割筒体16A、16Bで取水管10の先端部を挟み付け、各部で対向するフランジ20をボルトナットで締め付けることにより、図1及び図2のように取水管10の先端部に取り付けられ、一体の枠体12を構成する。
【0010】
取水管10は図4に示すように、硬質ポリエチレン管22の外側に鉄線24による鎧装を施したものである。取水管10の先端部では、鎧装鉄線24を折り返して、硬質ポリエチレン管22を所要長露出させてある。折り返された鎧装鉄線24は硬質ポリエチレン管22のまわりで締付け金具26により締付け固定されている。締付け金具26の先端側には接続金具28、パッキン30、パッキン押え金具32、先端金具34が取り付けられている。硬質ポリエチレン管22の先端部は先端金具34の先端より先に突出させてある。締付け金具26、接続金具28、パッキン押え金具32及び先端金具34は最大外径が同じになるように形成されており、前記枠体12の半割筒体16A、16Bはこれらの金具を一括して挟み付けるようになっている。
【0011】
また先端金具34の外周には環状凹部36が形成されており、前記半割筒体16A、16Bの先端部内周面にはこの環状凹部36に落ち込む環状凸部(図示せず)が形成されており、この環状凹部36と環状凸部の係合により、枠体12と取水管10が軸線方向にずれないように結合されている。
【0012】
上記のように枠体を二つ割にすると、二つ割の枠体で取水管先端部を挟み付けることより、枠体を取水管に取り付けることができるので、従来のように取水管を枠体に挿入する必要がなく、取付け作業が簡単になる。また長尺な取水管の先端部に枠体を直接取り付けることが可能となるので、従来用いられていた短尺な取水管及び管継ぎ手が不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0013】
なお、枠体12の中心筒体16の先端部には吊り金具38が取り付けられている。取水管10の先端部に取り付けられた枠体12は、この吊り金具38に接続したワイヤーに吊り下げられて海底又は湖底の所定の位置に設置される。
また、取水管10の硬質ポリエチレン管22の先端部は、上記のように取水管10の先端部に枠体12が取り付けられた状態で、枠体12の先端より先に突出している。このような構造にすると、硬質ポリエチレン管22の先端が直接水中に突出するので、金属製の取水口に比べ、取水口10aに貝やプランクトン等の異物が付着しにくく、また錆が発生しないという利点がある。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、二分割された枠体で取水管の先端部を挟み付けて保持するようにしたので、従来のように取水管の先端部を枠体の中心筒体に挿入する必要がなくなり、取水管先端部への枠体の取付けを容易に行うことができる。また長尺な取水管の先端部に枠体を直接取り付けることが可能となるので、従来のような短尺取水管及び管継ぎ手を用意する必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取水管の取水部構造の一実施形態を示す一部切開側面図。
【図2】 図1の取水部構造の正面図。
【図3】 図1の取水部構造で、枠体を取水管に取り付ける前の状態を示す正面図。
【図4】 図1の取水部構造における取水管の先端部の構造を示す半分切開側面図。
【符号の説明】
10:取水管
10a:取水口
12:枠体
12A、12B:半割枠体
14:海底
16:中心筒体
16A、16B:半割筒体
18:囲い枠
20:結合用フランジ
24:硬質ポリエチレン管
26:締付け金具
34:先端金具
38:吊り金具
Claims (1)
- プラスチック管( 22 )の外側に鉄線( 24 )による鎧装を施した取水管(10)の先端部の周囲に、この取水管の取水口を水底から離した状態に保持する枠体(12)を取り付けたものであって、
前記取水管( 10 )の先端部で鎧装鉄線( 24 )を折り返してプラスチック管( 22 )を所要長露出させ、折り返された鎧装鉄線( 24 )をプラスチック管( 22 )のまわりで締付け金具( 26 )により締付け固定し、さらに前記締付け金具( 26 )の先端側に外周に環状凹部( 36 )が形成された先端金具( 34 )を取り付け、前記プラスチック管( 22 )の先端部を先端金具( 34 )の先端より先に突出させ、
前記枠体(12)を、その中心筒体( 16 )を含めて、その中心軸線を通る面で二分割し、中心筒体( 16 )を二分割した半割筒体( 16 A、 16 B)の先端部内周面には前記先端金具( 34 )の環状凹部( 36 )に落ち込む環状凸部を形成し、前記半割筒体( 16 A、 16 B)で前記取水管(12)の先端部を挟み付けると共に、前記環状凹部( 36 )と環状凸部を係合させることにより、枠体(12)を取水管(10)の先端部に取り付け、
取水管の先端部に枠体を取り付けた状態で前記プラスチック管( 22 )の先端部が枠体( 12 )の先端より先に突出している、
ことを特徴とする取水管の取水部構造。
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