JP3868548B2 - 多重にガラスをはめ込む構成体のための縁部密封ガスケットアセンブリ - Google Patents

Description

【０００１】
この発明は、多重にガラスをはめた（multi-glazed）窓、もしくはドアで使用する縁部密封（edge seal）ガスケットアセンブリに関するもので、特に、差込スペーサにはまり込み、かつ多重にガラスをはめたドアから外側に延在するフランジガスケットのある縁部密封ガスケットアセンブリに関する。
【０００２】
ひとつおよび多重にガラスをはめたドアおよび窓構成体が多くの用途で使われている。冷蔵庫のように熱移動に関心のある用途では、多重にガラスをはめた構成体が選択されている。互いに間隔をとった窓のガラスによって作られた閉空所が、窓、もしくはドア表面の向こう側への熱移動を減少させる。一般的な多重にガラスをはめたドアでは、窓のガラスと、該窓ガラスを互いに強固にすると共に、空所を密封するための密封剤化合物（sealant compound）とを隔てるために、細長いスペーサのある縁部密封アセンブリを使っている。蝶番式、もしくは滑走するガラス製の窓、もしくはドアは、冷蔵庫ケースの側部とガラス製のドアとの間の隙間を通じた熱移動を防ぐために、ドアの周囲のまわりに縁部の密封、もしくはガスケットを追加することを必要とする。一般的な縁部密封アセンブリの構成のために、多重にガラスをはめたドアは、縁部ガスケットを支持するための追加の縁部を塑造したり、組み立てたりすることが必要になる。この追加の塑造および組立は、多重にガラスをはめたドアの製造コストを増大させる。
【０００３】
この発明の多重にガラスをはめた構成体は、互いに間隔をとって配置された２つの窓ガラスと組み合わせになる縁部密封ガスケットアセンブリを含む。本発明に係る縁部密封ガスケットアセンブリは、縁部密封ガスケットを支持するための多重にガラスをはめた窓、もしくはドアを、縁部密封アセンブリの統合化された部分として認める。縁部密封アセンブリに組み入れられた縁部密封ガスケットをもってこの発明は、あらゆる追加の塑造、もしくは組立作業のための必要性を排除する。縁部密封ガスケットアセンブリは、しっかりとスペーサにはまり込んだ細長いフランジガスケットを含むことが望ましい。他の実施例において、分離した接続部分は、一般的なスペーサに結合することができる。フランジガスケットがしっかりと固定されたとき、ガラス製の窓ガラスの縁部から挿入されたスペーサは、窓ガラスを密封および固定するためにフランジガスケットの両側の周囲に延びる密封剤化合物がぎっしり詰め込まれる。
【０００４】
したがって、本発明の目的は、多重にガラスをはめた窓、もしくはドアで使用するための縁部密封ガスケットアセンブリを供給することである。
【０００５】
もう一つの目的は、スペーサにはめ込まれ、かつ多重にガラスをはめた構成体から延在して縁部密封ガスケットを構成するフランジガスケットを含んだ多重にガラスをはめた窓、もしくはドアのための縁部密封ガスケットアセンブリを与えることである。
【０００６】
他の目的は、以下の記述の解釈の上で明白になるであろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】
ここに説明する好ましい実施の形態は、すべてを網羅したものでも、また発明を以下に開示するとおりの形態に制限するものでもない。好ましい実施の形態は、発明の原理とその応用および実際の使用を、当業者が発明の教示に従うのを最大限可能とするべく説明するために選ばれ記述されている。
【０００８】
本発明の縁部密封ガスケットアセンブリ２０が多重にガラスをはめた窓、もしくはドア構成体１０の一部分を形成している。縁部密封ガスケットアセンブリ２０は、多重にガラスをはめたドアのどんなタイプにも使われることができ、かつどんなに詳細な事項も実施の形態の多重にガラスをはめた構成体に限定されない。図３に示された縁部密封ガスケットアセンブリ２０は、蝶番式、もしくは滑走する、多重にガラスをはめたドア１０と、断熱された冷蔵庫ケース２の側部、もしくはフレーム４の間で縁部の高い気密を与えるために使われる。図１および図２を参照すれば、縁部密封ガスケットアセンブリ２０は、空所が密封された多重にガラスをはめたドア１０を形成すべく、間隔をとって配置された２つの窓ガラス１２，１４の縁部を互いに隔て、かつ取り囲むために使われる。窓ガラス１２，１４は、構造上の強さと高い断熱価値とを与えるために、鍛錬されたガラスから造られるが、他の適当なガラス製の材料が種々の用途のために使用されることができる。縁部密封ガスケットアセンブリ２０は、スペーサの上でフランジガスケット３０を包囲する細長いスペーサ（図１の４０と図２の６０）、細長いフランジ片、もしくはフランジガスケット３０および密封剤化合物２２を含んでいる。ガラス製の窓ガラス１２，１４は、縁部空洞１６を形づくるために、窓ガラス１２，１４の縁部から挿入したスペーサによって隔てられる。フランジガスケット３０は、空洞１６の中からの窓ガラス１２，１４の縁部の向こうに延びている。空洞は、窓ガラス１２，１４を相互に固定し、かつ密封し、さらにフランジガスケット３０を空洞１６の範囲内で支持するために、シリコンゲルのような密封剤化合物２２で満たされる。
【０００９】
フランジガスケット３０は、ブチルゴムのように、高い密封を与えることにふさわしい柔軟な耐摩耗材料から造られる。図１および図２の横断面で示すフランジガスケット３０は、細長い軸状の対称な先細のボディ３２を有している。以下に詳細に記述するように、先細の終端は、多重にガラスをはめたドア１０のための縁部密封ガスケットを形づくっている。リブ３４は、ガスケットボディ３２の両側に延びている。減少した首部分３６は、ガスケットと共にガスケットボディ３２から軸状に延び、その内端部の頭部分３８で終わっている。頭部分３８は、押圧によるフランジガスケット３０のスペーサへのはめ合い接続を容易にするために、漸次一点に集中する先細の端部を有している。
【００１０】
図１および図２は、縁部密封ガスケットアセンブリ２０の２つ異なる実施の形態を示す。図１は、一つの断片スペーサ４０による縁部密封ガスケットアセンブリ２０を示す。図２は、２つ断片スペーサ６０による縁部密封ガスケットアセンブリ２０を示す。一般に、両方のスペーサは、アルミニウムやプラスチックのように、十分な構造上の支持と断熱とを与える適当な材料から成形されている。
【００１１】
図１で示すように、スペーサ４０は、４つの壁４１，４２，４３，４４のある横断面で正方形のボディを有している。側壁４２は、窓ガラス１２の内表面に対して隣接し、側壁４４は、窓ガラス１４の内表面に対して隣接する。密封剤化合物２２は、窓ガラス１２，１４の間に位置してスペーサ４０を固定する。スペーサ４０は、側壁４２，４３，４４の各角部から延在する２つの漸次一点に集中する側方延設部材４６，４７を含む。壁４３を持つ側方延設部材４６，４７が、細長い開口溝５０を規定する。各側方延設部材４６，４７は、溝５０の口に内向隆起部４８を含んでいる。
【００１２】
図２で示すように、スペーサ６０は、分離したボディ部分６２と分離した接続部分７０とを含んでいる。ボディ部分６２は、側壁６３，６４，６５，６６のある横断面で正方形の輪郭を有している。側壁６４は、窓ガラス１２の内表面に対して隣接し、側壁６６は、窓ガラス１４の内表面に対して隣接する。接続部分７０は、背面部材７１と２つの漸次一点に集中する側方延設部材７２，７３とを含んでいる。背面部材７１は、ボディ部分６２の平らな端部壁６５に対して隣接する。接続部分７０は、例えば接着剤を用いるような従来の方法によってボディ部分６２に固定されていて、密封剤化合物２２によって窓ガラス１２，１４の間に固定された状態に保持される。その代わりに、ボディ部分６２は、密封剤化合物２２によりボディ部分６２に対して正しい位置に保たれた側壁６４，６６と接続部分７０との両者に置かれた接着剤によって窓ガラス１２，１４の間で固定されることができる。また、側方延設部材７２，７３および背面部材７１は、細長い開口溝７６を規定する。各側方延設部材７２，７３は、溝７６の口に内向隆起部７４を含んでいる。
【００１３】
両方の実施の形態のための図１および図２で示すように、フランジガスケット３０は、両方の実施の形態のスペーサの中にはまり込んでいる。簡単にするために、図１の実施の形態の接続だけがここで詳細に記述されるが、図２の実施の形態のフランジガスケットとスペーサとの間の接続が、実質的に同じ方法であることは理解されるべきである。フランジガスケット３０は、スペーサの間隔をとって配置された内向隆起部４８の間において押圧され、スペーサ溝５０にはめ合わされる。フランジガスケット３０の頭部分３８は、押圧によるスペーサ溝５０へのはめ合い接続を容易にするために先細になっている。側方延設部材４６，４７の隆起部４８は、フランジガスケット３０がスペーサ４０から引っぱり出されるのを防ぐために首部分３６に形成された溝の中に突き出ている。リブ３４は、側方延設部材４６，４７の外側肩部５２に対して隣接している。
【００１４】
両方の実施の形態において、スペーサとフランジガスケットとの組合せは、窓ガラス１２，１４の間に挟まれている。スペーサは、窓ガラス１２，１４の間で空洞１６の末端を形づくるために、窓ガラス１２，１４の一直線に合った縁部から挿入されている。フランジガスケット３０の先細の端部３１が、ドア１０のための縁部密封ガスケットを形づくる。密封剤化合物２２は、側方延設部材４６，４７，７２，７３の外表面に横たわり、フランジガスケット３０の両側の上の空洞１６も完全に満たす。密封剤化合物２２は、スペーサに対して窓ガラス１２，１４を互いに固定し、多重にガラスをはめたドア１０のために空所に密封を与える。密封剤化合物２２は、さらに空洞１６の範囲内の位置においてフランジガスケット３０を固定する際の援助を促進し、そして窓ガラスに関するスペーサの位置の変更を防ぐ。
【００１５】
窓ガラス１２，１４の一直線に合う縁部の向こうに空洞１６から突き出ているガスケットボディ３２により、フランジガスケット３０が、ケース２の側方、もしくは他の縁部密封ガスケットに係合するための迅速な密封ガスケットを提供する。図３は、本発明に係る縁部密封ガスケットアセンブリのある一対の多重にガラスをはめたドアの平面を示しており、持ち上げ式の多重にガラスをはめたドア用の断熱ケース２に適用している。多重にガラスをはめた窓、もしくはドアは、使用に依存している断熱ケースのフレーム、もしくは側壁に垂直、または水平に蝶番式で動くことができる。図３に示すように、フランジガスケットの先細の端部は、断熱されたケース２の取付側、もしくはもう一方のドア１０のフランジガスケットに係合するために、各々のドア１０の縁部の向こうに延びる。
【００１６】
なお、以上の説明は発明を上記の詳細に限定するものでなく、以下の請求の範囲に記載の範囲内で変更可能であることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は多重にガラスをはめたガラス製の構成体に用いた本発明に係る縁部密封ガスケットアセンブリの一部分を示した図である。
【図２】図２は本発明に係る縁部密封ガスケットアセンブリの他の実施の形態の一部分を示した図である。
【図３】図３は本発明に係る縁部密封ガスケットアセンブリを適用した２つの持ち上げ式の多重にガラスをはめたドアで、ケースの内部に配置されたものの一部分を示した図である。
【符号の説明】
２…冷蔵庫ケース
４…側部、もしくはフレーム
１０…窓、もしくはドア構成体
１２，１４…窓ガラス
１６…空洞
２０…縁部密封ガスケットアセンブリ
２２…密封剤化合物
３０…フランジガスケット
３２…ガスケットボディ
３４…リブ
３６…首部分
３８…頭部分
４０，６０…スペーサ
４１，４２，４３，４４…側壁
４６，４７，７２，７３…側方延設部材
４８，７４…内向隆起部
５０，７６…開口溝
６２…ボディ部分
６３，６４，６５，６６…側壁
７０…接続部分
７１…背面部材

Claims (6)

1. 多重にガラスをはめたドア、もしくは窓構成体を形成する縁部密封ガスケットアセンブリと互いに間隔を置いて配置した一対の窓ガラスとの組み合わせにおいて、前記一対の窓ガラスを互いに離隔配置させるべく、当該一対の窓ガラスの間に配置され、前記窓ガラスとの間に空洞を規定するために該窓ガラスの対応する縁部から挿入されたスペーサ手段と、前記空洞の内部にある第１の部分および前記空洞から外部に延在する第２の部分を有したガスケット手段と、前記窓ガラスを互いに密封し、かつ前記空洞の内部で前記ガスケット手段を固定するべく前記ガスケットのまわりで前記空洞を満たしている密封剤手段と、を含むことを特徴とする縁部密封ガスケットアセンブリと一対の窓ガラスとの組み合わせ。
2. 前記ガスケット手段は、前記スペーサ手段に係合することを特徴とする請求項１記載の縁部密封ガスケットアセンブリと一対の窓ガラスとの組み合わせ。
3. 前記スペーサ手段が溝規定部分を含み、かつ前記ガスケット手段の第１の部分が前記溝規定部分にはめ込まれていることを特徴とする請求項２記載の縁部密封ガスケットアセンブリと一対の窓ガラスとの組み合わせ。
4. 前記溝規定部分が対向する内向隆起部を含み、前記ガスケット手段の第１の部分が首を含み、前記内向隆起部が前記首にはまり込み、それによって前記ガスケット手段が前記スペーサ手段に組み合わされることを特徴とする請求項３記載の縁部密封ガスケットアセンブリと一対の窓ガラスとの組み合わせ。
5. 請求項２記載の縁部密封ガスケットアセンブリと一対の窓ガラスとの組み合わせおよび接続部分であって、前記接続部分が前記空洞内において前記スペーサ手段に隣接し、かつ前記接続部分が溝規定部分を含み、前記ガスケット手段の第１の部分が前記溝規定部分にはめ込まれたことを特徴とする。
6. 前記溝規定部分が対向する内向隆起部を含み、前記ガスケット手段の第１の部分が首を含み、前記内向隆起部が前記首にはまり込み、それによって前記ガスケット手段が前記スペーサ手段に組み合わされることを特徴とする請求項５記載のアセンブリ。

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