JP3867818B2 - ポンプ軸受部のオイルシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として液圧ポンプに使用されるポンプ軸受部のオイルシール構造に関し、特に部品点数を削減して、ポンプの小型化とコストの低減を図ったポンプ軸受部のオイルシール構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来のベーンポンプ等液圧ポンプのポンプ軸受部のオイルシール構造は、図3に図示されるように、ベーンポンプ01のハウジング02のポンプ軸受部03部分における内壁面大径部02a とポンプ駆動軸04の小径部04a との間に、軸受06が介設され、該軸受06に隣接して、該軸受06よりポンプ室08寄りに、ハウジング02の内壁面小径部02b とポンプ駆動軸04の大径部04b との間に、オイルシール07が介装されている。
【0003】
そして、前記軸受06は、そのポンプ軸方向外側面が、ハウジング02の内壁面大径部02a に形成された環状溝に嵌装されたサークリップ012 により規制され、また、そのポンプ軸方向内側面が、スペーサ013 を介して、ハウジング02の内壁面大径部02a と内壁面小径部02b とにより形成された段部02d により規制されている。
【0004】
また、前記オイルシール07は、そのポンプ軸方向内側端が、ハウジング02の内壁面小径部02b と内壁面テーパ部02c とにより形成された段部02e により規制されるとともに、ポンプ室08から高い液圧を受けると、ハウジング02の内壁面小径部02b とポンプ駆動軸04の大径部04b の外周面とを摺動しつつ、ポンプ軸方向外方に移動して、そのポンプ軸方向外側端が、前記スペーサ013 に当接して、これにより規制されるようになっている。
【0005】
従来のものは、前記のように構成されているので、仮にオイルシール07が、ポンプ室08から高い液圧を受けて、軸受06側に移動したとしても、スペーサ013 によりその動きが規制されるので、オイルシール07が軸受06と干渉して損傷を受け、そのシール機能が損なわれるというようなことが生じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のものにおけるスペーサ013 は、前記のようなフェイルセイフ機能を果たすのみで、通常は必要とされておらず、その分だけポンプ軸方向長さも長くなっていた。
したがって、本発明の課題は、従来のものにおけるスペーサ013 が果たしていた前記のようなフェイルセイフ機能を確保しつつ、スペーサ013 をなくし、部品点数を削減して、ポンプの小型化とコストの低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および効果】
本発明は、前記のような課題を解決したポンプ軸受部のオイルシール構造に係り、その請求項1に記載された発明は、ポンプ軸受部のポンプハウジングとポンプ駆動軸との間に、該ポンプ駆動軸の転がり軸受に隣接して、該転がり軸受よりポンプ室寄りにオイルシールが介装されたポンプ軸受部のオイルシール構造において、前記オイルシールの前記転がり軸受側端面に、前記オイルシールの本体部に埋め込まれた補強環のポンプ軸方向部分の延長線上に位置するように、周方向に連続してもしくは周方向に適宜間隔をおいて、かつ前記転がり軸受内に設けられたシールの側に指向して、前記オイルシール本体部に突起部が形成されたことを特徴とするポンプ軸受部のオイルシール構造である。
【0008】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、オイルシールがポンプ室から高い液圧を受けると、該オイルシールは、ポンプハウジングの内壁面とポンプ駆動軸の外周面とを摺動しつつ、ポンプ軸方向外方に移動して、その突起部が転がり軸受に当接するが、該突起部は、該オイルシールの補強環のポンプ軸方向部分の延長線上に位置しているので、該オイルシールが、前記当接による反作用を受けたとしても、その変形はほとんどなく、また、オイルシール本体部が損傷を受けることもないので、シール機能が損なわれるようなことがない。
【0009】
また、オイルシールが転がり軸受に当接し、これと干渉して損傷を受けるのを回避するために、従来のようにスペーサを使用しないで済むので、部品点数を削減して、ポンプの小型化とコストの低減を図ることができる。
【0010】
また、突起部が転がり軸受に当接したとしても、軸受側当接部はシールにより構成されているので、該当接部における双方の損傷がさらに少なくなり、オイルシールのシール機能が損なわれるようなことがさらに少なくなる。また、オイルシール本体部に突起部が形成されているので、偏奇力が主として突起部に作用し、オイルシール本体部の変形が少なくなり、そのシール機能が損なわれるようなことがさらに少なくなる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のポンプ軸受部のオイルシール構造において、前記突起部は、その先端面が、ポンプ軸方向と直交する平坦面に形成されたことを特徴とする
【0012】
請求項2記載のように請求項1記載の発明を構成することにより、突起部が軸受に当接したとしても、該当接部における双方の損傷はわずかである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2にされる本発明の一実施形態について説明する。
これらの図において、1は本実施形態におけるポンプ軸受部のオイルシール構造を備えたベーンポンプであり、そのポンプ軸受部3のオイルシール構造は、図示されるように、ベーンポンプ1のハウジング2のポンプ軸受部3の部分における内壁面大径部2a とポンプ駆動軸4の小径部4a との間に軸受6が介設され、該軸受6に隣接して、該軸受6よりポンプ室8寄りに、ハウジング2の内壁面小径部2b とポンプ駆動軸4の大径部4b との間にオイルシール7が介装されている。
【0014】
そして、前記軸受6は、そのポンプ軸方向外側面が、ハウジング2の内壁面大径部2a に形成された環状溝に嵌装されたサークリップ12により規制され、また、そのポンプ軸方向内側面が、ハウジング2の内壁面大径部2a と内壁面小径部2b とにより形成された段部2d により直接規制されている。
【0015】
また、該軸受6としては、転がり軸受が使用されるが、本実施形態の場合、片シールド形ボール軸受が使用されており、その外輪6a と内輪6b との間には、ボール6c が挟持されるとともに、ポンプ軸方向外方側にシールド6d が、また、ポンプ軸方向内方側にシール6e が、それぞれ取り付けられている。
【0016】
これらのシールド6d 、シール6e は、その外周側が外輪6a に固定され、その内周側が内輪6b の環状V字溝に沿ってラビリンスを形成するようにして、それぞれ取り付けられている。なお、シールド6d 側のラビリンスは、液体を封ずるため、より精密に形成されている。
【0017】
前記シール6e は、図示されるように、内周縁がポンプ軸方向外方にわずかな長さ起立され、中央部がポンプ軸方向に直角な部分と、該部分からポンプ軸方向外方にやや傾斜して延びた部分とからなり、外周縁がポンプ軸方向内方に丸くかしめられた異形断面の環状円板形状のものであり、その中央部のポンプ軸方向に直角な部分が、後述するオイルシール7の突起部7e に略対面するようにして、前記のとおり、外輪6a に取り付け固定されている。
【0018】
前記オイルシール7は、断面略コ字状の半径方向外方側基部7aに断面L字状の金属製補強環7c が埋め込まれ、該基部7aに接続するリップ部7b を有している。これらは、周知の構造であるが、該オイルシール7は、さらに、その軸受6側端面に、突起部7e が周方向に連続して突出形成されている。
【0019】
該突起部7e は、断面L字状補強環7cのポンプ軸方向部分7d の延長線上に位置するようにして形成されており、さらに、その先端面7f は、ポンプ軸方向と直交する平坦面に形成されている。
なお、突起部7e は、周方向に連続して形成されるのに代えて、周方向に適宜間隔をおいて、複数形成されるのであってもよい。この場合、その個々の断面は、円形とされてもよい。
【0020】
そして、該オイルシール7は、そのポンプ軸方向内側端が、ハウジング2の内壁面小径部2b と内壁面テーパ部2c とにより形成された段部2e により規制されるとともに、ポンプ室8から高い液圧を受けると、ハウジング2の内壁面小径部2bとポンプ駆動軸4の大径部4b の外周面とを摺動しつつ、ポンプ軸方向外方に移動して、そのポンプ軸方向外側端にある突起部7e が、軸受6のシール6e に当接して、これにより規制されるようになっている。
なお、9はベーンポンプ1のロータ、10はベーン、11はカムリングである。
【0021】
本実施形態は、前記のように構成されているので、オイルシール7がポンプ室8から高い液圧を受けると、ポンプ軸方向外方に移動して、その突起部7e が軸受6に当接するが、該突起部7e は、該オイルシール7に埋設された断面L字状補強環7c のポンプ軸方向部分7d の延長線上に位置しているので、該オイルシール7が、前記当接により反作用を受けたとしても、その変形はほとんどなく、また、オイルシール本体部(突起部7e を除く部分)が損傷を受けることもないので、シール機能が損なわれるようなことがない。
【0022】
また、オイルシール7と軸受6との当接、干渉を避けるために、従来のようにスペーサを使用しないで済むので、部品点数を削減できて、ポンプ軸方向長さの短縮による小型化とコストの低減を図ることができる。
【0023】
さらに、突起部7e の先端面7f は、ポンプ軸方向と直交する平坦面に形成されているので、該突起部7e が軸受6に当接したとしても、該当接部における双方の損傷はわずかであり、また、オイルシール本体部に対する偏奇力が生じることもないので、オイルシール7の変形がさらに少なくなり、そのシール機能が損なわれるようなことがさらに少なくなる。
【0024】
また、突起部7e は、ボール軸受6のシール6e 側に指向して突出形成されているので、該突起部7e が軸受6に当接したとしても、該突起部7e は、該軸受6の外輪6a に固定支持された静止部材であるシール6eに当接し、内輪6b に当接することがない。この結果、該当接部における双方の損傷がさらに少なくなり、オイルシール7のシール機能が損なわれるようなことがさらに少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるポンプ軸受部のオイルシール構造を備えたベーンポンプの縦断側面図である。
【図2】 図1の要部の拡大図である。
【図3】 従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…ベーンポンプ、2…ポンプハウジング、3…ポンプ軸受部、4…ポンプ駆動軸、6…軸受(ボール軸受)、6d …シールド、6e …シール、7…オイルシール、7c …補強環、7d …ポンプ軸方向部分、7e …突起部、7f …先端面、8…ポンプ室、9…ロータ、10…ベーン、11…カムリング、12…サークリップ。

Claims (2)

  1. ポンプ軸受部のポンプハウジングとポンプ駆動軸との間に、該ポンプ駆動軸の転がり軸受に隣接して、該転がり軸受よりポンプ室寄りにオイルシールが介装されたポンプ軸受部のオイルシール構造において、
    前記オイルシールの前記転がり軸受側端面に、前記オイルシールの本体部に埋め込まれた補強環のポンプ軸方向部分の延長線上に位置するように、周方向に連続してもしくは周方向に適宜間隔をおいて、かつ前記転がり軸受内に設けられたシールの側に指向して、前記オイルシール本体部に突起部が形成されたことを特徴とするポンプ軸受部のオイルシール構造。
  2. 前記突起部は、その先端面が、ポンプ軸方向と直交する平坦面に形成されたことを特徴とする請求項1記載のポンプ軸受部のオイルシール構造。
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