JP3867028B2 - 本立てにおける仕切り板の固定装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本立て等に取付けられる仕切り板の固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、本立てにあっては、仕切り板の間隔が広く、表紙の薄い本は倒れやすく、又、仕切り板間に本等が十分に満たされていない時は、本の出し入れによって、他の本が倒れたりする場合があり、非常に使い勝手がわるかった。
この欠点を改善する為、仕切り板をスライド可能とすることで、本等の収納物の厚みに対応して、仕切り板間の間隔を調整することができる仕切り板が提供されているが、この場合、仕切り板の最小間隔は限られているので、それ以下の厚みの本等が傾くと、その重さによって、仕切り板がスライドする欠点があった。
そこで、仕切り板が所望位置までスライド可能で、かつ、所望位置で固定できる仕切り板の固定装置として、上下2段とした支持枠に、前側から仕切り板の嵌合部を嵌合し、嵌合部に設けられ、支持枠に対し左右に摺動自在とした係合子を押圧子で押圧し、支持枠内で係合子をロックする仕切り板の固定装置が提案されている。(特開平10−42973号)
しかしながら、上記提案は、構造が複雑で高価となり、操作性が悪く、既存のスライド式の仕切り板に容易に装着する事ができなかった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決する事を課題とし、簡単な構造で安価に製作でき、手軽な操作で仕切り板が固定でき、既存のスライド式の仕切り板にも容易に装着できる本立てにおける仕切り板の固定装置を提供する事を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決する為、本発明の第1の手段として構成したところは、本立てに左右方向にスライド自在に保持された仕切り板の一部と、本立ての固定部材間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め用間隙は、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、押し広げられて、滑り止め部材が本立ての固定部材と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止したものである。
【0005】
次に本発明が第2の手段として構成したところは、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有するものである。
【0006】
次に本発明が第3の手段として構成したところは、仕切り板は、固定部材側の対応する個所に、滑り止め部材が仕切り板を固定する方向に、先細りとなした仕切り板側テーパー面を有するものである。
【0007】
次に本発明が第4の手段として構成したところは、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板側テーパー面を有するものである。
【0008】
次に本発明が第5の手段として構成したところは、本立ての背板に左右方向にスライド自在に保持された仕切り板と、仕切り板の一部と本立ての背板間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有して上下動可能に仕切り板に取付けられ、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板側テーパー面を有し、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、滑り止め用間隙が押し広げられて、滑り止め部材が本立ての背板と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止したものである
【0009】
【実施例】
以下実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、符号1は本立てを示し、
本立て1は、左右に所定間隔を有して立設された左右側板11、11と、左右側板11、11の後端間に、上下に所定間隔を有して配設された上下背板13、13と、左右側板11、11の下端部間に配設された棚板14と、上下背板13、13と棚板14間に渡って設けられた仕切り板2・・・より構成されている。
符号3・・・は、仕切り板2に設けられた滑り止め部材を示している。
【0010】
上下背板13、13は対向する上下端面に、略半円形の凹溝とした摺動溝131、131が形成されている。
そして、上背板13の左右方向の端部側(実施例では正面側からみて左側端部)後面には、摺動溝131の頂部130が臨み、左右方向に所定幅の切り欠部132が形成されている。
【0011】
仕切り板2は、スライド板5と仕切り板本体6より構成されており、スライド板5は上下高さが前記上下背板13、13の摺動溝131、131間に密に嵌合し、左右にスライド可能な大きさで、上下端面が摺動溝131に対応する略円形に形成され、、左右幅は前記上背板13の切り欠部132の左右幅に対応する大きさに形成されている。
そして、左右方向略中央上部に、仕切り板本体6を連結ネジ61で連結するための連結孔51が形成され、左右方向略中央下部前面に仕切り板本体6の後面に形成されたダボ62の嵌合孔52が形成されている。
【0012】
スライド板5は上記の如く形成され、次ぎのようにして上下背板13、13間に取付けられる。
切り欠部132の位置で、スライド板5の下端面を下背板13の摺動溝131に傾けた状態で嵌合した後、立ち上げて上端面を切り欠部132から上背板13の摺動溝131内に位置せしめ、図4で左方向にスライドして、上下の摺動溝131、131間にスライド板5、5、5を順次嵌合する。
そして 上下背板13、13に取付けられたスライド板5の前面に仕切り板本体6を連結することで、スライド板5は切り欠き部132の個所に位置しても摺動溝131から外れることはない。
【0013】
仕切り板本体6は、下端面がスライド板5の下方にやや突出し、上端面がスライド板5の所定寸法上方に突出する大きさで、スライド板5が連結される個所に後端面がやや後方に突出する連結突部63が形成され、連結突部63の後端面から前方に、前記スライド板5の連結孔51に対応して連結ネジ61が挿通する挿通孔64が形成され、挿通孔64の所定位置に側方より連結ナット65が埋め込まれている。
又、連結突部63の後端面に、前記スライド板5の嵌合孔52に対応してダボ62が後方に突出している。
【0014】
そして、連結ネジ61、ダボ62を介して、スライド板5の前面に仕切り板本体6が取付けられた状態で、連結突部63を除く仕切り板本体6の下側の後端面と、下背板13の前面間に仕切り板本体6がスライド板5と共にスライド可能なよう所定の間隙60が形成され、仕切り板本体6の上側の後端面と上背板13の前面間に、スライド可能なよう所定の間隙60と、間隙60に連続する間隙60より大きめの滑り止め部材3の滑り止め用間隙30が形成される。
【0015】
すなわち、仕切り板本体6の上部後端面は、上背板13の前面と平行な平行面66と、平行面62の下端から下方に向かって上背板13に近づく仕切り板側テーパー面67と、仕切り板側テーパー面67の下端から上背板13の前面と平行な下平行面68を有し、下平行面68と上背板13の前面間に間隙60を形成する。
符号69、69は仕切り板本体6の後端部上部の左右両面に形成された滑り止め部材3の取付け用凹部を示している。
又、符号200は、棚板14上面との接触状態を緩和するため、仕切り板本体6の下面に貼付けられた緩衝材を示している。
【0016】
滑り止め部材3は、仕切り板本体6を左右方向から挟み込む左右挟持用突片31、31と、左右挟持用突片31、31の後端間に連設された圧入部32より、横断面略コ字形に合成樹脂材より一体に形成されている。
そして、左右挟持用突片31、31の内面には、前記仕切り板本体6の取付け用凹部69に嵌入する嵌入突起311、311が形成され、左右挟持用突片31、31の外面には、滑り止め部材3の移動をスムーズに行うための操作用突条312、312が形成されている。
【0017】
圧入部32は、下方部に形成された間隙60とほぼ一致する厚みの嵌入部321と、上方部に形成された嵌入部321より肉厚の押圧部322と、嵌入部321と押圧部322間に形成された、前面に前記仕切り板側テーパー面67に対応する滑り止め部材側テーパー面323が形成された、下方に先細り状のテーパー部324より形成されている。
【0018】
本発明は、上記の如く構成され、スライド板5に仕切り板本体6を連結する前に、左右挟持片31、31を押し広げるようにして、仕切り板本体6の上部後方から外嵌し、嵌入突起311、311を、取付け用凹部69,69に嵌合して滑り止め部材3を仕切り板本体6に取付けておく。
そして、スライド板5と仕切り板本体6を連結すると、仕切り板本体6と上背板13の前面間に滑り止め用間隙30、および、これに連なるスライド可能とするための所定の間隙60が形成される。(図3に示す状態)
【0019】
次に、本等の厚みに応じて、仕切り板2を所望の位置までスライドさせた後、滑り止め部材3を押し下げると、仕切り板側テーパー面67に沿って、滑り止め部材側テーパー面323が下降することによって、テーパー部324、押圧部322によって滑り止め用間隙30は押し広げられ、同時に、滑り止め用間隙30が押し広げられたことにより、スライド板5の下端面を中心として前側にやや傾き、上端週部が上側の摺動溝131の前面に圧接し(図6に示す状態)、仕切り板本体6の前端下面(緩衝材200)も棚板14の上面に圧接して、滑り止め用間隙30をそれ以上押し広げるのを困難にする。
そして、圧接部32は上背板13の前面と仕切り板本体6の後端面に圧接し、スライド板は摺動溝131の前面に圧接し、両者の摩擦力でその状態が維持され(図5に示す状態)、仕切り板2は固定された状態となる。
一方、固定された仕切り板2をスライド自在とするためには、前記とは逆に、図5の状態から滑り止め部材3を上方に引き上げればよい。
【0020】
尚 実施例では、仕切り板2を背板13、13にスライド自在に支持する構成としているので、背板13と仕切り板本体6間に滑り止め用間隙30を構成するようにしているが、仕切り板2を棚板14にスライド自在に支持するようにすれば、棚板14と仕切り板2との間に滑り止め用間隙を形成する事となり、その場合仕切り板の形状に応じて、滑り止め用間隙は、仕切り板に前側下端、あるいは、棚板と仕切り板のスライド部分に設ける事となる。
すなわち、本発明は、仕切り板を本立てに左右方向にスライド自在に保持し、仕切り板の一部(例えば、仕切り板本体、スライド板等、仕切り板の一部を構成する部分)と、本立ての固定部材(例えば、背板、棚板等、本立ての動かない部分)間に滑り止め用間隙を形成し、滑り止め用間隙は、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、押し広げられて、滑り止め部材が本立ての固定部材と仕切り板の一部に圧接して仕切り板の左右方向への移動を防止した事を特徴とするものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記の如く構成されているので、請求項1に記載の発明によれば、
簡単な構造で安価に製作でき、操作が容易である。
請求項2、請求項3、請求項4に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、滑り止め部材側テーパー面、仕切り板側テーパー面を設けているので、特別な力を必要としないので、子供であっても、軽く操作することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本立ての背板に左右方向にスライド自在に保持された仕切り板と、仕切り板の一部と本立ての背板間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有して上下動可能に仕切り板に取付けられるので、従来のスライド式の仕切り板であっても、滑り止め部材を圧入する操作で仕切り板を固定することが出来、使い勝手が非常によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具備した本立ての斜視図
【図2】 滑り止め部材の斜視図
【図3】 仕切り板がスライド可能状態での上部縦断面図
【図4】 仕切り板がスライド可能状態での下部縦断面図
【図5】 仕切り板が固定状態での上部縦断面図
【図6】 仕切り板が固定状態での下部縦断面図
【図7】 本立ての後側の一部斜視図
【符号の説明】
1 本立て
13 背板
2 仕切り板
3 滑り止め部材
30 滑り止め用間隙
32 圧入部
323 滑り止め部材側テーパー面
6 仕切り板本体
67 仕切り板側テーパー面
【発明の属する技術分野】
本発明は、本立て等に取付けられる仕切り板の固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、本立てにあっては、仕切り板の間隔が広く、表紙の薄い本は倒れやすく、又、仕切り板間に本等が十分に満たされていない時は、本の出し入れによって、他の本が倒れたりする場合があり、非常に使い勝手がわるかった。
この欠点を改善する為、仕切り板をスライド可能とすることで、本等の収納物の厚みに対応して、仕切り板間の間隔を調整することができる仕切り板が提供されているが、この場合、仕切り板の最小間隔は限られているので、それ以下の厚みの本等が傾くと、その重さによって、仕切り板がスライドする欠点があった。
そこで、仕切り板が所望位置までスライド可能で、かつ、所望位置で固定できる仕切り板の固定装置として、上下2段とした支持枠に、前側から仕切り板の嵌合部を嵌合し、嵌合部に設けられ、支持枠に対し左右に摺動自在とした係合子を押圧子で押圧し、支持枠内で係合子をロックする仕切り板の固定装置が提案されている。(特開平10−42973号)
しかしながら、上記提案は、構造が複雑で高価となり、操作性が悪く、既存のスライド式の仕切り板に容易に装着する事ができなかった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決する事を課題とし、簡単な構造で安価に製作でき、手軽な操作で仕切り板が固定でき、既存のスライド式の仕切り板にも容易に装着できる本立てにおける仕切り板の固定装置を提供する事を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決する為、本発明の第1の手段として構成したところは、本立てに左右方向にスライド自在に保持された仕切り板の一部と、本立ての固定部材間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め用間隙は、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、押し広げられて、滑り止め部材が本立ての固定部材と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止したものである。
【0005】
次に本発明が第2の手段として構成したところは、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有するものである。
【0006】
次に本発明が第3の手段として構成したところは、仕切り板は、固定部材側の対応する個所に、滑り止め部材が仕切り板を固定する方向に、先細りとなした仕切り板側テーパー面を有するものである。
【0007】
次に本発明が第4の手段として構成したところは、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板側テーパー面を有するものである。
【0008】
次に本発明が第5の手段として構成したところは、本立ての背板に左右方向にスライド自在に保持された仕切り板と、仕切り板の一部と本立ての背板間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有して上下動可能に仕切り板に取付けられ、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板側テーパー面を有し、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、滑り止め用間隙が押し広げられて、滑り止め部材が本立ての背板と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止したものである
【0009】
【実施例】
以下実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、符号1は本立てを示し、
本立て1は、左右に所定間隔を有して立設された左右側板11、11と、左右側板11、11の後端間に、上下に所定間隔を有して配設された上下背板13、13と、左右側板11、11の下端部間に配設された棚板14と、上下背板13、13と棚板14間に渡って設けられた仕切り板2・・・より構成されている。
符号3・・・は、仕切り板2に設けられた滑り止め部材を示している。
【0010】
上下背板13、13は対向する上下端面に、略半円形の凹溝とした摺動溝131、131が形成されている。
そして、上背板13の左右方向の端部側(実施例では正面側からみて左側端部)後面には、摺動溝131の頂部130が臨み、左右方向に所定幅の切り欠部132が形成されている。
【0011】
仕切り板2は、スライド板5と仕切り板本体6より構成されており、スライド板5は上下高さが前記上下背板13、13の摺動溝131、131間に密に嵌合し、左右にスライド可能な大きさで、上下端面が摺動溝131に対応する略円形に形成され、、左右幅は前記上背板13の切り欠部132の左右幅に対応する大きさに形成されている。
そして、左右方向略中央上部に、仕切り板本体6を連結ネジ61で連結するための連結孔51が形成され、左右方向略中央下部前面に仕切り板本体6の後面に形成されたダボ62の嵌合孔52が形成されている。
【0012】
スライド板5は上記の如く形成され、次ぎのようにして上下背板13、13間に取付けられる。
切り欠部132の位置で、スライド板5の下端面を下背板13の摺動溝131に傾けた状態で嵌合した後、立ち上げて上端面を切り欠部132から上背板13の摺動溝131内に位置せしめ、図4で左方向にスライドして、上下の摺動溝131、131間にスライド板5、5、5を順次嵌合する。
そして 上下背板13、13に取付けられたスライド板5の前面に仕切り板本体6を連結することで、スライド板5は切り欠き部132の個所に位置しても摺動溝131から外れることはない。
【0013】
仕切り板本体6は、下端面がスライド板5の下方にやや突出し、上端面がスライド板5の所定寸法上方に突出する大きさで、スライド板5が連結される個所に後端面がやや後方に突出する連結突部63が形成され、連結突部63の後端面から前方に、前記スライド板5の連結孔51に対応して連結ネジ61が挿通する挿通孔64が形成され、挿通孔64の所定位置に側方より連結ナット65が埋め込まれている。
又、連結突部63の後端面に、前記スライド板5の嵌合孔52に対応してダボ62が後方に突出している。
【0014】
そして、連結ネジ61、ダボ62を介して、スライド板5の前面に仕切り板本体6が取付けられた状態で、連結突部63を除く仕切り板本体6の下側の後端面と、下背板13の前面間に仕切り板本体6がスライド板5と共にスライド可能なよう所定の間隙60が形成され、仕切り板本体6の上側の後端面と上背板13の前面間に、スライド可能なよう所定の間隙60と、間隙60に連続する間隙60より大きめの滑り止め部材3の滑り止め用間隙30が形成される。
【0015】
すなわち、仕切り板本体6の上部後端面は、上背板13の前面と平行な平行面66と、平行面62の下端から下方に向かって上背板13に近づく仕切り板側テーパー面67と、仕切り板側テーパー面67の下端から上背板13の前面と平行な下平行面68を有し、下平行面68と上背板13の前面間に間隙60を形成する。
符号69、69は仕切り板本体6の後端部上部の左右両面に形成された滑り止め部材3の取付け用凹部を示している。
又、符号200は、棚板14上面との接触状態を緩和するため、仕切り板本体6の下面に貼付けられた緩衝材を示している。
【0016】
滑り止め部材3は、仕切り板本体6を左右方向から挟み込む左右挟持用突片31、31と、左右挟持用突片31、31の後端間に連設された圧入部32より、横断面略コ字形に合成樹脂材より一体に形成されている。
そして、左右挟持用突片31、31の内面には、前記仕切り板本体6の取付け用凹部69に嵌入する嵌入突起311、311が形成され、左右挟持用突片31、31の外面には、滑り止め部材3の移動をスムーズに行うための操作用突条312、312が形成されている。
【0017】
圧入部32は、下方部に形成された間隙60とほぼ一致する厚みの嵌入部321と、上方部に形成された嵌入部321より肉厚の押圧部322と、嵌入部321と押圧部322間に形成された、前面に前記仕切り板側テーパー面67に対応する滑り止め部材側テーパー面323が形成された、下方に先細り状のテーパー部324より形成されている。
【0018】
本発明は、上記の如く構成され、スライド板5に仕切り板本体6を連結する前に、左右挟持片31、31を押し広げるようにして、仕切り板本体6の上部後方から外嵌し、嵌入突起311、311を、取付け用凹部69,69に嵌合して滑り止め部材3を仕切り板本体6に取付けておく。
そして、スライド板5と仕切り板本体6を連結すると、仕切り板本体6と上背板13の前面間に滑り止め用間隙30、および、これに連なるスライド可能とするための所定の間隙60が形成される。(図3に示す状態)
【0019】
次に、本等の厚みに応じて、仕切り板2を所望の位置までスライドさせた後、滑り止め部材3を押し下げると、仕切り板側テーパー面67に沿って、滑り止め部材側テーパー面323が下降することによって、テーパー部324、押圧部322によって滑り止め用間隙30は押し広げられ、同時に、滑り止め用間隙30が押し広げられたことにより、スライド板5の下端面を中心として前側にやや傾き、上端週部が上側の摺動溝131の前面に圧接し(図6に示す状態)、仕切り板本体6の前端下面(緩衝材200)も棚板14の上面に圧接して、滑り止め用間隙30をそれ以上押し広げるのを困難にする。
そして、圧接部32は上背板13の前面と仕切り板本体6の後端面に圧接し、スライド板は摺動溝131の前面に圧接し、両者の摩擦力でその状態が維持され(図5に示す状態)、仕切り板2は固定された状態となる。
一方、固定された仕切り板2をスライド自在とするためには、前記とは逆に、図5の状態から滑り止め部材3を上方に引き上げればよい。
【0020】
尚 実施例では、仕切り板2を背板13、13にスライド自在に支持する構成としているので、背板13と仕切り板本体6間に滑り止め用間隙30を構成するようにしているが、仕切り板2を棚板14にスライド自在に支持するようにすれば、棚板14と仕切り板2との間に滑り止め用間隙を形成する事となり、その場合仕切り板の形状に応じて、滑り止め用間隙は、仕切り板に前側下端、あるいは、棚板と仕切り板のスライド部分に設ける事となる。
すなわち、本発明は、仕切り板を本立てに左右方向にスライド自在に保持し、仕切り板の一部(例えば、仕切り板本体、スライド板等、仕切り板の一部を構成する部分)と、本立ての固定部材(例えば、背板、棚板等、本立ての動かない部分)間に滑り止め用間隙を形成し、滑り止め用間隙は、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、押し広げられて、滑り止め部材が本立ての固定部材と仕切り板の一部に圧接して仕切り板の左右方向への移動を防止した事を特徴とするものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記の如く構成されているので、請求項1に記載の発明によれば、
簡単な構造で安価に製作でき、操作が容易である。
請求項2、請求項3、請求項4に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、滑り止め部材側テーパー面、仕切り板側テーパー面を設けているので、特別な力を必要としないので、子供であっても、軽く操作することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本立ての背板に左右方向にスライド自在に保持された仕切り板と、仕切り板の一部と本立ての背板間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有して上下動可能に仕切り板に取付けられるので、従来のスライド式の仕切り板であっても、滑り止め部材を圧入する操作で仕切り板を固定することが出来、使い勝手が非常によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具備した本立ての斜視図
【図2】 滑り止め部材の斜視図
【図3】 仕切り板がスライド可能状態での上部縦断面図
【図4】 仕切り板がスライド可能状態での下部縦断面図
【図5】 仕切り板が固定状態での上部縦断面図
【図6】 仕切り板が固定状態での下部縦断面図
【図7】 本立ての後側の一部斜視図
【符号の説明】
1 本立て
13 背板
2 仕切り板
3 滑り止め部材
30 滑り止め用間隙
32 圧入部
323 滑り止め部材側テーパー面
6 仕切り板本体
67 仕切り板側テーパー面
Claims (5)
- 本立てに左右方向にスライド自在に保持された仕切り板の一部と、本立ての固定部材間に滑り止め用間隙を形成し、滑り止め用間隙は、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、押し広げられて、滑り止め部材が本立ての固定部材と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止した事を特徴とする本立てにおける仕切り板の固定装置。
- 滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有することを特徴とする請求項1に記載の本立てにおける仕切り板の固定装置。
- 仕切り板は、固定部材側の対応する個所に、滑り止め部材が仕切り板を固定する方向に、先細りとなした仕切り板側テーパー面を有することを特徴とする請求項1に記載の本立てにおける仕切り板の固定装置。
- 滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有し、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板側テーパー面を有することを特徴とする請求項1に記載の本立てにおける仕切り板の固定装置。
- 本立ての背板に左右方向にスライド自在に保持された仕切り板と、仕切り板の一部と本立ての背板間に滑り止め部材の滑り止め用間隙を形成し、滑り止め部材は、滑り止め用間隙に嵌入する圧入部を有して上下動可能に仕切り板に取付けられ、圧入部は仕切り板を固定する方向に、先細りとなした滑り止め部材側テーパー面を有し、仕切り板は、滑り止め部材の滑り止め部材側テーパー面に対応する仕切り板テーパー面を有し、滑り止め部材が、仕切り板を固定する方向に移動する時、滑り止め用間隙が押し広げられて、滑り止め部材が本立ての背板と仕切り板の一部に圧接する事により、仕切り板の左右方向への移動を防止した事を特徴とする本立てにおける仕切り板の固定装置。
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