JP3866865B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、より詳しくは、ガソリン燃料を気筒燃焼室に直接噴射して超希薄燃焼(あるいは成層燃焼)で運転する、いわゆる直接噴射のガソリン内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ガソリン燃料を気筒燃焼室に直接噴射して超希薄燃焼(あるいは成層燃焼)で運転する、いわゆる直接噴射のガソリン内燃機関が提案されており、その例として、特公平4−37264号公報あるいは特開平5−71383号公報記載の技術を挙げることができる。
【0003】
直接噴射機関においては、燃料圧力、インジェクタの噴霧特性あるいは燃焼室の形状によっては、特定の運転状態において、1サイクル当たり1回噴射するだけでは点火プラグ近傍の空燃比が過度にリッチあるいはリーンとなって安定した燃焼を得ることができない場合が生じる。そのため、直接噴射機関では、燃料噴射を1サイクル当たり複数回に分割して実行することが良く行われる。
【0004】
特公平4−37264号公報記載の技術にあっては、機関負荷状態に応じて燃料噴射を2回ないし3回に分けて実行する。より具体的には、高負荷域では吸入行程で1回、圧縮行程で2回噴射すると共に、中負荷域あるいは低負荷域では圧縮行程でのみ2回噴射している。
【0005】
特開平5−71383号公報記載の技術にあっても、運転状態に応じて圧縮行程と吸入行程に分けて噴射している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、直接噴射機関においては燃料噴射を分割して燃焼の安定化を図っているが、他方、インジェクタの作動限界時間など燃料噴射には物理的な制約があり、燃料噴射時間(量)が目標空燃比などで補正されるとき、補正された燃料噴射を分割して実行することができるない場合も生じ得る。
【0007】
従って、1サイクル当たり複数回の燃料噴射の時間(量)および時期を決定した後、決定した通り燃料噴射が確実に実行可能か否か精度良く判定するのが望ましい。
【0008】
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、直接噴射機関において、1サイクル当たり複数回の燃料噴射の時間(量)および時期を決定した後、決定した通り燃料噴射が確実に実行可能か否か精度良く判定するようにした内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1項において、ガソリン燃料をインジェクタを介して気筒燃焼室に直接噴射して超希薄燃焼で運転する内燃機関の燃料噴射制御装置であって、前記内燃機関の運転状態および目標空燃比に応じて主噴射の時間および時期を算出する主噴射算出手段、前記内燃機関の運転状態および目標空燃比に応じて副噴射の時間および時期を算出する副噴射算出手段、前記算出された副噴射の時間と、前記算出された主噴射の時間から前記算出された副噴射の時間を減算して得られる補正後の主噴射の時間が、それぞれ前記インジェクタの作動限界時間を超えるとき、前記副噴射が実行可能であると判定する副噴射実行判定手段、および前記副噴射実行判定手段が、前記副噴射が実行可能であると判定するとき、前記算出された副噴射の時間および時期に基づいて前記副噴射を実行すると共に、前記補正後の主噴射の時間および前記算出された主噴射の時期に基づいて前記補正後の主噴射を実行する噴射実行手段を備える如く構成した。
【0010】
これによって、直接噴射機関において、1サイクル当たり複数回の燃料噴射の時間(量)および時期を決定した後、決定した通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを精度良く判定することができる。
【0011】
請求項2項においては、前記副噴射実行判定手段は少なくとも、前記算出された副噴射の時間が前記インジェクタの作動限界時間を超え、かつ前記算出された主噴射の時間が前記インジェクタの作動限界時間の2倍を超えるか否か判定する時間判定手段、および前記副噴射の終了時期と前記主噴射の開始時期の間隔が所定値より大きいか否か判定する間隔判定手段を備える如く構成した。
【0012】
これによって、決定された通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを一層精度良く判定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1はこの発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置を全体的に示す概略図である。
【0015】
図において、符号10はOHC直列4気筒の内燃機関(以下「エンジン」という)を示しており、吸気管12の先端に配置されたエアクリーナ14から導入された吸気は、サージタンク16を通り、スロットルバルブ18でその流量を調節されつつインテーク(吸気)マニホルド20を経て、2個の吸気バルブ(図示せず)を介して第1から第4シリンダ(気筒。1つのシリンダのみ示す)22に流入する。
【0016】
各シリンダにはピストン24が移動自在に設けられると共に、その頂部に凹部が形成され、ピストン頂部とシリンダヘッド26の内壁との間には、燃焼室28が形成される。燃焼室28に臨む位置の中央付近には、インジェクタ(燃料噴射弁)30が設けられる。
【0017】
インジェクタ30は燃料供給管34に接続され、燃料供給管34を通じて燃料タンク(図示せず)から燃料ポンプ(図示せず)によって加圧された燃料(ガソリン燃料)の供給を受け、開弁するとき、燃焼室28に噴射する。
【0018】
また、各気筒の燃焼室28には点火プラグ36が配置される。点火プラグ36は点火コイルを含む点火装置(図示せず)から点火エネルギの供給を受け、所定の点火時期において噴射燃料と吸入空気の混合気を点火する。点火された混合気は燃焼して爆発し、ピストン24を駆動する。
【0019】
このように、この実施の形態に係るエンジン10は、ガソリン燃料をインジェクタ30を介して気筒燃焼室に直接噴射する、直接噴射機関である。エンジン10が高負荷にあるときは、点火プラグ近傍の空燃比が例えば12.0:1から29.0:1の間の値となるようにガソリン燃料を圧縮行程で噴射する。噴射された燃料は吸入空気と一体化され、点火されて均一燃焼あるいは予混合を生じる。
【0020】
また、エンジン10が中負荷にあるときは、点火プラグ近傍の空燃比が10:1から16:1の着火可能な値となるように、吸入行程および圧縮行程に分けて噴射する。
【0021】
また、エンジン10が低負荷にあるときは、点火プラグ近傍の空燃比が30:1から60:1の間の値となるように、圧縮行程で噴射する。噴射燃料は点火され、前記した超希薄燃焼あるいは成層燃焼(DISC(Direct Injection Stratified Charge) )を生じる。
【0022】
尚、噴射は主噴射および副噴射に分割されて行われるが、それについては後で詳細に述べる。
【0023】
燃焼後の排気ガスは、2個の排気バルブ(図示せず)を介してエキゾースト(排気)マニホルド40に排出され、排気管42を進んでNOx成分除去触媒装置44および三元触媒装置46に達し、そこで浄化されてエンジン外に排出される。
【0024】
エキゾーストマニホルド40の下流において排気管42はEGR管50を介して吸気管12に接続され、排気ガスの一部を吸気系に還流する。EGR管50には吸気管12に接続される付近でEGRバルブ52が設けられ、EGR還流量を調節する。
【0025】
また、スロットルバルブ18と車両運転席床面に配置されたアクセルペダル(図示せず)との機械的な連結は廃され、スロットルバルブ18はパルスモータ54に連結され、その出力で駆動されて吸気管12を開閉する。このように、スロットルバルブ18は、DBW方式で駆動される。
【0026】
ピストン24はクランクシャフト56に連結されると共に、クランクシャフト56の付近にはクランク角センサ62が配置される。クランク角センサ62は、クランクシャフト56に取り付けられたパルサ62aおよびそれに対向配置された磁気ピックアップ62bからなる。
【0027】
クランク角センサ62は、特定のシリンダの所定クランク角度ごとに、即ち、クランク角度720度ごとに気筒判別用のCYL信号を、各シリンダのTDCごとにTDC信号を、TDC信号間隔を6個に細分したクランク角度30度ごとにCRK信号を出力する。
【0028】
図1の説明に戻ると、パルスモータ54にはスロットルセンサ64が接続され、パルスモータ開度を通じてスロットルバルブ18の開度THに応じた信号を出力する。
【0029】
吸気管12のスロットルバルブ18の配置位置付近には絶対圧(MAP)センサ66が設けられ、スロットル下流の吸気圧力を図示しない通路を介して導入して吸気管内絶対圧PBAに応じた信号を出力する。また、吸気管12においてスロットルバルブ18の配置位置の上流側には吸気温センサ68が設けられ、吸入空気の温度TAに応じた信号を出力する。
【0030】
また、シリンダ22の付近には水温センサ70が設けられ、エンジン冷却水温TWに応じた信号を出力する。排気管42には触媒装置44,46の上流側においてO2 センサ(空燃比センサ)72が設けられ、排気ガス中の酸素濃度に比例した信号を出力すると共に、触媒装置44,46の下流側において排気温度センサ74が設けられ、排気ガス温度TEXに比例した信号を出力する。
【0031】
これらセンサ出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)80に送られる。ECU80はCPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータを備え、センサ入力値に基づいて後述の如く主噴射および副噴射の時間および時期を算出(決定)すると共に、副噴射が実行可能か否か判定する。
【0032】
尚、ECU80はカウンタ(図示せず)を備え、クランク角センサ62が出力するCRK信号をカウントしてエンジン回転数NEを検出する。
【0033】
次いで、この発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の動作を説明する。
【0034】
図2はその動作を示すフロー・チャートである。尚、図示のプログラムはTDC付近の所定のクランク角度で実行される。
【0035】
図2に従って説明すると、S10において運転状態に基づいて主噴射の時間(主噴射時間)および時期(主噴射時期)を決定(算出)する。
【0036】
より詳しくは、検出したエンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAから予め設定されたマップ(特性)を検索すると共に、検索値に目標空燃比(当量比)を乗じて主噴射時間TIF.BASEを算出する。
【0037】
主噴射時間は、インジェクタ30の開弁期間を示す時間で算出する。尚、主噴射時間は実際には種々の運転状態を勘案して決定されると共に、水温TWなど各種の補正を施して決定されるが、この発明の要旨は主噴射時間の決定自体になく、主噴射および後述する副噴射が実行可能か否かを判定することにあるので、主噴射時間の決定は簡略化して示す。
【0038】
同時に、主噴射終了時期IJF.END(クランク角度)を算出する。この値IJF.ENDも、検出したエンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAから予め設定された第2のマップ(特性)を検索してクランク角度で算出する。尚、検出した運転状態からマップ検索するのは、運転状態に応じて噴射時期を進角側に移行させるためである。
【0039】
さらに、主噴射開始時期IJF.START(クランク角度)を算出する。この値IJF.STARTは、以下の式に従って算出する。
IJF.START=(TIF.BASE×360度/NE回転周期)+IJF.END
上記で、NE回転周期は、エンジン回転数NEの逆数であり、msecで示される。
【0040】
次いでS12に進み、同様の手法に従って副噴射の時間(副噴射時間)および時期(副噴射時期)を決定(算出)する。
【0041】
即ち、検出したエンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAから予め設定された第2のマップ(特性)を検索すると共に、検索値に目標空燃比(当量比)を乗じて副噴射時間TIS.BASE(インジェクタ開弁時間)を算出する。
【0042】
また、検出したエンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAから予め設定された第3のマップ(特性)を検索して副噴射終了時期IJS.END(クランク角度)を算出すると共に、以下の式に従って副噴射開始時期IJS.START(クランク角度)を算出する。
IJS.START=(TIS.BASE×360度/NE回転周期)+IJS.END
【0043】
上記した主噴射および副噴射をエンジン負荷に関して図3を参照して再び説明すると、低負荷域においては主噴射(時間および時期)のみが算出され、圧縮行程で実行される。
【0044】
低負荷域においては目標空燃比が30:1あるいは60:1など極めてリーンな値に設定されるため、圧縮行程で1回噴射するのみで点火プラグ近傍の空燃比が適正になり、点火プラグ付近に層状に燃料を供給して安定した燃焼を実現することができる。
【0045】
中負荷域においては主噴射(時間および時期)と副噴射(時間および時期)が共に算出され、副噴射は吸入行程で、主噴射は圧縮行程で実行される。中負荷域においては目標空燃比がリッチ方向の値になるため、吸入行程と圧縮行程で分割して噴射することで点火プラグ近傍の空燃比が適正になり、安定した燃焼を実現することができる。
【0046】
高負荷域においては再び主噴射(時間および時期)のみが算出され、吸入行程で実行される。高負荷域においては目標空燃比が理論空燃比あるいはそれよりさらにリッチ方向の値になるが、吸入行程で噴射することで拡散させることができ、よって安定した燃焼を実現することができる。
【0047】
尚、主噴射と副噴射の関係について述べると、この明細書では運転状態(エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBA)に対応した、即ち、エンジンが要求する噴射を主噴射とする。一方、副噴射は、点火プラグ近傍の空燃比を着火可能な状態になるように運転状態から決定する。このため、副噴射が実行されるときは、主噴射時間から副噴射時間を減算して主噴射を減少補正する。
【0048】
即ち、主噴射は、副噴射で実行し切れなかった分を実行するように設定される。換言すれば、主噴射と副噴射を合算した値が、運転状態で要求される噴射時間となるように、主噴射が算出される。尚、両者が実行されるときは、図3に示す如く、最初に副噴射を実行し、次いで主噴射を実行する。
【0049】
図2の説明に戻ると、次いでS14に進み、副噴射が実行可能か否か判定し、噴射出力TIF.FIXを決定(算出)する。
【0050】
図4はその作業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0051】
以下説明すると、S100で主噴射時間TIF.BASEが1.0msecを超え、かつ副噴射時間TIS.BASEが0.5msecを超えるか判断する。
【0052】
インジェクタの作動限界時間はインジェクタの特性によって異なるが、この実施の形態に係るインジェクタ30の場合、作動限界時間は0.5msecである。さらに、この実施の形態は副噴射が実行されるとき、主噴射時間から副噴射時間を減算した値に主噴射時間を補正することから、主噴射時間は、少なくとも副噴射時間の2倍あるいはそれ以上の時間でなければならない。
【0053】
例えば、主噴射時間が0.9msecで副噴射時間が0.5msecとすると、副噴射を実行すると、主噴射時間は0.4msecとなり、インジェクタ作動限界を超えてしまう。
【0054】
上記した理由から、S100で噴射時間について判定する。図5に主噴射TIF.BASEなどを具体的に示す。
【0055】
S100で肯定されるときはS102に進み、副噴射終了時期IJS.ENDが、主噴射開始時期IJF.STARTよりクランク角度において大きい(遅角側)か否か判断する。これは、言うまでもなく、両者が重複すると、実行不可能になるからである。
【0056】
S102で肯定されるときはS104に進み、主噴射と副噴射の間隔INJ.INTERVALが所定値IJ.INHより大きいか否か判断する。
【0057】
主噴射と副噴射の間隔INJ.INTERVALは、以下の式に従って算出する。
INJ.INTERVAL=(IJS.END−IJF.START)×エンジン回転周期/360度
【0058】
これについて説明すると、インジェクタ30には例えば図5に示すパルスを与えるが、インジェクタ30はソレノイドが通電されてニードルバルブが後退して開口し、燃料を噴射するまでの間の物理的な遅れ時間を持つ。従って、インジェクタ30は実際には、図5(b)の上部に想像線で示す如く、遅れを持って動作する。
【0059】
従って、その遅れを含む時間を実験などを通じて求めて前記した所定時間IJ.INHとし、副噴射パルスの立ち下がりエッジと主噴射パルスの立ち上がりエッジの間隔がこの所定時間以下のとき、副噴射の実行を禁止する。
【0060】
S104で肯定されるときはS106に進み、噴射出力TIF.FIXは、副噴射時間TIS.BASEおよび主噴射時間TIF.BASEと決定する。
【0061】
他方、S100からS104のいずれかで否定されるときはS108に進み、噴射出力TIF.FIXは、主噴射時間TIF.BASEのみと決定する。即ち、副噴射が実行不可能と判定されるので、主噴射のみに基づいて燃料噴射が実行される。
【0062】
図2の説明に戻ると、S16に進み、決定された噴射出力TIF.FIXに基づいて噴射を実行する。
【0063】
即ち、噴射出力TIF.FIXが副噴射時間TIS.BASEおよび主噴射時間TIF.BASEと決定されたときは、副噴射時間TIS.BASEをタイマ(図示せず)にセットし、副噴射開始時期で噴射を開始する。
【0064】
そして、主噴射時間TIF.BASEから副噴射時間TIS.BASEを減算し、減算した主噴射時間を第2のタイマ(図示せず)にセットし、主噴射開始時期で噴射を開始する。
【0065】
また、噴射出力TIF.FIXが主噴射時間TIF.BASEのみと決定されたときは、噴射時間TIF.BASEをそのままタイマにセットし、主噴射開始時期で噴射を開始する。
【0066】
この実施の形態は上記の如く、ガソリン燃料をインジェクタ30を介して気筒燃焼室28に直接噴射して超希薄燃焼で運転する内燃機関(エンジン10)の燃料噴射制御装置であって、前記内燃機関の運転状態(エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBA)および目標空燃比に応じて主噴射の時間TIF.BASEおよび時期(主噴射終了時期IJF.END、主噴射開始時期IJF.START)を算出する主噴射算出手段(ECU80,S10)、前記内燃機関の運転状態(エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBA)および目標空燃比に応じて副噴射の時間TIS.BASEおよび時期(副噴射終了時期IJS.END、副噴射開始時期IJS.START)を算出する副噴射算出手段(ECU80,S12)、前記算出された副噴射の時間と、前記算出された主噴射の時間から前記算出された副噴射の時間を減算して得られる補正後の主噴射の時間が、それぞれ前記インジェクタの作動限界時間0.5msecを超えるとき、前記副噴射が実行可能であると判定する副噴射実行判定手段(ECU80,S14,S100からS108)、および前記副噴射実行判定手段が、前記副噴射が実行可能であると判定するとき、前記算出された副噴射の時間および時期に基づいて前記副噴射を実行すると共に、前記補正後の主噴射の時間および前記算出された主噴射の時期に基づいて前記補正後の主噴射を実行する噴射実行手段(ECU80,S16)を備える如く構成した。
【0067】
これによって、直接噴射機関において、1サイクル当たり複数回の燃料噴射の時間(量)および時期を決定した後、決定した通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを精度良く判定することができる。
【0068】
また、前記副噴射実行判定手段は少なくとも、前記算出された副噴射の時間TIS.BASEが前記インジェクタ30の作動限界時間0.5msecを超え、かつ前記算出された主噴射の時間TIF.BASEが前記インジェクタの作動限界時間の2倍1.0msecを超えるか否か判定する時間判定手段(ECU80,S14,S100)、および前記副噴射の終了時期IJS.ENDと前記主噴射の開始時期IJF.STARTの間隔が所定値IJ.INHより大きいか否か判定する間隔判定手段(ECU80,S14,S104)を備える如く構成した。
【0069】
これによって、決定された通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを一層精度良く判定することができる。
【0070】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、直接噴射機関において、1サイクル当たり複数回の燃料噴射の時間(量)および時期を決定した後、決定した通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを精度良く判定することができる。
【0071】
請求項2項においては、決定された通り燃料噴射が確実に実行可能か否かを一層精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1の制御装置の動作を示すフロー・チャートである。
【図3】図2フロー・チャートの主噴射および副噴射を機関負荷に関して説明するタイム・チャートである。
【図4】図2の副噴射実行判定作業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図5】図4の処理を説明するタイム・チャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関(エンジン)
12 吸気管
22 シリンダ(気筒)
28 燃焼室
30 インジェクタ(燃料噴射弁)
36 点火プラグ
62 クランク角センサ
66 絶対圧(MAP)センサ
80 電子制御ユニット(ECU)

Claims (2)

  1. ガソリン燃料をインジェクタを介して気筒燃焼室に直接噴射して超希薄燃焼で運転する内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
    a.前記内燃機関の運転状態および目標空燃比に応じて主噴射の時間および時期を算出する主噴射算出手段、
    b.前記内燃機関の運転状態および目標空燃比に応じて副噴射の時間および時期を算出する副噴射算出手段、
    c.前記算出された副噴射の時間と、前記算出された主噴射の時間から前記算出された副噴射の時間を減算して得られる補正後の主噴射の時間が、それぞれ前記インジェクタの作動限界時間を超えるとき、前記副噴射が実行可能であると判定する副噴射実行判定手段、
    および
    d.前記副噴射実行判定手段が、前記副噴射が実行可能であると判定するとき、前記算出された副噴射の時間および時期に基づいて前記副噴射を実行すると共に、前記補正後の主噴射の時間および前記算出された主噴射の時期に基づいて前記補正後の主噴射を実行する噴射実行手段、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記副噴射実行判定手段は少なくとも、
    e.前記算出された副噴射の時間が前記インジェクタの作動限界時間を超え、かつ前記算出された主噴射の時間が前記インジェクタの作動限界時間の2倍を超えるか否か判定する時間判定手段、
    および
    f.前記副噴射の終了時期と前記主噴射の開始時期の間隔が所定値より大きいか否か判定する間隔判定手段、
    を備えることを特徴とする請求項1項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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