JP3866641B2 - 磁気記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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    • H10N50/10Magnetoresistive devices

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記憶装置およびその製造方法に関し、特に磁気記憶装置の配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、磁気の性質を利用した磁気記憶装置が知られている。磁気記憶装置は、トンネル型磁気抵抗効果(Tunneling Magneto Resistive、以下TMRと記載する)を利用して情報を記憶する。
【0003】
このような磁気記憶装置として、いわゆる磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory:MRAM)がある。MRAMは、情報の記録担体として強磁性体の磁化方向を利用した固体メモリの総称であり、記録情報を随時、書き換え、保持、読み出し等を行うことができる
図22(a)は、典型的な磁気記憶装置の一部の構造を概略的に示す平面図であり、図22(b)は、図22(a)のXXIIB−XXIIBに沿った断面図である。図22(a)、(b)に示すように、格子状に形成された第1書き込み配線201と第2書き込み配線202との各交差点で、且つこれら書き込み配線201および202との間にメモリセル203が設けられる。
【0004】
メモリセル203として強磁性トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction、以下MTJと記載する)による(例えば、ISSCC 2000 Digest Paper TA7.2参照)TMR素子が用いられる。TMR素子は、順次積層された固着層、トンネルバリア層、記録層により構成される。
【0005】
記録情報の書き込みの際、選択メモリセル203の位置を通る書き込み配線201および202に電流を流す。この電流により書き込み配線201および202の交点に磁界を発生させ、この磁界によりメモリセル203の記録層の磁化方向を反転させる。固着層と記録層の磁化の相対的な配置が平行か反平行かにより2進の情報が記録される。磁化方向を反転させるために必要な磁界(スイッチング磁界)の強度は、例えば0.1μmルールにおいて、数10Oe程度である。
【0006】
記録情報の読み出しは、磁気抵抗効果を利用して行う。磁気抵抗効果とは、メモリセル203の電気抵抗が、メモリセル203を構成する強磁性体の磁化方向と電流との相対角等によって変化する現象である。この抵抗の変化をメモリセル203に電流を流すことにより読み取る。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第6,211,090号明細書
【0008】
【非特許文献1】
Roy Scheuerlein, et al.,A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell,「2000 ISSCC Digest of Technical Papers」,(米国),2000年2月,p.128-129
【0009】
【非特許文献2】
M Sato, et al.,Spin-Valve-Like Properties of Ferromagnetic Tunnel Junctions,「Jpn.J.Appl.Phys.」,1997年,第36巻,Part 2,p.200-201
【0010】
【非特許文献3】
K Inomata, et al.,Spin-dependent tunneling between a soft ferromagnetic layer and hard magnetic nano particles,「Jpn.J.Appl.Phys.」,1997年,第36巻,Part 2,p.1380-1383
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
メモリセル203への情報の書き込みの際、上記したように書き込み配線201および202に電流を流す。選択メモリセルの近傍のメモリセル(以下、半選択メモリセルと称する)は、この電流により発生した磁界の影響を受ける。磁界の影響を受けた結果、半選択メモリセルに誤った情報が書き込まれることがある。磁気記憶装置の高集積度化に伴ってメモリセル相互間の距離が小さくなることによって、この問題は顕著になる。
【0012】
半選択セルに誤った情報が書き込まれることを防止するために、例えば書き込みの際に、書き込み配線201および202に流す電流値を調整することが行われる。しかしながら、上記スイッチング磁界を発生させるためには、書き込み配線201および202に所定値の電流を流す必要がある。このため、書き込みの際に流す電流値の許容幅は非常に小さくなってしまうという問題がある。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、選択メモリセルに隣接するメモリセルに情報が誤って書き込まれることを防止可能な磁気記憶装置およびその製造方法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下に示す手段を用いている。
【0015】
本発明の第1の視点による磁気記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された、情報を記憶する磁気抵抗効果素子と、前記半導体基板と前記磁気抵抗効果素子との間に第1方向に沿って配設され、且つ前記磁気抵抗効果素子に面する面の平面における幅がこの面と反対側の面の幅より小さく形成された、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与えるための第1配線と、前記磁気抵抗効果素子の上方に前記第1方向と異なる第2方向に沿って配設された、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与えるための第2配線と、を具備することを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の視点による磁気記憶装置の製造方法は、半導体基板の上方に、第1方向に沿って、前記半導体基板に面する面と反対側の面の平面における第2幅が前記半導体基板に面する面の第1幅より小さい第1配線を形成し、前記第1配線の上方に、情報を記録する磁気抵抗効果素子を形成し、前記磁気抵抗効果素子の上方に前記第1方向と異なる第2方向に沿って第2配線を形成する、ことを具備する。
【0017】
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、本発明の開発の過程において、図22(a)、(b)を参照して述べたような磁気記憶装置において隣接するメモリセルに情報が誤って書き込まれることを防止可能な構造について研究した。その結果、本発明者等は幾つかの知見を得た。この知見について図1〜図3を用いて以下に説明する。なお、図1〜図3は、図22(b)と同様の方向の断面図を概略的に示したものである。
【0019】
先ず、半選択メモリセルへの影響を回避するために、単に隣接するセル同士の間隔を大きくすることが考えられる。図1に磁気記憶装置の第1書き込み配線201の相互間は、図22(b)に比べて大きくなっている。こうすることによって、電流が流れる配線と半選択メモリセルとの距離211は、従来例に比べて大きくなる。したがって、半選択メモリセルに対して誤った情報が書き込まれることを防止できる。
【0020】
しかしながら、書き込み配線201の相互の間隔を大きくすることにより、メモリセルアレイ部の面積が増大する。この結果、磁気記憶装置の集積度が低下してしまう。このことは、磁気記憶装置の面積縮小、および高集積化の要請に反する。なお、第1書き込み配線201の相互間隔を大きくすることに代え、またはこれと併用して第2書き込み配線202の相互間隔を大きくした場合も同様の問題が生じる。
【0021】
半選択メモリセルへの影響を回避するための別の方法として、例えば書き込み配線201の断面積を小さくすることが考えられる。図2に示す磁気記憶装置は、従来例に比べて小さい断面積の書き込み配線201を有する。こうすることによって、距離211は従来例に比べて大きくなる。したがって、半選択メモリセルに対して誤った情報が書き込まれることを防止できる。
【0022】
ところで、一般に、配線の信頼性を考えた場合、エレクトロマイグレーションによる影響を考慮する必要がある。エレクトロマイグレーションにより配線の劣化が生じ、磁気記憶装置の信頼性が低下する。エレクトロマイグレーションによる影響は、配線を流れる電流の電流密度に応じて大きくなる。したがって、配線の電流密度を小さくすることにより、エレクトロマイグレーションによる影響を回避することができる。
【0023】
電流密度を小さくするためには、配線の断面積を大きくすることが考えられる。したがって、配線の断面積は、ある程度の大きさを有することが好ましい。
【0024】
また、電流密度を小さくする他の方法として、配線を流れる電流を小さくすることが考えれられる。しかし、スイッチング磁界を発生させるためには、書き込み配線に流す電流を所定値以上にする必要がある。このため、単に配線を流れる電流の電流値を小さくすることはできない。
【0025】
このように、エレクトロマイグレーションによる影響を回避し、且つスイッチング磁界を発生させるために必要な電流値(書き込み電流値)を得るために、書き込み配線の断面積を所定の値とする必要がある。したがって、書き込み配線201の断面積を、この条件を満たしつつ図2に示すような構造とすることはできない。
【0026】
さらに、書き込み配線の断面積を所定の値としつつ、半選択メモリセルとの間隔を大きくする方法として、書き込み配線の断面積の縦方向の長さを横方向の長さに比べて大きくすることが考えられる。図3に示す磁気記憶装置の書き込み配線201は、横方向の長さに比べて大きな縦方向の長さを。このような構造とすることにより、書き込み配線201の断面積を所定の値としつつ、距離211を大きくすることができる。したがって、半選択メモリセルに対して誤った情報が書き込まれることを防止できる。
【0027】
しかしながら、このような磁気記憶装置は、製造時に以下のような問題が生じる。すなわち、先ず、書き込み配線201の形成後、この書き込み配線201相互間が層間絶縁膜により埋め込まれる。しかしながら、図3に示す磁気記憶装置では、書き込み配線201のアスペクト比が高い。したがって、層間絶縁膜が十分に埋め込まれずにボイドが発生することがある。すると、メモリセル203の形成面のラフネスが大きくなり、メモリセルの特性が劣化することがある。
【0028】
以下に、このような知見に基づいて構成された本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能および構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0029】
(第1実施形態)
図4は、本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図である。図4に示すように、第1の実施形態に係る磁気記憶装置1の第1書き込み配線2(2a、2b)は、第1方向に沿って設けられる。第1書き込み配線2は、例えばTiN/Ti/Al(またはAlCu)/TiN/Tiからなる積層構造を有する。第1書き込み配線2は、メモリセル5に磁界を与える機能、及びメモリセル5からの情報を読み出すデータ線としての機能を有する。
【0030】
第1書き込み配線2の上方(図において、第1書き込み配線2より手前の面)に第2書き込み配線3(3a、3b)が設けられる。第2書き込み配線3は、第1方向と異なる第2方向に沿って設けられる。第2書き込み配線3は、メモリセル5に磁界を与える機能を有する。第2書き込み配線3は、例えばAl/Nbからなる積層構造を有する。第1方向と第2方向とは、典型的にはほぼ直角の関係を有する。第1書き込み配線2および第2書き込み配線3は、所望により例えばバリアメタル(またはライナー材)4を有する構造とすることができる。
【0031】
第1書き込み配線2と第2書き込み配線3との交差点にはメモリセル5が設けられる。メモリセル5は、第1書き込み配線2と第2書き込み配線3との間に設けられる。メモリセル5は、例えば第2書き込み配線3に沿った方向の辺が、第1書き込み配線2に沿った方向の辺より長く形成される。こうすることにより、メモリセル5の磁化方向が、第2書き込み配線3に沿って反転し易くなる。この第2書き込み配線3に沿った方向は磁化容易軸方向と呼ばれる。
【0032】
メモリセル5はTMR素子からなる。TMR素子は、後に詳述するように例えば強磁性体材料等からなる固着層および記録層と、絶縁材料からなるトンネルバリア層(非磁性層、絶縁層)と、が積層された構造を有する。
【0033】
図5(a)、(b)は、図4に示す磁気記憶装置の断面図を概略的に示している。図5(a)は図4のVA−VA線に沿った断面図であり、図5(b)は図4のVB−VB線に沿った断面図である。
【0034】
図5(a)、(b)に示すように、基板21上には層間絶縁膜22が設けられる。層間絶縁膜22内に複数の第1書き込み配線2が設けられる。第1書き込み配線2は、メモリセル5と面する面の平面における幅が、この面と反対側の面の幅より小さく形成されている。換言すると、図5(b)に示すように、第1書き込み配線2は、基板と面する第1辺23と、第1辺23と反対側(メモリセル5と面する側)の第2辺24と、を有する。そして、第2辺24の第2書き込み配線3に沿った幅(第2幅)は、第1辺23の第2方向に沿った幅(第1幅)より小さく形成されている。
【0035】
第1書き込み配線2の幅は、具体的には、例えば第1辺23から第2辺24に向かって実質的に一定とされた後、徐々に小さくなっている。第1辺23の幅と第2辺24の幅との比は、例えば第2幅を第1幅の2/3程度以下とすることができる。その理由は、後に詳述する。
【0036】
第1書き込み配線2のバリアメタル4の上には、コンタクトプラグ25が設けられる。コンタクトプラグ25は非磁性の材料により構成され、例えばW/TiNを用いることができる。コンタクトプラグ25の上には、メモリセル5が設けられる。コンタクトプラグ25およびメモリセル5は、例えば同様の断面積を有する。
【0037】
メモリセル5の上には、第2書き込み配線3が設けられる。第2書き込み配線3は、メモリセル5と面する面の平面における幅が、この面と反対側の面の幅より小さく形成されている。換言すると、図5(b)に示すように、第2書き込み配線3は、メモリセル5と面する第3辺31と、第3辺31と反対側の第4辺32とを有する。そして、第3辺31の第1書き込み配線2に沿った幅(第3幅)は第4辺32の幅(第4幅)より小さく形成されている。
【0038】
第2書き込み配線3の幅は、具体的には、例えば第3辺31から第4辺32に向かって、メモリセル5と同様の幅で実質的に一定とされた後、徐々に大きくなっている。第3幅と第4幅との比は、例えば第4幅を第3幅の2/3程度以下とすることができる。
【0039】
次に、メモリセル5について以下に説明する。TMR素子のMJT構造として、いわゆるスピンバルブ構造のものが知られている。スピンバルブ構造は、一方の強磁性体に隣接して反強磁性体を配置し、磁化方向を固着させたものである(例えばJpn. J. Appl. Phys.,36, L200(1997).参照)。スピンバルブ構造とすることにより、磁界の感度を改善することができる。
【0040】
図6〜図8は、スピンバルブ構造のTMR素子101の一例を概略的に示す断面図を示す。このTMR素子101は、いわゆる一重トンネルバリア層を有する構造である。すなわち、各TMR素子101は、順に積層された固着層102、トンネルバリア層103、記録層104を有する。以下、固着層102、記録層104の構造について詳細に説明する。
【0041】
図6に示すTMR素子101の固着層102は、順に積層されたテンプレート層111、初期強磁性層112、反強磁性層113、基準強磁性層114を有する。記録層104は、順に積層された自由強磁性層115、接点層116を有する。
【0042】
図7に示すTMR素子101は、固着層102が図6のものより多くの層によって構成される構造を有する。すなわち、固着層102は、順に積層されたテンプレート層111、初期強磁性層112、反強磁性層113、強磁性層114’、非磁性層117、強磁性層114’’を有する。記録層104は、図6に示すTMR素子と同じ構造である。
【0043】
図8に示すTMR素子101は、図7の構造に加え、記録層104が更に多くの層によって構成される構造を有する。ずなわち、固着層102は、図7に示すTMR素子と同じ構造である。一方、記録層104は、強磁性層115’、非磁性層117、強磁性層115’’、接点層116を有する。図8に示すTMR素子の構造とすることにより、図6のものに比べ、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造とすることができる。
【0044】
図6〜図8に示すTMR素子101の各層は、例えば以下に示す材料を用いて形成することができる。
【0045】
固着層102および記録層104の材料として、例えばFe、Co、Niまたはそれらの合金、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO2、RXMnO3-y(R:希土類、X:Ca、Ba、Sr)等の酸化物を用いることができる。また、NiMnSb、PtMnSb等のホイスラー合金等を用いることもできる。これらの強磁性体には、強磁性を失わない限り、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nbなどの非磁性元素が多少含まれていても構わない。
【0046】
固着層102の一部を構成する反強磁性層113の材料として、例えばFe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Ir−Mn、NiO、Fe23等を用いることができる。
【0047】
トンネルバリア層103の材料として、Al23、SiO2、MgO、AlN、Bi23、MgF2、CaF2、SrTiO2、AlLaO3等の誘電体を用いることができる。これらの誘電体には酸素、窒素、フッ素欠損が存在していても構わない。
【0048】
図6〜図8に示すTMR素子101の構造は、後述する他の実施形態にも適用可能である。
【0049】
また、メモリセル5として、いわゆる2重トンネルバリア層を有するものを使用することもできる。2重トンネルバリア層構造は、順に積層された第1固着層122、第1トンネルバリア層123、記録層104、第2トンネルバリア層125、第2固着層126を有する。2重トンネルバリア層構造とすることにより、メモリセル5への印加電圧に対して、高い磁気抵抗の変化率を保つことができる。また、耐圧を高くすることも可能である。なお、第1トンネルバリア層123および第2トンネルバリア層125の材料として、トンネルバリア層103と同じ材料を用いることができる。
【0050】
また、2重トンネルバリア層構造と、上記スピンバルブ構造とを組み合わせることもできる。以下、2重トンネルバリア層構造で且つスピンバルブ構造を有するTMR素子について説明する。図9〜図11は、2重トンネルバリア層構造で且つ2重トンネルバリア層を有するTMR素子121の一例を概略的に示す断面図である。以下、1固着層122、記録層104、第2固着層126の構造について詳細に説明する。
【0051】
図9に示すTMR素子121の第1固着層122は、順に積層されたテンプレート層111、初期強磁性層112、反強磁性層113、基準強磁性層114を有する。第2固着層126は、順に積層された基準強磁性層114、反強磁性層113、初期強磁性層112、接点層116を有する。
【0052】
図10に示すTMR素子121は、第2固着層126が図9のものより多くの層によって構成される構造を有する。すなわち、第1固着層122は、図9に示すTMR素子と同じ構造である。一方、第2固着層126は、順に積層された強磁性層114’、非磁性層117、強磁性層114’’、反強磁性層113、初期強磁性層112、接点層116を有する。
【0053】
図11に示すTMR素子121は、図10の構造に加え、記録層104がさらに多くの層によって構成される構造を有する。すなわち、第1固着層122および第2固着層126は、図10に示すTMR素子121と同じ構造である。一方、記録層104は、強磁性層115’、非磁性層117、強磁性層115’’を有する。図11に示すTMR素子の構造とすることにより、図9のものに比べ、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造とすることができる。
【0054】
図9〜図11に示すTMR素子121の構造は、後述する他の実施形態にも適用可能である。
【0055】
以下、図4、図5(a)、(b)に示す磁気記憶装置の製造方法について、図12〜図16を参照して説明する。
【0056】
図12〜図16は、図4、図5(a)、(b)に示す磁気記憶装置の製造工程を順に示す断面図である。図12(a)、図13(a)、図14(a)、図15(a)、図16(a)は、図4のVA−VA線に沿った断面図に対応する。同様に、図12(b)、図13(b)、図14(b)、図15(b)、図16(b)は、図4のVB−VB線に沿った断面図に対応する。
【0057】
図12(a)、(b)に示すように、半導体基板21の上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて層間絶縁膜41が堆積される。次に、この層間絶縁膜41の上に、例えばTiN/Tiからなる材料膜4a、AlまたはAlCuからなる材料膜2a、TiN/Tiからなる材料膜4aが堆積される。次に、材料膜4aの上に、CVD法およびリソグラフィー工程を用いて、第1書き込み配線2の第1辺23の幅に対応する開口を有するマスク層42が形成される。次に、このマスク層42をマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて材料膜4a、および材料膜2aの上部一部分がエッチングされる。
【0058】
次に、図13(a)、(b)に示すように、例えば酸素ガスの雰囲気中でCDE(Chemical Dry Etching)することにより、マスク層42が細くされる。この結果、マスク層42は、第1書き込み配線2の第2辺24の幅に対応する開口を有する。次に、マスク層42をマスクとして、RIE法を用いて材料膜4aおよび残りの材料膜2aがエッチングされる。この結果、約凸型形状を有する第1書き込み配線2が形成される。
【0059】
次に、図14(a)、(b)に示すように、第1書き込み配線2の相互間が層間絶縁膜43により埋め込まれる。次に、この層間絶縁膜43をストッパーとして、第1書き込み配線2が平坦化される。次に、層間絶縁膜43およびバリアメタル4の上に、CVD法、リソグラフィー工程、RIE法等を用いて、コンタクトプラグ25およびメモリセル5が形成される。44はマスク層である。
【0060】
次に、図15(a)、(b)に示すように、マスク層44が除去された後、メモリセル5の相互間が層間絶縁膜45により埋め込まれる。次に、メモリセル5および層間絶縁膜45の上に層間絶縁膜46が堆積される。次に、層間絶縁膜46上に、CVD法およびリソグラフィー工程を用いて、第2書き込み配線3の第3辺31の幅に対応する開口を有するマスク層47が堆積される。次に、このマスク層をマスクとして、RIE法を用いて層間絶縁膜46の上部一部分がエッチングされる。
【0061】
次に、図16(a)、(b)に示すように、例えば酸素ガスの雰囲気中でCDEすることにより、マスク層47が細くされる。この結果、マスク層47は、第2書き込み配線3の第4辺32の幅に対応する開口を有する。次に、このマスク層47をマスクとして、RIE法を用いて層間絶縁膜46の一部がエッチングされる。この結果、層間絶縁膜46内に、凸型を上下反転させた形状を有する配線溝が形成される。
【0062】
次に、図5(a)、(b)に示すように、マスク層47が除去され、配線溝内に、バリアメタル4、第2書き込み配線3の材料となる膜が形成され、これら材料膜が平坦化される。この結果、バリアメタル4および第2書き込み配線3が形成される。
【0063】
次に、図4、図17〜図18を参照して、第1書き込み配線2の第2辺24の幅を第1辺23の幅の2/3程度以下とする理由について、以下に説明する。第2書き込み配線3の第3辺31の幅を第4辺32の幅の2/3程度以下とする理由も同様である。
【0064】
先ず、図17を参照して、磁気記憶装置の誤書き込みに対する動作マージンを考えてみる。図17は、メモリセルのスイッチッグ特性を示す、理想的アステロイド曲線である。この曲線は、hx2/3+hx2/3=1、hx=Hx/Hk、hy=Hy/Hk:Hk=定数)により与えられる。書き込み配線2および3により発生する合成磁界が、アステロイド曲線の外側に来るとメモリセルに情報が書き込まれる。
【0065】
書き込み動作点として、hx=hy=0.5となる点(図において黒点の位置)を使用したとする。図4の選択メモリセル5aに情報を書き込む場合を考えると、書き込み配線2aにより、半選択メモリセル5bにもhy=0.5が印加される。したがって、図17より、第2書き込み配線3aから発生してメモリセル5bに印加される漏れ磁界が0.225×Hkを越えると、メモリセル5bに情報が誤って書き込まれる。
【0066】
一方、0.1μm世代の磁気記憶装置を考えた場合、書き込み配線幅=100nm、書き込み配線間距離=100nm、メモリセルの幅=100nm、合わせずれ精度<20nm程度と想定される。また、メモリセルと書き込み配線の上下方向の距離は、絶縁膜のピンホール不良等を考えると、50nm程度が下限となる。図18は、この状態を概略的に示す図である。この図は、書き込み配線2とメモリセル5とが、合わせずれ精度の最大値20nmずれた状態を示している。
【0067】
漏れ磁界の大きさは近似的には書き込み配線からの距離に反比例する。このたため、書き込み配線と隣接セルとの距離Lは、上記の値を用いて
L=50(nm)×(0.5Hk/0.225Hk)=111(nm)
よりも大きい必要がある。この条件を満たすには、書き込み配線の上面の幅を、片側でz(nm)だけ狭くする必要がある。そこで、下の式に従い、
1112=(100−20+z)2+502
から、
z=19(nm)
が導かれる。よって、第2辺24の幅は、0.1μm−2×0.019=0.062μm以下とすることが好ましい。すなわち、これは、第1辺23の幅のほぼ2/3程度以下に対応する。なお、第2辺24の幅の下限は、書き込み配線2の電流密度、及び、コンタクトプラグ25との接触抵抗等を考慮して、第1辺の3/1程度以上であることが望ましい。
【0068】
本発明の第1実施形態では、第1書き込み配線2のメモリセル5と面する面の幅が、この面と反対側の面の幅より小さくされている。同様に、第2書き込み配線3のメモリセル5と面する面の幅が、この面と反対側の面の幅より小さくされている。この結果、書き込み配線2および3の断面積を大きく低下させることなく、書き込み配線2および3と隣接するメモリセル5との距離を大きくすることができる。したがって、書き込み配線2および3により発生した磁界により、半選択メモリセルに情報が誤って書き込まれる可能性を低下できる。よって、誤書き込みに対する、許容電流の範囲を広くすることが可能となる。
【0069】
また、図3に示す例と異なり、第1書き込み配線2のアスペクト比が従来と変わることなく、第1書き込み配線2と隣接メモリセルとの距離を大きくすることが可能である。したがって、第1書き込み配線2相互間を層間絶縁膜43により埋め込む工程で、絶縁膜43の埋め込み不良が発生する可能性を低く抑えることができる。したがって、埋め込み不良により歩留りが低下することを回避できる。
【0070】
ところで、第1実施形態に係る磁気記憶装置は、第1書き込み配線2と第2書き込み配線3とが電気的に接続された、いわゆるクロスポイント型である。この型の磁気記憶回路では、書き込み時に生じる書き込み配線間の電位差に注意が必要である。すなわち、メモリセル5に情報を書き込む際、第1書き込み配線2および第2書き込み配線3のそれぞれに数mA程度の電流を流す。これら電流の差によっては、第1書き込み配線2と第2書き込み配線3との間に高電圧が発生する。クロスポイント型の磁気記憶回路では、上記したように第1書き込み配線2と第2書き込み配線3とが電気的に接続されているため、該高電圧により選択メモリセルのトンネルバリア層が絶縁破壊される恐れがある。そこで、例えば、メモリセル5に直列に整流作用を持つ素子を接続する、または回路的な工夫により高電圧印加を避ける等の手段を用いることができる。
【0071】
なお、図4、図5(a)、(b)では第2書き込み線3が第1書き込み線2の上層にある構成を示しているが、逆の構成も可能である。
【0072】
(第2実施形態)
第1実施形態では、クロスポイント型の磁気記憶装置について説明した。これに対し、第2実施形態は、本発明をいわゆる選択トランジスタを有する型の磁気記憶装置に適用した例である。
【0073】
図19(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図である。図19(a)、(b)は互いに直行する方向に沿った断面図である。
【0074】
図19(a)、(b)に示すように、半導体基板21の表面には、素子分離絶縁膜52が設けられる。素子分離絶縁膜52の相互間には、MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタQが設けられる。トランジスタQは、ソース拡散層53、ドレイン拡散層54、ゲート絶縁膜(図示せぬ)、ゲート電極55により構成される。ソース拡散層53、ドレイン拡散層54は、相互に離間して、半導体基板51の表面に形成される。ゲート電極55は、ソース拡散層53とドレイン拡散層54との間の、半導体基板51上に、ゲート絶縁膜を介して設けられる。
【0075】
ソース拡散層53の上方には配線層61が設けられる。配線層61の周囲には、例えばダマシン構造のバリアメタル62が所望により設けられる。同様に、後述する各配線層は、所望により設けられるバリアメタル62を有する。
【0076】
配線層61とソース拡散層53とはプラグ63により接続される。プラグ63の周囲には、いわゆるダマシン構造のバリアメタル64が所望により設けられる。同様に、後述する各プラグは、所望により設けられるバリアメタル64を有する。
【0077】
ドレイン拡散層54の上方には、配線層65が設けられる。配線層61と配線層65とは例えば実質的に同一のレベルに設けられる。配線層65とドレイン拡散層54とはプラグ66により接続される。配線層65の上方には、配線層67が設けられる。配線層67と配線層65とはプラグ68により接続される。
【0078】
配線層61の上方には、第1実施形態で示したものと同様の構造を有する第1書き込み配線2が設けられる。第1書き込み配線2は、例えば配線層67と実質的に同一のレベルに設けられる。
【0079】
配線層67および第1書き込み配線2の上方には、非磁性金属による接続配線層69が設けられる。接続配線層69は、配線層67から第1書き込み配線2上に延在する。接続配線層69は、コンタクトプラグ70により配線層69と接続されている。
【0080】
接続配線層69上の、第1書き込み配線2の上方に対応する位置にメモリセル5が設けられる。メモリセル5の上には、第1実施形態と同様の構造を有する第2書き込み配線3が設けられる。71は、層間絶縁膜である。
【0081】
選択トランジスタを有する型の磁気記憶装置では、メモリセル5に書き込まれた情報は、接続配線層69、トランジスタQを介して読み出される。
【0082】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得られる。
【0083】
(第3実施形態)
図20(a)、(b)は、本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図である。図20(a)、(b)は、互いに直行する方向に沿った断面図である。
【0084】
図20(a)、(b)に示すように、第3実施形態に係る磁気記憶装置の第1書き込み配線2の幅は、第1辺23から第2辺24に向かって徐々に細くなっている。この結果、第2辺24の幅は、第1辺23の幅の例えば2/3となっている。
【0085】
同様に、第2書き込み配線3の幅は、第4辺32から第3辺31に向かって徐々に細くなっている。この結果、第3辺31の幅は、第4辺32の幅の例えば2/3となっている。その他の構造については、第1実施形態と同様である。
【0086】
図20(a)、(b)に示すような書き込み配線2および3は、以下のような工程により製造することができる。
【0087】
第1書き込み配線2については、第1実施形態の図12に示す工程において、材料膜4aおよび2aをRIE法によるエッチングを、例えば微量の酸素を含む雰囲気中で行う。この結果、マスク層42が徐々に細められ、図20(b)に示す構造の第1書き込み配線2が形成される。
【0088】
同様に、第2書き込み配線3については、図15に示す工程で、層間絶縁膜46をRIE法によるエッチングを、微量の酸素を含む雰囲気中で行う。この結果、マスク層が47が徐々に細められ、略V字形状の配線溝が形成される。この配線溝を用いることにより、図20(a)に示す構造の第2書き込み配線3が形成される。その他の部分の製造方法については、第1実施形態と同様である。
【0089】
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第3実施形態では、書き込み配線2および3は、RIEの条件を調整することにより形成される。このようにして、書き込み配線2および3は、メモリセル5に面する辺の幅が、この辺と反対側の辺の約2/3とされる。このため、第1実施形態に比べて、少ない工程で第1実施形態と同様の効果を得られる磁気記憶装置を実現できる。
【0090】
(第4実施形態)
第4実施形態では、いわゆる磁気記憶回路を有する磁気記憶装置に本発明が適用される。
【0091】
図21(a)、(b)は、本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図である。図21(a)、(b)は、互いに直行する方向に沿った断面図である。
【0092】
図21(a)、(b)に示すように、第1実施形態の構造に加え、書き込み配線2および3のそれぞれの周囲に磁気回路81および82が設けられている。すなわち、第1書き込み配線2の側面および辺24に対応する面の周囲に、磁気回路81が設けられる。また、第2書き込み配線3の側面および辺32に対応する面の周囲に、磁気回路82が設けられる。
【0093】
磁気回路81および82の材料は、磁気回路6および7の材料は、磁気記憶装置の書き込み電流のパルス幅に対して磁化応答が追従可能な特性を有することが望ましい。このため、(1)初透磁率が少なくとも100以上であること、(2)飽和磁化が小さいこと、(3)材料の比抵抗が高いことが、満たされていることが好ましい。これより、パーマロイ等の高透磁率材料、Mo添加パーマロイ等のNi基合金、センダストおよびファインメット等のFe基合金により構成することができる。また、フェライト等の酸化物強磁性体材料によって構成することも可能である。さらに、これらの材料に、Si、B等のメタロイド、Cu、Cr、V等の粒界析出物を作りやすい添加物を加えることができる。この結果、該合金を微結晶集合体、アモルファスとすることができる。また、磁気回路81および82内の磁区が適当に制御されるように、形状を最適化することが好ましい。
【0094】
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第4実施形態では、書き込み配線2および3の周囲に磁気回路81および82を設けている。このため、書き込み配線2および3の周囲に発生した磁束を磁気回路81および82内に効率よく収束させることができる。このため、書き込み電流値を低減できる。
【0095】
なお、第1〜第4実施形態では、第1、第2書き込み配線2、3の両方において、磁気抵抗効果素子と面する面の幅が、これと反対側の面の幅より小さい構造とされている。しかし、これに限らず、いずれか一方のみを、このような構造とすることももちろん可能である。
【0096】
また、第3および第4実施形態では、クロスポイント型の磁気記憶装置について説明した。しかし、これに限られず、第2実施形態に示す選択トランジスタを有する型とすることができる。さらに、第3実施形態の構造に、第4実施形態に示す磁気回路を設ける構造とすることも可能である。
【0097】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0098】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、書き込み配線の断面積を大きく低下させること無く、選択メモリセルに隣接するメモリセルに情報が誤って書き込まれる可能性を低下することが可能な磁気記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開発過程における知見を説明するための、磁気記憶装置の断面図。
【図2】本発明の開発過程における知見を説明するための、磁気記憶装置の断面図。
【図3】本発明の開発過程における知見を説明するための、磁気記憶装置の断面図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す平面図。
【図5】図4の磁気記憶装置を概略的に示す断面図。
【図6】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図7】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図8】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図9】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図10】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図11】メモリセルの構造の一例を概略的に示す断面図。
【図12】図4、図5(a)、(b)に示す磁気記憶装置の製造工程を示す図。
【図13】図12に続く工程を示す図。
【図14】図13に続く工程を示す図。
【図15】図14に続く工程を示す図。
【図16】図15に続く工程を示す図。
【図17】スイッチング磁界を説明するためのアステロイド曲線を示す図。
【図18】本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置の効果を説明するための図。
【図19】本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図。
【図20】本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図。
【図21】本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す断面図。
【図22】典型的な磁気記憶装置を概略的に示す平面図および断面図。
【符号の説明】
1…磁気記憶装置、
2…第1書き込み配線、
3…第2書き込み配線、
4…バリアメタル、
5…メモリセル、
21…半導体基板、
22…絶縁膜、
23…第1書き込み配線2の基板と面する辺、
24…第1書き込み配線2のメモリセルと面する辺、
25…コンタクトプラグ、
31…第2書き込み配線3のメモリセルと面する辺、
32…第2書き込み配線3の辺31と反対側の辺。

Claims (23)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に配設された、情報を記憶する磁気抵抗効果素子と、
    前記半導体基板と前記磁気抵抗効果素子との間に第1方向に沿って配設され、且つ前記磁気抵抗効果素子に面する面の平面における幅がこの面と反対側の面の幅より小さく形成された、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与えるための第1配線と、
    前記磁気抵抗効果素子の上方に前記第1方向と異なる第2方向に沿って配設された、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与えるための第2配線と、
    を具備することを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記第1配線の前記磁気抵抗効果素子に面する面の幅が、この面と反対側の面の幅の2/3以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第1配線が、断面が実質的にT字型の形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第1配線が、断面が実質的に台形型の形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第2配線の前記磁気抵抗効果素子に面する面の平面における幅が、この面と反対側の面の幅より小さい幅を有することを特徴とする1乃至4のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記第2配線の前記磁気抵抗効果素子に面する面の幅が、この面と反対側の面の幅の2/3以下であることを特徴とする請求項5に記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第2配線が、断面が実質的にT字型の形状であることを特徴とする請求項5または6に記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第2配線が、断面が実質的に台形型の形状であることを特徴とする請求項5または6に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記磁気抵抗素子は、
    磁化方向が固定された第1磁性層と、
    前記第1磁性層の上方に配設された非磁性層と、
    前記非磁性層の上方に配設された、情報を記録する第2磁性層と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  10. 前記非磁性層は、絶縁層であることを特徴とする請求項9に記載の磁気記憶装置。
  11. 前記磁気抵抗素子は、
    磁化方向が固定された第1磁性層と、
    前記第1磁性層の上方に配設された第1非磁性層と、
    前記第1非磁性層の上方に配設された、情報を記録する第2磁性層と、
    前記第2磁性層の上方に配設された第2非磁性層と、
    前記第2非磁性層の上方に配設された、磁化方向が固定された第3磁性層と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  12. 前記第1非磁性層および第2非磁性層は、絶縁層であることを特徴とする請求項11に記載の磁気記憶装置。
  13. 前記第1配線が、前記磁気抵抗効果素子と電気的に接続され、且つ前記磁気抵抗効果素子からの情報を読み出すための配線としての機能をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  14. 前記磁気抵抗効果素子と接続された、前記磁気抵抗効果素子を選択するためのトランジスタをさらに具備することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  15. 前記第1配線および第2配線の、前記磁気抵抗効果素子に面する面と反対側の面と側面とのそれぞれに配設された、前記磁気抵抗効果素子に効果的に磁界を与えるための磁気回路をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  16. 半導体基板の上方に、第1方向に沿って、前記半導体基板に面する面と反対側の面の平面における第2幅が前記半導体基板に面する面の第1幅より小さい第1配線を形成し、
    前記第1配線の上方に、情報を記録する磁気抵抗効果素子を形成し、
    前記磁気抵抗効果素子の上方に前記第1方向と異なる第2方向に沿って第2配線を形成する、
    ことを具備することを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  17. 前記第2幅が、前記第1幅の2/3以下であることを特徴とする請求項16に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  18. 前記第1配線を形成することが、
    前記半導体基板の上方に、前記第1幅を有する第1導電膜を形成し、
    前記第1導電膜の上に、前記第1導電膜の上において前記第2幅の第1配線パターンを有する第1マスク層を形成し、
    前記第1マスク層を用いて前記第1導電膜の上部の一部分を除去する、
    ことを具備することを特徴とする請求項16または17に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  19. 前記第1配線を形成することが、
    前記半導体基板の上方に第1導電膜を形成し、
    前記第1導電膜の上に前記第1幅の配線パターンを有する第3マスク層を形成し、
    前記第1配線パターンが前記第1幅から前記第2幅となるように前記第3マスク層を細めながら、前記第3マスク層を用いて前記第1導電膜を一部除去する、
    ことを具備することを特徴とする請求項16または17に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  20. 前記第2配線が、前記磁気抵抗効果素子に面する面の平面における第3幅がこの面と反対側の面の第4幅より小さくなるように形成されることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  21. 前記第3幅が、前記第4幅の2/3以下であることを特徴とする請求項20に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  22. 前記第2配線を形成することが、
    前記磁気抵抗効果素子の上に、前記磁気抵抗効果素子の上に前記第3幅の第1配線溝を有する第1絶縁膜を形成し、
    前記第1絶縁膜の上に、前記第1配線溝の上において前記第4幅の開口を有する第2マスク層を形成し、
    前記第2マスク層を用いて前記第1絶縁膜の上部の一部分を除去し、
    前記第1配線溝を導電膜で埋め込む、
    ことを具備することを特徴とする請求項20または21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  23. 前記第2配線を形成することは、
    前記磁気抵抗効果素子の上に第2絶縁膜を形成し、
    前記第2絶縁膜の上に、前記磁気抵抗効果素子の上において前記第3幅の開口を有する第4マスク層を形成し、
    前記第4マスク層の前記開口が前記第3幅から前記第4幅となるように前記第4マスク層を細めながら、前記第4マスク層を用いて前記第2絶縁膜に第2配線溝を形成し、
    前記第2配線溝を導電膜で埋め込む、
    ことを具備することを特徴とする請求項20または21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
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