JP3866629B2 - 防災監視設備の受信機 - Google Patents
防災監視設備の受信機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3866629B2 JP3866629B2 JP2002212637A JP2002212637A JP3866629B2 JP 3866629 B2 JP3866629 B2 JP 3866629B2 JP 2002212637 A JP2002212637 A JP 2002212637A JP 2002212637 A JP2002212637 A JP 2002212637A JP 3866629 B2 JP3866629 B2 JP 3866629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- memory
- receiver
- test
- button
- disaster prevention
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Fire Alarms (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災等の異常を検出する端末を伝送路に接続して監視する防災監視設備の受信機に関し、特に、火災感知器などの端末に対する自動試験結果をメモリに保存して管理する防災監視設備の受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、R型として知られた防災監視設備にあっては、受信機から引き出された伝送路に火災感知器、ガス漏れ検知器などの端末を接続し、受信機からのアドレス指定による端末の呼出で防災情報を収集して監視している。
【0003】
また受信機には自動試験機能が設けられており、定期的に受信機から各端末に試験信号を送信し、端末の機能が正常であるか否かの試験を行っている。例えば1日に一回、設定時刻での自動試験を設定すると、設定時刻に到達したときに受信機から各端末に試験信号が順番に送信され、端末が火災感知器であったとすると、端末を擬似的に火災検出状態として試験発報させ、火災信号が受信されれば正常と判断し、火災信号が受信できなければ端末異常と判断し、試験異常の発生とその内容を液晶表示器などで画面表示させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の防災監視設備の受信機にあっては、自動試験により試験異常となった場合には、試験異常の内容を記録又は保持することが義務付けられている。
【0005】
このため受信機には小型のプリンタが設けられており、試験結果が正常であれば、試験の年月日時刻と「正常」を打出し、試験結果が異常であれば、試験の年月日時刻と「異常」を打出し、更に異常内容を打ち出すようにしている。
【0006】
しかしながら、試験結果記録用のプリンタを受信機に設けることは、受信機のコストがその分高くなると共に、プリンタの維持管理も煩雑である。更にプリンタは数センチ幅のロール紙をセットして試験結果を打出しており、これを千切って管理簿などに貼り付けることで保存するが、その手間も煩雑で管理しにくい問題があり、受信機にプリンタを設けることなく、試験結果の記録又は保存が適切にできるようにすることが望まれる。
【0007】
本発明は、受信機にプリンタを固定的に設けることなく、試験結果の記録と保存が適切にできるようにする防災監視設備の受信機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明は、火災等の異常を検出する端末を伝送路に接続して監視する防災監視設備の受信機に於いて、定期的に端末の作動を試験する試験処理部と、試験処理部の試験結果を保存するメモリと、メモリに保存された試験結果を画面表示する操作機能付きの表示部と、プリンタ等の外部機器を外部接続可能なコネクタと、表示部に出力釦と消去釦を表示させると共に、出力釦の操作によりコネクタに外部接続された外部機器にメモリの試験結果を出力し、この出力したことを条件にメモリの内容の消去を可能とし、この消去可能状態で消去釦が操作されることでメモリの内容を全て消去するメモリ管理部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このように本発明によれば、定期的な自動試験の試験結果は、専用のメモリに保存されており、メモリの残量が不足しそうになったら、コネクタにプリンタを外部接続してメモリの試験結果を印刷出力させ、これを条件にメモリを消去してメモリ残量を確保する。
【0010】
このため受信機に試験結果を印刷出力するためのプリンタを固定的に接続して設けておく必要はなくなり、例えば保守管理サービス会社側でサービス機器としてプリンタを準備し、受信機でメモリ消去が必要となった場合にプリンタを外部接続してメモリの試験結果を打出せば良い。
【0011】
また受信機に外部接続するプリンタは、従来の受信機に設けていた小型プリンタのような制限は受けず、市販のプリンタがそのまま利用できることから、B5サイズやA4サイズといった通常の用紙が使用でき、印刷結果の保存管理も容易で、印刷内容も見やすくできる。
【0012】
勿論、受信機にプリンタを設ける必要がなくなった分、受信機のコストを低減でき、更にプリンタの維持管理を不要として運用管理が容易になる。更にプリンタの耐用年数は受信機から見ると比較的短く、例えは10年程度使用した場合には、修理は不可能に近いためプリンタ全体を交換せざるを得ないが、このプリンタの修理交換の問題が解消され、ランニングコストを大幅に低減する。
【0013】
ここでメモリ管理部は、消去釦を出力釦の操作後に表示させることができる。また、メモリ管理部は、メモリのメモリ残量が規定値以下に低下したことを検出して表示部にメモリ残量を警告表示すると共に、メモリの試験結果を外部接続した外部機器に出力させる出力釦とメモリを消去する消去釦を表示させる。このようにメモリ残量が少なくなると警告表示が行われるため、この警告をみて管理者は、外部機器の外部接続によるメモリ内容の印刷出力とメモリ消去の作業を行えば良く、メモリ容量にもよるが、例えば半年に一回程度の頻度でメモリ残量の警告表示となることから、運用管理に及ぼす手間もそれほどではない。
【0014】
またメモリ管理部は、表示部に、メモリ残量を定期的に表示させると共に、メモリの試験結果を外部接続したプリンタに印刷させる印刷釦とメモリを消去する消去釦を表示させるようにしても良い。このようにメモリ残量が十分であっても、例えば1ヶ月に1回あるいは3ヶ月に1回というように定期的にメモリ残量を表示することで、プリンタの外部接続によるメモリ内容の印刷とメモリ消去の作業について定期的な作業スケジュールを立ててでき、管理作業を容易にする。
【0015】
本発明の受信機は、コネクタとしては、外部機器としてのメモリカードを着脱自在なカードスロットを備え、メモリ管理部は、メモリの試験結果を前記カードスロットに装着したメモリカードに複写させるコピー釦を表示部に表示させる。このためメモリカードへのコピーによりデータとして試験結果を効率良く保存し、必要に応じていつでも利用可能とする。
【0016】
また本発明の受信機は、コネクタとしては、外部機器としての外部ネットワークを接続可能なネットワーク接続コネクタを備え、メモリ管理部は、メモリの試験結果を外部ネットワークに送信させる送信釦を表示部に表示させる。このため、インターネットなどを利用して外部のサーバなどにメモリの試験結果を転送して保存したり、外部のサーバから受信機にアクセスしてメモリの試験結果を収集することを可能とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の火災受信機を備えた防災監視設備の説明図である。図1において、受信機1から引き出された伝送路2に対しては、感知器用中継器3、煙アナログ感知器5、熱アナログ感知器6及びガス漏れ用中継器7が、異常検出のための端末として接続される。なお、各端末は一例として1台ずつを例にとるが、実際には1または複数台接続される。
【0018】
感知器用中継器3からは感知器回線L1〜Lnが引き出され、それぞれオンオフ火災感知器4を接続している。オンオフ火災感知器4は火災を検出すると、感知器用中継器3からの感知器回線を短絡して発報電流を流し、これを感知器用中継器3で受信して火災と判断する。
【0019】
煙アナログ感知器5は、煙検出部から得られた煙濃度に対応したアナログ検出信号を受信機1に送り、受信機1側で火災判断を行わせる。熱アナログ感知器6は、熱感知部からのアナログ熱検出信号を受信機1に送って火災を判断させる。
【0020】
ガス漏れ用中継器7にはガス漏れ検知器7aが接続されており、ガス漏れ検知器7aは図示しないAC100ボルトを電源とし、通常時6ボルト、ガス漏れ検出で12ボルトを出力し、この12ボルト出力でガス漏れ用中継器7がガス漏れを判断する。
【0021】
更に伝送路2には必要に応じて、図示しない地区ベルや防災機器などの制御負荷が制御用中継器を介して接続される。
【0022】
受信機1にはMPUを用いた信号処理部8、伝送回路部9、液晶表示器LED及びタッチパネルを備えた操作表示部10、電源部11、試験結果記録用不揮発メモリ12、プリンタコネクタ13、ネットワークコネクタ15及びカードスロット16が設けられる。また信号処理部8にはプログラム制御により実現される制御機能として、受信制御部18、試験処理部19及びメモリ管理部20が設けられる。
【0023】
受信機1の伝送回路部9は、端末アドレスを指定したポーリングにより端末側の情報の収集を行う。例えば端末側には端末アドレスとしてアドレス1〜127が設定されており、定常監視状態にあっては端末アドレスを順次指定して端末側を呼び出し、呼び出した端末からそのとき検出している端末情報を応答情報として送信させる。
【0024】
また端末における端末情報の検出は、複数の端末でほぼ同時刻に情報検出を可能とするため、サンプリングコマンドを一定周期ごとに送信する。このサンプリングコマンドを受けた各端末は、自己の検出器の検出信号をA/D変換によりメモリに取り込み、その後、受信機1からのアドレスを指定したポーリングの際に端末情報として応答送信する。
【0025】
受信制御部18は、ポーリングにより各端末から応答送信された情報に基づいて火災やガス漏れなどの判断を行う。このうち感知器用中継器3及びガス漏れ用中継器7からの応答信号は火災またはガス漏れの有無を直接表わしていることから、火災またはガス漏れであればそのまま、それぞれの異常に対応した受信制御を行う。
【0026】
これに対し煙アナログ感知器5及び熱アナログ感知器6については、それぞれのアナログ検出情報が応答送信されることから、受信制御部18側でアナログ情報を閾値と比較し、火災の判断を行う。
【0027】
信号処理部8に設けた試験処理部19は、定期的に受信機1に設けている電源部11の中の予備電源試験及び各端末の試験を自動的に行う。即ち、試験処理部19は、設定されたタイミングで起動し、試験信号により電源部11に内蔵している予備電源の試験、感知器用中継器3の作動試験、煙アナログ感知器5の作動試験、熱アナログ感知器6の作動試験、更にガス漏れ用中継器7の作動試験を行う。
【0028】
試験処理部19における自動試験は、毎日を設定するか又は一週間の曜日の指定により、試験を行う日を設定する。また試験日における試験開始時刻を設定する。このように試験タイミングが設定されると、試験タイミングに達したときに試験信号を出力して各種の作動試験を行うことになる。
【0029】
試験処理部19による自動試験の内容は次のようになる。まず予備電源試験を説明すると、電源部11にはAC100ボルトの供給を受けて内部で使用する直流電源電圧を作り出す主電源以外に、停電時に使用される予備電源を備えている。このため、試験時には予備電源が正常に機能するかどうか試験する必要がある。予備電源の試験は、擬似負荷を予備電源に接続した状態で維持負荷の両端電圧をA/D変換器で読み込んで、正常な負荷電圧が得られるか否か試験する。
【0030】
感知器用中継器3の作動試験は、受信機1からの試験信号を判別した際に感知器回線L1〜Lnとコモン線間を短絡し、オンオフ火災感知器4が作動したと同じ擬似火災検出状態を作り出し、火災検出信号を受信機1からのポーリングに対し送信する。
【0031】
煙アナログ感知器5の作動試験は受信機1からの試験信号を判別して、例えば光電式煙検出部におけるテストLEDを発行させ、このテストLEDに対する受光素子の受光出力により擬似的に煙流入状態を作り出して、火災検出信号を受信機1に応答させる。
【0032】
熱アナログ感知器6の作動試験は、受信機1からの試験信号を受けた際に、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタを有する火災感知回路を擬似的に作動させて火災信号を受信機1に送信させる。
【0033】
更にガス漏れ用中継器7にあっては、受信機1から試験信号を受けた際に、ガス漏れ検知器7aがガス漏れ検出で出力する12ボルトの誘電圧による検出状態と同じ状態を擬似的に作り出して、ガス漏れ検知信号を受信機1に送信する。
【0034】
このような受信機1における試験処理部19による自動試験機能に加え、本発明にあっては、信号処理部8に対し試験結果記録用不揮発メモリ12を設けている。この試験結果記録用不揮発メモリ12には試験処理部19で行われた各端末の試験結果が格納される。なお、この試験結果記録用不揮発メモリ12は、受信機1の電源が遮断されたとしても記録されたデータを保持するバックアップ用メモリである。
【0035】
また試験処理部19にあっては、各端末及び予備電源の試験結果において異常が検出された場合には、操作表示部10のLED表示画面に自動試験異常を障害表示として表示し、併せてブザー等の警報音を出す。
【0036】
試験結果記録用不揮発メモリに対してはメモリ管理部20が設けられる。メモリ管理部20は、試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ残量を操作表示部10に表示し、プリンタコネクタ13にプリンタ14を外部接続した状態で試験結果を印刷出力することができ、メモリの試験結果を印刷したことを条件にメモリ消去を可能とする。
【0037】
より具体的には、メモリ管理部20は試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ残量が規定値以下に低下するかどうか監視しており、メモリ残量が規定値以下に低下すると操作表示部10にメモリ残量の低下を警告表示する。この操作表示部10におけるメモリ残量の警告表示に対し、防災監視設備の管理者は、例えば外部の保守サービス会社に連絡を取り、試験結果記録用不揮発メモリ12に保存している試験結果のプリンタ14による打ち出しを依頼する。
【0038】
依頼を受けた保守サービス会社の担当者は、受信機1のプリンタコネクタ13にプリンタ14を外部接続し、操作表示部10のメモリ残量の警告表示画面に同時に表示される印刷ボタンの操作で試験結果記録用不揮発メモリ12の内容をプリンタ14に印刷出力する。
【0039】
このプリンタ14による印刷出力が済むと、メモリ管理部20はメモリ消去を可能とする。このため、同じくメモリ残量の警告表示画面に表示されているメモリの消去ボタンを操作することで、試験結果記録用不揮発メモリ12の内容を消去して新たな試験結果の保存に対応することが可能となる。
【0040】
図2は、図1の受信機1の操作表示部10に表示される試験異常表示画面21の一例である。この試験異常表示画面21にあっては、画面右側に代表表示部21a,21b,21c,21dが設けられており、例えば火災なし、ガス漏れなし、障害メニューが示され、現在、自動試験による試験異常であることから、障害の代表表示部21cが開かれて自動試験異常の発生を警告表示している。
【0041】
この試験異常表示画面21には「自動試験異常です」の障害表示と共に、画面下側に詳細ボタン23が設けられている。この詳細ボタン23を操作すると、図3の詳細画面27が開かれる。
【0042】
詳細画面27には実施日28及び結果29の表示欄が設けられており、例えば実施日「▲1▼2002/07/18(木)01:48:08」について、「自動試験異常」があり、その内容は「作動試験異常」である。その後ろの「#001−001−1」は、系統が「#001」でアドレスが「001」で回線が「1」であることを表わしている。もちろん、先頭に表示される最新の自動試験結果に続いて、過去に起きた表示可能な部分の試験結果も詳細表示される。
【0043】
また詳細画面27の下右側には上スクロールボタン34と下スクロールボタン35が設けられており、これを操作することにより実施日28及び結果29の表示内容をスクロール表示できる。
【0044】
再び図2を参照するに、試験異常表示画面21にはメモリスケール24が表示されており、図1の試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ使用状態を示している。このメモリスケール24における左側の塗りつぶし部分はメモリの使用領域25であり、右側の白地の部分がメモリ空き領域(メモリ残量)26である。
【0045】
このメモリスケール24は、詳細ボタン23の操作で開いた図3の詳細画面27にも表示されている。このメモリスケール24に対応して詳細画面27の下側には消去ボタン30、コピーボタン31、印字ボタン32及び送信ボタン33が設けられており、試験結果記録用不揮発メモリ12の印刷、消去、コピー、送信などの操作が詳細画面27を使用してできるようにしている。
【0046】
図4は図1のメモリ管理部20で試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ残量が規定値以下となったことを検出した際に表示されるメモリ残量警告画面37の説明図である。このメモリ残量警告画面37は障害の一種として表示され、「記録用メモリの残量が少なくなってきました」のメッセージが表示され、併せてメモリスケール24が表示され、使用領域25に対し空き領域26が少なくなっている状態を確認できるようにしている。
【0047】
またメモリ残量警告画面37の下側には消去ボタン30、コピーボタン31、印字ボタン32及び送信ボタン33が設けられ、試験結果記録用不揮発メモリ12に対する各種の操作がメモリ残量警告画面37上でできるようにしている。
【0048】
この図4のメモリ残量警告画面37が表示された場合には、図1の受信機1のプリンタコネクタ13にプリンタ14を外部接続し、この状態で印字ボタン32を操作する。印字ボタン32を操作すると、そのとき試験結果記録用不揮発メモリ12に保存されている試験結果がプリンタ14で印刷出力される。
【0049】
このプリンタによる試験結果の印刷出力が済むと、メモリ管理部20は試験結果記録用不揮発メモリ12の消去を可能とする。そこで図4のメモリ残量警告画面37において消去ボタン30を操作すると、試験結果記録用不揮発メモリ12の消去(オールクリア)が行われ、これによりメモリスケール24は全て空き領域26となる。
【0050】
一方、図1のカードスロット16にメモリカード17をセットした状態でコピーボタン31を操作すれば、試験結果記録用不揮発メモリ12に保存している試験結果をメモリカード17にコピーすることができる。メモリカード17にコピーした試験結果は、別途用意したパソコンにメモリカード17を差し込んでデータを取り込むことで閲覧することができる。
【0051】
更に、ネットワークコネクタ13に対しLANやインターネットに接続するためのインタフェースをコネクタ接続し、この状態で送信ボタン33を操作することで、例えばインターネット上のサーバに対し受信機1の試験結果記録用不揮発メモリ12を送信して保存することが可能となる。
【0052】
図5は図1の受信機1における自動試験処理のフローチャートであり、信号処理部8に設けた試験処理部19及びメモリ管理部20の処理機能として実行される。
【0053】
図5において、まずステップS1で試験実行周期と開始時刻を設定する。試験実行周期は毎日または一週間の曜日を設定する。開始時刻は、設定した毎日もしくは曜日の時刻の設定となる。
【0054】
このステップS1の設定が済むと、ステップS2で試験開始タイミングか否かチェックしており、例えば毎日を試験実行周期とした場合には、設定した開始時刻に達すると、ステップS3からの試験処理を実行する。
【0055】
この試験処理は、まずステップS3で試験信号を出力し、ステップS4の予備電源試験、ステップS5の煙アナログ感知器試験、ステップS6の熱アナログ感知器試験、更にステップS7の中継器試験を行う。ステップS7の中継器試験には、図1の感知器用中継器3の試験とガス漏れ用中継器7の試験が含まれる。
【0056】
ステップS4〜S7の各端末についての試験が済むと、ステップS9で試験結果を試験結果記録用不揮発メモリ12に保存する。ここで、試験結果についてステップS9で試験異常が判別されると、ステップS10で例えば図2のような試験異常表示画面21が表示される。
【0057】
続いてステップS11で試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ残量が規定値以下か否かチェックする。メモリ残量が規定値以下であれば、ステップS12で図4のようなメモリ残量警告画面37を表示して警告表示を行う。
【0058】
このメモリ残量警告画面37の表示に対し管理者側にあっては、受信機1のプリンタコネクタ13にプリンタ14を外部接続して試験結果記録用不揮発メモリ12の印刷出力を行わせ、その後に消去ボタンを操作することでメモリクリアを行うことになるが、このメモリ消去ボタンの操作による消去指示があれば、ステップS13で試験結果記録用不揮発メモリ12をクリアする。当然、プリンタ14に限らず、メモリカード17へのコピー動作を行っても良い。
【0059】
以上の一連の処理を、ステップS14で設備の停止指示があるまで繰り返すことになる。
【0060】
図6は図1の受信機1における試験結果記録用不揮発メモリ12のメモリ残量表示の他の実施形態であり、図4の実施形態にあってはメモリ残量が規定値以下となった時にメモリ残量警告画面37を表示するようにしているが、この実施形態にあってはメモリ残量の如何に関わらず定期的にメモリ使用状態を表示して印刷出力とメモリ消去を行わせるようにしたことを特徴とする。
【0061】
図6において、メモリ残量定期表示画面38は、例えば1ヶ月あるいは3ヶ月といった予め設定した一定期間ごとに表示される。このメモリ残量定期表示画面38には「プリンタを接続して印刷してください。」のメッセージ表示が行われ、併せてメモリスケール24により使用領域25と空き領域26を示している。また画面下側にはメモリ処理に必要な消去ボタン30、コピーボタン31、印字ボタン32及び送信ボタン33が設けられている。
【0062】
このため、1ヶ月あるいは3ヶ月の設定周期でメモリ残量定期表示画面38が表示された際には、管理者は外部の保守サービス会社などに依頼して例えばプリンタ14を受信機1のプリンタコネクタ13に接続して、印字ボタン32の操作で試験結果記録用不揮発メモリ12の記録結果を印刷出力させた後に、消去ボタン30を操作して、試験結果記録用不揮発メモリ12の消去を定期的に行う。
【0063】
なお、上記異常時に限らず、画面右下のメニューボタン21dから項目を選んでメモリスケール24を表示させて現在のメモリ使用状態を把握できるようにしても良いし、管理者がメニューボタン21dから項目を選択して、任意の時間に試験結果の印字、コピーあるいは送信ができるようにしても良い。
【0064】
このようなメモリ残量を定期的に表示して印刷出力及び消去を行わせることで、プリンタの外部接続による試験結果の印刷出力と、試験結果を保存するためのメモリ消去の業務を管理業務の中に一定の作業項目として組み入れることができ、防災監視設備の運用管理がより適切にできる。
【0065】
また図6のメモリ残量定期表示画面38を利用した定期的な処理は、図5のメモリ残量警告画面37と組み合わせて使用することが望ましい。即ち、通常時にあっては定期的にメモリ残量定期表示画面38の表示によるメモリの試験結果の印刷出力と消去を行っているが、万が一、その中に試験結果の保存量が増加してメモリ残量が規定値以下となった場合には、図4のメモリ残量警告画面37を表示して印刷出力とメモリ消去ができるようにする。
【0066】
なお上記の実施形態は、受信機1から端末アドレスを指定したポーリングにより情報を収集する所謂R型の防災監視設備を例にとるものであったが、本発明はこれに限定されず、感知器回線単位に受信機で火災監視を行う所謂P型の受信機を用いた防災監視設備についても、受信機側に自動試験機能を設けている場合には同様に適用することができる。
【0067】
また上記の実施形態における自動試験のための試験項目に限定ざれず、必要に応じて適宜の端末及び受信機1の内蔵部分の自動試験を行ってもよい。
【0068】
更に、画面中の消去ボタン30は、他のコピー、印字、送信のいずれかを操作した後に表示されるようにしても良く、外部機器への出力を行う前に間違って消去することを防ぐことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、定期的な自動試験の試験結果を専用のメモリに保存し、メモリの残量が不足しそうになったら警告表示を行い、外部機器である例えばプリンタコネクタにプリンタを外部接続して出力釦の操作によりメモリの試験結果を印刷出力させ、この出力したことを条件にメモリの内容の消去を可能とし、この消去可能状態で消去釦が操作されることでメモリの内容を全て消去してメモリ残量を確保することから、受信機に試験結果を印刷出力するためのプリンタを固定的に設けておく必要はなくなり、プリンタを設ける必要がなくなった分、受信機のコストを低減でき、またプリンタの維持管理を不要として運用管理を容易にし、且つランニングコストを低減することができる。また、外部機器への出力を行う前に間違ってメモリの内容を消去することを防ぐことができる。
【0070】
更に、受信機にメモリカードやインターネットとの接続機能を加えることで、メモリに保存している試験結果のメモリカードへのコピーによる保存や利用、更にはインターネット上のサーバからのアクセスによるメモリの試験結果の保存や利用が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信機を備えた防災監視設備の説明図
【図2】自動試験で火災感知器に異常が起きた場合の試験異常表示画面の説明図
【図3】図2の自動試験異常から開いた詳細画面の説明図
【図4】自動試験の際に表示されるメモリ残量警告画面の説明図
【図5】図1の受信機における自動試験処理のフローチャート
【図6】定期的に表示されるメモリ残量定期表示画面の説明図
【符号の説明】
1:受信機
2:伝送路
3:感知器用中継器
4:火災感知器
5:煙アナログ感知器
6:熱アナログ感知器
7:ガス漏れ用中継器
7a:ガス漏れ検知器
8:信号処理部
9:伝送回路部
10:電源部
11:操作表示部
12:試験結果記録用不揮発メモリ
13:プリンタコネクタ
14:プリンタ
15:ネットワークコネクタ
16:カードスロット
17:メモリカード
18:受信制御部
19:試験処理部
20:メモリ管理部
21:試験異常表示画面
21a〜21e:代表表示部
23:詳細釦
24:メモリスケール
25:使用領域
26:空き領域(メモリ残量)
27:詳細画面
28:実施日
29:結果
30:消去釦
31:コピー釦
32:印字釦
33:送信釦
34:上スクロール釦
35:下スクロール釦
36:メモリ残量警告画面
38:メモリ残量定期表示画面
Claims (7)
- 火災等の異常を検出する端末を伝送路に接続して監視する防災監視設備の受信機に於いて、
定期的に前記端末の作動を試験する試験処理部と、
前記試験処理部の試験結果を保存するメモリと、
前記メモリに保存された試験結果を画面表示する操作機能付きの表示部と、
前記メモリに保存された試験結果を外部機器に出力するための外部機器接続可能なコネクタと、
前記表示部に出力釦と消去釦を表示させると共に、前記出力釦の操作により前記コネクタに外部接続された前記外部機器に前記メモリの試験結果を出力し、この出力したことを条件に前記メモリの内容の消去を可能とし、この消去可能状態で前記消去釦が操作されることで前記メモリの内容を全て消去するメモリ管理部と、
を備えたことを特徴とする防災監視設備の受信機。 - 請求項1記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記メモリ管理部は、前記消去釦を前記出力釦の操作後に表示することを特徴とする防災監視設備の受信機。
- 請求項1または2記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記メモリ管理部は、前記メモリのメモリ残量が規定値以下に低下したことを検出して、前記表示部にメモリ残量低下を警告表示すると共に、前記出力釦と前記消去釦を表示させることを特徴とする防災監視設備の受信機。
- 請求項1または2記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記メモリ管理部は、前記表示部に、定期的に前記出力釦と前記消去釦を表示させることを特徴とする防災監視設備の受信機。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記コネクタは、プリンタを接続可能なプリンタコネクタを備え,前記メモリ管理部は、前記メモリの試験結果をプリンタに印刷出力させる印刷釦を前記表示部に表示させることを特徴とする防災監視設備の受信機。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記コネクタは、メモリカードを着脱自在なカードスロットを備え、前記メモリ管理部は、前記メモリの試験結果を前記カードスロットに装着した前記メモリカードに複写させるコピー釦を前記表示部に表示させることを特徴とする防災監視設備の受信機。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の防災監視設備の受信機に於いて、前記コネクタは、外部ネットワークを接続可能なネットワーク接続コネクタを備え、前記メモリ管理部は、前記メモリの試験結果を外部ネットワークに送信させる送信釦を前記表示部に表示させることを特徴とする防災監視設備の受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002212637A JP3866629B2 (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 防災監視設備の受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002212637A JP3866629B2 (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 防災監視設備の受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004054691A JP2004054691A (ja) | 2004-02-19 |
JP3866629B2 true JP3866629B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=31935518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002212637A Expired - Lifetime JP3866629B2 (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 防災監視設備の受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3866629B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005060748B3 (de) * | 2005-12-16 | 2007-03-01 | Techem Energy Services Gmbh | Brandwarnmelder und Verfahren zu dessen Überprüfung |
JP4859537B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2012-01-25 | 能美防災株式会社 | 中継器 |
CN100423039C (zh) * | 2006-11-30 | 2008-10-01 | 浙江大学 | 一体化自动集成测试系统 |
JP5188079B2 (ja) * | 2007-03-05 | 2013-04-24 | ホーチキ株式会社 | 防災受信機 |
JP7066493B2 (ja) * | 2018-04-12 | 2022-05-13 | ホーチキ株式会社 | 管理システム |
JP7462407B2 (ja) * | 2019-12-05 | 2024-04-05 | 能美防災株式会社 | 感度試験器、感度試験方法及び煙感知器 |
-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002212637A patent/JP3866629B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004054691A (ja) | 2004-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7801646B2 (en) | Controller with programmable service event display mode | |
JP3566037B2 (ja) | 画像形成装置管理システム | |
JP3866629B2 (ja) | 防災監視設備の受信機 | |
JP2007328641A (ja) | 画像形成装置の管理装置および管理方法 | |
CN113832663A (zh) | 控制芯片故障记录方法、装置以及控制芯片故障读取方法 | |
JP2013008217A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム | |
JP2002182889A (ja) | 制御用表示装置 | |
JP2008244892A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム | |
JPH08147030A (ja) | プラント監視装置 | |
JP4687618B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理システム、およびプログラム | |
JP5807495B2 (ja) | 通信データロガー装置 | |
JP3075460B2 (ja) | 自動通報装置 | |
JPH0458121A (ja) | 電子機器 | |
JP2002133880A (ja) | 電子機器 | |
JP2000200018A (ja) | 遠隔制御装置 | |
JP4775274B2 (ja) | 画像処理装置およびプログラム | |
JP2001142361A (ja) | 遠隔集中管理システム | |
JP3236735B2 (ja) | 火災報知装置 | |
JP3248655B2 (ja) | 遠隔監視装置 | |
JP2878939B2 (ja) | 監視制御システム | |
JP2927077B2 (ja) | 制御機器 | |
JP3007551B2 (ja) | 防災監視装置 | |
JP2001034121A (ja) | 遠隔制御システム | |
JP2002073440A (ja) | 画像形成装置管理システムとそれに使用する通信コントロール装置および識別情報管理方法 | |
JP2007286838A (ja) | アナログ式火災感知器および火災受信機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3866629 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013 Year of fee payment: 7 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |