JP5807495B2 - 通信データロガー装置 - Google Patents

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本発明は、通信回線上を流れる通信データを取り込んで連続的に記録する装置に関する。
通信ネットワーク上を流れるデータを解析する場合には、通信プロトコルアナライザーを用いることがある。通信プロトコルアナライザーは、通信経路の途中に分岐ケーブルや計測プローブを介在させて通信データをアナライザーの記録部に取り込み、記録したデータの必要な部分を人が解釈しやすいデータ形式で表示させることできる装置である。
通信プロトコルアナライザーの通信データの記録部には、SRAMやDDR-SDRAMなどの半導体メモリーだけでなく、高速な通信データを長時間記録するために、HDDやCFカードやSDカードなどの大容量記録装置が利用されることが多くなった。
このような大容量記録媒体は、その中のファイルにアクセス中に停電が発生して処理が中断されてしまうと、全てのファイルが読み出せなくなるなどの致命的な障害が発生するため、通信プロトコルアナライザーに電池を内蔵して停電時には電池動作が可能なようにしたり、外部に無停電電源装置を設置して、測定中の予期しない停電の対策が採られている。
これらの対策は、外部電源の停電を検出して、別に用意した電池に切り替えることで記録処理部などへの給電を継続し、大容量記録媒体のファイルへの書き込み処理を中途半端なところで中断させない方法で、特許文献1に記載されている。
しかしながら、1日のうちで数時間だけ電源が供給されている通信設備の通信データを数週間から数ヶ月にわたり記録するような用途では、給電時間内に十分に停電保護用の電池を充電できず、また、電池の充放電が繰り返されるため電池が短期間で劣化するという問題があった。
この対策として、撮像素子から一定レートで転送されてくる画像データを大容量記録媒体に記録する画像記録装置で、短時間に充電でき、充放電による劣化がない電気二重層コンデンサを利用する方法が、特許文献2に提案されている。この提案は、電気二重層コンデンサの充電状態が事前に決められた閾値以上であることを検出後に、画像データをHDDに記録する処理を許可し、もし、停電になっても電気二重層コンデンサから記録処理部に電力を供給することで、画像データをHDDに安全に書き込む方法である。これは、記録対象が一定レートで転送されてくる画像データであるため、停電発生時点で停電保護のために記録処理が必要とする電力量を事前に計算して、電気二重層コンデンサの充電状態の閾値を決定することで実現されている。
特開平04-121033号公報 特開2011-009874号公報
しかしながら、通信プロトコルアナライザーの場合は、記録対象回線の通信スピードや送受信の頻度によって、一定時間内に記録しなければいけないデータ量が大きく変化する。これは、停電発生時点で、特許文献2のSDRAMに相当する1次記録部に蓄積されている通信データを、HDDなどの大容量記録媒体に安全に記録するために必要な時間、換言すれば、停電保護処理を実行するために必要な電力量が異なることを意味する。そのため、電気二重層コンデンサの必要充電量の閾値を1つに定める場合、最もデータ量が多くなる使用状況に合わせて、コストや装置の小型化にとって不利な大型のコンデンサを使用する必要が出てくる。
また、外部電源が給電が始まっても、電気二重層コンデンサがフル充電になるまでの充電待ち期間、通信データの記録を始めることができない装置では、定期的に給電がon/offされるがon期間中は安定した給電が行なわれる外部電源を利用しているときや、通信速度が遅いために外部電源の給電停止後に大容量記録媒体への記録が必要な通信データが少なくコンデンサからの電力供給が少しで良いときでも、通信データの記録が停止されている前記充電待ち期間が常に長くなるという問題が起こる。
さらに、通信プロトコルアナライザーは、例えば、1秒間以内の瞬時停電の場合は、できるだけ通信データの取り込みを継続して、通信データの記録を停止することなく測定動作を継続することが求められている。しかし、停電を検出した時点で、大容量記録媒体のファイルへの書き込み処理を中途半端なところで中断させないために、新たな通信データの取り込みを直ちに停止してしまうような方法では、短時間の停電でも、その時点で通信データの記録漏れが発生することになる。
そこで、本発明の目的は、1日のうちである時間帯だけ給電されるような外部電源の給電条件や瞬間停電の発生頻度などの給電品質に応じて、外部電源をバックアップするためのコンデンサの充電待ち時間を変更でき、単位時間当たりの通信データ量が変化する通信プロトコルや通信速度に応じて、外部電源の停電後もできるだけ長く通信データの取り込みを継続しながら、大容量記録媒体に安全に通信データを記録できる通信データ記録装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の通信データ記録装置は、外部電源から給電の有無を検出できる電源部と、外部電源から給電を受けている期間に充電し外部電源からの給電がなくなると充電した電力を前記電源部に供給するコンデンサと、通信機器から送信された通信データを受信する通信データ計測手段と、前記通信データの通信プロトコルや通信速度および記録条件の設定手段と、前記通信データ計測手段によって取り込まれた前記通信データが記憶される第1記録部と、不揮発性メモリーで構成される第2記録部と、前記第1記録部に記録されている前記通信データを所定の条件に基づいて前記第2記録部に書き込む記録制御手段とを備え、外部電源からの給電がなくなったことを前記電源部が検出後、前記通信データ計測手段は、前記設定手段の通信プロトコルや通信速度の設定内容に応じて決定される遅延時間が経過後に前記通信データの取り込みを停止し、前記記録制御手段は前記遅延時間経過後に前記通信データ計測手段が前記通信データの取り込みを停止した時点から、前記第2記録部に書き込まれていない前記第1記録部の通信データを前記第2記録部に書き込みを行ない、外部電源からの給電が回復したことを前記電源部が検出後、前記通信データ計測手段は、前記設定手段の記録条件の設定内容に応じて決定される待機時間が経過後に前記通信データの取り込みを開始することを特徴とする。
このような本発明によると、外部電源の給電条件や給電品質に応じて設定手段の記録条件を設定しておけば、その設定により決定された待機時間分だけがコンデンサの充電期間となり、また、通信データ計測手段が通信データの取り込みを停止している期間となる。
従って、給電品質の良い外部電源に接続して使用するときは、設定手段の記録条件を待機時間が最短となる設定内容にすれば、短い待機時間、すなわち短い通信データの記録停止時間とすることができ、不規則に断続するような不安定な外部電源に接続して使用するときや外部電源の給電開始後に十分な時間経過後から通電データが流れるような回線を測定するようなときには、設定手段の記録条件を、待機時間が最長またはコンデンサがフル充電可能となる時間に設定にすれば、外部電源が急な停電になっても、十分な電力がコンデンサから電源部に供給されるので、停電時点までに通信データ計測手段が第1記録部に記録した通信データを、記録制御手段によって安全に不揮発性メモリーで構成される第2記録部に書き込むことができる時間が確保されることになる。
さらに、通信データの通信プロトコルや通信速度の設定手段の設定内容に応じて、外部電源の停電後に通信データ計測手段が通信データの取り込みを停止するまでの遅延時間が決定されることになるので、通信データ計測手段によって単位時間当たりに取り込まれるデータが少ない通信プロトコルや通信速度のときは、遅延時間が長くなるようにすることで、外部電源の停電後に、通信データの取り込みを継続できる時間を長くでき、通信データ計測手段によって単位時間当たりに取り込まれるデータが多い通信プロトコルや通信速度のときは、遅延時間が短くなるようにすることで、外部電源の停電後に、通信データ計測手段よって第1記録部に取り込まれる通信データが制限されるため、記録制御手段が安全に不揮発性メモリーで構成される第2記録部に書き込むことができる時間が確保されることになる。
また、本発明の通信データ記録装置の前記通信データ計測手段は、前記遅延時間が経過する前に外部電源からの給電が回復したときは、通信データの取り込みをそのまま継続することを特徴とする。
このようにすれば、前記遅延時間より短い瞬間的な停電であれば、通信データの計測を止めることなく、通信データの記録を継続することができる。
また、本発明の通信データ記録装置の前記記録制御手段は、前記遅延時間経過後に前記通信データ計測手段が前記通信データの取り込みを停止後にも前記通信データを受信したとき、前記通信データの取り込みを停止した時点で前記第2記録部に書き込まれていない前記第1記録部の通信データを前記第2記録部に書き込みを行なった後、さらに、前記通信データの記録が欠落したことを示すデータを前記第2記録部に書き込むことを特徴とする。
このような本発明によると、後から第2記録部に書き込まれた特別なデータの有無を調べることで、外部電源からの給電がなくなった以降も、記録対象の通電データが回線上を流れ続けていたことが判るため、このような場合に限り、無停電電源装置を併用することで外部電源からの給電方法を改善する目安とできる。
また、本発明の通信データ記録装置は、前記設定手段の記録条件の設定内容に応じて決定される待機時間は、前記通信データ計測手段が通信データの取り込みを再開できる最短の時間と、前記コンデンサを十分に充電できる時間と、前記通信データ計測手段が通信データの取り込みを再開しない無限大の時間と、の3種類から1つが決定されることを特徴とする。
このような本発明によると、記録条件の設定手段によって、外部電源が供給された時点で自動的に通信データの取り込みを開始するか開始しないかの選択条件と、開始する条件として、外部電源が安定していて通信データの取り込みをすぐに開始したい選択条件と、外部電源が不安定なためにコンデンサに十分に充電してから通信データの取り込みを開始したい選択条件と、の3種類から1つを通信データ記録装置の使用者が使用条件を考えながら簡単に手動で設定できるといった効果がある。
本発明の通信データ記録装置は、1日のうちである時間帯だけ給電されるような外部電源の給電条件や瞬間停電の発生頻度などの給電品質に応じて、外部電源をバックアップするためのコンデンサの充電待ち時間を変更でき、単位時間当たりの通信データ量が変化する通信プロトコルや通信速度に応じて、外部電源の停電後もできるだけ長く通信データの取り込みを継続しながら、大容量記録媒体に安全に通信データを記録できるといった効果を奏する。
本発明の実施の形態を示すブロック図である。 設定手段につながる操作部の通信条件設定表示例 通信プロトコルと通信速度の設定データから遅延時間を求めるイメージ図 設定手段につながる操作部の記録条件設定の表示例 設定手段につながる操作部の記録条件設定の別の表示例
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態を示すブロック図である。通信機器A101と通信機器B102は、有線または無線の通信回線103で接続されており、互いに通信データを送受信している。通信インターフェース4は、通信回線103の間に介在して、通信機器A101が通信機器B102に送信した通信データと通信機器B101が通信機器A102に送信した通信データの受信して、受信した通信データの信号レベルをデジタル処理しやすい信号レベルに変換している。
受電部1は、商用電源に接続されたACアダプタや直流電源装置などの外部電源104から電力の供給を受け、供給された電力をコンデンサ2と電源部3に分配している。
コンデンサ2は、受電部1から電力が供給されている間は電力を蓄え、受電部1からの供給がなくなると蓄えた電力を電源部3に供給できる経路が設けられている。電源部3は、受電部1から供給されている電力を装置の電力消費範囲20に供給しており、受電部1からの電力の供給がなくなると、コンデンサ2からの電力供給経路に切り替えて、電力消費範囲20に電力供給を継続するようになっている。装置の電力消費範囲20の消費電力が1W程度の場合、静電容量が1F程度の小型の電気二重層コンデンサでコンデンサ2を構成した場合でも、外部電源の停電後、3秒以上期間継続して電源部3は電力を供給し続けることができる。
また、電源部3は、受電部からの給電電圧と、コンデンサ2からの給電電圧と、をコンパレータICを使って比較して、コンデンサ2からの給電電圧の方が高いときは、受電部からの給電が途絶えたこと、即ち、停電などで外部電源からの電力供給がなくなったことを、Lレベルの停電検出信号として、通信データ計測手段5と記録制御手段7に伝えるように接続されている。
設定手段9は、通信機器A101と通信機器B102が送受信している通信データの通信プロトコルや通信速度および前記通信データを記録するための条件などの設定内容を、キーボードや表示器で構成された操作部10や外部のデータ入力端末105からの受け取り、設定手段9の中のメモリーに記録している。外部のデータ入力端末105は、パソコンとパソコン用の設定ソフトで構成することができ、USBやLANで設定手段9と接続されているときにパソコン上で入力された設定内容を設定手段9に転送するようになっている。設定手段9の中のメモリーの電源は、小型のリチウム電池でバックアップされており、外部電源104の給電状態やコンデンサ2の充電状態に関係なく、設定手段9の設定内容を保持しておくことができる。また、設定手段9は、記録制御手段7が不揮発性メモリーで構成される第2記録部8にアクセスしてないときに、第2記録部8の中に保存されている設定内容ファイルを読み込んで、設定手段9の中のメモリーに記録することもできる。
通信データ計測手段5は、通信インターフェース4から信号レベルをデジタル変換された通信データを受け取り、設定手段9の設定内容に基づいて、受け取った通信データをデコードして、1バイトまたは複数バイトのデータ列と、そのデータ列を受け取った日付時刻のタイムスタンプデータを通信ログデータをして、第1記録部6に書き込むようになっている。通信データ計測手段5は、記録対象の通信データの通信プロトコル用に開発された専用の通信コントローラと制御用マイコンで構成することができ、前記専用通信コントローラと前記制御マイコンの機能をFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレー)で構成することもできる。また、第1記録部6は、データの書き込みや読み出しのアクセスタイムが50n秒より早い高速SRAMやSDRAMで構成されている。
また、第1記録部6には、通信データ計測手段5が通信ログデータを第1記録部6の記録エリアのどこまで書き込んだかを示す書込みポインタと、記録制御手段7が第1記録部6の前記記録エリアに記録された通信ログデータをどこまで読み出したかを示す読出しポインタと、が前記記録エリアとは別に確保されているワークエリアに記録されている。この書込みポインタと読出しポインタは、装置の電源が投入されたときなど、通信ログの記録を始めるときに、第1記録部6の記録エリアの先頭を示す値に初期化されるようになっている。
通信データ計測手段5は、通信ログデータを第1記録部6の記録エリアに書き込む毎に、書き込んだ通信ログデータの最後のアドレスを示す値を書込みポインターに書き込み更新する。
第2記録部8は、HDDやCFカードやSDカードなどの不揮発性メモリーで構成され、実際に記録したいデータが書き込まれるファイルエリアと、このファイルエリアのどの部分にどれだけのデータがファイルとして書き込まれているかを示すファイル管理エリアとに分かれている。ファイルエリアとファイル管理エリアは、512バイトのセクタ単位でデータを読み書きする必要があり、この2つのエリアの整合性が崩れると第2記録部8に記録されたデータが読み出せなくなる。
記録制御手段7は、第1記録部6の書込みポインタの値が読出しポインタの値より所定の値以上に進んでいるときは、第1記録部6に記録されている通信ログデータを、第2記録部8に書き込むデータセーブ処理を始める。但し、通信データ計測手段5の処理が最優先されるため、通信データ計測手段5が通信ログデータを第1記録部6に書き込んでいる期間中は、記録制御手段7は、データセーブ処理を中断するようになっている。
記録制御手段7は、データセーブ処理を始めると、第2記録部8のファイル管理エリアを読み出して、第1記録部6の中のワークエリアにコピーして、その内容を調べて後の処理を続けるようになっている。これは、第2記録部8のデータアクセス時間が非常に遅いため、データアクセス時間が早い第1記録部6のメモリー上で処理するためである。記録制御手段7は、前記ワークエリア上のファイル管理エリアを調べ、ファイルエリアのどこに空きエリアがあり、次のデータをどこに書き込むことができるかを調べて、そこに第1記録部6に記録されている通信ログデータを書き込み、書き込む毎に前記ワークエリア上のファイル管理エリアを更新する。そして、記録制御手段7は、設定手段7の記録条件の設定内容の1つであるデータファイルサイズの設定に従い、10Kバイト程度から10Mバイト程度の通信ログデータを1ファイルとして、1ファイル分をファイルエリアに書き込んでから所定の時間が経過したとき、または、通信データの記録を終了するとき、または、後で詳細を記述している通信データ計測手段5からの通知があったとき、に更新された第1記録部6のワークエリア上のファイル管理エリアを、第2記録部8のファイル管理エリアに書き戻すように動作する。
図3の表50は、通信プロトコルと通信速度と遅延時間の対応表の例で、この表の値に相当するデジタル値がテーブル構造で通信データ計測手段5の中に記録されている。この例の対応表の値は、外部電源の停電後、3秒間継続して装置に電力を供給し続けることができる電気二重層コンデンサで構成したコンデンサ2と、1秒間に約1Mバイトのデータを書き込むことができるSDカードを第2記録部8に利用して、外部電源の停電後2秒以内に記録制御手段7のデータセーブ処理が完了できる程度の通信ログデータが通信データ計測手段5によって第1記録部5に書き込める時間を算出して決められている。ここで、コンデンサ2による停電時の電力供給時間が3秒に対して、2秒以内としたのはコンデンサ2の容量のばらつきや長期間使用による劣化でコンデンサ2の容量が減少することを考慮してマージンを確保したためである。
ここで、図3の表50の通信速度の列は、記載された通信速度以下のときに適応することを表し、例えば、記録対象の通信データの通信速度が72Kbpsなら、対応表の100Kbpsの行が該当する。図3の表50のASYNCやHDLCの列は、記録対象の通信データの通信プロトコルがASYNCとHDLCの2種類のときの例を表している。例えば、通信機器A101と通信機器B102が、ASYNCの通信プロトコルで100Kbpsの通信速度で互いに通信データを送受信しているとする。ASYNCの通信プロトコルは、1バイト即ち8ビットのデータを送信するために、スタートビット1ビットとストップビット1ビットの最低2ビットを付加する必要があるため、100Kbpsの通信速度で1秒間に送れるデータ量は10Kバイトとなる。一方、HDLCの通信プロトコルは、1データを送信する毎に、スタートビットやストップビットを付加する必要はないが、データ列の始まりと終わりの表すフラグデータを2バイト付加する必要がある。しかし、1つのデータ列が2Kバイト程度と大きくできるので、フラグデータの2バイト付加は無視できる程度となり、1データ当たり8ビットを100Kbpsの通信速度で1秒間に送れるデータ量はほぼ12.5Kバイトとなる。通信データは、通信機器A101と通信機器B102の両方が同時に送信することもあるので、通信データ計測手段5が1秒間に記録する必要があるデータ量は、ASYNCの通信プロトコルの場合で20Kバイト、HDLCの通信プロトコルの場合で25Kバイトとなる。さらに、通信データ計測手段5は、タイムスタンプデータやエラーの有無などの属性データを付加するため、1秒間当たり、さらに通信データ量の倍のデータ量を第1記録部5に書き込む可能性がある。
よって、図3の表50の遅延時間をtとすると、tは、t秒間に通信データ計測手段5が第1記録部5に書き込む通信ログデータ量と、(2−t)秒間に記録制御手段7が第1記録部5から通信ログデータを読み出し第2記録部8に書き込むデータ量と、が等しいものとして求めることができる。例えば、ASYNCの100Kbpsの通信速度の場合は、40Xt=1000(2−t)のtを解き、t=1.92となる。
例えば、図2のように通信プロトコルや通信速度などの記録対象回線の通信条件が操作部10の表示器やデータ入力端末105に表示され、通信データ記録装置の使用者によって操作部10の操作部やデータ入力端末105のキーボードやマウスの操作によって選択および設定された内容が、設定手段9の中のメモリーに、図3の表90のような配置で記録されるようになっている。通信データ計測手段5は、設定手段9の中のメモリーに記録されている図3の表90の内容から通信プロトコルと通信速度を調べ、図3の表50との対応から1つの遅延時間を決定しておく。
通信データ計測手段5は、前記停電検出信号がLレベルになったことを検出すると、前記遅延時間をセットしたタイマーAをスタートし、前記タイマーAが経過するまで通信データの取り込みを継続して第1記録部6に記録を続ける。通信データ計測手段5は、前記タイマーAが経過した時点で通信データの取り込み止め、第1記録部6への記録を完了してから、記録制御手段7に記録が完了したことを通知する。もし、前記タイマーAが経過するまでに前記停電検出信号がHレベルになったことを通信データ計測手段5が検出したときは、通信データ計測手段5は前記タイマーAをストップして遅延時間の監視を止め、通常の通信データの取り込み処理に戻るようになっている。
このため、前記遅延時間より短い停電であれば、通信データの記録が途絶えることなく、継続することができる。
また、通信データ計測手段5は、遅延時間が経過して通信データの取り込みを停止後にも通信データを受信したとき、第1記録部6に書き込みをしなかった通信データがあることを示すデータロス信号を記記録制御手段7に知らせるようにしておくこともできる。これにより、記録制御手段7は、遅延時間経過までに通信データ計測手段5によって第1記録部6に書き込まれた通信ログデータを次に詳細な説明する方法で第2記録部8に書き込んだ後、停電により記録できなかった通信データがあること示すロスマークデータを第2記録部8に書き加えることもできる。
記録制御手段7は、通信データ計測手段5からの記録の完了の通知を受けたときは、第1記録部6の読出しポインタが示す次のデータから書込みポインタが示すデータまでを第1記録部6の記録エリアから読み出して、第2記録部8のファイルエリアに書き込み完了後、第2記録部8のファイル管理エリアを更新して書き込み処理を完了する。遅延時間が適正に決定されているので、記録制御手段7が、第2記録部8のファイル管理エリアを更新して書き込み処理を完了する途中に、コンデンサ2からの電力供給が途絶えることはなく、よって第2記録部8のファイルが読み出せなくようなファイル管理エリアの矛盾が生じることもない。
また、通信データ計測手段5は、遅延時間が経過して通信データの取り込みを停止後にも通信データを受信したとき、第1記録部6に書き込みをしなかった通信データがあることを示すデータロス信号を記記録制御手段7に知らせるようにしておくこともできる。これにより、記記録制御手段7は、遅延時間経過までに通信データ計測手段5によって第1記録部6に書き込まれた通信ログデータを全て第2記録部8に書き込んだ後、このデータロス信号を確認することで停電により記録できなかった通信データがあること示すロスマークデータを第2記録部8に書き加えることもできる。
記録制御手段7は、第2記録部8のファイル管理エリアを更新してデータセーブ処理を完了した後、前記停電検出信号がLレベルなら、記録制御手段7自身を休止状態にして、無駄な電力消費を抑えるようになっている。その後、前記停電検出信号がHレベルになったら、記録制御手段7自身を休止状態から通常の動作状態に戻して、次のデータセーブ処理に備えるようになっている。
外部電源の停電期間がコンデンサ2による電力供給時間を超えた後、次に外部電源からの電力供給が開始されたとき、電源部3は、リセット信号により通信データ計測手段5と記記録制御手段7に外部電源からの給電が回復したことを知らせるようになっている。
通信データ計測手段5は、電源部3からリセット信号が入力された後、設定手段9の記録条件の設定内容に応じて決定される待機時間をセットしたタイマーBをスタートし、通信データ計測手段5内の専用通信コントローラや制御マイコンまたはFPGAなどの通信データの取り込みに必要な構成要素の初期化などの動作準備を行い、タイマーBが経過後、通信インターフェース4から送られてくる通信データの取り込みを開始する。ここで、待機時間の決定のために利用される設定手段9の記録条件の設定内容は、通信データ記録装置の使用者が外部電源の信頼性や安定度を判断して設定する。
例えば、図4のように、突然の停電や瞬間的な電圧降下が発生する可能性のある外部電源を使用しているときはsafety start(安全重視スタート)が、信頼性の高い外部電源を使用しているときなどで外部電源の給電開始後に速やかに通信データの記録を開始したいときはquick start(迅速なスタート)が、操作部10の表示器やデータ入力端末105に選択肢として表示され、通信データ記録装置の使用者によって操作部10の操作部やデータ入力端末105のキーボードやマウスの操作によって、前記選択肢のどちらかが選択されて、その選択された内容が設定手段9の中のメモリーに記録された状態となる。通信データ計測手段5は、設定手段9にsafety start(安全重視スタート)が記録されているときは待機時間を60秒、quick start(迅速なスタート)が記録されているときは待機時間を0秒、に決定してタイマーBにその秒数をセットし、タイマーBをスタートする。ここで、0秒は、0秒に限ったわけではなく使用者が短時間と感じる秒数であれば良い。60秒は、事前に実験などで求めたコンデンサ2を満充電にするためにかかる最大時間であり、使用しているコンデンサ2の容量や受電部1からの充電電圧によって数秒から数分程度の値となることもある。
さらに、設定手段9の記録条件の設定内容として、外部電源が供給された後、先に説明したように自動的に通信データの取り込みを始めるか、操作部10のスイッチまたはデータ入力端末105のキーボードやマウスによる測定開始操作があったことを設定手段9が通信データ計測手段5に通知したときに通信データの取り込みを始めるか、を選択できるようにすることもできる。
例えば、図5のように、操作部10の表示器やデータ入力端末105に、Power On Run(電源投入後、自動スタート)On、またはPower On Run(電源投入後、自動スタート)Offの選択肢が表示され、通信データ記録装置の使用者によって操作部10の操作部やデータ入力端末105のキーボードやマウスの操作によって、Power On Run(電源投入後、自動スタート)On、またはPower On Run(電源投入後、自動スタート)Offのどちらかが選択されて、その選択された内容が設定手段9の中のメモリーに記録された状態となる。通信データ計測手段5は、設定手段9にPower On Run(電源投入後、自動スタート)Onが記録されているとき、さらに設定手段9にsafety start(安全重視スタート)が記録されているときは待機時間を60秒、quick start(迅速なスタート)が記録されているときは待機時間を0秒から3秒程度の範囲、に決定してタイマーBにその秒数をセットし、タイマーBをスタートする。また、通信データ計測手段5は、設定手段9にPower On Run(電源投入後、自動スタート)OFFが記録されているときは、待機時間が無限大となるようにタイマーBをスタートせず、設定手段9から測定開始操作の通知があったときに通信インターフェース4から送られてくる通信データの取り込みを開始する。
工場内で大電力を消費する大型機械用の電源と共用されている商用電源は、大型機械が起動するタイミングで商用電源の電圧が大幅に低下したり、瞬間的に停電を起こすことが知られている。本考案は、このような商用電源で利用可能で、工場内の機器間の通信データを長時間連続して記録するためのCFカードやSDカードを装備した電池非内蔵の通信プロトコルアナライザーに利用することができる。
電車車両は、夜になって倉庫に戻り屋根のパンタグラフを下ろすと電源が遮断され、翌朝パンタグラフを上げると電車車両内に電源が供給される。本考案は、このような電車車両内に設置して、パンタグラフを上がっている期間の電車車両内の通信データを長期間連続して記録するためのCFカードやSDカードを装備した通信データロガー装置に利用することができる。
自動車は、イグニッションスイッチに連動してバッテリーから電装品に電力が供給される。本考案は、自動車開発時のテスト車両に積載し、テスト車両内の電装機器と同じ系統からの給電を受ける、テスト車両内の電装機器間で送受信される走行制御の通信データをテスト期間中連続して記録するためのCFカードやSDカードを装備したテスト車両用の通信データ記録装置に利用することができる。
101 通信機器A
102 通信機器B
103 通信回線
104 外部電源
105 データ入力端末
1 受電部
2 コンデンサ
3 電源部
4 通信インターフェース
5 通信データ計測手段
6 第1記録部
7 記録制御手段
8 第2記録部
9 設定手段
10 操作部
20 電力消費範囲
30 本発明の装置の範囲
50 メモリー内の遅延時間の対応表
90 メモリー内の通信条件の配列

Claims (4)

  1. 外部電源から給電の有無を検出できる電源部と、外部電源から給電を受けている期間に充電し外部電源からの給電がなくなると充電した電力を前記電源部に供給するコンデンサと、通信機器から送信された通信データを受信する通信データ計測手段と、前記通信データの通信プロトコルや通信速度や記録条件の設定手段と、前記通信データ計測手段によって取り込まれた前記通信データが記憶される第1記録部と、不揮発性メモリーで構成される第2記録部と、前記第1記録部に記録されている前記通信データを所定の条件に基づいて前記第2記録部に書き込む記録制御手段とを備え、外部電源からの給電がなくなったことを前記電源部が検出後、前記通信データ計測手段は、前記設定手段の通信プロトコルや通信速度の設定内容に応じて決定される遅延時間が経過後に前記通信データの取り込みを停止し、前記記録制御手段は前記遅延時間経過後に前記通信データ計測手段が前記通信データの取り込みを停止した時点から、前記第2記録部に書き込まれていない前記第1記録部の通信データを前記第2記録部に書き込みを行ない、外部電源からの給電が回復したことを前記電源部が検出後、前記通信データ計測手段は、前記設定手段の記録条件の設定内容に応じて決定される待機時間が経過後に前記通信データの取り込みを開始することを特徴とする通信データ記録装置。
  2. 前記通信データ計測手段は、前記遅延時間が経過する前に外部電源からの給電が回復したときは、通信データの取り込みをそのまま継続することを特徴とする請求項1に記載の通信データ記録装置。
  3. 前記記録制御手段は、前記遅延時間経過後に前記通信データ計測手段が前記通信データの取り込みを停止後にも前記通信データを受信したとき、前記通信データの取り込みを停止した時点で前記第2記録部に書き込まれていない前記第1記録部の通信データを前記第2記録部に書き込みを行なった後、さらに、前記通信データの記録が欠落したことを示すデータを前記第2記録部に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の通信データ記録装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の通信データ記録装置であって、前記設定手段の記録条件の設定内容に応じて決定される待機時間は、前記通信データ計測手段が通信データの取り込みを再開できる最短の時間と、前記コンデンサを十分に充電できる時間と、前記通信データ計測手段が通信データの取り込みを再開しない無限大の時間と、の3種類から1つが決定されることを特徴とする通信データ記録装置。
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