JP3866484B2 - 沈澱物の洗浄方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モリブデン系触媒の製造において有用な、少なくともモリブデン及びA元素(Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素)を含む沈澱物(以降、モリブデン系沈澱物とも言う)の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
モリブデン系沈澱物は、例えば、イソブテンとメタノールのエーテル化によるメチルターシャリーブチルエーテルの製造、イソ酪酸の脱水素によるメタクリル酸の製造、メタクロレインの気相接触酸化によるメタクリル酸製造等のモリブデン系固体触媒として有用であり、工業化を目的として活発な研究が行われている。一般には、モリブデン酸塩水溶液中に、A元素を含むオキソ酸イオンを存在させ、溶液を酸性にすることで、モリブデン系沈澱物を生成できることが知られており、得られたモリブデン系沈澱物の洗浄方法については、従来より幾つかの提案がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモリブデン系沈澱物の洗浄方法では、得られるモリブデン系沈澱物の純度や平均粒径が不十分である場合があった。すなわち、不純物が十分除去されなかったり、洗浄中に平均粒径が大きく変化する場合があった。
【0004】
特に、モリブデン系固体触媒の平均粒径は、固体触媒としての細孔分布等を決定し、触媒の活性や選択性といった性能を大きく決定する重要な因子であるにもかかわらず、モリブデン系沈澱物の平均粒径の変化を抑え、効率的に洗浄するための方法について記載された開示例は少ない。
【0005】
また、従来のモリブデン系沈澱物の洗浄方法は、1種または2種の金属元素を含むモリブデン系沈澱物に関するものが殆どであり、3種以上の金属元素を含むモリブデン系沈澱物の洗浄にも好適に使用できる方法を記載したものは少ない。
【0006】
従って、本発明は、モリブデン系沈澱物の平均粒径の変化を抑制し、簡便で作業性よく洗浄を行い、高純度で所望の平均粒径を有するモリブデン系沈澱物を得ることを目的とする。更に、3種以上の金属元素を含むモリブデン系沈澱物の洗浄も好適に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明によれば、少なくともモリブデン及びA元素(Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素)を含む沈澱物を、酸性水溶液を用いて洗浄する方法であって、
該酸性水溶液のpHは6.5以下であり、少なくとも0.01モル/L以上のアンモニウム根を含むことを特徴とする沈澱物の洗浄方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0009】
本発明の洗浄方法で使用される洗浄液は、0.01モル/L以上のアンモニウム根を含み、かつ、pHが6.5の酸性水溶液であるため、洗浄中におけるモリブデン系沈澱物の平均粒径の変化が抑制され、洗浄液と沈澱物の固液分離性をほとんど変えることなく、効率的に洗浄を行うことができる。また、本発明の洗浄方法によれば、十分に高純度のモリブデン系沈澱物を得ることができる。更に、3種以上の金属元素を含むモリブデン系沈澱物の場合においても、簡便で作業性よく洗浄を行うことができる。
【0010】
従って、洗浄中におけるモリブデン系沈澱物の平均粒径の変化を十分抑制するために、酸性水溶液中のアンモニウム根濃度は、0.01モル/L以上とされ、0.05モル/L以上が好ましく、0.1モル/L以上がより好ましい。
【0011】
モリブデン系沈澱物に含まれる不純物としては、例えば、過剰のアンモニウム根や硝酸根、塩素、硫黄、添加するアルカリ金属化合物とpH調整用の酸から生成する塩等であり、沈澱化合物の用途により問題となる成分が異なる。従って、沈澱物の用途や溶解性に応じて洗浄液を適宜選定することが好ましい。この様な観点から、本発明における洗浄液の例としては、硝酸アンモニウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液および硫酸アンモニウム水溶液からなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶液を挙げることができる。
【0012】
洗浄の方法は特に限定されず、沈澱物に洗浄液を加えて分散させた後に固液分離する分散洗浄や、ケーキ状の沈澱物に洗浄液を通過させる通過洗浄等を行うことができる。洗浄は、0℃以上90℃以下で行うことができるが、沈澱の溶解性等を考慮すると室温以上50℃以下が好ましい。また、洗浄後の沈澱物の状態は特に限定されず、湿潤状態や乾燥状態のいずれでもよい。
【0013】
以上の様な洗浄を行うことにより、沈澱物の平均粒径を大きく変化させることなく、高純度化することができる。
【0014】
すなわち、洗浄の前後における、沈澱物の平均粒径変化率を、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下、更に好ましくは30%以下とすることができる。なお、平均粒径変化率とは、洗浄前の平均粒径をr、洗浄後の平均粒径をr´とした場合に、100×|r−r´|/rで定義される値である。
【0015】
また、洗浄後の沈澱物に含まれる塩素を、A元素1モルに対して0.10倍モル以下とすることができる。
【0016】
更に、洗浄後の沈澱物に含まれるナトリウムを、A元素1モルに対して0.10倍モル以下とすることができる。
【0017】
本発明におけるモリブデン系沈澱物としては、少なくともモリブデン及びA元素(Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素)を含む沈澱物であれば特に制限されるものではないが、例えば、配位元素としてモリブデンを、また中心元素としてA元素を含むヘテロポリ酸とZ元素(Zはカリウム、ルビジウム及びセシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素)が結合した塩、およびこれらを含有する混合物等を挙げることができる。
【0018】
ヘテロポリ酸の基本構造としては、中心元素:配位元素の比が1:12のケギン構造やシルバートン構造、2:18のドーソン構造、1:6のアンダーソン構造等が知られており、その調製方法としては、例えば、モリブデン酸塩とA元素のオキソ酸イオンを含んだ水溶液を酸性にして沈澱として生成させる方法が挙げられる。また、Z元素を含むヘテロポリ酸を得る場合は、沈澱生成の際にZ元素化合物を溶解させてZイオンの形で存在させておくことで、容易にヘテロポリ酸のZ塩を生成させることができる。
【0019】
本発明において洗浄されたモリブデン系沈澱物は、高純度で所望の平均粒径を有しているため、必要に応じて、本発明におけるモリブデン系沈澱物に、更に金属元素を添加する等により、良好な特性を有するモリブデン系の固体触媒(モリブデン系触媒とも記載する)を製造することができる。
【0020】
即ち、本発明の洗浄方法により、所望の平均粒径を有するモリブデン系沈澱物を調製した後、触媒としての性能を向上させるために、反応系に応じた金属元素を添加する等の工程により、モリブデン系触媒を製造することができる。
【0021】
モリブデン系の固体触媒としては、例えば以下の一般式(1)で示されるモリブデン系の触媒を挙げることができる。
【0022】
AaMobVcCudDeYfZgOh (1)
(式中、Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Dはアンチモン、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マンガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウム及びランタンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Zはカリウム、ルビジウム及びセシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;aは0.5以上3以下、bは12、cは0以上3以下、dは0以上3以下、eは0以上3以下、fは0以上3以下、hは各元素の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率である。)
また、モリブデン系沈澱物の平均粒径は、触媒効率、及び洗浄時の取扱性等の観点から、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましく、100μm以下が好ましく、70μm以下がより好ましい。
【0023】
なお、モリブデン系触媒の具体例としては、メタクロレインの気相接触酸化によるメタクリル酸製造用触媒、イソブテンとメタノールのエーテル化によるメチルターシャリーブチルエーテルの製造用触媒、イソ酪酸の脱水素によるメタクリル酸の製造用触媒等を挙げることができる。
【0024】
本発明で洗浄されるモリブデン系沈澱物の例として、各種反応で使用されたモリブデン系触媒(使用後触媒とも記載する)を回収し、適当な方法で沈澱物とされたものを挙げることができる。この場合、長期間の使用により活性が低下した使用後モリブデン系触媒を回収し、沈殿物とした後、本発明の方法で洗浄する。その後、必要な金属元素を添加する等により、再活性化されたモリブデン系触媒や、回収前とは反応特性等の異なるモリブデン系触媒を製造することができる。
【0025】
モリブデン系沈澱物の他の例として、少なくとも、モリブデン酸イオンと、A元素を含むオキソ酸イオンとを含み、必要に応じて他の金属酸イオンを含む溶液のpHを6.5以下とすることにより得られる沈澱物を挙げることができる。
【0026】
また、本発明で洗浄されるモリブデン系沈澱物の製造方法の一例として、
アルカリ金属化合物の存在下で、沈澱物の構成成分を含有する混合液のpHを6.5以下として粗沈澱を生成させ濾過する第1工程と、
粗沈澱をアンモニア水に溶解後、得られた溶液のpHを6.5以下として沈澱物を生成させ濾過する第2工程と、
を含む方法を挙げることができる。
【0027】
この例の第1工程においては、通常、モリブデン系沈澱物の構成成分を含む固体を水に分散した後、アルカリ金属化合物を添加する。水の添加量は特に限定されないが、得られる混合液がスラリーとして容易に取り扱える量であり、通常は構成成分を含む固体の質量に対して1倍質量以上が好ましい。アルカリ金属化合物の添加量としては、混合液のpHが8以上となる量が好ましく、混合液のpHは8.5以上がより好ましく、12以下が好ましい。ここで用いられるアルカリ金属化合物は特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられ、特に水酸化ナトリウムが好ましい。なお、アルカリ金属化合物は固体の状態で混合液に添加しても良く、予め水溶液としてして添加しても良い。
【0028】
アルカリ金属化合物を添加した後、モリブデン系沈澱物の構成成分を含む固体中に含まれる金属元素の溶解を行うために一定時間保持することが好ましい。この時の保持時間は0.5時間以上24時間以下が好ましく、保持温度は常温以上90℃以下が好ましい。また保持中は静置してもよいが、攪拌することが好ましい。
【0029】
その後、混合液に不溶の残さがある場合は、これを濾過等によって取り除いておくことが好ましい。
【0030】
次いで、この混合液に酸を添加してpHを6.5以下に調整する。pH調整のために添加する酸としては、例えば、塩酸、硝酸および硫酸等が挙げられるが、特に塩酸および硝酸が好ましい。
【0031】
pH調整後は粗沈澱生成のために一定時間保持することが好ましい。このときの保持時間は0.5時間以上24時間以下が好ましく、保持温度は常温以上90℃以下が好ましい。また保持中は静置してもよいが、攪拌することが好ましい。
【0032】
得られた粗沈澱の主成分の例としては、組成分析およびX線回折測定から、リン等の中心元素:モリブデンの比が2:18のいわゆるドーソン型のヘテロポリ酸塩か、リン等の中心元素:モリブデンの比が1:12のいわゆるケギン型のヘテロポリ酸塩とドーソン型のヘテロポリ酸の混合物が推定される。このとき、調整するpHが低いほどケギン型のヘテロポリ酸塩の割合が多くなる。
【0033】
Z元素の量がヘテロポリ酸をZ元素の塩として沈澱させるのに十分でない場合には、pHを調整する前に、A元素1モルに対して好ましくは0.5モル以上、より好ましくは3モル以上、好ましくは40モル以下のアンモニウム根が存在するよう、アンモニウム根原料を追加しておくことが好ましい。アンモニウム根を存在させることにより、より多くのヘテロポリ酸をアンモニウム塩として沈澱させることができ、粗沈澱に含まれるモリブデンやA元素の回収率を高くすることができる。アンモニウム根の量は多い程、モリブデンやA元素の回収率は高くなる。
【0034】
アンモニウム根原料としては、溶解性のものであれば特に限定されないが、例えば、アンモニア水、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム等が挙げられる。
【0035】
なお、この例の第2工程で生成したモリブデン系沈澱物を分離した残液は、アンモニウム根を多量に含む。この残液は廃棄してもよいが、第1工程の混合液に追加するアンモニウム根原料として用いることができる。この場合、新たなアンモニウム根原料の追加が不要となり、経済的に好ましいプロセスとなる。
【0036】
また、最終的に得られるモリブデン系沈澱物の用途によっては、Z元素が少ないか含まれないことが望ましい場合もある。このような場合には、pHを6.5以下に調整する前の混合液から、Z元素の全部または一部を除去しておくことが好ましく、例えば、陽イオン交換樹脂でZイオンを吸着させて除去する方法等が挙げられる。Z元素を除去する時期は、pHを6.5以下に調整する前が好ましい。この場合、モリブデンやA元素を効率よく回収するため、アンモニウム根を添加することが、特に好ましい。
【0037】
pH調整により生成した粗沈澱は、その残液と固液分離される。固液分離の方法は特に限定されず、濾過や遠心分離等の一般的な方法で行うことができ、装置としては加圧濾過器、減圧濾過器、フィルタープレス、遠心分離器等の一般的な装置を用いることができる。
【0038】
この例の第2工程においては、以上の様にして得られた粗沈澱に、アンモニア水を添加して再溶解した後、酸の添加により溶液のpHを6.5以下に調整して再沈澱させる。アンモニア水を添加する際の粗沈澱の状態は特に限定されず、湿潤状態や乾燥状態のいずれでもよい。
【0039】
アンモニア水の添加量は、粗沈澱を溶解する量であればよいが、好ましくはpHが8以上となる量である。なお、粗沈澱にアンモニア水を添加しても良いし、粗沈澱を水に分散させた後に、アンモニア水を添加しても良い。pH調整に用いる酸は、第1工程で用いる酸と同じものでもよいし、また異なるものであってもよく、モリブデン系沈澱物の用途によって選定することができる。pH調整後は0.5時間以上24時間以下保持することが好ましく、保持温度は常温以上90℃以下が好ましい。また保持中は攪拌することが好ましい。
【0040】
第2工程により生成した沈澱物は、第1工程の場合と同じく、固液分離操作により残液と分離することができる。
【0041】
本発明の洗浄方法は上記の第2工程で生成した沈澱に好適であるが、上記の第1工程で生成した沈澱物の洗浄に用いることもできる。
【0042】
【実施例】
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、試薬については、特に明記しない限り、高純度の市販品を使用した。
【0043】
(分析方法)
含有元素(または分子)MP定量分析は、ICP発光分析法(日本ジャーレルアッシュ社製CID高周波プラズマ発光分光分析装置、IRIS Advantage AP)、原子吸光分析法(セイコー電子工業社製SAS7500)、イオンクロマトグラフィー分析法(ダイオネクス社製DX−AQ2211)およびキェールダール法により行った。
【0044】
また、沈澱の平均粒径は、セイシン企業社製のSK LASER MICRON SIZER PRO−7000により粒度分布を測定し、粒度分布の累積が50%となる粒径として求めた。
【0045】
[実施例1]
(ア)モリブデン系沈澱物の作製:パラモリブデン酸アンモニウム63.62質量部と、メタバナジン酸アンモニウム1.05質量部と、硝酸セシウム7.61質量部とを、純水300質量部に70℃で溶解した。これに、85%リン酸3.46質量部を純水10質量部に溶解した溶液を加え、その後、36%塩酸46.1質量部を加えて、混合液のpHを2.5とし、攪拌しながら95℃に昇温した。次に、硝酸銅1.45質量部を純水10質量部に溶解した溶液を加え、加熱攪拌しながらスラリー比重が1.4となるまで濃縮した。その後、加熱を止め、室温まで冷却した。このようにして得られた沈澱を含むスラリーを、ADVANTEC製の濾紙NO.5Cを用いてヌッチェ式減圧濾過器で濾別し、湿潤状態の沈澱62.5質量部を得た。湿潤沈澱は、モリブデン30.15質量部(12atm%)、リン0.81質量部(1.0atm%)、セシウム1.03質量部(0.30atm%)、バナジウム0.02質量部(0.015atm%)、銅0.30質量部(0.18atm%)、リン1モルに対し1.2倍モルのアンモニウム根および不純物としてリン1モルに対して1.1倍モルの塩素を含んでいた。また、得られた沈澱を濾過操作で得られた濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は18.1μmであった。
【0046】
(イ)モリブデン系沈澱物の洗浄:得られた沈澱に対して2倍質量の2%硝酸アンモニウム水溶液(試薬の硝酸アンモニウム粉末を純水に溶解した水溶液で、室温におけるpHが5.2、アンモニウム根量が0.25モル/L)中に5分間分散し、ヌッチェ式濾過器により沈澱を濾別する分散洗浄操作を2回行った。2回洗浄後の沈澱を初回濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は15.5μm(平均粒径変化率:14.4%)であった。また沈澱中の塩素量はリン1モルに対して0.10倍モルであった。
【0047】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0048】
[実施例2]
実施例1と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を0.5%硝酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.6で、0.06モル/Lのアンモニウム根を含む)とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱中の含有塩素量はリン1モルに対して0.10倍モルであった。また、初回濾過で得られた濾液中に沈澱を分散して平均粒径を測定したところ14.1μm(平均粒径変化率:22.1%)であった。
【0049】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0050】
[比較例1]
実施例1と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を純水とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱中の含有塩素量はリン1モルに対して0.14倍モルであったが、沈澱の平均粒径は4.5μm(平均粒径変化率:75.1%)であり、濾過性が極端に悪くなるとともに濾液中への沈澱の通過が発生した。
【0051】
[実施例3]
(ア)モリブデン系沈澱物の作製:パラモリブデン酸アンモニウム63.52質量部と、硝酸セシウム7.61質量部とを、純水300質量部に添加し、これに、85%リン酸3.46質量部を加えた。引続き、25%アンモニア水70.2質量部(リンに対して34.2倍モルのアンモニウム根量)を攪拌しながら加え、35℃まで昇温した。これに36%塩酸109.1質量部を滴下し、混合液のpHを2.0に調整した。pH調整後2時間攪拌保持した後に室温まで冷却し、沈澱を含むスラリーをADVANTEC製の濾紙NO.5Cを用いてヌッチェ式減圧濾過器で濾別し、湿潤状態の沈澱110.5質量部を得た。得られた沈澱を初回の濾過操作で得られた濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は11.5μmであった。この時の湿潤沈澱は、モリブデン33.91質量部(12atm%)、リン0.93質量部(1.0atm%)、セシウム5.11質量部(1.3atm%)、リン1モルに対して2.40倍モルのアンモニウム根および不純物としてリン1モルに対して0.20倍モルの塩素を含んでいた。
【0052】
(イ)モリブデン系沈澱物の洗浄:得られた沈澱に対して2倍質量の2%硝酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.2、アンモニウム根量が0.25モル/L)中に分散して5分間攪拌し、ヌッチェ式濾過器により沈澱を濾別する洗浄操作を2回行った。洗浄後の湿潤沈澱を初回濾過操作で得られた濾液中に分散させて平均粒径を測定したところ10.1μm(平均粒径変化率:12.2%)であり、リン1モルに対して0.11倍モルの塩素を含んでいた。
【0053】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0054】
[実施例4]
実施例3と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を1.0%硝酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.4で、0.13モル/Lのアンモニウム根を含む)とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱を初回濾過で得られた濾液中に分散して平均粒径を測定したところ9.8μm(平均粒径変化率:14.8%)であり、沈澱中の含有塩素量はリン1モルに対して0.10倍モルであった。
【0055】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0056】
[比較例2]
実施例3と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を純水とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後に得られた沈澱中の含有塩素量はリン1モルに対して0.18倍モルであり、平均粒径は2.2μm(平均粒径変化率:80.9%)であった。また、分散洗浄後の沈澱と洗浄液の濾過所要時間は、洗浄液が2%硝酸アンモニウム水溶液の場合の10倍程度の時間を要し、さらに濾液中への沈澱の通過が発生した。
【0057】
[比較例3]
実施例3と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を1%硝酸水溶液とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の沈澱中の含有塩素量はリン1モルに対して0.13倍モルであり、平均粒径は4.2μm(平均粒径変化率:63.5%)であった。この時の濾過性は極端に低く、濾液中への沈澱の通過が発生した。
【0058】
[実施例5]
(ア)モリブデン系触媒の使用:モリブデン34.54質量部、リン0.93質量部、カリウム1.41質量部、バナジウム0.76質量部および銅0.57質量部を含み、酸素を除く元素の組成(以下同じ)がP1Mo12K1.2V0.5Cu0.3である触媒を反応管に充填し、メタクロレイン5容量%、酸素10容量%、水蒸気30容量%、窒素55容量%の混合ガスを反応温度270℃、接触時間3.6秒の条件下で、2000時間反応を行った。
【0059】
(イ)モリブデン系沈澱物の作製:反応終了後に反応管から触媒を抜き出し、この使用後触媒91質量部を純水400質量部に分散させた。これに45%水酸化ナトリウム水溶液89.0質量部を加え、1時間攪拌後、残さを濾別した。この濾液を、Na型にした強酸性スチレン系イオン交換樹脂アンバーライトIR−120B(オルガノ社製)にSV=1で通過させ、カリウムを除去した。この通過液に36%塩酸29.0質量部を加えて溶液のpHを9.0に調整した後、塩化アンモニウム19.25質量部(リンに対して12.0倍モルのアンモニウム根量)を添加した。次いで36%塩酸89.2質量部を加え、溶液のpHを1.0に調整した後、攪拌しながら25℃で3時間保持した。このようにして得られた沈澱を含むスラリーをADVANTEC製の濾紙NO.5Cを用いてヌッチェ式減圧濾過器で濾別し、湿潤状態の沈澱125.5質量部を得た。湿潤沈澱はモリブデン31.91質量部(12atm%)、リン0.91質量部(1.1atm%)、バナジウム0.66質量部(0.47atm%)、リン1モルに対して5.52倍モルのアンモニウム根、また不純物としてリン1モルに対して1.20倍モルの塩素と1.13倍モルのナトリウムを含んでいた。また、得られた沈澱を初回の濾過操作で得られた濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は9.8μmであった。
【0060】
(ウ)モリブデン系沈澱物の洗浄:得られた沈澱を、2倍質量の2%硝酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.2、アンモニウム根量が0.25モル/L)中に分散して5分間攪拌し、ヌッチェ式濾過器により沈澱を濾別する分散洗浄操作を2回行った。洗浄後の沈澱を初回濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は8.5μm(平均粒径変化率:13.3%)であり、リン1モルに対して0.10倍モルのナトリウムと0.10倍モルの塩素を含んでいた。
【0061】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0062】
また、モリブデン系沈澱物のカリウムをナトリウムに置換した場合においても、モリブデン系沈澱物を良好に洗浄できることが判った。
【0063】
[実施例6]
実施例5と同じ条件で沈澱を取得し、2%硝酸アンモニウム水溶液を2%塩化アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.3で、0.37モル/Lのアンモニウム根を含む)に代えた以外は、実施例5と同様にして洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱を初回濾過で得られた濾液中に沈澱を分散して平均粒径を測定したところ8.5μm(平均粒径変化率:13.3%)であり、リン1モルに対するナトリウム含有量は0.09倍モルであった。
【0064】
以上より、塩化アンモニウム水溶液を用いることにより、ナトリウムを低減できることが判った。
【0065】
[比較例4]
実施例5と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を純水とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱を初回濾過で得られた濾液中に沈澱を分散して平均粒径を測定したところ3.1μm(平均粒径変化率:68.4%)であり、リン1モルに対して0.12モルのナトリウムと0.16モルの塩素を含んでいた。洗浄後の濾過性は極端に悪く、洗浄後の濾液中への沈澱の通過が発生した。
【0066】
[実施例7]
(ア)モリブデン系沈澱物の作製:実施例5と同じ反応条件で2000時間反応に使用したモリブデン34.54質量部、リン0.93質量部、セシウム5.18質量部およびヒ素1.12質量部を含み、組成がP1Mo12As0.5Cs1.3である使用後触媒89質量部を、純水400質量部に分散させた。これに45%水酸化ナトリウム水溶液89.0質量部を加え、3時間攪拌した後、少量の未溶解物を濾別して均一な溶液を得た。これに36%塩酸33.5質量部を加えて溶液のpHを7.5に調整した後、塩化アンモニウム28.90質量部(リン及びヒ素の総量に対して12.0倍モルのアンモニウム根量)を添加した。次いで36%塩酸56.7質量部を加え、溶液のpHを4.0に調整した後、攪拌しながら60℃で3時間保持した。このようにして得られた沈澱を含むスラリーを、ADVANTEC製の濾紙NO.5Cを用いてヌッチェ式減圧濾過器で濾別し、湿潤状態の沈澱78.5質量部を得た。得られた湿潤沈澱はモリブデン26.95質量部(12atm%)、リン0.51質量部(0.71atm%)、ヒ素1.12質量部(0.64atm%)、セシウム5.10質量部(1.6atm%)、リン1モルに対して9.52倍モルのアンモニウム根、および不純物としてリン及びヒ素の総量1モルに対し0.93倍モルの塩素と0.76倍モルのナトリウムを含んでいた。また、得られた沈澱を初回の濾過操作で得られた濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は18.5μmであった。
【0067】
(イ)モリブデン系沈澱物の洗浄:得られた沈澱に対して2倍質量の2%硝酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが5.2、アンモニウム根量が0.25モル/L)中に分散して5分間攪拌し、ヌッチェ式濾過器により沈澱を濾別する洗浄操作を2回行った。洗浄後の沈澱を初回濾液中に分散して粒径を測定したところ、平均粒径は16.8μm(平均粒径変化率:9.2%)であり、リン及びヒ素の総量1モルに対して0.06倍モルのナトリウムと0.05倍モルの塩素を含んでいた。
【0068】
以上の結果より、0.01モル/L以上のアンモニア根を含有するpH6.5以下の酸性水溶液により、モルブデン系沈澱物を洗浄すれば、洗浄の前後で沈澱物の平均粒径の変化は小さく、不純物の残存も少ないことが分かった。
【0069】
[実施例8]
実施例7と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を2%硫酸アンモニウム水溶液(室温におけるpHが6.0、アンモニウム根量が0.30モル/L)とする以外は、実施例7と同じ操作で2回洗浄を行った。洗浄後の湿潤沈澱を初回濾過で得られた濾液中に沈澱を分散して平均粒径を測定したところ15.5μm(平均粒径変化率:16.2%)であり、リン及びヒ素の総量1モルに対して0.07倍モルのナトリウムと0.05倍モルの塩素を含んでいた。
【0070】
[比較例5]
実施例7と同じ条件で沈澱を取得し、洗浄液を純水とする以外は全く同じ操作で2回洗浄を行った。沈澱の平均粒径は4.6μm(平均粒径変化率:75.1%)で、洗浄後の濾過性は極端に悪く、洗浄後の濾液中への沈澱の通過が発生した。
【0071】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、モリブデン系沈澱物を、pHが6.5以下であり、少なくとも0.01モル/L以上のアンモニウム根を含む酸性水溶液を用いて洗浄することにより、平均粒径の変化を抑制し、簡便で作業性よく洗浄を行うことができ、高純度で所望の平均粒径を有するモリブデン系沈澱物を得ることができる。更に、モリブデン系沈澱物が3種以上の金属元素を含む場合においても、好適に洗浄を行うことができる。
Claims (8)
- 少なくともモリブデン及びA元素(Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素)を含む沈澱物を、酸性水溶液を用いて洗浄する方法であって、
該酸性水溶液のpHは6.5以下であり、少なくとも0.01モル/L以上のアンモニウム根を含むことを特徴とする沈澱物の洗浄方法。 - 前記アンモニウム根は、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム及び硫酸アンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の塩より供給されることを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。
- 前記洗浄の前後における、前記沈澱物の平均粒径変化率は50%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄方法。
- 前記洗浄後の前記沈澱物に含まれる塩素は、前記A元素1モルに対して0.10倍モル以下であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の洗浄方法。
- 前記洗浄後の前記沈澱物に含まれるナトリウムは、前記A元素1モルに対して0.10倍モル以下であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の洗浄方法。
- 前記沈澱物は、アルカリ金属化合物の存在下で、沈澱物の構成成分を含有する混合液のpHを6.5以下として生成されたものであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の洗浄方法。
- 前記沈澱物は、沈澱物の構成成分をアンモニア水で溶解した後、溶液のpHを6.5以下として生成されたものであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の洗浄方法。
- 以下の一般式(1)
AaMobVcCudDeYfZgOh (1)
(式中、Aはリン及びヒ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Dはアンチモン、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マンガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウム及びランタンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;Zはカリウム、ルビジウム及びセシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示し;aは0.5以上3以下、bは12、cは0以上3以下、dは0以上3以下、eは0以上3以下、fは0以上3以下、hは各元素の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率である。)
で示されるモリブデン系触媒の製造で使用される、平均粒径1μm以上100μm以下の前記沈澱物を、請求項1乃至7いずれかに記載の方法により洗浄することを特徴とする洗浄方法。
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