JP3866232B2 - データ通信方法,データ送信装置およびデータ受信装置,ならびにデータ送信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は常時に身体に違和感なく装着可能な音声信号などのアナログデータを送信および受信する小型通信装置に関するものである。特に、本発明は音声や音楽などの楽音をデジタル信号化し赤外線等により伝送するシステムの低電力化および音声伝送の高品質化に属する。
従来、音声や音楽その他各種変動測定値等のアナログ信号をデジタルデータとして通信するためには図23に示すような手段が必要であった。すなわち、従来の手段ではA/D変換手段81、パラレル・シリアル変換手段82、同期データ付加手段83、1bit送信手段93によりデジタルデータを1bit通信媒体17を介して送信し、1bit受信手段94、同期再生手段84、シリアル・パラレル変換手段85、D/A変換手段86、スピーカ駆動手段15、および(音声信号の場合は)スピーカ16により、受信したデジタルデータを音声や音楽として出力する構成となっている。ここでA/D変換手段81は入力のアナログ音声信号(音声信号11)を一定の時間間隔に分割し(サンプリング)、1つの区間の電圧値を16bit程度(以下、16bitとして説明する)のバイナリーコードとして出力するものである。パラレル・シリアル変換手段82はA/D変換手段81からの16bitのパラレル出力されているバイナリーコードを16bitのシリアルなデータ列に変換する動作をする。A/D変換手段81自体がシリアルな1bitデータ列でバイナリーコードを出力する場合は、このパラレル・シリアル変換手段82は不必要となる。
ここで16bitのシリアルなデータ列は図24に示すようなデータ列になっている。このデータ列はD15からD0までが1つのまとまりのデータと成っているため隣接データと区別しなければならない。このため、この一まとまりのデータの前後にデータの区切りを示すためのデータ、すなわち同期信号を同期データ付加手段83により付加する。この同期用のデータ付加の簡単な例としてはRS232規格のように、D15の前にスタート位置の表示bitを2bit加え、D0の後ろにストップ位置の表示bitを1bit加える方式や、幾つかのデータをまとめてフレームを組み、フレームの先頭にフレーム位置の指示データをフレーム同期信号として付加する方式等がある。この同期データを付加したシリアルデータ列を順次1bit送信手段93によりFSK(Frequency Shift Keying)やon−off−keying等の種々の変調をかけ、電磁波等の媒体を介して伝送経路すなわち1bit通信媒体17としての空間に放出する。
受信側では空間に放出されたこれら電磁波等を1bit受信手段94で受信し、送信側と同一の復調方式を用いて受信信号を復調することにより送信側の同期データ付加手段83の出力と同一のシリアルデータ列を得る。次に同期再生手段84によりこのシリアルデータ列に含まれているスタート位置の表示bitとストップ位置の表示ビットとを認識し、その間にあるD15〜D0までのデータを一まとまりのデータとして出力する。次にこの一まとまりのデータをシリアル・パラレル変換手段85により16bitのパラレルのバイナリーデータに戻し、これをD/A変換手段86によりアナログ信号に変換する。さらにこのアナログ信号を、例えば音声信号の場合はスピーカ駆動用増幅器等から成るスピーカ駆動手段15に入力し、このスピーカ駆動手段15によりスピーカ16を駆動し音声を得る動作をする。ここで各手段を実現する回路またはハードウェアはすでに発表または実用化されている。
以上述べたように,従来のデジタル方式による音声信号等のアナログデータの通信手段は図23に示した構成になっているため主に以下の2つの問題があった。
第1は受信側の回路規模が大きいことである。同期bitを検出するためには同期パターンとのマッチング動作等の何らかのデータ処理をしなければならず、またデータを正しく取込むために受信データからPLL(Phase Locked Loop)等の同期回路を用いて送信側クロックに同期したクロックを受信側で生成しなければならない。このため同期信号パターンのマッチング回路やPLL回路等のタイミング同期回路が必要となる。さらにバイナリーデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換器が必要となるため受信側で回路規模が大きくなり消費電力も大きくなっていた。
第2は正確なクロック再生と同期タイミングの抽出が必要になることである。このようなデータ通信系では送信側のクロックと受信側のクロックは完全に同期していなければならない。これらクロックが少しでもずれていると何処かで重複サンプリングやデータ跳び等のデータの重複や欠落が生じ、これによりデータ誤りが生ずる。またクロックが完全に同期していても同期パターンの認識を誤ると、一まとまりのデータを途中から受取ってしまい、これもデータ誤りとなる。
このように従来の通信方法ではバイナリーデータを一まとまりのデータとして扱わなくてはならず、このために用いる同期保護等を含む同期再生手段が回路の大規模化や誤り発生をもたらしていた。これに対し、従来は同期再生手段を高性能化することにより誤り発生を防いでいた。
以上述べたような音声等のアナログデータのデジタル伝送における問題点を解決して、回路構成がより単純化されかつ誤りの少ない高性能なデータ通信を実現するために、ノイズシェーピングを用いて音声等を1bit化して赤外線で伝送する技術が特許文献1や特許文献2などで提案されている。
図25はこれら文献に開示されているデータ通信システムの構成を示したものであり、入力された音声信号11に対してノイズシェーピングを行う1bit量子化手段12と、赤外送信手段13と、赤外線受信手段14と、スピーカ駆動手段15と、スピーカ16から構成される。
具体的には図26で示すように、1bit量子化手段12はノイズシェーピングA/D変換器21で、赤外線送信手段13は赤外線LED(発光ダイオード)23とLEDドライバ22で、赤外線受信手段14は受光ダイオード24と電圧比較器25と比較レベル発生回路26で、スピーカ駆動手段15はローパスフィルタ27と電力増幅増幅器(ドライブAMP)28から構成される。
LEDドライバ22はノイズシェーピングA/D変換器21の出力が“1”のとき赤外線LED23を発光させ、“0”のとき赤外線LED23を発光させないと言う、赤外線光によるon−offキーイングを行っている。これにより、赤外線LED23は図27(a)に示すようにデータが“1”である発光タイミングのときに発光しデータが“0”のときは発光しない。このとき、赤外線受信手段14が有する受光ダイオード24の出力電圧は、発信部と受信部が近く受信部の受光量が多い場合には図27(b)に示すように大振幅で振れ、発信部と受信部が遠く受信部の受光量が少ない場合には図27(c)に示すように小振幅で振れる。
このとき、電圧比較器25で受信されたデータの“0”,“1”を正常に判定するためには信号振幅の中心近傍に比較のための基準電圧Vrefを置く必要がある。この基準電圧Vrefを得るために、比較レベル発生回路26は受光ダイオード24の出力電圧を平均化している。
特開平8−37502号公報 特開平5−130041号公報
しかし、赤外線送信手段13に同一データが長期間連続して入力されたような場合に問題が生じてくる。まず、“1”が連続して入力された場合、赤外線受信手段14が有する受光ダイオード24の出力と基準電圧Vrefの関係は図28(a)のようになる。同図から分かるように、“1”が連続して入力されているときの基準電圧Vref(図中の点線)は論理“1”の電圧であるVddに近付く。一方、図28(b)に示すように“0”が連続して入力されているときの基準電圧Vref(図中の点線)は、論理“0”の電圧である0Vに近付く。
その後に時刻t101以降で“01”のデータが入力された場合、電圧比較器25によりデータ“1”の検出されるタイミングが図28(a)の場合(時刻t103)と図28(b)の場合(時刻t102)とでずれてくる。このため、電圧比較器25から出力されるパルスの幅が図28(a)の場合と図28(b)の場合とで異なることになり、図28(c)に示すようにジッタが生ずる。なお図28(c)において、実線は図28(a)の場合に電圧比較器25から出力される電圧波形を示しており、点線は図28(b)の場合に電圧比較器25から出力される電圧波形を示している。
一般にノイズシェーピングA/D変換器では長期間にわたって同一データが連続して発生することはなく、また、たとえ長期間にわたって同一データが連続して発生したとしても、通常の電話並の品質の音声の伝送には問題がない。しかし、オーディオ等の高品質信号の伝送においてはこのジッタが雑音となり信号品質を劣化させる。このため特許文献1や特許文献2に示される1bitノイズシェーピングA/D変換器と赤外線光によるon−offキーイングの組み合わせでは、音声信号の伝送は可能であるものの、高音質な音楽信号等の伝送はできない欠点を有していた。
一方、通信分野では上記の欠点を解決するためにマンチェスタ符号が用いられている。マンチェスタ符号は、図29(a)及び図29(b)に示されるように、論理値“1”に対しては、発光ダイオードに前半のタイミングでHighレベルを入力して発光させ、後半のタイミングでは発光ダイオードにLowレベルを入力して発光させない。また、論理値“0”に対しては発光ダイオードに前半のタイミングでLowレベルを入力して発光させないで、後半のタイミングでは発光ダイオードにHighレベルを入力して発光させるものである。こうすると、受光ダイオードの出力には図29(c)に示す出力が得られる。この受光ダイオードの出力は論理値“1”および論理値“0”のいずれに対してもHighレベルの期間とLowレベルの期間が同じであるので、同じ符号(“0”又は“1”)が連続する場合はもちろんのこと連続しない場合であっても、基準電圧Vrefは常にVref=Vdd/2となり、前述したジッタは発生しない。
しかし、ノイズシェーピングにより変換された符号を用いた音声伝送は、受信側で“1”のときHighレベル、“0”のときLowレベルの信号を得て、この得られた信号にフィルタ処理を施して音声信号を得ることを基本としている。このため、音声伝送された結果として図29(c)の波形が受信されてしまっては元の音声を再生することが不可能となる。すなわち、図29(c)に示した信号をそのままローパスフィルタに通しても直流になってしまうため、音声を再生できない。それゆえ、受信側においてデコーダを用いて何らかのデコード処理を行って前述した信号(図28(c)を参照)にする必要がある。
このように、ノイズシェーピングを用いた音声のon−offキーイングによる伝送を行う従来技術においては、受信信号波形にジッタが発生して伝送品質が劣化してしまう欠点を有していた。また、無線通信等で用いられているように、同一の符号が連続したときに発生するジッタを抑圧するマンチェスター符号等の技術を併用すると受信側に何らかのデコーダが必要となって、受信側の回路規模が大きくなるとともに消費電力も大きくなる欠点を有していた。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、受信側の回路規模や消費電力の増大を招来することなく、従来の1bitノイズシェーピングA/D変換器と赤外線光によるon−offキーイングの組み合わせで生ずるジッタの問題を解決することのできるデータ通信方法,データ送信装置及びデータ受信装置ならびにデータ送信プログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載のデータ通信方法は、送信側において、音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号をノイズシェーピング方式で1bitデータ列からなるノンリターンゼロのデジタル信号に変換し、前記送信側において、変換された前記デジタル信号の“1”に対してHighレベルを対応させるとともに“0”に対してLowレベルを対応させ、Highレベルのときはノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅を持つリターンゼロ信号にして出力し、LowレベルのときはそのままLowレベルを出力し、前記送信側において、該出力された信号を無線信号として送信し、受信側において、前記送信側からの前記無線信号を受信し、前記受信側において、受信された信号から得られる電気信号を楽音出力手段に入力し、楽音信号として出力することを特徴としている。
また、請求項2記載のデータ送信装置は、音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号をノイズシェーピング方式で1bitデータ列からなるノンリターンゼロのデジタル信号に変換する1bit化手段と、変換された前記デジタル信号の“1”に対してHighレベルを対応させるとともに“0”に対してLowレベルを対応させ、Highレベルのときはノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅を持つリターンゼロ信号にして出力し、LowレベルのときはそのままLowレベルを出力するリターンゼロ手段と、該リターンゼロのデジタル信号を無線信号として出力する無線送信手段とを具備することを特徴としている。
また、請求項3記載のデータ送信装置は、請求項2記載のデータ送信装置において、前記無線送信手段は、デジタル赤外線通信規格であるFast IrDA Physical Layer (FIR)の物理層にのっとって前記リターンゼロのデジタル信号を送信する赤外線送信手段であることを特徴としている。
また、請求項4記載のデータ送信装置は、請求項2記載のデータ送信装置において、前記リターンゼロ手段は、Highレベルのときの前記リターンゼロのデジタル信号のパルス幅をノンリターンゼロ信号のパルス幅の10%以上90%未満にすることを特徴としている。
また、請求項5記載のデータ送信装置は、請求項2記載のデータ送信装置において、前記リターンゼロ手段は、Highレベルのときの前記リターンゼロのデジタル信号のパルス幅をノンリターンゼロ信号のパルス幅の5%以上40%未満にすることを特徴としている。
また、請求項6記載のデータ送信プログラムは、音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号に対してノイズシェーピング処理を行うことにより得られる1bitデータ列の各々のbitの間に”0”のデータをp個(pは自然数)挿入するゼロ挿入手段、前記“0”のデータが挿入された1bitデータ列を前記ノイズシェーピング処理で使用されるノイズシェーピング周波数の(p+1)倍の速度で無線送信手段に送出することで、Highレベルのパルス幅がノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅の{100/(p+1)}%であるリターンゼロのデジタル信号を光無線信号により送信させる送信手段、としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
また、請求項7記載のデータ送信プログラムは、請求項6記載のデータ送信プログラムにおいて、前記アナログ信号または前記デジタル信号に対して前記ノイズシェーピング処理を行って前記1bitデータ列を生成する1bit量子化手段、としてさらにコンピュータを機能させることを特徴としている。
また、請求項8記載のデータ受信装置は、音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号を1bitデータ列からなるデジタル信号に変換した信号であって、論理値“1”に対してノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅のHighレベルが割り当てられるとともに論理値“0”に対してLowレベルが割り当てられたリターンゼロのデジタル信号を無線信号で受信する無線受信手段と、前記無線受信手段から出力された前記デジタル信号の入力を受け、ノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅に対して100%未満のパルス幅を持つHighレベルのパルス幅を、前記ノンリターンゼロ信号と同じ100%のパルス幅または100%近傍のパルス幅に拡張したデジタル信号に変換するパルス幅拡張手段と、前記パルス幅拡張手段により変換された前記デジタル信号を電気信号として生成して前記楽音出力手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段により生成された電気信号の入力を受け、当該電気信号を楽音信号として出力する楽音出力手段と、を具備することを特徴としている。
また、請求項9記載のデータ受信装置は、請求項8記載のデータ受信装置において、前記無線受信手段は、デジタル赤外線通信規格であるFast IrDA Physical Layer (FIR)の物理層にのっとって前記リターンゼロのデジタル信号を無線で受信する赤外線受信手段であることを特徴としている。
また、請求項10記載のデータ受信装置は、請求項8記載のデータ受信装置において、ノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅に対して100%未満のパルス幅を持つ前記駆動信号のHighレベルのパルス幅を前記ノンリターンゼロ信号と同じ100%のパルス幅または100%近傍のパルス幅に拡張して前記駆動手段に出力するパルス幅拡張手段をさらに有することを特徴としている。
以上説明したように、ノイズシェーピングされた1bitデータを赤外線のon-offキーイングで送受信する従来技術ではどうしてもジッタが発生してしまうが、本発明によればジッタを大きく抑圧可能であるため、高品質な音声伝送を赤外線等を用いて可能となると共に、従来技術に比べて大幅な電力削減が可能となる。
また、請求項3又は9記載の発明によれば、無線送受信手段としてIrDA送受信器のような赤外線送受信手段を用いるだけで、規格化されているIrDA受信器内のフィルタによりIrDA−FIR以外の規格に従って通信する他の機器からの信号を除去することができ、当該他の機器との混信による誤動作を未然に防ぐことができる。
また、請求項5記載の発明によれば、より良い雑音の抑圧効果を得ることが可能となる。
また、請求項6記載の発明によれば、IrDA送信器等の無線送信手段を備えたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ上で動作するソフトウェアにより、特別なハードウェアを付加することなくデータ送信装置を実現することができる。
また、請求項記載の発明によれば、データ送信装置からデータ受信装置に伝送されるノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅を小さくしてジッタを低減しつつ、データ受信装置においては受信したリターンゼロ信号のパルス幅を広げることでスピーカ等の楽音出力手段の駆動信号の振幅値を大きくなるため、より大きな音圧が得られる。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。このデータ通信システムは、伝送路(通信媒体)である空間60を介してデータ送信装置とデータ受信装置が配置されている。すなわち、データ送信装置は1bit量子化手段61,リターンゼロ手段62及び送信手段63で構成され、データ受信装置は受信手段64,スピーカ駆動手段65及びスピーカ16で構成される。
1bit量子化手段61は、音声が空気の疎密波として空中を伝わるように、音声信号11をパルスの疎密波に変換する。つまり、音声信号11のレベルが高くなるにつれてより密なパルス列が出力され、音声信号11のレベルが低くなるにつれてより疎なパルス列が出力される。このパルス列は通常のシリアルデータ列と同様であるが、図24に示したような数bitで一まとまりのデータとしてシリアルに展開されているのではなく、一つ一つのデータが独立したデータを構成している。このため、図24を参照して説明したように一まとまりのデータの先頭位置を示す同期データの付加などは不必要となる。
また、ノイズシェーピング方式により変換された出力信号はもともと1bitなのでパラレル・シリアル変換手段も不必要となる。従って受信側の同期パターンによる同期抽出も不要であり、このためデータ再生のための各種演算処理が不要となりデータを取込むためのクロック再生も不要になる。
さらに、受信したデータ列は振幅一定のパルスの疎密波としての波形を有しているため、この波形のまま低インピーダンスドライバー等のスピーカ駆動手段65によりスピーカ16を駆動すれば、スピーカ16を含む音声信号再生回路がローパスフィルタとして作用し,そのまま音声信号として再生できる。スピーカ駆動手段がローパスフィルタまたはハイパスフィルタ、あるいはこれら両者を含む構成であっても同様な機能が得られる。
なお、本実施形態では1bit量子化されたシリアルデータ列の通信手段として赤外線を用いるものとする。ここで、送信手段63及び受信手段64としては赤外線のデジタル通信ユニットであればあらゆるものが適用可能である。それゆえ、送信手段63及び受信手段64は、例えば図26に示した赤外線送信手段13及び赤外線受信手段14のような構成とすることができる。また、スピーカ駆動手段65も、例えば図26に示したスピーカ駆動手段15のような構成とすることができる。
音声または音楽等のアナログ信号または音声または音楽等をデジタル化したデジタル信号を音声信号11として1bit量子化手段61へ入力する。1bit量子化手段61は、入力されたアナログ信号またはデジタル信号をノイズシェーピング方式で1bitのデータ列であるデジタル信号(パルスの疎密波)に変換し、この1bitデータ列に変換されたデジタル信号の論理値“1”に対してHighレベルの出力に対応させ、論理値“0”に対してLowレベルの出力を対応させる。なお、1bit量子化手段61から出力される信号はノンリターンゼロ(NRZ;Non Return to Zero)信号である。
リターンゼロ手段62は、1bit量子化手段61から出力されるノンリターンゼロ信号がHighレベルのときにそのパルスの幅を例えば10%以上90%未満としたリターンゼロ(RZ、Return to Zero)の信号にし、ノンリターンゼロ信号がLowレベルのときは入力されたノンリターンゼロ信号をそのまま出力する。送信手段63はリターンゼロ手段62から出力された信号を赤外線で空間60へ出力する。受信手段64は送信手段63から出力された赤外線信号を空間60を介して受信する。受信手段64で受信された信号はスピーカ16を駆動するスピーカ駆動手段65へ入力され、スピーカ駆動手段65の出力によりスピーカ16を駆動する。
このように、本実施形態が特許文献1や特許文献2等と大きく異なるのはリターンゼロ手段62を有することである。
次に、図1に示したデータ通信システム内の各回路の動作をさらに詳しく説明する。音声信号11を1bit量子化手段61で量子化した値が図2(a)に示すように“10111”であったとすると、1bit量子化手段61からは図27(b)等と同様な図2(a)の出力波形が出力される。なお、図2(a)〜図2(c)及び図2(e)において縦軸は電圧であり横軸は時間である。
リターンゼロ手段62は、図2(b)に示したようにデューティが10%以上かつ90%未満なるクロックを内部で生成し、このクロックと1bit量子化手段61の出力波形との論理積をとる。その結果、リターンゼロ手段62からは図2(c)に示す波形が出力される。なお、このとき論理積は後述するように2入力AND回路で簡単に実現することが出来る。このリターンゼロ手段62から出力された信号を送信手段63に入力し、入力された信号に従って図2(d)に示すような発光タイミングで、赤外線を空間60に送出する送信手段63内の発光ダイオードを発光させる。
データ受信装置でこの赤外線を受信手段64内の受光ダイオードで受光すると、受光ダイオードの出力には、図2(e)に示すように、図2(c)に示すデータ送信装置側の波形と同じ出力信号が得られる。そこで、この出力信号をスピーカ駆動手段65へ入力し、スピーカ駆動手段65の出力によりスピーカ16を駆動することにより音声信号が再生される。
図3(a)〜(c)は、図28(a)〜(c)と同様の動作を本実施形態で行ったときにおける受信手段64内の受光ダイオードの出力と基準電圧Vrefの関係、および、受信手段64内の電圧比較器から出力される電圧波形を示している。なお、図3(a)〜(c)において縦軸は電圧であり横軸は時間である。図28(c)と同様に、図3(c)に示す実線は図3(a)のように“1”が連続して入力される場合に受信手段64内の電圧比較器から出力される電圧波形を示し、図3(c)に示す点線は図3(b)のように“0”が連続して入力される場合に受信手段64内の電圧比較器から出力される電圧波形を示している。
本実施形態では従来に比べて受光側のパルス幅が狭いため、図3(a)に示すように“1”が連続して入力されたとき、受光ダイオードの出力電圧の平均値である基準電圧Vrefは、図3(a)に点線で示したように図28(a)における基準電圧Vrefより小さくなる。一方、図3(b)に示すように“0”が連続して入力されたとき、基準電圧Vrefは図3(b)に点線で示すように図28(b)における基準電圧Vrefと同様である。このため、本実施形態では“1”が連続して入力されたときと“0”が連続して入力されたときの基準電圧Vrefの差が従来に比べて小さくなる。その結果、図28(a)〜(c)と同様にしてその後に“01”のデータが入力されたときに電圧比較器で“1”が検出されるときのタイミングのずれも小さくなり、ジッタを大幅に低減することが可能となる。
以上のように、従来技術で説明したようなシステムでは1bit量子化された信号をマンチェスタ符号等のジッタ抑圧のための既存の符号化技術を用いて送信できなかったためにジッタが生じていたが、本実施形態ではリターンゼロ手段を用いることによりジッタを抑圧して高品質の音声伝送が可能である。これが本実施形態が従来技術と大きく異なるところである。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態によるデータ通信システムでは、第1実施形態で説明した送信手段63と受信手段64がデジタルデータの赤外線通信規格IrDAの物理層であるFast IrDA Physical Layer (FIR)に従って通信するものである。
図4は本実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図であって、図1(第1実施形態)に示したものと同じ構成要素には同一の符号を付してある。図4では、図1の送信手段63及び受信手段64をそれぞれIrDA送信器91及びIrDA受信器92で構成している。本実施形態によるデータ通信システムの動作は、IrDA−FIRを利用している点を除いて第1実施形態によるデータ通信システムの動作と同じであるため、ここでは説明を省略する。
IrDA−FIRの物理層としては発光ピーク波長870nm、放射強度100mW/sr、伝送速度1Mbps〜4Mbps等が規定されている。ただし、本実施形態においては、伝送速度に関して1Mbps以下での伝送も可能である。IrDA−FIRはIrDA1.1として近年広くパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)の赤外線通信に用いられている高速赤外線データ伝送方式であって、後に示す第8実施形態のように、IrDA送信器91またはIrDA受信器92をパーソナルコンピュータで代用可能になるといった利点を有する。
また、本実施形態のようにデータ通信システム内の送受信手段としてIrDA送受信器を用いた場合、以下のような利点がある。第1実施形態で説明した受信手段64はデータ通信システム外の他の機器から送信される信号を受信する可能性があり、送信手段63がLowレベルを送信しているときに他の機器からHighレベルの信号を受信すると誤動作につながることがある。特に、本発明の各実施形態ではデータ送信装置とデータ受信装置との間でリターンゼロ信号を伝送しているため、ノンリターンゼロ信号に比べてLowレベルの期間が長く、他の機器からの信号が受信される確率が高くなる。
ここで、IrDAの物理層の規格としては、上述した伝送速度1Mbps〜4MbpsのFIR以外にも、伝送速度2.4kbps〜115.2kbpsのSIRおよび伝送速度576kbps〜1.152MbpsのMIRが存在する。そのためIrDAの規格では、FIRを用いた機器,SIRを用いた機器,MIRを用いた機器が混在できるように、各機器の受信手段内にフィルタを内蔵することを規定しており、それによって各機器が使用する伝送速度以外の信号を受信しないようにして混信を防止している。
本実施形態では受信手段64としてIrDA受信器92を用いているため、このIrDA受信器92に内蔵されているフィルタによって1Mbps〜4Mbps以外の伝送速度の信号を除去することができる。したがって、例えばテレビやオーディオ機器のリモコン装置といった他の機器から送信される赤外線による影響を受けずに済む。また、近年、IrDAの送受信ユニットは小型化が進んでいるため、データ送信装置およびデータ受信装置ともに小型化することが可能となる。さらに、IrDAではデューティが100%のデータは受け付けないが、本発明の各実施形態では図1の送信手段63の前段に設けたリターンゼロ手段62によってノンリターンゼロ信号をリターンゼロ信号に変換して送信手段63に入力している。このため、本実施形態のように送信手段63でIrDAに従った通信を行うにあたって、IrDA送信器91以外に特別な回路等を追加することなく送信手段63を実現できる。
なお、送受信手段としてIrDA送受信器以外のものを用いる場合にも、IrDA受信器と同様に受信手段64内にフィルタを設けることが好ましい。
〔第3実施形態〕
図5は本発明の第3実施形態によるデータ通信システムの構成を示したブロック図であり、図1(第1実施形態)に示したものと同じ構成要素には同一の符号を付してある。本実施形態では図1の構成において受信手段64とスピーカ駆動手段65の間にパルス幅拡張手段101を挿入している。このパルス幅拡張手段101により、リターンゼロ手段62により狭めたパルス幅を拡張して、元のノンリターンゼロ信号と同様の100%のデューティの波形または100%に近いデューティの波形に変換して1bit量子化手段61の出力と同様な波形を得るものである。こうした構成とすることによる利点について以下に説明する。
例えば、リターンゼロ手段62により1bit量子化手段61から出力されるノンリターンゼロ信号をデューティが50%のリターンゼロ信号にしたとすると、受信手段64の出力をスピーカ駆動手段65内のローパスフィルタを介して得られる信号振幅値は、デューティが100%のときの1/2となる。これにより、スピーカ16から出力される音声信号の音圧は6dB減衰する。そこで、本実施形態ではリターンゼロ手段62に加えてパルス幅拡張手段101を設け、リターンゼロ手段62で伝送する信号のパルス幅のデューティを小さくして伝送によるジッタを低減しつつ、パルス幅拡張手段101によりスピーカ駆動手段65に入力される信号のパルス幅を広げて、最大の音声信号の音圧が得られるようにしている。
図6は具体的なパルス幅拡張手段101の実現例を示した回路図である。以下、図7に示す波形図も参照して図6に示した回路の動作を説明する。なお図7において、縦軸は電圧、横軸は時間、実線は図6に示す入力端子111に与えられる入力In(受信手段64の出力)の電圧波形、点線は図6に示す出力端子113からスピーカ駆動手段65に出力される出力Outの電圧波形、一点鎖線は図6中のA点の電圧波形である。
図7に示すように、初期状態として時刻t30では入力InがLowレベル,A点の電位がHighレベル,出力OutがLowレベルであるものとする。この状態では、電源端子110に印加された電源電圧Vddにより抵抗114を通じて容量115が充電され電荷が蓄積された状態にある。そして、入力Inが時刻t31でHighレベルになると、NMOSトランジスタ116がオンになり、容量115に貯められていた電荷が放電され、時刻t32でA点の電位はGNDレベルになり出力OutはHighレベルになる。その後、時刻t33で入力InがLowレベルになるとNMOSトランジスタ116はオフになり、容量115及び抵抗114からなるCRの時定数に従い容量115が充電されてゆき、A点の電位が上昇してゆく。そして、時刻t34でA点の電位がインバータ117のしきい値を越えると出力OutはLowレベルとなる。このとき、CRの時定数を調整して出力Outのパルス幅Bが1bit量子化手段61から出力される信号のようにデューティ100%と同様になるようにすれば、パルス幅拡張手段101が実現できる。
〔第4実施形態〕
図8は本発明の第4実施形態によるデータ通信システムの構成を示したブロック図であり、図1(第1実施形態)又は図4(第2実施形態)に示したものと同じ構成要素には同一の符号を付してある。本実施形態は、第1実施形態で説明した図1の構成要素の中でスピーカ16以外の構成要素を具体的な回路にしたものである。すなわち、図1の1bit量子化手段61,リターンゼロ手段62,送信手段63,受信手段64の具体的な回路構成例として、図8ではそれぞれノイズシェーピングA/D変換器131,リターンゼロ回路132,IrDA送信器91(図4を参照),IrDA受信器92(図4を参照)を用いている。また、図1のスピーカ駆動手段65が図8ではバッファ135,インバータ136,差動ローパスフィルタ137及び差動ハイパスフィルタ138で実現される。
ノイズシェーピングA/D変換器131は、音声または音楽等のアナログの音声信号11をノイズシェーピング方式でデジタルの1bitデータ列に変換する。
リターンゼロ回路132は例えば図9(a)に示す回路で実現することができ、この場合におけるリターンゼロ回路132内の各部の電圧波形は図9(b)に示したものとなる。
図9(a)の構成ではリターンゼロ回路132から出力されるリターンゼロ信号のパルス幅がRCの時定数で定まる。初期状態として、入力端子140に与えられる入力InがLowレベルであるものとする。これにより、PMOSトランジスタ141はオンとなるためA点の電位はHighレベルとなり、インバータ144及び145を介したB点の電位もHighレベルとなる。また、このとき入力InがLowレベルであるため、AND回路146から出力端子147に出力される出力OutはLowレベルとなる。
この後、時刻t40で入力InがHighレベルになると、この時点ではB点の電位がHighレベルであるためAND回路146は出力OutとしてHighレベルを出力する。また、入力InがHighレベルであるためPMOSトランジスタ141がオフとなり、抵抗142及び容量143からなるRCの時定数で容量143が充電されてゆき、A点の電位が徐々に低下してゆく。そして、時刻t41でA点の電位がインバータ144のしきい値を下回ると、インバータ144の出力がHighレベルとなってインバータ145の出力であるB点の電位がLowレベルとなる。その結果、出力OutはLowレベルに戻る。この後、時刻t42で入力InがLowレベルになると、初期状態について説明したのと同様の動作がなされて初期状態と同じ状態に戻る。
あるいは、図10に示すような構成としても良い。この場合、AND回路152を用いてクロック信号101と1bit量子化手段61から出力される1bitデータ列とのANDをとることにより、図2(b)に示した波形のクロック信号101がHighレベルのときは1bit量子化手段61からのデータ値をそのまま通過させ、クロック信号101がLowレベルのときは1bit量子化手段61の出力によらず常に“0”が出力される。これにより、デューティ100%を含む信号(例えばNRZ等)が到来しても、図11に示すようなデューティを例えば50%にしたデータ列とすることが出来る。
なお、クロック信号101は例えば図12(a)に示すようなパルス発生回路151で実現することができ、この場合における図12(a)内の各部の電圧波形は図12(b)に示したものとなる。図12(a)に示すリターンゼロ回路ではパルス発生回路151が発生させるクロック信号のパルス幅で出力Outのパルス幅が定まる。すなわち、ノイズシェーピングA/D変換器131からの入力Inが時刻t45から時刻t48にわたってHighレベルであり、パルス発生回路151は時刻t46から時刻t47にわたってHighレベルのパルスをC点に出力する。このため、IrDA送信器132に出力される出力Outも時刻t46から時刻t47にわたってHighレベルとなる。
差動ローパスフィルタ137及び差動ハイパスフィルタ138は、いずれも音声・音楽帯(可聴帯域)を扱うフィルタであって、それらの具体的な構成および動作については、次の第5実施形態でさらに詳しく説明する。
次に、図8に示したデータ通信システムの動作を説明する。音声信号11はノイズシェーピングA/D変換器131に入力され、ノイズシェーピングA/D変換器131は音声信号11を1bitデータ列のノンリターンゼロデジタル信号に変換して出力する。この1bitデータ列のノンリターンゼロ信号はリターンゼロ回路132に入力されてリターンゼロ信号に変換される。このリターンゼロ回路132の出力はIrDA送信器91に入力され、IrDA送信器91はIrDA−FIRに従って870nmの赤外線を放射する。上述したようにIrDA送信器91としてはIrDA1.1等の規格を満たすIrDA送受信ユニット等を使用可能であり、放射された赤外線をIrDA送信器91と同じくIrDA1.1等の規格を満たすIrDA受信器92で受信し、IrDA受信器92の受信出力をバッファ135とインバータ136に入力して差動信号に変換する。そして、バッファ135とインバータ136の出力を差動ローパスフィルタ137に入力してシェーピングされた量子化雑音(詳細は後述)を除去する。また、差動ローパスフィルタ137の出力を差動ハイパスフィルタ138に入力してパルス周波数信号成分(詳細は後述)を除去する。そして、差動ハイパスフィルタ138の出力をスピーカ16に入力してスピーカ16から音声信号を出力する。
なお、バッファ135とインバータ136は図13のように3つのインバータ162、163、164でも構成可能である。これらインバータのうち、インバータ162及びインバータ163が図8のバッファ135に対応し、インバータ164が図8のインバータ136に対応している。
また、図8において差動ローパルフィルタ137と差動ハイパスフィルタ138を入れ替えても図8と同様の動作になる。
〔第5実施形態〕
本実施形態は、図8(第4実施形態)に示した差動ローパスフィルタ137及び差動ハイパスフィルタ138の具体的な回路構成例に係るものである。図14は本発明の第5実施形態による差動ローパスフィルタ137及び差動ハイパスフィルタ138の構成を示した回路図である。
図14に示したように、差動入力端子170Aと差動出力端子174Aの間に抵抗171A、コイル172A、容量173Aを直列に接続し、差動入力端子170Bと差動出力端子174Bの間に抵抗171B、コイル172B、容量173Bを直列に接続し、コイル172Aと容量173Aの接続点とコイル172Bと容量173Bの接続点の間に容量175を挿入している。また、差動出力端子174AとGNDの間に抵抗176Aを挿入し、差動出力端子174BとGNDの間に抵抗176Bを接続している。
本回路はRLCを用いたハイパスフィルタとローパスフィルタであるが、本発明の各実施形態によるデータ受信装置に適用することで、次に述べるような従来にはない特殊な効果を発揮する。
ノイズシェーピングA/D変換器131とリターンゼロ回路132で変換された音声信号11の波形は、図15で示すようにスペクトラム成分として音声信号成分、シェーピング雑音信号成分、パルス周波数信号成分を有している。これら信号成分の中でパルス周波数信号成分は他の信号成分より1桁以上大きく、また、このパルス周波数信号成分は音声信号成分を含まないため電力として消費すると無効電力になってしまう。このため、本実施形態ではコイル172A及びコイル172Bによるインダクタンス成分を入れている。パルス周波数信号成分の周波数帯は数MHzであるため、インダクタンスを含んだインピーダンスはこの周波数帯において非常に大きい。したがって、この周波数帯ではコイル172A及びコイル172Bの作用により電流が流れず、パルス周波数信号成分による電力消費は非常に少なくなる。
しかし、いま述べたようなインダクタンスによるフィルタだけでは、音声信号成分の近傍以上の領域に分布するシェーピングされた量子化雑音(図15中のシェーピング雑音信号成分)の中の、特に音声信号成分の近傍の部分を除去することが困難になる。これは、コイル172Aと容量175で構成されるフィルタの減衰量が1/(4πLC)で表わされ、f(fは周波数、Lはコイル172Aのインダクタンス、Cは容量175のキャパシタンス)に比例するためである。そこで本実施形態では、音声信号成分の近傍の部分におけるシェーピング雑音信号成分を除去するために、抵抗171A及び抵抗171Bならびに容量175から成るRCのローパスフィルタを設けている。
また、抵抗171A及び抵抗171Bとコイル172A及びコイル172Bはそれぞれ直列に接続されており、差動入力端子170A及び170Bから見て容量175の手前にある。このため、抵抗171A及び抵抗171Bに流れるパルス周波数信号成分の電流はコイル172A及びコイル172Bで非常に小さく制限されており、抵抗171A及び抵抗171Bでのパルス周波数信号成分の電力消費はない。一方、第4実施形態のようにスピーカ駆動手段65をバッファ135とインバータ136で構成すると、IrDA受信器92が光を受光していないときはバッファ135の出力は電源レベルになり、インバータ136の出力はGNDレベルになっている。
ここで、一般に用いられているダイナミック形スピーカはインダクタンス成分であるため直流電流に対しては非常に低いインピーダンスを示す。また、コイル172A及びコイル172Bも直流に対しては低い抵抗を示すため、IrDA受信器92が信号を受けていない場合、スピーカ16およびスピーカ駆動手段を構成しているバッファ135及びインバータ136には大きな直流電流が流れてしまう。このため、本実施形態では容量173A及び容量173Bならびに抵抗176A及び抵抗176Bでハイパスフィルタを構成して直流電流が流れるのを防止している。
このように、ノイズシェーピングされリターンゼロ化された信号をバッファ135とインバータ136に与えてスピーカ16を駆動する場合には、上述したようなフィルタをスピーカ駆動手段とスピーカ16の間に挿入することにより、通常の回路にLRCフィルタを挿入する場合よりも大幅に電力を低減できる。
なお、図14において、抵抗171A及び抵抗171Bの代わりに、低周波領域で抵抗171A及び抵抗171Bと同等のインピーダンスを示す値の大きなインダクタンスのコイル172A及びコイル172Bを用いても同等の効果が得られる。
また、図8において差動ローパルフィルタ137と差動ハイパスフィルタ138を入れ替えた場合の具体的回路は図16のようになる。なお、図16において図14と同じ構成要素には同一の符号を付している。図16から明らかなように、容量173A及び容量173Bならびに抵抗176A及び抵抗176Bからなる差動ハイパスフィルタが差動入力端子170A及び170B側に配置され、抵抗171A及び抵抗171Bならびにコイル172A及びコイル172Bならびに容量175からなる差動ローパスフィルタが差動出力端子174A及び174B側に配置されている。
〔第6実施形態〕
第5実施形態で説明したように、差動ローパスフィルタ137及び差動ハイパスフィルタ138をスピーカ16の前段に設けることが望ましいが、本発明はこうした構成に限定されるものではない。
例えば、スピーカ駆動手段65とスピーカ16の間に、図14または図16に示したものとは異なる構成を持ち、容量と抵抗またはコイルにより構成されたローパスフィルタまたはハイパスフィルタあるいはその両者を挿入してもよい。
あるいは、図17に示すようにローパスフィルタまたはハイパスフィルタを省略して、例えば図13に示した構成を持つスピーカ駆動手段65をスピーカ16に直結しても良い。これにより、低入力インピーダンスのスピーカ16を差動で駆動するためにはインバータ3個で非常に簡易に駆動可能である。
また、上述した説明ではスピーカ16を差動で駆動していたが、本発明はこうした構成に限定されるものではなく、例えば図18に示すようにスピーカ駆動手段65を単一のインバータ261で実現しても良い。この場合には、受信手段64から出力されるパルス列でスピーカ16をそのまま駆動すれば良く、低入力インピーダンスのスピーカを駆動する場合にはインバータ1個で非常に簡易に駆動可能である。
〔第7実施形態〕
第1実施形態の説明では、リターンゼロ手段62から出力されるリターンゼロ信号のデューティを10%以上90%未満としたが、こうした範囲に限定されるものでなく、理論的には0%及び100%以外のデューティであれば良い。
ただ、消費電力の観点からすると、リターンゼロ手段62やリターンゼロ回路132から出力される信号のデューティをなるべく小さくして、例えば10%以上50%以下に規定することが好ましい。これによりIrDA送信器91内に設けた発光ダイオードの駆動電力を大幅に低減できる。現在、ノイズシェーピングA/D変換器131およびリターンゼロ回路132をあわせても数十mWで動作させ得るのに対し、IrDA1.1規格の赤外線発光器でデューティ100%の赤外線を放射すると1W以上の消費電力を必要としてしまう。そこで、例えばリターンゼロ回路132から出力される信号のデューティを25%にすれば、赤外線発光器での消費電力は250mWと1/4に削減することが可能となる。これは上述した各実施形態によるリターンゼロ手段又はリターンゼロ回路を用いることによる従来にはない大きな特長である。
また、雑音特性の観点からすると、リターンゼロ手段62やリターンゼロ回路132から出力される信号のデューティを40%未満とすることでより良い雑音の抑圧効果が得られる。したがって、デューティを例えば5%以上40%未満とすることが好ましい。
さらに、回路設計上の観点からはデューティを75%,50%,25%など{(m/2)×100}%(m,nはm<2を満たす自然数)にすると都合が良い。
〔第8実施形態〕
本実施形態では、IrDA規格の赤外線送受信器が一般のパーソナルコンピュータや小型PDA等に搭載されていることから、例えば図1(第1実施形態)の1bit量子化手段61およびリターンゼロ手段62をアプリケーションソフトで実現し、送信手段63としてパーソナルコンピュータに搭載されているIrDA送信器から送信するものである。図19は本実施形態によるデータ通信システムのうち、データ送信装置の構成を示したブロック図である。なお、データ受信装置の構成は上述した各実施形態のものと同じである。
パーソナルコンピュータ190は、自身のメモリまたはディスク等の記憶体の中に音声または音楽をデジタル化した音声ファイル191と、この音声ファイル191に記憶されているデジタルデータを読み出して、ソフトウェアプログラムでノイズシェーピング処理を施す1bit量子化プログラム192と、ノイズシェーピング処理した1bitデータ列の各々のbitの間に“0”のデータを挿入するゼロ挿入プログラム193と、図8に示したものと同様のIrDA送信器91を有している。なお、ゼロ挿入プログラム193は1bitデータ列の各bitの前に“0”のデータを挿入する。あるいは、ゼロ挿入プログラム193は1bitデータ列の各bitの後に“0”のデータを挿入する。そして、ゼロ挿入プログラム193による処理がなされた出力データをノイズシェーピング周波数の2倍の速度でIrDA送信器91から出力する。これにより、デューティ50%のノイズシェーピング処理された1bitデータ列をFIRに従ってIrDA送信器91から出力することができる。
本実施形態の構成を用いると、パーソナルコンピュータに内蔵されているIrDAと通信の物理レイヤーを同一にできるため、パーソナルコンピュータ上で動作するソフトウェアによりI/O機器を付加することなくデータ送信装置を実現することが可能である。つまり、データ送信装置としては特別なハードウェアを必要とせず、前記機能を有するアプリケーションソフトをパーソナルコンピュータにインストールするだけで上述した各実施形態におけるデータ送信装置が構成可能となる。
なお、図19ではゼロ挿入プログラム193の出力を直接IrDA送信器91に与えているが、本発明はこうした形態に限定されるものではない。例えば、図20に示すようにゼロ挿入プログラム193とIrDA送信器91の間に音声ファイル194を設け、ゼロ挿入プログラム193による処理がなされたデータをいったん音声ファイル194に蓄積しておいて、適当なタイミングで音声ファイル194に蓄積されたデータを読み出してIrDA送信器91から送信するようにしても良い。
また、上述した説明ではデューティを50%とした場合について説明したが、これを一般化して、p(pは自然数)個の“0”を挿入するとともに、出力データをノイズシェーピング周波数の(p+1)倍の速度でIrDA送信器91から出力させるようにすれば{100/(p+1)}%のデューティが得られる。したがって、pの値を適宜設定することで所望のデューティを得ることができる。
また、上述した説明では1bit量子化手段61及びリターンゼロ手段62をソフトウェアプログラムで実現したが、リターンゼロ手段62だけをソフトウェアプログラムで実現するようにしても良い。
また、1bit量子化プログラム192やゼロ挿入プログラム193をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
また、上記各プログラムは、これらプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する伝送媒体は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
〔第9実施形態〕
上述した各実施形態では赤外線を用いたデータ通信システムを例に挙げて説明したが、本発明はこうした構成に限定されるものではなく、赤外線に代えて光(可視光線)、紫外線、電波、磁気波等を用いても良い。すなわち、図1に示した送信手段63は、1bitデジタルデータ列を予め定められた変調方式により変調して光、紫外線、電波、磁気波等を空中等に放出するものであれば良い。また、図1に示した受信手段64は、空中等に放出された光、紫外線、電波、磁気波等を受信し、これを復調して元の1bitデジタルデータ列を得るものであれば良い。
図21は本発明の第9実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図であって、図1(第1実施形態)に示したものと同じ構成要素には同一の符号を付してある。本実施形態では、図1における送信手段63としてリターンゼロ手段62から出力される信号をFSK、ASK(Amplitude Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)等の方式で変調して送信するための(RF送信回路+アンテナ)263を有する送信器を用いるとともに、図1における受信手段64としてFSK、ASK、PSK等の方式で復調し受信するための(RF受信回路+アンテナ)264を有する受信器を用いるものである。これら送受信器は従来の電波によるデータ送受信ユニットを用いて構成可能である。本実施形態におけるデータ通信システムの動作は、第1実施形態のような赤外線ではなく電波を用いて行う点を除けば第1実施形態におけるデータ通信システムの動作と同じである。
〔第10実施形態〕
図22は本発明の第10実施形態によるデータ通信システムの構成を示したブロック図であって、図1(第1実施形態)に示したものと同じ構成要素には同一の符号を付してある。本実施形態は、データ通信システムに対する入力がアナログ信号ではなく、音声や音楽等のアナログ信号がバイナリー変換された多数bitのデジタル信号(図中のデジタル音声信号251)の場合である。また、本実施形態では図1に示した1bit量子化手段61として、多数bitのデジタル信号を1bitデジタルデータ列に変換する1bitノイズシェーピング量子化器271を用いるものである。本実施形態におけるデータ通信システムの動作は、多数bitのデジタル信号が入力される点を除いて第1実施形態におけるデータ通信システムの動作と同じである。
以上述べた各実施形態においては、スピーカを出力装置として用いた音声または音楽信号の場合について説明したが、音声信号以外のアナログデータ、例えばアナログ的に変動するデータの測定の場合にはスピーカの代わりにペンレコーダ等を用いて本発明を適用することが出来ることは言うまでもない。
以上、本発明の各実施形態を詳述したが、具体的な構成は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明発明の要旨を逸脱しない範囲の構成等も含まれる。例えば、上述した実施形態を適宜組み合わせるようにしても良いのは勿論である。
本発明の第1実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態によるデータ通信システムの動作を示す図であって、(a)は1bit量子化手段の出力電圧波形、(b)はリターンゼロ手段が内部で発生させるクロックの電圧波形、(c)は図2(a)に示す信号波形と図2(b)に示す信号波形の論理積をとって得られるリターンゼロ手段の出力電圧波形、(d)は送信手段内の発光ダイオードの発光タイミング、(e)は受信手段内の受光ダイオードの出力電圧波形である。 本発明の第1実施形態において同一のデータが連続してデータ通信システムに入力されたときの受光部の動作を示した図であって、(a)は“1”が続いたときの基準電圧Vrefの動きを示す電圧波形、(b)は“0”が続いたときの基準電圧Vrefの動きを示す電圧波形、(c)は受信手段内の電圧比較器の出力電圧波形である。 本発明の第2実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 図5に示すパルス幅拡張手段の具体的実現例を示した回路図である。 図6に示した回路の動作を示す波形図である。 本発明の第4実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 (a)は、図8に示すリターンゼロ回路の第1の具体的構成例を示す回路図であり、(b)は、図9(a)に示す回路の動作を示す波形図である。 図8に示すリターンゼロ回路の第2の具体的構成例を用いたデータ送信装置の構成を示すブロック図である。 図10に示した回路の出力波形を示す波形図である。 (a)は、上記リターンゼロ回路の第2の具体的構成例を示す回路図であり、(b)は、図12(a)に示す回路の動作を示す波形図である。 図8に示したバッファ及びインバータからなる回路を3つのインバータで構成したときの回路図である。 本発明の第5実施形態によるデータ通信システムにおける差動ローパスフィルタ及び差動ハイパスフィルタの構成を示した回路図である。 ノイズシェーピングA/D変換器とリターンゼロ回路を介した出力信号のパワースペクトラムの例を示した図である。 本発明の第5実施形態によるデータ通信システムにおける差動ローパスフィルタ及び差動ハイパスフィルタの他の構成例を示した回路図である。 本発明の第6実施形態によるデータ通信システムの構成を示したブロック図であって、スピーカ駆動手段を3個のインバータで実現して差動で駆動するようにした場合である。 本発明の第6実施形態によるデータ通信システムの他の構成例を示したブロック図であって、スピーカ駆動手段を1個のインバータで実現した場合である。 本発明の第8実施形態によるデータ通信システムにおけるデータ送信装置側に係る構成を示したブロック図である。 本発明の第8実施形態によるデータ通信システムにおけるデータ送信装置側に係る他の構成例を示したブロック図である。 本発明の第9実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第10実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 従来のアナログデータ送受信系を示すブロック図である。 シリアルデータ列の1例を示すデータ構成図である。 図23に示す従来のアナログデータ送受信系に改良を加えた従来のデータ通信システムの構成例を示すブロック図である。 図25に示したデータ通信システムの具体的構成例を示したブロック図である。 図26に示した赤外線LED及び受光ダイオードの動作を示した図であって、(a)は赤外線LEDの発光タイミングを示し、(b)は受光が強いときの受光ダイオードの出力電圧を示し、(c)は受光が弱いときの受光ダイオードの出力電圧を示している 図26に示す従来のデータ通信システムに対して、同一のデータが連続して入力されたときの受光部の動作を示す図であって、(a)は“1”が続いたときの基準電圧Vrefの動きを示す波形図、(b)は“0”が続いたときの基準電圧Vrefの動きを示す波形図、(c)は図26に示す電圧比較器の出力電圧を示す図である。 マンチェスタ符号を用いたときの発光ダイオードおよび受光ダイオードの動作を示した図であって、(a)は発光ダイオードへの入力電圧を示す波形図、(b)は発光ダイオードの発光タイミングを示す図、(c)は受光ダイオードの出力電圧を示す波形図である。
符号の説明
11 音声信号
16 スピーカ
60 空間
61 1bit量子化手段
62 リターンゼロ手段
63 送信手段
64 受信手段
65 スピーカ駆動手段
91 IrDA送信器
92 IrDA受信器
101 パルス幅拡張手段
131 ノイズシェーピングA/D変換器
132 リターンゼロ回路
135 バッファ
136 インバータ
137 差動ローパスフィルタ
138 差動ハイパスフィルタ
151 パルス発生回路
152 AND回路
162〜164 インバータ
170A,170B 差動入力端子
174A,174B 差動出力端子
171A,171B,176A,176B 抵抗
172A,172B コイル
173A,173B,175 容量
190 パーソナルコンピュータ
191,194 音声ファイル
192 1bit量子化プログラム
193 ゼロ挿入プログラム
261 インバータ
263 RF送信回路+アンテナ
264 RF受信回路+アンテナ
271 1bitノイズシェーピング量子化器

Claims (9)

  1. 送信側において、音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号をノイズシェーピング方式で1bitデータ列からなるノンリターンゼロのデジタル信号に変換し、
    前記送信側において、変換された前記デジタル信号の“1”に対してHighレベルを対応させるとともに“0”に対してLowレベルを対応させ、Highレベルのときはノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅を持つリターンゼロ信号にして出力し、LowレベルのときはそのままLowレベルを出力し、
    前記送信側において、該出力された信号を無線信号として送信し、
    受信側において、前記送信側からの前記無線信号を受信し、
    前記受信側において、受信された信号から得られる電気信号を楽音出力手段に入力し、楽音信号として出力することを特徴とするデータ通信方法。
  2. 音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号をノイズシェーピング方式で1bitデータ列からなるノンリターンゼロのデジタル信号に変換する1bit化手段と、
    変換された前記デジタル信号の“1”に対してHighレベルを対応させるとともに“0”に対してLowレベルを対応させ、Highレベルのときはノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅を持つリターンゼロ信号にして出力し、LowレベルのときはそのままLowレベルを出力するリターンゼロ手段と、
    該リターンゼロのデジタル信号を無線信号として出力する無線送信手段と
    を具備することを特徴とするデータ送信装置。
  3. 前記無線送信手段は、デジタル赤外線通信規格であるFast IrDA Physical Layer (FIR)の物理層にのっとって前記リターンゼロのデジタル信号を送信する赤外線送信手段であることを特徴とする請求項2記載のデータ送信装置。
  4. 前記リターンゼロ手段は、Highレベルのときの前記リターンゼロのデジタル信号のパルス幅をノンリターンゼロ信号のパルス幅の10%以上90%未満にすることを特徴とする請求項2記載のデータ送信装置。
  5. 前記リターンゼロ手段は、Highレベルのときの前記リターンゼロのデジタル信号のパルス幅をノンリターンゼロ信号のパルス幅の5%以上40%未満にすることを特徴とする請求項2記載のデータ送信装置。
  6. 音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号に対してノイズシェーピング処理を行うことにより得られる1bitデータ列の各々のbitの間に“0”のデータをp個(pは自然数)挿入するゼロ挿入手段、
    前記“0”のデータが挿入された1bitデータ列を前記ノイズシェーピング処理で使用されるノイズシェーピング周波数の(p+1)倍の速度で無線送信手段に送出することで、Highレベルのパルス幅がノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅の{100/(p+1)}%であるリターンゼロのデジタル信号を光無線信号により送信させる送信手段、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とするデータ送信プログラム。
  7. 前記アナログ信号または前記デジタル信号に対して前記ノイズシェーピング処理を行って前記1bitデータ列を生成する1bit量子化手段、
    としてさらにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項6記載のデータ送信プログラム。
  8. 音声もしくは音楽のアナログ信号または音声もしくは音楽をデジタル化したデジタル信号を1bitデータ列からなるデジタル信号に変換した信号であって、論理値“1”に対してノンリターンゼロ信号のパルス幅よりも小さいパルス幅のHighレベルが割り当てられるとともに論理値“0”に対してLowレベルが割り当てられたリターンゼロのデジタル信号を無線信号で受信する無線受信手段と、
    前記無線受信手段から出力された前記デジタル信号の入力を受け、ノンリターンゼロ信号のHighレベルのパルス幅に対して100%未満のパルス幅を持つHighレベルのパルス幅を、前記ノンリターンゼロ信号と同じ100%のパルス幅または100%近傍のパルス幅に拡張したデジタル信号に変換するパルス幅拡張手段と、
    前記パルス幅拡張手段により変換された前記デジタル信号を電気信号として生成する駆動手段と
    前記駆動手段により生成された電気信号の入力を受け、当該電気信号を楽音信号として出力する楽音出力手段と、
    を具備することを特徴とするデータ受信装置。
  9. 前記無線受信手段は、デジタル赤外線通信規格であるFast IrDA Physical Layer (FIR)の物理層にのっとって前記リターンゼロのデジタル信号を無線で受信する赤外線受信手段であることを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
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