JPH11205224A - ディジタル光通信信号の変調方法、光通信方法、及び光送信装置 - Google Patents
ディジタル光通信信号の変調方法、光通信方法、及び光送信装置Info
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- JPH11205224A JPH11205224A JP10006419A JP641998A JPH11205224A JP H11205224 A JPH11205224 A JP H11205224A JP 10006419 A JP10006419 A JP 10006419A JP 641998 A JP641998 A JP 641998A JP H11205224 A JPH11205224 A JP H11205224A
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- H04L27/04—Modulator circuits; Transmitter circuits
Abstract
スペクトルの高周波成分密度を減少させる。 【解決手段】 ベースバンド成分の直流レベルが一定で
ある変調方式を用いて光パケット通信を行う際、前記パ
ケットの前部に、そのベースバンド成分が0からVまで
緩やかに変動する冗長信号をもち、及び/又は、前記パ
ケットの後部に、そのベースバンド成分がVから0まで
緩やかに変動する冗長信号を持つことを特徴とする。
Description
機器、情報機器等に用いられるディジタル光通信用信号
の変調方法及びそれを用いた変復調装置に関する。
応じて副搬送波の振幅、位相、周波数のいずれかを変化
させ送出する方式が用いられることが多いが、このよう
な方式を、副搬送波を利用しない方式(ベースバンド変
調方式)と対比して、キャリアバンド変調方式と呼ぶ。
ここで副搬送波とは、ある周期で光をオンオフさせるこ
とにより疑似的に作られる搬送波を指す。副搬送波は単
純にオンオフする光の矩形波で代用される場合が多い。
るのが振幅を変化させる方式で、これをASK(振幅シ
フトキーイング)方式と呼ぶ。ASKの中でも最も簡単
な方式は、一定の振幅と振幅ゼロの2種類の振幅を用い
る場合であり、これを特にOOK(オンオフキーイン
グ)と呼ぶ。また、RZ変調方式、PPM変調方式、マ
ンチェスタ変調方式等のベースバンド変調方式の出力信
号に副搬送波を掛け合わせて送出する変調方式を考える
こともでき、これらも広い意味でASK変調方式であ
る。これらの変調波形を図33に示す。副搬送波の位相
あるいは周波数を変化させる変調方式をそれぞれPSK
(位相シフトキーイング)方式、FSK(周波数シフト
キーイング)方式と呼ぶ(PSK、FSK変調波形を図
34に示す。)。
トル)キャリアバンド変調方式のスペクトルは、副搬送
波周波数を中心とする周波数帯域にメインローブを持
つ。FSK方式のように複数の副搬送波周波数を用いる
方式は各々の副搬送波周波数を中心とする周波数帯域に
複数のメインローブを持つ。キャリアバンド変調方式の
メインローブの片側帯域幅は通常はその変調方式で使用
する最小の「副搬送波無変化時間」の逆数となる。
ASK変調方式のスペクトル)特にベースバンド変調方
式に副搬送波を掛け合わせたASK変調方式のスペクト
ルは、副搬送波を中心とする周波数帯域に元のベースバ
ンド変調方式のスペクトルをシフトしたものとなる。た
だしこの際に、ベースバンド変調方式のスペクトルが全
て高周波帯域にシフトする訳ではなく、ある程度のベー
スバンド変調方式のスペクトルは低周波帯域にそのまま
不要輻射として残ることになる。NRZ変調変調方式に
副搬送波を掛け合わせたASK変調方式のスペクトルを
図35に示す。
PSK/FSK変調方式のスペクトル)一方、PSK方
式やFSK方式ではASK方式と異なり低周波帯域にス
ペクトルは出現しない。しかしこれらの方式はASK方
式と比べると一般に消費電力が大きくなり、かつ受信回
路構成も複雑になるため、光通信界においてはASK方
式かベースバンド方式が好んで用いられる。
信方式及びASK通信方式においては一般に低周波領域
にビットレート以上の帯域幅のメインローブを持つスペ
クトルが出現することになる。したがって複数の通信方
式が混在する場合にはこれらの相互干渉が問題であっ
た。
付近の副搬送波を用いて1Kbps程度のビットレート
のASK通信方式を採用しており、そのスペクトルは4
0KHz付近を中心に片側2KHz程度のメインローブ
を持っている。ここで新しく別の方式で75Kbps程
度の通信を行いたい場合を考えると、ベースバンド変調
方式を採用してもASK通信方式を採用しても、0Hz
〜75KHz程度までの全低周波帯域に信号スペクトル
が出現することになり、リモコンの光通信を妨害するこ
とになる。それゆえ、従来のベースバンド変調方式ある
いはASK変調方式では、75Kbpsの通信を行いな
がら40KHzにおけるリモコンとの干渉を取り除くこ
とは困難であった。
の問題を解決するために、例えば、従来のベースバンド
方式に変わる符号化方式として、現在米国赤外線通信標
準化団体IrDAで標準化が進められているIrBUS
方式では、16PSM符号化方式を提案している。この
符号化方式は4ビットのデータを8個のスロットをもつ
16個のシンボルに割り当てる。
スバンド信号に1.5MHz副搬送波を掛け合わせるこ
とにより、家電用リモコンが通常使用する副搬送波のピ
ーク電力スペクトル帯域である36KHz〜40KHz
の間に電力スペクトルの谷間をつくり、相互干渉を軽減
する方式である(図19、20、21)。これにより、
従来のベースバンド方式やASK方式を使う場合より
も、相互干渉を1/2程度に押さえることができる。
方式の光信号波形を構成する成分とそれら成分によって
発生する電力スペクトルについて考察する。
出力される交流成分である。しかし、光信号の場合は、
電波の場合と異なり、光のオンオフで擬似的に搬送波を
生成する(副搬送波)ために、正の方向にしか出力され
ない。
2の直流と、振幅A/2の正弦波(もしくは矩形波)を
合成したものと見ることができる。ここで前者を本副搬
送波の直流成分、後者を副搬送波成分と定義する。
変調方式で定義されるシンボル単位で直流成分と副搬送
波成分に分割することができる。ここで、光信号全体に
含まれる各副搬送波シンボルの副搬送波成分を時系列順
につなぎあわせた波形を、前記光信号の副搬送波成分と
定義する。同様に、光信号全体に含まれる各副搬送波シ
ンボルの直流成分を時系列順につなぎあわせた波形を、
前記光信号のベースバンド成分と定義する。
イアスレベルがすべて等しいとき、光信号のベースバン
ド成分は直流レベルが一定あると表現する。
ると、図19に示すように、1.5MHz副搬送波成分
とベースバンド成分に分解される。
スバンド成分によって発生する電力スペクトルを図21
に示す。
合わせる前の16PSM符号化方式のベースバンド信号
であり、上述したように、この信号成分のスペクトルが
低周波帯に残る不要輻射となる。
使用する中心周波数帯域に対する不要輻射を押さえられ
ているが、リモコン受光機の感度は非常に高く、中心周
波数から離れた周波数に対してもある程度の感度を有す
るため、16PSM方式を用いてもリモコンとの相互干
渉の問題を完全に解決できない。
あり、この問題は、従来のASK変調信号を使用してい
る限り発生する。
FSK変調方式やPSK変調方式では、ベースバンド成
分の直流レベルが一定であるため上記の問題は発生しな
い。 しかし、実際の光通信では、データをあらかじめ
決められたデータ量に分割しパケット化して通信を行
う。例えばIrBUS方式においては、13.8ms周
期内で複数個のパケット通信が行われる。
z副搬送波を用いたFSK変調方式のパケットを、Ir
BUS方式と同様に13.8ms周期で2つのパケット
を送信するパケット通信を行なったときの波形である。
パケット送信時の波形を解析すると、(c)1.5MH
z/1MHz副搬送波成分と(d)ベースバンド成分、
(e)パケットが送信されるパターンに分解できる。こ
こでは、特に、(d)ベースバンド成分に(e)パケッ
ト送信パターンを掛け合わせた結果発生するベースバン
ド成分に注目し、これをパケット送信ベースバンド成分
と呼ぶことにする。
クトルは、連続出力時のFSK信号のように、DC部の
みに集中せず低周波領域にすそのをもち、このサブロー
ブがリモコンのメインローブと相互干渉し、通信効率を
大幅に悪化させる。このサブローブはパケット通信時の
送信パターンに依存しているため、どのような変調方式
を用いても、パケット通信を行う限り必ず発生する。
るディジタル光通信信号の変調方法は、ASK変調方式
で変調を行うディジタル光通信信号の変調方法におい
て、光信号を副搬送波成分とベースバンド成分に分解し
たとき、ベースバンド成分は、その直流レベルが一定で
あることによって上記課題を解決する。
信信号の変調方法は、請求項1のASK変調方式で変調
を行うディジタル光通信信号の変調方法において、副搬
送波光信号が出力されていない箇所に、副搬送波の主信
号の振幅の半分の振幅でDCバイアスをかけてなること
によって上記課題を解決する。
信信号の変調方法は、請求項1のASK変調方式で変調
を行うディジタル光通信信号の変調方法において、副搬
送波光信号が出力されていない箇所に、副搬送波の主信
号とは周波数が異なる副搬送波を送信することによって
上記問題を解決する。
請求項1乃至3のいずれかの方法で変調されたディジタ
ル光通信信号を用いて、パケットを構成し、光通信を行
う際、前記パケットの前部に、そのベースバンド成分が
0からVまで緩やかに変動する冗長信号を持ち、及び/
又は、前記パケットの後部に、そのベースバンド成分が
Vから0まで緩やかに変動する冗長信号を持つことによ
って上記課題を解決する。
請求項4に記載の光通信方法を用いて光パケットを送信
する光送信装置において、パケット前部、及び/又は、
パケット後部に冗長信号を持つパケットを生成する通信
制御回路部と、該通信制御回路部によって生成されたパ
ケットを電気信号から光信号に変換する光素子駆動回路
と、前記通信制御回路部によって制御され、光素子の光
振幅レベルを操作するための光振幅レベル決定回路と、
を備えたE/O変換回路部と、を、少なくとも備えてな
ることによって上記課題を解決する。
請求項5に記載の光送信装置において、前記E/O変換
回路部の光振幅レベル決定回路は、少なくともローパス
フィルタとスイッチとで構成され、前記ローパスフィル
タは、その立ち上がり/立ち下がり時間が前記冗長信号
の時間長に比べて小さく、前記スイッチは、前記ローパ
スフィルタに対する電源の供給、遮断又は蓄電、放電を
操作するものであり、且つ、前記E/O変換回路部の光
素子駆動回路は、その光素子がLEDであって、LED
電流制限抵抗と、LED駆動回路とを少なくとも備え、
前記E/O変換回路部に付加される電圧が前記ローパス
フィルタを通して前記LED駆動回路に与えられてな
り、前記通信制御回路部は、前記パケット前部に冗長信
号が有る場合に、前記冗長信号送出開始と同時にローパ
スフィルタに電源を供給し、前記パケット前部に冗長信
号が無い場合に、予めローパスフィルタを蓄電すると共
に、前記パケット後部に冗長信号が有る場合に、冗長信
号送出開始と同時にローパスフィルタの電源を遮断し、
前記パケット後部に冗長信号が無い場合に、パケット終
了と同時にローパスフィルタを放電するようローパスフ
ィルタのスイッチを操作してなることによって上記問題
を解決する。
請求項5又は6に記載の光送信装置において、前記パケ
ット前部、及び/又は、パケット後部の冗長信号は、D
Cバイアス信号又はFSKバイアス信号が用いられてな
ることによって上記課題を解決しうる。
前記パケット前部、及び/又は、パケット後部の冗長信
号は、データ復調処理の際、無視される信号パターンシ
ンボルを用いてなることによって上記問題を解決する。
変調方式、又はPSK変調方式にすることが好ましい。
また、更に変調方式をDCバイアスされたASK変調方
式、又はFSKバイアスされたASK変調方式とするこ
とが更に好ましい。このように構成することによって、
既存のPSK、FSK変調方式パケット通信システムに
おいて、受信機を従来のものを使用しながら、なおかつ
リモコンとの相互干渉を軽減できる。特に、変調方式を
FSKバイアスされたASK変調方式とすることによ
り、最も簡単な回路構成で本発明を実現できる。
実施の形態)ASK変調方式で変調を行う光通信方法に
おいて、副搬送波光信号が出力されていない箇所に、副
搬送波の主信号の振幅の半分の振幅の直流成分を送出す
る方法をDCバイアスと呼ぶことにする。
に示す光送信装置で生成できる。
01)は2つのLED駆動回路で構成される。一つは従
来のIrBUS電気信号(501)を光変換するために
使用され、もう一つはDCバイアス電気信号(500)
を光変換するために使用される。それぞれのLED駆動
回路で使用されるLED、トランジスタは同じ電気的特
性を持つものが使用されている。DCバイアス電気信号
(500)が入力されるLED駆動回路のLED電流制
限抵抗(202)の値は、IrBUS電気信号(50
1)が入力されるLED駆動回路のLED電流制限抵抗
(203)の値に対し2倍になるよう調整されている。
このため、LED(204)には、LED(205)に
流れる電流の1/2の電流しか流れない。従って、図2
6のように、IrBUS光信号(503)は、DCバイ
アス光信号(502)の振幅に対し、2倍の振幅で出力
される。
26に示す。
イアスASK信号を生成できる。
することによってDCバイアスを掛けるためのLED駆
動回路である。トランジスタ(304)はLED電流制
限抵抗(302)への電源のオンオフを制御するのに使
用される。トランジスタのコレクタ−エミッタ間の電圧
降下は0.1V程度であるため、ここでは、同じ値のL
ED電流制限抵抗(302、303)を使用している。
28に示す。
Cバイアスが掛けられたIrBUS信号(601)と、
この信号と同期しながら、副搬送波のときはH、DCバ
イアス成分のときはHとなるLED電流制限抵抗制御信
号(600)を出力する。
トランジスタ(304)を駆動しており、DCバイアス
IrBUS信号(601)が副搬送波のときのみ、LE
D電流制限抵抗(302)を有効にするため、副搬送波
成分の時のLED電流制限抵抗値は、DC成分の時のL
ED電流制限抵抗値に対し、1/2の値になる。
(305)に流れる電流は、DC成分のときの2倍の電
流が流れる。従って、副搬送波成分の光振幅はDC成分
の光振幅の2倍になり、図28cで示す光信号を得られ
る。
形態)ASK変調方式で変調を行う光通信方法におい
て、副搬送波光信号が出力されていない箇所に、主信号
で使用している周波数とは異なる副搬送波を送出する方
法を、ここではFSKバイアスと呼ぶことにする。FS
KバイアスされたASK信号は、図5のような論理回路
で生成できる。ASK信号(21)は、ベースバンド信
号(17)と副搬送波A(18)との論理積で生成され
る。
ド信号(17)の反転出力、パケットイネーブル信号
(19)と副搬送波Bとの論理積をとることでを生成で
きる。ASK信号(21)とFSKバイアス成分(2
2)との論理和を取ることでFSKバイアスASK信号
(23)を生成できる。図5の回路によって生成される
信号を図6に示す。
ンド成分が一定であるキャリアバンド変調方式で変調さ
れたパケットの送信で発生するベースバンド成分の電力
スペクトルが高周波成分を含むのは、パケットの開始時
と終了時においてベースバンド成分が急峻に変動してい
るためである。本変調方法ではこのベースバンド成分の
変動を緩やかにすることにより、パケット送信で発生す
る電力スペクトルの高周波成分の密度を減少させること
を目的とする。
の、光送信装置である。通信制御回路(2)は、従来の
パケット生成/符号化部(6)、キャリアバンド変調部
(7)の他にパケット前後に時間長Tの冗長信号ヘッ
ダ、冗長信号テイラを付加し同時にスイッチ(5)を制
御する信号を生成する冗長信号生成部(8)で構成され
る。E/O変換回路(1)は、E/O変換部(3)の他
に、ローパスフィルタ(4)とスイッチ(5)で構成さ
れる。E/O変換部(3)は通信制御回路(2)によっ
て生成されたパケットを光電気信号(12)から光信号
(13)に変換する。この回路は従来のE/O変換部と
同じ回路で実現できる。
電源の供給または遮断を制御する。スイッチ(5)は通
信制御回路(2)から出力される電源供給制御信号で制
御される。スイッチとE/O変換部の間に挿入されてい
るローパスフィルタ(4)は、立ち上がり/立ち下がり
時間T’が冗長信号出力時間Tに比べて小さい値をとる
ように設定されている。
を示す。パケット(15)は、従来のパケットに対し、
パケットの前部と後部にそれぞれ冗長信号が付加されて
いる。パケットの前部に付加された冗長信号を冗長信号
ヘッダ、パケットの後部に付加された冗長信号を冗長信
号テイラと呼ぶ。これらの冗長信号は、従来のパケット
通信では認識されないかまたは意味を成さない信号であ
る。
ーン、例えばパケットの開始を示すスタートフラグ、パ
ケットの終了を示すストップフラグとは異なるパターン
でなければならない。
期用、AGC用、またはそれらを同時に行うためのシン
ボルが送出される場合がある。これらのシンボルが、上
記の立ち上がり時間T’と比べて十分長い場合、これら
を冗長信号ヘッダとして使用することができる。十分な
長さがないときは、必要な時間分だけそのシンボルを繰
り返せばよい。
トの開始部分もしくは終了部分において直接波形を変形
させると正しいパケットとして認識されなくなる可能性
があるため、冗長部ヘッダ、冗長部テイラで行う。
成/符号化部(6)でパケット単位に分割され、シリア
ル信号に符号化される。シリアル信号はキャリアバンド
変調部(7)で副搬送波に掛け合わされ、冗長信号生成
部(8)でパケットの前後に前述した特徴をもつ冗長信
号ヘッダ/テイラを付加され、光電気信号(12)とし
てE/O変換部(3)に出力される。
2)と電源供給制御信号(11)、E/O変換回路電源
電圧(14)、光信号(13)の関係を示す。電源供給
制御信号(11)は、冗長信号ヘッダが出力されると同
時にHになる。同時に電源スイッチ(5)がオンにな
り、E/O変換部に電源が供給されるが、ローパスフィ
ルタ(4)を通過するため、E/O変換回路電源電圧
(14)は電源電圧に向かって緩やかに増加する。
回路電源電圧(14)の増加に応じて、光信号の振幅も
増加する。ローパスフィルタ(4)の立ち上がり時間に
対して、冗長信号ヘッダの出力時間を十分大きくとれ
ば、パケット本体の光電気信号が出力開始時にはE/O
変換回路電源電圧(14)は電源電圧と等しくなり、光
信号の振幅も一定になる。
ると、電源供給制御信号(11)はLになる。このため
スイッチ(5)がオフになり、E/O変換部(3)への
電源供給が遮断されるが、ローパスフィルタ(4)の影
響で、E/O変換回路電源電圧(14)は0Vに向かっ
て緩やかに減少する。このため、光信号(13)の冗長
信号テイラの振幅は、E/O変換回路電源電圧(14)
の減少に応じて、減少する。
に対して、冗長信号テイラの出力時間を十分大きくとれ
ば、冗長信号テイラの信号の出力が終了するまでには、
E/O変換回路電源電圧(14)は0Vになる。
ンド成分(16)の波形は図4のようになる。光信号ベ
ースバンド成分パターン(16)は、方形波をローパス
フィルタに通過させた波形と等価である。 パケット
送信ベースバンド成分により発生する電力スペクトルの
うちローパスフィルタの遮断周波数f0以上の電力スペ
クトルの密度を減少させる(図2)。
SKバイアスされたIrBUS方式パケット送信装置に
本発明を実施する例を述べる。本実施例の光送信装置の
構成を図7に示す。FSKバイアス変調回路(111)
は図5で示した論理回路によりFSKバイアスされたI
rBUS信号であるIrTx信号(121)を生成す
る。
と副搬送波成分、ベースバンド成分を示す。FSKバイ
アスにより、(c)ベースバンド成分の直流レベルは一
定になるため、IrTx信号(121)を連続出力した
ときの(c)ベースバンド成分による電力スペクトルサ
ブローブは、図10に示すように0Hzのみに発生す
る。
成を示す。
ED駆動回路である。
周波数f0が、 f0 = ω0/2π = (1/CR)/2π = (1/(3.3μFx5Ω))/2π ≒ 9650 Hz 立ち上がり時間Tが、T = 2.2CR = 2.2x3.3μF×5Ω = 36.3μs である1次のローパスフィルタである。
スフィルタ(102)への電源供給・遮断を制御するた
めのスイッチであり、CMOSトランジスタとダンピン
グ抵抗で構成されている。
ト構成と本実施例でのパケット構成、制御信号、光信号
を示す。従来のIrBUS方式では、パケットの開始時
に、AGC調整用として1.5MHz副搬送波シンボル
を送出する。本実施例では、このAGCシンボルを38
μs(1.5MHzパルス57個)延長し、これを冗長
信号ヘッダとする。
ト終了時にストップフラグ(STO)を送出するが、本
実施例では、STOのあとに1MHz副搬送波を37μ
s(1MHzパルス37個)追加し、これを冗長信号テ
イラとする(図12b)。
Sスイッチ(103)を制御するPowerCNT信号
(123)(c)がLになる。このため、CMOSスイ
ッチ(103)がオンになり、LED駆動回路(10
1)に電源が供給されるが、CRローパスフィルタ(1
02)を通るため、LED駆動回路電源電圧(125)
(d)は指数関数的に増幅する(図12d)。
開始時の振幅は、LED駆動回路電源電圧(125)に
応じて増幅する。AGCシンボルは、従来のパケットの
AGCシンボルに比べ38μs延長されているが、CR
ローパスフィルタ(102)の立ち上がり時間Tが3
6.3μsであるため、AGCシンボルの延長部が終了
するころには、LED駆動回路電源電圧(125)は電
源電圧とほぼ等しくなっており、冗長部付IrTx光信
号(124)の振幅も100%の出力になる(図12
g)。このため、本来のAGC機能に影響を及ぼさな
い。
owerCNT信号(123)はHになる。これによ
り、CMOSスイッチ(103)はオフになり、LED
駆動回路(101)への電源供給が遮断されるが、CR
ローパスフィルタ(102)の影響でLED駆動回路電
源電圧(125)は指数間数的に減少する(図12
d)。このため、冗長部付IrTx光信号(124)の
振幅は、LED駆動回路電源電圧(125)に応じて、
減少する。冗長信号テイラは37μsの長さをもってい
るため、この間にLED駆動回路電源電圧(125)は
0になり、冗長部付IrTx信号(124)の振幅も0
になる(図12g)。この結果出力される冗長部付Ir
Tx光信号(124)の波形とベースバンド成分は図1
2h、iに示す。
DCバイアスIrBUS方式光送信装置でパケット送信
時における本発明を実施した例を述べる。
IrBUS方式光送信装置の構成を示す。DCバイアス
IrBUS変調回路(211)及びDCバイアスIrB
US用LED駆動回路(201)は既存の回路を使用し
ている。DCバイアスIrBUS変調回路(211)
は、入力された4ビット・データから既存のIrBUS
電気信号(501)とDCバイアス電気信号(500)
を生成する。
る。冗長信号ヘッダは、実施例1と同様に、AGC信号
とする。冗長信号ラスタは、37μsの長さの1/2振
幅DCバイアスとする。冗長信号生成部(212)は、
DCバイアスIrBUS方式のDCバイアス電気信号
(500)、IrBUS電気信号(501)のそれぞれ
に対し、冗長信号を付加すると同時にPowerCnt
信号(123)を生成する(図15c、e、f)。
成を示す。図25Bで示した従来のDCバイアスIrB
US用LED駆動回路(201)と実施例1で説明した
CRローパスフィルタ(102)、CMOSスイッチ
(103)で構成されている。
BUS光信号(227)、冗長部付DCバイアス光信号
は(226)はそれぞれ図15g、hで示される波形に
なる。また、冗長部付IrBUS光信号(227)と冗
長部付DCバイアス光信号(226)のベースバンド成
分の和は図15iに示される波形になる。
DCバイアスIrBUS方式光送信装置でパケット送信
時における本発明を実施した例を述べる。
IrBUS方式光送信装置の構成を示す。DCバイアス
IrBUS変調回路(311)及びDCバイアスIrB
US用LED駆動回路(301)は既存の回路を使用し
ている。図18bは本実施例のパケット構成を示す。こ
れは実施例2と同じ構成である。DCバイアスIrBU
S変調回路(311)は、入力された4ビット・データ
からDCバイアスIrBUS電気信号(601)とLE
D電流制限抵抗制御信号(600)を生成する。冗長信
号生成部(312)は、DCバイアスIrBUS電気信
号(601)、LED電流制限抵抗制御信号(600)
のそれぞれに対し冗長信号を付加し、同時にPower
Cnt信号(123)を生成する(図18c、e、
f)。
成を示す。図27Bで示した従来のDCバイアスIrB
US用LED駆動回路(301)と実施例1で説明した
CRローパスフィルタ(102)、CMOSスイッチ
(103)で構成されている。この光送信装置で出力さ
れる冗長部付DCバイアスIrBUS光信号(326)
は図18gで示される波形になる。また、情緒部付DC
バイアスIrBUS光信号(326)のベースバンド成
分は図15hに示される波形になる。
1のFSKバイアスIrBUS方式信号、実施例2、3
のDCバイアスIrBUS方式と連続出力時に、リモコ
ンを同時に使用したときのリモコンの通信距離と通信成
功率の関係を示す。このグラフは、リモコン受信機から
距離1mの場所に上記光送信機を設置しリモコン受信機
に向けて上記方式信号を送信した際の、リモコン送信機
とリモコン受信機の間の距離と通信成功率を示す。これ
から、FSKバイアスIrBUS方式信号とDCバイア
スIrBUS方式信号は、従来のIrBUS方式信号に
比べリモコンとの干渉が軽減されていることがわかる。
ット通信時において、リモコンを同時に使用したとき
の、リモコンの通信距離と通信成功率の関係を図32の
グラフに示す。このグラフは、リモコン受信機から距離
1mの場所に上記光送信機を設置しリモコン受信機に向
けてパケットを送信した際の、リモコン送信機とリモコ
ン受信機の間の距離と通信成功率を示す。本実施例のパ
ケット通信のときは、従来のパケット通信時に比べ、リ
モコンの通信距離、通信成功率がともに大幅に向上して
いることがわかる。
ーパスフィルタの代わりにD/Aコンバータを用いても
同様の結果を得ることができる。
実施例1と同様の回路構成で、本発明を実施できる。冗
長信号ヘッダ、テイラは、スタートフラグ、ストップフ
ラグと異なるパターンの信号にするか、またはDCバイ
アスにより実現できる。
実施例1と同様の回路構成で、本発明を実施できる。冗
長信号ヘッダ、テイラは、スタートフラグ、ストップフ
ラグと異なるパターンの信号にするか、またはDCバイ
アスにより実現できる。
通信信号の変調方法によれば、ASK通信で発生してい
た既存の光通信装置との干渉を軽減できる。
信信号の変調方法によれば、ASK通信で発生していた
既存の光通信装置との干渉を軽減できる。またDCバイ
アスは、従来のASK受信機では無視されるため、光受
信システムを改造や変更することなくそのまま使用でき
る。
信信号の変調方法によれば、ASK通信で発生していた
既存の光通信装置との干渉を軽減できる。またFSKバ
イアスは、従来のASK受信機では無視されるため、光
受信システムを改造や変更することなくそのまま使用で
きる。さらに、DCバイアス光送信機に比べ、光送信機
の実現は容易である。
れば、変調した信号のベースバンド成分の直流成分が一
定となる変調方式で変調を行う光パケット通信において
パケットの送信によって発生する電力スペクトルの高周
波成分を減少できる。これにより、電力スペクトルメー
ンローブが、本発明で用いられる変調方式のメーンロー
ブよりも低周波領域に存在する既存システム(リモコン
等)を含む複数の異なる赤外線通信システム間の干渉を
軽減することが可能になる。また、冗長部は、パケット
通信では無視される信号パターンを選択しているため、
光受信回路は既存のものをそのまま使用できる。
れば、本発明(請求項4)を実施できる。
れば、本発明(請求項4)を実施できると共に、回路構
成を簡単にすることができる。
れば、パケット本体の変調方式及び構成に応じて適切な
冗長信号の方式を選択することができる。
れば、パケット本体の変調方式及び構成に応じて適切な
冗長信号の方式を選択することができると共に、既存の
シンボルパターンを使用するため、新たにパターン発生
回路を組み込む必要がなくなる。
る。
ルと本発明のパケット送信で発生する電力スペクトルの
比較を示す図である。
ベースバンド成分を示す図である。
めの論理回路を示す図である。
る。
の信号と成分を示す図である。
る。
解析した図である。
バンド成分を示す図である。
る。
バンド成分を示す図である。
バンド成分を示す図である。
z副搬送波)方式の各信号成分を示す図である。
図である。
信号成分を示す図である。
ペクトルである。
ペクトルの解析した図である。
びLED駆動回路(例1)を示す図である。
の制御信号、光信号、光信号直流成分を示す図である。
びLED駆動回路(例2)を示す図である。
の制御信号、光信号、光信号直流成分を示す図である。
分(2Packets/13.8ms)を示す図であ
る。
トルを示す図である。
トルの解析を示す図である。
す図である。
け合わせたASK変調方式を示す図である。
る。
せたASK変調方式の信号スペクトルを示す図である。
る。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ASK変調方式で変調を行うディジタル
光通信信号の変調方法において、 光信号を副搬送波成分とベースバンド成分に分解したと
き、ベースバンド成分は、その直流レベルが一定である
ことを特徴とするディジタル光通信信号の変調方法。 - 【請求項2】 ASK変調方式で変調を行うディジタル
光通信信号の変調方法において、 副搬送波光信号が出力されていない箇所に、副搬送波の
主信号の振幅の半分の振幅でDCバイアスをかけてなる
ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル光通信信
号の変調方法。 - 【請求項3】 ASK変調方式で変調を行うディジタル
光通信信号の変調方法において、 副搬送波光信号が出力されていない箇所に、副搬送波の
主信号の周波数と異なる周波数を送波することを特徴と
する請求項1に記載のディジタル光通信信号の変調方
法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの方法で変調
されたディジタル光通信信号を用いて、パケットを構成
し、光通信を行う際、 前記パケットの前部に、そのベースバンド成分が0から
Vまで緩やかに変動する冗長信号をもち、及び/又は、
前記パケットの後部に、そのベースバンド成分がVから
0まで緩やかに変動する冗長信号を持つことを特徴とす
る光通信方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の光通信方法を用いて光
パケットを送信する光送信装置において、 パケット前部、及び/又は、パケット後部に冗長信号を
持つパケットを生成する通信制御回路部と、該通信制御
回路部によって生成されたパケットを電気信号から光信
号に変換する光素子駆動回路と、前記通信制御回路部に
よって制御され、光素子の光振幅レベルを操作するため
の光振幅レベル決定回路と、を備えたE/O変換回路部
と、を、少なくとも備えてなることを特徴とする光送信
装置。 - 【請求項6】 前記E/O変換回路部の光振幅レベル決
定回路は、少なくともローパスフィルタとスイッチとで
構成され、 前記ローパスフィルタは、その立ち上がり/立ち下がり
時間が前記冗長信号の時間長に比べて小さく、 前記スイッチは、前記ローパスフィルタに対する電源の
供給、遮断又は蓄電、放電を操作するものであり、 且つ、前記E/O変換回路部の光素子駆動回路は、その
光素子がLEDであって、LED電流制限抵抗と、LE
D駆動回路とを備え、 前記E/O変換回路に付加される電圧が前記ローパスフ
ィルタを通して前記LED駆動回路に与えられてなり、 前記通信制御回路部は、 前記パケット前部に冗長信号が有る場合に、前記冗長信
号送出開始と同時にローパスフィルタに電源を供給し、
前記パケット前部に冗長信号が無い場合に、予めローパ
スフィルタを蓄電すると共に前記パケット後部に冗長信
号が有る場合に、冗長信号送出開始と同時にローパスフ
ィルタの電源を遮断し、前記パケット後部に冗長信号が
無い場合に、パケット終了と同時にローパスフィルタを
放電するようローパスフィルタのスイッチを操作してな
ることを特徴とする請求項5に記載の光送信装置。 - 【請求項7】 前記パケット前部、及び/又は、パケッ
ト後部の冗長信号は、DCバイアス信号又はFSKバイ
アス信号が用いられてなることを特徴とする請求項5、
又は6に記載の光送信装置。 - 【請求項8】 前記パケット前部、及び/又は、パケッ
ト後部の冗長信号は、データ復調処理の際、無視される
信号パターンシンボルを用いてなることを特徴とする請
求項5乃至7のいずれかに記載の光送信装置。
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