JP3864843B2 - フラットハーネスの被覆補助具、同製造装置および同製造方法 - Google Patents

フラットハーネスの被覆補助具、同製造装置および同製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平行に配列された複数本の電線をシート材により被覆してなるフラットハーネスの被覆補助具、同製造装置および同製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平9−29015号公報に示されるように、複数本の電線を平面状に配設したハーネス本体を、表面にホットメルト接着剤を塗布した可撓性を有する一枚のシートの幅方向中央部に載置し、ハーネス本体の幅方向両端よりはみ出したシートの幅方向両側部をハーネス本体上に折曲げて、この両側部の先端をハーネス本体の上で重ね合わせ、この状態のハーネス本体およびシートを、加熱プレス機の上型と下型の間に挟んで加熱プレスして上記重ね合わせ部分ならびにシートとハーネス本体とを相互に接合することにより、複数本の電線をフラットに配設した状態で一体化することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにフラットに配設された複数本の電線を、ホットメルト接着剤が塗布されたシート材により包み込んで一体化するように構成した場合には、自動車のルーフパネルと成形天井との間に形成された狭い隙間等に配設するのに適したフラットハーネスを製造することができるという利点を有する反面、このフラットハーネスを製造するために使用される製造装置が大がかりなものになるとともに、製造工程が複雑になるとことが避けられないという問題がある。
【0004】
すなわち、上記シート材の表面に塗布されたホットメルト接着剤によって複数本の電線からなるハーネス本体のシート材を包み込んで一体化させるためには、成型用のプレス機に加熱装置を組み込むことにより、上記ホットメルト接着剤を軟化させて接着力を生じさせる必要があるので、製造装置が大がかりなものになることが避けられなかった。また、上記成型用のプレス機を使用した加熱プレスを適正に行うことができるようにするために、上記シート材の両側部を中央部上に折り返して折ぐせを付けた後、このシート材の両側部を一旦開いてハーネス本体を包み込んだ状態で仮止めする等の作業を行わなければならず、製造工程が複雑であるという問題があった。
【0005】
なお、上記ホットメルト接着剤が塗布されたシート材に代え、表面に粘着剤層が設けられたシート材を使用することも考えられるが、この場合には、シート材により複数本の電線からなるハーネス本体を被覆する作業を行う際に、作業者の手等が上記粘着剤層に付着して作業に支障が生じ易いという欠点があるとともに、上記ハーネス本体の両側辺部にシート材をぴったりと密着させた状態で適正に被覆することが困難である等の問題がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、平行に配列された複数本の電線を、表面に粘着剤が塗布されたシート材で被覆することによりフラットハーネスを容易かつ適正に製造することができるフラットハーネスの製造装置および同製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、平行に配列された複数本の電線を、表面に粘着剤層が設けられたシート材で被覆することによりフラットハーネスを製造する際に用いられる被覆補助具であって、上記シート材の中央部分が載置される中央載置板と、この中央載置板の一側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された第1連設板と、上記中央載置板の他側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された第2連設板と、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置されたシート材を係止する係止手段とを備えたものである。
【0008】
上記構成によれば、中央載置板の両側辺部にそれぞれ第1,第2連設板を展開させた状態で、表面に粘着剤層が設けられたシート材を、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置するとともに、上記係止手段によってシート材を係止しつつ、上記第1連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の一側辺部が上記電線上に重ねられて固定され、次いで上記第2連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の他側辺部が電線上に重ねられて固定されたフラットハーネスが製造されることになる。
【0009】
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載のフラットハーネスの被覆補助具において、第2連設板の側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された係止板からなる係止手段を備え、この係止板の上面に剥離層を設けたものである。
【0010】
上記構成によれば、表面に粘着剤層が設けられたシート材を、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置した状態で、第2連設板上に上記係止板を折り返して、その剥離層をシート材の側辺部上に圧接させることにより、上記第2連設板と係止板とによりシート材の側辺部を挟持して係止しつつ、上記第1連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の一側辺部が上記電線上に重ねられて固定され、次いで上記係止板を展開してシート材の係止状態を解除した後、第2連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の他側辺部が電線上に重ねられて固定されたフラットハーネスが製造されることになる。
【0011】
請求項3に係る発明は、上記請求項1記載のフラットハーネスの被覆補助具において、中央載置板の上面部に多孔質板を設けるとともに、この多孔質板に負圧を作用させてシート材の裏面を吸着させる吸着装置からなる係止手段を備えたものである。
【0012】
上記構成によれば、表面に粘着剤層が設けられたシート材を、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置した状態で、上記吸着装置を作動させてシート材の中央部を中央載置板上に係止しつつ、上記第1連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の一側辺部が上記電線上に重ねられて固定され、次いで上記第2連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の他側辺部が電線上に重ねられて固定されたフラットハーネスが製造されることになる。
【0013】
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の何れかに記載の被覆補助具を有するフラットハーネスの製造装置であって、平行に配列された複数本の電線を位置決めした状態でクランプすることにより保持する保持手段を備えるとともに、上記電線の保持位置から離間した待機位置と、電線の保持位置に対応した被覆位置との間で上記被覆補助具を変位可能に支持する支持部を備えたものである。
【0014】
上記構成によれば、平行に配列された複数本の電線を、保持手段によりクランプして位置決めするとともに、表面に粘着剤層が設けられたシート材を上記待機位置において被覆補助具上に載置して係止した状態で、この被覆補助具を使用して上記電線をシート材により被覆する作業が上記被覆位置において容易に行われることになる。
【0015】
請求項5に係る発明は、平行に配列された複数本の電線を保持手段によりクランプした後、中央載置板の両側辺部にそれぞれヒンジ部を介して折返し可能に連設された第1,第2連設板を展開させた状態で、表面に粘着剤層が設けられたシート材を、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置するとともに、剥離層が設けられた係止板を上記シート材の側辺部に押し当てて第2連設板上に係止した後、シート材の中央部上に上記電線を位置させた状態で、上記第1連設板を中央載置板上に折り返すことによりシート材の一側辺部を上記電線上に重ねて固定し、上記係止板によるシート材の係止状態を解除した後、上記第2連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の他側辺部を電線上に重ねて固定するものである。
【0016】
上記フラットハーネスの製造方法によれば、平行に配列された複数本の電線が、保持手段によりクランプされて位置決めされた状態で、上記中央載置板および第1,第2連設板を有する被覆補助具を使用して、表面に粘着剤層が設けられたシート材により上記電線を被覆する作業が容易に行われることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係るフラットハーネスの製造装置の実施形態を示している。このフラットハーネスの製造装置は、平行に配列された複数本の電線1を位置決めした状態でクランプすることにより保持する保持手段2と、シート材3により上記電線1を被覆する際に使用される後述する被覆補助具4とを有している。
【0018】
上記シート材3は、ウレタンフォーム等の適度の弾力性と保形性とを有する素材により、厚さが1mm程度に形成されるとともに、上記電線1の全体を表裏両面から被覆することができるように幅寸法が設定されている。また、上記シート材3には、その表面に粘着剤が塗布されることにより粘着剤層が形成されるとともに、この粘着剤層を保護する離型紙(図示せず)が設けられている。
【0019】
上記保持手段2は、ケーブル配索用の図板5上に立設された左右一対の支持ブロック6と、各支持ブロック6の後部に設けられたクランプ機構7と、各支持ブロック6の上面に設けられた電線受け部8とを備えている。この電線受け部8には、各種の電線1に対応した複数の支持溝9が形成され、この支持溝9内に各電線1がそれぞれ位置決めされた状態で支持されるようになっている。
【0020】
上記クランプ機構7は、図4および図5に示すように、下端部が支持軸10を介して上記支持ブロック6に枢支された支持プレート11と、この支持プレート11の上部前端に支持軸12を介して基端部が枢支された揺動アーム13と、この揺動アーム13の先端部に固定された合成ゴム材等からなる緩衝材14と、上記支持プレート11の上部後端にリンク材15を介して連結された操作レバー16とを有し、この操作レバー16の先端部が、上記揺動アーム13の基端部に連結軸17を介して連結されている。
【0021】
そして、上記操作レバー16を揺動操作して、揺動アーム13を、図4に示す退避位置から、図5に示すクランプ位置に揺動変位させることにより、上記緩衝材14を電線1の上面に圧接させて、この電線1を上記緩衝材14と電線受け部8とによって挟持するように構成されている。また、上記クランプ機構7には、揺動アーム13を上記クランプ位置に係脱可能に係止するための図示を省略した係止部が設けられている。
【0022】
図2および図3は、本発明に係るフラットハーネスの被覆補助具4の実施形態を示している。この被覆補助具4は、上記シート材3の中央部分が載置される中央載置板18と、この中央載置板18の一側辺部に折返し可能に連設された第1連設板19と、上記中央載置板18の他側辺部に折返し可能に連設された第2連設板20と、上記第2連設板20の側辺部に折返し可能に連設された係止板21とからなっている。
【0023】
上記中央載置板18、第1,第2連設板19,20および係止板21は、それぞれ所定の厚みを有する合成樹脂材または金属板等により、所定の大きさに形成されるとともに、ヒンジ部22により互いに折曲げ可能に連結されている。具体的には、上記中央載置板18は、その縦方向の寸法がシート材3の全長よりもやや大きな値に設定されるとともに、横方向の寸法がシート材3の幅寸法の約1/3に設定されることにより、上記中央載置板18上にシート材3の中央部分が載置されるように構成されている。
【0024】
上記第1連設板19は、その縦方向および横方向の寸法がそれぞれ上記中央載置板18と同程度に設定されている。また、上記第2連設板20は、その縦方向の寸法が中央載置板18と同程度に設定されるとともに、横方向の寸法が上記中央載置板18よりも大きな値に設定されている。そして、上記第1,第2連設板19,20と、中央載置板18とが所定間隔を置いて並列に設置された状態で、その上面に可撓性を有する薄肉の透明テープが接着されることにより、この透明テープからなるヒンジ部22を介して中央載置板18の両側辺部に、上記第1,第2連設板19,20がそれぞれ所定間隔を置いて連結されている。
【0025】
また、上記第2連設板20には、その先端部(遊端部)側の側辺部上面に所定幅の板状体23が固着されるとともに、この板状体23の側面に沿って上記係止板21が設置された状態で、その上面に可撓性を有する薄肉の透明テープが接着されることにより、この透明テープからなるヒンジ部22を介して、上記第2連設板20と係止板21とが折畳み可能に連結されている。
【0026】
第2連設板20の上面には、上記シート材3と同程度の厚さを有するシート状体が上記板状体23に沿って固着されることにより、後述する被覆作業時に上記シート材3の一側辺部を位置決めする側辺位置決め部24が形成されている。また、中央載置板18および第1,第2連設板19,20の左右両側端部に沿って上記シート材3と同程度の厚さを有するシート状体が固着されることにより、被覆作業時に上記シート材3の左右両端部を位置決めする左右位置決め部25が形成されている。
【0027】
上記係止板21は、その縦方向および横方向の寸法がそれぞれ上記第2連設板20と同程度に設定された第3連設板26と、その先端部側の上面に固着された所定幅の板状体27とを有し、この板状体27の上面には、シリコーン系またはフッ素系の剥離剤が塗布されたガムテープが固着される等によって剥離層28が設けられている。
【0028】
以上のように構成された被覆補助具4および製造装置を使用したフラットハーネスの製造方法を以下に説明する。まず、図5に示すように、保持手段2に複数本の電線1を保持させた後、上記被覆補助具4にシート材3を位置決めした状態で載置する。すなわち、図2および図3に示すように、被覆補助具4の中央載置板18、第1,第2連設板19,20および係止板21をそれぞれ展開した状態で、離型紙を剥離したシート材3を上記中央載置板18および第1,第2連設板19,20上に載置するとともに、上記位置決め部24,25にシート材3の一側辺部および左右両側端部をそれぞれ当接させて位置決めする。
【0029】
次いで、図6(a)に示すように、被覆補助具4の係止板21を第1連接板19上に折り返し、上記剥離層28が設けられた板状体27をシート材3の表面の側辺部上に圧接させて係止した状態で、上記保持手段2により保持された電線1の下方に被覆補助具4を搬入する。そして、この被覆補助具4を上昇させることにより、図6(b)に示すように、上記シート材3の表面を上記電線1の裏面に圧接させて、このシート材3の粘着材層に電線1を接着する。この場合、上記被覆補助具4の板状体27を基準にして電線1の位置合わせを行うことにより、上記シート材3の中央部上の所定位置に電線1を位置させる。
【0030】
その後、図6(c)に示すように、第1連設板19を中央載置板18上に折り返すことにより、シート材3の一側辺部を電線1上に重ねて接着する。次いで、図7(a)に示すように、第1連設板19を展開するとともに、係止板21を展開して上記シート材3の係止状態を解除した後、図7(b)に示すように、第2連設板20を中央載置板18上に折り返すことにより、シート材3の他側辺部を電線1上に重ねて接着する。
【0031】
上記のように被覆補助具4を使用して電線1に対するシート材3の被覆作業を行うことにより、図8および図9に示すように、複数本の電線1がシート材3により被覆され、自動車のルーフパネルと成形天井との間に形成された狭い隙間等に配設するのに適したフラットハーネス30を容易かつ適正に製造することができる。すなわち、上記被覆補助具4の中央載置板18および第1,第2連設板19,20上に載置されたシート材3の一側辺部を係止板21により係止した状態で、第1連設板19を中央載置板18上に折り返すとともに、上記係止板21によるシート材3の係止状態を解除した後、第2連設板20を中央載置板18上に折り返すことにより、表面に粘着剤層が設けられたシート材3によって電線1の表裏両面を被覆するように構成したため、作業者の手が上記粘着剤層に付着する等の問題を生じることなく、上記シート材3により複数本の電線1を被覆して、これらを一体化する作業を上記被覆補助具4を使用することにより容易に行うことができる。
【0032】
しかも、上記電線1の設置幅に対応させて中央載置板18の幅寸法を適正値に設定しておくことにより、電線1の側辺部とシート材3の折返し部との間に隙間が形成される等の弊害を生じることなく、電線1の左右両側辺部にぴったりと沿わせてシート材3を被覆することができる。さらに、上記被覆補助具4に設けられたシート状体からなる位置決め部24,25を使用してシート材3の載置位置を正確に位置合わせすることにより、シート材3の電線1に対するシート材3の被覆位置を正確に設定することができる。したがって、図9に示すように、フラットハーネス31の側辺部からシート材3の折返し位置までの距離Lを正確に設定することが可能であり、このシート材3の折返し位置を基準にしてフラットハーネス31上に他の電線32を適正に配設できる等の利点がある。
【0033】
なお、上記のように第2連設板20の上面に、上記シート材3と同程度の厚さを有するシート状体を固着するとともに、中央載置板18および第1,第2連設板19,20の左右両側端部に沿って上記シート材3と同程度の厚さを有するシート状体を固着することにより、上記シート材3を位置決めする位置決め部24,25を形成してなる上記実施形態に代え、シート3の設置範囲を色分け表示し、あるいは設置ラインを表示する等により、上記中央載置板18および第1,第2連設板19,20上にシート材3を設置する際に、その位置決めを行うように構成してもよい。
【0034】
また、上記実施形態に示すように、第2連設板20の側辺部に、ヒンジ部22を介して折返し可能に連設された係止板21からなる係止手段を上記被覆補助具4に設けた場合には、表面に粘着剤層が設けられたシート材3を上記中央載置板18および第1,第2連設板19,20上に載置した状態で、上記第1連設板19上に上記係止板21を折り返すだけで、この係止板21と上記第2連設板20とによってシート材3の側辺部を挟持することにより、これを容易に係止することができる。しかも、上記係止板21の上面に剥離層28を設けることにより、上記シート材3の表面に圧接された係止板21を容易に剥離することができるため、上記係止板21によるシート材3の係止状態を解除する際に、このシート材3が破損するのを効果的に防止できるという利点がある。
【0035】
なお、上記第2連設板20に係止板21を連設してなる上記実施形態に代え、図10に示すように、下面に剥離層33が設けられた係止板34と、この係止板34の上面に固着された取手部35とからなる係止手段を、中央載置板18および第1,第2連設板19,20とは別体に形成し、表面に粘着剤層が設けられたシート材3を上記中央載置板18および第1,第2連設板19,20上に載置した状態で、上記シート材3の側辺部上に上記係止板34の剥離層33を押し当てることにより、シート材3を係止するように構成してもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、薄肉の透明テープからなるヒンジ部22により、中央載置板18の両側辺部に第1,第2連設板19,20をそれぞれ折返し可能に連設した例について説明したが、この構成に代え、図11に示すように、蝶番35等からなるヒンジ部により中央載置板18の両側辺部に第1,第2連設板19,20をそれぞれ折返し可能に連設した構造としてもよい。
【0037】
また、図11および図12に示すように、中央載置板18の上面部に、燒結金属または孔空き金属板等からなる多孔質板36を設けるとともに、上記中央載置板18の内部に設けられた密閉空間37の空気を吸引することにより、上記多孔質板36に負圧を作用させてシート材3の裏面を吸着させるバキュームポンプ等からなる吸着装置38からなる係止手段を設けた構造としてもよい。
【0038】
上記構成によれば、表面に粘着剤層が設けられたシート材3を、上記中央載置板18および第1,第2連設板19,20上に載置した状態で、上記吸着装置37を作動させてシート材3の中央部を中央載置板18上に係止しつつ、上記第1連設板19を中央載置板18上に折り返すことにより、シート材3の一側辺部を上記電線1上に重ねて固定し、次いで上記第2連設板20を中央載置板18上に折り返すことにより、シート材の他側辺部を電線1上に重ねて固定して、フラットハーネス31を製造する作業を容易に行うことができる。
【0039】
また、上記実施形態に示すように、平行に配列された複数本の電線1を位置決めした状態でクランプすることにより保持する保持手段2を設けた場合には、上記複数本の電線1を、上記保持手段2によりクランプして位置決めした状態で、表面に粘着剤層が設けられたシート材3により被覆する作業を、上記被覆補助具4を使用してさらに容易に行うことができるという利点がある。
【0040】
さらに、図11に示すように、図板5上に立設された支柱39と、この支柱39の上部に設けられた支持軸40を支点により揺動自在に支持された揺動ブラケット41とを有する支持部42により、中央載置板18および第1,第2連設板19,20等からなる被覆補助具4を、電線1の保持位置から離間した下方の待機位置と、電線1の保持位置に対応する上方の被覆位置との間で揺動自在に支持した構造としてもよい。この場合には、上記被覆補助具4を下方の待機位置に設置した状態で、シート材3のセット作業を行った後、上記被覆補助具4を上方の被覆位置に揺動変位させ、かつ図外の係止手段により被服補助具4を上記被覆位置に係止しつつ、この被覆補助具4を使用して複数本の電線1に対するシート材3の被覆作業を容易に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シート材の表面に設けられた粘着剤層に作業者の手が上記粘着剤層に付着する等の問題を生じることなく、平行に配列された複数本の電線を上記シート材により被覆する作業を容易に行うことができ、しかも加熱プレス機を使用する等の大かがりな製造装置を使用することなく、上記複数本の電線をシート材により被覆してなるフラットハーネスを簡単かつ適正に製造することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットハーネスの製造装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るフラットハーネスの被覆補助具の実施形態を示す斜視図である。
【図3】被覆補助具の具体的構成を示す断面図である。
【図4】保持手段の具体的構成を示す説明図である。
【図5】保持手段による電線の保持状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るフラットハーネスの製造方法の前半部を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係るフラットハーネスの製造方法の後半部を示す説明図である。
【図8】シート材により電線を被覆した状態を示す説明図である。
【図9】シート材により電線を被覆した状態を示す断面図である。
【図10】本発明に係るフラットハーネスの被覆保持補具の別の実施形態を示す説明図である。
【図11】本発明に係るフラットハーネスの製造装置の別の実施形態を示す説明図である。
【図12】上記実施形態に係る製造装置の係止手段の具体的構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電線
2 保持手段
3 シート材
4 被覆補助具
18 中央載置板
19 第1連設板
20 第2連設板
21 係止板(係止手段)
22 ヒンジ部
28 剥離層
31 フラットハーネス
34 係止板(係止手段)
35 蝶番(ヒンジ部)
36 多孔質板
38 吸着装置(係止手段)
42 支持部

Claims (5)

  1. 平行に配列された複数本の電線を、表面に粘着剤層が設けられたシート材で被覆することによりフラットハーネスを製造する際に用いられる被覆補助具であって、上記シート材の中央部分が載置される中央載置板と、この中央載置板の一側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された第1連設板と、上記中央載置板の他側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された第2連設板と、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置されたシート材を係止する係止手段とを備えたことを特徴とするフラットハーネスの被覆補助具。
  2. 第2連設板の側辺部にヒンジ部を介して折返し可能に連設された係止板からなる係止手段を備え、この係止板の上面に剥離層を設けたことを特徴とする請求項1記載のフラットハーネスの被覆補助具。
  3. 中央載置板の上面部に多孔質板を設けるとともに、この多孔質板に負圧を作用させてシート材の裏面を吸着させる吸着装置からなる係止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のフラットハーネスの被覆補助具。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の被覆補助具を有するフラットハーネスの製造装置であって、平行に配列された複数本の電線を位置決めした状態でクランプすることにより保持する保持手段を備えるとともに、上記電線の保持位置から離間した待機位置と、電線の保持位置に対応した被覆位置との間で上記被覆補助具を変位可能に支持する支持部を備えたことを特徴とするフラットハーネスの製造装置。
  5. 平行に配列された複数本の電線を保持手段によりクランプした後、中央載置板の両側辺部にそれぞれヒンジ部を介して折返し可能に連設された第1,第2連設板を展開させた状態で、表面に粘着剤層が設けられたシート材を、上記中央載置板および第1,第2連設板上に載置するとともに、剥離層が設けられた係止板を上記シート材の側辺部に押し当てて第2連設板上に係止した後、シート材の中央部上に上記電線を位置させた状態で、上記第1連設板を中央載置板上に折り返すことによりシート材の一側辺部を上記電線上に重ねて固定し、上記係止板によるシート材の係止状態を解除した後、上記第2連設板を中央載置板上に折り返すことにより、シート材の他側辺部を電線上に重ねて固定することを特徴とするフラットハーネスの製造方法。
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