JP3864826B2 - 多値変調装置及び多値復調装置と多値変復調通信システムとプログラム並びに変復調方法 - Google Patents

多値変調装置及び多値復調装置と多値変復調通信システムとプログラム並びに変復調方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多値変復調技術に関し、特に、送信データを複数の変調シンボルに割り当てる多値変調装置及び多値復調装置と、多値変復調通信システム及び多値変復調プログラムならびに多値変調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多値変調技術は、従来より、特に、デジタルマイクロ波通信等で用いられている。4QAM、16QAM、32QAM、64QAM、128QAM、256QAM等の2QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式(ただし、nは自然数)が多く用いられている。従来は、一般に、回路の簡便さから、これら変調方式が採用されている。しかしながら、近年、周波数の有効利用、送信電力の有効利用に対する要求が強くなりつつある。すなわち、デジタルマイクロ波通信回線として確保する周波数帯域を極力狭く抑えつつ、必要とされるデータ伝送容量を無駄なく確保することが求められている。これは、例えば16QAM方式では、要求されるデータ伝送容量を実現することはできないために、32QAM方式を採用することとしたものの、32QAM方式では、データ伝送容量の余裕が大きく、周波数帯域を無駄に占有する、といった状況を改善したいという要求である。
【0003】
このような要請に応えるものとして、例えば、特開平04−196945号公報には、1つの入力データを2または2以上の数の変調シンボルに割当てる、一般的な構成が提案されている。上記特開平04−196945号公報には、M及びNを2に等しいか又は2よりも大きい整数とし、Pを1に等しいか又は1よりも大きくN未満の整数とし、Qを1に等しいか又は1よりも大きい整数とし、入力の単一又は複数の2値データ列をM×N+P列に変換し、N個の値A、A、…Aをそれぞれ2M+P/Nにほぼ等しく、AからAまでの積が2M×N+Pに等しいとして、M×N+P列の2値データ列を、それぞれ値A〜Aに対応するM+Q列のN組の2値データ列の組合せで表現するように変換し、これらN組のそれぞれM+Q列の2値データ列を、1組のM+Q列の2値データ列に変換し、1組のM+Q列の2値データ列を入力しそれぞれの時刻で値A〜Aに対応する個数の信号点を位相面上に配置して多値変調する方法(同公報の実施例には、N=2、M=4、P=1、Q=1、A=24、A=24)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平04−196945号公報には、一般的な構成が示されているだけであり、入力信号列を複数の変調シンボルに割り当てる場合の具体的な構成は、記載されていない。このため、上記特開平04−196945号公報には、例えば多値数を2(p+1/3)程度(ただし、pは任意の正の整数)にとるものとした場合、どのようにすれば、具体的に構成できるかについては示されていず、多値数を任意に設定するQAM変調方式を実施するための手段、構成を示唆する記載はない。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、より柔軟に変調周波数を設定することができる多値変調装置及び多値復調装置と、多値変復調通信システムと、多値変調及び多値復調を行うプログラムならびに変復調方法を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする他の課題は、周波数の有効利用を図るとともに、2QAM方式に比べて少ない所要の信号対雑音比で2(n−2/3)QAMが実現できる、多値変調装置及び多値復調装置と、多値変復調通信システムと、多値変調及び多値復調を行うプログラムならびに変復調方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の少なくとも1つを解決する本発明に係る装置は、入力したデータ列を多値変調し通信信号を出力する多値変調装置において、前記入力したデータ列を3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の2値信号からなる入力データ信号に変換して出力するデータ列数変換回路と、前記データ列数変換回路から出力される前記入力データ信号を入力し前記入力データ信号を変換して出力する第1のデータ変換回路と、前記データ列数変換回路から出力される前記入力データ信号と前記第1のデータ変換回路の出力信号とを入力し、入力した信号を、それぞれがp+1列からなる3組の出力信号(3組の出力信号を「第1、第2、第3の出力信号」という)に変換して出力する第2のデータ変換回路と、前記第2のデータ変換回路から出力される前記3組のp+1列の出力信号を入力し時分割多重して出力する並列直列変換回路と、前記並列直列変換回路の出力信号を入力し多値変調して前記通信信号を出力する多値変調器と、を有し、前記第1のデータ変換回路は、前記入力データ信号の値に応じて、1から(11/8)×2までの値を示す出力信号を出力し、前記第2のデータ変換回路は、前記入力データ信号に基づき、前記第1のデータ変換回路の出力信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、前記第1のデータ変換回路の出力信号の値を前記第1の出力信号とするとともに、前記第2、第3の出力信号として、それぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を出力し、前記第1のデータ変換回路の出力信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、前記第1のデータ変換回路の出力信号の値を前記第1の出力信号とするとともに、前記第2、第3の出力信号として、それぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を示す信号を出力する、ように構成されている。
【0008】
本発明の他のアスペクトに係る装置は、通信信号を復調し、3p+1列(pは3以上の整数)の復調データ信号を出力する多値復調装置において、前記通信信号を復調し、受信復調データ列信号を出力する多値復調器と、前記受信復調データ列信号を時分割多重分離して第1、第2及び第3の復調データ列信号を出力する直列並列変換回路と、前記第1、第2及び第3の復調データ列信号を入力し3p+1列の前記復調データ信号を出力するデータ逆変換回路と、を有し、前記データ逆変換回路は、前記第1の復調データ列信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を受け、前記第1の復調データ列信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を示す信号を受けて、前記第1、第2、第3の復調データ列信号の示す値に基づき予め定めた復調データ値をとり、前記復調データ値を3p+1列の前記復調データ信号として出力するように構成されている。
【0009】
本発明の他のアスペクトに係るプログラムは、3p+1列(pは3以上の整数)の入力データ信号を多値変調する処理をコンピュータに実行させる多値変調プログラムであって、前記入力データ信号を、第1、第2、第3の変換データに変換する処理であって、前記第1の変換データとして前記入力データ信号の値に応じて1から(11/8)×2までの値をとり、前記第1の変換データが1から8×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の変換データとして前記入力データ信号の値に応じてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値をとり、前記第1の変換データが1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の変換データとして前記入力データ信号の値に応じてそれぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値をとる、変換を行う処理と、前記第1、第2、第3の変換データを、順次多値変調器へ出力させる処理と、を前記コンピュータに実行させるプログラムよりなる。
【0010】
本発明の他のアスペクトに係るプログラムは、通信信号を多値復調し、p+1列(pは3以上の整数)の復調データ信号を出力する多値復調処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記通信信号を第1、第2、第3の復調データ列信号として入力し、3p+1列の前記復調データ信号に変換する処理であって、前記第1の復調データ列信号として(11/8)×2種の値を受け、前記第1の復調データ列信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を受け、前記第1の復調データ列信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を受けて、前記第1、第2、第3の復調データ列信号の示す値に基づき予め定めた復調データ値をとり、前記復調データ値を3p+1列の復調データ信号として出力させる処理を前記コンピュータに実行させるプログラムよりなる。
【0011】
本発明の他のアスペクトに係る方法は、3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の入力信号を3つの変調シンボルに割り当てる多値変復調方法において、第1の変調シンボルは、(11/8)×2個の信号点を用い、前記第1の変調シンボルが、予め定めた、1から8×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとして、それぞれ前記入力信号に対応して予め定めた、(11/8)×2個、(10/8)×2個の信号点を用い、前記第1の変調シンボルが、1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとして、それぞれ前記入力信号に対応して予め定めた(8/8)×2個、(6/8)×2個の信号点を用いる。
【0012】
[発明の概要]
本発明の多値変調装置は、3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の入力データ信号を3つのp+1列の信号に変換して、それぞれを独立の位相平面上に割当て、この3つの位相平面を一組として時分割多重し、多値変調して送出する。このとき、一組を成す3つの位相平面上の座標点の割当てに所定の関係を持たせることで、1つの変調シンボルに対して、p+1/3ビットが割り当てられる構成を実現する。
【0013】
1つの変調シンボルに対してp+1/3ビットを割り当てようとする場合に、信号の点数は2(p+1/3)となる。しかし、1つの変調シンボルで実現しようとすると、2(p+1/3)が無理数となり、現実の信号点数として変調を実現することが出来ない。
【0014】
そこで、本発明においては、3つの位相平面を一組として多値変調し、3つ位相面の各々の信号点数を制御する構成を採っている。
【0015】
かかる構成により、本発明によれば、1つの変調シンボルがあたかも、p+1/3ビットが割り当てられるかのような作用を実現している。これにより、QAM方式において、多値数を、約2(n+1/3)にすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本発明は、pを3以上の整数として、3p+1列の入力信号を3つの変調シンボルに割り当てる多値変調方法において、第1の変調シンボルにおいては、(11/8)×2個の信号点を用い、第1の変調シンボルが予め定めた1から8×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとしてそれぞれ入力信号に対応して予め定めた(11/8)×2個、(10/8)×2個の信号点を用い、第1の変調シンボルが1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとしてそれぞれ入力信号に対応して予め定めた(8/8)×2個、(6/8)×2個の信号点を用いる。
【0017】
本発明に係る多値変調装置は、1から2の(3p+1)の冪乗(ただし、pは3以上の整数)番までの値をとる入力信号を入力し、前記入力信号に基づき第1乃至第3の変換データを生成して出力する変換手段(例えば図1の3、4)と、前記第1乃至第3の変換データを入力し多値変調して出力する手段(図1の6)と、を備え、前記変換手段は、前記入力信号をその値により、互いに共通な要素を持たない2つのグループのいずれかに区分し、前記入力信号が第1のグループに属する場合、前記第1の変換データは前記入力信号の値に応じて1から8×2(p−3)までの値をとり、前記第2、第3の変換データは、前記入力信号の値に応じてそれぞれ予め割り当てられた、(11/8)×2種、(10/8)×2種の値をとり、前記入力信号が第2のグループに属する場合、前記第1の変換データは前記入力信号の値に応じて1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとり、前記第2、第3の変換データは、前記入力信号の値に応じてそれぞれ予め割り当てられた、(8/8)×2種、(6/8)×2種の値をとる、ように変換する構成とされている。
【0018】
本発明の変調は、pを3以上の整数としたとき、次の式(1)が成り立つことに基づいている。
【0019】
(3p+1)={(11/8)×2}×{(10/8)×2}×{8×2(p−3)}+{(8/8)×2}×{(6/8)×2}×{3×2(p−3)} … (1)
【0020】
上式(1)の右辺第1項は、第1信号の(11/8)×2QAMのうちの8×2(p−3)回は、第2、第3の信号でそれぞれ、(11/8)×2QAM、(10/8)×2QAMを意味しており、右辺第2項は、3×2(p−3)回は、第2、第3の信号でそれぞれ、(8/8)×2QAM、(6/8)×2QAMを意味している。
【0021】
上式(1)において、第1信号の総数は、(11/8)×2となっている。
【0022】
すなわち、1つの変調シンボルに対して、等価的に、p+1/3ビットが割り当てられる動作を実行する。このことから、本発明によれば、QAM方式において、多値数を約2(n+1/3)(ただし、nは3以上の正整数)とすることが可能となる。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態の多値変調装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施の形態の多値変調装置は、入力端子1と、データ列数変換回路2と、第1のデータ変換回路3と、第2のデータ変換回路4と、並列直列変換回路5と、多値変調器6と、出力端子7とを備えている。
【0024】
第1のデータ変換回路3、及び第2のデータ変換回路4は、データ列数変換回路2が出力する3p+1列の入力データ信号21を入力して変換する。
【0025】
第1のデータ変換回路3は、3p+1列の入力データ信号21の値に応じて、(11/8)×2種の値を示すp+1列の信号を出力する。
【0026】
第2のデータ変換回路4は、第1のデータ変換回路3の出力信号を受け、入力データ信号21の値を参照して、3つのp+1列の信号、すなわち第1乃至第3の出力信号41、42、43を出力する。
【0027】
第2のデータ変換回路4は、第1のデータ変換回路3が、1から8×2(p−3)の値を出力する場合には、第1のデータ変換回路3の出力信号を第1の出力信号41とするとともに、第2、第3の出力信号42、43としてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を出力する。
【0028】
第2のデータ変換回路4は、第1のデータ変換回路3が、1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値を出力する場合には、第1のデータ変換回路3の出力信号を第1の出力信号41とするとともに、第2、第3の出力信号42、43として、それぞれ予め定めた(8/8)×2種、(8/8)×2種の値を示す信号を出力する。
【0029】
並列直列変換回路5は、第2のデータ変換回路4からの第1乃至第3の出力信号41、42、43を入力して時分割多重化し、p+1列の多重化信号51を出力する。
【0030】
多値変調器6は、多重化信号51を多値変調し、出力端子7へ出力する。
【0031】
図2は、図1の多値変調装置から出力される信号(通信信号)を入力して復調する処理を行う多値復調装置の構成が示されている。図2を参照すると、本実施の形態の多値復調装置は、入力端子11と、多値復調器12と、直列並列変換回路13と、データ逆変換回路14と、出力端子15と、を備えている。
【0032】
多値復調器12は、入力端子11に入力された通信信号を復調し、p+1列の受信復調データ列信号121を出力する。
【0033】
直列並列変換回路13は、受信復調データ列信号121を時分割多重分離して、それぞれp+1列の、第1、第2及び第3の復調データ列信号131、132、133を出力する。
【0034】
データ逆変換回路14は、第1乃至第3の復調データ列信号131、132、133を入力し、3p+1列の復調データ信号141を出力する。
【0035】
データ逆変換回路14は、第1の復調データ列信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を受ける。
【0036】
データ逆変換回路14は、第1の復調データ列信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、第2、第3の復調データ列信号としてそれぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を示す信号を受ける。
【0037】
データ逆変換回路14は、第1、第2、第3の復調データ列信号の示す値に基づき予め定めた復調データ値を生成し、この復調データ値を3p+2列の復調データ信号141として出力する。
【0038】
本発明に係る多値変復調通信システムは、図1に示した多値変調装置と、図2に示した多値復調装置とを備えて構成される。
【0039】
次に、図1、図2に示したこの実施の形態の多値変調装置及び多値復調装置の動作について、図面を参照して説明する。
【0040】
図3は、この実施の形態における多値変調装置内部の各部における、信号の変換を示すタイミングチャートである。図3の(1)は図1の入力データ信号21を示す。図3の横軸は時間軸であり、入力データ信号21は一定の時間毎に変化することを示している。図3の(2)A、(2)B及び(2)Cは、それぞれ、図1の第2のデータ変換回路4から出力される第1乃至第3の出力信号41、42、43を示している。図3の(3)は、図1の並列直列変換回路5の出力する多重化信号51を示している。図3の(3)には、図3の(2)A、(2)B及び(2)Cの信号を時分割多重し、(2)Aの信号を(3)のA期間に、(2)Bの信号を(3)のB期間に、(2)Cの信号を(3)のC期間に、それぞれ出力している様子が示されている。
【0041】
図4は、3p+1列の入力データ信号(2値信号)21の値(図4の「入力信号の番号」欄)と、出力端子7に出力される信号の値(図4の「変調シンボルの取り得る値」欄)の対応を、一例としてp=4(入力信号は13列:13ビット構成)の場合について示している。なお、図4は、この実施の形態における第1、第2のデータ変換回路3、4におけるデータ変換テーブル(不図示)によるデータ変換の一例を示す図である。
【0042】
図4を参照すると、3つの変調シンボルのうち、第1の変調シンボルは1から22までの値をとる。そして、第1の変調シンボルの値が1から16までの間は、第2、第3の変調シンボルは、それぞれ1から22、1から20までの値をとり、第1の変調シンボルが17から22までの間は、第2、第3の変調シンボルはそれぞれ1から16、1から12までの値をとる。
【0043】
このとき、3つの変調シンボルによって表現できる信号の種類は、次の式(2)に示すとおりとなる。
【0044】
16×22×20+6×16×12=8192(=213) …(2)
【0045】
上式(2)の、左辺第1項の16×22×20の16は、第1の変調シンボルが1から16までの値をとることを示しており、22×20は、第1のシンボルの値の1から16までのそれぞれに対して、第2、第3の変調シンボルがそれぞれ1から22、1から20までの値をとることを示している。
【0046】
また、第2項の6×16×12の6は、第1の変調シンボルが17から22までの値をとることを示しており、16×12は、第1の変調シンボルの17から22までのそれぞれに対して、第2、第3の変調シンボルがそれぞれ1から16、1から12の値をとることを示している。
【0047】
このように、入力データ信号と第1、第2、第3の変調シンボルの値の対応は一義的に定めることができる。このため、第1、第2のデータ変換回路3、4は、ROM(Read Only Memory)デバイスなどに所定のデータテーブルを格納するなどの構成を採用することにより、実現することができる。なお、図4には、p=4の場合が例示されているが、本発明は、3以上の整数pに対して有効であり、p=4の場合に限定されるものでないことは勿論である。
【0048】
図5は、この実施の形態において、多値変調器6が出力する変調信号の第1、第2、第3の変調シンボルを、位相平面上のいわゆるコンスタレーション(デジタル変調波の信号点配置)として表現した信号図である。図5では、式(2)の左辺第1項から3項において、第1シンボル、第2シンボル、第3シンボルのとり得る座標点を黒点(丸内にドットが施されている点)にて示している。すなわち、図5の「第一シンボルの16点」は、左から順に、式(2)の左辺第1項における第1シンボル、第2シンボル、第3シンボルのとり得る座標点を黒点にて示している。同様に、「第一シンボルの6点」は、左から順に、式(2)の左辺第2項における、第1シンボル、第2シンボル、第3シンボルのとり得る座標点を黒点にて示している。
【0049】
次に発明の他の実施の形態について説明する。本発明では、3以上の整数pにおいて実施可能な、一般的な形で構成法を示している。この応用例として、p=3〜7の場合、すなわち、11QAM、22QAM、44QAM、88QAM、176QAM変調について、該QAM変調方式を構成するパラメータの具体例を図6に示す。
【0050】
図6は、第1、第2及び第3の変調シンボルの、多値数及びそれらの繰り返し数を示している。例えば、155[Mbps](メガビット/秒)の伝送レートで通信したいが、周波数帯域が36[Msymbol/sec](メガ(100万)シンボル/秒)相当しかない場合には、32QAMでは31[Msymbol/sec]となるために帯域の余りが大きくなるが、16QAMでは38.75[Msymbol/sec]となるために、帯域が不足する。
【0051】
このような場合には、図6に示す22QAMを適用すると、35.769[Msymbol/sec]の変調速度を確保することができるため、帯域の利用効率よく伝送することが可能となる。
【0052】
また、このとき、符号誤り率で10のマイナス6乗を実現するために、従来の16QAMではシンボルエラーレートで1×10−6を満足するための所要C/N(Carrier to Noise ratio)として20.9[dB]が必要とされている。これに対して、本発明による11QAMを用いた場合の所要C/Nは、19.0[dB]となる。すなわち、本発明によれば、1.9[dB]だけ送信電力を小さくしても、16QAMと同一の品質で伝送でき、有利である。したがって、電力をより有効に利用することができる。
【0053】
更に、一般に、16QAM、32QAM、64QAM、128QAM、256QAM、が、シンボルエラーレートで1×10−6を満足する為の所要C/Nとしてそれぞれ20.9[dB]、23.9[dB]、27.2[dB]、30.1[dB]、33.3[dB]が必要とされるが、本発明による11QAM、22QAM、44QAM、88QAM、176QAM、を用いた場合の所要C/Nは、それぞれ、19.0[dB]、22.1[dB]、25.0[dB]、28.1[dB]、31.1[dB]、となり、伝送帯域の拡大はあるものの、それぞれ約2dBの所要C/Nで優れている。
【0054】
本発明のさらに別の実施の形態について説明する。図7は、本発明のさらに別の実施の形態の多値変調装置の構成を示す図である。図7において、図1に示した要素と同一の要素には、同一の参照符号が付されている。この実施の形態では、多値変調装置と多値復調装置に制御手段を具備し、多値変調装置、及び多値復調装置におけるデータ変換テーブルを、RAM(Random Access Memory)デバイスなどにより構成し、RAMに格納するデータ変換テーブルを制御手段により変更可能に構成することができる。多値変調装置と多値復調装置のデータ変換テーブル(データ逆変換回路内に設けられる)を相互に対応させて変更することで、送受信するデータの値と、通信信号(コンスタレーション上の座標点)の関係を任意に変更することができる。かかる構成により、この実施の形態によれば、送受信データの秘匿性を高め、通信システムの信頼性を向上することができる。
【0055】
図7を参照すると、この実施の形態の多値変調装置は、図1の多値変調装置に多値変調制御手段8を追加したものである。多値変調制御手段8は、第1のデータ変換回路3と、第2のデータ変換回路4とを制御し、これらの有するデータ変換テーブル(不図示)の内容を変更する。
【0056】
図8は、本発明のさらに別の実施の形態の多値復調装置の構成を示す図である。図8において、図2に示した要素と同一の要素には、同一の参照符号が付されている。図8を参照すると、この実施の形態の多値復調装置は、図2の多値復調装置12に多値復調制御手段16を追加したものである。多値復調制御手段16は、データ逆変換回路14を制御し、これの有するデータ逆変換テーブル(不図示)の内容を変更する。
【0057】
本発明に係る多値変復調通信システムは、図7に示した多値変調装置と、図8に示した多値復調装置とを備えた構成としてもよい。
【0058】
また、図7の第1のデータ変換回路3及び第2のデータ変換回路4を多値変調制御手段8の入出力デバイスとして構成し、第1及び第2のデータ変換回路3、4のデータ変換機能を、多値変調制御手段8を構成するコンピュータによって行うようにしてもよい。この場合には、多値変調制御手段8の制御プログラムにて、第1、第2のデータ変換回路3、4を代替する処理を行うように構成する。
【0059】
図9は、このように構成した場合に、多値変調制御手段8のコンピュータで実行すべきプログラムのフローチャートである。多値変調制御手段8は、ステップS1にて入力データ信号21を入力する。続いてステップS2で、入力データ信号21の値に対応する第1の変換データを生成する。
【0060】
ステップS3で、第2、第3の変換データを生成する。これらの変換データは、一例として示した図4を参照して構成することができる。
【0061】
ステップS4では、第1、第2、第3の変換データを、順次、並列直列変換回路6に出力させる。
【0062】
なお、図9には、1つの入力データを変換する処理が示されているが、図3のタイミングチャートに示したように、入力データ信号は順次供給される。順次供給される入力データ信号にしたがって、図9のフローチャートに示す処理を繰り返し実行させることで、順次、変調信号を送出するよう制御できる。
【0063】
同様にして、図8のデータ逆変換回路14を多値復調制御手段16の入出力デバイスとして構成し、データ逆変換回路14のデータ逆変換機能を、多値復調制御手段16を構成するコンピュータにて行うようにしてもよい。この場合には、多値復調制御手段16の制御プログラムにて、データ逆変換回路14の機能を代替する処理を行うよう構成する。
【0064】
図10は、このように構成した場合に、多値復調制御手段16のコンピュータで実行すべきプログラムのフローチャートである。多値復調制御手段16は、ステップS11にて第1の復調データを入力し、ステップS12にて第2、第3の復調データを入力する。
【0065】
続いてステップS13にて第1、第2及び第3の復調データに対応する復調データ値を生成する。この復調データ値は、一例として示した図4を参照し、逆変換テーブルを作成することによって構成することができる。
【0066】
ステップS14では、復調データ値を3p+2列の復調データ信号として出力させる。なお、図10には、一組の復調データを入力し逆変換する処理が示されているが、復調データが順次供給されるにしたがって、図10のフローチャートに示す処理を繰り返し実行させることで、順次、復調データ信号を出力するよう制御するようにしてもよいことは勿論である。
【0067】
また、上記実施例の説明で用いた図1、図7では、第1のデータ変換回路3、第2のデータ変換回路4を2つの回路ブロックで構成した例が示されているが、これらのデータ変換回路を1つの回路で構成してもよいことは勿論である。以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は、上記実施の形態の構成にのみ限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、3p+1列の入力データを、3つの変調シンボルに割り当てた後、その3つの変調シンボルを時間軸上で多重化した1つの変調シンボル列によって、p+1/3列の2値データ列を伝送しているので、QAM方式の多値数を、約2(p+1/3)とすることを可能としている。本発明によれば、2QAMでは周波数帯域に余裕があり過ぎであるが、2(n−1)QAMでは要求される周波数帯域を超えてしまう場合に、これらの中間の変調方式を提供することができる。
【0069】
この結果、本発明によれば、周波数をより有効に利用できることに加え、2QAMに比べて、少ない所要の信号対雑音比で、2(n−2/3)QAMを実現することができ、電力を有効に利用することができる、という効果を奏する。
【0070】
さらに、本発明によれば、3以上の任意の整数pについて構成することのできる一般的な形で構成法を提供しており、11QAM、22QAM、44QAM、88QAM、176QAMの他、多くのQAM変調方式に適用することをが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の多値変調装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態の多値復調装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態の多値変調装置の各部の信号の変換を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態の多値変調装置における第1及び第2のデータ変換回路のデータ変換テーブルの構成を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態における多値変調信号の位相平面において各変調シンボルのとり得る座標点を示した説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における他のQAM変調方式を構成するためのパラメータの具体例を示す図である。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態の多値変調装置の構成を示す図である。
【図8】本発明のさらに別の実施の形態の多値復調装置の構成を示す図である。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態の多値変調装置の多値変調制御手段を構成するコンピュータに実行させるプログラムの処理手順の一例を説明するための流れ図である。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態の多値復調装置の多値復調制御手段を構成するコンピュータに実行させるプログラムの処理手順の一例を説明するための流れ図である。
【符号の説明】
1 入力端子
2 データ列数変換回路
3 第1のデータ変換回路
4 第2のデータ変換回路
5 並列直列変換回路
6 多値変調器
7 出力端子
8 多値変調制御手段
11 入力端子
12 多値復調器
13 直列並列変換回路
14 データ逆変換回路
15 出力端子
16 多値復調制御手段
21 入力データ信号
41 第1の出力信号
42 第2の出力信号
43 第3の出力信号
51 多重化信号
121 受信復調データ列信号
131 第1の復調データ列信号
132 第2の復調データ列信号
133 第3の復調データ列信号
141 復調データ信号

Claims (11)

  1. 入力したデータ列を多値変調し通信信号を出力する多値変調装置において、
    前記入力したデータ列を3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の2値信号からなる入力データ信号に変換して出力するデータ列数変換回路と、
    前記データ列数変換回路から出力される前記入力データ信号を入力し前記入力データ信号を変換して出力する第1のデータ変換回路と、
    前記データ列数変換回路から出力される前記入力データ信号と前記第1のデータ変換回路の出力信号とを入力し、前記入力した信号を、それぞれがp+1列からなる3組の出力信号(3組の出力信号を「第1、第2、第3の出力信号」という)に変換して出力する第2のデータ変換回路と、
    前記第2のデータ変換回路から出力される前記3組のp+1列の出力信号を入力し時分割多重して出力する並列直列変換回路と、
    前記並列直列変換回路の出力信号を入力して多値変調し前記通信信号を出力する多値変調器と、
    を有し、
    前記第1のデータ変換回路は、前記入力データ信号の値に応じて、1から(11/8)×2までの値を示す出力信号を出力し、
    前記第2のデータ変換回路は、前記入力データ信号に基づき、前記第1のデータ変換回路の出力信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、前記第1のデータ変換回路の出力信号の値を前記第1の出力信号とするとともに、前記第2、第3の出力信号として、それぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を出力し、
    前記第1のデータ変換回路の出力信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、前記第1のデータ変換回路の出力信号の値を前記第1の出力信号とするとともに、前記第2、第3の出力信号として、それぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を示す信号を出力する、ように構成されてなる、ことを特徴とする多値変調装置。
  2. 通信信号を復調し、3p+1列(pは3以上の整数)の復調データ信号を出力する多値復調装置において、
    前記通信信号を入力して復調し、受信復調データ列信号を出力する多値復調器と、
    前記多値復調器からの前記受信復調データ列信号を入力し時分割多重分離して第1、第2、及び第3の復調データ列信号を出力する直列並列変換回路と、
    前記第1、第2、及び第3の復調データ列信号を入力し3p+1列の前記復調データ信号を出力するデータ逆変換回路と、
    を有し、
    前記データ逆変換回路は、
    前記第1の復調データ列信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の復調データ列信号として、それぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を示す信号を受け、
    前記第1の復調データ列信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の復調データ列信号として、それぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を示す信号を受け、
    前記第1、第2、第3の復調データ列信号の示す値に基づき予め定めた復調データ値をとり、前記復調データ値を3p+1列の前記復調データ信号として出力する、ように構成されてなる、ことを特徴とする多値復調装置。
  3. 請求項1に記載の多値変調装置と、請求項2に記載の多値復調装置とを含む、ことを特徴とする多値変復調通信システム。
  4. 前記第1及び第2のデータ変換回路を制御し、前記第1及び第2のデータ変換回路に入力される前記入力データ信号と、前記第1及び第2のデータ変換回路から出力される出力信号の出力値との対応の変更を行う多値変調制御手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の多値変調装置。
  5. 前記データ逆変換回路を制御し、前記データ逆変換回路に入力される前記第1、第2、第3の復調データ列信号と、前記データ逆変換回路から出力される出力信号の出力値との対応の変更を行う多値復調制御手段を有する、ことを特徴とする請求項2記載の多値復調装置。
  6. 請求項4に記載の多値変調装置と、請求項5に記載の多値復調装置とを含む、ことを特徴とする多値変復調通信システム。
  7. 3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の入力データ信号を多値変調する処理を、多値変調装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データ信号を、第1、第2、第3の変換データに変換する処理であって、
    前記第1の変換データとして、前記入力データ信号の値に応じて1から(11/8)×2までの値をとり、
    前記第1の変換データが1から8×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の変換データとして、前記入力データ信号の値に応じてそれぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値をとり、
    前記第1の変換データが1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の変換データとして、前記入力データ信号の値に応じてそれぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値をとる、変換を行う処理と、
    前記第1、第2、第3の変換データを、順次、多値変調器へ出力させる処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  8. 通信信号を多値復調し、p+1列(ただし、pは3以上の整数)の復調データ信号を出力する多値復調処理を、多値復調装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記通信信号を第1、第2、第3の復調データ列信号として入力し、3p+1列の前記復調データ信号に変換する処理であって、
    前記第1の復調データ列信号として(11/8)×2種の値を受け、
    前記第1の復調データ列信号が1から8×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の復調データ列信号として、それぞれ予め定めた(11/8)×2種、(10/8)×2種の値を受け、
    前記第1の復調データ列信号が1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとる場合には、前記第2、第3の復調データ列信号として、それぞれ予め定めた(8/8)×2種、(6/8)×2種の値を受け、前記第1、第2、第3の復調データ列信号の示す値に基づき予め定めた復調データ値をとり、前記復調データ値を3p+1列の復調データ信号として出力させる処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  9. 3p+1列(ただし、pは3以上の整数)の入力信号を3つの変調シンボルに割り当てる多値変復調方法であって、
    第1の変調シンボルは、(11/8)×2個の信号点を用い、
    前記第1の変調シンボルが、予め定めた、1から8×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとして、それぞれ前記入力信号に対応して予め定めた、(11/8)×2個、(10/8)×2個の信号点を用い、
    前記第1の変調シンボルが、1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の信号点をとる場合には、第2、第3の変調シンボルとして、それぞれ前記入力信号に対応して予め定めた(8/8)×2個、(6/8)×2個の信号点を用いる、
    ことを特徴とする多値変復調方法。
  10. 1から2の(3p+1)の冪乗(ただし、pは3以上の整数)番までの値をとる入力信号を入力し、前記入力信号に基づき第1乃至第3の変換データを生成して出力する変換手段と、
    前記第1乃至第3の変換データを入力し多値変調して出力する手段と、
    を備え、
    前記変換手段は、前記入力信号をその値により、互いに共通な要素を持たない、予め定められた2つのグループのいずれかに区分し、
    前記入力信号が第1のグループに属する場合、前記第1の変換データは前記入力信号の値に応じて1から8×2(p−3)までの値をとり、前記第2、第3の変換データは、前記入力信号の値に応じてそれぞれ予め割り当てられた、(11/8)×2種、(10/8)×2種の値をとり、
    前記入力信号が第2のグループに属する場合、前記第1の変換データは前記入力信号の値に応じて1+8×2(p−3)から8×2(p−3)+3×2(p−3)の値をとり、前記第2、第3の変換データは、前記入力信号の値に応じてそれぞれ予め割り当てられた、(8/8)×2種、(6/8)×2種の値をとる、ように変換する手段を備えている、ことを特徴とする変調装置。
  11. 3p+1列(ただし、pは3以上の整数)のデータ信号を、予め定められた所定の関係を有する3つのp+1列の信号に変換し、3つのp+1列の信号のそれぞれを3つの位相平面に割り当て、3つの位相平面を1組として多値変調し、その際、3つの位相平面のそれぞれの信号点数を制御するステップにおいて、kを2以上の整数として、第 1 の位相面の信号点M 1 をM 11 からM 1k に、
    1 =M 11 +M 12 +・・・M 1k
    を満足するように分割して各々のM 11 からM 1k に対応して、第2及び第3の位相面の信号点数を、それぞれ、M 21 からM 2k 、及びM 31 からM 3k として(ただし、M 1 、及びM ij (i=2、3、j=1、2、・・・k)は、2 (p+1/3) 以下の値)
    3p+1 =Σ j=1 Π i=1 ij
    となるように制御するステップを有し、
    1つの変調シンボルに等価的にp+1/3ビットが割り当てられ、多値数が、2(p+1/3)で近似される直交振幅変調(QAM)を行う、ことを特徴とする多値変調方法。
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