JP3864778B2 - 火災感知器、及びこれを備えた火災報知システム - Google Patents

火災感知器、及びこれを備えた火災報知システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器と受信機との間の伝送線における電圧レベルの変化を利用して火災を報知(発報)する火災感知器、及びこれを備えた火災報知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図6に示すように、親機となる火災受信機200に接続される伝送線Lに、子機となる複数の火災感知器100a、100b、・・・が接続部8を介して接続され構成される火災報知システムが知られている。この火災報知システムは、接続された火災感知器100a、100b、・・・のうち1つでも火災の発生を検知すると、その火災感知器100は火災受信機200へ火災検知信号を出力するようになっている。なお、この際に出力される火災検知信号は、電圧レベルの変化や定電流放流などによる伝送線間のインピーダンス変化を検出する方式が広く利用されている。
【0003】
火災感知器100は、伝送線Lから供給される電力により火災監視動作を行うようになっている。そして、図6に示すように、火災発生を検知し感知信号を出力する火災検知判断部2と、感知信号を受信すると発報経路となる伝送線Lの電圧レベルVlを下降させるラッチ回路部3と、伝送線Lに接続され火災検知判断部2に内部電圧Viを供給する電源部9とを備えている。これにより、火災感知器100が火災の発生を検知すると、接続された伝送線Lの電圧レベルVlを低下させることにより、火災受信機200に火災の発生を報知するようになっている。
【0004】
次に、従来の火災感知器における発報にかかる動作を説明する。簡便化のために伝送線に接続される火災感知器が感知器A、Bの2台の場合について説明する。図7は、火災報知システムにおける動作と電圧レベルの関係を示すもので、図7(A)は伝送線Lの電圧レベルの関係を示す特性図、図7(B)は感知器Aの電圧レベルの変化を示す特性図、図7(C)は感知器Bの電圧レベルの変化を示す特性図である。図7(A)の実線は、図6に示す伝送線における電圧レベルVlを示し、図7(B)及び図7(C)における実線及び点線は、図6に示す感知器A及び感知器Bそれぞれの接続部における電圧レベルVoと内部の電圧レベルViを示している。また、T1及びT3は感知器Aが発報して電圧レベルを低下させた時刻、T2及びT4は感知器Bが発報して電圧レベルを低下させた時刻を表している。そして、V1は伝送線Lの通常時における電圧、V2は伝送線Lの発報時における電圧、Vxは発報状態の火災感知器の接続部における電圧、Vyは他の発報状態にない火災感知器の接続部における電圧を表している。なお、Vthは感知器内部における動作可能電圧、VHは感知器内部における通常時の電圧、VLは感知器内部における発報時の電圧を示している。
【0005】
まず最初に、図7(A)に示すように、火災監視動作を行う通常状態において、伝送線における電圧レベルVlはV1となっている。時刻T1において感知器Aが火災を検知すると、ラッチ回路部3の動作により、図7(B)に示すように、接続部における電圧Vaoが発報状態を示す電圧レベルVxにまで低下する。これにより、内部の電圧レベルVaiもVLにまで低下する。一方で、図7(A)に示すように、伝送線Lにおける電圧レベルVlは、前記電圧レベルVxに対してその接続部のインピーダンス分だけ上昇した電圧レベルV2となる。
【0006】
このように火災感知器100は、火災の発生を検知すると、接続された伝送線Lの電圧レベルVlをV1からV2へ低下させる。火災受信機200は、この電圧レベルの低下による火災検知信号を検出することにより、火災の発生を知ることができるようになっている。
【0007】
なお、この伝送線Lの発報時における電圧レベルV2は、接続された他の感知器にも印加されることになる。この場合、発報していない火災感知機Bの接続部における電圧レベルVboは、図7(C)に示すように、前記電圧レベルV2を受けてVyとなる。この電圧Vyを受けて、内部の電圧レベルVbiはVHより少し低い電圧レベルVH’となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発報状態にない火災感知器の内部の電圧レベルVH’が、動作可能電圧Vthより大きい場合は、通常の火災監視動作を行うことになるので、その感知器は火災の発生を検知すると火災受信機に報知することになる。つまり、図7の時刻T2以降の部分に示すように、感知器Bの発報時においては、感知器Bの伝送線Lとの接続部における電圧レベルVboは発報状態を示す電圧レベルVxに低下するとともに、今度は感知器Aにおける電圧レベルVaoが発報状態にないことを示す電圧レベルVyとなる。
【0009】
このように、同一伝送線に接続されたいずれかの感知器が発報すると、発報状態にある火災感知器の接続部における電圧レベルVoはVxとなり、その他の発報状態にない感知器はVyとなる。つまり、火災発生時において新たに火災感知器が発報するたびに、その接続部の伝送線の電圧レベルVoが変化することになる。したがって、火災報知システムとしてみれば、システム内でいずれかの火災感知器は発報状態にあり火災が報知されることには変わりないが、個々の火災感知器でみると、特にこの内部の電圧レベルViに関しては、その接続部にかかる電圧レベルVoに応じた電圧VHまたはVLの間で頻繁に切り替わるような状況が発生し電圧レベルが安定しないことになる。このような場合、例えば、火災受信機200が備える音声出力部で出力されるブザー音が途切れてしまうなどの問題がある。
【0010】
本発明は、かかる事由に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、火災感知器が火災を報知する際に、感知器内部の電圧レベルを安定させることができる火災感知器、及びそれを備えた火災報知システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の火災感知器は、火災発生を検知し感知信号を出力する火災検知判断部と、前記感知信号が入力されると発報経路となる伝送線の電圧レベルを変化させることにより火災発生の情報を発報するラッチ回路部と、前記伝送線から電力の供給を受け電圧を供給する電源部とを備えてなる火災感知器において、前記電源部に、前記伝送線の電圧レベルを監視する電圧監視部と、電圧監視部により監視されている電圧レベルが所定の電圧レベル以下になったことを検知すると少なくとも前記火災検知判断部に供給する電圧を強制的に遮断する電圧遮断部とを設けたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載の火災感知器は、請求項1に記載の発明において、前記電圧監視部は、前記伝送線の電圧と予め設定される基準電圧との比較を行う比較器を備えてなるものとしている。
【0013】
また、請求項3記載の火災感知器は、請求項2に記載の発明において、前記比較器に、基準電圧を設定するための基準電圧設定手段を設けたものとしている。また、請求項4記載の火災感知器は、請求項3記載の火災感知器において、電源部は、少なくとも火災検知判断部に電圧供給する電圧供給部と、前記電圧監視部と、前記電圧遮断部とを備えて構成されており、電圧遮断部は、エミッタが感知器本体の低電位側と接続され、コレクタには電圧供給部から内部電圧が印加され、ベースには電圧監視部からの出力信号が入力されるトランジスタを備えてなり、前記伝送線の電圧レベルを基にした電圧値が前記予め設定される基準電圧の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記比較器から出力されるハイレベル信号が前記ベースに入力されることで、コレクタ−エミッタ間がONとなって、電圧供給部から火災検知判断部に供給している電圧を強制的に低下させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項記載の火災報知システムは、前記請求項1乃至に記載の火災感知器を、発報経路となる前記伝送線を介して、警報情報が出力される火災受信機に並列に複数接続して構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、火災感知器1のブロック図であり、図2は外観図であり、図3は回路図である。また、図4は動作と電圧レベルの関係を示す特性図である。
【0016】
火災感知器1は、図2に示すように、建物内の天井等に設置されるものであり、居間などに設けられる親機となる火災受信機20に接続された伝送線Lを介して、火災の発生を監視する。この火災感知器1は、伝送線Lから供給される電力によりそれぞれ火災の発生の監視を行うようになっている。この火災感知器1は、火災の発生を検出すると、火災感知器1と火災受信機20との間の伝送線Lの電圧レベルVlを低下させることにより、火災受信機20に火災の発生を発報する。一方、この発報を受けた火災受信機20は、警報情報を画面にて表示、または、音にて出力したり、外部のシステムへ通報したりするようになっている。
【0017】
次に、火災感知器1の詳細について説明する。火災感知器1は、図1に示すように、火災発生を検知及び判断する火災検知判断部2と、伝送線Lの電圧レベルVlを低下させるラッチ回路部3と、伝送線から供給される電力を用いて本体各部に電圧を供給する電源部4とを備えている。
【0018】
火災検知判断部2は、後述する火災検出部21と火災判断部22から構成される回路であり、火災検出部21により検出される出力値と、火災判断部22に備える基準値とを比較することにより、火災の発生を判断し感知信号を出力する。
【0019】
火災検出部21は、例えば、煙検出をおこなうものであり、フォトダイオードや発光素子等を用いて構成される。この火災検出部21は、火災による煙が火災感知器1本体内に流入すると、発光素子から放出されフォトダイオードにて受光される光信号が乱反射により増大することを利用して煙を検知するようになっている。この光信号による煙の濃度を数値化した検出信号を、後述する火災判断部22に出力するようになっている。なお、火災検出のための手段は、例えばサーミスタ等を用いた熱検出によるものや、赤外線検出によるもの、またはにおい検出によるものなど検出する手段は問わない。
【0020】
火災判断部22は、前述の火災検出部21の検出信号による煙濃度値と、あらかじめ設定された火災発生と判断される火災濃度値とを、比較回路またはAD変換してデータ処理するマイコン等を用いて比較することにより、火災かどうかの判断を行う。ここで、火災判断部22は、この煙濃度値が火災濃度値を上回った場合、感知信号としてラッチ回路部3に出力する。なお、火災検知判断部2は供給される電圧レベルViが動作可能電圧Vth以下の場合には動作が停止するようになっている。
【0021】
ラッチ回路部3は、火災の発生を親機となる火災受信機20に報知するためのもので、火災検知判断部2と接続されるとともに伝送線Lを介して火災受信機20へ接続される。このラッチ回路部3は、火災検知判断部2から感知信号を受信すると、伝送線Lにおける電圧レベルVlを火災の発生を示す電圧V2に低下させる。なお、火災受信機20では、伝送線Lにおける電圧レベルVlを監視しているため、この電圧レベルの低下による火災検出信号を検出することにより火災発生を知ることが可能となっている。
【0022】
次に、本発明の主要部である電源部4について説明する。電源部4は、感知器本体内に供給する電圧に関する部分を制御するためのものであり、電圧供給部40と電圧監視部41と電圧遮断部42とを備えている。
【0023】
電圧供給部40は、感知器内部の各部に電圧を供給するためのもので、接続された伝送線Lから電力の供給を受け動作用電源を作成するとともに、少なくとも火災検知判断部2に電圧Viを供給する。また、後述する比較器Aの第1の基準電圧Vfも作成する。なお、電圧供給部40は、後述する電圧遮断部42にも接続される。
【0024】
電圧監視部41は、伝送線Lにおける電圧レベルVlを監視するためのものであり、伝送線Lにおける電圧レベルVlの低下を検出する。電圧監視部41は、図3に示すように、比較器A、及び、伝送線における電圧Vlを分圧する分圧抵抗R1及びR2とから構成される。この比較器Aの+端子には第1の基準電圧Vfが印加されるとともに、−端子には伝送線における電圧を分圧して得られる第2の基準電圧Vrefが印加される。なお、この第1の基準電圧Vfは、伝送線Lの通常時における電圧V1と発報時における電圧V2との間に予め設定される電圧である。比較器Aは、監視対象となる第2の基準電圧Vrefが監視基準となる第1の基準電圧Vfより低くなった場合、Hレベルの信号を後述する電圧遮断部42に出力するようになっている。このように、簡素な部品構成にあるにもかかわらず、後述する内部電圧Viを遮断するための信号を出力できるようになっている。
【0025】
ところで、この電圧監視部41は、同一伝送線内に複数の火災感知器が接続されそのうちの1つの火災感知器が火災を検知し発報した場合、伝送線Lにおける電圧レベルVlが低下するのを検出するようになっている。この場合、この伝送線Lにおける電圧レベルV2は基準電圧Vfよりも下になるので、電圧監視部41は同一伝送線内に発報状態にある感知器が存在すると判断される。また、このような場合、電圧遮断部42へHレベルの信号を出力するため、同一伝送線内に発報状態にある感知器が存在すること示すHレベルの信号を電圧遮断部42に出力することができるようになっている。なお、この電圧監視部41の比較器Aには、分圧抵抗R1及びR2を適当に設定することにより基準電圧を設定する基準電圧設定手段を設けているので、容易に基準電圧調整ができるようになっている。
【0026】
電圧遮断部42は、内部電圧Viの供給を遮断するための回路である。電圧遮断部42は、図3に示すように、トランジスタQを備えてなり、そのコレクタは電圧供給部40から内部電圧が印加されるとともに、ベースには電圧監視部41からの出力信号が入力されるようになっている。なお、エミッタは、感知器本体の低電位側に接続される。そして、電圧監視部41からHレベルの出力信号が入力されるとトランジスタがONされることとなり、電圧供給部40が火災検知判断部2に供給している電圧Viを強制的に低下させるようになっている。
【0027】
ところで、この電圧遮断部42は、同一伝送線内に複数の火災感知器が接続されそのうちの1つの火災感知器が火災を検知し発報した場合、電圧監視部41からHレベルの出力信号が入力されることになるので、トランジスタがONされることにより、電圧供給部40が火災検知判断部2に供給している電圧Viを強制的に低下させることができるようになっている。
【0028】
次に、火災感知器における発報にかかる動作を説明する。簡便化のため、従来例での説明と同様に、伝送線に接続される火災感知器が感知器A、Bの2台の場合について説明する。図4は、上記の従来の火災報知システムにおける動作と電圧レベルの関係を示している。図4(A)は伝送線Lの電圧レベルの関係を示す特性図、図4(B)は感知器Aの電圧レベルの変化を示す特性図、図4(C)は感知器Bの電圧レベルの変化を示す特性図である。図4(A)の実線は、図1に示す伝送線Lにおける電圧レベルVlを示し、図4(B)及び図4(C)における実線及び点線は、図1に示す感知器A及び感知器Bそれぞれの接続部における電圧レベルVoと内部の電圧レベルViを示している。また、T1及びT3は感知器Aが発報して電圧レベルを低下させた時刻、T2及びT4は感知器Bが発報して電圧レベルを低下させた時刻を表している。そして、V1は伝送線Lの通常時における電圧、V2は伝送線Lの発報時における電圧、Vthは感知器内部における動作可能電圧を示している。
【0029】
まず最初に、図4(A)に示すように、火災監視動作を行う通常状態において、伝送線における電圧レベルVlはV1となっている。時刻T1において感知器Aが火災を検知すると、ラッチ回路部3の動作により、図4(B)に示すように、接続部における電圧Vaoが発報状態を示す電圧レベルVzにまで低下する。なお、この電圧レベルVzは動作可能電圧Vthより下になっているため、感知器Aでの火災監視動作は停止することになる。一方で、伝送線Lにおける電圧レベルVlは、図4(A)に示すように、前記電圧レベルVzに対して接続部のインピーダンス分だけ上昇した電圧レベルV2となる。この電圧レベルV2が、伝送線Lに接続された他の感知器にも印加される。
【0030】
そして、発報状態にない火災感知器Bでは、この伝送線における電圧レベルV2が印加され、その電圧V2を分圧した電圧Vrefと基準電圧Vfとの比較が行われることになる。この場合、監視対象である第2の基準電圧Vrefが監視基準である第1の基準電圧Vfより低くなっていると判断されることになるので、比較器AはHレベルの信号を電圧遮断部42に出力する。電圧遮断部42は、電圧監視部41からHレベルの出力信号がトランジスタのベースに入力されることによりトランジスタのスイッチがONになるので、電圧供給部40が火災検知判断部2に供給している電圧Viを強制的に低下させることになる。これにより、内部の電圧レベルViは動作可能電圧のVthより下になるので、火災感知器Bの火災検知判断部2はその火災発生を検知してもラッチ回路部3に感知信号を出力しないようになる。
【0031】
このようにして、同一伝送線内に接続された火災感知器のいずれかが発報状態にあることを検出すると、発報した感知機だけでなく、発報状態にないその他の感知器でも、その内部の電圧レベルViは動作可能電圧Vthよりも下となる。つまり、それまでに火災検知信号を出力していた火災感知器はそのまま火災検知信号を発報し、それ以外の火災感知器では火災検知信号を発報しないようになる。したがって、この内部の電圧レベルが頻繁に切り替わるような状況は発生しなくなるため感知器内部の電圧レベルが安定されることになる。そしてさらに、伝送線に接続された他の感知器が発報した場合であっても感知器自らの内部の電圧レベルを安定させることができる。
【0032】
なお、本発明の火災感知器は、上述したもののみ限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、伝送線Lと電圧供給部の間に電圧遮断部を設け、これ故に電圧遮断部と電圧監視部とが伝送線Lに対して互いに並列に接続されて、電圧監視部の電圧監視結果が、電圧供給部の上位接続に位置する電圧遮断部に反映されるようにしてもよい。ただし、この場合、電圧遮断部は、図3で説明したようなエミッタ接地形式トランジスタによるものではなく、電圧監視部からのハイレベル信号を受けると伝送線Lから電圧供給部への電源供給を遮断もしくは強制低下させるような回路構成である必要がある。このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の火災感知器にあっては、伝送線に複数接続され、この伝送線から電力の供給を受け電圧を供給する電源部と、前記電源部から電圧の供給を受けるとともに火災発生を検知し感知信号を出力する火災検知判断部と、前記感知信号が入力されると前記伝送線における電圧レベルを変化させることにより火災発生の情報を発報するラッチ回路部とを備えてなる火災感知器において、前記電源部に、前記伝送線の電圧レベルを監視する電圧監視部と、電圧監視部により監視されている電圧レベルが所定の電圧以下になったことを検知すると内部に供給する電圧を強制的に遮断する電圧遮断部とを設けたので、火災感知器が火災を報知する際に、感知器内部の電圧レベルを安定させることができるという優れた効果を奏する。
【0034】
また、請求項2に記載の火災感知器にあっては、請求項1に記載の発明において、前記電圧監視部は、前記伝送線の電圧と予め設定される基準電圧との比較を行う比較器を備えてなるので、簡素な部品構成により電圧を遮断するための信号を出力できるという優れた効果を奏する。
【0035】
また、請求項3に記載の火災感知器にあっては、請求項2に記載の発明において、前記比較器に、基準電圧を設定するための基準電圧設定手段を設けたので、基準電圧調整が容易であるという優れた効果を奏する。さらにまた、請求項4に記載の火災感知器にあっては、請求項3記載の火災感知器において、電源部は、少なくとも火災検知判断部に電圧供給する電圧供給部と、前記電圧監視部と、前記電圧遮断部とを備えて構成されており、電圧遮断部は、エミッタが感知器本体の低電位側と接続され、コレクタには電圧供給部から内部電圧が印加され、ベースには電圧監視部からの出力信号が入力されるトランジスタを備えてなり、前記伝送線の電圧レベルを基にした電圧値が前記予め設定される基準電圧の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記比較器から出力されるハイレベル信号が前記ベースに入力されることで、コレクタ−エミッタ間がONとなって、電圧供給部から火災検知判断部に供給している電圧を強制的に低下させるので、このような簡素な回路構成で、請求項3の発明を成すことができる。
【0036】
また、請求項に記載の火災報知システムにあっては、前記請求項1乃至に記載の火災感知器を、発報経路となる前記伝送線を介して、警報情報が出力される火災受信機に並列に複数接続して構成されるので、伝送線に接続された他の感知器が発報した場合であっても感知器自らの内部の電圧レベルを安定させるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる火災感知器のブロック図である。
【図2】同上の火災感知器の外観図である。
【図3】同上の火災感知器の回路図である。
【図4】同上の火災感知器の動作と電圧レベルの関係を示す特性図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる火災感知器のブロック図である。
【図6】従来の火災感知器のブロック図である。
【図7】従来の火災感知器の動作と電圧レベルの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 火災感知器
2 火災検知判断部
3 ラッチ回路部
4 電源部
20 火災受信機
40 電圧供給部
41 電圧監視部
42 電圧遮断部
L 伝送線
A 比較器

Claims (5)

  1. 火災発生を検知し感知信号を出力する火災検知判断部と、前記感知信号が入力されると発報経路となる伝送線の電圧レベルを変化させることにより火災発生の情報を発報するラッチ回路部と、前記伝送線から電力の供給を受け電圧を供給する電源部とを備えてなる火災感知器において、前記電源部に、前記伝送線の電圧レベルを監視する電圧監視部と、電圧監視部により監視されている電圧レベルが所定の電圧レベル以下になったことを検知すると少なくとも前記火災検知判断部に供給する電圧を強制的に遮断する電圧遮断部とを設けたことを特徴とする火災感知器。
  2. 前記電圧監視部は、前記伝送線の電圧レベルと予め設定される基準電圧の電圧レベルとの比較を行う比較器を備えてなる請求項1記載の火災感知器。
  3. 前記比較器に、基準電圧を設定するための基準電圧設定手段を設けた請求項2記載の火災感知器。
  4. 電源部は、少なくとも火災検知判断部に電圧供給する電圧供給部と、前記電圧監視部と、前記電圧遮断部とを備えて構成されており、
    電圧遮断部は、エミッタが感知器本体の低電位側と接続され、コレクタには電圧供給部から内部電圧が印加され、ベースには電圧監視部からの出力信号が入力されるトランジスタを備えてなり、前記伝送線の電圧レベルを基にした電圧値が前記予め設定される基準電圧の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記比較器から出力されるハイレベル信号が前記ベースに入力されることで、コレクタ−エミッタ間がONとなって、電圧供給部から火災検知判断部に供給している電圧を強制的に低下させることを特徴とする請求項3記載の火災感知器。
  5. 前記請求項1乃至に記載の火災感知器を、発報経路となる前記伝送線を介して、警報情報が出力される火災受信機に並列に複数接続して構成される火災報知システム。
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