JP3863065B2 - 乾式工法用セメントタイル製造方法とその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、いわゆる乾式工法用タイル製造方法とその装置に関し、詳しくはセメントを型枠で固化してなる乾式工法用セメントタイルの製造方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モルタル等による貼りつけに替え、タイル裏面の溝部を保持桟に係合してタイル張設をなしていく、いわゆる乾式タイル張り工法は作業が簡便でモルタル等による湿式工法に比較して作業熟練性がそれほど要求されない、工期が短い、天候による作業への影響が少ない等々の利点があり、今日では種々の場面で採用されている。 図4は、乾式タイル張り工法に使用される焼き物タイルの斜視図である。 図において、1はタイルであり、このタイル1の裏面には断面台形状の溝部2が形成され、この溝部2を所定のボードまたは壁面下地部に取り付けた保持桟(不図示)に係合することでタイル張設をなしていく。 そして、このようなタイル1は長尺状のタイル原形として粘土を押し出し成形したうえ、これを所定長さに切断、乾燥後に焼成することにより製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、今日では、乾式工法には焼き物タイルの他に、セメントを固化したセメントタイルが採用されている。その理由は、セメントタイルにあっては、古煉瓦の風合い等を有する質感と色合を自在に表現できる表面処理技術が開発され静雅で趣のあるたたずまいを容易に得られる利点によるものである。
ところが、セメントタイルの製造にあっては、押し出し成形を採用することができず、成形は専ら型枠にモルタルを流し込み、これを固化することによりなさざるを得ないから図4に示すような断面台形状の溝部の形成が困難である。
すなわち、仮に断面台形状の中芯を使用してもセメントの固化後にこの中芯の抜去ができない。したがって、従来の乾式工法用のセメントタイルの溝部には保持桟との安定的な係合を得られる断面形状を形成することができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、
(a)タイルの外形断面と同一の型溝を有する型枠の上面に芯型を設置する工程、
(b)型枠にセメントを注入して固化する工程、
(c)固化したタイル原材を型枠から離型するとともにタイル原材から芯型を抜去してタイル原材の裏面に断面台形状の溝部を形成する工程、
(d)工程(c)を経たタイル原材の表面を処理して所望の風合い、色彩を有するタイルを得る工程、
からなり、前記工程(a)における芯型は、台形状の断面を有して弾性を有する樹脂材によリ形成され、内部に硬質材による中芯を具え、この芯型の型枠上面への設置は、芯型の短辺(台形の上底)面が型枠上面と一致するように構成するとともに前記芯型の上面に離型プレートを係止して固化したタイル原材の型枠からの離型取り出しを容易にした乾式工法用セメントタイル製造方法を提供して、上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0005】
さらに、本願発明は、乾式工法用セメントタイル製造装置を、
タイル裏面の溝部をタイル保持桟に係合して張設するタイルの製造装置であって、タイルの外形断面と同一の型溝を有する型枠と、前記型枠の上面に設置する芯型と、型枠へのセメントの注入前に前記芯型上面から型枠外部にかけて設置され固化したタイル原材の型枠からの離型取り出しを容易にする離型プレートと、を具え、前記芯型は台形状の断面を有して弾性を有する樹脂材によリ形成される外枠と、この外枠内部に埋め込まれる硬質材による中芯とを有する構成となすことにより、上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面にもとづいて、本願発明に係る乾式工法用セメントタイル製造装置の一実施形態に併せて製造方法も説明する。
図1は、乾式工法用セメントタイル製造装置を示す一部切欠斜視図である。
この製造装置11は、図4に示すような形態のタイルをセメントの流し込みにより製造するものであり、図において12は型枠で、前記タイル1の外形断面と同一の型溝13を有している。 すなわち、型溝13はタイル1と同一の外観形態を有する平板直方体をなし、ここにセメントモルタルが注入されて固化されることになる。 また、14は前記型枠12の上面に架設される芯型であり、この芯型14の両端は型枠12の両端部(図では右端部のみを示す)の凹部15にはめ込まれ、芯型14の上面と型溝13上面部とが同一平面を形成するようになっている。
【0007】
前記芯型14は、図2に示すように、台形状の断面を有する外郭14aと、この外郭14a内部に埋め込まれる中芯14bとから構成されている。
中芯14bは、鉄、アルミ等の硬質材により平板状に形成され、この中芯中芯14bを包み込む外郭14aは、硬質ゴム等の弾性を有する樹脂材によリ形成さている。
【0008】
さらに、図1において、16は前記芯型14の上面にこれと直行するようにビス17により係止した離型プレートであり、金属板からなるこの離型プレート16は、固化したタイル原材の型枠からの離型取り出しを容易になすものである。
【0009】
次に、上記の構成を有する製造装置11によるタイル製造工程を説明する。
実際の製造にあたっては、図1の製造装置11を複数個、縦横に並べてセメントを一斉に各装置に注入することになる。
先ず、図1に示すように、型枠12の型溝13上でその両短辺間に芯型14を架け渡す。すなわち、型溝13の相対向する両短辺の各上端部に形成された一対の凹部15、15に芯型14をはめ込む。このとき、芯型14の上面すなわち断面形状における台形の上底にあたる部分が型溝13の上面と同一平面を構成する。 次いで、芯型14の上面にこれと直行するように離型プレート16を固定する。
【0010】
上記の準備がなされたところで、型枠12の型溝13内にセメントを注入する。 このとき、型溝13内に注入されたセメントによるタイル原材18と芯型14とは図3に示す状態になっている。すなわち、タイル原材18の裏面(図で上側)には芯型14が、その上面が前記裏面と同一面となるように充填されている。 なお、芯型14の上面にはビス17により離型プレート16が係止されている。 この状態で、タイル原材18の固化をまつ。
【0011】
タイル原材18が固化したところで型枠12から離型することになる。この離型は、前記離型プレート16により行う。すなわち、離型プレート16の型枠12外にある端部を保持して引き上げることにより、固化したタイル原材18は芯型14を保持したまま型枠12から容易に離型する。 芯型14から離型プレート16を外し、次いで、タイル原材18から芯型14を抜去する。この抜去作業は、タイル原材18の相対向する短辺から突出している芯型14の両端部、換言すれば図1において型枠12の凹部15に位置していた部分を手掛かりにして、芯型14をタイル原材18から引き離す。 このとき、断面形状が台形である芯型14における台形の下底の端部がタイル原材18の開口部(台形の上底に該当)に引っ掛かる。 しかしながら、断面形状が台形である芯型14における台形の下底の端部は、図2に示すように弾性を有する硬質ゴム材によるから、引上げに際して前記開口部において収縮するから芯型14は容易にタイル原材18から抜去できることになる。
【0012】
こうして得られたタイル原材18の形態は図4に示すとおりであるが、その裏面における芯型14の抜去跡には断面台形状の溝部2が形成される。
タイル原材18は、所定の養生をなした後、表面を処理して所望の風合い、色彩を有する古煉瓦風のタイルに仕上げる。
【0013】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明した構成作用により、裏面に断面台形状の係合溝を有する乾式工法用タイルをセメントにより効率よく生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乾式工法用セメントタイル製造装置の一実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】 図1における製造装置の芯型の一実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図3】 図1に示す状態の型枠へのセメント注入時の断面図である。
【図4】 裏面に断面台形状の係合溝を有する乾式工法用タイルを示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
11.....製造装置
12.....型枠
13.....型溝
14.....芯型
16.....離型プレート

Claims (2)

  1. (a)タイルの外形断面と同一の型溝を有する型枠の上面に芯型を設置する工程、
    (b)型枠にセメントを注入して固化する工程、
    (c)固化したタイル原材を型枠から離型するとともにタイル原材から芯型を抜去してタイル原材の裏面に断面台形状の溝部を形成する工程、
    (d)工程(c)を経たタイル原材の表面を処理して所望の風合い、色彩を有するタイルを得る工程、
    からなり、前記工程(a)における芯型は、台形状の断面を有して弾性を有する樹脂材によリ形成され、内部に硬質材による中芯を具え、この芯型の型枠上面への設置は、芯型の短辺(台形の上底)面が型枠上面と一致するように構成するとともに前記芯型の上面に離型プレートを係止して固化したタイル原材の型枠からの離型取り出しを容易にしたことを特徴とする乾式工法用セメントタイル製造方法。
  2. タイル裏面の溝部をタイル保持桟に係合して張設するタイルの製造装置であって、タイルの外形断面と同一の型溝を有する型枠と、前記型枠の上面に設置する芯型と、型枠へのセメントの注入前に前記芯型上面から型枠外部にかけて設置され固化したタイル原材の型枠からの離型取り出しを容易にする離型プレートと、を具え、前記芯型は台形状の断面を有して弾性を有する樹脂材によリ形成される外枠と、この外枠内部に埋め込まれる硬質材による中芯とを有することを特徴とする乾式工法用セメントタイル製造装置。
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