JP3862498B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路遮断器に関し、より具体的には、附属装置のテストが可能なテスト機構および誤動作を検知させる機構を備えた回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器には、開閉接触子、ラッチ手段と人為的に開閉接触子を開閉するハンドルとを含む開閉機構、過電流が流れたとき動作して開閉機構のラッチ手段を自動的に動作させて開閉接触子を開離させる引外し機構及び消弧装置などと共に、開閉機構のラッチ手段が正常に動作することを確認するための機械的なテストボタンが設けられることがある。また、ラッチ手段が動作したとき警報を発する警報スイッチと呼ばれる附属装置が顧客の要求により設けられることもある。
【0003】
さらに、このような回路遮断器の中には、開閉機構に含まれる第1ラッチ手段とは別に過電流引外し機構に設けられる第2ラッチ手段を含むものがある。この第2ラッチ手段の動作によって第1ラッチ手段が動作して開閉接触子が開離するが、第1ラッチ手段は第2ラッチ手段から独立している。ここで、「第1ラッチ手段が第2ラッチ手段から独立している」とは、特に手段を設けない限り、第1ラッチ手段が動作しても第2ラッチ手段は動作しないように設けられていることをいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような二つのラッチ手段を備える従来の回路遮断器にあっては、構造上の理由から、テストボタンを第1ラッチ手段に対して作用するように設けるとともに、警報スイッチを第2ラッチ手段の動作をキャッチするように装着するタイプのものがある。このような構造のものにあっては、テストボタンを押しても第1ラッチ手段のみが動作するため警報スイッチの動作を確認できないという問題があった。また、異常な衝撃が回路遮断器に加わり第1ラッチ手段のみが誤動作したとき、第2ラッチ手段が作動しないため警報スイッチが動作せず、オペレータがその誤動作を容易に検知できないという問題もあった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、テストボタンを用いて警報スイッチの動作を容易に確認できるとともに、ラッチ手段が誤動作したとき容易に誤動作を検知できる回路遮断器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明は、開閉接触子、係合が解消する動作をしたときに接触状態にある開閉接触子を開離させる第1ラッチ手段を含む開閉機構、及び係合が解消する動作をしたときに第1ラッチ手段に上記の係合解消動作をさせる、第1ラッチ手段とは独立した第2ラッチ手段を含む過電流引外し機構を備えた回路遮断器において、第2ラッチ手段の係合解消動作によらないで第1ラッチ手段が上記の係合解消動作をしたときに第1ラッチ手段の該係合解消動作に応じて第1ラッチ手段に含まれる駆動端が過電流引外し機構側に突出し第2ラッチ手段の係合を解消させる逆引外し手段を備えることとしている。
【0007】
このような構成により、第1ラッチ手段を動作させるテストボタンを操作しても、又、第1ラッチ手段が誤動作しても、第2ラッチ手段を動作させることができる。上記第2ラッチ手段の動作によらないで第1ラッチ手段を動作させる機構として、第1ラッチ手段に直接作用するテストボタン等がある。また、衝撃等に起因する誤動作によっても、第1ラッチ手段のみが作動する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図14で示される実施例によって説明する。この実施例の回路遮断器は3極型であって、開閉ユニット、トリップユニット及び結合された両ユニットを覆うカバーを有しており、図2はこの実施例の回路遮断器全体の正面図、図1は図2の略A−Aから見た断面図である。
【0009】
開閉ユニットは、図1ないし図8に図示されており、合成樹脂成形絶縁物製の消弧ケース1、消弧ケース1の内部に収納された開閉接触子と消弧装置及び消弧ケース1の外側に構築された開閉機構を有している。
【0010】
消弧ケース1には、接点2を備えた固定接触子3、両端部にそれぞれ接点4及び可撓リード5とを有する可動接触子6並びに絶縁板7に保持された複数の磁性板8を有する消弧装置9が収納されており、その右端の開口部は壁を有する端子ベース10によって覆われている。
【0011】
可動接触子6は、3極共通の合成樹脂成形絶縁物製のクロスバー11に軸12によって回転自在に保持されるとともにクロスバー11の壁との間に設けられたばね13によって時計方向に付勢されている。可撓リード5の他端にはリード端子14が接続されており、各極のリード端子14を収納するリード端子ベース15は、合成樹脂成形絶縁物製であってリード端子14の収納部分にはナット16をはめ込む六角形の窪みが形成されている。クロスバー11は、図示はしていないが、両端に円柱形状の支持部を有し、支持部が消弧ケース1の両側壁に形成されているU字状の溝とリード端子ベース15に形成された円弧状の凹部との間に挟まれることによって回転自在に保持されている。
【0012】
クロスバー11を回転させる開閉機構は、消弧ケース1の中央極部分の両側壁に沿って設けられた一対のフレーム17上に構築されている。この開閉機構にはトグルリンク機構が採用されており、軸18によって互いに回転自在に連結されたそれぞれ一対のリンク19とリンク20と、いずれもフレーム17上に回転自在なるように設けられたハンドルレバー21、トリップレバー22、トリップレバー22の時計方向の回転を阻止するフック23及びフック23の反時計方向の回転を阻止するラッチ24と、軸18とハンドルレバー21との間に取り付けられたばね25と、ハンドルレバー21の角に差し込まれた合成樹脂成形絶縁物製のハンドル26とを有している。
【0013】
ハンドルレバー21はその両腕がフレーム17と同じ平面内を移動するようにコ字状に折り曲げられて形成され、その両腕の円弧状端部21aがフレーム17に形成された切欠の円弧状凹部17aにばね25の力によって押し付けられている。トリップレバー22はその両腕がフレーム17の内側に隣接する面を移動するようにコ字状に折り曲げられて形成され、その両腕の円弧状にカールしたカール端部22aが一対のフレーム17の対向面に形成された円柱状の突起17bにはめ込まれている。一対のリンク19はトリップレバー22の腕と同じ平面内を移動するように配置されており、その円弧状に形成された円弧状端部19aがトリップレバー22の両腕に形成された切欠の円弧状凹部22bにばね25の力によって押し付けられ、一対のリンク20は軸27によって回転自在にクロスバー11と連結されている。
【0014】
図7はフレーム17の外面に沿った面から見たこの開閉機構の一部を示しており、その両脚23aがフレーム17に形成された三角形の孔17cに配置されているフック23及びその両脚24aがフレーム17に形成されたV字形の切欠17dに配置されているラッチ24は、ばね28の力によってそれぞれ時計方向に付勢されている。
【0015】
このように構成された開閉ユニットについては、以下に説明するように開閉ユニット単独で開路、閉路、トリップ、リセット操作をすることができる。なお、図4、図5及び図6は、それぞれ閉路状態、トリップ状態及びリセット操作状態を示す側面断面図である。図7及び図8は手前側のフレーム17の外側面から見た断面のそれぞれ閉路状態及びトリップ状態の部分図である。
【0016】
図4に示されている閉路状態において、ばね25の力によりその円弧状端部21aを中心として時計方向に付勢されているハンドルレバー21の回転は、フレーム17の縁に接して阻止されている。ばね25の力により軸18及びリンク19を介してフレーム17の突起17bの周りを時計方向に付勢されているトリップレバー22は、そのラッチ部22cとフック23のラッチ受部23bとの係合によってばね28の力に抗してフック23を反時計方向に付勢している。そして、この付勢によってフック23のラッチ部23cとラッチ24のラッチ受部24bを介してラッチ24が時計方向に付勢される。このラッチ24の回転がフレーム17の切欠17dのV字の辺によって阻止されているため、フック23及びトリップレバー22の回転も阻止された状態となっている。一方、ばね25の力により軸18は右方向に付勢されているが、リンク20とリンク19が略一直線の状態でリンク19の下端部がトリップレバー22のカール端部22aに押し付けられて停止し、クロスバー11が時計方向に回転した状態で接点2と接点4が接触している。
【0017】
開路操作は閉路状態にある回路遮断器のハンドル26を反時計方向に回転することによって行われる。この回転によりばね25の力の作用線がリンク19の円弧状端部19aを右から左へ移動したとき、軸18が左方向に移動しリンク20とリンク19がく字状に折れ曲がる。その結果、図示はしていないが、クロスバー11が反時計方向に回転して接点を開離させた後消弧ケース1の図示していない部分に接してその回転が停止し、ハンドルレバー21の回転もその折曲部21bがトリップレバー22に接して停止し開路状態となる。
【0018】
閉路操作は開路状態ある回路遮断器のハンドル26を時計方向に回転させることによって行われる。この回転により、ばね25の作用線がリンク19の円弧状端部19aを左から右へ移動し、リンク19とリンク20とを伸直させながら軸18が右方向へ移動するためクロスバー11が時計方向に回転し図4の閉路状態となる。
【0019】
トリップ動作は閉路状態においてラッチ24が反時計方向に回転することによって実現する。この回転によってラッチ24とフック23との係合及びフック23とトリップレバー22との係合が解消し、トリップレバー22が時計方向へ回転してフレーム17の折曲部17eに接して停止する。このとき、ハンドルレバー21を反時計方向に回転させるとともに、クロスバー11を反時計方向に回転させながらリンク19とリンク20が共に上方へ移動し、接点が開離した後クロスバー11が消弧ケース1に接してその回転が停止した図5及び図8のトリップの状態となる。また、フック23は、トリップレバー22との係合が解消したあと、トリップレバー22の肩部22dに押されてさらに反時計方向へわずかに回転し、図8に示されているようにトリップ駆動端23dが左方向へ突き出る。
【0020】
リセット操作はトリップ状態にある回路遮断器のハンドル26を反時計方向に回転させることによって行われる。この回転により、ハンドルレバー21の折曲部21bに押されてトリップレバー22が反時計方向に回転し、その肩部22dの移動に追随してフック23が時計方向に回転しラッチ24も時計方向に回転して、図6のごとくトリップレバー22とフック23が係合可能な状態となる。この状態でハンドル26を自由状態にするとトリップレバー22とフック23及びフック23とラッチ24が係合して開路状態となる。
【0021】
トリップユニットは、主として図1及び図9ないし図12に示されているように、合成樹脂成形絶縁物製のトリップユニットケース32内に構築され、それぞれ各極毎に備えられる主回路導電部であるヒーター33及び端子34、バイメタルトリップ素子及びインスタントトリップ素子並びに3極に共通に備えられる回転自在のトリップ軸36及びラッチ軸37を有している。
【0022】
バイメタルトリップ素子は、図1に示されているようにヒーター33の逆U字状の屈曲部に根元が取り付けられたバイメタル38を有し、過電流が流れたときヒーター33において発生するジュール熱によってバイメタル38が徐々に左方向に湾曲し、所定時間の後、その先端がトリップ軸36の腕36aに取り付けられたピン39を押して図示されていないばねによって時計方向に付勢されているトリップ軸36を反時計方向に回転させる。
【0023】
インスタントトリップ素子は、図1に示されているようにヒーター33に取り付けられた固定コアー40と軸41に回転自在に設けられたコ字状に曲げられている可動コアー42と、可動コアー42を反時計方向に付勢するばね43を有し、ばね43の付勢力を超える電磁吸引力を発生する電流がヒーター33に流れたとき瞬時に可動コアー42が時計方向に回転しその先端がトリップ軸36の下部の腕36bを押してトリップ軸36を反時計方向に回転させる。
【0024】
ラッチ軸37は、ラッチ腕37a、開閉機構トリップ腕37b、二つのトリップ指示腕37c及びトリップ装置リセット腕37dとを有するとともに、ばね44によって図1において反時計方向に付勢されており、リセット状態においてラッチ腕37aがトリップ軸36に設けられたラッチ受け36cと係合しその回転が阻止されている。さらに、トリップユニットケース32の前面壁32aにはリセットレバー45が軸46によって回転自在に設けられ、リセットレバー45の切欠部とラッチ軸に偏心して設けられたピンとが噛み合うように組み合わされているため、リセットレバー45とラッチ軸37とは互いに一方が回転したとき他方も回転するようになっている。
【0025】
このような、トリップユニットの動作について説明する。なお、図11はトリップしていない状態を示している図10のB−Bから見た断面図であり、図12はトリップ後の状態を示している。インスタントトリップ素子又はバイメタルトリップ素子が動作してトリップ軸36が反時計方向に回転すると、ラッチ腕37aとラッチ受け36cとの係合が解消してラッチ軸37が反時計方向に回転し、開閉機構トリップ腕37bの先端がトリップユニットケース32の前面壁32aから突き出るとともにリセットレバー45が時計方向に回転する。
【0026】
トリップユニットをリセットする操作は、ばね44の力に抗して手でリセットレバー45を反時計方向に回転することによって実現する。この回転によりラッチ軸37が時計方向に回転し、ラッチ腕37aとラッチ受け36cが係合可能な状態となってからリセットレバー45を自由状態にすると、ラッチ軸37が反時計方向に回転し双方が係合したリセット状態となる。
【0027】
以上説明したように、この回路遮断器は、開閉ユニットと結合することなくトリップユニット単独でインスタントトリップ素子やバイメタルトリップ素子の動作調整や動作確認をすることができる。
【0028】
次に、図1ないし図3及び図13において、以上のように構成された開閉ユニットとトリップユニットの結合について説明する。
【0029】
両ユニットの結合は、図1において、ヒーター33の端部33aとリード端子14が重なるとともにトリップユニットケース32の底部右端の傾斜面と消弧ケース1の底部左端の傾斜面が重なるように両ユニットを組み合わせて、裏面からねじ47をまわしてナット16と共同してリード端子14とヒータ33を接続固定するだけでよい。
【0030】
このように結合された両ユニットは、図13に示されている成形絶縁物製のカバー48でよって覆われており、図3において、カバー48の正面部分の両側縁からは側壁48aが密着するようにトリップユニットケース32及び消弧ケース1の側壁に沿って延び、カバー48が側壁48aの下縁部に形成された複数の方形の穴48bと消弧ケース1及びトリップユニットケース32の双方に形成されたそれぞれ複数の突起1a及び突起32bとをはめ合わせることによって固定されている。
【0031】
なお、カバー48の正面には中央極部分にハンドル26が突き出る開口部48cが形成され、端極部分には内部附属品を収納するための窪み48dが形成されており、カバー48には図3に鎖線で示されているごとくヒンジ状に開閉できる窪み48dを覆う補助カバー50が設けられている。
【0032】
このように結合された回路遮断器の操作及び動作について説明する。なお、開路操作及び閉路操作は、前述の開閉ユニット単独の動作と同様であるためここでは説明を省略する。
【0033】
前述のごとくバイメタルトリップ素子やインスタントトリップ素子によってトリップユニットが動作したときは、トリップユニットは図9のごとくラッチ軸37の開閉機構トリップ腕37bがトリップユニットケース32の前面壁32aから突き出る。トリップユニットと直接関連する開閉ユニットの部材であるラッチ24が図11及び図12に鎖線で示されており、図12において、そのトリップ腕24cが開閉機構トリップ腕37bに押されてラッチ24が反時計方向に回転するため開閉ユニットがトリップする。
【0034】
リセット操作は、図12に鎖線で示されているように、トリップ状態においてハンドル26を反時計方向に回転させることによって行われる。この操作により、ハンドル26の左端部26aがリセットレバー45のリセット縁45aを押してリセットレバー45を反時計方向に回転させてリセット可能な状態となり、ハンドル26を自由状態にすると前述のごとく開閉ユニットと共にトリップユニットもリセットされる。
【0035】
この実施例の回路遮断器には、トリップユニットが動作したとき動作する警報スイッチの装着が可能である。
【0036】
警報スイッチ51は、図14に示されるようにカバー48の窪み48dに装着され、トリップユニットが動作してラッチ軸37が回転したとき、トリップ指示腕37cが前面壁32aから突き出て、警報スイッチの動作レバー52が時計方向に回転し内蔵されるマイクロスイッチが切り替わる。トリップユニットがリセットされてラッチ軸が復帰回転すると、図示されていないばねによって動作レバー52が復帰回転し、マイクロスイッチも復帰する。このトリップ指示腕37cはラッチ軸37の2個所に設けられており、カバー48の左右の窪み48dのいずれにでも又は両方に装着が可能である。さらに、窪み48dは片側に3個のトリップ警報スイッチを装着するスペースがあり、トリップ指示腕37cの数の多いラッチ軸を使用することによってトリップ警報スイッチの装着数を増やすこともできる。
【0037】
この回路遮断器には、図2及び図7に示されているように、開閉ユニットが正常にトリップ動作をすることを確認するためのトリップボタン53が設けられており、このボタンは図7において上下方向にスライド自在であって図示されていないばねによって上方向に付勢されてカバー48に装着されている。そして、回路遮断器の表面部からテストボタン53を押し込むと、図7において、その先端部53aがテストボタン受部24dを押してラッチ24を反時計方向に回転させて開閉ユニットにトリップ動作を行わせることができる。トリップユニットに回転自在に設けられている開閉ユニットトリップ中継レバー54は、このようなとき、トリップユニットを介して警報スイッチ51の動作も確認できるように設けられたものである。その動作は、図8に示されるように開閉ユニットがトリップ状態になったときフック23のトリップ駆動端23dがトリップユニット側に突き出る。そして、このトリップ駆動端23dが、図10において、先端部54aを押して開閉ユニットトリップ中継レバー54を反時計方向に回転させ、この回転によって中央極の腕36aを押してトリップ軸36を反時計方向に回転させてトリップユニットをトリップ状態にする。
【0038】
なお、本発明において、第1ラッチ手段は、ラッチ24およびフック23によって構成され、第2ラッチ手段は、ラッチ軸37、ラッチ軸の腕37a、開閉機構トリップ腕37b、トリップ軸36、トリップ軸の腕36a,36b、ラッチ軸受け36c等から構成される。また、逆引外し手段は、開閉ユニットトリップ中継レバー54、先端部54a、トリップ駆動端23d、および中央極の腕36aによって構成される。
【0039】
このような動作は、トリップボタンの操作による開閉ユニットのトリップ動作だけでなく、異常な機械的衝撃が加わって開閉ユニットのラッチ機構の係合が解消して開閉ユニットがトリップ状態になったときも警報スイッチ51が動作し警報を発することができる。
【0040】
上記に、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまでも例示であって、本発明の範囲は上記の発明の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した形態で実施され、開閉機構に含まれる第1ラッチ手段と第1ラッチ手段を動作させる第2ラッチ手段が設けられる回路遮断器において、第2ラッチの動作によらないで第1ラッチが動作したとき第2ラッチを動作させる逆引外し手段を有することとしているため、開閉機構の第1ラッチ手段を動作させるようなテストボタンを操作しても、又、異常な衝撃などにより第1ラッチ手段だけが動作しても、第2ラッチ手段を動作させることができ、第2ラッチ手段の動作によって動作する警報スイッチを動作させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による回路遮断器の一実施例の側面断面図である。
【図2】 図1の回路遮断器の外観正面図である。
【図3】 図1の回路遮断器の外観側面図である。
【図4】 図1の回路遮断器の開閉ユニットの閉路状態の側面断面図である。
【図5】 図1の回路遮断器の開閉ユニットのトリップ状態の側面断面図である。
【図6】 図1の回路遮断器の開閉ユニットのリセット操作中の側面断面図である。
【図7】 図4とは異なる切り口から見た部分側面断面図である。
【図8】 図5とは異なる切り口から見た部分側面断面図である。
【図9】 図1の回路遮断器のトリップユニットの外観斜視図である。
【図10】 図9の平面図である。
【図11】 図9の側面断面図である。
【図12】 図9の側面断面図である。
【図13】 カバーの斜視図である。
【図14】 トリップ警報スイッチを装着した部分側面断面図である。
【符号の説明】
1 消弧ケース、3 固定接触子、5 可撓リード、6 可動接触子、9 消弧装置、10 端子ベース、11 クロスバー、13,25,43,44 ばね、14 リード端子、15 リード端子ベース、17 フレーム、19,20 リンク、21 ハンドルレバー、22 トリップレバー、23 フック、24 ラッチ、26 ハンドル、47 ねじ、32 トリップユニットケース、33 ヒーター、34 端子、36 トリップ軸、37 ラッチ軸、38 バイメタル、40 固定コアー、42 可動コアー、45 リセットレバー、48 カバー、50 補助カバー、51 警報スイッチ、52 動作レバー、53 テストボタン、54 開閉ユニットトリップ中継レバー、59 マイクロスイッチ。

Claims (1)

  1. 開閉接触子、
    係合が解消する動作をしたときに接触状態にある前記開閉接触子を開離させる第1ラッチ手段(23,24)を含む開閉機構、及び
    係合が解消する動作をしたときに前記第1ラッチ手段に前記係合解消動作をさせる、前記第1ラッチ手段とは独立した第2ラッチ手段(36,37)を含む過電流引外し機構を備えた回路遮断器において
    前記第2ラッチ手段の係合解消動作によらないで前記第1ラッチ手段が前記係合解消動作をしたときに前記第1ラッチ手段の該係合解消動作に応じて該第1ラッチ手段に含まれる駆動端(23d)が前記過電流引外し機構側に突出し前記第2ラッチ手段の係合を解消させる逆引外し手段を備えることを特徴とする、回路遮断器。
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