JP3862405B2 - データ処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源電圧の低下によって低消費電力状態にされる半導体装置、更には低消費電力状態においてダイナミック型メモリセルのデータ保持を行なわなければならない半導体装置に係り、例えばダイナミック型のメモリ、同メモリを有するデータ処理システムに適用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
スタンバイ状態等の低消費電力状態にされたとき、システムの外部電源電圧を低くすることにより、個々の半導体装置の電力消費を低減することができる。例えばDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)を有するデータ処理システムにおいて、スタンバイ状態での電源電圧の低下は、DRAMのリフレッシュ動作に支障のない範囲で行なわれなければならない。即ち、ワード線選択レベルが低すぎる程に電源電圧を低下させてしまうと、リフレッシュのためのワード線選択動作が不十分となり、メモリセルの記憶情報をリフレッシュすることができなくなる。尚、DRAMについて記載された文献の例として昭和62年9月29日に日刊工業新聞社発行のCMOSデバイスハンドブック第379頁乃至第382頁がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者はスタンバイ状態における低消費電力を拡充するために電源電圧を更に大きく低下させることを検討した。しかしながら、その場合には、前述のように、データリテンションを考慮すれば、低消費電力時にける電源電圧の低下には自ずから限界がある。限界以下に低下させる場合には、データリテンションを保証できるように外部電源電圧の昇圧が必要である。
【0004】
本発明の目的は、スタンバイ状態における外部電源電圧の低電圧化による低消費電力化と、スタンバイ状態におけるデータ保持との双方を満足させることができる半導体装置、更にはデータ処理システムを提供することにある。
【0005】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0007】
すなわち、半導体装置は、外部電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段(232)と、前記第1の昇圧手段によて形成された昇圧電圧を更に昇圧可能な第2の昇圧手段(233)と、前記第2の昇圧手段を昇圧動作させるとき第1の昇圧手段の出力に代えて第2の昇圧手段の出力を選択する出力電圧選択手段(234)と、前記出力電圧選択手段で選択された昇圧電圧を駆動レベルとして利用するドライバ(213A,213B)と、前記ドライバによって駆動される回路と、外部から与えられる制御情報に基づいて前記出力電圧選択手段に第2昇圧手段の出力電圧を選択させるコントローラ212と、を含む。
【0008】
ダイナミック型メモリセルが記憶するデータのリテンションに着目する場合、DRAM若しくはSDRAMなどの半導体装置は、外部電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段と、前記第1の昇圧手段によて形成された昇圧電圧を更に昇圧可能な第2の昇圧手段と、前記第2の昇圧手段を昇圧動作させるとき第1の昇圧手段の出力に代えて第2の昇圧手段の出力を選択する出力電圧選択手段と、前記出力電圧選択手段で選択された昇圧電圧をワード線選択レベルとして利用するワードドライバと、前記ワードドライバによって駆動されるワード線を有し選択端子がワード線に接続されデータ入出力端子がビット線に接続されたダイナミック型メモリセルを有するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイからワード線を選択するロウアドレス選択手段と、前記メモリセルアレイの中からビット線を選択するカラムアドレス選択手段と、前記カラムアドレス選択手段で選択されたビット線を外部に導通させる外部入出力回路と、外部から与えられる制御情報に従って内部動作モードを決定すると共にデータリテンションモードが指定されたとき前記出力電圧選択手段に第2昇圧手段の出力電圧を選択させるコントローラと、を含む。
【0009】
上記手段によれば、データリテンションモードが設定されていないとき、ワードドライバの駆動レベルは第1の昇圧手段によって形成される。データリテンションモードが設定されているとき、ワードドライバの駆動レベルは第1の昇圧手段とその出力を昇圧する第2の昇圧手段との双方を用いて形成される。したがって、スタンバイ状態における外部電源電圧の低電圧化による低消費電力化と、スタンバイ状態におけるデータ保持との双方を満足させることができる。ここで、データリテンションモードとは、ダイナミック型のメモリにおいて専らデータを維持する動作モードを意味し、低消費電力状態(パワーダウン状態)の一つである。
【0010】
前記半導体装置を第1の半導体装置(10)として搭載したデータ処理システムは、その第1の半導体装置を制御し且つスタンバイモードが指示されることによって前記第1の半導体装置に前記データリテンションモードを指示する第2の半導体装置(13)と、前記第1及び第2の半導体装置の電源電圧を生成すると共にスタンバイモードが指示されることによって電源電圧を低くする電源回路(30)と、を実装基板に含んで成る。これにより、第1の半導体装置のデータリテンション(データ保持)に支障を生ずることなく、にデータ処理システム全体の低消費電力化が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には本発明に係る半導体装置の一例であるSDRAMのブロック図が示される。同図に示されるSDRAM1は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような一つの半導体基板に形成される。このSDRAM1は、バンクAを構成するメモリアレイ200AとバンクBを構成するメモリアレイ200Bを備える。夫々のメモリアレイ200A,200Bは、マトリクス配置されたダイナミック型のメモリセルMCを備え、図に従えば、同一列に配置されたメモリセルMCの選択端子は列毎のワード線WLに結合され、同一行に配置されたメモリセルのデータ入出力端子は行毎に相補データ線BL,BLbに結合される。同図にはワード線と相補データ線は一部だけが代表的に示されているが、実際にはマトリクス状に多数配置されている。
【0012】
上記メモリアレイ200Aのワード線WLはロウデコーダ201Aによるロウアドレス信号のデコード結果に従って選ばれた1本がワードドライバ213Aによって選択レベルに駆動される。ワードドライバ213Aによるワード線選択レベルは、ワード線レベル発生回路231で昇圧生成された昇圧電圧VPPとされる。ワード線レベル発生回路231の詳細は後で説明する。
【0013】
メモリアレイ200Aの相補データ線はセンスアンプ及びカラム選択回路202Aに結合される。センスアンプ及びカラム選択回路202Aにおけるセンスアンプは、メモリセルMCからのデータ読出しによって夫々の相補データ線に現れる微小電位差を検出して増幅する増幅回路である。それにおけるカラムスイッチ回路は、相補データ線を各別に選択して相補共通データ線204に導通させるためのスイッチ回路である。カラムスイッチ回路はカラムデコーダ203Aによるカラムアドレス信号のデコード結果に従って選択動作される。メモリアレイ200B側にも同様にロウデコーダ201B、ワードドライバ213B、センスアンプ及びカラム選択回路202B、そしてカラムデコーダ203Bが設けられている。上記相補共通データ線204はデータ入力バッファ210の出力端子及びデータ出力バッファ211の入力端子に接続される。データ入力バッファ210の入力端子及びデータ出力バッファ211の出力端子は16ビットのデータ入出力端子I/O0〜I/O15に接続される。
【0014】
アドレス入力端子A0〜A9から供給されるロウアドレス信号とカラムアドレス信号はカラムアドレスバッファ205とロウアドレスバッファ206にアドレスマルチプレクス形式で取り込まれる。供給されたアドレス信号は夫々のバッファが保持する。ロウアドレスバッファ206は、リフレッシュ動作モードではリフレッシュカウンタ208から出力されるリフレッシュアドレス信号をロウアドレス信号として取り込む。カラムアドレスバッファ205の出力はカラムアドレスカウンタ207のプリセットデータとして供給され、カラムアドレスカウンタ207は後述のコマンドなどで指定される動作モードに応じて、上記プリセットデータとしてのカラムアドレス信号、又はそのカラムアドレス信号を順次インクリメントした値を、カラムデコーダ203A,203Bに向けて出力する。
【0015】
コントローラ212は、特に制限されないが、クロック信号CLK、クロックイネーブル信号CKE、チップセレクト信号CSb(サフィックスbはそれが付された信号がローイネーブルの信号又はレベル反転信号であることを意味する)、カラムアドレスストローブ信号CASb、ロウアドレスストローブ信号RASb、及びライトイネーブル信号WEbなどの外部制御信号と、アドレス入力端子A0〜A9からの制御データとが供給され、それら信号のレベルや変化のタイミングなどに基づいてSDRAMの動作モード及び上記回路ブロックの動作を制御するための内部タイミング信号を形成するもので、そのためのコントロールロジック(図示せず)とモードレジスタ220を備える。
【0016】
クロック信号CLKはSDRAMのマスタクロックとされ、その他の外部入力信号は当該クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して有意とされる。
【0017】
チップセレクト信号CSbはそのローレベルによってコマンド入力サイクルの開始を指示する。チップセレクト信号がハイレベルのとき(チップ非選択状態)その他の入力は意味を持たない。但し、後述するメモリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作はチップ非選択状態への変化によって影響されない。
【0018】
RASb,CASb,WEbの各信号は通常のDRAMにおける対応信号とは機能が相違され、後述するコマンドサイクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0019】
クロックイネーブル信号CKEは次のクロック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CKEがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジが有効とされ、ローレベルのときは無効とされる。パワーダウンモード(SDRAMにおいてデータリテンションモードでもある)とする場合にはクロックイネーブル信号CKEはローレベルとされる。
【0020】
さらに、図示はしないがリードモードにおいてデータ出力バッファ211に対するアウトプットイネーブルの制御を行う外部制御信号もコントローラ212に供給され、その信号が例えばハイレベルのときはデータ出力バッファ211は高出力インピーダンス状態にされる。
【0021】
上記ロウアドレス信号は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期する後述のロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおけるA0〜A8のレベルによって定義される。
【0022】
A9からの入力は、上記ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおいてバンク選択信号とみなされる。即ち、A9の入力がローレベルの時はメモリバンクBANKAが選択され、ハイレベルの時はメモリバンクBANKBが選択される。メモリバンクの選択制御は、特に制限されないが、選択メモリバンク側のロウデコーダのみの活性化、非選択メモリバンク側のカラムスイッチ回路の全非選択、選択メモリバンク側のみのデータ入力バッファ210及びデータ出力バッファ211への接続などの処理によって行うことができる。
【0023】
後述のプリチャージコマンドサイクルにおけるA8の入力は相補データ線などに対するプリチャージ動作の態様を指示し、そのハイレベルはプリチャージの対象が双方のメモリバンクであることを指示し、そのローレベルは、A9で指示されている一方のメモリバンクがプリチャージ対象であることを指示する。
【0024】
上記カラムアドレス信号は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期するリード又はライトコマンド(後述のカラムアドレス・リードコマンド、カラムアドレス・ライトコマンド)サイクルにおけるA0〜A7のレベルによって定義される。そして、この様にして定義されたカラムアドレスはバーストアクセスのスタートアドレスとされる。
【0025】
次にコマンドによって指示されるSDRAMの主な動作モードを説明する。〔1〕モードレジスタセットコマンドは、上記モードレジスタ220をセットするためのコマンドである。このコマンドは、CSb,RASb,CASb,WEb=ローレベルによって当該コマンドが指定され、セットすべきデータ(レジスタセットデータ)はA0〜A9を介して与えられる。レジスタセットデータは、特に制限されないが、バーストレングス、CASレイテンシー、ライトモードなどとされる。特に制限されないが、設定可能なバーストレングスは、1,2,4,8,フルページ(256)とされ、設定可能なCASレイテンシーは1,2,3とされ、設定可能なライトモードは、バーストライトとシングルライトとされる。
【0026】
上記CASレイテンシーは、後述のカラムアドレス・リードコマンドによって指示されるリード動作においてCASbの立ち下がりからデータ出力バッファ211の出力動作までにクロック信号CLKの何サイクル分を費やすかを指定するものである。読出しデータが確定するまでにはデータ読出しのための内部動作時間が必要とされ、それをクロック信号CLKの使用周波数に応じて設定するためのものである。換言すれば、周波数の高いクロック信号CLKを用いる場合にはCASレイテンシーを相対的に大きな値に設定し、周波数の低いクロック信号CLKを用いる場合にはCASレイテンシーを相対的に小さな値に設定する。
【0027】
〔2〕ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンは、ロウアドレスストローブの指示とA9によるメモリバンクの選択を有効にするコマンドであり、CSb,RASb=ローレベル、CASb,WEb=ハイレベルによって指示され、このときA0〜A8に供給されるアドレスがロウアドレス信号として、A9に供給される信号がメモリバンクの選択信号として取り込まれる。取り込動作は上述のようにクロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して行われる。例えば、当該コマンドが指定されると、それによって指定されるメモリバンクにおけるワード線が選択され、当該ワード線に接続されたメモリセルが夫々対応する相補データ線に導通される。
【0028】
〔3〕カラムアドレス・リードコマンは、バーストリード動作を開始するために必要なコマンドであると共に、カラムアドレスストローブの指示を与えるコマンドであり、CSb,CASb,=ロウレベル、RASb,WEb=ハイレベルによって指示され、このときA0〜A7に供給されるアドレスがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによって取り込まれたカラムアドレス信号はバーストスタートアドレスとしてカラムアドレスカウンタ207に供給される。これによって指示されたバーストリード動作においては、その前にロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにおけるワード線の選択が行われており、当該選択ワード線のメモリセルは、クロック信号CLKに同期してカラムアドレスカウンタ207から出力されるアドレス信号に従って順次選択されて連続的に読出される。連続的に読出されるデータ数は上記バーストレングスによって指定された個数とされる。また、出力バッファ211からのデータ読出し開始は上記CASレイテンシーで規定されるクロック信号CLKのサイクル数を待って行われる。
【0029】
〔4〕カラムアドレス・ライトコマンドは、ライト動作の態様としてモードレジスタ220にバーストライトが設定されているときに当該バーストライト動作を開始するために必要なコマンドとされ、ライト動作の態様としてモードレジスタ220にシングルライトが設定されているときは当該シングルライト動作を開始するために必要なコマンドとされる。更に当該コマンドは、シングルライト及びバーストライトにおけるカラムアドレスストローブの指示を与える。当該コマンドは、CSb,CASb,WEb,=ロウレベル、RASb=ハイレベルによって指示され、このときA0〜A7に供給されるアドレスがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによって取り込まれたカラムアドレス信号はバーストライトにおいてはバーストスタートアドレスとしてカラムアドレスカウンタ207に供給される。これによって指示されたバーストライト動作の手順もバーストリード動作と同様に行われる。但し、ライト動作にはCASレイテンシーはなく、ライトデータの取り込は当該カラムアドレス・ライトコマンドサイクルから開始される。
【0030】
〔5〕プリチャージコマンドは、A8,A9によって選択されたメモリバンクに対するプリチャージ動作の開始コマンドとされ、CSb,RASb,WEb,=ロウレベル、CASb=ハイレベルによって指示される。
【0031】
〔6〕オートリフレッシュコマンドは、オートリフレッシュを開始するために必要とされるコマンドであり、CSb,RASb,CASb=ロウレベル、WEb,CKE=ハイレベルによって指示される。これによるリフレッシュ動作はCBRリフレッシュと同様である。
【0032】
〔7〕セルフリフレッシュエントリコマンドが設定されると、CKEがローレベルにされている間、セルフリフレッシュ機能が働き、その間、外部からリフレッシュの指示を与えなくても自動的に所定のインターバルでリフレッシュ動作が行なわれる。
【0033】
〔8〕バーストストップ・イン・フルページコマンドは、フルページに対するバースト動作を全てのメモリバンクに対して停止させるために必要なコマンドであり、フルページ以外のバースト動作では無視される。このコマンドは、CASb,WEb=ローレベル、RASb,CASb=ハイレベルによって指示される。
【0034】
〔9〕ノーオペレーションコマンドは、実質的な動作を行わないことを指示するコマンドであり、CSb=ローレベル、RASb,CASb,WEb=ハイレベルによって指示される。
【0035】
SDRAMにおいては、一方のメモリバンクでバースト動作が行われているとき、その途中で別のメモリバンクを指定して、ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドが供給されると、当該実行中の一方のメモリバンクでの動作には何等影響を与えることなく、当該別のメモリバンクにおけるロウアドレス系の動作が可能にされる。例えば、SDRAMは外部から供給されるデータ、アドレス、及び制御信号を内部に保持する手段を有し、その保持内容、特にアドレス及び制御信号は、特に制限されないが、メモリバンク毎に保持されるようになっている。或は、ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルによって選択されたメモリブロックにおけるワード線1本分のデータがカラム系動作の前に予じめ読み出しのために図示しないラッチ回路にラッチされるようなっている。したがって、データ入出力端子I/O0〜I/O15においてデータが衝突しない限り、処理が終了していないコマンドの実行中に、当該実行中のコマンドが処理対象とするメモリバンクとは異なるメモリバンクに対するプリチャージコマンド、ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドを発行して、内部動作を予じめ開始させることが可能である。
【0036】
また、SDRAM1は、クロック信号CLKに同期してデータ、アドレス、制御信号を入出力できるため、DRAMと同様の大容量メモリをSRAMに匹敵する高速動作させることが可能であり、また、選択された1本のワード線に対して幾つのデータをアクセスするかをバーストレングスによって指定することによって、内蔵カラムアドレスカウンタ207で順次カラム系の選択状態を切換えていって複数個のデータを連続的にリード又はライトできることが理解されよう。
【0037】
SDRAM1は、外部電源電圧VDDを降圧する降圧回路230と、外部電源電圧VDDを昇圧するワード線レベル発生回路231とによって内部の動作電源を生成する。ワード線レベル発生回路231で生成される昇圧電圧VPPはワードドライバ213A,213Bによるワード線駆動電圧とされる。その他のロウデコーダ201A,201Bやセンスアンプ及びカラム選択回路202A,202Bなどの回路の動作電源は降圧回路230で生成された降圧電圧VDLとされる。
【0038】
また、SDRAMはクロックイネーブル信号CKEがローレベルに固定されることによりパワーダウンモードとされる。パワーダウンモードでは前述のように、セルフリフレッシュエントリコマンドが設定されていれば、その間、外部からリフレッシュの指示を与えなくても自動的に所定のインターバルでリフレッシュ動作が行なわれる。この例では、パワーダウンモードにおいて外部電源電圧VDDの電位が低下されるものとする。換言すれば、パワーダウンモードにおいて外部電源電圧VDDの電位をシステム上で低下させることを推奨する。この意味において、パワーダウンモードは、低消費電力モード若しくはデータリテンションモードとされる。この例では、前記コントローラ212は、クロックイネーブル信号CKEがローレベルに固定されると、データリテンションモードのイネーブル信号221をアサートする。特に制限されないが、前記イネーブル信号221をアサートする条件として、外部電源電圧VDDのレベルが既定レベル以下であること付加してもよい。この条件は、パワーダウンモードにおいて外部電源電圧VDDのレベルの低下が保証されていれば不要である。
【0039】
図2には前記ワード線レベル発生回路231の詳細な一例が示される。ワード線レベル発生回路231は、外部電源電圧VDDを昇圧する第1の昇圧回路232と、前記第1の昇圧回路232によて形成された昇圧電圧を更に昇圧可能な第2の昇圧回路233と、前記第2の昇圧回路232を昇圧動作させるとき第1の昇圧回路232の出力に代えて第2の昇圧回路233の出力を選択する出力電圧選択回路234と、前記コントローラ212から出力されるデータリテンションモードのイネーブル信号221がデータリテンションモードを意味しているとき、前記出力電圧選択回路234をオフ状態にすると共に、第2の昇圧回路233を昇圧動作させ、この第2の昇圧回路233の出力電圧を昇圧電圧VPPとして選択させる。
【0040】
したがって、SDRAM1に、セルフリフレッシュエントリコマンドが設定され、パワーダウンモードが指示されると、信号221がアサートされる。パワーダウンモードが指定される時、システム上では、外部電源電圧VDDのレベルが低下される。したがって、SDRAM1を含めて、システム上での電力消費は低減される。このとき、ワード線レベル発生回路231は信号221がアサートされるのに応答して、外部電源電圧VDDを2個の昇圧回路232,233を直列的に用いて昇圧する。通常モードでは一方に昇圧回路232だけが動作されるのと相違される。したがって、パワーダウン状態であっても、ワード線選択レベルVPPは通常動作の場合と同様のレベルにされる。これにより、パワーダウン状態において、オートリフレッシュされても、ワード線の選択レベルは正規のレベルを維持するから、メモリセルの記憶情報に対するリフレッシュは完全に行なわれる。
【0041】
図3にはSDRAM1を用いたデータ処理システムの一例であるコンピュータシステムのブロック図が示される。このコンピュータシステムは、プロセッサボード10と周辺回路によって構成される。プロセッサボード10は、マイクロプロセッサ11を中心に、当該マイクロプロセッサ11が結合されたプロセッサバス12に、代表的に示されたメモリコントローラ13及びPCI(Peripheral Component Interconnect)バスコントローラ14が結合される。メモリコントローラ13には、マイクロプロセッサ11のワーク領域若しくは一次記憶領域とされるメインメモリとしてのSDRAM1が結合されている。PCIバスコントローラ14は低速の周辺回路をPCIバス16を介してプロセッサバス12にインタフェースするブリッジ回路として機能される。PCIバス16には、特に制限されないが、ディスプレイコントローラ17、IDE(Integrated Device Electronics)インタフェースコントローラ18、SCSI(Small Computer System Interface)インタフェースコントローラ19及びその他のインタフェースコントローラ20が結合されている。前記ディスプレイコントローラ17にはフレームバッファメモリ21が接続されている。
【0042】
周辺回路として、前記ディスプレイコントローラ17に結合されたディスプレイ22、IDEインタフェースコントローラ18に結合されたハードディスクドライブ(HDD)23、SCSIインタフェースコントローラ19に結合されたイメージスキャナ24、そして、前記その他のインタフェースコントローラ20に結合されたキーボード25、マウス26、及びモデム27等が設けられている。
【0043】
プロセッサボード10には電源回路30が配置されている。この電源回路30は、特に制限されないが、スタンバイ信号STBYがアサートされると、プロセッサボード10を低消費電力状態にする。例えば、電源電圧VDDのレベルが低下される。また、スタンバイ信号STBYはメモリコントローラ13などにも入力される。メモリコントローラ13は、スタンバイ信号STBYがアサートされると、SDRAM1にセルフリフレッシュエントリコマンドを設定すると共に、クロックイネーブル信号CKEをローレベルに固定する。これによって、SDRAM1には前述のパワーダウンモードが指示され、SDRAMのデータリテンションも保証される。したがって、図3のデータ処理システムは、スタンバイ信号STBYによるパワーダウン状態(低消費電力化)と、SDRAM1の記憶情報のリフレッシュとの双方が実現される。
【0044】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0045】
例えば、SDRAMのパワーダウン状態の設定は前述の説明に限定されず、複数のアクセス制御信号のレベルの組み合わせによって設定したりすることも可能である。また、ワード線レベル発生回路における昇圧動作の切換えは、外部電源電圧VDDのレベル検出手段を用い、検出レベルが一定レベル以下の時に自動的に行なうようにしてもよい。また、クロックイネーブル信号CKEはメモリコントローラが出力する場合に限定されず、システム上のクロックパルスジェネレータが出力してもよい。或いはマイクロプロセッサ若しくはマイクロコンピュータが直接出力してもよい。
【0046】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるSDRAMに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、DRAM、疑似SRAM、DRAMやSDRAMをオンチップしたマイクロプロセッサ若しくはマイクロコンピュータなどのデータ処理用の半導体装置など、種々の半導体装置に広く適用することができる。
【0047】
本発明は、データ保持動作の制約の下でパワーダウン状態を実現しなければならない条件の半導体装置、更にはデータ処理システムに適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0049】
すなわち、データリテンションモードが設定されていないとき、ワードドライバの駆動レベルは第1の昇圧手段によって形成される。データリテンションモードが設定されているとき、ワードドライバの駆動レベルは第1の昇圧手段とその出力を昇圧する第2の昇圧手段との双方を用いて形成される。したがって、スタンバイ状態における外部電源電圧の低電圧化による低消費電力化と、スタンバイ状態におけるデータ保持との双方を満足させることができる。
【0050】
データ処理システムに前記半導体装置を採用することにより、データ保持動作の制約が有る半導体装置を用いなくてはならない場合であっても、システム全体として十分な低消費電力状態(パワーダウン状態)を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一例であるSDRAMのブロック図である。
【図2】ワード線レベル発生回路の一例を示すブロック図である。
【図3】SDRAMを用いたデータ処理システムの一例であるコンピュータシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 SDRAM
10 プロセッサボード
11 マイクロプロセッサ
13 メモリコントローラ
30 電源回路
STBY スタンバイ信号
MC メモリセル
200A,200B メモリアレイ
213A,213B ワードドライバ
VDD 外部電源電圧
VPP 昇圧電圧
VDL 降圧電圧
231 ワード線レベル発生回路
232 第1の昇圧回路
233 第2の昇圧回路
234 選択回路
CKE クロックイネーブル信号

Claims (2)

  1. 第1モード及び第2モードを有する第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置を制御する第2の半導体装置と、前記第1及び第2の半導体装置に電源電圧を供給する電源回路とを含むデータ処理システムであって、
    前記第1の半導体装置は、
    前記電源回路から供給される電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段と、
    前記第1の昇圧手段によって形成された昇圧電圧を更に昇圧可能な第2の昇圧手段と、
    前記第1モードにおいて前記第1の昇圧手段の出力を選択し、前記第2モードにおいて前記第2の昇圧手段の出力を選択する出力電圧選択手段と、
    前記出力電圧選択手段で選択された昇圧電圧を駆動レベルとして利用するドライバと、 前記ドライバによって駆動される回路と、
    前記第2の半導体装置からセルフリフレッシュエントリコマンドが供給され、且つ、前記第2の半導体装置から供給されるクロックイネーブル信号がローレベルにされた場合に、前記第1の半導体装置を前記第1モードから前記第2モードへ遷移させるコントローラと、を含み、
    前記第2の半導体装置は、スタンバイモードが指示されることによって前記セルフリフレッシュエントリコマンドを出力し、且つ、前記クロックイネーブル信号をローレベルにし、
    前記電源回路は、前記スタンバイモードが指示されることによって前記電源電圧を低くする、データ処理システム。
  2. データリテンションモードを有する第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置を制御する第2の半導体装置と、前記第1及び第2の半導体装置に電源電圧を供給する電源回路とを含むデータ処理システムであって、
    前記第1の半導体装置は、
    外部電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段と、
    前記第1の昇圧手段によって形成された昇圧電圧を更に昇圧可能な第2の昇圧手段と、
    前記第2の昇圧手段を昇圧動作させるとき第1の昇圧手段の出力に代えて第2の昇圧手段の出力を選択する出力電圧選択手段と、
    前記出力電圧選択手段で選択された昇圧電圧をワード線選択レベルとして利用するワードドライバと、
    前記ワードドライバによって駆動されるワード線を有し選択端子がワード線に接続されデータ入出力端子がビット線に接続されたダイナミック型メモリセルを有するメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイからワード線を選択するロウアドレス選択手段と、
    前記メモリセルアレイの中からビット線を選択するカラムアドレス選択手段と、
    前記カラムアドレス選択手段で選択されたビット線を外部に導通させる外部入出力回路と、
    前記データリテンションモードが指示されたとき前記出力電圧選択手段に第2の昇圧手段の出力電圧を選択させるコントローラと、を含み、
    前記第2の半導体装置は、スタンバイモードが指示されることによってセルフリフレッシュエントリーコマンドを出力し、且つ、クロックイネーブル信号をローレベルにすることによって前記第1の半導体装置に前記データリテンションモードを指示し、
    前記電源回路は、前記スタンバイモードが指示されることによって前記電源電圧を低くする、データ処理システム。
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