JP3862211B2 - 折り畳み椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子に座ったときに大腿部、臀部、腰部、胴部、肩部、頭部等を安定的に支えることができる折り畳み椅子に関する。更に詳しくは、乳幼児、身体障害者、高齢者等のように椅子、車椅子に正常な座位で座ることが困難な人でも安定して座ることができる折り畳み椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
椅子、車椅子に座る乳幼児、身体障害者、高齢者等は、その着座位置で長時間適正な姿勢に保つことは難しい。仮に、この姿勢を強制的に保ったとしても、それによって肉体的な衰え、例えば、局部的な圧迫による血液循環の不良、骨の脆弱化等々を引き起こすものであってはならない。このような不都合を解消するために、大腿部、臀部、腰部、胴部、肩部、頭部等を安定的に支える折り畳み可能なパイプ構造の車椅子、椅子が種々の提案がなされてきた(特開2000−300610号)。
【0003】
しかしながら、折り畳み椅子は、軽量で取り扱いが容易な利点はあるが、乳幼児、身体障害者、高齢者等のように座位を保てない人が使用する椅子にはなりにくい。その理由は、パイプ構造がゆえに、形状の制約があり、かつパイプ間に座面シート、背もたれシートにベルトのように体重を支えるために張力をもって掛け渡す必要がある。
【0004】
このために3次元構造を採用しにくいものとなる。一方、椅子の上で正常な座位を保持できない人達が使用できるようなものにするには、身体に合わせた形状に座面、背もたれの形状にしなければならない。このためには、発泡スチロール、ウレタン等の素材をNC工作機械、手作業で削って作るか、成形用の金型で成形する必要がある。このような製作は極めて高価になり、しかも重量も必然的に重くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フレームをパイプ構造の折り畳み椅子として、折り畳み椅子の特徴を備えてしかも身体に合わせた座面、背もたれの形状にできるものが望まれている。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、座位を安定して保持することができる折り畳み椅子を提供することにある。
本発明の他の目的は、通気、通水性を備えた折り畳み椅子を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、パイプフレームで軽量化した折り畳み椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。本発明1の折り畳み椅子は、人間の腰から膝までの間の大腿部を裏面から支えて支持する座面(2)を構成し、床面から後方で支持する後部脚部(6)とを有した座面フレーム(10)と、
下端が前記座面フレーム(10)に揺動自在支持され、人間の腰、胸部、及び頭部を背面から支えて支持する背もたれ(3)を構成する背もたれフレーム(11)と、
前記座面フレーム(10)と前記背もたれフレーム(11)を揺動自在に連結し、前記座面フレーム(10)及び前記背もたれフレーム(11)を床面から前方で支持する前部脚部(5)を備えた連結枠部材(4)と
から構成されている折り畳み椅子において、
前記座面(2)は、臀部を支承する前記座面(2)の後方より膝に近い大腿部を支承する前方が高く形成されており、
前記座面(2)を構成しパイプフレームである前記座面フレーム(10)は、
概略U字形であり、前方が開放され、後方の左右に直線状の平行して配置された左側後方座面フレーム(20)、及び右側後方座面フレーム(21)と、
前記左側後方座面フレーム(20)、及び前記右側後方座面フレーム(21)に連続して、前方左右にそれぞれ突き出でC字状に湾曲した左側前方湾曲部(17)及び右側前方湾曲部(18)が長さ調節自在に配置され、
前記左側前方湾曲部(17)を含む面と及び前記右側前方湾曲部(18)を含む面は、上方に鋭角(θ 1 )を成し、
前記直線部(30)の後方には前記後部脚部(6)が連結され、
前記左側前方湾曲部(17)及び前記右側前方湾曲部(18)は、前記左側後方座面フレーム(20)、及び前記右側後方座面フレーム(21)との間の連結部が長さ調整自在であることを特徴とする。
【0007】
本発明2の折り畳み椅子は、人間の腰から膝までの間の大腿部を裏面から支えて支持する座面(2)を構成し、床面から後方で支持する後部脚部(6)とを有した座面フレーム(10)と、
下端が前記座面フレーム(10)に揺動自在支持され、人間の腰、胸部、及び頭部を背面から支えて支持する背もたれ(3)を構成する背もたれフレーム(11)と、
前記座面フレーム(10)と前記背もたれフレーム(11)を揺動自在に連結し、前記座面フレーム(10)及び前記背もたれフレーム(11)を床面から前方で支持する前部脚部(5)を備えた連結枠部材(4)と
から構成されている折り畳み椅子において、
前記座面(2)は、臀部を支承する前記座面(2)の後方より膝に近い大腿部を支承する前方が高く形成されており、
概略U字形をしたパイプフレームである前記背もたれフレーム(11)は、
前記U字形の開放端である下端は、前記座面フレーム(10)に揺動自在に軸支され、
前記下端部近傍は腰部を支持し互いに平行した直線部(30)を有し、
腰部上方を支持し前記直線部(30)に連続して上方に角度を有して拡がり、前方に傾斜して配置された拡開部(32)を有し、
胸部を支持し前記拡開部(32)に連続して前方に凸部となるように突出し、互いに並行になるように配置された直線部(33)を有し、
頭部を支持し前記直線部(33)に連続して後方に後退した頭部支持部(34)とからなることを特徴とする。
【0008】
本発明3の折り畳み椅子は、本発明2において、前記背もたれフレーム(11)は、前記頭部支持部(34)が長さ調整自在であることを特徴とする。
【0009】
本発明4の折り畳み椅子は、本発明1又は2において、前記背もたれ(3)に腰の背部から支持するためのパッドである腰背部パッド(80)が配置されていることを特徴とする。
本発明5の折り畳み椅子は、本発明3において、胸腰部を前面で巻いて支えるための胸腰部固定ベルト(81)が配置されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態である折り畳み椅子1を開いたときの外観を示す図であり、図2は図1の正面図であり、図3は側面図である。折り畳み椅子1は、概略すると座面2、背もたれ3、背もたれ3と連結された連結枠部材4、連結枠部材4に連結された前部脚部5、座面2の後方に連結された後部脚部6、連結枠部材4と座面2とを相互に揺動自在に連結するリンク9等から構成されている。
【0011】
座面2には、座面シート7が掛け渡してある。背もたれ3には、背もたれシート8が掛け渡してある。座面シート7は、人間の腰から膝までの間の大腿部、すなわち大腿骨のある部分を裏面から支えるものである。背もたれシート8は、人間の腰、胸部、及び頭部を背面から支えるものである。
【0012】
図4は、折り畳み椅子1のフレームだけを示す立体外観図である。図5は折り畳み椅子1のフレームの正面図、図6は図5の左側面図である。折り畳み椅子1を構成するフレームは、全て金属製、本例ではアルミニウム製のパイプである。折り畳み椅子1のフレームは、座面フレーム10、背もたれフレーム11、U字形である連結枠部材4、前述した座面フレーム10と連結枠部材4を相互に揺動自在連結する板状の左右のリンク9、連結枠部材4に連結された前部脚部5、座面2の後方に連結された後部脚部6等から構成されている。
【0013】
[座面フレーム10]
図7は、座面フレーム10の立体外観図である。座面フレーム10の前部には、左側前方座面フレーム15、及び右側前方座面フレーム16が平行に配置されている。左側前方座面フレーム15、及び右側前方座面フレーム16は、これに掛け渡された座面シート7を両側から支持し張力を与えるものである。座面シート7は、大腿、特に大腿の膝に近い裏面部分を支える。
【0014】
左側前方座面フレーム15の前方部は、C字状に突き出た左側前方湾曲部17が形成されている。同様に、右側前方座面フレーム16の前方部は、C字状に突き出た右側前方湾曲部18が形成されている。左側前方湾曲部17及び右側前方湾曲部18は、これと直交する方向に配置された座面フレーム10の前方左右連結部材19により相互に連結されている。左側前方湾曲部17を含む面と右側前方湾曲部18を含む面は、平行に配置されてはなく鋭角θ1を成す(図5参照)。
【0015】
左側前方座面フレーム15、及び右側前方座面フレーム16の後端は、左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21の前端面から挿入されている。左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21は、互いに平行になる位置に配置されている。左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21への、左側前方座面フレーム15、及び右側前方座面フレーム16の後端部の挿入長さは調節できる。この長さ調節は、スパナ等の工具を使用しないで手で回すことができるハンドル付きのボルト23及びボルト24により、左側前方座面フレーム15、及び右側前方座面フレーム16を、左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21にそれぞれ固定して行う。
【0016】
従って、座面2に座る人の大腿部の長さに合わせて、座面2の全長を調整できる利点がある。左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21は、これと直交する方向に後方左右連結部材22により相互に連結されている。後方左右連結部材22は、座ったときに臀部と干渉しないように下方に若干凹んでいる。結局、座面フレーム10は、概略矩形のフレームを成している。左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21の後方端には、ハンドル付きのボルト27、及びボルト28がそれぞれ配置されている。
【0017】
ボルト27、及びボルト28は、後部脚部6の端部を挿入し固定するためのものである。後部脚部6の端部の挿入長さは調整自在であり、この長さ調整により座った状態での背筋の鉛直方向の角度を調節する。左側後方座面フレーム20、及び右側後方座面フレーム21の上方側端には、それぞれ揺動ブラケット25、及び揺動ブラケット26がそれぞれ配置されている。揺動ブラケット25、及び揺動ブラケット26は、背もたれフレーム11の下端を揺動自在に支持するための軸受を構成するものである。
【0018】
[背もたれフレーム11]
図8(a),(b)及び(c)は、背もたれフレーム11であり、図8(a)は正面図、図8(b)は平面図、及び図8(c)は左側面図である。背もたれフレーム11は概略するとU字状の形をしたものであり、背もたれフレーム11の両端である下端にはそれぞれ貫通孔が形成された揺動ブラケット31が配置されている。両端の揺動ブラケット31は、座面フレーム10の揺動ブラケット25、及び揺動ブラケット26に挿入され、ピン45により揺動自在に連結されている(図6参照)。
【0019】
揺動ブラケット31が配置された直線部30は、座ったときに主に腰部を支持するための部分である。左右の直線部30は、互いに平行になるように曲げて形成されている。直線部30に連続して、上部の腰部を支持するための左右に拡開部32が形成されている。拡開部32は、側面からみると前方に角度β傾斜して配置され(図8(b)参照)、正面から見れば鋭角に拡がるように形成されている(図8(a)参照)。
【0020】
拡開部32に連続して、互いに平行に配置された直線部33が形成されている。直線部33は、互いに平行になるように配置されている。直線部33は、側面からみると前方に凸部となるように配置されている(図8(b)参照)。直線部33は、主に胸部を支持するためのフレーム部分である。直線部33に連続して、頭部支持部34が形成されている。左右の頭部支持部34は、側面からみると後方に鋭角度γだけ傾斜している(図8(b)参照)。
【0021】
左右の頭部支持部34は、頭部連結部35で相互に連結されている。以上の説明で理解されるように、左右の揺動ブラケット31、直線部30、拡開部32、直線部33、頭部支持部34、及び頭部連結部37は、中心線38を中心に左右対称に形成されている。直線部33には、接続部36が配置されており、直線部33を構成するパイプより小径の連結パイプ39(図6参照)により接続され、ピン44に連結されている。直線部33、及び連結パイプ39には、所定間隔位置に貫通孔が形成されており、この貫通孔にピン44を挿入することにより両者は固定されている。
【0022】
従って、ピン44を挿入するピン44の位置により、直線部33の長さは自在に調節できる。従って、座る人の胴長により長さを調整自在である。同様に、頭部連結部35の長さもピン43の挿入位置により長さを調節できるので、座る人の肩幅、胸幅により左右の幅方向の間隔が調節できる。前述した直線部33には、ブラケット40が配置されている。ブラケット40は、連結枠部材4に揺動自在に連結するための軸受を構成すものである。
【0023】
[連結枠部材4]
図4に示すように連結枠部材4は、概略U字状の形状を成している。連結枠部材4内に座面フレーム10、背もたれフレーム11が挿入配置されている。連結枠部材4の開放端部のパイプの内孔には、U字状の前部脚部5が挿入配置されている。前部脚部5は、ハンドル付ボルト50.51により連結枠部材4に調節自在に支持固定される。前部脚部5の外周には、ゴム製の滑り止52が巻いてある。滑り止52は、折り畳み椅子1が床面上で滑るのを固定するためのものである。
【0024】
連結枠部材4の後方の内側には、軸55が固定されており、背もたれフレーム11ブラケット40に軸55を挿入して揺動自在に支持されている。連結枠部材4の内側の略中間部の左右には、それぞれリンク9の一端が軸53により揺動自在に支持されている。リンク9の他端は、座面フレーム10の左右の側面に固定されたピン54に揺動自在に支持されている。従って、連結枠部材4は、リンク9を介して座面フレーム10に揺動自在に連結されている。
【0025】
折り畳み椅子1の使用時に座面フレーム10の揺動を固定するために、連結枠部材4の左右の内側には、ストッパ58が配置固定されている。ストッパ58に座面フレーム10の下端が接触し、座面フレーム10の揺動を止め座る人の体重を受け止める。
【0026】
[座面シート7]
図9に示す座面シート7は、座面フレーム10に掛け渡されるシートである。座面フレーム10の左側前方湾曲部17と右側前方湾曲部18の間には、左右方向に補強用ベルト60が掛け渡してある。補強用ベルト60の一面は、面ファスナーで構成されているので任意の長さに調節できる。左側後方座面フレーム20と右側後方座面フレーム21間には(図7参照)、左右方向に補強用ベルト61が掛け渡してある。
【0027】
補強用ベルト61の長さは、固定金具62により任意に調節できる。従って、座る人の大腿部に応じて緩めたり、張ったりしてテンションを調節することができる。座面フレーム10の左側前方湾曲部17と右側前方湾曲部18をカバーし、かつ座面フレーム10の後方をカバーする座面シートカバー63が配置されている。座面シートカバー63の素材は、支持面に通気通水性が保たれ、かつ素材そのものがクッション性を備えた立体編物構造を有している(商標名「FUSION」旭化成株式会社製)。
【0028】
座面シートカバー63の裏面には、左右に補強布64、補強布64に一体に縫い込まれ前後方向に2本の補強用ベルト65の一端が固定されている。補強用ベルト65の他端66は、座面フレーム10の後方左右連結部材22に掛け渡してある。補強用ベルト65の長さは、固定金具67により調整自在である。座面シートカバー63の後端面には、2本の調節ベルト68の一端が固定されている。
【0029】
調節ベルト68の他端は、連結枠部材4の後部フレーム56(図4参照)に掛け渡してある。調節ベルト68は、長さが調整自在であり所望の位置で金具69で固定できる。従って、調節ベルト68の長さを調整することにより、座面シートカバー63の張力を調整して座ったときの臀部の落ち込みを調整することができる。
【0030】
[背もたれシート8]
図10は、背もたれシートの立体外観図である。背もたれシート8は、背もたれフレーム11に掛け渡してカバーするものである。背もたれシート8の素材は、支持面に通気通水性が保たれ、かつ素材そのものがクッション性を備えた立体編物構造を有している(商標名「FUSION」旭化成株式会社製)。背もたれフレーム11の下部及び中間部には、左右方向に2本の補強ベルト71が掛け渡してある。
【0031】
背もたれシート8の上部の裏面には、左右方向に補強布73が固定されている。補強布73には、上下方向に平行に配置された2本の補強ベルト74の一端が固定されている。補強ベルト74の他端は、連結枠部材4の後部フレーム56(図4参照)に掛け渡してある。補強ベルト74は、長さが調整自在であり所望の位置で金具75で固定できる。背もたれフレーム11の胸部付近には、左右方向に3本の調節ベルト76が配置されている。
【0032】
3本の調節ベルト76は、金具77を備えて所望の長さに調節できる。従って、調節ベルト76の長さを調整することにより、背もたれシート8の張力を調整して座ったときの背部の落ち込み、即ち支持具合を調整することができる。
【0033】
[腰背部パッド80]
図11は、背もたれシート8の全面に配置された2枚の腰背部パッド80を示す。腰背部パッド80の端部は、背もたれシート8に一体に縫い込まれて固定されている。腰背部パッド80は、概略矩形の形をしており、座ったときに腰の背部から支持するためのパッドである。通常の状態で腰背部パッド80は、腰部を背部左右で支える機能を果たすものである。腰背部パッド80と同じ位置に胸腰部固定ベルト81の一端がそれぞれ固定されている。胸腰部固定ベルト81の一面には、面ファスナーが形成されている。
【0034】
使用者の中で特に座位の不安定な人が使用する場合には、胸腰部固定ベルト81で利用者の腰部、又は胸部に巻き付けて固定し、腰部、又は胸部を軽く固定する。この固定により、座位の不安定な人でも安定して座ることができる。
【0035】
(折り畳み椅子1の折り畳み動作)
次に、折り畳み椅子1を折り畳む機能を説明する。図12(a)は折り畳み椅子1の使用時の状態を示す側面図であり、図12(b)は折り畳み椅子1の途中状態を示す側面図であり、図12(c)は折り畳み椅子1を折り畳んだ状態を示す側面図である。折り畳み椅子を収納等のために折り畳むときは、図12(a)に示す状態から座面2の前端と背もたれ3の上端を掴んで、互いに重ね合わせるようにする。背もたれ3と座面2とは、ピン45の部分で揺動し、リンク9と座面2の連結部が揺動し、リンク9と連結枠部材4の連結部が揺動して、図12(c)に示すように折り畳み動作は1動作で完了する。
【0036】
[他の実施の形態]
図13に示すものは、前述した左側前方湾曲部17の他の構造例である。前述した左側前方座面フレーム15とC字状に突き出た左側前方湾曲部17は、1本のパイプ材で作られていたが、んれいは別部材で作られたものである。図13に示すようにC字状の形をした左側前方湾曲部17aは、下方に直線部91が形成されている。左側前方湾曲部17aの内方に左側前方座面フレーム15の先端90が溶接で一体に固定されている。左側前方湾曲部17aと左側前方座面フレーム15とを別体で製造するので、製造が容易であるという特徴がある。
【0037】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によると、フレームがパイプ構造であるにも係わらず座面、背もたれの支持面を立体構造とすることができるので、大腿部、臀部、背部等を安定して支持できる。座面シート、背もたれシートの調節ベルトを調節することにより、身体に合わせたものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態である折り畳み椅子を開いたときの外観を示す図である。
【図2】図2は、図1の正面図である。
【図3】図3は、側面図である。
【図4】図4は、折り畳み椅子1のフレームだけを示す立体外観図である。
【図5】図5は、折り畳み椅子1のフレームの正面図である。
【図6】図6は、図5は左側面図である。
【図7】図7は、座面フレームの立体図である。
【図8】図8は背もたれフレームであり、図8(a)は正面図、図8(b)は平面図、及び図8(c)は左側面図である。
【図9】図9は、座面シートの立体外観図である。
【図10】図10は、背もたれシートの立体外観図である。
【図11】図11は、背もたれシートの全面に配置された2枚の腰背部パッドを示す立体外観図である。
【図12】図12(a)は折り畳み椅子1の使用時の状態を示す側面図であり、図12(b)は折り畳み椅子1の途中状態を示す側面図であり、図12(c)は折り畳み椅子1を折り畳んだ状態を示す側面図である。
【図13】図13は、膝に近い大腿部に近い座面フレームの左側前方湾曲部の他の構造例を示す側面図と正面図である。
【符号の説明】
1…折り畳み椅子
2…座面
3…背もたれ
4…連結枠部材
7…座面シート
8…背もたれシート
9…リンク
10…座面フレーム
11…背もたれフレーム
15…左側前方座面フレーム
16…右側前方座面フレーム
17…左側前方湾曲部
18…右側前方湾曲部
19…前方左右連結部材19
Claims (5)
- 人間の腰から膝までの間の大腿部を裏面から支えて支持する座面(2)を構成し、床面から後方で支持する後部脚部(6)とを有した座面フレーム(10)と、
下端が前記座面フレーム(10)に揺動自在支持され、人間の腰、胸部、及び頭部を背面から支えて支持する背もたれ(3)を構成する背もたれフレーム(11)と、
前記座面フレーム(10)と前記背もたれフレーム(11)を揺動自在に連結し、前記座面フレーム(10)及び前記背もたれフレーム(11)を床面から前方で支持する前部脚部(5)を備えた連結枠部材(4)と
から構成されている折り畳み椅子において、
前記座面(2)は、臀部を支承する前記座面(2)の後方より膝に近い大腿部を支承する前方が高く形成されており、
前記座面(2)を構成しパイプフレームである前記座面フレーム(10)は、
概略U字形であり、前方が開放され、後方の左右に直線状の平行して配置された左側後方座面フレーム(20)、及び右側後方座面フレーム(21)と、
前記左側後方座面フレーム(20)、及び前記右側後方座面フレーム(21)に連続して、前方左右にそれぞれ突き出でC字状に湾曲した左側前方湾曲部(17)及び右側前方湾曲部(18)が長さ調節自在に配置され、
前記左側前方湾曲部(17)を含む面と及び前記右側前方湾曲部(18)を含む面は、上方に鋭角(θ 1 )を成し、
前記直線部(30)の後方には前記後部脚部(6)が連結され、
前記左側前方湾曲部(17)及び前記右側前方湾曲部(18)は、前記左側後方座面フレーム(20)、及び前記右側後方座面フレーム(21)との間の連結部が長さ調整自在である
ことを特徴とする折り畳み椅子。 - 人間の腰から膝までの間の大腿部を裏面から支えて支持する座面(2)を構成し、床面から後方で支持する後部脚部(6)とを有した座面フレーム(10)と、
下端が前記座面フレーム(10)に揺動自在支持され、人間の腰、胸部、及び頭部を背面から支えて支持する背もたれ(3)を構成する背もたれフレーム(11)と、
前記座面フレーム(10)と前記背もたれフレーム(11)を揺動自在に連結し、前記座面フレーム(10)及び前記背もたれフレーム(11)を床面から前方で支持する前部脚部(5)を備えた連結枠部材(4)と
から構成されている折り畳み椅子において、
前記座面(2)は、臀部を支承する前記座面(2)の後方より膝に近い大腿部を支承する前方が高く形成されており、
概略U字形をしたパイプフレームである前記背もたれフレーム(11)は、
前記U字形の開放端である下端は、前記座面フレーム(10)に揺動自在に軸支され、
前記下端部近傍は腰部を支持し互いに平行した直線部(30)を有し、
腰部上方を支持し前記直線部(30)に連続して上方に角度を有して拡がり、前方に傾斜して配置された拡開部(32)を有し、
胸部を支持し前記拡開部(32)に連続して前方に凸部となるように突出し、互いに並行になるように配置された直線部(33)を有し、
頭部を支持し前記直線部(33)に連続して後方に後退した頭部支持部(34)とからなる
ことを特徴とする折り畳み椅子。 - 請求項2に記載の折り畳み椅子おいて、
前記背もたれフレーム(11)は、前記頭部支持部(34)が長さ調整自在であることを特徴とする折り畳み椅子。 - 請求項1又は2に記載の折り畳み椅子において、
前記背もたれ(3)に腰の背部から支持するためのパッドである腰背部パッド(80)が配置されていることを特徴とする折り畳み椅子。 - 請求項3に記載の折り畳み椅子において、
胸腰部を前面で巻いて支えるための胸腰部固定ベルト(81)が配置されていることを特徴とする折り畳み椅子。
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2001
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