JP3861957B2 - 記憶装置、並びに書き込み方法および読み出し方法 - Google Patents

記憶装置、並びに書き込み方法および読み出し方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置、並びに書き込み方法および読み出し方法に関し、特に、例えば、画素数の異なる複数の階層の画像を形成する階層符号化を行う場合などに用いて好適な記憶装置、並びに書き込み方法および読み出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、高解像度の画像データを、最下位階層または第1の階層の画像データとして、それより画素数の少ない第2の階層の画像データを形成し、さらに、それより画素数の少ない第3の階層の画像データを形成し、以下、同様にして、所定の最上位階層までの画像データを形成する符号化手法がある。このような符号化は、階層符号化と呼ばれ、各階層の画像データは、例えば、その階層に対応した解像度(画素数)のモニタで表示される。従って、ユーザ側では、階層符号化された画像データのうち、自身が有するモニタの解像度に対応するものを選択することで、その画像データを視聴することができる。また、階層符号化により得られた各階層の画像は、例えば、そのうちの上位階層のものを表示しておき、ユーザの操作などに対応して、下位階層のものに切り替えることによって、画像の拡大などにも利用することができる。
【0003】
ところで、ある解像度の画像データを最下位階層(第1階層)の画像データとして、上位階層の画像データを、順次形成し、それらのすべてを、そのまま記憶や伝送などする場合には、最下位階層の画像データだけを記憶等する場合に比較して、上位階層の画像データの分だけ、記憶容量や伝送容量が余計に必要となる。
【0004】
そこで、そのような記憶容量等の増加を低減する階層符号化方法を、本件出願人は先に提案している。
【0005】
即ち、例えば、いま、2×2画素(横×縦)の4画素の加算値を、上位階層の画素(画素値)とし、3階層の階層符号化を行うものとする。この場合、いま、最下位階層の画像として、例えば、図16に示すように、4×4画素を考えると、その左上の2×2画素の4画素h00,h10,h01,h11の加算値m0が演算され、これが、第2階層の左上の1画素とされる。同様にして、最下位階層の画像の右上の4画素h20,h30,h21,h31の加算値m1、左下の4画素h02,h12,h03,h13の加算値m2、右下の4画素h22,h32,h23,h33の加算値m3が演算され、それぞれが、第2階層の右上、左下、右下の1画素とされる。さらに、第2階層の2×2画素の4画素m0,m1,m2,m3の加算値q0が演算され、これが、第3階層、即ち、ここでは、最上位階層の画像の画素とされる。
【0006】
以上の画素h00乃至h33,m0乃至m3,q0を、そのまま全部記憶などさせたのでは、上述のように、第2階層の画素m0乃至m3、第3階層の画素q0の分だけ余分に記憶容量等が必要となる。
【0007】
そこで、図16に示すように、第3階層の画素q0を、第2階層の画素m0乃至m3のうちの、例えば、右下の画素m3の位置に配置する。これにより、第2階層は、画素m0乃至m2およびq0で構成されることになる。
【0008】
さらに、図16に示すように、第2階層の画素m0を、それを求めるのに用いた第1階層の画素h00,h10,h01,h11のうちの、例えば、右下の画素h11の位置に配置する。第2階層の残りの画素m1,m2,q0も、同様に、第1階層の画素h31,h13,h33に代えて配置する。なお、画素q0は、第1階層の画素h22,h32,h23,h33から直接求められたものではないが、それらから直接求められたm3に代えて第2階層に配置されているものであるから、画素h33の位置に画素m3を配置する代わりに、画素q0を配置する。
【0009】
以上のようにすることで、全画素数は4×4の16画素となり、元の最下位階層の画素数と変わらない。従って、この場合、記憶容量等の増加を低減することができる。
【0010】
一方、以上のような階層符号化において、画素q0と代えられた画素m3およびh33、画素m0乃至m2とそれぞれ代えられた画素h11,h31,h13の復号は、次のようにして行うことができる。
【0011】
即ち、q0は、m0乃至m3の加算値であるから、式q0=m0+m1+m2+m3が成り立つ。従って、式m3=q0−(m0+m1+m2)により、m3を求めることができる。
【0012】
また、m0は、h00,h10,h01,h11の加算値であるから、式m0=h00+h10+h01+h11が成り立つ。従って、式h11=m0−(h00+h10+h01)により、h11を求めることができる。同様にして、h31,h13,h33も求めることができる。なお、h33は、上述したようにしてm3を求めてから求めることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような階層符号化を行うにあたっては、従来においては、その階層符号化結果を記憶する汎用的なメモリ(例えば、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic RAM)など)の他に、下位階層の画素(画素値)のラインディレイを行うための遅延回路などが必要であった。
【0014】
即ち、図16に示した場合において、例えば、第2階層の画素m0を求めるためには、式m0=h00+h10+h01+h11を演算する必要があり、従って、2ラインに亘る第1階層の画素h00,h10,h01,h11が必要である。また、メモリへの画像データの供給は、一般に、画素単位で、左から右方向に、かつ、上から下の方向に、即ち、いわゆるラインスキャン順に行われる。そして、メモリに対する画像データの読み書きも、画素単位で、ラインスキャン順に行われる。
【0015】
このため、第2階層の画素m0を求めるには、h00で始まるラインを、1ラインと1画素分だけ遅延して、h01で始まるラインのh01およびh11が供給されるのを待って、m0を計算し、その後、h00で始まるラインのメモリへの書き込みを行う必要がある。
【0016】
従って、従来においては、階層符号化の結果を記憶するためのメモリの他に、画像データのラインディレイを行う遅延回路が必要であり、装置が大型化し、また、高速処理を行うための弊害となっていた。
【0017】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、装置の小型化を図るとともに、高速な処理を可能とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の記憶装置は、下位階層の画像を記憶する下位階層記憶手段と、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段と、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素を生成する上位階層生成手段と、上位階層生成手段によって生成された画素で構成される上位階層の画像を記憶する上位階層記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の書き込み方法は、下位階層の画像の画素を書き込む一方、書き込まれた下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出し、その下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素を生成し、生成された上位階層の画像の画素を書き込むことを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載の記憶装置は、上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する下位階層記憶手段と、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段と、下位階層の画像を構成するN画素から生成される上位階層の画像を構成する画素を記憶する上位階層記憶手段と、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力する選択手段と、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力する下位階層生成手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
請求項11に記載の読み出し方法は、下位階層記憶手段から、下位階層の画像を構成するN−1画素を読み出し、そのうちの1つを選択して出力する一方、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力することを特徴とする。
【0022】
請求項1に記載の記憶装置においては、下位階層記憶手段は、下位階層の画像を記憶し、制御手段は、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行うようになされている。上位階層生成手段は、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素を生成し、上位階層記憶手段は、上位階層生成手段によって生成された画素で構成される上位階層の画像を記憶するようになされている。
【0023】
請求項7に記載の書き込み方法においては、下位階層の画像の画素を書き込む一方、書き込まれた下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出し、その下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素を生成し、生成された上位階層の画像の画素を書き込むようになされている。
【0024】
請求項8に記載の記憶装置においては、下位階層記憶手段は、上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶し、制御手段は、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行うようになされている。上位階層記憶手段は、下位階層の画像を構成するN画素から生成される上位階層の画像を構成する画素を記憶し、選択手段は、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力するようになされている。下位階層生成手段は、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力するようになされている。
【0025】
請求項11に記載の読み出し方法においては、下位階層記憶手段から、下位階層の画像を構成するN−1画素を読み出し、そのうちの1つを選択して出力する一方、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力するようになされている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0027】
即ち、請求項1に記載の記憶装置は、所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置であって、下位階層の画像を記憶する下位階層記憶手段(例えば、図2に示す第1階層メモリ1や、第2階層メモリ2など)と、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段(例えば、図2に示すアドレス供給回路4およびコントローラ5など)と、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素を生成する上位階層生成手段(例えば、図2に示す加算器6および加減算器10や、加算器7および加減算器11など)と、上位階層生成手段によって生成された画素で構成される上位階層の画像を記憶する上位階層記憶手段(例えば、図2に示す第2階層メモリ2や、第3階層メモリ3など)とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項4に記載の記憶装置は、上位階層生成手段が、下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する第1の加算手段(例えば、図2に示す加算器6や7など)と、第1の加算手段の加算結果と、最終入力画素とを加算する第2の加算手段(例えば、図2に示す加減算器10や11など)とを有することを特徴とする。
【0029】
請求項5に記載の記憶装置は、下位階層記憶手段が、上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する場合において、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力する選択手段(例えば、図2に示すセレクタ8や9など)と、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力する下位階層生成手段(例えば、図2に示す加算器6および加減算器10や、加算器7および加減算器11など)とをさらに備えることを特徴とする。
【0030】
請求項6に記載の記憶装置は、下位階層生成手段が、下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する加算手段(例えば、図2に示す加算器6や7など)と、上位階層の画像の1画素から、加算手段の加算結果を減算する減算手段(例えば、図2に示す加減算器10や11など)とを有することを特徴とする。
【0031】
請求項8に記載の記憶装置は、所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置であって、上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する下位階層記憶手段(例えば、図2に示す第1階層メモリ1や、第2階層メモリ2など)と、下位階層記憶手段に記憶された下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段(例えば、図2に示すアドレス供給回路4およびコントローラ5など)と、下位階層の画像を構成するN画素から生成される上位階層の画像を構成する画素を記憶する上位階層記憶手段(例えば、図2に示す第2階層メモリ2や、第3階層メモリ3など)と、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力する選択手段(例えば、図2に示すセレクタ8や9など)と、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力する下位階層生成手段(例えば、図2に示す加算器6および加減算器10や、加算器7および加減算器11など)とを備えることを特徴とする。
【0032】
請求項10に記載の記憶装置は、下位階層生成手段が、下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する加算手段(例えば、図2に示す加算器6や7など)と、上位階層の画像の1画素から、加算手段の加算結果を減算する減算手段(例えば、図2に示す加減算器10や11など)とを有することを特徴とする。
【0033】
請求項11に記載の読み出し方法は、所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置における画像の読み出し方法であって、記憶装置が、上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する下位階層記憶手段(例えば、図2に示す第1階層メモリ1や、第2階層メモリ2など)と、下位階層の画像を構成するN画素から生成される上位階層の画像を構成する画素を記憶する上位階層記憶手段(例えば、図2に示す第2階層メモリ2や、第3階層メモリ3など)とを備え、下位階層記憶手段から、下位階層の画像を構成するN−1画素を読み出し、そのうちの1つを選択して出力する一方、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素を生成して出力することを特徴とする。
【0034】
なお、勿論この記載は、各手段を上記したものに限定することを意味するものではない。
【0035】
図1は、本発明を適用した記憶装置(階層メモリ)のアーキテクチャの概要を示している。
【0036】
この記憶装置は、第1乃至第3階層の3階層の画像を構成する画素をそれぞれ記憶する第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3、3入力の加算を行う加算器6および7、並びに2入力の加算または減算を行う加減算器10および11で構成されており、例えば、前述の図16における場合と同様に、下位階層における2×2画素の4画素の加算値を、上位階層の画素(画素値)として求めることにより、3階層の階層符号化を行うようになされている。
【0037】
即ち、いま、最下位階層(第1階層)の画像として、例えば、図1に示すように、4×4画素を考え、この4×4画素(の画素値)が、例えば、ラインスキャン順に、即ち、h00,h10,h20,h30,h01,h11,h21,h31,h02,h12,h22,h32,h03,h13,h23,h33の順で入力されるとする。
【0038】
この場合、1ライン目の4画素h00,h10,h20,h30は、第1階層メモリ1に、順次記憶されていく。そして、2ライン目の入力が開始されると、その最初の画素(左から1列目の画素)h01は、やはり、第1階層メモリ1に記憶される。そして、2ライン目の2番目の画素(左から2列目の画素)、即ち、第2階層の画素m0を生成するのに用いる第1階層の画素h00,h10,h01,h11のうちの、最後に入力される画素(最終入力画素)h11が入力されると、第1階層メモリ1に、既に記憶されている第1階層の3画素h00,h10,h01が、同時に読み出され、加算器6に供給される。加算器6は、第1階層の画素h00,h10,h01を加算し、その加算値を、加減算器10に供給する。
【0039】
加減算器10には、加算器6の加算値の他、画素h11も供給される。ここで、加減算器10は、加算器10Aと減算器10Bとで構成されている。加減算器10では、加算器10Aにおいて、画素h11と、加算器6の加算値(h00+h10+h01)とが加算され、第2階層の画素m0(=h00+h10+h01+h11)が求められる(生成される)。そして、第1階層の画素h11または第2階層の画素m0のうちの、画素m0のみが、記憶される。即ち、画素h11は、第1階層メモリ1に記憶されないが、画素m0は、第2階層メモリ2に記憶される。
【0040】
ここで、本実施の形態では、下位階層における2×2画素の4画素の加算値が、上位階層の1の画素(画素値)として求められるが、この上位階層の1画素を生成するのに用いる下位階層の4画素のうち、最後に入力されるものを、以下、適宜、最終入力画素という。
【0041】
画素h11の後に供給される、2ライン目の3番目の画素h21は、第1階層メモリ1に記憶され、2ライン目の4番目の画素、即ち、第2階層の画素m1を生成するのに用いる第1階層の画素h20,h30,h21,h31のうちの、最後に入力される画素h31が入力されると、第1階層メモリ1に、既に記憶されている第1階層の3画素h20,h30,h21が、同時に読み出され、加算器6に供給される。加算器6では、画素h20,h30,h21の加算値が求められ、加減算器10に供給される。
【0042】
加減算器10には、加算器6の加算値の他、最終入力画素h31も供給され、加算器10Aにおいて、それらの加算値、即ち、第2階層の画素m1(=h20+h30+h21+h31)が求められる。そして、第1階層の最終入力表示h31または第2階層の画素m1のうちの画素m1のみが、記憶される。即ち、最終入力画素h31は、第1階層メモリ1に記憶されないが、画素m1は、第2階層メモリ2に記憶される。
【0043】
第2階層の画素m2を求めるのに用いる第1階層の画素h02,h12,h03,h13についても同様の処理が行われ、これにより、第1階層の画素h02,h12,h03が、第1階層メモリ1に記憶され、さらに、第2階層の画素m2が求められ、第2階層メモリ2に記憶される。
【0044】
また、第2階層の画素m3を求めるのに用いる第1階層の画素h22,h32,h23,h33についても同様の処理が行われ、これにより、第1階層の画素h02,h12,h03が、第1階層メモリ1に記憶され、さらに、第2階層の画素m3が求められるが、第2階層の画素m3は、第2階層メモリ2には記憶されない。
【0045】
即ち、第1階層の画素が入力され、その2×2画素から第2階層の画素m0乃至m3を生成するという点に注目すれば、図1の実施の形態では、第1階層の2×2画素の右下の画素h11,h31,h13,h33が、第2階層の画素を生成するための第1階層の最終入力画素となるが、そのようにして得られた第2階層の2×2画素m0乃至m3から、第3階層の画素qを生成するという点に注目すれば、第2階層の2×2画素m0乃至m3の右下の画素m3は、第3階層の画素を生成するための第2階層の最終入力画素ということができる。
【0046】
そこで、第1階層の4×4画素の最も右下の画素h33が入力され、上述したようにして、第2階層の画素m3が得られると、第2階層の最終入力画素が入力されたとして、第1階層の2×2画素から第2階層の1画素を求める場合と同様にして、第2階層の2×2画素から第3階層の1画素が求められる。
【0047】
即ち、第3階層の画素qを生成するのに用いる第2階層の画素m0乃至m3のうちの、第2階層の最終入力画素m3が入力されると、第2階層メモリ2に、既に記憶されている第2階層の3画素m0乃至m2が、同時に読み出され、加算器7に供給される。加算器7は、第2階層の画素m0乃至m2を加算し、その加算値を、加減算器11に供給する。
【0048】
加減算器11には、加算器7の加算値の他、最終入力画素m3も供給される。ここで、加減算器11は、加算器11Aと減算器11Bとで構成されている。加減算器11では、加算器11Aにおいて、最終入力画素m3と、加算器7の加算値(m0+m1+m2)とが加算され、第3階層の画素q(=m0+m1+m2+m3)が求められる(生成される)。そして、この第3階層の画素qが、第3階層メモリ3に記憶される。
【0049】
次に、以上のようにして記憶(階層符号化)された第1乃至第3階層の画像を構成する画素の読み出しについて説明する。
【0050】
まず、第3階層の画像については、第3階層メモリ3に記憶された画素が、その記憶された順に、単に読み出されて出力される(図1の実施の形態では、第3階層の画素として、1の画素qしか記憶されていないので、この画素qが読み出されるだけである)。
【0051】
次に、第2階層の画像については、第2階層の最終入力画素m3以外の画素m0乃至m2を読み出すタイミングでは、各画素m0乃至m2が、第2階層メモリ2から読み出されて出力される。そして、第2階層の最終入力画素m3を読み出すべきタイミングでは、第2階層メモリ2に記憶されている、対応する画素、即ち、最終入力画素m3とともに、第3階層の画素qを生成するのに用いた3画素m0乃至m2が、同時に読み出され、加算器7に供給される。加算器7では、画素m0乃至m2の加算値が求められ、加減算器11に供給される。
【0052】
同時に、第3階層メモリ3から、最終入力画素m3を用いて生成された第3階層の画素qが読み出され、加減算器11に供給される。加減算器11では、減算器11Bにおいて、画素qから、加算器7の加算値が減算され、これにより、最終入力画素m3(=q−(m0+m1+m2))が求められて出力される。
【0053】
次に、第1階層の画像については、第1階層の最終入力画素h11,h31,h13,h33以外の画素を読み出すタイミングでは、各画素が、第1階層メモリ1から読み出されて出力される。そして、第1階層の最終入力画素h11を読み出すタイミングでは、第1階層メモリ1に記憶されている、対応する画素、即ち、最終入力画素h11とともに、第2階層の画素m0を生成するのに用いた3画素h00,h10,h01が、同時に読み出され、加算器6に供給される。加算器6では、画素h00,h10,h01の加算値が求められ、加減算器10に供給される。
【0054】
同時に、第2階層メモリ2から、最終入力画素h11を用いて生成された第2階層の画素m0が読み出され、加減算器10に供給される。加減算器10では、減算器10Bにおいて、画素m0から、加算器6の加算値が減算され、これにより、最終入力画素h11(=m0−(h00+h10+h01))が求められて出力される。
【0055】
他の最終入力画素h31,h13,h33を読み出すタイミングにおいても、同様にして、画素h31,h13,h33がそれぞれ求められて出力される。
【0056】
なお、第1階層の最終入力画素h33を読み出すタイミングにおいては、その画素h33を求めるのに、第2階層の最終入力画素m3が必要となるが、この画素m3は、上述したようにして求められる。
【0057】
以上のように、下位階層の画素を記憶する第1階層メモリ1および第2階層メモリ2からの画素の読み出しを、上位階層の画素を構成するのに用いる下位階層の2×2画素のうちの、最終入力画素を除く3画素単位で行うようにしたので、第1階層メモリ1および第2階層メモリ2が、従来において外付けされていた遅延回路の役割をも果たすようになり、これにより、そのような遅延回路を設けずに、各階層の画像の書き込み(階層符号化)を行い、さらに、書き込まれた各階層の画像の読み出し(復号)を行うことが可能となる。そして、その結果、装置の小型化、処理の高速化を図ることが可能となる。
【0058】
また、図1の実施の形態では、書き込み時の上位階層の画素および読み出し時の最終入力画素を演算する演算回路としては、3入力の加算器と、加算または減算を選択的に行う加減算器とがあれば良く、さらに、3入力の加算器は、書き込み時と読み出し時とで共通の演算に用いることができるから、シンプルなハードウェア構成で、記憶装置を実現することができる。
【0059】
次に、図2は、図1の記憶装置の、より詳細な構成例を示している。
【0060】
第1階層メモリ1は、アドレス供給回路4によって指定されるアドレス(のメモリセル)に、セレクタ8から供給される第1階層の画素(第1階層の画像を構成する画素の画素値)を記憶し、また、そのアドレスに記憶されている第1階層の画素を読み出し、加算器6およびセレクタ8に出力するようになされている。
【0061】
即ち、第1階層メモリ1は、そのアドレス端子ADに供給される、アドレス供給回路4からのアドレスに、そのデータ端子D1乃至D3に供給されるセレクタ8からの第1階層の画素を記憶するようになされている。また、第1階層メモリ1は、そのアドレス端子ADに供給される、アドレス供給回路4からのアドレスに記憶されている第1階層の画素を読み出し、そのデータ端子D1乃至D3から、加算器6およびセレクタ8に供給するようになされている。
【0062】
なお、第1階層メモリ1は、アドレス供給回路4によって指定されるアドレス(のメモリセル)に、セレクタ8から供給される第1階層の画素(第1階層の画像を構成する画素の画素値)を、3画素単位で記憶し、また、そのアドレスに記憶されている第1階層の画素を、3画素単位で読み出し、加算器6およびセレクタ8に出力するようになされている。
【0063】
即ち、例えば、第1階層メモリ1の1のアドレスに対応するメモリセルは、第1階層の画素に割り当てられているビット数の3倍のビットを記憶することができるようになされている。具体的には、例えば、第1階層の画素が8ビットで表現されるとき、第1階層メモリ1のメモリセルは、図3に示すように、24(8×3)ビットのデータを記憶することができるように構成されており、これにより、第1階層メモリ1では、1のアドレスが指定されると、24ビット単位、即ち、3画素単位で、第1階層の画素の読み書きが行われるようになされている。
【0064】
ここで、第1階層メモリ1において、上述のようにして1のアドレスに対して読み書きされる第1階層の3画素は、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3を介して、それぞれ、やりとりされるようになされている。
【0065】
なお、3画素単位での読み書きは、その他、例えば、第1階層メモリ1のメモリセルを、8ビットのデータを記憶することができるように構成し、1のアドレスを、3つのメモリセルに対応させて行うようにしても良い。
【0066】
また、第1階層メモリ1のライトイネーブル端子WEには、コントローラ5から、1ビットのライトイネーブル信号we1が供給されるようになされており、第1階層メモリ1では、ライトイネーブル信号we1が、H(High)またはL(Low)レベルのうちの、例えばHレベルのとき、アドレス供給回路4が供給するアドレスへの書き込みが行われ、Lレベルのとき、アドレス供給回路4が供給するアドレスからの読み出しが行われるようになされている。
【0067】
さらに、第1階層メモリ1のチップイネーブルCE端子には、コントローラ5から、1ビットのチップイネーブル信号ce1が供給されるようになされており、第1階層メモリ1では、チップイネーブル信号ce1が、HまたはLレベルのうちの、例えばHレベルのときのみ、データ(第1階層の画素の画素値)の読み出しまたは書き込みが行われるようになされている。
【0068】
従って、第1階層メモリ1では、チップイネーブル信号ce1がHレベルの場合において、ライトイネーブル信号we1もHレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスへのデータの書き込みが行われ、ライトイネーブル信号we1がLレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスからのデータの読み出しが行われる。一方、チップイネーブル信号ce1がLレベルの場合においては、第1階層メモリ1では、データの読み書きは行われない。
【0069】
ここで、第1階層メモリ1は、少なくとも、1画面分の第1階層の画像の3/4のデータを記憶することができるようになされている。従って、例えば、図4に示すように、横×縦が1920×1080画素で1画面が構成される画像が、第1階層の画像として、記憶装置に入力され、また、その1画素に8ビットが割り当てられているとすると、第1階層メモリ1は、1920画素×1080画素×8ビット×3/4ビット、即ち、約12メガビットの記憶容量を有する。なお、第1階層メモリ1の記憶容量が、1画面分の第1階層の画像のデータ量以下である、その3/4倍で済むのは、本実施の形態では、上述したように、第1階層の2×2画素のうちの、最終入力画素が記憶されないからである。このことは、次に説明する第2階層メモリ2についても同様である。
【0070】
なお、第1階層メモリ1のマスクビット端子MBには、セレクタ8からマスクビット信号mbが供給されるようになされているが、これについては、後述する。
【0071】
第2階層メモリ2も、第1階層メモリ1における場合と同様にして、アドレス供給回路4によって指定されるアドレスに、セレクタ9から供給される第2階層の画素(第2階層の画像を構成する画素の画素値)を、3画素単位で記憶し、また、そのアドレスに記憶されている第1階層の画素を、3画素単位で読み出し、加算器7およびセレクタ9に出力するようになされている。
【0072】
即ち、第2階層メモリ2のアドレス端子ADには、アドレス供給回路4からアドレスが供給されるようになされており、さらに、そのライトイネーブル端子WEまたはチップイネーブル端子CEには、コントローラ5から1ビットのライトイネーブル信号we2またはチップイネーブル信号ce2がそれぞれ供給されるようになされている。
【0073】
そして、第2階層メモリ2では、チップイネーブル信号ce2がHレベルの場合において、ライトイネーブル信号we2もHレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスへのデータの書き込みが3画素単位で行われ、ライトイネーブル信号we2がLレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスからのデータの読み出しが3画素単位で行われる。なお、一度に読み書きされる3画素は、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3を介して、それぞれ、やりとりされるようになされている。
【0074】
ここで、第2階層メモリ2のマスクビット端子MBには、第1階層メモリ1における場合と同様に、セレクタ9からマスクビット信号mbが供給されるようになされているが、これについても、後述する。
【0075】
なお、第2階層メモリ2は、少なくとも、1画面分の第2階層の画像の3/4のデータを記憶することができるようになされている。即ち、本実施の形態では、第2階層の1画素は、8ビットで表される第1階層の画素の4つを加算して求められるので、10ビットで表されることになる。また、第2階層の1画素は、第1階層の2×2画素から求められるから、第2階層の画像の横と縦の画素数は、いずれも、第1階層の画像の1/2になる。従って、第2階層メモリ2は、1920画素×1/2×1080画素×1/2×10ビット×3/4ビット、即ち、約3.7メガビットの記憶容量を有する。
【0076】
第3階層メモリ3は、アドレス供給回路4によって指定されるアドレスに、加減算器11から供給される第3階層の画素(第3階層の画像を構成する画素の画素値)を、1画素単位で記憶し、また、そのアドレスに記憶されている第3階層の画素を、1画素単位で読み出し、加減算器11に出力するようになされている。
【0077】
即ち、第3階層メモリ3のアドレス端子ADには、アドレス供給回路4からアドレスが供給されるようになされており、さらに、そのライトイネーブル端子WEまたはチップイネーブル端子CEには、コントローラ5から1ビットのライトイネーブル信号we3またはチップイネーブル信号ce3がそれぞれ供給されるようになされている。
【0078】
そして、第3階層メモリ3では、チップイネーブル信号ce3がHレベルの場合において、ライトイネーブル信号we3もHレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスへのデータの書き込みが1画素単位で行われ、ライトイネーブル信号we3がLレベルのとき、アドレス供給回路4から供給されるアドレスからのデータの読み出しが1画素単位で行われる。なお、第3階層メモリにおいて読み書きされるデータ(第3階層の画素の画素値)は、そのデータ端子Dを介してやりとりされるようになされている。
【0079】
なお、第3階層メモリ3は、少なくとも、1画面分の第3階層の画像のデータを記憶することができるようになされている。即ち、本実施の形態では、第3階層の1画素は、10ビットで表される第2階層の画素の4つを加算して求められるので、12ビットで表されることになる。また、第3階層の1画素は、第2階層の2×2画素から求められるから、第2階層の画像の横と縦の画素数は、いずれも、第2階層の画像の1/2、即ち、第1階層の画像の1/4になる。従って、第3階層メモリ3は、1920画素×1/4×1080画素×1/4×12ビット、即ち、約1.1メガビットの記憶容量を有する。
【0080】
アドレス供給回路4は、記憶装置に入力される画像を構成する画素の水平方向または垂直方向の位置に対応したアドレスそれぞれとしての水平アドレスまたは垂直アドレスを発生するアドレス発生回路4Aを有し、そのアドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスおよび垂直アドレスを加工して、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、および第3階層メモリ3に供給するようになされている。
【0081】
即ち、アドレス供給回路4は、第1階層メモリ1または第2階層メモリ2に対しては、第1または第2階層の画素が3画素単位で読み書きされるように、水平アドレスおよび垂直アドレスをそれぞれ加工して供給する。また、アドレス供給回路5は、第3階層メモリ3に対しては、第3階層の画素が1画素単位で読み書きされるように、水平アドレスおよび垂直アドレスを加工して供給する。
【0082】
また、アドレス供給回路4は、水平アドレスおよび垂直アドレスの下位ビットを、制御信号として、コントローラ5、並びにセレクタ8および9に供給するようになされている。
【0083】
なお、本実施の形態では、図4に示したように、水平方向が1920画素で、垂直方向が1080ラインで1画面が構成される画像(ディジタル画像データ)が入力され、また、log21920以上の最小の整数と、log21080以上の最小の整数とは、いずれも11であるため、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスおよび垂直アドレスは、いずれも11ビット(少なくとも11ビット)で表される。
【0084】
また、アドレス発生回路4Aは、記憶装置に入力される画像を構成する画素に同期したクロックのタイミングで、水平アドレスおよび垂直アドレスを発生するようになされている。
【0085】
加算器6は、3入力の加算器で、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3から同時に出力される8ビットの第1階層の3画素の加算値を演算し、その加算値を、加減算器10に出力するようになされている。加算器7も、3入力の加算器で、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3から同時に出力される10ビットの第2階層の3画素の加算値を演算し、その加算値を、加減算器11に出力するようになされている。
【0086】
セレクタ8の入出力端子DIO1には、記憶装置に入力された画像が供給されるようになされている。ここで、記憶装置には、階層符号化対象の、例えば、プログレッシブな画像を構成する画素が、ラインスキャン順に入力(順次走査されて入力)されるようになされており、そのようにラインスキャン順に入力される画像の画素が、セレクタ8に供給されるようになされている。
【0087】
セレクタ8は、その入出力端子DIO1に供給された階層符号化対象の画像の画素を、第1階層の画素として、その入出力端子IO1乃至IO3のうちのいずれかから、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3の対応するものに供給するようになされている。即ち、図2の実施の形態では、セレクタ8の入出力端子IO1乃至IO3は、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3とそれぞれ接続されており、従って、セレクタ8の入出力端子IO1乃至IO3から出力された画素は、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3に、それぞれ供給されるようになされている。但し、セレクタ8は、後述するように、階層符号化対象の画像の画素を、その入出力端子IO1乃至IO3のうちのいずれからも出力せず、その入出力端子DIO2を介して、加減算器10に出力する場合もある。
【0088】
また、セレクタ8の入出力端子IO1乃至IO3には、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3から出力される第1階層の3画素がそれぞれ供給されるようになされており、セレクタ8は、その3画素のうちのいずれか1つを、アドレス供給回路4から供給される制御信号(上述したように、水平アドレスおよび垂直アドレスの下位ビット)に基づいて選択し、第1階層の画素として、その入出力端子DIO1から出力するようになされている。但し、セレクタ8は、後述するように、その入出力端子IO1乃至IO3に供給される3画素のうちのいずれも選択せず、その入出力端子DIO2に供給される加減算器10の出力を選択し、第1階層の画素として、その入出力端子DIO1から出力する場合もある。
【0089】
さらに、セレクタ8は、マスクビット信号mbを、第1階層メモリ1のマスクビット端子MBに供給するようにもなされている。
【0090】
セレクタ9は、その入出力端子DIO1に供給される加減算器10の出力を、第2階層の画素として、その入出力端子IO1乃至IO3のうちのいずれかから、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3の対応するものに供給するようになされている。即ち、図2の実施の形態では、セレクタ9の入出力端子IO1乃至IO3は、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3とそれぞれ接続されており、従って、セレクタ9の入出力端子IO1乃至IO3から出力された画素は、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3に、それぞれ供給されるようになされている。但し、セレクタ9は、後述するように、加減算器10の出力を、その入出力端子IO1乃至IO3のうちのいずれからも出力せず、その入出力端子DIO02から加減算器11に出力する場合もある。
【0091】
また、セレクタ9の入出力端子IO1乃至IO3には、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3から出力される第1階層の3画素がそれぞれ供給されるようになされており、セレクタ9は、その3画素のうちのいずれか1つを、アドレス供給回路4から供給される制御信号(上述したように、水平アドレスおよび垂直アドレスの下位ビット)に基づいて選択し、第2階層の画素として、その入出力端子DIO1から出力するようになされている。但し、セレクタ9は、後述するように、その入出力端子IO1乃至IO3に供給される3画素のうちのいずれも選択せず、その入出力端子DIO2から供給される加減算器11の出力を選択し、第2階層の画素として、その入出力端子DIO1から出力する場合もある。
【0092】
さらに、セレクタ9は、マスクビット信号mbを、第2階層メモリ2のマスクビット端子MBに供給するようにもなされている。
【0093】
加減算器10は、加算器6の出力と、セレクタ8の入出力端子DIO2の出力とを加算し、その加算値を、第2階層の画素として、セレクタ9の入出力端子DIO1に供給するようになされている。さらに、加減算器10は、セレクタ9の入出力端子DIO1の出力から、加算器6の出力を減算し、その減算値を、第1階層の画素として、セレクタ8の入出力端子DIO2に供給するようにもなされている。
【0094】
加減算器11は、加算器7の出力と、セレクタ9の入出力端子DIO2の出力とを加算し、その加算値を、第3階層の画素として、第3階層メモリ3のデータ端子Dに供給するようになされている。さらに、加減算器11は、第3階層メモリ3のデータ端子Dから供給される第3階層の画素から、加算器7の出力を減算し、その減算値を、第2階層の画素として、セレクタ9の入出力端子DIO2に供給するようにもなされている。
【0095】
次に、その動作について説明する。
【0096】
なお、ここでは、上述の図4に示したように、1画面が1920×1080画素で構成され、各画素が8ビットで表されるプログレッシブな画像が、第1階層の画像として、記憶装置に供給されるものとする。
【0097】
さらに、第1階層の画像を構成する画素を、その最も左上の画素をh(0,0)として、左からx+1番目で、上からy+1番目にある画素をh(x,y)と表す。本実施の形態では、第1階層の画像は、上述したように、1920×1080画素で構成されるから、xまたはyは、それぞれ0乃至1919または0乃至1079の範囲の整数値をとる。
【0098】
また、0乃至959(=1920/2−1)または0乃至539(=1080/2−1)の範囲の整数値をそれぞれとる変数sまたはtを考えると、第2階層の画像を構成する画素は、第1階層の隣接する2×2画素
h(2s,2t), h(2s+1,2t),
h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)
の加算値となるが、それをm(s,t)と表す。従って、式
m(s,t)=h(2s,2t)+h(2s+1,2t)+h(2s,2t+1)+h(2s+1,2t+1)
・・・(1)
が成り立つ。
【0099】
さらに、0乃至479(=1920/4−1)または0乃至269(=1080/4−1)の範囲の整数値をそれぞれとる変数mまたはnを考えると、第3階層の画像を構成する画素は、第2階層の隣接する2×2画素
m(2m,2n), m(2m+1,2n),
m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)
の加算値、即ち、第1階層の隣接する4×4画素
h(4m,4n), h(4m+1,4n), h(4m+2,4n), h(4m+3,4n),
h(4m,4n+1),h(4m+1,4n+1),h(4m+2,4n+1),h(4m+3,4n+1),
h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m+2,4n+2),h(4m+3,4n+2),
h(4m,4n+3),h(4m+1,4n+3),h(4m+2,4n+3),h(4m+3,4n+3)
の加算値となるが、それをq(m,n)と表す。従って、式
q(m,n)=m(2m,2n)+m(2m+1,2n)+m(2m,2n+1)+m(2m+1,2n+1)
=h(4m,4n)+h(4m+1,4n)+h(4m+2,4n)+h(4m+3,4n)
+h(4m,4n+1)+h(4m+1,4n+1)+h(4m+2,4n+1)+h(4m+3,4n+1)
+h(4m,4n+2)+h(4m+1,4n+2)+h(4m+2,4n+2)+h(4m+3,4n+2)
+h(4m,4n+3)+h(4m+1,4n+3)+h(4m+2,4n+3)+h(4m+3,4n+3)
・・・(2)
が成り立つ。
【0100】
また、アドレス発生回路4Aでは、データの書き込み時および読み出し時のいずれの場合も、水平アドレスHAおよび垂直アドレスVAの組合せ(HA,VA)が、例えば、
(0,0),(1,0),・・・,(1919,0),
(0,1),(1,1),・・・,(1919,1),



(0,1079),(1,1079),・・・,(1919,1079)
の順(順次走査に対応する順)で、クロックに同期して供給されるものとする。そして、書き込み時(階層符号化時)においては、水平アドレスHAおよび垂直アドレスVAに対応する位置の画素が、セレクタ8の入出力端子DIO1に供給されるものとする。
【0101】
さらに、水平アドレスHAおよび垂直アドレスVAは、ここでは、上述したように、いずれも11ビットで表されるが、この11ビットの水平アドレスHAの各ビットを、その最下位ビットをha0として、ha1,ha2,・・・,ha10(ha10は最上位ビット)と表すとともに、11ビットの垂直アドレスVAの各ビットも同様に、その最下位ビットをva0として、va1,va2,・・・,va10(va10は最上位ビット)と表す。なお、この場合において、コントローラ5にはビットha0およびha1並びにビットva0およびva1が、セレクタ8にはビットha0およびva0が、セレクタ9にはビットha1およびva1が、制御信号として、アドレス供給回路4から供給されるようになされている。
【0102】
この場合、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、または第3階層メモリ3には、第1乃至第3階層の画素が、次のようにして書き込まれる。
【0103】
即ち、まず、第1階層メモリ1についてであるが、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we1およびチップイネーブル信号ce1を、いずれもHレベルにして、第1階層メモリ1に供給する。また、アドレス供給回路4は、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAの一部としての、そのうちの最下位ビットha0を除く上位10ビットha1乃至ha10と、垂直アドレスVAの一部としての、最下位ビットva0を除く上位10ビットva1乃至va10を、第1階層メモリ1のアドレス端子ADに供給する。さらに、アドレス供給回路4は、水平アドレスHAの最下位ビットha0と、垂直アドレスVAの最下位ビットva0を、制御信号として、セレクタ8に出力する。
【0104】
従って、第2階層の画素m(s,t)を求めるのに用いる第1階層の2×2の4画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)が、セレクタ8の入出力端子DIO1に入力されるタイミングにおいては、アドレス供給回路4は、いずれのタイミングでも、第1階層メモリ1の同一アドレス(s,t)を指定する信号を、第1階層メモリ1に出力する。
【0105】
一方、セレクタ8では、その入出力端子DIO1に供給される第1階層の画素が、アドレス供給回路4からの制御信号ha0およびva0に基づき、その入出力端子IO1乃至IO3またはDIO2のうちのいずれかから出力される。
【0106】
即ち、セレクタ8は、制御信号ha0およびva0がいずれも0のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第1階層の画素h(2s,2t)が入力されたとき、その画素h(2s,2t)を、入出力端子IO1から出力する。また、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ1または0のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第1階層の画素h(2s+1,2t)が入力されたとき、その画素h(2s+1,2t)を、入出力端子IO2から出力する。さらに、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ0または1のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第1階層の画素h(2s,2t+1)が入力されたとき、その画素h(2s,2t+1)を、入出力端子IO3から出力する。また、セレクタ8は、制御信号ha0およびva0がいずれも1のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第1階層の画素h(2s+1,2t+1)が入力されたとき、その画素h(2s+1,2t+1)を、入出力端子DIO2から出力する。
【0107】
従って、セレクタ8においては、図5に示すように、第1階層の画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)、またはh(2s+1,2t+1)は、その入出力端子IO1乃至IO3、またはDIO2から、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3、または加減算器10に、それぞれ出力される。
【0108】
そして、第1階層メモリ1では、そのデータ端子D1乃至D3に供給されるデータが、アドレス(s,t)に記憶される。
【0109】
ここで、図3に示したように、第1階層メモリ1においては(第2階層メモリ2についても同様)、あるアドレス(s,t)のメモリセルは、第1階層の3画素分のデータを記憶することができるようになされており、本実施の形態では、そのようなメモリセルの左から最初の8ビット、次の8ビット、最後の8ビットに、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が、それぞれ記憶されるようになされている。即ち、本実施の形態では、第1階層メモリ1のメモリセルの左から最初の8ビット、次の8ビット、最後の8ビットに、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3からの入力が、同時に記憶されるようになされている。
【0110】
しかしながら、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3に供給されるのは、アドレス発生回路4Aが、水平アドレスHAと垂直アドレスVAの組(HA,VA)として、(2s,2t),(2s+1,2t),(2s,2t+1)をそれぞれ出力しているときであり、その出力タイミングは一致していない。そして、セレクタ8では、その入出力端子IO1から、画素h(2s,2t)が出力されるタイミングにおいては、他の入出力端子IO2およびIO3の出力は不定になっており、同様に、入出力端子IO2から画素h(2s+1,2t)が出力されるタイミング、または入出力端子IO3から画素h(2s,2t+1)が出力されるタイミングにおいても、それぞれ入出力端子IO1およびIO3、またはIO1およびIO2の出力は不定になっている。
【0111】
従って、この場合、例えば、水平アドレスHAと垂直アドレスVAの組(HA,VA)として、(2s,2t)が出力されるタイミングにおいて、第1階層メモリ1のメモリセルの左から最初の8ビットに、画素h(2s,2t)を書き込んだ後、水平アドレスHAと垂直アドレスVAの組(HA,VA)として、(2s,2t)が出力されるタイミングにおいては、第1階層メモリ1のメモリセルの左から最初の8ビットの次の8ビットには、画素h(2s+1,2t)が書き込まれるが、第1階層メモリ1のメモリセルの左から8ビットには、既に画素h(2s,2t)が書き込まれているのにもかかわらず、セレクタ8の入出力端子IO1から出力される不定のデータが上書きされることになる。
【0112】
そこで、セレクタ8では、アドレス供給回路4からの制御信号ha0およびva0に基づき、第1階層メモリ1のメモリセルへの書き込みをビット単位で制御するためのマスクビット信号mbが生成され、第1階層メモリ1のマスクビット端子MBに供給されるようになされている。
【0113】
即ち、セレクタ8は、制御信号ha0およびva0がいずれも0のとき、つまり、その入出力端子IO1から第1階層メモリ1のデータ端子D1に、画素h(2s,2t)を出力するとき、図6(A)に示すように、アドレス(s,t)のメモリセルの最初の8ビットの次の8ビット、および最後の8ビットをマスクする(それらのビットへの書き込みを行わないようにする)ためのマスクビット信号mbを、第1階層メモリ1に供給する。また、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ1または0のとき、つまり、その入出力端子IO2から第1階層メモリ1のデータ端子D2に、画素h(2s+1,2t)を出力するとき、図6(B)に示すように、アドレス(s,t)のメモリセルの最初の8ビット、および最後の8ビットをマスクするためのマスクビット信号mbを、第1階層メモリ1に供給する。さらに、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ0または1のとき、つまり、その入出力端子IO3から第1階層メモリ1のデータ端子D3に、画素h(2s,2t+1)を出力するとき、図6(C)に示すように、アドレス(s,t)のメモリセルの最初の8ビット、および次の8ビットをマスクするためのマスクビット信号mbを、第1階層メモリ1に供給する。
【0114】
これにより、第1階層メモリ1では、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t)、またはh(2s,2t+1)が供給されるタイミングにおいて、図7に示すように、アドレス(s,t)のメモリセルの最初の8ビット、次の8ビット、または最後の8ビットにのみ、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t)、またはh(2s,2t+1)が、それぞれ書き込まれる。
【0115】
なお、マスクビット信号mbは、メモリセルの最初の8ビット、次の8ビット、または最後の8ビットの3つの領域のうちのいずれか1への書き込みのみを許可するためのものであるから、少なくとも2ビットの信号である必要がある。
【0116】
以上のようにして、第1階層メモリ1においては、図8に示すように、第2階層の画素m(s,t)を求めるのに用いる第1階層の2×2の4画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)について、そのうちの最後に入力される画素(最終入力画素)h(2s+1,2t+1)を除く3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)だけが書き込まれていく。
【0117】
一方、制御信号ha0およびva0がいずれも1の場合、上述したように、第1階層の画素h(2s+1,2t+1)が、セレクタ8から加減算器10に出力されるが、この場合においては、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we1をLレベルにする。即ち、コントローラ5は、アドレス供給回路4から供給される制御信号ha0およびva0がいずれも1の場合、ライトイネーブル信号we1をHレベルからLレベルにして、第1階層メモリ1に供給する。
【0118】
従って、アドレス発生回路4Aがアドレス(2s+1,2t+1)を出力するタイミングにおいては、第1階層メモリ1は、読み出し状態となり、アドレス供給回路4からのアドレス(s,t)に記憶されているデータ、即ち、既に記憶されている第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が、同時に読み出される。この3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)は、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3からそれぞれ出力され、図9に示すように、加算器6に供給される。
【0119】
加算器6では、第1階層メモリ1からの3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が加算され、その加算値は、加減算器10に供給される。加減算器10では、図9に示すように、加算器6からの加算値と、セレクタ8からの画素h(2s+1,2t+1)とが加算され、これにより、第2階層の画素m(s,t)(=h(2s,2t)+h(2s+1,2t)+h(2s,2t+1)+h(2s+1,2t+1))が求められる。この画素m(s,t)は、加減算器10から出力され、セレクタ9の入出力端子DIO1に入力される。
【0120】
従って、第2階層の画素m(s,t)を求めるのに用いる第1階層の2×2の4画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)のうちの最終入力画素h(2s+1,2t+1)が入力されるタイミングにおいては、図10に示すように、第1階層メモリ1のアドレス(s,t)に記憶されている第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が読み出され、それらと最終入力画素h(2s+1,2t+1)とを用いて、第2階層の画素m(s,t)が求められる。そして、この画素m(s,t)は、次に説明するようにして、第2階層メモリ2に書き込まれる。
【0121】
以上のようにして加減算器10からセレクタ9に供給される第2階層の画素m(s,t)に対しては、第2階層メモリ2、加算器7、セレクタ9、または加減算器11において、第1階層メモリ1、加算器6、セレクタ8、または加減算器10における場合とそれぞれ同様の処理が施され、これにより、第2階層メモリ2に、第2階層の画素が記憶されていくとともに、第3階層の画素が生成されていく。
【0122】
即ち、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we2およびチップイネーブル信号ce2を、いずれもHレベルにして、第2階層メモリ2に供給する。また、アドレス供給回路4は、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAの一部としての、そのうちの最下位ビットha0とその1つ上位のビットha1を除く上位9ビットha2乃至ha10と、垂直アドレスVAの一部としての、最下位ビットva0およびその1つ上位のビットva1を除く上位9ビットva2乃至va10を、第2階層メモリ2のアドレス端子ADに供給する。さらに、アドレス供給回路4は、水平アドレスHAの最下位ビットから1つ上位のha1と、垂直アドレスVAの最下位ビットから1つ上位のva1を、制御信号として、セレクタ9に出力する。
【0123】
従って、第3階層の画素q(m,n)を求めるのに用いる第2階層の2×2の4画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)が、セレクタ9の入出力端子DIO1に入力されるタイミングにおいては、アドレス供給回路4は、いずれのタイミングでも、第2階層メモリ2の同一アドレス(m,n)を指定する信号を、第2階層メモリ2に出力する。
【0124】
一方、セレクタ9では、その入出力端子DIO1に供給される第2階層の画素が、アドレス供給回路4からの制御信号ha1およびva1に基づき、その入出力端子IO1乃至IO3またはDIO2のうちのいずれかから出力される。
【0125】
即ち、セレクタ9は、制御信号ha1およびva1がいずれも0のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第2階層の画素m(2m,2n)が入力されたとき、その画素m(2m,2n)を、入出力端子IO1から出力する。また、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ1または0のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第2階層の画素h(2m+1,2n)が入力されたとき、その画素m(2m+1,2n)を、入出力端子IO2から出力する。さらに、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ0または1のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第2階層の画素m(2m,2n+1)が入力されたとき、その画素m(2m,2n+1)を、入出力端子IO3から出力する。また、セレクタ9は、制御信号ha1およびva1がいずれも1のとき、つまり、その入出力端子DIO1に、第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が入力されたとき、その画素m(2m+1,2n+1)を、入出力端子DIO2から出力する。
【0126】
従って、セレクタ9においては、第2階層の画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)、またはm(2m+1,2n+1)は、その入出力端子IO1乃至IO3、またはDIO2から、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3、または加減算器11に、それぞれ出力される。
【0127】
そして、第2階層メモリ2では、第1階層メモリ1における場合と同様にして、そのデータ端子D1乃至D3に供給されるデータが、アドレス(m,n)に記憶される。
【0128】
即ち、第2階層メモリ2のメモリセルは、図3に示した第1階層メモリ1のメモリセルと同様に構成されている。但し、第2階層の画素は、上述したように、10ビットで表されるため、第2階層メモリ2のメモリセルは、10ビットで表される3画素、即ち、30ビットのデータを記憶することができるようになされている。
【0129】
そして、セレクタ9では、アドレス供給回路4からの制御信号ha1およびva1に基づき、第2階層メモリ2のメモリセルへの書き込みをビット単位で制御するためのマスクビット信号mbが生成され、第2階層メモリ2のマスクビット端子MBに供給される。
【0130】
即ち、セレクタ9は、制御信号ha1およびva1がいずれも0のとき、つまり、その入出力端子IO1から第2階層メモリ2のデータ端子D1に、画素m(2m,2n)を出力するとき、アドレス(m,n)のメモリセルの最初の10ビットの次の10ビット、および最後の8ビットをマスクする(それらのビットへの書き込みを行わないようにする)ためのマスクビット信号mbを、第2階層メモリ2に供給する。また、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ1または0のとき、つまり、その入出力端子IO2から第2階層メモリ2のデータ端子D2に、画素m(2m+1,2n)を出力するとき、アドレス(m,n)のメモリセルの最初の10ビット、および最後の10ビットをマスクするためのマスクビット信号mbを、第2階層メモリ2に供給する。さらに、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ0または1のとき、つまり、その入出力端子IO3から第2階層メモリ2のデータ端子D3に、画素m(2m,2n+1)を出力するとき、アドレス(m,n)のメモリセルの最初の10ビット、および次の10ビットをマスクするためのマスクビット信号mbを、第2階層メモリ2に供給する。
【0131】
これにより、第2階層メモリ2では、画素m(2m,2n),m(2m+1,2n)、またはm(2m,2n+1)が供給されるタイミングにおいて、アドレス(m,n)のメモリセルの最初の10ビット、次の10ビット、または最後の10ビットにのみ、画素m(2m,2n),m(2m+1,2n)、またはm(2m,2n+1)が、それぞれ書き込まれる。
【0132】
以上のようにして、第2階層メモリ2においては、第3階層の画素q(m,n)を求めるのに用いる第2階層の2×2の4画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)のうちの最後に入力される画素(最終入力画素)m(2m+1,2n+1)を除く3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)だけが書き込まれていく。
【0133】
一方、制御信号ha1およびva1がいずれも1の場合、上述したように、第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が、セレクタ9から加減算器10に出力されるが、この場合においては、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we2をLレベルにする。即ち、コントローラ5は、アドレス供給回路4から供給される制御信号ha1およびva1がいずれも1の場合、ライトイネーブル信号we2をHレベルからLレベルにして、第2階層メモリ2に供給する。
【0134】
従って、この場合、第2階層メモリ2は、読み出し状態となり、アドレス供給回路4からのアドレス(m,n)に記憶されているデータ、即ち、既に記憶されている第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が、同時に読み出される。この3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)は、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3からそれぞれ出力され、加算器7に供給される。
【0135】
加算器7では、第2階層メモリ2からの3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が加算され、その加算値は、加減算器11に供給される。加減算器11では、加算器7からの加算値と、セレクタ9からの画素m(2m+1,2n+1)とが加算され、これにより、第3階層の画素q(m,n)(=m(2m,2n)+m(2m+1,2n)+m(2m,2n+1)+m(2m+1,2n+1))が求められる。この画素q(m,n)は、加減算器11から出力され、第3階層メモリ3のデータ端子Dに入力される。
【0136】
従って、第3階層の画素q(m,n)を求めるのに用いる第2階層の2×2の4画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)のうちの最終入力画素m(2m+1,2n+1)が入力されるタイミングにおいては、即ち、図11に示すように、加減算器10において、図10で説明したようにして、最終入力画素m(2m+1,2n+1)が求められ、セレクタ9に出力される場合においては、第2階層メモリ2のアドレス(m,n)に既に記憶されている第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が同時に読み出され、それらと最終入力画素m(2m+1,2n+1)とを用いて、第3階層の画素q(m,n)が求められる。
【0137】
即ち、第3階層の画素q(m,n)を求めるのに用いる第2階層の2×2の4画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)それぞれを求めることから考えれば、第1階層の4画素h(4m,4n),h(4m+1,4n),h(4m,4n+1),h(4m+1,4n+1)から第2階層の画素m(2m,2n)が求められ、また、第1階層の4画素h(4m+2,4n),h(4m+3,4n),h(4m+2,4n+1),h(4m+3,4n+1)から第2階層の画素(2m+1,2n)が求められる。さらに、第1階層の4画素h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m,4n+3),h(4m+1,4n+3)から第2階層の画素m(2m,2n+1)が求められ、また、第1階層の4画素h(4m+2,4n+2),h(4m+3,4n+2),h(4m+2,4n+3),h(4m+3,4n+3)から第2階層の画素(2m+1,2n+1)が求められる。そして、以上のようにして求められた第2階層の2×2の4画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)から、第3階層の画素q(m,n)が求められる。
【0138】
この第3階層の画素q(m,n)は、次に説明するようにして、第3階層メモリ3に書き込まれる。
【0139】
なお、加減算器10において、第2階層の画素m(s,t)が得られるのは、セレクタ8に、第1階層の画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)が入力されてからであり、それぞれの画素が入力されるタイミングにおいて、アドレス発生回路4Aは、アドレス(2s,2t),(2s+1,2t),(2s,2t+1),(2s+1,2t+1)を出力する。一方、第2階層メモリ2には、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAのそれぞれ上位9ビットが、アドレスとして与えられるから、1の第2階層の画素m(s,t)を得るための第1階層の4画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)が入力されるタイミングにおいて、第2階層メモリ2には、いずれも同一のアドレスが与えられる。
【0140】
しかしながら、加減算器10において、第2階層の画素m(s,t)が得られるのは、画素h(2s+1,2t+1)が入力されるタイミングにおいてであり、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が入力されるタイミングでは、いずれのタイミングにおいても、第2階層の画素m(s,t)は得られていない。従って、書き込み時には、第2階層メモリ2において、画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が入力されるタイミングでは、書き込み動作を行わず、第2階層の画素m(s,t)が得られる画素h(2s+1,2t+1)が入力されるタイミングでのみ、書き込み動作を行う必要がある。
【0141】
そこで、コントローラ5は、アドレス供給回路4からの制御信号としての水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの最下位ビットha0またはva0が、いずれも1の場合にのみ、チップイネーブル信号ce2をHレベルにし、他の場合はLレベルにするようになされている。
【0142】
次に、以上のようにして加減算器11から第3階層メモリ3のデータ端子Dに供給される第3階層の画素q(m,n)は、第3階層メモリ3において記憶される。
【0143】
即ち、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we3およびチップイネーブル信号ce3を、いずれもHレベルにして、第3階層メモリ3に供給する。また、アドレス供給回路4は、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAおよび垂直アドレスVAを、第2階層メモリ2に供給する場合と同様に加工し、水平アドレスHAの上位9ビットha2乃至ha10と、垂直アドレスVAの上位9ビットva2乃至va10を、第3階層メモリ3のアドレス端子ADに供給する。
【0144】
従って、第3階層メモリ3には、第3階層の画素q(m,n)の位置に対応するアドレス(m,n)が供給される。そして、第3階層メモリ3では、アドレス(m,n)に、加減算器11から供給される第3階層の画素q(m,n)が記憶される。
【0145】
なお、加減算器11において、第3階層の画素q(m,n)が得られるのは、セレクタ9に、第2階層の画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)が入力されてからであり、さらに、第2階層の画素m(2m,2n)は、第1階層の4画素h(4m,4n),h(4m+1,4n),h(4m,4n+1),h(4m+1,4n+1)が入力されてから、第2階層の画素(2m+1,2n)は、第1階層の4画素h(4m+2,4n),h(4m+3,4n),h(4m+2,4n+1),h(4m+3,4n+1)が入力されてから、第2階層の画素m(2m,2n+1)は、第1階層の4画素h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m,4n+3),h(4m+1,4n+3)が入力されてから、第2階層の画素(2m+1,2n+1)は、第1階層の4画素h(4m+2,4n+2),h(4m+3,4n+2),h(4m+2,4n+3),h(4m+3,4n+3)が入力されてから、それぞれ求められる。
【0146】
そして、アドレス発生回路4Aは、第1階層の4×4の16画素h(4m,4n),h(4m+1,4n),h(4m,4n+1),h(4m+1,4n+1),h(4m+2,4n),h(4m+3,4n),h(4m+2,4n+1),h(4m+3,4n+1),h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m,4n+3),h(4m+1,4n+3),h(4m+2,4n+2),h(4m+3,4n+2),h(4m+2,4n+3),h(4m+3,4n+3)が入力されるタイミングにおいて、アドレス(4m,4n),(4m+1,4n),(4m,4n+1),(4m+1,4n+1),(4m+2,4n),(4m+3,4n),(4m+2,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m,4n+2),(4m+1,4n+2),(4m,4n+3),(4m+1,4n+3),(4m+2,4n+2),(4m+3,4n+2),(4m+2,4n+3),(4m+3,4n+3)を、それぞれ出力する。
【0147】
一方、第3階層メモリ3には、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAのそれぞれ上位9ビットが、アドレスとして与えられるから、1の第3階層の画素q(m,n)を得るための、上述の第1階層の4×4の16画素が入力されるタイミングにおいて、第3階層メモリ3には、いずれも同一のアドレス(m,n)が与えられる。
【0148】
しかしながら、加減算器11において、第3階層の画素q(m,n)が得られるのは、上述の4×4の16の第1階層の画素のうちの画素h(4m+3,4n+3)が入力されるタイミング(第2階層でいえば、画素m(2m+1,2n+1)が入力されるタイミング)においてであり、第1階層の他の15画素が入力されるタイミングでは、いずれのタイミングにおいても、第3階層の画素q(m,n)は得られていない。従って、書き込み時には、第3階層メモリ3において、上述の第1階層の他の15画素が入力されるタイミングでは、書き込み動作を行わず、第3階層の画素q(m,n)が得られる、第1階層の画素h(4m+3,4n+3)が入力されるタイミングでのみ、書き込み動作を行う必要がある。
【0149】
そこで、コントローラ5は、アドレス供給回路4からの制御信号としての水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの最下位ビットha0またはva0が、いずれも1で、かつそれぞれの最下位ビットの1つ上位のビットha1またはva1も、いずれも1の場合にのみ、チップイネーブル信号ce3をHレベルにし、他の場合はLレベルにするようになされている。
【0150】
以上のように、第1階層と第2階層との関係からすれば、下位階層である第1階層の画素を記憶する第1階層メモリ1からの画素の読み出しを、上位階層である第2階層の画素を構成するのに用いる第1階層の2×2画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)のうちの、最終入力画素h(2s+1,2t+1)を除く3画素単位で行うようにしたので、第1階層メモリ1が、従来において外付けされていた遅延回路の役割をも果たすようになり、これにより、そのような遅延回路を設けずに、第1階層の画像から第2階層の画像を求めながら、それらの書き込みを行うことが可能となる。また、第2階層と第3階層との関係からすれば、下位階層である第2階層の画素を記憶する第2階層メモリ2からの画素の読み出しを、上位階層である第3階層の画素を構成するのに用いる第2階層の2×2画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)のうちの、最終入力画素m(2m+1,2n+1)を除く3画素単位で行うようにしたので、第2階層メモリ2が、従来において外付けされていた遅延回路の役割をも果たすようになり、これにより、そのような遅延回路を設けずに、第2階層の画像から第3階層の画像を求めながら、それらの書き込みを行うことが可能となる。
【0151】
次に、以上のようにして書き込まれた第1乃至第3階層の画像の読み出しについて説明する。なお、読み出しについては、説明の都合上、第3階層、第2階層、第1階層の順で説明する。
【0152】
まず、第3階層の画素の読み出しについて説明する。
【0153】
第3階層の画素の読み出しにおいては、アドレス供給回路4は、書き込み時における場合と同様のアドレスを、第3階層メモリ3に与える。また、コントローラ5は、ライトイネーブル信号we3をLレベルにして、第3階層メモリ3に与える。さらに、コントローラ5は、書き込み時における場合と同様のチップイネーブル信号ce3を、第3階層メモリ3に与える。
【0154】
即ち、アドレス供給回路4から第3階層メモリ3に対しては、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAのそれぞれ上位9ビットが、アドレスとして与えられるから、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m,4n),(4m+1,4n),(4m,4n+1),(4m+1,4n+1),(4m+2,4n),(4m+3,4n),(4m+2,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m,4n+2),(4m+1,4n+2),(4m,4n+3),(4m+1,4n+3),(4m+2,4n+2),(4m+3,4n+2),(4m+2,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合においては、第3階層メモリ3には、いずれの場合においても、アドレス(m,n)が与えられる。この場合、第3階層メモリ3の同一アドレスから、第3階層の画素が、16回読み出されることになる。
【0155】
そこで、このような同一アドレスからの画素の重複読み出しを避けるため、コントローラ5は、書き込み時における場合と同様に、アドレス供給回路4からの制御信号としての水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの最下位ビットha0またはva0が、いずれも1で、かつそれぞれの最下位ビットの1つ上位のビットha1またはva1も、いずれも1の場合にのみ、チップイネーブル信号ce3をHレベルにし、他の場合はLレベルにするようになされている。
【0156】
以上により、第3階層メモリ3に対しては、0乃至479または0乃至269の範囲の整数値をそれぞれとる変数mまたはnによって表されるアドレス(m,n)が、ラインスキャン順に与えられ、各アドレスに記憶された第3階層の画素q(m,n)が読み出される。この第3階層の画素(m,n)は、第3階層メモリ3のデータ端子Dから、ラインスキャン順に出力される。
【0157】
次に、第2階層の画素の読み出しについて説明する。
【0158】
この場合、アドレス供給回路4は、第3階層メモリ3に対するアドレスとして、上述したようなアドレスを与えるとともに、第2階層メモリ2に対するアドレスとして、書き込み時における場合と同様に、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの上位9ビットを与える。
【0159】
また、コントローラ5は、第3階層メモリ3に対して、上述したようなライトイネーブル信号we3およびチップイネーブル信号ce3を与えるとともに、第2階層メモリ2に対して、Lレベルのライトイネーブル信号we2を与える。さらに、コントローラ5は、書き込み時における場合と同様のチップイネーブル信号ce2を、第2階層メモリ2に与える。
【0160】
従って、この場合、アドレス発生回路4Aが、水平アドレスHAと垂直アドレスVAとの組(HA,VA)として、アドレス(2s,2t),(2s+1,2t),(2s,2t+1),(2s+1,2t+1)を出力するタイミングのうちの、アドレス(2s+1,2t+1)を出力するタイミングでのみ、第2階層メモリ2において、データ(第2階層の画素)の読み出しが行われる。
【0161】
さらに、アドレス供給回路4は、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの上位9ビットを、第2階層メモリ2に対して、アドレスとして与えるから、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m,4n),(4m+1,4n),(4m,4n+1),(4m+1,4n+1),(4m+2,4n),(4m+3,4n),(4m+2,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m,4n+2),(4m+1,4n+2),(4m,4n+3),(4m+1,4n+3),(4m+2,4n+2),(4m+3,4n+2),(4m+2,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合には、いずれの場合も、アドレス(m,n)が、第2階層メモリ2に与えられる。
【0162】
そして、上述したことから、第2階層メモリ2においてデータの読み出しが行われるのは、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m,4n),(4m+1,4n),(4m,4n+1),(4m+1,4n+1),(4m+2,4n),(4m+3,4n),(4m+2,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m,4n+2),(4m+1,4n+2),(4m,4n+3),(4m+1,4n+3),(4m+2,4n+2),(4m+3,4n+2),(4m+2,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合のうちの、アドレス(4m+1,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m+1,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合である。
【0163】
以上から、第2階層メモリ2においては、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m+1,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合に、いずれの場合にも、アドレス(m,n)が与えられ、そのアドレス(m,n)からデータが読み出される。
【0164】
一方、上述したことから、第2階層メモリ2のアドレス(m,n)には、第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が記憶されており、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m+1,4n+3),(4m+3,4n+3)を出力する場合においては、いずれの場合も、第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が、第2階層メモリ2から同時に読み出され、そのデータ端子D1乃至D3から、それぞれ出力される。
【0165】
そして、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+1),(4m+3,4n+1),(4m+1,4n+3)を出力する場合においては、いずれの場合においても、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3から出力される第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)は、セレクタ9の入出力端子IO1乃至IO3に、それぞれ供給される。
【0166】
セレクタ9では、図12に示すように、その入出力端子IO1乃至IO3に供給される第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)、またはその入出力端子DIO2に供給される加減算器11の出力のうちのいずれか1つが、コントローラ5からの制御信号ha1およびva1に基づき、第2階層の画像の読み出し結果として選択され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0167】
即ち、セレクタ9は、制御信号ha1およびva1がいずれも0のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+1)を出力するとき、第2階層メモリ2のデータ端子D1から、セレクタ9の入出力端子IO1に供給される第2階層の画素(2m,2n)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0168】
また、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ1または0のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+3,4n+1)を出力するとき、第2階層メモリ2のデータ端子D2から、セレクタ9の入出力端子IO2に供給される第2階層の画素(2m+1,2n)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0169】
さらに、セレクタ9は、制御信号ha1またはva1が、それぞれ0または1のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+3)を出力するとき、第2階層メモリ2のデータ端子D2から、セレクタ9の入出力端子IO3に供給される第2階層の画素(2m,2n+1)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0170】
そして、セレクタ9は、制御信号ha1およびva1がいずれも1のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+3,4n+3)を出力するとき、加減算器11から、その入出力端子DIO2に供給されるデータを選択して、その入出力端子DIO1から出力する。
【0171】
即ち、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+3)を出力する場合においても、第2階層メモリ2のデータ端子D1乃至D3からは、第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が出力されるが、この第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)は、加算器7に供給されて、その加算値が演算される。そして、加算器7において得られた加算値は、加減算器11に供給される。
【0172】
さらに、アドレス発生回路4Aが、アドレス(4m+1,4n+3)を出力する場合においては、上述したように、第3階層メモリ3から第3階層の画素q(m,n)が読み出され、この第3階層の画素q(m,n)は、第3階層の画像の読み出し結果として外部に出力される他、加減算器11にも供給される。
【0173】
加減算器11では、第3階層の画素q(m,n)から、加算器7の加算値を減算することにより、第2階層の画素m(2m+1,2n+1)(=q(m,n)−(m(2m,2n)+m(2m+1,2n)+m(2m,2n+1))が求められ、セレクタ9の入出力端子DIO2に供給される。セレクタ9では、その入出力端子DIO2に供給される第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が選択されて出力される。
【0174】
即ち、この場合、図13に示すように、第2階層メモリ2から、第2階層の3m画素(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が同時に読み出されるとともに、第3階層メモリ3から、第3階層の画素q(m,n)が読み出される。そして、図14に示すように、加算器7において、第2階層メモリ2から読み出された第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)の加算値が演算され、さらに、加減算器11において、第3階層の画素q(m,n)から、加算器7における加算値が減算されることにより、書き込み時には記憶されなかった第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が求められる。そして、この第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が、セレクタ9の入出力端子DIO2に入力され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0175】
次に、第1階層の画素の読み出しについて説明する。
【0176】
この場合、アドレス供給回路4は、第2階層メモリ2および第3階層メモリ3に対するアドレスとして、上述したようなアドレスを与えるとともに、第1階層メモリ1に対するアドレスとして、書き込み時における場合と同様に、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAまたは垂直アドレスVAそれぞれの上位10ビットを与える。
【0177】
また、コントローラ5は、第2階層メモリ2または第3階層メモリ3に対して、上述したようなライトイネーブル信号we2またはwe3、およびチップイネーブル信号ce2またはce3をそれぞれ与えるとともに、第1階層メモリ1に対して、Lレベルのライトイネーブル信号we1を与える。さらに、コントローラ5は、書き込み時における場合と同様のチップイネーブル信号ce1(常時、Hレベルのチップイネーブル信号ce1)を、第1階層メモリ1に与える。
【0178】
従って、この場合、アドレス発生回路4Aが、水平アドレスHAと垂直アドレスVAとの組(HA,VA)として、アドレス(2s,2t),(2s+1,2t),(2s,2t+1),(2s+1,2t+1)を出力する場合のいずれの場合も、アドレス(s,t)が、第1階層メモリ1に与えられ、そのアドレス(s,t)に記憶されている第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が同時に読み出される。この同時に読み出された第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)は、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3から、それぞれ出力される。
【0179】
そして、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s,2t),(2s+1,2t),(2s,2t+1)を出力する場合においては、いずれの場合においても、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3から出力される第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)は、セレクタ8の入出力端子IO1乃至IO3に、それぞれ供給される。
【0180】
セレクタ8では、その入出力端子IO1乃至IO3に供給される第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)、またはその入出力端子DIO2に供給される加減算器10の出力のうちのいずれか1つが、コントローラ5からの制御信号ha0およびva0に基づき、第1階層の画像の読み出し結果として選択され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0181】
即ち、セレクタ8は、制御信号ha0およびva0がいずれも0のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s,2t)を出力するとき、第1階層メモリ1のデータ端子D1から、セレクタ8の入出力端子IO1に供給される第1階層の画素(2s,2t)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0182】
また、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ1または0のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s+1,2t)を出力するとき、第1階層メモリ1のデータ端子D2から、セレクタ8の入出力端子IO2に供給される第1階層の画素(2s+1,2t)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0183】
さらに、セレクタ8は、制御信号ha0またはva0が、それぞれ0または1のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s,2t+1)を出力するとき、第1階層メモリ2のデータ端子D3から、セレクタ8の入出力端子IO3に供給される第1階層の画素(2s,2t+1)を選択し、その入出力端子DIO1から出力する。
【0184】
そして、セレクタ8は、制御信号ha0およびva0がいずれも1のとき、つまり、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s+1,2t+1)を出力するとき、加減算器10から、その入出力端子DIO2に供給されるデータを選択して、その入出力端子DIO1から出力する。
【0185】
即ち、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s+1,2t+1)を出力する場合においても、第1階層メモリ1のデータ端子D1乃至D3からは、第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)が出力されるが、この第1階層の3画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1)は、加算器6に供給されて、その加算値が演算される。そして、加算器6において得られた加算値は、加減算器10に供給される。
【0186】
さらに、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s+1,2t+1)を出力する場合においては、上述したようにして、セレクタ9の入出力端子DIO1から第2階層の画素m(s,t)が出力され、この第2階層の画素m(s,t)は、第2階層の画像の読み出し結果として外部に出力される他、加減算器10にも供給される。
【0187】
加減算器10では、第2階層の画素m(s,t)から、加算器6の加算値を減算することにより、第1階層の画素h(2s+1,2t+1)(=m(s,t)−(h(2s,2t)+h(2s+1,2t)+h(2s,2t+1))が求められ、セレクタ8の入出力端子DIO2に供給される。セレクタ8では、その入出力端子DIO2に供給される第1階層の画素h(2s+1,2t+1)が選択されて出力される。
【0188】
即ち、アドレス発生回路4Aが、アドレス(2s+1,2t+1)を出力する場合において、そのアドレス(2s+1,2t+1)が、(4m+1,4n+1)で表されるときには、図15に示すように、第1階層メモリ1から、第1階層の3画素h(4m,4n),h(4m+1,4n),h(4m,4n+1)が同時に読み出されるとともに、第2階層メモリ2から、第2階層の画素m(2m,2n)が読み出される。そして、加算器6において、第1階層の3画素h(4m,4n),h(4m+1,4n),h(4m,4n+1)の加算値が演算され、さらに、加減算器10において、第2階層の画素m(2m,2n)から、加算器6における加算値が減算されることにより、書き込み時には記憶されなかった第1階層の画素h(4m+1,4n+1)が求められる。そして、この第1階層の画素h(4m+1,4n+1)が、セレクタ8の入出力端子DIO2に入力され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0189】
また、アドレス発生回路4Aが出力するアドレス(2s+1,2t+1)が、(4m+3,4n+1)で表されるときには、図15に示すように、第1階層メモリ1から、第1階層の3画素h(4m+2,4n),h(4m+3,4n),h(4m+2,4n+1)が同時に読み出されるとともに、第2階層メモリ2から、第2階層の画素m(2m+1,2n)が読み出される。そして、加算器6において、第1階層の3画素h(4m+2,4n),h(4m+3,4n),h(4m+2,4n+1)の加算値が演算され、さらに、加減算器10において、第2階層の画素m(2m+1,2n)から、加算器6における加算値が減算されることにより、書き込み時には記憶されなかった第1階層の画素h(4m+3,4n+1)が求められる。そして、この第1階層の画素h(4m+3,4n+1)が、セレクタ8の入出力端子DIO2に入力され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0190】
さらに、アドレス発生回路4Aが出力するアドレス(2s+1,2t+1)が、(4m+1,4n+3)で表されるときには、図15に示すように、第1階層メモリ1から、第1階層の3画素h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m,4n+3)が同時に読み出されるとともに、第2階層メモリ2から、第2階層の画素m(2m,2n+1)が読み出される。そして、加算器6において、第1階層の3画素h(4m,4n+2),h(4m+1,4n+2),h(4m,4n+3)の加算値が演算され、さらに、加減算器10において、第2階層の画素m(2m,2n+1)から、加算器6における加算値が減算されることにより、書き込み時には記憶されなかった第1階層の画素h(4m+1,4n+3)が求められる。そして、この第1階層の画素h(4m+1,4n+3)が、セレクタ8の入出力端子DIO2に入力され、その入出力端子DIO1から出力される。
【0191】
また、アドレス発生回路4Aが出力するアドレス(2s+1,2t+1)が、(4m+3,4n+3)で表されるときには、図15に示すように、第2階層メモリ2から、第2階層の3画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1)が同時に読み出されるとともに、第3階層メモリ3から、第3階層の画素q(m,n)が読み出され、これにより、上述したようにして、第2階層の画素m(2m+1,2n+1)が求められ、セレクタ9の入出力端子DIO1から出力されて、加減算器10に供給される。
【0192】
さらに、この場合、図15に示すように、第1階層メモリ1から、第1階層の3画素h(4m+2,4n+2),h(4m+3,4n+2),h(4m+2,4n+3)が同時に読み出され、加算器6において、それらの加算値が演算される。そして、加減算器10において、セレクタ9からの第2階層の画素m(2m+1,2n+1)から、加算器6における加算値が減算されることにより、書き込み時には記憶されなかった第1階層の画素h(4m+3,4n+3)が求められ、セレクタ8の入出力端子DIO2、さらには、その入出力端子DIO1を介して出力される。
【0193】
以上のように、第1階層と第2階層との関係からすれば、下位階層である第1階層の画素を記憶する第1階層メモリ1からの画素の読み出しを、上位階層である第2階層の画素を構成するのに用いる第1階層の2×2画素h(2s,2t),h(2s+1,2t),h(2s,2t+1),h(2s+1,2t+1)のうちの、最終入力画素h(2s+1,2t+1)を除く3画素単位で行うようにしたので、第1階層メモリ1が、従来において外付けされていた遅延回路の役割をも果たすようになり、これにより、そのような遅延回路を設けずに、書き込み時には記憶されなかった第1階層の画素を求めながら、第1階層の画像の読み出しを行うことが可能となる。また、第2階層と第3階層との関係からすれば、下位階層である第2階層の画素を記憶する第2階層メモリ2からの画素の読み出しを、上位階層である第3階層の画素を構成するのに用いる第2階層の2×2画素m(2m,2n),m(2m+1,2n),m(2m,2n+1),m(2m+1,2n+1)のうちの、最終入力画素m(2m+1,2n+1)を除く3画素単位で行うようにしたので、第2階層メモリ2が、従来において外付けされていた遅延回路の役割をも果たすようになり、これにより、そのような遅延回路を設けずに、書き込み時には記憶されなかった第2階層の画素を求めながら、第2階層の画像の読み出しを行うことが可能となる。
【0194】
そして、その結果、装置の小型化を図るとともに、高速な階層符号化、さらには各階層の画像の高速な読み出しが可能となる。
【0195】
なお、本実施の形態では、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3に対して、アドレス発生回路4Aが出力する水平アドレスHAおよび垂直アドレスVAの一部を与えてアドレス指定を行うようにしたが、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3のアドレッシングの方法は、これに限定されるものではない。
【0196】
また、本実施の形態では、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3に対して、画像を構成する画素の水平および垂直方向の位置に対応する水平アドレスまたは垂直アドレスを与えてアクセスするようにしたが、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3には、その他、例えば、時間方向に対応するアドレスをさらに与えてアクセスするようにすることなども可能である。この場合、第2や第3階層の画素は、横および縦の空間方向に散らばる第1階層の画素の他、時間方向に散らばる第1階層の画素も加算して形成されることになる。
【0197】
さらに、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3は、それぞれ物理的に1つのメモリである必要はなく、それらのすべてを、1のメモリで構成することも可能である。この場合、1のメモリの記憶領域を、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、第3階層メモリ3の3つそれぞれに割り当てるようにすれば良い。
【0198】
また、本実施の形態では、特に言及しなかったが、図2の記憶装置を構成する各ブロックは、それぞれ、独立の集積回路で構成することも可能であるし、その全体を、例えば、1チップのCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)上などに構成することも可能である。
【0199】
さらに、本実施の形態では、第1階層の画素のビット割当量を8ビットとし、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、または第3階層メモリ3のメモリセルのデータ長を、第1乃至第3階層の画素の桁落ちがないように、それぞれ8,10、または12ビットとしたが、第1階層メモリ1、第2階層メモリ2、および第3階層メモリ3のメモリセルのデータ長は、例えば、一律に8ビットなどとすることも可能である。但し、この場合、第2または第3階層の画素については、第1または第2階層の2×2画素の加算値の下位2ビットを切り捨てた値(この値は、加算値を4で除算したものに相当するから、平均値となる)をそれぞれ記憶させることになり、従って、桁落ちが生じるので、データの可逆性は失われることになる。
【0200】
即ち、桁落ちがないようにしたときには、記憶していない第1階層の画素や第2階層の画素(画素値)は、上述の式(1)や(2)によって正確に求めることができるが、桁落ちが生じるようにしたときには、記憶していない第1階層の画素や第2階層の画素については、近似値しか得られなくなり、正確な値を求めることはできなくなる。
【0201】
また、本実施の形態では、プログレッシブな画像を対象に、階層符号化を行うようにしたが、本発明は、インターレース走査される画像にも適用可能である。
【0202】
さらに、本実施の形態では、階層数を3としたが、階層数は2であっても良いし、あるいは、4以上であっても良い。
【0203】
また、本実施の形態では、下位階層の2×2の4画素の加算値を、その1つ上位の上位階層の画素(画素値)とするようにしたが、上位階層の画素の形成の仕方は、これに限定されるものではない。なお、4画素以外のN画素から、上位階層の画素を生成する場合、第1階層メモリ1および第2階層メモリ2からの画素の読み出しは、N−1画素単位で行うようにする必要がある。
【0204】
さらに、図1の記憶装置は、基本的には、ハードウェアによって実現されるが、コンピュータに、上述の処理を行わせるようなプログラムを実行させることによっても実現可能である。
【0205】
また、本実施の形態では、画素(画素値)を、例えば、RAM(Random Access Memory)などに代表されるメモリに記憶させるようにしたが、画素は、その他、例えば、磁気ディスクや、光磁気ディスク、磁気テープ、光カードなどの記録媒体に記憶(記録)させるようにすることも可能である。
【0206】
さらに、本実施の形態では、第1階層メモリ1および第2階層メモリ2からの画素の読み出しだけでなく、書き込みも、3画素単位で行うようにしたが、書き込みは、1画素単位で行うようにしても良い。
【0207】
また、上述の説明から明らかであるが、記憶装置からの各階層の画像の出力は、同時に行うこともできるし、また、いずれか1の階層についてだけ行うことも可能である。
【0208】
さらに、本発明は、静止画および動画のうちのいずれにも適用可能である。
【0209】
【発明の効果】
請求項1に記載の記憶装置および請求項7に記載の書き込み方法によれば、下位階層の画像の画素が書き込まれる一方で、書き込まれた下位階層の画像が、N−1画素単位で読み出され、その下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された下位階層の画像の1画素との合計N画素から、上位階層の画像の1画素が生成され、その生成された上位階層の画像の画素が書き込まれる。従って、例えば、下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像を構成する1画素を求めて記憶することを、下位階層の画像を遅延する遅延手段を別途設けることなく行うことが可能となる。
【0210】
請求項8に記載の記憶装置および請求項11に記載の読み出し方法によれば、下位階層記憶手段から、下位階層の画像を構成するN−1画素が読み出され、そのうちの1つが選択されて出力される一方で、上位階層記憶手段に記憶された上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた下位階層の画像のN画素のうち、下位階層記憶手段から読み出された下位階層の画像を構成するN−1画素とから、下位階層の画像を構成する最終入力画素が生成されて出力される。従って、上位階層の画像を構成する1画素を求めるのに用いた下位階層の画像を構成するN画素のうちの最終入力画素を、下位階層の画像を遅延する遅延手段を別途設けることなく求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記憶装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1の記憶装置のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の第1階層メモリ1のメモリセルの構成を説明するための図である。
【図4】図2の記憶装置に入力される画像の構成を説明するための図である。
【図5】画像の書き込み時におけるセレクタ8の処理を説明するための図である。
【図6】マスクビット信号の役割を説明するための図である。
【図7】第1階層メモリ1のメモリセルにおける第1階層の画素の記憶状態を説明するための図である。
【図8】第1階層メモリ1に書き込まれる第1階層の画素を示す図である。
【図9】画像の書き込み時における加算器6および加減算器10の処理を説明するための図である。
【図10】画像の書き込み時における第2階層の画素の生成方法を説明するための図である。
【図11】画像の書き込み時における第3階層の画素の生成方法を説明するための図である。
【図12】画像の読み出し時におけるセレクタ9の処理を説明するための図である。
【図13】書き込み時に記憶されなかった第2階層の画素の生成方法を説明するための図である。
【図14】画像の読み出し時における加算器7および加減算器11の処理を説明するための図である。
【図15】書き込み時に記憶されなかった第1階層の画素の生成方法を説明するための図である。
【図16】本件出願人が先に提案した階層符号化方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1階層メモリ, 2 第2階層メモリ, 3 第3階層メモリ, 4 アドレス供給回路, 4A アドレス発生回路, 5 コントローラ, 6,7
加算器, 8,9 セレクタ, 10,11 加減算器

Claims (11)

  1. 所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、前記下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置であって、
    前記下位階層の画像を記憶する下位階層記憶手段と、
    前記下位階層記憶手段に記憶された前記下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段と、
    前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された前記下位階層の画像の1画素との合計N画素から、前記上位階層の画像の1画素を生成する上位階層生成手段と、
    前記上位階層生成手段によって生成された画素で構成される前記上位階層の画像を記憶する上位階層記憶手段と
    を備えることを特徴とする記憶装置。
  2. 前記制御手段は、前記下位階層の画像を構成する画素の水平方向または垂直方向の位置にそれぞれ対応する水平アドレスおよび垂直アドレスの一部によって、前記下位階層記憶手段のアドレスを指定することにより、前記下位階層記憶手段に記憶された前記下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記下位階層記憶手段は、前記上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる前記下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶し、
    前記制御手段は、前記下位階層の画像のN画素のうち、前記最終入力画素が入力されるタイミングで、前記下位階層の画像の、対応するN−1画素を、前記下位階層記憶手段から読み出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
  4. 前記上位階層生成手段は、
    前記下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する第1の加算手段と、
    前記第1の加算手段の加算結果と、前記最終入力画素とを加算する第2の加算手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記憶装置。
  5. 前記下位階層記憶手段が、前記上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる前記下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する場合において、
    前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力する選択手段と、
    前記上位階層記憶手段に記憶された前記上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた前記下位階層の画像のN画素のうち、前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素とから、前記下位階層の画像を構成する前記最終入力画素を生成して出力する下位階層生成手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
  6. 前記下位階層生成手段は、
    前記下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する加算手段と、
    前記上位階層の画像の1画素から、前記加算手段の加算結果を減算する減算手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の記憶装置。
  7. 所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、前記下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置における画像の書き込み方法であって、
    前記下位階層の画像の画素を書き込む一方、
    書き込まれた前記下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出し、
    その下位階層の画像を構成するN−1画素と、入力された前記下位階層の画像の1画素との合計N画素から、前記上位階層の画像の1画素を生成し、
    生成された前記上位階層の画像の画素を書き込む
    ことを特徴とする書き込み方法。
  8. 所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、前記下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置であって、
    前記上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる前記下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する下位階層記憶手段と、
    前記下位階層記憶手段に記憶された前記下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出すための制御を行う制御手段と、
    前記下位階層の画像を構成するN画素から生成される前記上位階層の画像を構成する画素を記憶する上位階層記憶手段と、
    前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素のうちの1つを選択して出力する選択手段と、
    前記上位階層記憶手段に記憶された前記上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた前記下位階層の画像のN画素のうち、前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素とから、前記下位階層の画像を構成する前記最終入力画素を生成して出力する下位階層生成手段と
    を備えることを特徴とする記憶装置。
  9. 前記制御手段は、前記下位階層の画像を構成する画素の水平方向または垂直方向の位置にそれぞれ対応する水平アドレスおよび垂直アドレスの一部によって、前記下位階層記憶手段のアドレスを指定することにより、前記下位階層記憶手段に記憶された前記下位階層の画像を、N−1画素単位で読み出す
    ことを特徴とする請求項8に記載の記憶装置。
  10. 前記下位階層生成手段は、
    前記下位階層記憶手段から読み出されたN−1画素を加算する加算手段と、
    前記上位階層の画像の1画素から、前記加算手段の加算結果を減算する減算手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の記憶装置。
  11. 所定の順番で1画素単位で入力される下位階層の画像を構成するN画素から、上位階層の画像の1画素を生成しながら、前記下位階層および上位階層の画像を記憶する記憶装置における画像の読み出し方法であって、
    前記記憶装置が、
    前記上位階層の画像の1画素を生成するのに用いる前記下位階層の画像のN画素について、そのN画素のうち、最後に入力される画素である最終入力画素を除くN−1画素のみを記憶する下位階層記憶手段と、
    前記下位階層の画像を構成するN画素から生成される前記上位階層の画像を構成する画素を記憶する上位階層記憶手段と
    を備え、
    前記下位階層記憶手段から、前記下位階層の画像を構成するN−1画素を読み出し、そのうちの1つを選択して出力する一方、
    前記上位階層記憶手段に記憶された前記上位階層の画像の1画素と、その1画素を生成するのに用いた前記下位階層の画像のN画素のうち、前記下位階層記憶手段から読み出された前記下位階層の画像を構成するN−1画素とから、前記下位階層の画像を構成する前記最終入力画素を生成して出力する
    ことを特徴とする読み出し方法。
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