JP3861608B2 - クランプの取付け装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のワイヤハーネスやワイヤハーネスを構成するチューブなどの装着部位に、外装部品としてクランプを取り付けるためのクランプの取付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にワイヤハーネスを車両などの本体装置に取り付けるために、ワイヤハーネスやワイヤハーネスを構成するチューブなどの外周には、クランプが取り付けられる。
【0003】
一般的なクランプは、円形断面の装着部位に対応して半円形に開いた一対のクランプ片がヒンジ部で接続されており、各クランプ片の自由端に設けられたロック爪を嵌合させて両クランプ片を環状にロックすることにより、ワイヤハーネスの上記装着部位に固定される。そして、一方のクランプ片の外周に突設された突起を本体装置の装着用孔に嵌入することにより、ワイヤハーネスを本体装置に固定することが可能になる。
【0004】
上記クランプのワイヤハーネスへの取付けを容易にするための取付け装置としては、たとえば、特開平08‐203355号公報に開示された取り付け装置が知られている。
【0005】
この取付け装置は、一対のクランプ片をワイヤハーネスに取り付けられるべき姿勢に保持する受座と、受座と協働して他方のクランプ片をヒンジ部周りに揺動させることにより、ワイヤハーネスに締結する締結具とを含んでいる。
【0006】
上記締結具は、クランプのヒンジ部と平行な軸周りに回動する加圧部材を含んでおり、この加圧部材で受座に保持された一方のクランプ片に対し、他方のクランプ片の外周を加圧することにより、両者の自由端にそれぞれ設けられたロック爪を嵌合させるようにしていた。
【0007】
ところで、上述したクランプの特殊な形態として、図1に示すものを装着することが要請されている。図1は本発明の対象となる特殊形状クランプの概略構成を示すものであり、(A)はクランプ前の解放状態、(B)はクランプ後の嵌合状態を示す斜視図である。また、 図2は、クランプの断面略図であり、(A)はクランプ前の開放状態を示し、(B)はクランプ後の嵌合状態を示している。
【0008】
図1(A)、図2(A)に示すように、このクランプ1は、本体装置の装着孔に嵌入される突起2と、この突起2の基部に設けられたカバー3と、カバー3の上部に設けられた略板状のベース4と、このベース4の上部に設けられたクランプ片5とを有している。上記クランプ片5は、その基端部5aがベース4の上部に固定されて片持ち状に延びる比較的可撓性の低い弾性片である。そして、図1(B)、図2(B)に示すように、クランプ片5は、自身を装着部位の外周に沿って湾曲変形させることにより、当該クランプ片5の自由端5bに突設された一対のロック爪6を上記ベース4上に立設された係止突起7に係止させ、ワイヤハーネスWの外周にロックされる構成になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、板状のクランプ片を湾曲させてロックする形式のクランプに関しては、従来の取付け装置では、容易にワイヤハーネスの外周に取り付けることができないという問題があった。
【0010】
すなわち、一対のクランプ片がヒンジ部で連結されているタイプのクランプの場合は、ヒンジ部を軸として両クランプを揺動させることができるので、一方のクランプ片を受座で保持し、他方のクランプ片を加圧部材で加圧するといった単純な操作であっても、クランプを折り曲げるための軸芯が一義的にヒンジ部によって決まり、両クランプ片の自由端に形成されたロック片が高い精度で位置合わせされるため、両クランプは容易に結合されることになる。
【0011】
しかし、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示したように、板状のクランプ片5をワイヤハーネスWの装着部位に沿って弾性的に湾曲させるタイプのクランプ1の場合は、クランプ片5の自由端が装着部位の周方向に沿うように変位させることが必要になる。このため、上記先行技術のような単純な押し込み動作では、クランプ片5の可撓性が低いことも相俟って、所期の形状にクランプ片5を変形させることができず、クランプ片5の自由端に設けたロック爪6をベース4に設けた係止突起7に位置合わせすることが困難であった。特に上記タイプのクランプ1は、小径のチューブに固定されるものが多いため、クランプ片を湾曲させることは至って困難な作業であった。
【0012】
そこで、このクランプ片5を複数の方向に加圧し、装着部位の外周に沿うように湾曲させることが必要になるが、単に押圧位置を変更するだけでは、複数の押圧作業を行うことが必要になり、作業性が悪く実用的ではない。
【0013】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、単純な操作でクランプ片を円形断面の装着部位に沿って湾曲させながらロックすることのできるクランプの装着を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、ベースに片持ち状に突設されたクランプ片が円形断面の装着部位外周に沿って変形されることにより、当該クランプ片の自由端に設けたロック爪が上記ベースに立設された係止部材に係止されて上記装着部位に取り付けられるクランプの取付け装置であって、上記クランプ片が起立するようにベースを保持する受座と、この受座と相対変位可能に設けられ、保持されたクランプの当該クランプ片を加圧する加圧機構とを備え、上記加圧機構は、クランプ片のロック爪を上記係止部材に対して嵌合可能に臨む方向に押し込む第1の押し込み部と、第1の押し込み部による押し込み過程でクランプ片を第1の押し込み部から受け渡され、係止部材に近接したクランプ片のロック爪が係止部材と嵌合される嵌合方向に押し込む第2の押し込み部と、両押し込み部の押し込み動作が第1、第2の順で連動するように両押し込み部を連結する連結部とを含んでいることを特徴とするクランプの取付け装置である。
【0015】
本発明では、クランプのベースを受座で保持して加圧機構で加圧するに当たり、当該加圧機構に設けられた第1の押し込み部がクランプ片のロック爪を係止部材と嵌合可能に臨む方向に押し込むとともに、この押し込み動作に引き継いで、クランプ片のロック爪が係止部材と嵌合される嵌合方向に第2の押し込み部がクランプ片を押し込むので、クランプ片は、加圧機構によって複数の方向に加圧されることになる。この結果、クランプ片は、ベースが受座に保持されていることと相俟って弾性的に装着部位の周囲で湾曲することになる。このため、本発明では、第1、第2の押し込み部が協働して加圧動作の過程でクランプ片を所期の湾曲形状に変形させることが可能になる。しかも、両押し込み部は、連結部によって、第1、第2の順で連動して押し込み動作を行うので、一つの押し込み操作で両押し込み部による押し込み動作を連続的に行うことができる。
【0016】
そして本発明の好ましい態様としては、請求項1記載のクランプの取付け装置において、上記連結部は、両押し込み部を一体的に支持するアーム部材と、両押し込み部が第1、第2の順でクランプ片を押し込む往動動作と、係止後のクランプ片を受座から離脱可能に両押し込み部がクランプ片を解放可能な位置まで復帰する復動動作とを行うように上記アーム部材を受座に連結する操作部とを含んでいることを特徴とするクランプの取付け装置である。
【0017】
この好ましい態様によれば、第1、第2の押し込み部が、アーム部材に支持されているとともに、アーム部材が操作部によって所定の揺動動作を行うことができるので、より簡素な構成で、クランプを折り曲げる動作とロック爪を係止部材に係止させる動作とを連続して行ない、クランプを取り付けることができる。また、両押し込み部を単一のアーム部材の揺動動作で操作することができるので、本取付け装置をワイヤハーネスの布線板に設置する場合においても、場所を取らず、コンパクトな作業収容部でクランプの取付け作業を行うことが可能になる。
【0018】
本発明のさらに別の好ましい態様は、前述の線材束のクランプの取付け装置であって、上記受座は保持しているクランプを検出するクランプ検出手段を含んでいる。この好ましい態様によれば、クランプを受座に固定する際、クランプの有無を検出することができるので、多数の外装部品が装着されるワイヤハーネスにクランプを取り付ける場合にも、クランプの装着忘れを防止することが可能になる。
【0019】
また、より好ましい態様において、上記クランプ検出手段は、上記クランプのベースが予め定められた姿勢で受座に保持されている場合にのみクランプを検出するものである。その場合には、クランプを加圧機構で変形させるに当たり、クランプの受座への装着が不完全であった場合に発生するクランプの嵌合不良を事前に防止することができる。
【0020】
本発明のさらに別の好ましい態様は、請求項1記載のクランプの取付け装置において、上記第2の押し込み部が押し込み動作を完了した位置で検出信号を出力する動作完了検出手段を備えていることを特徴とするクランプの取付け装置である。
【0021】
この態様では、第2の押し込み部がクランプ片を完全に押し込んだかどうかを検出することができるので、第2の押し込み部による押し込み動作不良を確実に回避し、クランプ片のロック片と係止部材との嵌合不良を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0023】
図3は、本発明の実施形態に係るクランプの取付け装置の構成を示す斜視図であり、図4は、クランプの取付け装置の平面図である。また、図5は、図3の側面図である。
【0024】
これらの図を参照して、図示のクランプの取付け装置10は、ブロック体11と、加圧機構12とを備えている。
【0025】
上記ブロック体11は、概ね直方体の外観を呈する樹脂製の部材であり、図5を参照して、カバー収容部11a、突起収容部11b、クランプ検出器収容部11c、嵌合検出器収容部11d、リンク台11eとを備え、クランプ1を後述する加圧機構12に対して正規の姿勢に保持するとともに、後述する操作部18を固定支持している。
【0026】
上記カバー収容部11aは、クランプ1を加圧機構12に対して正規の姿勢に保持するためにブロック体11の上部に設けられた溝であり、カバー3の形状に適合する状態でクランプ1をブロック体11の上に保持している(図3参照)。
【0027】
上記突起収容部11bは、クランプ1のカバー3の下部に設けられた突起2(図1、図2参照)に適合する上下が開放された空隙であり、カバー収容部11aの下部に設けられ、当該突起2を収容して、クランプ1を正規の姿勢に維持するためのものである。図示の実施形態ではこれらカバー収容部11aと突起収容部11bがクランプ片5を受ける受座を構成している。
【0028】
上記クランプ検出器収容部11cは、突起収容部11bの下部に設けられ、ブロック体11の下方に開放された直方体の空間で、後述するクランプ検出器27を収容するための空間である。
【0029】
上記嵌合検出器収容部11dは、ブロック体11の上部に設けられ、ブロック体11の上方に開放された直方体の溝で、後述する嵌合検出器28を上方から挿入して第2の押し込み部15の動作をモニターし、クランプ1の嵌合が完了したことを確認するために設けられた部分である。
【0030】
上記リンク台11eは、ブロック体11の上面に段状に突出する部分であり、この上に後述する操作部18を安定して載置することができるようになっている。
【0031】
上記加圧機構12は、第1の押し込み部14と、第2の押し込み部15と、連結部16とを備えている(図3)。
【0032】
上記第1の押し込み部14は、汎用の金属製ボルトで構成されているとともに、一対のナット14b、14cとによって、アーム部材17に固定されている。後述するように、アーム部材17の自由端17aは、ループ状に金属部材を曲成して形成されており、第1の押し込み部14は、該自由端17aのループ内に装着されて上記一対のナット14b、14cによって固定されている。そして、この第1の押し込み部14は、アーム部材17に駆動されることによって、クランプ1のロック爪6を係止突起7に嵌合可能に臨む方向に押し込むことができるようになっている。
【0033】
クランプ1を加圧する位置は、両ナット14b、14cを緩めて第1の押し込み部14の突出量を変更したり、アーム部材17の長手方向における固着位置を変更することにより、調節することができるようになっている。
【0034】
第2の押し込み部15は、第1の押し込み部14と同様に、汎用の金属製ボルトで構成されているとともに、一対のナット15d、15eとによって、アーム部材17に固定されている。図示の通り、第2の押し込み部15は、アーム部材17の自由端17aにおいて、第1の押し込み部14よりも先端側に配置され、第1の押し込み部14と平行にアーム部材17に固定されている。そして、後述するように、上記アーム部材17に駆動されることにより、第1の押し込み部14による押し込み過程でクランプ片5を第1の押し込み部14から受け渡されて、クランプ1のロック爪6を係止突起7に嵌合可能に臨む方向に押しこむことができるようになっている。
【0035】
また、第1の押し込み部14と同様、クランプ1を加圧する位置は、ナット15dとナット15eとを操作して第2の押し込み部15の下端にあるボルト頭部15aをアーム部材17に対して進退自在に変位させることにより、調節することができるようになっている。
【0036】
上記第2の押し込み部15の途中にはさらにスイッチ操作部材20が一対のナット15b、15cを用いて第2の押し込み部15の途中に片持ち状態で取り付けてあり、スイッチ操作部材20の他端にはブロック体11の嵌合検出器収容部11dに収容した後述する嵌合検出器28を操作するためのスイッチ操作端20aが設けられている。
【0037】
上記連結部16は、アーム部材17と、操作部18とを備えており、両押し込み部の押し込み動作が第1、第2の順で連動するように両押し込み部を連結している。
【0038】
上記アーム部材17は、第1の押し込み部14と第2の押し込み部15をアーム部材17の適当な位置に固定するとともに、第1の押し込み部14と第2の押し込み部15をクランプ1に加圧するための部分であり、平行な二枚の金属製板材の間に第1の押し込み部14と第2の押し込み部15を挿通させ、ナット14bとナット14cとにより第1の押し込み部14を、ナット15dとナット15eとにより第2の押し込み部15を位置の調整可能な状態で支持するとともに、その一端が後述するアーム軸22を軸として回動自在に後述する軸受25に連結されている。
【0039】
上記操作部18は、アーム軸22と、リンクレバー23と、操作レバー24と、軸受25と、ベースプレート26とを備えている。
【0040】
上記アーム軸22は、アーム部材17の一端を摺動自在に挿通するとともに両端を後述する軸受25に嵌合固定された金属製丸棒部材であり、第1の押し込み部14と、第2の押し込み部15と、アーム部材17と、スイッチ操作部材20とが、このアーム軸22を軸として回動可能になっている。
【0041】
上記リンクレバー23は、アーム部材17を操作レバー24と連結するための金属製部材であり、図示の例では、全体としてチャネル状に形成され、その一端側に設けられたピン23aによってアーム部材17の基端側に回動可能に連結されているとともに他端側に設けられたピン24bによって、操作レバー24の途中部に回動可能に連結されている。
【0042】
上記操作レバ−24は、その上端が柔軟性のある樹脂製の握部24aで覆われるとともに、その下端が二股状に分かれた状態で操作レバー軸24cにより後述する軸受25に回動自在に連結された金属製部材である。上記操作レバ−24を操作レバー軸24cを支点としてクランプ1の方向に回動するように操作することにより、操作レバ−24に連結されたリンクレバー23を駆動して、アーム部材17に固定された第1の押し込み部14と、第2の押し込み部15とをクランプ1に押圧することができるようになっている。
【0043】
上記軸受25は、概ね三角形の外観を呈する二枚の金属製の板材からなり、操作レバ−24の回動軸である操作レバー軸24cを両持ちする状態で摺動自在に支持している。また、その上端にはアーム部材17を摺動自在に支持するアーム軸22の両端が嵌合固定されている。
【0044】
上記ベースプレート26は、ブロック体11のリンク台11eの上面に載置され、ベースプレートボルト26aによりリンク台11eに固定される金属製板材であり、その上に上記軸受25を立設して一体となっている。
【0045】
図5を参照して、上記クランプ検出器27は、クランプ検出器収容部11cに収容されるリミットスイッチであり、上部にクランプ検出器スイッチ27aを設けている。このクランプ検出器スイッチ27aを突起収容部11bの下部に配し、クランプ1の突起2が当該クランプ検出器スイッチ27aを押圧することにより、ブロック体11に装着されるクランプ1の存在を検出することができるようになっている。
【0046】
上記嵌合検出器28も、嵌合検出器収容部11dに収容されるリミットスイッチであり、上部に配した嵌合検出器スイッチ28aをスイッチ操作部材20のスイッチ操作端20aが押圧する状態から解放する状態に変位することにより、ブロック体11に装着されるクランプ1の動作完了を検出することができるようになっている。
【0047】
そして上記クランプ検出器27、上記嵌合検出器28は図略の表示器に接続されており、クランプ1がブロック体11に装着されていることや、クランプ1の動作が完了したことを表示できるようになっている。
【0048】
次に図6〜図9を参照して、本実施形態の作用を説明する。
【0049】
図6は、開放状態にあるクランプの取付け装置の側面図であり、図7は、クランプ装着状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。また、図8は、クランプ押圧状態にあるクランプの取付け装置の側面図であり、図9は、クランプ係止状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。
【0050】
図6を参照して、まず、人手により、握部24aを操作して操作レバー軸24cの周りに操作レバー24を図中時計回りに回動させることにより、リンクレバー23を駆動してアーム部材17を上方に牽引し、第1の押し込み部14や第2の押し込み部15とブロック体11との間隔を広げて、クランプ1をブロック体11に載置する準備姿勢となる。この状態ではクランプ検出器27のクランプ検出器スイッチ27aと嵌合検出器28の嵌合検出器スイッチ28aは、何れもスイッチオフの状態になっている。
【0051】
次に、図7を参照して、クランプ1をブロック体11に載置した後は、クランプ検出器27のクランプ検出器スイッチ27aは押圧されてスイッチオンの状態となる。作業者は上記表示器でクランプが正規の姿勢で装着しているのを確認した後、握部24aを操作して操作レバー軸24cの周りに操作レバー24を反時計回りに回動させる。これにより、リンクレバー23がアーム部材17を下方に押し下げ、第1の押し込み部14や第2の押し込み部15とクランプ1との間隔を狭め、第1の押し込み部14がクランプ1のクランプ片5を押しこみ、ベース4に片持ち状に突設されたクランプ片5が円形断面の装着部位外周に沿って変形される姿勢となる。この状態では嵌合検出器28の嵌合検出器スイッチ28aはクランプ1の嵌合が完了していないので、スイッチオフの状態になっている。
【0052】
図8を参照して、さらに、作業者が握部24aを操作して操作レバー軸24cの周りに操作レバー軸24を反時計回りに回動させることにより、アーム部材17はさらに下方に押し下げられ、第1の押し込み部14の加圧に引き続いて第2の押し込み部15がクランプ1の自由端5bを押しこむ姿勢となる。
【0053】
図9を参照して、さらに握部24aを操作して操作レバー24を反時計回りに回動させ、アーム部材17を下方に押し下げると、当該クランプ片5の自由端に設けたロック爪6が上記ベース4に立設された係止部材7に係止されて上記装着部位に取り付けられ、第2の押し込み部15の加圧が完了してクランプ1の自由端5bが完全に押しこまれた姿勢となる。この状態で、嵌合検出器28の嵌合検出器スイッチ28aはスイッチ操作部材20により押圧されて、スイッチオンの状態となり、上記表示器に押し込み動作が完了した旨の表示がなされる。
【0054】
このように本実施形態では、クランプ1を受座(カバー収容部11a、突起収容部11b)で保持して加圧機構12で加圧するに当たり、当該加圧機構12に設けられた第1の押し込み部14がクランプ片5のロック爪6を係止部材7と嵌合可能に臨む方向に押し込むとともに、この押し込み動作に引き継いで、クランプ片5のロック爪6が係止部材7と嵌合される嵌合方向に第2の押し込み部15がクランプ片5を押し込むので、クランプ片5は、加圧機構12によって複数の方向に加圧されることになる。この結果、クランプ片5は、ベース4が受座(カバー収容部11a、突起収容部11b)に保持されていることと相俟って弾性的に装着部位の周囲で湾曲することになる。このため、本発明では、第1、第2の押し込み部14、15が協働して加圧動作の過程でクランプ片5を所期の湾曲形状に変形させることが可能になる。しかも、両押し込み部14、15は、連結部16によって、第1、第2の順で連動して押し込み動作を行うので、一つの押し込み操作で両押し込み部14、15による押し込み動作を連続的に行うことができる。
【0055】
また、この態様によれば、第1、第2の押し込み部14、15が、アーム部材17に支持されているとともに、アーム部材17が操作部18によって所定の揺動動作を行うことができるので、より簡素な構成で、クランプ1を折り曲げる動作とロック爪6を係止部材7に係止させる動作とを連続して行ない、クランプ1を取り付けることができる。また、両押し込み部14、15を単一のアーム部材17の揺動動作で操作することができるので、本取付け装置をワイヤハーネスの布線板に設置する場合においても、場所を取らず、コンパクトな作業収容部でクランプ1の取付け作業を行うことが可能になる。
【0056】
さらに、クランプ1を受座(カバー収容部11a、突起収容部11b)に固定する際、クランプ検出器27でクランプ1の有無を検出することができるので、多数の外装部品が装着されるワイヤハーネスにクランプ1を取り付ける場合にも、クランプ1の装着忘れを防止することが可能になる。また、クランプ1を加圧機構12で変形させるに当たり、クランプ1のブロック体11への装着が不完全であった場合に発生するクランプ1の嵌合不良を事前に防止することができる。
【0057】
また、第2の押し込み部15がクランプ片5を完全に押し込んだかどうかを嵌合検出器28で検出することができるので、第2の押し込み部15による押し込み動作不良を確実に回避し、クランプ片5のロック爪6と係止部材7との嵌合不良を防止することができる
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【0058】
例えば、第1の押し込み部14や第2の押し込み部15は、金属製のボルトであることは必須でなく、代わりに単なる金属製の棒材のようにクランプ片5を確実に押圧することができる部材であればどのような部材であってもよい。
【0059】
さらに、操作レバー24を操作する動力としては人手だけでなく、モータやエアーシリンダーなどを駆動源として操作するものであってもよい。
【0060】
これらの場合でも、第1、第2の押し込み部14、15が協働して加圧動作の過程でクランプ片5を所期の湾曲形状に変形させることが可能になるので、可撓性の低いクランプ片5をも容易に湾曲させ、確実に装着部位に取り付けることができる。
【0061】
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、クランプのベースを受座で保持して加圧機構で加圧するに当たり、第1、第2の押し込み部が協働して加圧動作の過程でクランプ片を所期の湾曲形状に変形させることが可能になるので、可撓性の低いクランプ片をも容易に湾曲させ、確実に装着部位に取り付けることができる。しかも本発明では、両押し込み部を連結部で連結することによって、両押し込み部による加圧動作を連動させることができるので、一つの操作でクランプを嵌合させることができる結果、操作性も高くなる。
【0063】
したがって本発明によれば、単純な操作でクランプ片を円形断面の装着部位に沿って湾曲させながらロックすることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対象となる特殊形状クランプの概略構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の対象となる特殊形状クランプの断面略図である。
【図3】 本発明の実施形態に係るクランプの取付け装置の構成を示す斜視図である。
【図4】 クランプの取付け装置の平面図である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 開放状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。
【図7】 クランプ装着状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。
【図8】 クランプ押圧状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。
【図9】 クランプ係止状態にあるクランプの取付け装置の側面図である。
【符号の説明】
1 クランプ
4 ベース
5 クランプ片
6 ロック爪
7 係止突起
10 クランプの取付け装置
11 ブロック体
11a、11b カバー収容部、突起収容部(受座)
12 加圧機構
14 第1の押し込み部
15 第2の押し込み部
16 連結部
17 アーム部材
18 操作部
24 操作レバー
27 クランプ検出器
28 嵌合検出器

Claims (3)

  1. ベースに片持ち状に突設されたクランプ片が円形断面の装着部位外周に沿って変形されることにより、当該クランプ片の自由端に設けたロック爪が上記ベースに立設された係止部材に係止されて上記装着部位に取り付けられるクランプの取付け装置であって、
    上記クランプ片が起立するようにベースを保持する受座と、
    この受座と相対変位可能に設けられ、保持されたクランプの当該クランプ片を加圧する加圧機構とを備え、
    上記加圧機構は、
    クランプ片のロック爪を上記係止部材に対して嵌合可能に臨む方向に押し込む第1の押し込み部と、
    第1の押し込み部による押し込み過程でクランプ片を第1の押し込み部から受け渡され、係止部材に近接したクランプ片のロック爪が係止部材と嵌合される嵌合方向に押し込む第2の押し込み部と、
    両押し込み部の押し込み動作が第1、第2の順で連動するように両押し込み部を連結する連結部と
    を含んでいることを特徴とするクランプの取付け装置。
  2. 請求項1記載のクランプの取付け装置において、
    上記連結部は、
    両押し込み部を一体的に支持するアーム部材と、
    両押し込み部が第1、第2の順でクランプ片を押し込む往動動作と、係止後のクランプ片を受座から離脱可能に両押し込み部がクランプ片を解放可能な位置まで復帰する復動動作とを行うように上記アーム部材を受座に連結する操作部と
    を含んでいることを特徴とするクランプの取付け装置。
  3. 請求項1記載のクランプの取付け装置において、
    上記第2の押し込み部が押し込み動作を完了した位置で検出信号を出力する動作完了検出手段を備えていることを特徴とするクランプの取付け装置。
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