JP3861081B2 - クロック変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1のクロックで処理されたディジタル信号を、メモリを用いて第2のクロックの処理へ変換する際に用いるクロック変換装置に関するものである。
近年、テレビジョン受像機において映像信号の高画質化、高機能化を実現するために、ディジタル信号処理技術を用いた映像信号処理が多用されるようになってきた。また、ディジタル映像信号処理を行なう際に異なるクロック間でのディジタルデータの受け渡し、あるいは画像サイズを変更させる為に入力映像信号を水平方向に圧縮処理したり、拡大処理したりするようになり、これを実現するために、異種クロック間のディジタルデータの受け渡しができるクロック変換装置が重要視されてきている。
入力映像信号の拡大縮小処理については、例えば特許文献1に示された「サンプリング周波数変換回路」では、書き込み及び読み出しを異なる周波数のクロックで動作させることのできる1ラインメモリと、ディジタル映像信号を水平方向に縮小処理もしくは拡大処理する補間演算回路とを用いて水平方向に拡大縮小する処理を行っていた。
即ち、この従来のクロック変換装置では、周波数変換比と拡大もしくは縮小の倍率を合成した補間係数が“1”未満のときは、先に該補間係数で縮小補間処理を行ってから、ラインメモリに書き込んで読み出し、逆に合成した補間係数が“1”以上のときは、ラインメモリから読み出した後、該補間係数で拡大補間処理を行うという動作を、書き込み側は変換前クロック、読み出し側は変換後クロックで行うことにより、水平拡大縮小処理とサンプリング周波数変換とを同時に行い、サンプリング周波数変換と画像の水平方向の拡大もしくは縮小処理を行う必要のあるデジタル映像信号処理において、水平解像度の劣化を小さく抑えることができる
特開平8−223479号公報(第4頁、図1)
しかしながら、上記従来のクロック変換装置では、ディジタル信号を水平方向に圧縮拡大処理する際に水平1ライン期間のデータを保持できる1ラインメモリが必要であり、回路規模が大きくなるという問題があった。
また、NTSC,PAL,SECAMなどの各放送方式の間では、処理クロック周波数や水平周波数の違いにより1ライン期間のメモリサイズが異なっており、全ての放送方式に対応する場合にはメモリサイズを最も大きいものに合わせる必要があり、その分回路規模が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、水平方向の圧縮拡大処理を行う場合や異種クロック間でディジタル信号を受け渡しする際に、1水平ライン分のメモリを必要とせず、必要となるメモリサイズを大幅に削減することができるクロック変換装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかるクロック変換装置は、第1のクロックに同期したデータを第2のクロックに同期したデータに変換するクロック変換装置であって、1水平同期期間分のデータの記憶に要するアドレスよりも少ないアドレスを有し、書き込み用クロックと読み出し用クロックにより書き込み動作と読み出し動作が互いに独立して実行可能なメモリと、上記第1のクロックをカウントして、上記メモリの書き込みアドレスを作成する書き込みアドレスカウンタと、上記書き込みアドレスカウンタが出力した書き込みアドレスと設定可能な書き込み最大値とを比較し、当該書き込みアドレスと書き込み最大値とが等しくなった時に上記書き込みアドレスカウンタをリセットする書き込み最大値リミッタとを有し、上記メモリの書き込み開始基準タイミングを示す書き込み開始基準信号の入力により上記第1のクロックのカウントを開始し、1水平同期期間分のデータを複数回にわけて上記メモリに書き込みを可能とするように、上記メモリの所定のアドレスの範囲内で増加あるいは減少を繰り返す、上記メモリの書き込みアドレスを作成する第1のカウンタ回路部と、上記第2のクロックをカウントして、上記メモリの読み出しアドレスを作成する読み出しアドレスカウンタと、上記読み出しアドレスカウンタが出力した読み出しアドレスと設定可能な読み出し最大値とを比較し、当該読み出しアドレスと読み出し最大値とが等しくなった時に上記読み出しアドレスカウンタをリセットする読み出し最大値リミッタとを有し、上記メモリの読み出し開始基準タイミングを示す読み出し開始基準信号から上記第2のクロックをカウントし、複数回にわけて上記メモリに書き込まれた1水平同期期間分のデータの読み出しを可能とするように、上記メモリの所定のアドレスの範囲内で増加あるいは減少を繰り返す、上記メモリの読み出しアドレスを作成する第2のカウンタ回路部と、上記書き込み開始基準信号を遅延し上記読み出し開始基準信号を生成する、遅延時間が調整可能な遅延調整回路とを備え、上記書き込みアドレスの最大値の倍数が上記所定期間内に上記第1のクロックでサンプリングされたデータのサンプル数付近となる書き込みアドレスを用いて上記メモリに記憶し、上記書き込みアドレスの最大値と最大値が等しい読み出しアドレスを用いるようにしたものである。
前記構成により、水平同期期間内分のデータを、そのアドレスをメモリの所定の範囲内で繰り返し増加あるいは減少させて書き込みを行うことで、同一アドレスに互いに異なるアドレスのデータを複数回繰り返し書き換え、メモリ容量を削減しつつ、書き込み開始位置と読み出し開始位置とを遅延調整するため、メモリの書き込みデータと読み出しデータとがデータの追い越しや追い越されを生じたりすることなく、第1のクロックから第2のクロックへデータが変換される。
また、第1のカウンタ部と第2のカウンタ部を、リセット機能付きのカウンタとそのカウント値が上限値に達した時カウンタをリセットする比較回路とで実現できるため、第1のカウンタ部および第2のカウンタ部が小規模な回路構成で実現される。
本発明の請求項1にかかるクロック変換装置によれば、上述のように、書き込み開始基準信号の入力により、1水平同期期間分のデータより容量の少ないメモリにそのアドレスを所定の範囲内で増加あるいは減少を繰り返すことにより、1水平同期間分のデータを複数回にわけて書き込みを行い、複数回に分けて書き込まれた1水平同期期間分のデータを、書き込み開始基準信号より遅延した読み出し開始基準信号の入力により、そのアドレスを所定の範囲内で増加あるいは減少を繰り返すことにより読み出すようにしたので、メモリ容量を削減しつつ、メモリの書き込みデータと読み出しデータとがデータの追い越しや追い越されを生じたりすることなく、第1のクロックから第2のクロックへデータを変換できる効果がある。
また、上記第1のカウンタ回路部は、上記第1のクロックをカウントして、上記書き込みアドレスを作成する書き込みアドレスカウンタと、上記書き込みアドレスカウンタが出力した書き込みアドレスと設定可能な書き込み最大値とを比較し、当該書き込みアドレスと書き込み最大値とが等しくなった時に上記書き込みアドレスカウンタをリセットする書き込み最大値リミッタとを有するようにしたので、第1のカウンタ部を、リセット機能付きのカウンタとそのカウント値が上限値に達した時カウンタをリセットする比較回路とで実現できるため、第1のカウンタ部を小規模な回路構成で実現できる効果がある。
また、上記第2のカウンタ回路部は、上記第2のクロックをカウントし、複数回にわけて上記メモリに書き込まれた所定期間内分のデータの読み出しを可能とするように、上記メモリの読み出しアドレスを作成するようにしたので、上記第2のカウンタ回路部を第1のカウンタ回路部と同様の構成で実現できる効果がある。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施の形態におけるクロック変換装置の構成を示すブロック図である。図1において、101は書き込みアドレス制御用の書き込みアドレスカウンタであり、水平同期パルス信号(書き込み開始基準信号)S101により第1のクロック(書き込み用クロック)S109のアップカウントを開始し、そのカウント値としてメモリ107の書き込みアドレスS102を出力し、次の水平同期パルス信号S101により一旦リセットされ、次のアップカウントを開始する。102は書き込みアドレス用の書き込み最大値リミッタ(最大値リミッタ回路)であり、書き込みアドレスS102が最大値制御信号S112による設定値に等しくなった場合、書き込みアドレスリセット信号S103により書き込みアドレスカウンタ101をリセットする。10はこれら書き込みアドレスカウンタ101および書き込み最大値リミッタ102からなる第1のカウンタ回路部であり、第1のクロックS109をカウントし、1水平周期(所定期間)、即ち1水平同期期間分のデータを複数回にわけてメモリ107に書き込みを可能とするようにメモリ107の書き込みアドレスS102を作成する。この書き込みアドレスS102は、図7に示すように、メモリ107のアドレスの所定の範囲内でアップカウントを繰り返すか、図4ないし図6,図8に示すように、1水平周期内の最後のアップカウントは所定のアドレスより狭い範囲内でアップカウントを行うように、そのアドレスを作成する。
103は遅延差信号S113の値に応じて水平同期パルスS101を遅延させることで読み出し基準パルス(読み出し開始基準信号)S104を生成する遅延調整回路、104は読み出しアドレス制御用の読み出しアドレスカウンタ(カウンタ回路)であり、遅延調整回路103からの読み出し基準パルスS104により第2のクロック(読み出し用クロック)S110のアップカウントを開始し、そのカウント値としてメモリ107の読み出しアドレスS105を出力し、次の読み出し基準パルスS104により一旦リセットされ、次のアップカウントを開始する。105は読み出しアドレス用の読み出し最大値リミッタ(最大値リミッタ回路)であり、読み出しアドレスS105が最大値制御信号S112による設定値に等しくなった場合、読み出しアドレスリセット信号S106により読み出しアドレスカウンタ104をリセットする。11はこれら読み出しアドレスカウンタ104および読み出し最大値リミッタ105からなる第2のカウンタ回路部であり、第2のクロックS110をカウントし、1水平周期(所定期間)分のデータを複数回にわけてメモリ107から読み出しを可能とするようにメモリ107の読み出しアドレスS105を作成する。この読み出しアドレスS105は、図7に示すように、メモリ107のアドレスの所定の範囲内でアップカウントを繰り返すか、図4ないし図6,図8に示すように、1水平周期内の最後のアップカウントは所定のアドレスより狭い範囲内でアップカウントを行うように、そのアドレスを作成する。
106は入力された映像信号S107の補間データ作成用の補間回路、107は書き込みと読み出しとが別々に制御できるメモリであり、1水平同期期間分の映像信号(所定期間分のデータ)を記憶するのに必要なアドレスよりも少ないアドレスを有し、補間された映像信号S108を入力とし、出力信号S111を出力する。
図2は図1の第1のカウンタ部10,第2のカウンタ部11の構成を示すブロック図である。図2(a)において、101a,104aはセレクタ、101b,104bはセレクタ101a,104aの出力を第1,第2のクロックS109,S110の1クロック期間分遅延するフリップフロップ、101c,104cはフリップフロップ101b,104bの出力に値“1”を加える加算器であり、これらセレクタ101a,104a、フリップフロップ101b,104b、加算器101c,104cにより、書き込みアドレスカウンタ101,読み出しアドレスカウンタ104がそれぞれ構成される。
また、102a,105aはTフリップフロップ101b,104bの出力をデコードするデコーダ、102b,105bはカウンタ101a,104aに設定するカウント初期値を発生する初期値発生回路、101dはデコーダ102aの出力と水平同期パルスS101との論理和をセレクタ101aの制御入力に出力するOR回路、104dはデコーダ105aの出力と読み出し基準パルスS104との論理和をセレクタ104aの制御入力に出力するOR回路であり、これらセレクタ101a,104a、デコーダ102a,105a、初期値発生回路102b,105b、OR回路101d,104dにより、書き込み最大値リミッタ102,読み出し最大値リミッタ105がそれぞれ構成される。
図2(b)は図2(a)のデコーダを比較器により構成する場合を示すものであり、4ビット構成の場合を例にとって示すものである。図2(b)において、1021,1022,1023,1024はリミット値発生回路1026およびフリップフロップ101bの同じ重みのビット出力同士を入力とする排他的論理和回路、1025は排他的論理和回路1021,1022,1023,1024の出力が入力されるNOR回路、1051,1052,1053,1054はリミット値発生回路1056およびフリップフロップ104bの同じ重みのビット出力同士を入力とする排他的論理和回路、1055は排他的論理和回路1051,1052,1053,1054の出力が入力されるNOR回路である。
図3は図1の遅延調整回路の構成を示すブロック図である。図3において、103aは水平同期パルスS101をカウントする遅延調整用カウンタ、103bは遅延調整用カウンタ103aのカウント値をデコードする遅延調整用デコーダである。
以上のように構成されたクロック変換装置において、以下にその動作について説明する。
図1において、S101は水平同期パルス信号で、書き込みアドレスの開始位置を決定する基準パルス(書き込み開始基準信号)である。水平同期パルス信号S101が入力されると、書き込みアドレスカウンタ101は初期状態であるアドレス値“0”にリセットされてその出力である書き込みアドレスS102がこの値“0”に更新され、第1のクロックS109が入力される毎に該書き込みアドレスS102がアップカウントしていく。ここで第1のクロックS109が第2のクロックS110より周波数が高くなるように設定した場合、補間回路106によりサンプリング点を間引きながらメモリ107へ書き込むため、この間引き処理が行なわれているサンプル時は書き込みアドレスカウンタ101はアップカウントを停止し、メモリ107にはデータを書き込まないようにしている。
このように、書き込みアドレスカウンタ101は水平同期パルス信号S101をカウントして書き込みアドレスS102を出力するが、書き込み最大値リミッタ102は書き込みアドレスS102と最大値制御信号S112で規定された書き込みアドレス最大値とを比較し、これらが同値になった場合、書き込みアドレスリセット信号S103を出力し、この書き込みアドレスリセット信号S103により書き込みアドレスカウンタ101は初期状態であるアドレス値“0”にリセットする処理が行なわれる。
S109はメモリ107の書き込み側のクロックである第1のクロックであり、第1のクロックS109で処理された入力映像信号S107は、補間回路106によりサンプリング数を少なくするあるいは拡大処理される。補間回路106により補間処理された映像信号S108は第1のクロックS109と書き込みアドレスS102によりメモリ107の指定されたアドレスに書き込まれる。
一方、水平同期パルスS101は遅延調整回路103に入力され、遅延調整回路103は水平同期パルスS101を基準として、図示しない遅延差設定レジスタで決定した遅延差信号S113に基づく遅延量を持った読み出し基準パルスS104を出力し、読み出しアドレスの開始位置を決定する。読み出し基準パルスS104が入力されると、読み出しアドレスカウンタ104は初期状態であるアドレス値“0”にリセットされてその出力である読み出しアドレスS105がこの値“0”に更新され、第2のクロックS110が入力される毎に読み出しアドレスS105がアップカウントしてゆく。読み出し最大値リミッタ105は、読み出しアドレスS105と最大値制御信号S112で規定されたアドレス最大値とを比較し、これらが同値になった場合、読み出しアドレスリセット信号S106を出力し、この読み出しアドレスリセット信号S106により読み出しアドレスカウンタ104は初期状態であるアドレス値“0”にリセット処理が行なわれる。
S110はメモリ107の読み出し側のクロックである第2のクロックであり、メモリ107に書き込まれた信号は、第2のクロックS110の発生毎に、読み出しアドレスS105に応じて出力信号S111として読み出され、これにより、第1のクロックS109で処理された入力信号を第2のクロックS110に変換を行ない、出力信号を得ることができる。
以下に、第1のカウンタ部10,第2のカウンタ部11の動作について説明する。
図2(a)において、最初に水平同期パルスS101,読み出し基準パルスS104の値が“L”になると、セレクタ101a,104aは初期値発生回路102b,105bが出力した初期値を選択し、このセレクタ101a,104aの出力は、フリップフロップ101b,104bにより1クロック分遅延されて加算器101c,104cにフィードバックされ、このフィードバックされた値は加算器101c,104cにより電源電圧レベルの“1”と加算され、この加算値がセレクタ101a,104aに出力される。この時、水平同期パルスS101,読み出し基準パルスS104の値は“H”に変化した直後であるので、セレクタ101a,104aは加算値を選択し、この加算値がフリップフロップ101b,104bに出力される。このサイクルを1クロック毎に繰り返すことで、カウンタ101a,104aは1クロック毎にカウント値を“1”ずつ上昇させてゆく。
このカウント値はデコーダ102a,105aにも供給されており、デコーダ102a,105aはこのカウント値をデコードし、そのデコード結果が予め内部に設定されている値と一致すれば、書き込みアドレスリセット信号S103,読み出しアドレスリセット信号S106を出力し、OR回路101d,104dを介してセレクタ101a,104aに初期値発生回路102b,105bの出力を選択させる。これにより、カウンタ101,104のカウント値は一旦リセットされ、次に、水平同期パルスS101,読み出し基準パルスS104の値が“L”になるまで、以上の動作を繰り返す。その結果、カウンタ101a,104aのカウント値は図4等に示すような鋸歯状のアップカウントを繰り返すものとなる。
デコーダ102a,105aは4ビット構成の場合、図2(b)のような構成であってもよく、フリップフロップ101b,104bの出力とリセット値発生回路1026,1056の出力とを排他的論理和回路1021〜1024,1051〜1054によりビット毎に比較し、これらが全て一致していた場合、NOR回路1025,1055は“H”のリセット信号S103,S106を出力する。
図4は、NTSC方式において標準信号が入力され、第1のクロックS109と第2のクロックS110として、ともに色副搬送波周波数3.58MHzの4倍のサンプリング周波数を使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、水平方向の間引きがなく、アドレス数が“256”で構成されたメモリを使用した場合を一例として示している。横軸は水平サンプリング点を示しており、水平サンプリング数が1つ増加する毎にアドレス値が“1”づつ増加し、アドレスが最大数を超えると初期アドレス値“0”に戻ることを表わしている。この場合、書き込みアドレスの最大値“255”の倍数が水平期間内に第1のクロックでサンプリングされたデータのサンプル数“910”付近となる書き込みアドレスを用いてメモリ107に記憶し、読み出しアドレスの最大値として上記書き込みアドレスの最大値と等しい値を用いるようにしている。
図5は、NTSC方式において標準信号が入力され、第1のクロックS109と第2のクロックS110として、ともに色副搬送波周波数3.58MHzの4倍のサンプリング周波数を使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、メモリの書き込みと読み出し制御においてリミッタ処理を加えた際の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、アドレス数が“256”で構成した場合を一例として示している。横軸は水平サンプリング点を示しており、水平サンプリング数が1つ増加する毎にアドレス値が“1”づつ増加し、アドレスが最大数を超えると初期アドレス値“0”に戻ることを表わしている。
この場合、書き込みアドレスの最大値“227”の倍数が水平期間内に第1のクロックでサンプリングされたデータのサンプル数“910”付近となる書き込みアドレスを用いてメモリ107に記憶し、読み出しアドレスの最大値として上記書き込みアドレスの最大値と等しい値を用いるようにしている。
図4において、水平同期パルスS101が入力された際、書き込みアドレスS102はアドレス値“0”に初期リセットされ、第1のクロック毎に書き込みアドレスS102はアップカウントされる。NTSC放送では1ライン期間のメモリサイズが910アドレスであるので、最大値制御信号S112の最大値を“255”に設定すると、最大値“255”を超えるとアドレス値は“0”に戻る。いったん書き込み最大値リミッタ102をこのように設定すると、書き込みアドレスカウンタ101はこのような動作を各1ライン期間毎に複数回繰り返す。即ち、図4の例では、初期リセットから次の水平同期パルスS101が入力されるまでの間にアドレス値“0”から最大値“255”までのアップカウントを3回繰り返し、4回目のアップカウントでは書き込みアドレスS112のライン最終値は“141”で中断となる。これは、この4回目のアップカウントの過程で、水平サンプリング点のカウントが910に達し、この910をカウントした時点で次の水平同期パルスS101により書き込みアドレスカウンタ102がリセットされるが、このリセットされた時点が4回目のアップカウントでは“141”に該当するからである(910=256×3+142)。
一方、読み出しアドレスS105も書き込みアドレスS102と同様にアップカウントされるが、そのスタート位置は遅延制御信号S113により例えば書き込みアドレスのライン最終値の半分の値“71”を遅延調整回路103にその遅延差として設定する。これにより、読み出しアドレスS105は書き込みアドレスS102より“72”水平サンプリング点分遅れてアップカウントされる。このため、例えばNTSC方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に71クロックのずれが発生したとしても、メモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生せずに標準信号を構成することができる。
その際、遅延調整回路103を、図3に示すように構成することで、水平同期パルスS101より所要の遅延量遅れたタイミングで読み出し基準パルスS104を出力できる。即ち、単発の水平同期パルスS101が入力されると、これをトリガとして遅延調整用カウンタ103aが自走でアップカウントしてゆき、そのカウント値が遅延調整用デコーダ103bに設定された遅延制御信号S113の値と等しくなると、読み出し基準パルスS104を出力し、かつこれにより遅延調整用カウンタ103aをリセットする。ここで遅延調整用デコーダ103bの設定値を変更することで、水平同期パルスS101より所望の遅延量遅れたタイミングで読み出し基準パルスS104を出力できる。
一方、図5において、水平同期パルスS101が入力された際、書き込みアドレスS102はアドレス値“0”に初期リセットされ、第1のクロック毎に書き込みアドレスS102はアップカウントされ、書き込みアドレスS112の最大値を“227”に設定すると、最大値“227”を超えるとアドレス値は“0”に戻ることの繰り返しを次の水平同期パルスS101が入力されるまで3回繰り返し、さらに、次の水平同期パルスS101が入力されてリセットされるまでの書き込みアドレスS112のライン最終値は“225”となる(910=228×3+226)。読み出しアドレスS105のスタート位置は遅延制御信号S113により例えば書き込みアドレスのライン最終値の半分の値“112”を遅延差として設定することにより、NTSC方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に112クロックのずれが発生したとしてもメモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生せずに標準信号を構成することができる。
ここで、最大メモリアドレス値の整数倍が標準信号状態で規定の水平サンプリング数に近くなるように最大値制御信号S112を設定することにより、即ち、図4に示すように、メモリに分割して書き込む際の書き込みアドレスの最大値の中で一部の値“141”が大部分の値“255”と大幅に異なるように設定するのではなく、図5に示すように、書き込みアドレスの最大値を、いずれもほぼ同じ値の“227”,“225”となるように設定することにより、非標準状態の信号が入力されて、水平同期パルスが乱されてもデータの追い越し、追い越されが発生しない範囲を図4の場合に比べてより大幅に広げることができる。
図6はPAL方式において標準信号が入力され、第1のクロックS109と第2のクロックS110として、色副搬送波周波数4.43MHzの4倍のサンプリング周波数をともに使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、水平方向の間引きがなく、アドレス数が“256”で構成されたメモリを使用した場合を一例として示している。横軸は水平サンプリング点を示しており、水平サンプリング数が1つ増加する毎にアドレス値が“1”づつ増加し、アドレスが最大数を超えると初期アドレス値“0”に戻ることを表わしている。
図7はPAL放送において標準信号が入力され、第1のクロックS109と第2のクロックS110として、色副搬送波周波数4.43MHzの4倍のサンプリング周波数を使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスの関係を示しており、メモリの書き込みと読み出し制御においてリミッタ処理を加えた際の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスの関係を示しており、アドレス数が“256”で構成した場合を一例として示している。横軸は水平サンプリング点を示しており、水平サンプリング数が1つ増加する毎にアドレス値が“1”づつ増加し、アドレスが最大数を超えると初期アドレス値“0”に戻ることを表わしている。
図6において、水平同期パルスS101が入力された際、書き込みアドレスS102はアドレス値“0”に初期リセットされ、第1のクロック毎に書き込みアドレスS102はアップカウントされる。PAL放送では1ライン期間のメモリサイズが1135アドレスであるので、最大値制御信号S112の最大値を“255”に設定すると、最大値255を超えるとアドレス値は“0”に戻ることの繰り返しを次の水平同期パルスS101が入力されるまで4回繰り返し、さらに、次の水平同期パルスS101が入力されてリセットされるまでの書き込みアドレスS112のライン最終値は“110”となる(1135=256×4+111)。読み出しアドレスS105のスタート位置は遅延制御信号S113により例えば書き込みアドレスのライン最終値の半分の値“55”を遅延差として設定することにより、例えばPAL方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に55クロックのずれが発生したとしてもメモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生しない回路を構成することができる。
図7において、水平同期パルスS101が入力された際、書き込みアドレスS102はアドレス値“0”に初期リセットされ、第1のクロック毎に書き込みアドレスS102はアップカウントされ、書き込みアドレスS112の最大値を“226”に設定すると、最大値“226”を超えるとアドレス値は“0”に戻ることの繰り返しを次の水平同期パルスS101が入力されるまで4回繰り返し、さらに、次の水平同期パルスS101が入力されてリセットされるまでの書き込みアドレスS112のライン最終値は“226”となる(1135=227×5)。読み出しアドレスS105のスタート位置は遅延制御信号S113により例えば書き込みアドレスのライン最終値の半分の値“113”を遅延差として設定することにより、PAL方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に113クロックのずれが発生したとしてもメモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生せずに構成することができる。ここで、最大メモリアドレス値の整数倍が標準信号状態で規定の水平サンプリング数に近くなるように最大値制御信号S112を設定することにより、非標準状態の信号が入力されて、水平同期パルスが乱されてもデータの追い越し、追い越されが発生しない範囲を大幅に広げることができる。
図8は最大メモリアドレス数を“128”で構成し、書き込みアドレスS112の最大値を“113”に設定した場合を示しており、NTSC方式において標準信号が入力され、第1のクロックS109と第2のクロックS110として、色副搬送波周波数3.58MHzの4倍のサンプリング周波数を使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、メモリの書き込みと読み出し制御においてリミッタ処理を加えた際の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスの関係を示している。横軸は水平サンプリング点を示しており、水平サンプリング数が1つ増加する毎にアドレス値が“1”づつ増加し、アドレスが最大数を超えると初期アドレス値“0”に戻ることを表わしている。
図8において、水平同期パルスS101が入力された際、書き込みアドレスS102はアドレス値“0”に初期リセットされ、第1のクロック毎に書き込みアドレスS102はアップカウントされる。最大値制御信号S112の最大値を“113”に設定すると、最大値113を超えるとアドレス値は“0”に戻ることの繰り返しを次の水平同期パルスS101が入力されるまで7回繰り返し、さらに、次の水平同期パルスS101が入力されてリセットされるまでの書き込みアドレスS112のライン最終値は“111”となる(910=114×7+112)。読み出しアドレスS105のスタート位置は遅延制御信号S113で書き込みアドレスのライン最終値の半分の値“56”を遅延差として設定することにより、例えばNTSC方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に最大56クロックのずれの発生までメモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生せずに標準信号を構成することができる。ここで、最大メモリアドレス値の整数倍が標準信号状態で規定の水平サンプリング数に近くなるように最大値制御信号S112を設定することにより、非標準状態の信号が入力されて、水平同期パルスが乱されてもデータの追い越し、追い越されが発生しない範囲を大幅に広げることができる。
このように、本実施の形態1のクロック変換装置によれば、第1のクロックで処理された信号を第2のクロックに変換する際に、1水平ライン期間の映像信号を保存するメモリのアドレス数を大幅に減らし、1水平ライン期間の映像信号を複数回にわけて書き込み、読み出しを行うことにより、メモリの容量削減ができ、1つの放送方式に対応する場合のみならず、複数の放送方式に対応する場合であっても回路規模を削減することができる。また、メモリアドレスの最大値の整数倍が水平期間のサンプル数の値に近くなるように設定することにより、ビデオテープレコーダを再生した際などの非標準信号が入力されて水平同期パルスが乱された場合においても、書き込まれたデータを追い越し,追い越されがなく、メモリから読み出すことができる。
なお、上記実施の形態の例では、第1のクロックと第2のクロックは同一の周波数を用いて説明したが、周波数の異なる異種クロックとしても構わない。
図9はこのように、異種クロックを用い、最大メモリアドレス数を“227”で構成した場合を示しており、NTSC方式において標準信号が入力され、第1のクロックS109として、色副搬送波周波数3.58MHzの4倍のサンプリング周波数(=14.3MHz)を使用し、第2のクロックS110として、色副搬送波周波数3.38MHzの4倍のサンプリング周波数(=13.5MHz)を使用し、水平方向の間引き処理がない場合の水平サンプリング点とメモリのライトアドレスとリードアドレスとの関係を示しており、遅延調整として、114×858/910=107の水平サンプリングポイント分を設定することで、図5の場合と同様に、例えばNTSC方式の非標準信号であるビデオテープレコーダを再生した場合に水平同期パルスが乱されて左右に最大107クロックのずれの発生までメモリの書き込みデータを読み出す際に、データの追い越し、追い越されが発生せずに標準信号を構成することができる。但し、910および858はそれぞれサンプリング周波数が14.3MHzおよび13.5MHzの場合の、IEEE ITU656において規定された水平サンプリング点の個数、114は最大メモリアドレス数“227”の半分の値である。なお、第1のクロックと第2のクロックとは上記の例に限るものではなく、また、第2のクロックの方が第1のクロックよりも周波数が高い場合であってもよい。また最大メモリアドレス数も“227”に限るものでもない。
また、書き込みと読み出しを別々のクロックに基づいて独立して行うことができるメモリに、このメモリより大容量のデータを複数回にわけて書き込みを行い、複数回に分けて読み出しを行うことによりこのデータを読み出す方法を実行するのであれば、どのようなハードウエア構成で実現されるものであってもよい。
さらに、上記実施の形態1では、メモリの書き込みアドレスの最大値と読み出しアドレスの最大値とを同じ値となるように設定したが、これらは異なる値であってもよく、解像度が変化する以外は上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態2.
図10は、実施の形態1によるクロック変換装置を有する映像表示装置を内蔵したテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。図10において、501は地上波アナログ放送用のアンテナ530に接続されたチューナ、502はデジタル放送入力533から入力されたRF入力等のデジタル放送信号をデコードするデジタル放送デコーダ、503はチューナ501からの映像復調信号,外部ビデオ入力531からのVCR,DVDプレーヤ等の再生映像信号,デジタル放送デコーダ502でデコードしたデジタル映像信号を選択するセレクタ、504はチューナ501からの音声復調信号,外部オーディオ入力532からのVCR,DVDプレーヤ等の再生音声信号,デジタル放送デコーダ502でデコードしたデジタル音声信号を選択するセレクタ、520はセレクタ503にて選択された映像信号を処理しモニタ(表示用デバイス)510に表示する映像表示装置、511はセレクタ504にて選択された音声信号を処理し、スピーカ512に出力する音声処理部である。
また、映像表示装置520において、505はセレクタ503の出力をA/D変換部(図示せず)に入力して得られるデジタル映像信号を第1のクロックに同期して処理する第1の映像処理を行う第1の映像処理部、505aはその内部のセレクタ、505bは第1の映像処理部505にクロックを供給する水晶発振器、506は第1の映像処理部505の出力を記憶するメモリ、508はマイコン509による設定によりメモリ506を制御するメモリ制御部、507はメモリ506を介して得られた第1の映像処理部505の出力を第2のクロックに同期して処理する第2の映像処理を行う第2の映像処理部、507aは第2のクロックを生成するPLLである。また、550はメモリ506,メモリ制御部508およびマイコン509からなるクロック変換部であり、実施の形態1のクロック変換装置に相当し、メモリ制御部508は図1の第1のカウンタ回路部10,第2のカウンタ回路部11および遅延調整回路103からなり、マイコン509は図2のリミット値発生回路(レジスタ)1026,1056に対し、図1の最大値制御信号S112によりそのカウントの上限値を設定し、図1の遅延調整回路103に対し、遅延差信号S113によりその遅延量を設定する。また、チューナ501は図1の第1のカウンタ回路部10および第2のカウンタ回路部11に対し、直接および遅延調整回路103を介して水平同期パルスS101を出力する。
なお、映像表示装置520は1個の半導体集積回路により構成されていてもよく、マイコン509やメモリ506はその内部に搭載するものであっても、外付けで接続するものであってもよい。また、マイコン509は選局用の選局マイコンを用いてもよい。
次に動作について説明する。
まず、セレクタ503,504で地上波アナログ放送の受信かVCR(Video Casette Recorder),DVD(Digital Versatile Disk)等のパッケージ系メディアの再生か、デジタル放送の受信かを選択する。まず、地上波アナログ放送の受信が選択されたものとする。アンテナ530により受信された地上波アナログTV放送は、チューナ501で所望のチャンネルが選局され、その復調出力としてのアナログコンボジットビデオ信号および音声復調信号が、それぞれセレクタ503および504を介して映像表示装置520および音声処理部511に入力される。
映像表示装置520に入力されたアナログコンボジットビデオ信号は、図示しないA/D変換部によりデジタル信号に変換されて第1の映像処理部505に出力され、この第1の映像処理部505は、NTSC,PAL等の放送方式に応じた周波数の第1のクロックに基づいてY/C分離や色復調などの映像信号処理を行う。この映像信号処理後のY信号および色差信号は第1の映像処理部505内のセレクタ505aを介して出力され、この出力された映像信号は、第2のクロックに乗せ代えるべくメモリ506に入力される。メモリ506で第2のクロックに乗せ代えられた映像信号は、第2の映像処理部507により表示処理、即ち、コントラストやブライトネスのゲインを変える等の画質改善処理、ならびに映像信号のクロックへの同期およびRGB信号への変換、が第2のクロックに同期して行われる。水晶発振器505bから得られる第1のクロックは、例えばバーストロッククロック等と呼ばれる、バースト信号に同期したものであり、放送方式に応じてその周波数が決まるのに対し、PLL回路507aから得られる第2のクロックは、水平ラインロッククロック等と呼ばれる、水平周波数に同期したものであり、モニタ510の画面サイズに応じてその周波数が決定される。この第2の映像処理部507より出力されたRGB信号は、モニタ510によりその映像が映し出される。
一方、セレクタ504で選択されたチューナ501からの音声復調信号は音声処理部511により音声信号処理が行われ、スピーカ512によりその音声が出力される。
また、セレクタ503,504により外部ビデオ入力531,外部オーディオ入力532を選択することで、これらに接続されたVCR,DVD等からの再生アナログ信号を選択することができる。この場合の動作はチューナ501を選択した場合と同様である。
これに対し、デジタル放送デコーダ502の出力を選択した場合、そのデジタル映像出力は、デジタル放送デコーダ502から出力された時点で既にY信号および色差信号に分離されているので、第1の映像処理部505では殆ど処理を行わず、その内部をスルーで通過し、第1の映像処理部505内のセレクタ505aを介してメモリ506に出力される。
ところで、このメモリ506は図1のメモリ107に対応するもので、メモリ制御部508の制御により、1水平期間分の映像信号を複数回に分けて書き込み,読み出すことで、メモリ506の容量を、1水平期間よりも削減できるものとしている。
メモリ制御部508は図1の第1のカウンタ回路部10,第2のカウンタ回路部11および遅延調整回路103から構成されるもので、放送方式に応じて、書き込み最大値リミッタ102および読み出し最大値リミッタ105のリミッタ値を選局マイコン等のマイコン509により設定している。なお、図1の補間回路106は第1の映像処理部505に含まれるものである。
図11はこのマイコン509の処理フローを示すもので、ステップS1(判定ステップ)において、受信したTV信号の放送方式を判別することで第1の映像処理部505に入力されるデジタル映像信号の放送方式を判別する。この判別は例えば垂直同期信号の周波数が50Hzか60HzかでPAL方式かNTSC方式かを判別し、水平同期信号の周波数を検出することで、PAL方式やNTSC方式を細分類する等の複数の処理によりこれを行う。また、これら周波数の判定は、チューナ501から出力される同期信号(図示せず)の出力をマイコン509に入力することによりこれを行う。次に、ステップS2(検索ステップ)において、放送方式毎に予め算出しておいたリミッタ値(カウント値の上限)を示すテーブルをサーチし、ステップS3(設定ステップ)において、この検索したリミッタ値を、第1,第2のカウンタ回路部の10,11のレジスタ、即ちデコーダ102a,105aのリミット値発生回路1026,1056にセットする。
このリミッタ値は放送方式を変更しない限り1度セットしておけばよく、これにより、メモリ制御部508は例えば図9に示すようなアドレスを順次発生し、1水平ラインのデータをこれより少ない容量のメモリに複数回に分けて書き込み、第n回(nは1以上の整数)の書き込みが半分終了した時点で第n回の読み出しを開始し、同一のメモリに第n+1回のデータの上書きを半分行った時点で、第n回目の読み出しが完了するため、データの追い越しや追い越されが発生することなく、少ないメモリ容量を活用して第1のクロックから第2のクロックへのデータの乗せ代えを行うことができる。
これにより、様々な放送方式のTV放送を受信する場合であっても、映像信号を第1のクロックから第2のクロックに乗せ代える際に、その乗せ代えに用いるメモリの容量を、1水平期間分よりも少ないものとすることができる。
このように、本実施の形態2のテレビジョン受像機によれば、テレビジョン受像機などの映像表示装置において、映像信号を第1のクロックから第2のクロックに乗せ代える際に、その乗せ代えに用いるメモリの容量を、1水平期間分よりも少ないものとすることができ、回路規模や回路面積の縮小,消費電力の削減等を達成できる他、マイコンによりレジスタに書き込むリミッタ値を変更することで、異なる放送方式のTV放送を受信する場合にも、回路構成を変更することなく上述のメリットを享受できる。
なお、本実施の形態2では、マイコンによりレジスタに書き込むリミッタ値を変更するようにしたが、これは手動操作で値を設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態2では、デジタル放送対応の地上波アナログ放送用のテレビジョン受像機を例にとって説明したが、地上波アナログ放送専用あるいはデジタル放送専用のテレビジョン受像機であってもよく、さらには、外部から入力される種々の映像ソースを表示するディスプレイとしての映像表示装置であってもよい。
さらに、第1のクロックから第2のクロックへの乗せ代えは、いわゆるピクチャインピクチャを実現するためにこれを行ってもよい。
また、上記実施の形態1,2では、第1,第2のカウンタ回路部はアップカウントを行う場合を示したが、これはダウンカウントを行うようにしてもよい。
1水平期間等の所定期間分のデータをこれより少ない容量のメモリに書き込むことができ、映像表示装置等において、データのクロックを乗せ代える場合等に用いて、その回路規模を縮小するのに適している。
本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置の第1,第2のカウンタ回路部の内部の構成を示すブロック図であり、図2(a)はその書き込みアドレスカウンタ,読み出しアドレスカウンタおよび書き込み最大値リミッタ,読み出し最大値リミッタの内部構成を示すブロック図、図2(b)は書き込み最大値リミッタ,読み出し最大値リミッタのデコーダの内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置の遅延調整回路の内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置のNTSC方式の256アドレスメモリ使用時の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置のNTSC方式の256アドレスメモリ使用時の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の第1の実施の形態に係わるクロック変換装置のPAL方式の256アドレスメモリ使用時の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の第1の実施の形態に係わるクロック変換装置のPAL方式の256アドレスメモリ使用時の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の第1の実施の形態に係わるクロック変換装置のNTSC方式の128アドレスメモリ使用時の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の実施の形態1に係わるクロック変換装置のNTSC方式の256アドレスメモリ使用時の第1のクロックと第2のクロックとの周波数が異なる場合の書き込み読み出しアドレスを示す図 本発明の実施の形態2に係わる映像表示装置を有するテレビジョン受像機の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係わる映像表示装置のマイコンの制御動作を表すフローチャートを示す図
符号の説明
10 第1のカウンタ回路部
11 第2のカウンタ回路部
101 書き込みアドレスカウンタ
102 書き込み最大値リミッタ
103 遅延調整回路
104 読み出しアドレスカウンタ
101a,104a セレクタ
101b,104b フリップフロップ
101c,104c 加算器
101d,104d OR回路
102a,105a デコーダ
102b,105b 初期値発生回路
1021〜1024,1051〜1054 排他的論理和回路
1025,1055 NOR回路
103a 遅延調整用カウンタ
103b 遅延調整用デコーダ
105 読み出し最大値リミッタ
106 補間回路
107 書き込みと読み出しとが別々に制御できるメモリ
500 テレビジョン受像機
501 チューナ
502 デジタル放送デコーダ
503,504 セレクタ
505 第1の映像処理部
505a セレクタ
506 メモリ
507 第2の映像処理部
508 メモリ制御部
509 マイコン
510 モニタ
511 音声処理部
512 スピーカ
520 映像表示装置
550 クロック変換部
S1 放送方式を判別する判定ステップ
S2 放送方式毎に算出しておいたリミッタ値のテーブルサーチを行う検索ステップ
S3 リミッタ値をレジスタに設定する設定ステップ
S101 水平同期パルス
S102 書き込みアドレス
S104 読み出し基準パルス
S105 読み出しアドレス
S108 補間処理された映像信号
S109 第1のクロック
S110 第2のクロック
S111 出力信号

Claims (1)

  1. 第1のクロックに同期したデータを第2のクロックに同期したデータに変換するクロック変換装置であって、
    1水平同期期間分のデータの記憶に要するアドレスよりも少ないアドレスを有し、書き込み用クロックと読み出し用クロックにより書き込み動作と読み出し動作が互いに独立して実行可能なメモリと、
    上記第1のクロックをカウントして、上記メモリの書き込みアドレスを作成する書き込みアドレスカウンタと、上記書き込みアドレスカウンタが出力した書き込みアドレスと設定可能な書き込み最大値とを比較し、当該書き込みアドレスと書き込み最大値とが等しくなった時に上記書き込みアドレスカウンタをリセットする書き込み最大値リミッタとを有し、上記メモリの書き込み開始基準タイミングを示す書き込み開始基準信号の入力により上記第1のクロックのカウントを開始し、1水平同期期間分のデータを複数回にわけて上記メモリに書き込みを可能とするように、上記メモリの所定のアドレスの範囲内で増加あるいは減少を繰り返す、上記メモリの書き込みアドレスを作成する第1のカウンタ回路部と、
    上記第2のクロックをカウントして、上記メモリの読み出しアドレスを作成する読み出しアドレスカウンタと、上記読み出しアドレスカウンタが出力した読み出しアドレスと設定可能な読み出し最大値とを比較し、当該読み出しアドレスと読み出し最大値とが等しくなった時に上記読み出しアドレスカウンタをリセットする読み出し最大値リミッタとを有し、上記メモリの読み出し開始基準タイミングを示す読み出し開始基準信号から上記第2のクロックをカウントし、複数回にわけて上記メモリに書き込まれた1水平同期期間分のデータの読み出しを可能とするように、上記メモリの所定のアドレスの範囲内で増加あるいは減少を繰り返す、上記メモリの読み出しアドレスを作成する第2のカウンタ回路部と、
    上記書き込み開始基準信号を遅延し上記読み出し開始基準信号を生成する、遅延時間が調整可能な遅延調整回路とを備え、
    上記書き込みアドレスの最大値の倍数が上記1水平同期期間内に上記第1のクロックでサンプリングされたデータのサンプル数の同数付近となる書き込みアドレスを用いて上記メモリに記憶し、
    上記書き込みアドレスの最大値とその最大値とが等しい読み出しアドレスを用いる、
    ことを特徴とするクロック変換装置。
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