JP3860777B2 - 車両の走行制御方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右走行用の回転体の回転速度を左右走行用のスピードセンサによってそれぞれ検出する車両の走行制御方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示されるように、ホイール駆動式のアスファルトフィニッシャは、車体1の前側に位置する前輪2と、後側に位置する後輪3とをそれぞれ油圧モータで駆動している。なお、車体1の前側上には合材ホッパ4が、後側上には運転席5がそれぞれ設けられ、さらに、車体1の後方には、スクリュー6、伸縮スクリード7などが連結されている。以下、前輪2または後輪3のいずれかを、ホイールという。
【0003】
図4に示されるように、エンジン11の駆動軸に可変容量型の油圧ポンプ12が接続され、この油圧ポンプ12の吐出口に接続された油圧配管が分岐されて左右走行用の油圧モータ13L,13Rに接続され、これらの油圧モータ13L,13Rの出力軸に走行用の左右走行用のホイール14L,14Rが接続されている。
【0004】
これらのホイール14L,14Rに対して、ホイール回転速度検知用のスピードセンサ15L,15Rがそれぞれ設けられ、これらのスピードセンサ15L,15Rは、入力信号ラインによりコントローラ16に接続されている。
【0005】
このコントローラ16の出力信号ラインは、油圧ポンプ12の可変容量制御部に接続されているとともに、油圧ポンプ12と左右走行用の油圧モータ13L,13Rとの間の通路中に設けられた左右走行用の流量制御弁17L,17Rの流量制御部に接続されている。
【0006】
また、エンジン11の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ18が入力信号ラインによりコントローラ16に接続されているとともに、油圧ポンプ12の可変容量制御部に入力される流量指示信号を調整することでホイール回転速度を指示する速度指示器19が入力信号ラインによりコントローラ16に接続されている。
【0007】
次に、この図4に示されたシステムの制御方法を説明する。
【0008】
通常の制御は、エンジン11により油圧ポンプ12が回り、油圧ポンプ12から吐出された作動油の流量QPが2ラインに分流されて、左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給され、これらの油圧モータ13L,13Rにより左右走行用のホイール14L,14Rが駆動される。
【0009】
左右走行用のホイール14L,14Rの回転速度(左ホイール回転速度VLおよび右ホイール回転速度VR)をそれぞれ検知するためのスピードセンサ15L,15Rからコントローラ16への入力は、車両が直進する場合、VR=VLとなる。
【0010】
ここで、例えば左ホイール14Lがスリップすると、左ホイール回転速度VLが大きくなり(VR<VL)、コントローラ16は、スリップを止めて直進性を確保するために、左の流量制御弁17Lを絞り、左流量QLを減少させ、VR=VLに復帰するように制御する。
【0011】
右ホイール14Rがスリップしたときも同様に制御する。つまり、車両の直進時の条件として、常にVR=VLになるように、コントローラ16により左右走行用の流量制御弁17L,17Rを制御する。
【0012】
コントローラ16は、エンジン回転速度センサ18により検出されたエンジン11の回転速度を取込むとともに、速度指示器19からの速度指示信号を取込み、この速度指示信号と、スピードセンサ15L,15Rからフィードバックされた実際のホイール回転速度信号とを比較して、これらのホイール回転速度信号が速度指示信号に追従するように、油圧ポンプ12の可変容量制御部に流量指示信号を出力する。
【0013】
このような通常制御に対して異常が発生し、スピードセンサ15L,15Rの故障や配線異常などにより、例えば右ホイール14Rの回転速度VRが入力されない場合は、VL>VRとなり、コントローラ16は、左流量制御弁17Lを絞って、左流量QLを減少させるので、左ホイール14Lの速度は小さくなり、一方、左流量QLが減少したので、その減少分だけ、右流量QRが増え、右ホイール14Rの回転速度が大きくなり、車両は左に旋回するおそれがある。
【0014】
このような旋回を防止するための対策として、スピードセンサ15L,15Rを左右走行用のホイール14L,14Rに2つずつ設置することで、スピードセンサ15L,15Rの1つに故障や配線異常などが生じても、対処できるようにする手法がある。
【0015】
または、油圧ポンプ12から左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給されるそれぞれの配管中に流量計を設置して、これらの流量計により左右走行用の各流量QL,QRを測定し、例えばホイール14L,14Rが停止すれば流量はゼロのはずであるから、スピードセンサ信号がないときに流量信号があれば、スピードセンサ信号に異常が発生していることを検知できる手法もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の旋回防止対策の各手法は、スピードセンサや流量計の増設が必要であるため、コストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題がある。
【0017】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、スピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサの異常発生に対応できる車両の走行制御方法およびその装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、ポンプから吐出され左右走行用の流量制御弁を経て左右走行用のモータにそれぞれ作動流体を供給することで、左右走行用のモータを含む左右走行用の回転体をそれぞれ回転させ、これらの回転体の回転速度を左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出してコントローラに入力し、これらのスピードセンサで検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるようにコントローラが左右走行用の流量制御弁を絞り制御し、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かをコントローラが監視し、ポンプ吐出流量と左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しくなくなったときは、コントローラがスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する車両の走行制御方法であり、左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるようにコントローラが左右走行用の流量制御弁を制御することで、スリップの発生に対応できるとともに、この制御特性があるために、左右走行用のスピードセンサの少なくとも一方に異常発生があると、コントローラは、それをスリップ発生と誤認識して、左右走行用の回転体の一方を減速、他方を増速制御するおそれがあるので、コントローラはこのような場合に備えて、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを常に監視し、等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する。
【0019】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の車両の走行制御方法において、エンジンにより駆動される可変容量型のポンプから吐出された作動流体により左右走行用のモータをそれぞれ作動し、左右走行用のモータを含む左右走行用の回転体をそれぞれ駆動し、左右走行用の回転体の回転速度を左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出するとき、エンジンの回転速度をVEとし、ポンプの可変容量に関する特性値をKPとし、左右走行用のモータの固有特性値をKmとし、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度をVL,VRとしたときに、KP・VE=Km・VL+Km・VRの式が成立するか否かを監視し、この式が成立しないときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する方法であり、ポンプの回転速度に関連して検出されたエンジンの回転速度VEおよびポンプの可変容量に関する特性値KPからポンプ吐出流量(KP・VE)を演算するとともに、左右走行用のモータの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された回転体の回転速度VL,VRおよび左右走行用のモータの固有特性値Kmから左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)を演算し、ポンプ吐出流量(KP・VE)と左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する。
【0020】
請求項3に記載された発明は、ポンプから吐出されて分流された作動流体によりそれぞれ回転される左右走行用のモータと、これらのモータによりそれぞれ回転される左右走行用の回転体と、これらの回転体の回転速度をそれぞれ検出する左右走行用のスピードセンサと、ポンプから左右走行用のモータに供給される作動流体をそれぞれ絞り制御する左右走行用の流量制御弁と、左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるように左右走行用の流量制御弁を制御するとともに、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを監視して、等しくなくなったときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力するコントローラとを具備した車両の走行制御装置であり、コントローラは、左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるように左右走行用の流量制御弁を制御することで、スリップの発生に対応できるとともに、この制御特性があるために、左右走行用のスピードセンサの少なくとも一方に異常発生があると、それをスリップ発生と誤認識して、左右走行用の回転体の一方を減速、他方を増速制御するおそれがあるので、コントローラはこのような場合に備えて、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを常に監視し、等しくなくなった時点で、スピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する。
【0021】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の車両の走行制御装置において、可変容量型のポンプを駆動するエンジンを備え、エンジンの回転速度をVEとし、ポンプの可変容量に関する特性値をKPとし、左右走行用のモータの固有特性値をKmとし、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度をVL,VRとしたときに、コントローラは、KP・VE=Km・VL+Km・VRの式が成立するか否かを監視し、この式が成立しないときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する機能を備えた装置であり、コントローラは、ポンプの回転速度に関連して検出されたエンジンの回転速度VEおよびポンプの可変容量に関する特性値KPからポンプ吐出流量(KP・VE)を演算するとともに、左右走行用のモータの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された回転体の回転速度VL,VRおよび左右走行用のモータの固有特性値Kmから左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)を演算し、ポンプ吐出流量(KP・VE)と、左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1および図2に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、システムのハードウエアを示し、エンジン11の駆動軸に、作動流体としての作動油を流体圧回路としての油圧回路に供給するポンプとしての可変容量型の油圧ポンプ12が接続され、この油圧ポンプ12の吐出口に接続された油圧配管が2ラインに分岐されて、それぞれの配管が左右走行用のモータとしての油圧モータ13L,13Rに接続され、これらの油圧モータ13L,13Rの出力軸に左右走行用の回転体としてのホイール14L,14Rがそれぞれ接続されている。
【0024】
そして、エンジン11により駆動されて油圧ポンプ12が回り、油圧ポンプ12から吐出された作動油の流量QPが分流されて、左右走行用の油圧モータ13L,13Rにそれぞれ供給され、これらの油圧モータ13L,13Rが回転されると、これらの油圧モータ13L,13Rにより左右走行用のホイール14L,14Rがそれぞれ回転駆動される。
【0025】
これらのホイール14L,14Rに対して、これらのホイール14L,14Rの回転速度VL,VRをそれぞれ検出する左右走行用のスピードセンサ15L,15Rがそれぞれ設けられ、これらのスピードセンサ15L,15Rは、入力信号ラインによりコントローラ16に接続されている。
【0026】
油圧ポンプ12と左右走行用の油圧モータ13L,13Rとの間の通路中には、油圧ポンプ12から左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給される作動油をそれぞれ絞り制御する左右走行用の流量制御弁17L,17Rが設けられている。
【0027】
このコントローラ16の出力信号ラインは、油圧ポンプ12の可変容量制御部に接続されているとともに、左右走行用の流量制御弁17L,17Rの流量制御部に接続されている。
【0028】
また、エンジン11の回転速度VEを検出するエンジン回転速度センサ18が入力信号ラインによりコントローラ16に接続されているとともに、油圧ポンプ12の可変容量制御部に入力される流量指示信号を調整することでホイール回転速度を指示する速度指示器19が入力信号ラインによりコントローラ16に接続されている。
【0029】
コントローラ16は、エンジン回転速度センサ18により検出されたエンジン11の回転速度VEを取込むとともに、速度指示器19からの速度指示信号を取込み、この速度指示信号と、スピードセンサ15L,15Rからフィードバックされた実際のホイール回転速度信号とを比較して、これらのホイール回転速度信号が速度指示信号に追従するように、油圧ポンプ12の可変容量制御部に流量指示信号を出力する。
【0030】
このコントローラ16がホイール14L,14Rのスリップに対応する通常時の制御機能は、従来と同様であり、左右走行用のホイール14L,14Rの回転速度(左ホイール回転速度VLおよび右ホイール回転速度VR)をそれぞれ検知したスピードセンサ15L,15Rからコントローラ16への入力は、走行直進時は、VR=VLとなるが、例えば左ホイール14Lがスリップすると、左ホイール回転速度VLが大きくなり(VR<VL)、コントローラ16は、スリップを止めて直進性を確保するために、左の流量制御弁17Lを絞り、左流量QLを減少させ、VR=VLになるように制御する。
【0031】
右ホイール14Rがスリップしたときも同様に制御する。つまり、車両の直進時の条件として、常にVR=VLになるように、コントローラ16により左右走行用の流量制御弁17L,17Rを制御する。
【0032】
要するに、油圧ポンプ12から吐出され左右走行用の流量制御弁17L,17Rを経て左右走行用の油圧モータ13L,13Rにそれぞれ作動油を供給することで、左右走行用の油圧モータ13L,13Rにより左右走行用のホイール14L,14Rをそれぞれ回転させ、これらのホイール14L,14Rの回転速度VL,VRを左右走行用のスピードセンサ15L,15Rによりそれぞれ検出してコントローラ16にフィードバックし、これらのホイール14L,14Rの回転速度VL,VRが直進時は等しくなるようにコントローラ16が左右走行用の流量制御弁17L,17Rを絞り制御する。
【0033】
さらに、このコントローラ16は、油圧ポンプ12の回転速度と関連してエンジン回転速度センサ18により検出されたエンジン11の回転速度VEおよび油圧ポンプ12の可変容量に関する特性値KPから演算可能のポンプ吐出流量QPと、左右走行用の油圧モータ13L,13Rの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサ15L,15Rによりそれぞれ検出されたホイール14L,14Rの回転速度VL,VRおよび左右走行用の油圧モータ13L,13Rの固有特性値Kmから演算可能の左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給された作動油の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しいか否かを監視して、等しい状態から等しくなくなったときは、スピードセンサ15L,15Rに異常発生ありと判定し、異常判定信号を図示されない警報機または警告灯などの警告手段あるいはエンジン11の回転速度制御部や油圧ポンプ12の可変容量制御部などに出力する機能も有する。
【0034】
次に、図1、図2および下記の関係式を参照しながら、コントローラ16のソフトウエアを説明する。
【0035】
図1に示されたシステムにおいて、定常時は、下記の関係式が成立つ。
【0036】
QP=QL+QR
QP:油圧ポンプ12のポンプ吐出流量
QL:左油圧モータ13Lに供給される流量
QR:右油圧モータ13Rに供給される流量
QP=KP・VE
KP:油圧ポンプ12の可変容量に関する特性値(制御により変化する)
VE:エンジン回転速度
QL=Km・VL
QR=Km・VR
Km:油圧モータ13L,13Rの固有特性値
VL:左ホイール回転速度
VR:右ホイール回転速度
したがって、これらの関係式から、
QP=Km・VL+Km・VR
が成立ち、さらに、次の式(1)が成立つ。
【0037】
式(1)
KP・VE=Km・VL+Km・VR
【0038】
図2に示されたフローチャートを参照しながら、スピードセンサ15L,15Rの信号異常を検知する方法を説明する。なお、図中の丸数字は、ステップ番号を表わす。
【0039】
(ステップ1)
油圧ポンプ12は可変容量型ポンプであり、その吐出流量は可変流量であり、油圧ポンプ12の特性値KPは、速度指示器19からの値によってコントローラ16が制御するので、常に変化するが、この特性値KPは、コントローラ16の演算値であるため、コントローラ16が常に把握できる。なお、特性値KPが変化するとポンプ吐出流量QPも変化するが、システム上、QP=QL+QRの関係式は成立つ。
【0040】
また、油圧モータ13L,13Rの固有特性値Kmは、一定値の係数であるから、予め求めておき、コントローラ16内の演算回路に組込んでおく。
【0041】
(ステップ2)
エンジン回転速度センサ18によりエンジン11の回転速度VEを検出し、スピードセンサ15L,15Rにより左右走行用のホイール14L,14Rの回転速度VL,VRをそれぞれ検出する。
【0042】
(ステップ3)
そして、コントローラ16の内部制御ソフトにより、上記式(1)が成立していることを常時監視する。油圧回路はクローズであるので、速度指示器19からの速度制御信号によりKPが変化し、ポンプ吐出流量QPが変化しても、必ず、QP=QL+QRとなり、上記式(1)が成立する。
【0043】
(ステップ4)
ここで、異常が発生し、スピードセンサ15L,15Rの故障や配線異常などにより、例えば左スピードセンサ15Lから出力された信号(左ホイール回転速度VL)が何らかの故障で入力されなくなると、すなわち、VL=0であるから、式(1)が成立しなくなるため(ステップ3でNO)、コントローラ16は、スピードセンサ15L,15Rの少なくとも一方に異常発生ありと認識でき、車両が旋回運動する前に、異常判定信号を出力し、この異常判定信号により、異常状態を警報器または警告灯などによりオペレータに知らせたり、あるいはコントローラ16から出力されるエンジン制御信号によりエンジン11を自動停止させたり、コントローラ16から出力されるポンプ制御信号によりポンプ斜板を中立位置に戻すなどして油圧ポンプ12からの吐出流量をなくすことで、車両を自動的に停止させるなどの処置ができる。右スピードセンサ15Rが故障したときも同様である。
【0044】
以上のようにコントローラ16のソフトウエアを構成したので、従来のように、スピードセンサ15L,15Rの信号異常に備えて、1つのホイールにつき複数のスピードセンサを設置したり、油圧ポンプ12から各油圧モータ13L,13Rに供給される流量QL,QRを測定するための流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサ15L,15Rの信号異常を検知できる。
【0045】
そして、検知した信号異常状態を警報機、警告灯などによりオペレータに知らせることで、オペレータが車両を停止させたり、あるいは、スピードセンサ15L,15Rの信号異常を検知したコントローラ16から出力されるエンジン制御信号によりエンジン11を自動停止させたり、コントローラ16から出力される流量指示信号により油圧ポンプ12からの吐出流量をなくすことで、車両を自動停止させるなどして、車両が旋回動作するおそれを回避できる。
【0046】
言い換えると、スピードセンサや流量計などの設備を増設する必要がないので、コストダウンを図れ、スペース効率を向上でき、また、システムの複雑化を防止でき、故障率の低下を図れる。
【0047】
要するに、左右走行用のスピードセンサ15L,15Rにより検出された左右走行用のホイール14L,14Rの回転速度VL,VRが直進時は等しくなるようにコントローラ16が左右走行用の流量制御弁17L,17Rを制御することで、スリップの発生に対応できる。また、この制御特性があるために、左右走行用のスピードセンサ15L,15Rの少なくとも一方に故障などの異常発生があると、コントローラ16は、それをスリップ発生と誤認識して、左右走行用のホイール14L,14Rの一方を減速、他方を増速制御するおそれがあるので、コントローラ16はこのような場合に備えて、油圧ポンプ12の回転速度と関連してエンジン回転速度センサ18により検出されたエンジン11の回転速度VEおよび油圧ポンプ12の可変容量に関する特性値KPからポンプ吐出流量(KP・VE)を演算するとともに、左右走行用の油圧モータ13L,13Rの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサ15L,15Rによりそれぞれ検出されたホイール14L,14Rの回転速度VL,VRおよび左右走行用の油圧モータ13L,13Rの固有特性値Kmから左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)を演算し、ポンプ吐出流量(KP・VE)と左右走行用の油圧モータ13L,13Rに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しいか否かを常に監視し、等しくなくなった時点で、コントローラ16はスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する。この方法により、別のスピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサ15L,15Rの異常発生に対応でき、設備の増設に伴なうコストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題を解決できる。
【0048】
なお、回転体の回転速度を検出する方法としては、ホイール14L,14Rの回転速度VL,VRを検出する方法だけでなく、他の方法、例えば回転体としての油圧モータ13L,13Rの回転速度を検出したり、図示しない油圧モータ・ホイール間の回転体としての減速機から検出する方法を採用しても良い。
【0049】
さらに、制御対象となるホイール14L,14Rは、図3における後輪3だけでなく、前輪2を駆動する場合は、前輪2、または前輪2および後輪3の両方にも適用できる。
【0050】
また、ホイール式車両の場合は、ホイール14L,14Rが回転体に相当するが、履帯式車両の場合は、履帯駆動用のスプロケットが回転体に相当する。
【0051】
この履帯式車両の場合も、ホイール式車両と同様に、回転体としての油圧モータや減速機から回転速度を検出しても良い。
【0052】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるようにコントローラが左右走行用の流量制御弁を制御することで、スリップの発生に対応できるとともに、この制御特性があるために、左右走行用のスピードセンサの少なくとも一方に異常発生があると、コントローラは、それをスリップ発生と誤認識して、左右走行用の回転体の一方を減速、他方を増速制御するおそれがあるので、コントローラはこのような場合に備えて、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを常に監視し、等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する車両の走行制御方法を提供でき、この走行制御方法により、スピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサの異常発生に対応でき、設備の増設に伴なうコストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題を解決できる。
【0053】
請求項2記載の発明によれば、ポンプの回転速度に関連して検出されたエンジンの回転速度VEおよびポンプの可変容量に関する特性値KPからポンプ吐出流量(KP・VE)を演算するとともに、左右走行用のモータの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された回転体の回転速度VL,VRおよび左右走行用のモータの固有特性値Kmから左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)を演算し、ポンプ吐出流量(KP・VE)と左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する車両の走行制御方法を提供でき、この走行制御方法により、スピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサの異常発生に対応でき、設備の増設に伴なうコストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題を解決できる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、コントローラは、左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるように左右走行用の流量制御弁を制御することで、スリップの発生に対応できるとともに、この制御特性があるために、左右走行用のスピードセンサの少なくとも一方に異常発生があると、それをスリップ発生と誤認識して、左右走行用の回転体の一方を減速、他方を増速制御するおそれがあるので、コントローラはこのような場合に備えて、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを常に監視し、等しくなくなった時点で、スピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する車両の走行制御装置を提供でき、この走行制御装置により、スピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサの異常発生に対応でき、設備の増設に伴なうコストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題を解決できる。
【0055】
請求項4記載の発明によれば、コントローラは、ポンプの回転速度に関連して検出されたエンジンの回転速度VEおよびポンプの可変容量に関する特性値KPからポンプ吐出流量(KP・VE)を演算するとともに、左右走行用のモータの回転速度と関連して左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された回転体の回転速度VL,VRおよび左右走行用のモータの固有特性値Kmから左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)を演算し、ポンプ吐出流量(KP・VE)と左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量(Km・VL+Km・VR)とが等しくなくなった時点で、コントローラはスピードセンサに異常発生ありと判定し、異常判定信号を出力する車両の走行制御装置を提供でき、この走行制御装置により、スピードセンサや流量計などの設備を増設することなく、スピードセンサの異常発生に対応でき、設備の増設に伴なうコストアップ、システムの複雑化、スペース効率の悪化などの問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の走行制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る車両の走行制御方法の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】ホイール駆動式のアスファルトフィニッシャを示す平面図である。
【図4】従来の車両の走行制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 エンジン
12 ポンプとしての油圧ポンプ
13L,13R モータとしての油圧モータ
14L,14R 回転体としてのホイール
15L,15R スピードセンサ
16 コントローラ
17L,17R 流量制御弁
Claims (4)
- ポンプから吐出され左右走行用の流量制御弁を経て左右走行用のモータにそれぞれ作動流体を供給することで、左右走行用のモータを含む左右走行用の回転体をそれぞれ回転させ、これらの回転体の回転速度を左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出してコントローラに入力し、これらのスピードセンサで検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるようにコントローラが左右走行用の流量制御弁を絞り制御し、
ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かをコントローラが監視し、
ポンプ吐出流量と左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しくなくなったときは、コントローラがスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する
ことを特徴とする車両の走行制御方法。 - エンジンにより駆動される可変容量型のポンプから吐出された作動流体により左右走行用のモータをそれぞれ作動し、左右走行用のモータを含む左右走行用の回転体をそれぞれ駆動し、左右走行用の回転体の回転速度を左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出するとき、
エンジンの回転速度をVEとし、ポンプの可変容量に関する特性値をKPとし、左右走行用のモータの固有特性値をKmとし、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度をVL,VRとしたときに、
KP・VE=Km・VL+Km・VR
の式が成立するか否かを監視し、
この式が成立しないときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する
ことを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御方法。 - ポンプから吐出されて分流された作動流体によりそれぞれ回転される左右走行用のモータと、
これらのモータによりそれぞれ回転される左右走行用の回転体と、
これらの回転体の回転速度をそれぞれ検出する左右走行用のスピードセンサと、
ポンプから左右走行用のモータに供給される作動流体をそれぞれ絞り制御する左右走行用の流量制御弁と、
左右走行用のスピードセンサにより検出された左右走行用の回転体の回転速度が直進時は等しくなるように左右走行用の流量制御弁を制御するとともに、ポンプの回転速度に関連する値および容量に関する特性値から演算可能のポンプ吐出流量と、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度およびモータの固有特性値から演算可能の左右走行用のモータに供給された作動流体の合計流量とが等しいか否かを監視して、等しくなくなったときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力するコントローラと
を具備したことを特徴とする車両の走行制御装置。 - 可変容量型のポンプを駆動するエンジンを備え、
エンジンの回転速度をVEとし、ポンプの可変容量に関する特性値をKPとし、左右走行用のモータの固有特性値をKmとし、左右走行用のスピードセンサによりそれぞれ検出された左右走行用の回転体の回転速度をVL,VRとしたときに、
コントローラは、
KP・VE=Km・VL+Km・VR
の式が成立するか否かを監視し、
この式が成立しないときはスピードセンサに異常発生ありと判定し異常判定信号を出力する機能を備えた
ことを特徴とする請求項3記載の車両の走行制御装置。
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