JP3860354B2 - 表計算処理装置 - Google Patents

表計算処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3860354B2
JP3860354B2 JP03684399A JP3684399A JP3860354B2 JP 3860354 B2 JP3860354 B2 JP 3860354B2 JP 03684399 A JP03684399 A JP 03684399A JP 3684399 A JP3684399 A JP 3684399A JP 3860354 B2 JP3860354 B2 JP 3860354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
worksheet
column
spreadsheet
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03684399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000235606A (ja
Inventor
康昭 阿部
Original Assignee
株式会社ジャストシステム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャストシステム filed Critical 株式会社ジャストシステム
Priority to JP03684399A priority Critical patent/JP3860354B2/ja
Publication of JP2000235606A publication Critical patent/JP2000235606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3860354B2 publication Critical patent/JP3860354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表計算処理装置に関し、更に詳細には、簡易な操作及び処理により、表示に必要な幅や高さの極端に異なるデータを同じセル列またはセル行に体裁よく適切に表示させることのできる表計算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、表計算処理を行うための、表計算処理装置や表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体はよく知られている。
従来の表計算処理装置、及び表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の該表計算処理プログラムによる表計算処理においては、複数の縦横の枠線によって区画(セル)が設定されたワークシートを表示する。そしてこのセル単位で、文字、数値、式などのデータを取得して計算処理を行い、取得した文字や数値、計算処理結果もデータとして対応するセルに表示する。
このような表計算処理は、作表・計算を中心に、見積書・請求書の作成や事業計画書の作成など、幅広く活用されており、オフィスの生産性を著しく向上させている。
【0003】
上述のような従来技術の表計算処理装置、及び表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の該プログラムによる表計算処理においては、縦枠線や横枠線を1本ずつマウスによりドラッグして移動させる等により、セルの幅や高さをセル列単位又はセル行単位で一律に設定・変更できるようになっている。そして、各セル列の幅や各セル行の高さを、そのセル列やセル行で最も大きな幅や高さを必要とするデータに合わせて設定することで、データをセルの中に完全に表示させることが可能となる。
【0004】
図18は、従来技術による表計算処理において表示されるワークシート上に表を作成した状態の一例を表すものである。
この図18に示されるワークシート150には、商品とその単価及び仕入れ数量を示す2つの表(表1及び表2)が作成されている。このワークシート150では、A列が商品名の欄、B列が単価の欄、C列が仕入れ数量の欄として用いられており、1行目から5行目に、少量高額商品についての単価と仕入れ数量を表す表(表1)が作成され、7行目から11行目に、大量低額商品についての単価と仕入れ数量を表す表(表2)が作成されている。この様に、表計算処理においては、1つのワークシートに複数の表を作成することはよく行われる。
そして図18に示されるワークシート150では、B列は表1の単価にあわせて幅を設定しており、C列は表2の数量に合わせて幅を設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、同じセル列に桁数や文字の大きさの違いのために表示に必要な幅が極端に異なるデータを表示させる場合や、同じセル行に行数や文字の大きさの違いのために表示に必要な高さが極端に異なるデータを表示させる場合に、図18に示されるワークシート150のようにセル列の幅やセル行の高さを最も大きく必要とするデータに合わせて設定すると、表示に必要な幅や高さの小さいデータを表示するセルが間延びして見え、データを読み取りにくくまた見栄えも悪くなり、更に、スペースの無駄使いとなる。
一方、セル列の幅やセル行の高さを小さく設定すると、表示のために必要な幅や高さの大きなデータがセルからはみ出してしまったり、隣のセルに重なって表示されなくなったりしてしまう。
この様に、従来の表計算処理装置や表計算処理のプログラムが記憶された記憶媒体では、表計算処理において、セルの幅はセル列単位で同一の設定され、またセルの高さはセル行単位で同一に設定されるため、表示に必要な幅や高さの極端に異なるデータを同じセル列またはセル行に体裁よく適切に表示させることができない問題点がある。
【0006】
尚、1つのシートに同じセル列において異なる列幅を設定した表や同じセル行において異なる高さを設定した表を体裁よく表示させる手法として、従来より、OLE(Object Linking and Enbedding)機能を用いて、異なる列の幅や行の高さの表をそれぞれ別個のオブジェクトとして作成し、ワープロ文書等に貼り付ける手法がある。しかし、この手法はパソコン等の処理装置にとって負荷が大きく、また操作者にとっても操作が複雑で手間がかかる。
【0007】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、簡易な操作及び処理により、表示に必要な幅や高さの極端に異なるデータを同じセル列またはセル行に体裁よく適切に表示させることのできる表計算処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、縦及び横の枠線によってセルに区画されたワークシートの前記セルに対応してデータを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段により取得した前記データに基づいて表計算処理を行う表計算手段と、前記ワークシートを表示すると共に、表示したワークシートのセル内に前記データ取得手段で取得したデータ又は前記表計算手段で表計算処理後のデータを表示するワークシート表示手段と、前記枠線の位置を設定する枠線位置設定手段と、区分間に表計算処理に関与しないスペース行又はスペース列を設定することで、前記ワークシートを、隣接する複数の前記セルどうしにより形成されるセル群に区分する区分設定手段とを具備し、前記枠線位置設定手段は、前記区分設定手段により区分された複数の区分に亘る前記枠線を、異なる区分に対して異なる位置に設定可能にすることで前記目的を達成する。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の表計算処理装置において、前記ワークシート表示手段は、前記区分設定手段により区分された前記区分が識別可能なように前記ワークシートを表示する。
請求項3に記載した発明では、請求項1または請求項2に記載の表計算処理装置において、前記ワークシート表示手段は、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線に対し、各区分における枠線の対応が確認可能なように前記ワークシートを表示する。
請求項4に記載の発明は、縦及び横の枠線によってセルに区画されたワークシートの前記セルに対応してデータを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段により取得した前記データに基づいて表計算処理を行う表計算手段と、前記ワークシートを表示すると共に、表示したワークシートのセル内に前記データ取得手段で取得したデータ又は前記表計算手段で表計算処理後のデータを表示するワークシート表示手段と、前記枠線の位置を設定する枠線位置設定手段と、前記ワークシートを、隣接する複数の前記セルどうしにより形成されるセル群に区分する区分設定手段とを具備し、前記枠線位置設定手段は、前記区分設定手段により区分された複数の区分に亘る前記枠線を、異なる区分に対して異なる位置に設定可能であり、前記ワークシート表示手段は、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線どうしを連結する連結線を表示する連結線表示手段を備え、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線に対し、各区分における枠線の対応が確認可能なように前記ワークシートを表示することを特徴とすることで前記目的を達成する。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の表計算処理装置において、前記ワークシート表示手段は、前記区分設定手段により区分された前記区分が識別可能なように前記ワークシートを表示する。
請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5に記載の表計算処理装置において、前記区分設定手段は、前記区分間に表計算処理に関与しないスペース行又はスペース列を設定することで前記ワークシートを区分する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の表計算処理装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
(1)実施形態の概要
本実施形態では、ワークシート上をポイントした状態でマウスを右クリックするとスペース行/列設定モードとなり、この状態でボーダーにおいて横枠線をマウスでクリックすることにより、当該横枠線の両側のセル行の間に表計算に関与しないスペース行が配置される(スペース設定手段)。そして、縦枠線をドラッグすることにより移動させても、このスペース行を介しては縦枠線は移動せず、1つのセル列において列幅が異なって設定される。
また、スペース行/列設定モードの状態でボーダーにおいて縦枠線をマウスでクリックすることにより、当該縦枠線の両側のセル列の間に表計算に関与しないスペース列が配置される。そして、横枠線をドラッグすることにより移動させても、このスペース列を介しては横枠線は移動せず、1つのセル行行高さが異なって設定される。
【0011】
(2)実施形態の詳細
図1は、本発明の表計算処理装置の一実施形態であり、本発明の表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の一実施形態の該プログラムが読み取られたコンピュータの構成を表したブロック図である。
この図1に示されるように、表計算処理装置(コンピュータ)は、装置全体を制御するための制御部11を備えている。この制御部11には、データバス等のバスライン21を介して、入力装置としてのキーボード12やマウス13、表示装置14、印刷装置15、記憶装置16、記憶媒体駆動装置17、通信制御装置18、および、入出力I/F19、および、文字認識装置20が接続されている。
制御部11は、CPU111、ROM112、RAM113を備えている。
ROM112は、CPU111が各種制御や演算を行うための各種プログラムやデータが予め格納されたリードオンリーメモリである。
【0012】
RAM113は、CPU111にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。このRAM113には、本実施形態による表計算処理を行うためのエリアとして、各セル列A,B,C,…,IU,IVの幅を格納するセル幅格納エリア1131、各セル行1,2,3,…999の高さを格納するセル高さ格納エリア1132、キーボード12による入力等から取得したり表計算処理により取得した文字列や数式、数値等を各セルに対応させて格納するデータ格納エリア1141、スペース行位置格納エリア1151、スペース行高さ格納エリア1152、スペース列位置格納エリア1153、スペース列幅格納エリア1154、その他の各種エリアが確保されるようになっている。
【0013】
図2は、本実施形態においてセル幅格納エリアに格納されるセル幅データの内容を表した説明図である。
セル幅格納エリア1131には、図2に示されるように、各ワークシート毎に、各セル列A,B,C,…におけるセル幅が5つの値で格納される。この値は、4つのスペース行Sg1〜Sg4を介して変化する各セル列毎のセル幅を、ワークシートの1行目側から順番に表している。例えば、図2に示されるシート1のA列では1行目から最下行まで120ドットとなっており、B列では、1行目から最初のスペース行Sg1まではセル幅が168、このスペース行Sg1と次のスペース行Sg2との間ではセル幅が72、Sg2とSg3との間、Sg3とSg4との間、Sg4から最下行まではセル幅が120となっている。
【0014】
ここに格納される各セル列の幅の値は、ドット単位やピクセル単位等の表示画面を基準とした単位、文字の半角単位又は全角単位等の入力文字や記号を基準とした単位、mm単位やインチ単位等の長さを基準とした単位等とすることができ、本実施形態では、ドット単位で表されている。
また、本実施形態においては、このセル幅格納エリア1131の数値は各セル列全てにおいて、(A;120,120,120,120,120)、(B;120,120,120,120,120)、…というように、初期値が120ドットに設定されている。
【0015】
図3は、本実施形態においてセル高さ格納エリアに格納されるセル高さデータの内容を表した説明図である。
セル高さ格納エリア1132には、図3に示されるように、各ワークシート毎に、各セル行1,2,3,…999におけるセル高さが5つの値で格納される。この値は、4つのスペース列Sr1〜Sr4を介して変化する各セル行毎のセル高さを、ワークシートのA列目側から順番に表している。例えば、図3に示されるシート1の第1行では、A列から最初のスペース列Sr1まではセル高さが24、スペース列Sr1からスペース列Sr2までは36、Sr2から最右行まででは24となっている。
【0016】
ここに格納される値は、ドット単位やピクセル単位等の表示画面を基準とした単位、文字の全角単位等の入力文字や記号を基準とした単位、mm単位やインチ単位等の長さを基準とした単位等とすることができ、本実施形態においてはドット単位で表されている。
また、本実施形態においては、このセル高さ格納エリア1132の数値は各セル行全てにおいて(1;24,24,24,24,24)、(2;24,24,24,24,24,)というように、初期値が24ドットに設定されている。
【0017】
図4は、本実施形態においてスペース行位置格納エリア1151に格納されるスペース行位置データの内容を表した説明図である。
スペース行位置格納エリア1151には、図6に示されるように、互いに隣接するセル行の組が、(シート1;5−6,10−11,38−39,112−156)、(シート2;8−9,25−26)というように、各ワークシート毎に0〜4組ずつ格納される。そして、表計算処理に関与しないスペース行が、これらのセル行の組の間に配置される。例えば、図4に示すシート1では、5行と6行の間、10行と11行の間、38行と39行の間、及び112行と156行の間に、それぞれスペース行Sg1,Sg2,Sg3,Sg4が配置され、ワークシート2では、8行と9行の間、25行と26行の間にスペース行Sg1,Sg2が配置される。また、ワークシート3では、スペース行は配置されない。
本実施形態においては、このスペース行位置格納エリア1151には、初期状態ではセル行の組はいずれのワークシートにおいても0組となっている。
【0018】
図5は、本実施形態においてスペース行高さ格納エリアに格納されるスペース行高さデータの内容を表した説明図である。
スペース行高さ格納エリア1152には、図5に示されるように、スペース行の高さが、各ワークシートについて0〜4つ格納される。この各ワークシートについてのスペース行の高さは、上述のスペース行位置格納エリア1151(図4)に格納された各ワークシートについてのスペース行と対応している。従って、図4と図5とから、シート1においては、5行と6行の間に高さ24のスペース行Sg1が配置され、11行と12行の間には高さ36のスペース行Sg2が配置され、38行と39行の間、112行と113行との間には、それぞれ高さ24のスペース行Sr3,Sr4が配置されることになる。
【0019】
尚、このスペース行の高さの値は、ドット単位やピクセル単位等の表示画面を基準とした単位、文字の全角単位等の入力文字や記号を基準とした単位、mm単位やインチ単位等の長さを基準とした単位等で表される。またこのスペース行高さの値が0であれば、表示装置にはスペース行は実質的に表示されず、データを入力可能な通常のセル行どうしが隣接して表示される。
また、セル行1〜999とスペース行Sr1,Sr2,…の高さは、各列において、合計がいずれもシート全体の高さである24072以下となるような範囲でのみ設定できるようになっている。
【0020】
図6は、本実施形態においてスペース列位置格納エリアに格納されるスペース列位置データの内容を表した説明図である。
スペース列位置格納エリア1153には、図4に示されるように、互いに隣接するセル列の組が、(シート1;D−E,J−K,AY−AZ,BD−BE)、(シート2;E−F,CA−CB)というように、各ワークシート毎に0〜4組格納される。そして、表計算処理に関与しないスペース列は、これらのセル列の組の間に配置される。例えば、図6に示すシート1では、E列とF列の間、J列とK列の間、AY列とAZ列の間、及びBD列とBE列の間に、それぞれスペース列Sr1,Sr2,Sr3,Sr4が配置され、シート2では、P列とQ列の間のみにスペース列(スペース列Sr1)が配置される。
本実施形態においては、このスペース列位置格納エリア1153には、初期状態ではセル列の組はいずれのワークシートにおいても0組となっている。
【0021】
図7は、本実施形態においてスペース列幅格納エリアに格納されるスペース列幅データの内容を表した説明図である。
スペース列幅格納エリア1154には、図7に示されるように、スペース列の幅が、各ワークシートについて0〜4つ格納される。この各ワークシートについてのスペース列の幅は、上述のスペース幅位置格納エリア1153(図6)に格納された各ワークシートについてのスペース列と対応している。従って、図6と図7とから、シート1においてはD列とE列との間に幅80のスペース列Sr1が配置され、J列とK列の間、AY列とAZ列の間、及びBD列とBE列の間には幅120のスペース列Sr2,Sr3,Sr4が配置されることになる。
【0022】
尚、このスペース列の幅の値は、ドット単位やピクセル単位等の表示画面を基準とした単位、文字の全角単位等の入力文字や記号を基準とした単位、mm単位やインチ単位等の長さを基準とした単位等で表される。またこのスペース列の幅の値が0であれば、表示装置にはスペース列は実質的には表示されず、データを入力可能な通常のセル列どうしが隣接して表示される。
また、セル列A〜IVとスペース列Sr1,Sr2,…の幅は、各行において、合計がいずれもシート全体の幅である31200以下となるような範囲でのみ設定できるようになっている。
【0023】
キーボード12は、かな文字を入力するためのかなキーやテンキー、各種機能を実行するための機能キー、カーソルキー、等の各種キーが配置されており、このキーボードからの入力により表計算処理に用いる文字列、数値数式等のデータを取得するようになっている。
マウス13は、ポインティングデバイスであり、操作者が表示装置14に表示されたキーやアイコン等のクリックすることで、対応する関数やセルが指定される入力装置である。
【0024】
表示装置14は、例えばCRTや液晶ディスプレイ等が使用される。この表示装置14には、縦枠線及び横枠線によってセルに区画されたワークシートや、キーボード12又はマウス13から取得した文字列、数値等のデータ、及びこれらのデータをもとに行われた表計算処理の結果が表示される。
印刷装置15は、表示装置14に表示されたワークシートをもとに作成された表等の印刷を行うためのものである。この印刷装置15としては、レーザプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、ページプリンタ、感熱式プリンタ、熱転写式プリンタ、等の各種印刷装置が使用される。
【0025】
記憶装置16は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータ等の各種情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。この記憶装置16に使用される記憶媒体としては、主としてハードディスクが使用されるが、後述の記憶媒体駆動装置17で使用される各種記憶媒体のうちの読み書き可能な記憶媒体を使用するようにしてもよい。
記憶装置16は、仮名漢字変換辞書161、プログラム格納部162、ワークシート上に作成される複数種類の所定の表の書式(表中における罫線種、網掛け等の修飾、等の設定)を格納する表書式格納部163、図示しないその他の格納部(例えば、この記憶装置16内に格納されているプログラムやデータ等をバックアップするための格納部)等を有している。
【0026】
プログラム格納部162には、本実施形態における表計算処理を行うためのプログラムとしての、縦枠線及び横枠線によってセルに区画されたワークシートのセルに対応してキーボード12やマウス13等の入力装置や記憶装置16、記憶媒体駆動装置17、通信制御装置18等からデータを取得するデータ取得プログラム、取得したデータに基づいて表計算処理を行う表計算プログラム、ワークシートとそのセル内に対応するデータとを表示するワークシート表示プログラム、縦枠線及び横枠線の位置を設定する枠線位置設定プログラム、表計算処理に関与しないスペース行又はスペース列を介在設定することにより、ワークシートを隣接する複数のセルどうしにより形成されるセル群に区分するとともにこの区分それぞれで識別可能にするスペース設定プログラム、区分間においてその位置が異なって設定されている縦枠線及び横枠線どうしを連結する連結線表示プログラムの他、仮名漢字変換辞書161を使用して入力された仮名文字列を漢字混り文に変換する仮名漢字変換プログラム、データ及び計算処理により取得された計算結果に基づいてグラフを作成するグラフ化プログラム、等の、各種プログラムが格納されている。
【0027】
記憶媒体駆動装置17は、CPU111が外部の記憶媒体からコンピュータプログラムや表データを含むデータ等を読み込むための駆動装置である。記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラムには、本実施形態の表計算処理装置により実行される各種処理のためのプログラム、および、そこで使用される辞書、データ等も含まれる。
ここで、記憶媒体とは、コンピュータプログラムやデータ等が記憶される記憶媒体をいい、具体的には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、メモリチップやICカード等の半導体記憶媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープ等の用紙(および、用紙に相当する機能を持った媒体)を用いた記憶媒体、その他各種方法でコンピュータプログラム等が記憶される記憶媒体が含まれる。本実施形態の表計算処理装置において使用される記憶媒体としては、主として、CD−ROMやフロッピーディスクが使用される。
記憶媒体駆動装置17は、これらの各種記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、フロッピーディスクのような書き込み可能な記憶媒体に対してRAM113や記憶装置16に格納されているデータ等を書き込むことが可能である。
【0028】
本実施形態の表計算処理装置では、制御部11のCPU111が、記憶媒体駆動装置17にセットされた外部の記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで、記憶装置16の各部に格納(インストール)する。そして、本実施形態による表計算処理等の各種処理を実行する場合、記憶装置16から該当プログラムをRAM113に読み込み、実行するようになっている。
但し、記憶装置16からではなく、記憶媒体駆動装置17により外部の記憶媒体から直接RAM113に読み込んで実行することも可能である。また、表計算処理装置によっては、本実施形態の表計算処理を行うための各種プログラム等を予めROM112に記憶しておき、これをCPU111が実行するようにしてもよい。
【0029】
通信制御装置18は、他のパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等との間で各種データの送受信を行うことができるようになっている。
入出力I/F19は、音声や音楽等の出力を行うスピーカ等の各種機器を接続するためのインターフェースである。
文字認識装置20は、用紙等に記載された文字をテキスト形式やHTML等の各種形式で認識する装置であり、イメージスキャナや文字認識プログラム等で構成されている。
【0030】
本実施形態では、キーボード12から入力したデータ(RAM113の所定格納エリアに格納)の他、外部で作成して所定の記憶媒体に格納したデータで記憶媒体駆動装置17から読み込んだデータ、予めデータベースに格納されているデータ、通信制御装置18からダウンロードしたデータ、等の各種データを表計算処理の対象データとして取得する(データ取得手段)ことが可能である。
【0031】
次に、上述のような構成の表計算処理装置の動作であって、本発明の表計算処理方法の一実施形態について図8〜図14を参照して説明する。
【0032】
図8は、本実施形態による表計算処理の動作を表すフローチャートである。
表計算処理装置では、図8に示されるように、表計算処理が開始されるとまず、CPU111は、操作者からの入力等により、新規のワークシート、又はRAM113、記憶装置16、記憶媒体駆動装置17から読み出し可能に保存されているワークシートのうちのいずれかについての指定を取得する。そして、保存されているワークシートが指定された場合には、指定されたワークシートのデータに基づいてRAM113のセル幅格納エリア1131、セル高さ格納エリア1132、データ格納エリア1141、スペース行位置格納エリア1151、スペース行高さ格納エリア1152、スペース列位置格納エリア1153、スペース列幅格納エリア1154の値をそれぞれ書き換える。
次に、RAM113の上述の各エリアのデータに基づいて、表示装置14にワークシートを表示させる(ステップ11)。尚、新規のワークシートが指定された場合には、RAM113の上述の各エリアの値は初期値のままとなり、この初期値に基づいたワークシートが表示される。
【0033】
図9は、本実施形態において、表計算処理開始時に表示装置にワークシートを表示した状態の一例を表す図である。
この図9に示されるように、本実施形態においては、ワークシート50は、上縁が、列番号(A,B,C,…)を表示する第1のボーダー51となっており、左縁は、行番号(1,2,3,…)を表示する第2のボーダー52となっている。
また、本実施形態においては、表示装置14には、ワークシート50の上方に、データの入力対象となっているセル(アクティブセル)の位置を列番号と行番号による座標で表すアクティブセル座標表示53と、アクティブセルに入力するデータを表示する入力ライン54とが表示されている。
【0034】
表示装置14に新規のワークシートまたは既存のワークシートを表示した後、CPU11は、新規のスペース行又はスペース列の位置の指定の有無を調べる(ステップ13)。スペース行の位置又はスペース列の位置の指定は、操作者により、スペース行を挿入する位置の横枠線55やスペース列を挿入する位置の縦枠線56(例えば、スペース行を5行と6行の間に挿入したい場合には、これらの行の間の横枠線55)を指定することにより行われる。
【0035】
図10は、表示装置に表示されたワークシートにおいてスペース行の位置を指定している状態を表す図である。
本実施形態においては、ワークシート上でマウスを右クリックするとスペース行/列設定モードとなり、図10に示すように、ポインタ57のマークが変わる。そしてこのスペース行/列設定モードにおいて、横枠線55や縦枠線56をポイントしマウスをクリックすることによりスペース行やスペース列の位置が指定され、この横枠線55や縦枠線56の位置にスペース行またはスペース列が配置されるようになっている。
【0036】
新規なスペース行やスペース列の位置の指定が無かった場合(ステップ13;N)には、そのままステップ21へ移行する。
新規にスペース行やスペース列の位置が指定された場合(ステップ13;Y)には、CPU11は、指定されたスペース行やスペース列の位置からスペース行位置データ又はスペース列位置データを取得し、これらのデータをそれぞれ、RAM113のスペース行位置格納エリア1151及びスペース列位置格納エリア1153に格納する(ステップ15)。
このとき、スペース行位置格納エリア1151及びスペース列位置格納エリア1153のデータが既に4つずつ格納されている場合には、最も古いデータを廃棄して取得したデータを格納する。また、スペース行位置は、スペース行位置格納エリア1151のSr1〜Sr4に、ワークシートの行の順番に従って格納し、スペース列位置は、スペース列位置格納エリア1153のSg1〜Sg4に、ワークシートの列の順番に従って格納する。
【0037】
更に、CPU11は、スペース行高さ格納エリア1152及びスペース列幅格納エリア1154に、新規に取得したスペース行の行高さやスペース列の列幅をを初期値で格納し、スペース行位置格納エリア1151とスペース行高さ格納エリア1152のスペース行、及びスペース列位置格納エリア1153とスペース列幅格納エリア1154のスペース列とを対応させる。
また、CPU11は、スペース行やスペース列が新たに配置された場合には、これに伴ってセル幅格納エリア1131やセル高さ格納エリア1132のデータを追加する。即ち、新規にスペース列が配置された場合には、セル幅格納エリア1131のデータを1つ増やし、新規にスペース行が配置された場合には、セル高さ格納エリア1132のデータを1つ増やす。
【0038】
尚、指定されたスペース行位置またはスペース列位置をクリックすることにより、このスペース行位置又はスペース列位置の指定が取り消されるようになっており、位置の指定の取り消しがあった場合には、CPU11は、RAM113のスペース行位置格納エリア1151及びスペース列位置格納エリア1153に格納されている該当するデータ、及び、スペース行スペース行高さ格納エリア1152及びスペース列幅格納エリア1154のデータを廃棄し、残りのデータを行又は列の順に並べ直して再格納する。
【0039】
続いて、CPU111は、再び、新規のスペース行又はスペース列の位置の指定の有無を調べ(ステップ17)、新たな位置の指定が有った場合(ステップ17;Y)には再びステップ15に戻る。新たな位置の指定が無い場合(ステップ17;N)には、スペース行位置格納エリア1151及びスペース列位置格納エリア1153に格納されているスペース行位置及びスペース列位置と、スペース行高さ格納エリア1152及びスペース列幅格納エリア1154をもとに、スペース行やスペース列を配置したワークシート50を表示する(ステップ19)。
【0040】
図11は、スペース行位置及びスペース列位置指定後に表示されるワークシートの一例を表す図である。
この図11に示されるように、スペース行やスペース列の位置が新規に指定された後は、ワークシート50に、指定された位置に新たにスペース行やスペース列が配置され、この新たなスペース行以降のセル行は最終セル行側(図11中下側)へ移動し、新たなスペース列以降のセル列は最終セル列側(図11中右側)へ移動して表示される。
このときのスペース行の行高さやスペース列の列幅は、スペース行高さ格納エリア1152及びスペース列幅格納エリア1154に格納されている値に設定される。従って、最初に新規のワークシートが選択された場合には、全てのスペース行及びスペース列が初期値に基づいた行高さ及び列幅で表示され、ワークシートが記録媒体等から読み込んだものである場合には、新規に指定されたスペース行やスペース列については初期値の行高さや列幅で表示され、読み込まれたワークシートに予め配置されていたスペース行やスペース列については、読み込まれた行高さやスペース列で表示される。スペース行やスペース列は、データが入力可能なセル行及びセル列とは背景色が異なって表示される。
【0041】
更に、CPU111は、図11に示されるように、スペース列に、このスペース列を介して対応する横枠線55どうしを結ぶ横連結線58を表示し、スペース行に、このスペース行を介して対応する縦枠線56どうしを結ぶ縦連結線59を表示する。
横連結線58は、スペース列を区画する縦枠線56と、同一のセル行を形成しスペース列を介して対応する各横枠線55との交差する位置を検出し、この交差位置どうしを連結することにより表示される。
縦連結線59は、スペース行を区画する横枠線55と、同一のセル列を形成しスペース行を介して対応する各縦枠線56との交差する位置を検出し、この交差位置どうしを連結することにより表示される。
【0042】
次にCPU111は、横枠線55及び縦枠線56の位置の変更の有無を調べる(ステップ21)。
横枠線55及び縦枠線56の位置の変更は、操作者により、横枠線55や縦枠線56をマウスによりドラッグすることにより行われる。
【0043】
図12は、ワークシートにおいてセル列の列幅を変更している状態を表す図である。
本実施形態においては、図12に示されるように、操作者が横枠線55や縦枠線56を第1のボーダー51や第2のボーダー52以外の場所においてマウスでポイントするとポインタ57のデザインが変わるようになっている。そしてこの状態で、横枠線55を上下に、または縦枠線56を左右に、ドラッグして所望の位置まで移動させることにより、移動される横枠線55や縦枠線56とそれらの変更後の位置が取得されるようになっている。
【0044】
このとき、縦枠線56はスペース行Sg1,Sg2,…を超えては移動せず、横枠線55はスペース列Sr1,Sr2,…を超えては移動しないようになっている。すなわち、ポインタ57による縦線枠56の指定は、ポインタ57を含むスペース行SgnとSgn+1との間、又は第1のボーダー51とスペース行Sg1との間のみが有効であり、この間の縦枠線56のみが左右方向にドラッグされた位置まで移動するようになっている。同様にポインタ57による横枠線55の指定は、ポインタ57を含むスペース列SrmとSrm+1との間、又は第2のボーダー52とスペース列Sr1との間のみが有効であり、この間の横枠線55のみが上下方向にドラッグされた位置まで移動するようになっている。
例えば図12に示すように、スペース行Sg1よりも上方において縦枠線56を右方向に移動すると、ポインタ57を含むスペース行Sg1よりも上方のみで縦枠線56が移動され、スペース行Sg1よりも下方では縦枠線56は移動されない。
なお、第1のボーダー51とスペース行Sg1との間の縦線枠56、又は第2のボーダー52とスペース列Sr1との間の横線枠55がマウスで指定されてドラッグされると、第1のボーダー51の列番号(A,B,…)の区切り位置、又は第2のボーダー52の行番号(1,2,…)の区切り位置も、縦線枠56の移動又は横線枠の移動に伴って移動する。
【0045】
横枠線55及び縦枠線56のいずれも位置が変更されなかった場合(ステップ21;N)には、そのままステップ31へ移行する。
横枠線55又は縦枠線56が移動された場合(ステップ21;Y)には、CPU11は、取得した横枠線55又は縦枠線56の変更後の位置から、変更されたセル列の幅データ、又はセル行の行高さデータ、スペース行の行高さデータ、スペース列の列幅データのいずれかを取得し、RAM113のセル幅格納エリア1131、セル高さ格納エリア1132、スペース行高さ格納エリア1152、スペース列幅格納エリア1154のうち該当データを書き換える(ステップ23)。
尚、横枠線55の移動は、その横枠線55により区画されかつその横枠線55の上方に配置されているセル行又はスペース行の高さのみが変更される。また、同様に、縦枠線56の移動は、その縦枠線56により区画されかつその縦枠線56の向かって左方に配置されているセル列又はスペース列の幅のみが変更される。
【0046】
続いて、CPU11は、再び、横枠線55や縦枠線56の位置の変更の有無を調べ(ステップ25)、位置の変更が有った場合(ステップ25;Y)には再びステップ23に戻る。横枠線55や縦枠線56の位置の変更が無い場合(ステップ25;N)には、セル幅格納エリア1131、セル高さ格納エリア1132、スペース行高さ格納エリア1152、スペース列幅格納エリア1154に格納されているセル列の列幅、セル行の行高さ、スペース行高さ、スペース列幅に基づいて、ワークシートを再表示する(ステップ27)。
【0047】
図13は、横枠線及び縦枠線の位置変更後に再表示されるワークシートの一例を表す図である。
この図13に示されるように、横枠線55や縦枠線56の位置変更後のワークシート50においては、縦連結線59及び横連結線58も、横枠線55や縦枠線56の位置に合わせて変更して表示される。
【0048】
尚、スペース行の高さが0に設定されているとこのスペース行は実質的に表示されないため、縦枠線がここで切れているように表示される。また、スペース列の幅が0に設定されているとこのスペース列は実質的に表示されないため、横枠線がここで切れているように表示される。
【0049】
以降、従来の表計算装置及び表計算処理方法と同様に、操作者のキーボードからの入力等によりデータを各セルに対応させて取得し(ステップ31)、必要に応じて表計算を行い、各データや計算結果を表示し(ステップ33)、本実施形態の表計算処理を終了する。尚、取得データは、スペース行及びスペース列には割り当てられず、表示もされない。
【0050】
図14は、ワークシート上にデータを表示して表を作成した状態の一例を表す図である。
このワークシート50では、従来技術により作成されたワークシート150(図15)と同様の2つの表が表示されている。また、表中に表示されるデータも従来技術と同じである。しかし、本実施形態によるこのワークシート50においては、単価の欄として用いられるB列が、高額商品の表1に用いられる1行目から5行目では幅広に設定されており、低額商品の表2に用いられる6行目から10行目では幅狭に設定されている。また、仕入れ数量の欄として用いられるC列は、数量の少ない表1に用いられる1行目から5行目においては幅狭に設定されており、数量の多い表2に用いられる6行目から10行目においては幅広に設定されている。
このように、本実施形態では、1枚のワークシート50においても、データに合わせてセル列の幅やセル行の高さを異ならせて設定することができる。
【0051】
尚、本実施形態においては、従来技術と同様に、ワークシート50上に種々の線種の罫線を引いたり網掛けを行って表を編集して表示又は印刷したりすることもできる。また、縦連結線59及び横連結線58も罫線と同様に表示・印刷可能となっている。
【0052】
この様に、本実施形態では、セル行1,2,3,…どうしの間にスペース行Sg1,Sg2,…を挿入することにより、このスペース行Sg1,Sg2,…を介して、各セル列A,B,C,…を異なるセル幅で設定することができる。従って、本実施形態によると、入力されるデータの桁数や文字の大きさに合わせて、1つのセル列において異なるセル幅を設定することにより、表示に必要な幅の異なるデータを同じセル列に体裁よく表示させることが可能となる。
本実施形態では、セル列A,B,C,…どうしの間にスペース列Sr1,Sr2,…を挿入することにより、このスペース列Sr1,Sr2,…を介して、各セル行1,2,3,…を異なるセル高さで設定することができる。従って、本実施形態によると、入力されるデータの行数や文字の大きさに合わせて、1つのセル行において異なるセル高さを設定することができ、表示に必要な高さの異なるデータを同じセル行に体裁よく表示させることが可能となる。
【0053】
本実施形態によると、スペース列Sr1,Sr2,…やスペース行Sg1,Sg2,…は表計算処理に関与しないので、データ領域に変形が加わることがない。
【0054】
本実施形態によると、1つのワークシートにセル行1,2,3,…の高さやセル列A,B,C,…の幅を異なって設定することができるので、OLE機能を利用せずに、機器への負担や操作者の手間を少なく、データの行数や桁数、文字の大きさに合わせたセルを設定することができる。
【0055】
本実施形態によると、横連結線58により、同一のセル行を形成し且つスペース列を介して互いに対応する横枠線55を連結して表示するので、途中にスペース列が介在するセル行について、同一のセル行であることが容易に認識できる。また、縦連結線59により、同一のセル列を形成し且つスペース行を介して互いに対応する縦枠線56を連結して表示するので、途中にスペース行が介在するセル列についても、同一のセル列であることが容易に認識できる。
【0056】
尚、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態においては表計算処理装置としてコンピュータを用いているが、コンピュータに限定されるものではなく、表計算処理機能を有するワードプロセッサ等であってもよい。
上述の実施形態においては、スペース設定手段によりスペース行やスペース列を設定することによりセル群の区分を設定し且つそれぞれの区分を識別可能としているが、セル群の区分を設定する手法や各区分を識別可能に表示する手法はスペース列やスペース行を介在配置させるものに限られるものではない。例えば、図15に示されるように、区分の境界となる枠線56′や連結線58′、区分内の枠線を他の枠線と異なる色や模様太さ等において識別可能に表示する手法や、隣接する区分のセルどうしの背景色を変えて表示する手法を採用することもできる。
【0057】
上述の実施形態においては、横枠線55の指定によりスペース行の位置(セル群の区分)を取得しその横枠線55の両側のセル行間にスペース行を挿入し(スペース行挿入手段)、縦枠線56の指定によりスペース列の位置(セル群の区分)を取得しその縦枠線56の両側のセル列間にスペース列を挿入する(スペース列挿入手段)が、スペース行設定手段やスペース列設定手段によるスペース行やスペース列の設定はこれに限られるものでなく、例えば、セル行を指定することによりそのセル行が表計算に関与しないスペース行に変更され(スペース行変更手段)、セル列を指定することによりそのセル列が表計算に関与しないスペース列に変更される(スペース列変更手段)ようにしてもよい。この場合、第1のボーダー51に表示されるセル行の名称(アドレス)や第2のボーダーに表示されるセル列の名称(アドレス)はスペース行やスペース列の設けられた分ずれて設定されるのが好ましい。データ領域に変形が加わるのが回避できるからである。
【0058】
また、上述の実施形態では、スペース行やスペース列の位置はマウスによりポイントすることにより指定されるが、スペース行やスペース列の位置の取得手法は、これに限られるものでなく、例えば、キーボードから、間にスペース行やスペース列を設定するセル行の組やセル列の組を入力するようにしたり、スペース行に変更したいセル行やスペース列に変更したいセル列を入力する等としてもよい。
上述の実施形態では、セル列やスペース列の列幅、セル行やスペース行の行高さはマウスにより縦枠線又は横枠線をドラッグして移動することにより取得されるが、キーボード等からの数値の入力により取得するようにしてもよい。
【0059】
上述の実施形態では、スペース行やスペース列を設定し且つセル列及びスペース列の列幅やセル行及びスペース列の行高さを変更した後にデータを入力しているが、データ入力後にスペース行やスペース列を設定したり、セル列及びスペース列の列幅やセル行及びスペース列の行高さを変更することもできる。
上述の実施形態では、操作者からの位置の指定によりスペース行を配置するが、データ取得後、取得されたデータをもとに、スペース行を配置する位置を検出するスペース行位置検出手段を備え、このスペース行位置検出手段により検出された位置をもとにスペース行設定手段がスペース行を自動的に配置するようにしてもよい。
上述の実施形態では、操作者からの位置の指定によりスペース列を配置するが、データ取得後、取得されたデータをもとに、スペース列を配置する位置を検出するスペース列位置検出手段を備え、このスペース列位置検出手段により検出された位置をもとにスペース列設定手段がスペース列を自動的に配置するようにしてもよい。
スペース行の高さやスペース列の幅は、予め決められたそれぞれ1つの値でのみ設定されるようにしたり、予め決められた複数の所定値のうちから選択して設定するものとしてもよい。
上述の実施形態ではスペース列やスペース行を、それぞれ4つずつのみ設定可能としているが、これに限られるものではなく、ワークシート表示可能な範囲で数を特に制限せずに設定可能としてもよい。
【0060】
上述の実施形態においてはスペース列やスペース行において連結線(横連結線58、縦連結線59)を表示しているが、図15や図16に示されるように、スペース列やスペース行を設定しない場合においても、連結線58′を表示してもよい。尚、図15及び図16では、縦枠線の位置が異なる場合について例示したが、横枠線の位置が異なる場合についても同様の手法を採用することができる。縦連結線59や横連結線58の表示非表示を選択できる選択手段を設けてもよい。
【0061】
上述の実施形態では、操作者からの縦枠線位置の指定によりセル列の列幅を取得するが、データ取得後、1行目から最初のスペース行まで、各スペース行間、及び最後のスペース行から最終行のそれぞれについて取得されたデータをもとに適切な列幅を検出し、この列幅で縦枠線を配置する列幅適正化手段を備えることもできる。
上述の実施形態では、操作者からの横枠線位置の指定によりセル行の行高さを取得するが、データ取得後、A列から最初のスペース列まで、各スペース列間、及び最後のスペース列から最終列のそれぞれについて取得されたデータをもとに適切な行高さを検出し、この行高さで横枠線を配置する行高さ適正化手段を備えることもできる。
【0062】
上述の実施形態では、1つのワークシートにセル幅やセル高さの異なる複数の表を表示したが、1つの表においてセルの幅や高さを変えたものを作成することもできる。
上述の実施形態では、1つのセルの中に1行ずつデータを表示しているが、図17に示されるように、1つのセルに2行以上のデータを表示可能とすることもできる。そしてこのように1つのセルに複数行を表示する場合に特に行高さを変更可能であるという本発明が有用である。尚、1つのセルの2行以上のデータを表示可能とする場合、1行のデータを表示するセル、複数行のデータを表示するせるそれぞれにおいて、各行が均等に配置されるのが好ましい。
尚、上述の実施形態において説明した各装置、各部、各動作、各処理等に対しては、それらを含む上位概念としての各手段(〜手段)により、実施形態を構成することが可能である。
例えば、「スペース行及びスペース列の位置を取得する(ステップ13)」との記載に対して「スペース行位置取得手段」や「スペース列位置取得手段」を構成するようにしてもよく、また、「1行目から最初のスペース行まで、各スペース行間、及び最後のスペース行から最終行のそれぞれについて取得されたデータをもとに適切な列幅を検出し」との記載に対して「列幅検出手段」を構成してもよい。同様その他各種動作に対して「〜(動作)手段」等の上位概念で実施形態を構成するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1から請求項6に記載の発明に係る表計算処理装置によれば、区分設定手段によりワークシートを区分し、枠線位置設定手段により、各区分毎に異なる位置で枠線を設定するという簡易な操作及び処理により、同一のセル列やセル行において異なる幅や異なる高さのセルを設定し、表示に必要な幅や高さが異なるデータを、同じセル列、セル行に体裁よく表示させることが可能である。
【0064】
請求項1及び請求項6に記載の発明に係る表計算処理装置によれば、スペース設定手段により表計算処理に関与しないスペース列やスペース行を設定してワークシートを区分し、かつ区分を識別可能に表示することができる。
【0065】
請求項2、請求項3及び請求項5に記載の発明に係る表計算処理装置によれば、ワークシート表示手段により、ワークシートに設定された区分が識別可能に表示されるので、データの入力や作表、読み取りの操作を容易に行うことができる。
【0066】
請求項4に記載の発明に係る表計算処理装置によれば、ワークシート表示手段により、途中で位置が異なって設定されている縦枠線及び横枠線が連結線により連結されて表示されるので、データの入力や作表、読み取りの操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表計算処理装置の一実施形態であり、本発明の表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の一実施形態の該プログラムが読み取られたコンピュータの構成を表したブロック図である。
【図2】図1の実施形態においてセル幅格納エリアに格納されるセル幅データの内容を表した説明図である。
【図3】図1の実施形態においてセル高さ格納エリアに格納されるセル高さデータの内容を表した説明図である。
【図4】図1の実施形態においてスペース列位置格納エリアに格納されるスペース列位置データテーブルを概念的に表した説明図である。
【図5】図1の実施形態においてスペース列幅格納エリアに格納されるスペース幅位置データテーブルを概念的に表した説明図である。
【図6】図1の実施形態においてスペース行位置格納エリアに格納されるスペース行位置データテーブルを概念的に表した説明図である。
【図7】図1の実施形態においてスペース行高さ格納エリアに格納されるスペース行高さデータテーブルを概念的に表した説明図である。
【図8】図1の実施形態による表計算処理の動作を表すフローチャートである。
【図9】図1の実施形態において、表計算処理開始時に表示装置にワークシートを表示した状態の一例を表す図である。
【図10】図1の実施形態の表示装置に表示されたワークシートにおいて、スペース行の位置を指定している状態を表す図である。
【図11】図1の実施形態において、スペース行位置及びスペース列位置指定後に表示されるワークシートの一例を表す図である。
【図12】図1の実施形態の表示装置に表示されたワークシートにおいて、セル列の列幅を変更している状態を表す図である。
【図13】図1の実施形態において、横枠線及び縦枠線の位置変更後に再表示されるワークシートの一例を表す図である。
【図14】図1の実施形態において、ワークシート上にデータを表示して表を作成した状態の一例を表す図である。
【図15】本発明の表計算処理装置及び本発明の表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の他の実施形態において表示されるワークシートを示す図である。
【図16】本発明の表計算処理装置及び本発明の表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の他の実施形態において表示されるワークシートを示す図である。
【図17】本発明の表計算処理装置及び本発明の表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の他の実施形態において表示されるワークシートを示す図である。
【図18】従来技術の表計算処理装置及び表計算処理プログラムが記憶された記憶媒体の外プログラムによる表計算処理において表示されるワークシート上に表を作成した状態の一例を表すものである。
【符号の説明】
11 制御部
112 ROM
113 RAM
1131 セル幅格納エリア
1132 セル高さ格納エリア
1141 データ格納エリア
1151 スペース行位置格納エリア
1152 スペース行高さ格納エリア
1153 スペース列位置格納エリア
1154 スペース列幅格納エリア
12 キーボード
13 マウス
14 表示装置
15 印刷装置
16 記憶装置
161 仮名漢字変換辞書
162 プログラム格納部
163 表書式格納部

Claims (6)

  1. 縦及び横の枠線によってセルに区画されたワークシートの前記セルに対応してデータを取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段により取得した前記データに基づいて表計算処理を行う表計算手段と、
    前記ワークシートを表示すると共に、表示したワークシートのセル内に前記データ取得手段で取得したデータ又は前記表計算手段で表計算処理後のデータを表示するワークシート表示手段と、
    前記枠線の位置を設定する枠線位置設定手段と、
    区分間に表計算処理に関与しないスペース行又はスペース列を設定することで、前記ワークシートを、隣接する複数の前記セルどうしにより形成されるセル群に区分する区分設定手段とを具備し、
    前記枠線位置設定手段は、前記区分設定手段により区分された複数の区分に亘る前記枠線を、異なる区分に対して異なる位置に設定可能であることを特徴とする表計算処理装置。
  2. 前記ワークシート表示手段は、前記区分設定手段により区分された前記区分が識別可能なように前記ワークシートを表示することを特徴とする請求項1に記載の表計算処理装置。
  3. 前記ワークシート表示手段は、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線に対し、各区分における枠線の対応が確認可能なように前記ワークシートを表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表計算処理装置。
  4. 縦及び横の枠線によってセルに区画されたワークシートの前記セルに対応してデータを取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段により取得した前記データに基づいて表計算処理を行う表計算手段と、
    前記ワークシートを表示すると共に、表示したワークシートのセル内に前記データ取得手段で取得したデータ又は前記表計算手段で表計算処理後のデータを表示するワークシート表示手段と、
    前記枠線の位置を設定する枠線位置設定手段と、
    前記ワークシートを、隣接する複数の前記セルどうしにより形成されるセル群に区分する区分設定手段とを具備し、
    前記枠線位置設定手段は、前記区分設定手段により区分された複数の区分に亘る前記枠線を、異なる区分に対して異なる位置に設定可能であり、
    前記ワークシート表示手段は、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線どうしを連結する連結線を表示する連結線表示手段を備え、異なる区分に対して異なる位置に設定された枠線に対し、各区分における枠線の対応が確認可能なように前記ワークシートを表示することを特徴とする表計算処理装置。
  5. 前記ワークシート表示手段は、前記区分設定手段により区分された前記区分が識別可能なように前記ワークシートを表示することを特徴とする請求項4に記載の表計算処理装置。
  6. 前記区分設定手段は、前記区分間に表計算処理に関与しないスペース行又はスペース列を設定することで前記ワークシートを区分することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の表計算処理装置。
JP03684399A 1999-02-16 1999-02-16 表計算処理装置 Expired - Lifetime JP3860354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03684399A JP3860354B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 表計算処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03684399A JP3860354B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 表計算処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000235606A JP2000235606A (ja) 2000-08-29
JP3860354B2 true JP3860354B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=12481053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03684399A Expired - Lifetime JP3860354B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 表計算処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3860354B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000235606A (ja) 2000-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7468805B2 (en) Selective preview and proofing of documents or layouts containing variable data
US7554689B2 (en) Document layout method
US20050094207A1 (en) User interface for creation and editing of variable data documents
JP3292247B2 (ja) デスクトップ文書作成システム
US20020184261A1 (en) Process of inputting and outputting a display table derived from a worksheet and data storage media programmed to perform the same
JP3860354B2 (ja) 表計算処理装置
JPH06110995A (ja) ワードイメージの再配置によりテキストの特性を自動的に変更する方法
JP4719819B1 (ja) 帳票自動レイアウトシステム
JP7310864B2 (ja) 印刷データ編集方法及び印刷データ編集プログラム
JP7469792B2 (ja) 印刷システム
JP3817871B2 (ja) 文書処理装置およびそのプログラム記録媒体
JP4062332B2 (ja) 罫線の処理方法およびその装置
JP2022085608A (ja) 情報処理装置、プログラム、情報処理方法および情報処理システム
JPH11184949A (ja) 帳票処理装置及び記憶媒体
JPH087012A (ja) データの出力様式編集方法および装置
JPH01230165A (ja) データ入力装置
LoCascio Using Adobe InDesign CS5
Harvey AARP Excel 2010 For Dummies
JP3139955B2 (ja) 情報処理方法とその装置
McFedries Simply Excel 2010
Schmidt et al. Introduction to Spreadsheets: Calculations and Charts
Wilson et al. Computer-Aided Graphics and Desk Top Publishing
JPH08314925A (ja) レイアウト修正装置
JPS63210887A (ja) ワ−ドプロセツサ
JPH08315164A (ja) レイアウト修正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 6