JP3860139B2 - 蒸気洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気洗浄装置に関し、さらに詳細には、例えば、半導体基板、液晶基板、PDP基板、EL基板などの電子部品や機械加工部品、精密部品などを洗浄する際に用いて好適な蒸気洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ボイラー型の蒸気発生部で発生した蒸気を半導体基板、液晶基板、PDP基板、EL基板などの電子部品や機械加工部品、精密部品などの被洗浄物に対して噴射して、当該被洗浄物を洗浄する蒸気洗浄装置が知られている。
【0003】
【特許文献】
特開2002−143787号公報
図1には、こうした従来の蒸気洗浄装置の概念構成一部断面説明図が示されており、蒸気洗浄装置100は、内部に液体102を充填した圧力タンク式のボイラー型の蒸気発生部104と、蒸気発生部104内において液体102を加熱して蒸気化するためのヒーター106と、ヒーター106へ電力を供給するための電源108と、蒸気発生部104とノズル112(後述する。)との間に配置されて一方の端部110aが蒸気発生部104の内部に位置して蒸気発生部104内の蒸気を蒸気発生部104の外部に位置する他方の端部110bへ導く蒸気移送パイプ110と、蒸気移送パイプ110の端部110bに取り付けられたノズル112とを有して構成されている。
【0004】
なお、符号114はノズル112の吐出口112aに対向して配置された被洗浄物を示し、符号116はノズル112の吐出口112aから噴射された蒸気流を示している。
【0005】
以上の構成において、電源108によりヒーター106へ電力を供給してヒーター106を加熱すると、蒸気発生部104内の液体102が沸騰して液体102が蒸気化され、蒸気発生部104内に蒸気が発生される。
【0006】
こうして蒸気発生部104内に発生した蒸気は、蒸気移送パイプ110を介してノズル112へ導かれ、ノズル112の吐出口112aから被洗浄物114に対して蒸気流116として噴射され、これにより被洗浄物114の洗浄が行われる。
【0007】
しかしながら、上記したような従来の蒸気洗浄装置においては、蒸気を発生するために圧力タンク式のボイラー型の蒸気発生部を備えているため、装置全体の構成が大型化せざるを得ないという問題点があった。
【0008】
また、圧力タンク式のボイラー型の蒸気発生部に充填された液体を蒸気化するヒーターも大型化せざるを得ず、エネルギーを大量に消費することになっていたという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置全体の小型化を図るとともに、液体を効率よく蒸気化するようにしてエネルギー消費量を低減するようにした蒸気洗浄装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による蒸気洗浄装置は、加熱手段により加熱された金属などの熱伝導率が大きい材料よりなるブロックに形成された貫通孔内や、加熱手段により加熱された金属などの熱伝導率が大きい材料よりなるブロックに形成された貫通孔部位内に外周面を当接するようにして配置された金属などの熱伝導率が大きい材料よりなるパイプ内に、適宜に選択した各種の液体を連続的あるいは断続的に直接投入して、当該貫通孔内や当該パイプ内に投入された液体を瞬時に効率よく蒸気化して蒸気を発生するようにしたものであり、小型でエネルギー消費量の少ない蒸気洗浄装置を実現することができる。
【0011】
より詳細には、本発明による蒸気洗浄装置によれば、所望の洗浄の内容や被洗浄物などに応じて、加熱手段を用いて熱伝導によって加熱される領域における貫通孔の容量やパイプの容量、貫通孔やパイプに投入される液体の単位時間当たりの流量などを適宜に調整することにより、被洗浄物に対して所望の洗浄を行うために必要かつ十分な蒸気量を得るために最小限必要な量の液体のみを順次に蒸気化させることが可能となり、小型でエネルギー消費量の少ない蒸気洗浄装置が得られる。
【0012】
こうして発生した蒸気は、蒸気移送パイプを介してノズルへ導かれ、ノズルの吐出口から被洗浄物に対して噴射され、これにより被洗浄物の洗浄が行われる。
【0013】
ここで、加熱される金属などの熱伝導率が大きい材料よりなるブロックに形成された貫通孔部位内に外周面を当接するようにして配置された金属などの熱伝導率が大きい材料よりなるパイプ内に液体を直接に投入する場合、即ち、液体をブロックに直接に触れさせずにブロックに接触したパイプ内に液体を通す場合には、液体がブロックに触れることがないので、液体へのブロックからの異物の混入や金属の溶出を防ぐことができ、ブロックからの異物の混入や金属の溶出のない清浄な蒸気を発生させることができる。
【0014】
従って、上記したようにパイプ内に液体を直接に投入する場合には、体積の大きなブロックについては、液体への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずることなく、簡便かつ安価に製造することができる。一方、液体が投入されるパイプについては、液体への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずるようにして製造する必要があるが、パイプの体積はブロックよりも極めて小さいため、液体への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずるようにしてブロックを製造する場合と比較すると、その製造も簡易であり、また、安価に製造することができる。
【0015】
また、加熱手段による加熱温度を制御する温度制御手段を設けるようにすると、当該温度制御手段を用いて加熱手段による加熱温度を温度制御することにより、液体から発生させる蒸気の量や蒸気温度を制御することが可能となり、発生された蒸気が蒸気移送パイプを介してノズルへ導かれて当該ノズルの吐出口から蒸気流として被洗浄物に対して噴射される際に、当該蒸気流を構成する気体の量と液滴の量とを任意に制御することが可能になるので、被洗浄物に付着する異物やレジストなどの膜状のものも効率よく洗浄除去することができるようになる。
【0016】
なお、ノズルの吐出口から噴射される蒸気流を微視的に観察すると、発生された蒸気が移送中に液化して生成された液滴が存在するものであり、この点については、図4を参照しながら後に詳述する。
【0017】
また、液体を蒸気化する前あるいは液体を蒸気化した後に、適宜に選択した各種の気体を混合させるようにしてもよく、このように気体を混合させることによって、ノズルから吐出される蒸気流の速度、即ち、気体と液滴との飛翔速度を気体の圧力で加速させることが可能になり、より高い洗浄力を得ることができるようになる。
【0018】
また、ノズルとしては、先端部がラバール型に形成されたノズルを用いるようにしてもよい。こうした先端部がラバール型に形成されたノズルを用いた場合には、ノズルの先端部において蒸気が一旦圧縮された後に吐出口近傍で当該圧縮が開放されるので、ノズルの吐出口から噴射される蒸気流の速度は加速され、より高い洗浄力を得ることができるようになる。
【0019】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明は、蒸気を発生させてノズルまで移送し、上記ノズルの吐出口から蒸気流を噴射して被洗浄物を洗浄する蒸気洗浄装置において、熱伝導率が大きい材料よりなるとともに両端を外部と連通可能に形成された連通孔を有するブロックと、上記ブロックを加熱する加熱手段と、液体に0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与して、該0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与された液体を上記加熱手段により加熱された上記ブロックの上記連通孔内に投入するポンプと、上記ポンプにより上記連通孔内に投入される蒸気化する前の液体に気体を混合する混合手段と、上記加熱手段による上記連通孔内に投入された液体の蒸気化により発生された蒸気を蒸気流として噴射する吐出口を有するノズルとを有し、上記ポンプによって液体に0.3MPa〜1.0MPa圧力を付与することにより、上記ノズルから噴射される蒸気流の飛翔速度を該液体の圧力で加速するようにしたものである。
【0020】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、蒸気を発生させてノズルまで移送し、上記ノズルの吐出口から蒸気流を噴射して被洗浄物を洗浄する蒸気洗浄装置において、熱伝導率が大きい材料よりなるとともに両端を外部と連通可能に形成された連通孔を有するブロックと、上記連通孔内に熱伝導可能に配設された熱伝導率が大きい材料よりなるパイプと、上記ブロックを加熱する加熱手段と、液体に0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与して、該0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与された液体を上記加熱手段により加熱された上記ブロックの上記連通孔内に配設された上記パイプ内に投入するポンプと、上記ポンプにより上記パイプ内に投入される蒸気化する前の液体に気体を混合する混合手段と、上記加熱手段による上記パイプ内に投入された液体の蒸気化により発生された蒸気を蒸気流として噴射する吐出口を有するノズルとを有し、上記ポンプによって液体に0.3MPa〜1.0MPa圧力を付与することにより、上記ノズルから噴射される蒸気流の飛翔速度を該液体の圧力で加速するようにしたものである。
【0021】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、上記ブロックは、アルミニウム、ステンレス鋼、ガラス、ハステロイ、3フッ化エチレンまたは4フッ化エチレンのいずれかにより形成するようにしたものである。
【0022】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記パイプは、アルミニウム、ステンレス鋼、ガラス、ハステロイ、3フッ化エチレンまたは4フッ化エチレンのいずれかにより形成するようにしたものである。
【0023】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の発明において、上記加熱手段は、上記発生した蒸気がノズルから噴射される蒸気流の蒸気温度が100℃〜200℃となるように、上記ブロックを加熱するようにしたものである。
【0024】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記加熱手段の温度を可変制御する温度制御手段とを有するようにしたものである。
【0026】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の発明において、上記発生した蒸気が導入されるノズルは、吐出口側の先端部位がラバール型であるようにしたものである。
【0027】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記液体は、水、純水、超臨界水、アルコール、HF、アンモニア、過酸化水素水、レジスト剥離液、界面活性剤を含む洗浄剤、酢酸、HCL、硫酸、燐酸、オゾン水、水素水、電界イオン水、炭化水素系有機溶剤、水とアルコールとの混合液体、水とHFとの混合液体、水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とHFとの混合液体、オゾン水と酢酸との混合液体、オゾン水と界面活性剤を含む洗浄剤との混合液体、水とアンモニアと過酸化水素水との混合液体、水と超臨界水との混合液体または水素水とアンモニアとの混合液体のいずれかであるようにしたものである。
【0028】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の発明において、上記加熱手段は、ヒーターまたは高周波加熱手段であるようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による蒸気洗浄装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0032】
なお、本明細書における説明ならびに添付の図面において、それぞれ同一あるいは相当する構成や内容については、それぞれ同一の符号を用いて示すことにより、その構成ならびに作用に関する重複する説明は省略する。
【0033】
また、本発明による蒸気洗浄装置の実施の形態において用いられる被洗浄物は、上記した「従来の技術」の項において説明した被洗浄物114と同一のものでよいし、異なったものでもよいことは勿論である。
【0034】
図2乃至図3には本発明による蒸気洗浄装置の第1の実施の形態による概念構成説明図が示されており、より詳細には、図2は概略構成斜視説明図であり、図3は図2に示す構成の一部を示すA矢視概略透視説明図である。
【0035】
この蒸気洗浄装置10は、金属などの熱伝導率が大きい材料より形成された略長方体状のブロック12と、ブロック12の一方の端面12aに一方の開口部14aと他方の開口部14bとを位置させるようにしてブロック12内において略U字形状に屈曲形成された貫通孔14と、ブロック12に形成された凹所12b内においてブロック12と接触してブロック12との間で熱伝導可能に配設された加熱手段たるヒーター16と、ヒーター16の温度を制御する温度制御手段たる温度制御回路18と、貫通孔14の開口部14aへ液体を供給するための供給パイプ20と、供給パイプ20に連結されて適宜に選択された気体を供給パイプ20内に導入する第1気体導入パイプ22と、一方の端部110aが貫通孔14の開口部14bと連結されて貫通孔14内で発生した蒸気を貫通孔14の外部に位置する他方の端部110bへ導く蒸気移送パイプ110と、蒸気移送パイプ110の端部110bに取り付けられたノズル112と、ノズル112に連結されて適宜に選択された気体をノズル112内に導入する第2気体導入パイプ24とを有して構成されている。
【0036】
なお、符号108はヒーター16へ電力を供給するための電源を示し、符号114はノズル112の吐出口112aに対向して配置された被洗浄物を示し、符号116はノズル112の吐出口112aから噴射された蒸気流を示している。
【0037】
以上の構成において、電源108によりヒーター16へ電力を供給するとともに、温度制御回路18を用いてヒーター16を温度制御して、ヒーター16を所望の温度に加熱する。このヒーター16の加熱により、加熱されたヒーター16の温度が熱伝導によりブロック12を介して貫通孔14へ伝わり、貫通孔14が加熱される。
【0038】
ここで、供給パイプ20を介して開口部14aから液体102を貫通孔14内へ導入すると、加熱された貫通孔14内で液体102が沸騰して蒸気化され、貫通孔14内に蒸気が発生する。
【0039】
こうして貫通孔14内に発生した蒸気は、開口部14bから蒸気移送パイプ110を介してノズル112へ導かれ、蒸気流116としてノズル112の吐出口112aから被洗浄物114に対して噴射され、これにより被洗浄物114の洗浄が行われる。
【0040】
このように、蒸気洗浄装置10においては、貫通孔14内に液体102を直接に投入することにより、液体102を瞬時に効率よく蒸気化して蒸気を発生することができ、装置全体の小型化を図ることができるとともに、ヒーター16を加熱する際のエネルギー消費量も低減することが可能となる。
【0041】
即ち、所望の洗浄の内容(液体102の種類、蒸気流116の量あるいは蒸気温度などである。)や被洗浄物114の種類や大きさなどに応じて、ヒーター16の加熱温度、ヒーター16からの熱伝導によって加熱される領域における貫通孔14の容量、貫通孔14に投入される液体102の単位時間当たりの流量などを適宜に調整することにより、被洗浄物114に対して所望の洗浄を行うために必要かつ十分な蒸気量や蒸気温度を得るために最小限必要な量の液体102のみを蒸気化させることが可能となり、小型でエネルギー消費量の少ない蒸気洗浄装置10が得られる。
【0042】
このように、蒸気洗浄装置10によれば、従来の圧力タンク式のボイラー型の蒸気発生部とは異なり、容量の小さな貫通孔14を用いて貫通孔14に導入される少量の液体のみを加熱すればよいため、高い洗浄力を維持しながら装置全体の小型化と省エネルギー化とを図ることができる。
【0043】
また、第1気体導入パイプ22ならびに第2気体導入パイプ24のいずれか一方あるいは両方から気体を導入すると蒸気の圧力が高められ、洗浄用ノズルから吐出される蒸気流116の飛翔速度をより加速させることができ、より高い洗浄力を得ることができる。
【0044】
即ち、第1気体導入パイプ22を介して液体102が蒸気化する前に気体を液体102に導入したり、第2気体導入パイプ24を介して液体12が蒸気化した後に蒸気流116に気体を混合させたりすることにより、ノズル112から吐出される蒸気流116の飛翔速度を導入された気体の圧力で加速させることができ、より高い洗浄力を得ることができるようになる。
【0045】
なお、上記した蒸気洗浄装置10においては、ノズル112の構成については特に限定するものではなく、種々の構成を備えたノズルを用いることができるものであり、例えば、図4に示すように、先端部位112bがラバール型であるノズルを用いることができる。
【0046】
こうした先端部位112bがラバール型であるノズル112を用いると、蒸気移送パイプ110を介してノズル112に導入された蒸気は、先端部位112bを吐出口112a方向へ進むに従ってノズル112内の通路112cが狭くなるため圧縮され、その後に広がった通路112dを通過することにより圧力が開放され、蒸気の速度が加速される。
【0047】
従って、ラバール型であるノズル112を用いると、蒸気や液滴の速度を速めることができ、被洗浄物114に付着する異物などの除去効果を向上することができ、より高い洗浄力を得ることができるようになる。
【0048】
次に、図5を参照しながら、ノズル112の吐出口112aから外部へ噴射される蒸気流116について説明すると、このノズル112の吐出口112aから外部へ噴射される蒸気流116には、微視的には本来的な意味の蒸気である気体116aと、蒸気流116の気体116aが蒸気移送パイプ110やノズル112を移送中に液化して生成された液滴116bとが混合している。
【0049】
ここで、本願発明者の実験によると、被洗浄物114に付着した異物の除去は、主に蒸気流116中に存在する液滴116bの作用によるものであることが判明した。
【0050】
即ち、図6には、本願発明者による実験の結果が示されている。この本願発明者による実験は、被洗浄物114として縦300mm×横400mmの矩形状のガラス基板を用い、このガラス基板に直径約1μmの異物(異物としては、具体的にはポリスチレン製標準粒子を用いた。)を約100ヶ付着しておき、こうして異物を付着したガラス基板の洗浄前後における異物の付着状況を異物検出装置にて測定した。
【0051】
なお、実験に用いた蒸気洗浄装置10においては、アルミニウム製のブロック12を用い、貫通孔14は口径3mmであり全長(開口部14aから開口部14bまでの長さである。)1000mmとした。また、ヒーター16としては、ブロック12の凹所12b内に取り付け自在とされたカートリッジ式のヒーターを用い、その電気容量は2.6KWである。
【0052】
さらに、液体102としては純水を用い、液体102の単位時間当たりの流量は200cc/分であり、第1気体導入パイプ22から気体として空気を単位時間当たり200cc/分で供給し、第2気体導入パイプ24から気体として窒素を単位時間当たり200cc/分で供給した。
【0053】
また、ノズル112としては、パラメータとして圧縮部から先端の開放部までの長さが10mm〜50mm以内であり、先端部にストレート部分がありこれも長さが10mm〜50mm以内である条件を備えた先端部位112aがラバール型であるノズルを用い、蒸気移送パイプ110としては口径6mmであり全長1200mmである4フッ化エチレン製のパイプを用いた。
【0054】
上記した実験条件において、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116の蒸気温度を変化させて異物除去率を測定した。
【0055】
図5を参照しながら説明したように、液体102が加熱されることにより生成された蒸気がノズル112の吐出口112aに至る経路で部分的に液化して液滴116bとなるため、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116には液滴116bが存在する。
【0056】
この液滴116bの量と速度とが異物除去効果に大きく影響するものであり、液滴116bの量が多いほど異物除去効果は高くなり、また、液滴116bの速度が速いほど異物除去効果は高くなる。
【0057】
ここで、液滴116bの量が多くなれば気体116aの量が少なくなるため液滴116bの速度が低下することになり、一方、液滴116bの速度を速くするため気体116aの量を多くすれば液滴116bの量が減ることになる。
【0058】
即ち、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116を構成する気体116aの量と液滴116bの量との間には、被洗浄物114に付着した異物を除去するために好ましい条件がある。
【0059】
一方、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116を構成する気体116aの量と液滴116bの量とは、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116の蒸気温度に依存するものであるので、被洗浄物114の洗浄の際におけるノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116を構成する気体116aの量と液滴116bの量との最適な値は、ヒーター14の温度を温度制御回路18で制御して発生する蒸気流116の蒸気温度を制御することにより得られる。
【0060】
図6から、異物除去効率が高いときの蒸気温度は100℃〜200℃であり、蒸気温度が100℃〜200℃のときに、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116を構成する気体116aの量と液滴116bの量とが最適な値となることがわかる。即ち、蒸気温度が100℃より低い場合には、蒸気流16中の気体116aの量が減少し過ぎるとともに液滴116bの量が増加し過ぎることとなり、液滴116bを押し出す気体116aの量が少なくなって異物除去効果が低下することとなり、一方、蒸気温度が200℃より高い場合には、蒸気流16中の気体116aの量が増加し過ぎるとともに液滴116bの量が減少し過ぎることとなり、異物を除去する作用を行う液滴116bの量が少なくなって異物除去効果が低下することとなる。
【0061】
従って、温度制御回路18を用いてヒーター16の温度を監視して適正な値に制御することにより、液体102の種類や被洗浄体114に付着した異物の種類に応じて、被洗浄体114に付着した異物の除去に最も適した気体116aの量と液滴116bの量とを有するように、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116を構成する気体116aの量と液滴116bの量とを適宜に制御することができるようになる。
【0062】
次に、図7を参照しながら、本発明による蒸気洗浄装置の第2の実施の形態について説明する。
【0063】
即ち、図7は、本発明による蒸気洗浄装置の第2の実施の形態を示す図3に対応する概略透視説明図である。
【0064】
ここで、図2乃至図3には本発明による蒸気洗浄装置の第1の実施の形態と本発明による蒸気洗浄装置の第2の実施の形態とを比較すると、第2の実施の形態による洗浄装置50は、貫通孔14内に配設されたパイプ52を有し、このパイプ52内に液体102が導入されるようになされている点において、本発明による蒸気洗浄装置の第1の実施の形態の洗浄装置10と異なっている。
【0065】
パイプ52は金属などの熱伝導率が大きい材料より形成されており、その外周面を貫通孔14の壁面と接触して貫通孔14、即ち、ブロック12との間で熱伝導可能に配設されている。
【0066】
上記した蒸気洗浄装置50においても、熱伝導によりパイプ52が加熱され、パイプ52に導入された液体102が蒸気化されて蒸気が生成されることになり、ノズル112の吐出口112aから吐出される蒸気流116により被洗浄物114を洗浄することができる。
【0067】
ここで、洗浄装置50のように、ヒーター108と接触したブロック12に形成された貫通孔14内に外周面を当接するようにして配置されたパイプ52内に液体102を直接に投入する場合、即ち、液体102をブロック12に直接に触れさせずにブロック12に接触したパイプ52内に液体102を通す場合には、液体102がブロック12に触れることができないので、液体102へのブロック12からの異物の混入や金属の溶出を防ぐことができ、ブロック12からの異物の混入や金属の溶出のない清浄な蒸気を発生させることができる。
【0068】
従って、上記したようにパイプ52内に液体を直接に投入する場合には、体積の大きなブロック12については、液体102への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずることなく、簡便かつ安価に製造することができる。一方、液体102が投入されるパイプ52については、液体102への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずるようにして製造する必要があるが、パイプ52の体積はブロック12よりも極めて小さいため、液体102への異物の混入や金属の溶出を防ぐなどの措置を講ずるようにしてブロック12を製造する場合と比較すると、その製造も簡易であり、また、安価に製造することができる。
【0069】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(9)に説明するように適宜に変形してもよい。
【0070】
(1)上記した実施の形態においては、貫通孔14あるいはパイプ52に投入される液体102に気体を混合する混合手段として第1気体導入パイプ22を設けるとともに、貫通孔14内あるいはパイプ52内において液体102を蒸気化して発生した蒸気に気体を混合する混合手段として第2気体導入パイプ24を設けるようにしたが、こうした混合手段を設けなくてもよいことは勿論である。また、混合手段を設ける場合には、上記した実施の形態とは異なり、いずれか一方の混合手段のみを設けるようにしてもよい。
【0071】
(2)上記した実施の形態においては、ブロック12は略長方体状に形成したが、これに限られるものではないことは勿論であり、略立方体状やその他の多角体状や球面体状により形成するようにしてもよい。また、ブロック12は、中実であってもよいし、中空であってもよい。
【0072】
(3)上記した実施の形態においては、貫通孔14やパイプ52を略U字形に形成したが、これに限られるものではないことは勿論であり、略I字形状や略W字形状などの任意の形状を選択することができる。貫通孔14やパイプ52を略I字形状とした場合には、屈曲する箇所がないので蒸気をスムーズに移送することができ、また、貫通孔14やパイプ52を略W字形状とした場合には、液体102の接触面積が増加するのでより効率的に液体102を蒸気化することができる。
【0073】
(4)上記した実施の形態においては、液体102の種類についての詳細な説明は省略したが、液体102としては、例えば、水、純水、超臨界水、アルコール、HF、アンモニア、過酸化水素水、レジスト剥離液、界面活性剤を含む洗浄剤、酢酸、HCL、硫酸、燐酸、オゾン水、水素水、電界イオン水、炭化水素系有機溶剤などを単独で用いたり、これらを適宜に混合した混合液体を用いたりすることができる。なお、混合液体としては、例えば、水とアルコールとの混合液体、水とHFとの混合液体、水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とHFとの混合液体、オゾン水と酢酸との混合液体、オゾン水と界面活性剤を含む洗浄剤との混合液体、水とアンモニアと過酸化水素水との混合液体、水と超臨界水との混合液体、水素水とアンモニアとの混合液体などを用いることができる。
【0074】
ここで、こうした各種の液体の選択について説明すると、例えば、被洗浄物114に付着した異物および金属イオンを除去する場合には、液体102として、例えば、水とHFとの混合液体などを選択するようにすればよい。このように、液体102として水とHFとの混合液体などを選択した場合には、洗浄装置10、50における液体102と接触する部分、特に、パイプ52などには、使用する液体に対して腐食などの損傷を受けないような材料、例えば、3フッ化エチレンや4フッ化エチレンなどを用いるようにすればよい。
【0075】
また、例えば、被洗浄物114に付着した異物のみを除去する場合には、液体102として水や純水などを用いればよい。このように、液体102として水や純水などを選択した場合には、洗浄装置10、50における液体と接触する部分、特に、パイプ52などには、アルミニウム、ステンレス鋼やガラスなどを用いるようにすればよい。
【0076】
(5)上記した実施の形態においては、ブロック12やパイプ52の材料については特に言及しなかったが、熱伝導率が大きい材料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属などの他に、ガラス、ハステロイ、3フッ化エチレンあるいは4フッ化エチレンなどを用いることができる。
【0077】
なお、これらの材料は、上記(4)において説明したように、液体102として使用する液体の種類に応じて適宜に選択するようにすればよい。
【0078】
(6)上記した実施の形態においては、第1気体導入パイプ22ならびに第2気体導入パイプ24を介して供給する気体の種類についての詳細な説明は省略したが、当該気体としては、例えば、空気、窒素ガスまたはアルゴンガスあるいはオゾンガスを単独で用いたり、これらを適宜に混合した混合気体を用いたりすることができる。なお、混合気体としては、窒素ガスとアルゴンガスとの混合気体、アルゴンガスとオゾンガスとの混合気体などのようなものを用いることができる。
【0079】
なお、こうした各種の気体の選択について説明すると、被洗浄物114が非常に高精度であり極度に有機物を嫌う場合には、不活性ガスであるアルゴンガスを単独で用いればよいのであるが、アルゴンガスは高価であるため、窒素ガスとアルゴンガスとの混合気体(混合率は、例えば、窒素ガス50%とし、アルゴンガス50%とする。)を用いるようにしてもよい。
【0080】
また、被洗浄物114から異物として有機物を除去する場合には、オゾンガスを用いるようにすると効果的であるが、オゾンガス単独では0.1MPa以上の高い圧力で供給することができないので、不活性ガスであるアルゴンガスにオゾンガスを運んでもらう役割を持たせるために、オゾンガスとアルゴンガスとの混合気体(混合率は、例えば、オゾンガス50%とし、アルゴンガス50%とする。)を用いるようにしてもよい。
【0081】
このように、第1気体導入パイプ22ならびに第2気体導入パイプ24を介しての気体の供給は、被洗浄物114や除去対象の異物の種類に応じて、当該気体を用いた方が効果的になる場合に適宜に選択して用いることが好ましい。
【0082】
また、各種気体を単独で用いるよりも混合して用いた方が、被洗浄物114や除去対象の異物の種類に応じて有利になる場合には、混合気体を用いるようにすればよい。
【0083】
そして、使用する気体の種類に応じて、蒸気洗浄装置10、50における当該気体と接触する部分については、当該気体による腐食などのダメージ(異物発生)が無い材料を選択して構成する。例えば、蒸気洗浄装置10、50における当該気体と接触する部分、特に、供給パイプ20、第1気体導入パイプ22、第2気体導入パイプ24、パイプ52あるいは蒸気移送パイプ110などは、当該気体に対して腐食などのダメージがない材料(気体としてオゾンガスを用いる場合には、例えば、3フッ化エチレンあるいは4フッ化エチレンである。)を選択する。
【0084】
また、被洗浄物114から通常の塵埃などの異物を除去する場合には、当該気体としては空気または窒素ガスを用いればよいので、蒸気洗浄装置10、50における当該気体と接触する部分の材料としては、ステンレス鋼やガラスを選択すればよい。
【0085】
(7)上記した実施の形態においては、液体102を貫通孔14あるいはパイプ52へ導入する際の圧力については特に限定するものではないが、例えば、図8に示す本発明による蒸気洗浄装置の第3の実施の形態のように、蒸気洗浄装置60がポンプ62などの圧力付与手段を設けるようにして、液体102に所定の圧力を付与して貫通孔14あるいはパイプ52へ投入するようにしてもよい。
【0086】
このように、貫通孔14あるいはパイプ52へ投入する液体102に圧力を付与することにより、ノズル112から吐出される蒸気流116の飛翔速度を液体102の圧力で加速させることができ、より高い洗浄力を得ることができるようになる。
【0087】
ここで、ポンプ62などの圧力付与手段により液体102に付与する圧力は、例えば、0.3MPa〜1.0MPa程度とすることができる。
【0089】
(8)上記した実施の形態においては、加熱手段としてヒーター16を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、図9に示す本発明による蒸気洗浄装置の第4の実施の形態のように、蒸気洗浄装置70が加熱手段として高周波加熱手段を用いるようにしてもよい。
【0090】
即ち、蒸気洗浄装置70は、ブロック12の凹所12b内に突出するようにして形成された凸部12cを有し、高周波加熱手段として凸部12cを中心に位置するように高周波加熱コイル72が巻回されており、この高周波加熱コイル72には高周波電源74が接続されている。
【0091】
従って、この蒸気洗浄装置70においては、高周波電源74により高周波加熱コイル72へ給電すると、ブロック12の凸部12cが高周波加熱され、熱伝導により貫通孔14が加熱されることになる。
【0092】
(9)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(8)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、装置全体の小型化を図ることができるようになるとともに、液体を効率よく蒸気化してエネルギー消費量を低減することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の蒸気洗浄装置の概念構成一部断面説明図である。
【図2】本発明による蒸気洗浄装置の第1の実施の形態による概略構成斜視説明図である。
【図3】図2に示す構成の一部を示すA矢視概略透視説明図である。
【図4】先端部位がラバール型であるノズルを示す一部断面説明図である。
【図5】ノズルの吐出口から外部へ噴射される蒸気流について説明するための一部断面説明図である。
【図6】本願発明者による実験の結果を示すグラフである。
【図7】本発明による蒸気洗浄装置の第2の実施の形態を示し、図3に対応する概略透視説明図である。
【図8】本発明による蒸気洗浄装置の第3の実施の形態を示し、図2に対応する概略構成斜視説明図である。
【図9】本発明による蒸気洗浄装置の第4の実施の形態を示し、図3に対応する概略透視説明図である。
【符号の説明】
10、50、60、70 蒸気洗浄装置
12 ブロック
12a 端面
12b 凹所
12c 凸部
14 貫通孔
14a、14b 開口部
16 ヒーター
18 温度制御回路
20 供給パイプ
22 第1気体導入パイプ
24 第2気体導入パイプ
52 パイプ
62 ポンプ
72 高周波加熱コイル
74 高周波電源
100 蒸気洗浄装置
102 液体
104 蒸気発生部
106 ヒーター
108 電源
110 蒸気移送パイプ
110a、110b 端部
112 ノズル
112a 吐出口
112b 先端部位
112c、112d 通路
114 被洗浄物
116 蒸気流
116a 気体
116b 液滴

Claims (9)

  1. 蒸気を発生させてノズルまで移送し、前記ノズルの吐出口から蒸気流を噴射して被洗浄物を洗浄する蒸気洗浄装置において、
    熱伝導率が大きい材料よりなるとともに両端を外部と連通可能に形成された連通孔を有するブロックと、
    前記ブロックを加熱する加熱手段と、
    液体に0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与して、該0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与された液体を前記加熱手段により加熱された前記ブロックの前記連通孔内に投入するポンプと、
    前記ポンプにより前記連通孔内に投入される蒸気化する前の液体に気体を混合する混合手段と
    前記加熱手段による前記連通孔内に投入された液体の蒸気化により発生された蒸気を蒸気流として噴射する吐出口を有するノズルと
    を有し、
    前記ポンプによって液体に0.3MPa〜1.0MPa圧力を付与することにより、前記ノズルから噴射される蒸気流の飛翔速度を該液体の圧力で加速する
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  2. 蒸気を発生させてノズルまで移送し、前記ノズルの吐出口から蒸気流を噴射して被洗浄物を洗浄する蒸気洗浄装置において、
    熱伝導率が大きい材料よりなるとともに両端を外部と連通可能に形成された連通孔を有するブロックと、
    前記連通孔内に熱伝導可能に配設された熱伝導率が大きい材料よりなるパイプと、
    前記ブロックを加熱する加熱手段と、
    液体に0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与して、該0.3MPa〜1.0MPaの圧力を付与された液体を前記加熱手段により加熱された前記ブロックの前記連通孔内に配設された前記パイプ内に投入するポンプと、
    前記ポンプにより前記パイプ内に投入される蒸気化する前の液体に気体を混合する混合手段と
    前記加熱手段による前記パイプ内に投入された液体の蒸気化により発生された蒸気を蒸気流として噴射する吐出口を有するノズルと
    を有し、
    前記ポンプによって液体に0.3MPa〜1.0MPa圧力を付与することにより、前記ノズルから噴射される蒸気流の飛翔速度を該液体の圧力で加速する
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記ブロックは、アルミニウム、ステンレス鋼、ガラス、ハステロイ、3フッ化エチレンまたは4フッ化エチレンのいずれかにより形成されたものである
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  4. 請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記パイプは、アルミニウム、ステンレス鋼、ガラス、ハステロイ、3フッ化エチレンまたは4フッ化エチレンのいずれかにより形成されたものである
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記加熱手段は、前記発生した蒸気がノズルから噴射される蒸気流の蒸気温度が100℃〜200℃となるように、前記ブロックを加熱する
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、さらに、
    前記加熱手段の温度を可変制御する温度制御手段と
    を有することを特徴とする蒸気洗浄装置。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記発生した蒸気が導入されるノズルは、吐出口側の先端部位がラバール型である
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  8. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記液体は、水、純水、超臨界水、アルコール、HF、アンモニア、過酸化水素水、レジスト剥離液、界面活性剤を含む洗浄剤、酢酸、HCL、硫酸、燐酸、オゾン水、水素水、電界イオン水、炭化水素系有機溶剤、水とアルコールとの混合液体、水とHFとの混合液体、水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とアンモニアとの混合液体、オゾン水とHFとの混合液体、オゾン水と酢酸との混合液体、オゾン水と界面活性剤を含む洗浄剤との混合液体、水とアンモニアと過酸化水素水との混合液体、水と超臨界水との混合液体または水素水とアンモニアとの混合液体のいずれかである
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  9. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の蒸気洗浄装置において、
    前記加熱手段は、ヒーターまたは高周波加熱手段である
    ことを特徴とする蒸気洗浄装置。
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