JP3858619B2 - 穀粒搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀粒搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの穀粒排出装置は、グレンタンクの下部にラセンを設け、該ラセンの回転駆動により、穀粒排出オーガから穀粒を機外へと排出する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインの穀粒排出装置では、ラセンとの摩擦により穀粒が損傷していた。
【0004】
本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、請求項1記載の発明においては、走行装置1を有する移動車体2上には、穀粒を貯溜するグレンタンク5と、該グレンタンク5内の穀粒を繰り出す穀粒繰出装置15と、該穀粒繰出装置15から繰り出される穀粒を搬送する送風手段7と、該送風手段7の送風力によりグレンタンク5の下部から送られてくる穀粒を穀粒排出口8a側へ向けて排出案内する可撓性の穀粒排出パイプ17とを有する穀粒搬送装置において、前記グレンタンク5内の穀粒排出を実行する穀粒排出レバー22と、前記走行装置1を駆動するエンジン2aの回転数を検出するエンジン回転センサ2bとを設け、前記エンジン2aの始動時において、前記穀粒排出レバー22が入り状態になっているときには、エンジン2aの始動を牽制する構成とし、エンジン2aが始動している状態において、前記穀粒排出レバー22を入り状態にすると、前記エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以下の場合は、前記穀粒繰出装置15の駆動を牽制して警報手段40で警報を出す構成にすると共にエンジ ン回転センサ2bの検出値が所定回転以上である場合には、送風手段7を駆動して、その所定時間後に穀粒繰出装置15を駆動する構成とし、前記穀粒排出口8aに設けている詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出すると、穀粒繰出装置15の駆動を停止して、その所定時間後にエンジン2aの駆動を停止する構成とし、該エンジン2aを再び始動する際において、前記詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出していると、エンジン2aの始動を牽制するように構成したことを特徴とする穀粒搬送装置としている。
【0006】
エンジン2aの始動時において、穀粒排出レバー22が入り状態になっているときには、エンジン2aの始動を牽制する。
【0007】
エンジン2aが始動している状態において、穀粒排出レバー22を入り状態にすると、エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以下の場合は、穀粒繰出装置15の駆動を牽制して警報手段40で警報を出す。
また、エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以上である場合には、送風手段7を駆動して、その所定時間後に穀粒繰出装置15を駆動する。そして、穀粒は穀粒排出パイプ17内を搬送されて穀粒排出口8aから機外へと排出されていく。
【0008】
穀粒排出口8aに設けている詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出すると、穀粒繰出装置15の駆動を停止して、その所定時間後にエンジン2aの駆動を停止する。そして、エンジン2aを再び始動する際において、詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出していると、エンジン2aの始動を牽制する。
【0009】
【発明の効果】
エンジン2aの始動時において、穀粒排出レバー22が入り状態になっているときには、エンジン2aの始動を牽制する構成としているので、穀粒排出パイプ17内における穀粒の詰まり状態を未然に防止できるようになる。
エンジン2aが始動している状態において、穀粒排出レバー22を入り状態にすると、エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以下の場合は、穀粒繰出装置15の駆動を牽制して警報手段40で警報を出す構成としているので、穀粒排出パイプ17内での穀粒の詰まり状態を未然に防止することができると共に、穀粒繰出装置15が駆動されないことを、作業者に容易に知らせることができる。
エンジン2aが始動している状態において、穀粒排出レバー22を入り状態にして、エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以上である場合には、送風手段7を駆動して、その所定時間後に穀粒繰出装置15を駆動する構成としているので、穀粒が搬送されずに穀粒繰出装置15の下方に詰まるのを防止できるようになる。
【0010】
穀粒排出口8aに設けている詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出すると、穀粒繰出装置15の駆動を停止して、その所定時間後にエンジン2aの駆動を停止する構成としているので、穀粒の詰まり状態がひどくなるのを防止できるようになる。
また、エンジン2aを再び始動する際において、詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出していると、エンジン2aの再始動を牽制するように構成しているので、エンジン2aの再始動時においても、穀粒の詰まり状態がひどくなるのを防止できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4には、本実施例を具現化した農業機械である普通型コンバインが示されている。
【0012】
走行装置1を有する移動車台2の前方には、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取装置3と、該刈取装置3から搬送されてきた穀稈を受け継いでさらに後方の脱穀装置4へ向けて搬送するエレベータ3aが設けられている。
前記刈取装置3は植立穀稈を分草する分草具10,分草された穀稈を掻き込むタイン3bを有する掻込みリール3c,掻き込まれた穀稈を刈る刈刃11,刈り取られた穀稈を後方のエレベータ3aに送りこむオーガドラム12等から構成されている。前記エレベータ3aの搬送途中には、該エレベータ3a内の塵埃を機外へと排出する排出装置3dが構成されている。
【0013】
前記車台2上にはエレベータ3aから搬送されてきた穀稈を脱穀選別する脱穀装置4、該脱穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク5と、キャビン6aに覆われている操作部6が載置されている。キャビン6a内は温度調節が可能となっているが、そのための冷媒の冷却装置としてのコンデンサ6cは、車台2の後部上方にフレームにて載置されている。そして、エンジン2aは、車台2の前部であって操作部6の下方に搭載して各装置の回転各部を伝動できる構成としている。
【0014】
このようなコンバインを走行させて作業を開始すると、植立穀稈は分草具10にて分草されて、タイン3bを有する掻込みリール3cにて掻き込まれて刈刃11にて刈り取られる。該刈刃11にて刈り取られた穀稈はオーガドラム12にて集草されてエレベータ3aの始端部へと送られていく。
【0015】
該エレベータ3aに送られた穀稈は後方へ搬送され、脱穀装置4に投入されて脱穀選別される。該脱穀装置4にて脱穀選別された穀粒は、一番昇降機35からグレンタンク5内へと搬送されて一時貯溜される。グレンタンク5内の穀粒が満杯状態となると、穀粒は送風手段7(以下、ブロアという)にて発生した空気の搬送力により搬送されて、穀粒排出装置8の穀粒排出口8aから機外へと排出されていく。本実施例では、前述のごとく、普通型コンバインを示しているが、自脱型のコンバインであっても作用効果は同じである。
【0016】
前記ブロア7,グレンタンク5及び穀粒排出装置8の構成について具体的に説明する。
ブロア7は、グレンタンク5の下方であって、該グレンタンク5の前板5bに設けられていて、空気の吸入口7aと吐出口7bとが設けられている構成である。また、グレンタンク5の下部には、穀粒繰出装置15が設けられていて、モータ13とチェン14にて回転駆動する構成である。穀粒繰出装置15には複数の羽根15aが設けられている。そして、前記ブロア7の吐出口7bと穀粒繰出装置15の下部は可撓性のパイプ16にて接続されていて、さらに、穀粒繰出装置15の下部の他側(穀粒搬送方向下手側)も可撓性の穀粒排出パイプ17が接続していて、穀粒排出装置8の穀粒排出口8aの近傍まで一本の穀粒排出パイプ17にて構成されている。
【0017】
図3と図4に示すように、前記ブロア7の取付け位置は、グレンタンク5の前板5bの前部に設ける構成としてもよい。また、前記穀粒繰出装置15の向きは、90゜振った状態にて取り付けてもよい。
前記穀粒排出パイプ17は、可撓性にて構成されているので、穀粒繰出装置15の接続部分から縦鋼管19に至る間においては、緩やかにわん曲して構成している。さらに、穀粒排出パイプ17は、縦鋼管19から横鋼管21に至る間においても、緩やかにわん曲して構成している。これは、穀粒排出パイプ17内を通過する空気と穀粒に与える抵抗を少なくするためである。これにより、穀粒は穀粒排出口8aに向かってスムーズに搬送されていく。
【0018】
前記穀粒排出パイプ17を緩やかにわん曲させるにあたり、空気と穀粒に与える抵抗を少なくするためには、少なくとも穀粒排出パイプ17の内径の10倍は必要である。しかしながら、コンバインの構成上、穀粒排出パイプ17の内径の10倍とする構成は難しい。仮に、このように構成すると、穀粒排出パイプ17が後方へ突出してしまい、コンバインの全長が大きく長くなってしまうからであある。そこで、少なくとも穀粒排出パイプ17の内径の略5倍までは許容できるように構成する。このためには、ブロア7の性能を向上させて送風力を増加させれば良い。これにより、穀粒排出パイプ17が後方へ突出するのを防止できるので、穀粒の空気による排出搬送タイプのコンバインにおいて、全長を短くすることができ、コンバインをコンパクトに構成することが可能となる。
【0019】
グレンタンク5の前部と後部には、それぞれグレンタンク5と一体構成の前板5bと後板5cが設けられていて、前記前板5bはブロア7と一体構成である。
前記ブロア7の吐出口7bと穀粒繰出装置15の下部の間を接続しているパイプ16は、可撓性にて構成されているが、鋼管にて構成しても機能上は問題はない。また、パイプ16の中間部には継手9を設けているので、該継手9を外すと、ブロア7と穀粒繰出装置15とをグレンタンク5から各々独立して容易に着脱可能となり、保守管理が容易に実行可能となる。
【0020】
前記穀粒繰出装置15の下部と穀粒排出装置8の穀粒排出口8aとの間を接続している穀粒排出パイプ17は、連続した可撓性のチューブにて構成されている。該穀粒排出パイプ17はモータ18にて左右方向に回動可能な縦鋼管19内と、油圧シリンダ20にて昇降可能な横鋼管21内を通過している構成である。該縦鋼管19と横鋼管21は、鋼管以外のものであってもよい。
【0021】
前記縦鋼管19にはギヤ19aが固定されていて、機体側に固定のモータ18のピニオン18aと噛み合っている。また、縦鋼管19と横鋼管21との間には、該横鋼管21を昇降させる油圧シリンダ20が設けられている構成である。従って、穀粒を穀粒排出口8aから機外へと排出する時は、モータ18を駆動して縦鋼管19を旋回(このとき、横鋼管21も旋回する)させると共に、油圧シリンダ20を駆動して横鋼管21を任意の昇降する構成である。従って、縦鋼管19が旋回する時には、穀粒排出パイプ17には捩じりの力が作用するが、前述のごとく、該穀粒排出パイプ17は可撓性なので問題はない。また、横鋼管21が昇降する時には、穀粒排出パイプ17には伸びと圧縮の力が作用するが、穀粒排出パイプ17は可撓性なので問題はない。
【0022】
次に、図5により、ブロア7の駆動の構成について説明する。
図5は平面図を示している。操作部6の下方に載置しているエンジン2aの出力軸2bにはプーリ2cが固定して設けられている。該プーリ2cには、後方のカウンタケース24の入力軸24aの固定のプーリ25との間にベルト23が巻き回いされている。前記カウンタケース24の出力軸24bには、プーリ24cが鋳物にて一体的に構成されている。
【0023】
プーリ24cには後方のベベルケース27の入力軸27aのプーリ28との間にベルト26が巻回いされていて、該ベルト26には、ベルトテンションクラッチ33が設けられている。該ベルトテンションクラッチ33にはケーブル33aが設けられていて、操作部6の穀粒排出レバー22と連結している構成である。
【0024】
前記ベベルケース27の入力軸27aの他端にはベベルギヤ29が固定されていて、90゜方向変換されたベベルギヤ30と噛み合っている構成である。該ベベルギヤ30には軸31が固定されていて、該軸31は前方へと延出している構成であり、端部には車台2に支持されているプーリ32が固定して設けられている。該プーリ32に巻き回いされているベルト34は、ブロア7の回転軸7cに固定のプーリ7dとの間に巻き回いされている構成である。
【0025】
圃場内での刈取作業中において、グレンタンク5内の穀粒が満杯状態となると、モータ18を駆動して穀粒排出装置8の穀粒排出口8aを作業者の希望する任意の位置(トラックの荷台や袋等)へと旋回(このとき、横鋼管21も一緒に旋回する)させる。そして、縦鋼管19と横鋼管21との間に設けている油圧シリンダ20を駆動して穀粒排出口8aを上下させて希望の位置へと位置させる。
【0026】
次に、操作部6に設けている穀粒排出レバー22を入り状態とする。すると、ケーブル33aが引かれてベルトテンションクラッチ33がベルト26を張圧するので、エンジン2aからの動力は、出力軸2bからカウンタケース24,ベルト26,ベベルケース27,軸31を通過してブロア7の回転軸7cへと伝達されて、ブロア7は回転を始める。その所定時間後、電気的なモータ13が駆動されて穀粒繰出装置15が駆動される。これは、先に電気的なモータ13が駆動されて繰出装置15が駆動されると、穀粒は搬送されずに穀粒繰出装置15の下方にて詰まってしまうからである。
【0027】
これによって、ブロア7の吸入口7aから空気が吸入され、吸入された空気は一定の速度以上に加速された状態で吐出口7bから排出される。そして、パイプ16を通過して穀粒繰出装置15の下方で該穀粒繰出装置15によって繰り出された穀粒と合流する。その後、穀粒搬送パイプ17内を通過していって、穀粒排出口8aから機外へと排出されていく。
【0028】
これにより、グレンタンク5内の穀粒が損傷を受けるのを防止することができる。特に、ラセンの排出では損傷を受け易い穀粒類の中の一つである大豆の搬送に効果がある。大豆以外であっても、稻,麦,そば等の穀粒類の搬送においても損傷防止の効果がある。また、従来のラセンが廃止できるので、重量の軽減にもなる。
【0029】
前記ブロア7の回転数が低い状態、即ち、送風力が弱い場合において、穀粒繰出装置15を駆動すると、穀粒搬送パイプ17内にて穀粒が詰まってしまう。そこで、ブロア7の回転数が低い状態においては、穀粒排出レバー22を入り状態としても、穀粒繰出装置15の駆動を牽制する制御手段100を設けて、穀粒の繰り出しを行なわないようにする。ブロア7の駆動は、エンジン2aから動力を得ているので、エンジン2aの回転数を検出するようにする。そして、エンジン2aの回転数が所定値以下の場合は、穀粒排出レバー22を入り状態としても、穀粒繰出装置15のモータ13は、制御手段100により駆動しないようにする。
【0030】
また、エンジン2aの回転数が所定値以上の場合においては、穀粒排出レバー22を入り状態とすると、制御手段100内において、プログラム上穀粒排出装置15のモータ13のスイッチは入り状態としておくが、実際にはモータ13への出力信号は送信しない状態としておく。そして、同じプログラム上で所定時間カウント後、直ちにモータ13への送信を実行するようにする。これにより、モータ13への送信が速やかに実行可能となる。
【0031】
図6には、制御手段100のブロック図が示されている。制御手段100の入力側には、穀粒排出レバー22のスイッチ22aとエンジン2aの回転数センサ2bが接続していて、出力側には、穀粒繰出装置15の駆動モータ13,エンジン2aの燃料カットモータ2c及び警報手段40が接続している構成である。該警報手段40は、操作部6に設けているモニター40a(図示せず)への表示とブザー40bとから構成されているが、そのいずれか一方のみ設ける構成でもよい。しかし、モニター40aへの表示とブザー40bの両方にて警報を出す方が、作業者には判り易い。
【0032】
これにより、エンジン2aの回転数が低い状態、即ち、ブロア7の回転数が低く送風力が弱い場合には、穀粒排出レバー22を入り状態としても、穀粒は繰り出されないので、穀粒搬送パイプ17内にて穀粒が詰まるのを未然に防止できるようになる。
【0033】
前述のごとく、穀粒排出レバー22を入り状態としても、穀粒は排出されないと作業者には判らない場合があるので、このようなときは、警報手段40により警報を出すようにする。警報手段40は、操作部6に設けているモニター40a(図示せず)への表示とブザー40bとから構成されている。このように、警報を出すことによって、作業者へ穀粒が排出できない状態を容易に知らせることができるので、次のステップへの作業効率が向上するようになる。
【0034】
前記ブザー40bの代わりの警報ランプとしてもよいが、ブザー40bの方が作業者の認識度は高くなる。また、ブザー40bと警報ランプの両方を設けると、より一層作業者の認識度は高くなる。
さらに、前述のごとく、警報手段40により警報を出した後、エンジン2aの駆動を停止するようにする。エンジン2aの停止は、燃料カットモータ2cによって燃料カットを行なうことによって実行するようにする。
【0035】
これにより、エンジン2aの回転数が低い状態においては、エンジン2aの駆動が停止するので、さらに、穀粒繰出装置15が駆動されないことを、作業者に容易に知らせることができると共に、穀粒排出パイプ17内での穀粒の詰まり状態を未然に防止することができる。
【0036】
穀粒排出レバー22を入り状態としたときにおいて、エンジン2aの回転数が所定値以上であれば、穀粒繰出装置15のモータ13を駆動して穀粒を機外へと排出するが、このように穀粒排出途中であっても、エンジン2aの回転数が所定値以下に下がると、穀粒繰出装置15の駆動を停止するようにする。穀粒排出途中においてエンジン2aの回転数が下がる状況としては、不用意にスロットルレバーに触ったり、また、エンジン2aに何らかの負荷が作用した場合が考えられる。
【0037】
これにより、穀粒排出パイプ17内での穀粒の詰まり状態を未然に防止することができるようになる。さらに、穀粒繰出装置15の停止後、制御手段100によりエンジン2aの駆動を所定時間後自動的に停止する構成とする。これにより、確実に穀粒が詰まるのを防止できるようになる。そして、穀粒排出パイプ17内に残留している穀粒のほとんどは機外へと排出され、その後、エンジン2aが停止するので、エンジン2aを再始動したときに、穀粒排出パイプ17内に残留穀粒は無く、従ってブロア7の回転数が安定しない状態であっても穀粒の詰まり状態を防止できる。
【0038】
次に、エンジン2aの始動時において、穀粒排出レバー22が入り状態となっているときには、エンジン2aの始動を牽制するようにする。これは、ブロア7の特性として、駆動を始めてから安定した回転数となり、適正な送風力となるまでに時間がかかるからである。そして、ブロア7の回転数が安定しない状態において、穀粒の搬送を実行すると、穀粒排出パイプ17内において穀粒が詰まるからである。
【0039】
これにより、穀粒排出パイプ17内における穀粒の詰まり状態を未然に防止できるようになる。
次に、図7について説明する。
穀粒排出装置8の排出口8aには、穀粒の詰まり状態を検出する詰まりセンサ41を設ける構成とする。この詰まりセンサ41の構成は接触式でもよいし超音波方式のどちらでもよいが、接触式の場合は送風力に感知する場合があるので、超音波方式の方がよい。超音波方式においては、穀粒が詰まっていると音波が反射して帰ってくる時間が短くなることによって検出する構成となっている。
【0040】
前記詰まりセンサ41が穀粒の詰まり状態を検出すると、穀粒繰出装置15の駆動を停止し、所定時間後にエンジン2aの駆動も停止するようにする。これにより、穀粒排出パイプ17内において、穀粒の詰まり状態がひどくなるのを防止できる。
【0041】
前述のごとく、エンジン2aの駆動停止後、再びエンジン2aを始動する際において、エンジンキー(図示せず)が電気的に入り状態となった状態にて、前記詰まりセンサ41が詰まり状態を検出していると、エンジン2aの始動を牽制するようにする。これにより、エンジン2a再始動時において、穀粒排出パイプ17内の詰まり状態がひどくなるのを防止できる。
【0042】
次に、図8について説明する。
穀粒排出装置8の横鋼管21を、固定筒42と該固定筒42に嵌合して長手方向に移動する移動筒43とから構成する。固定筒42側には移動モータ44を設け、その出力軸44aにはスクリュウネジ46を構成している。該スクリュウネジ46の他端側は、移動筒43側に固定しているスクリュウネジ受け47に嵌合して構成している。もちろん、穀粒排出パイプ17の終端部の位置は、固定筒42の端部Aの近傍としておく必要がある。これにより、前記移動モータ44を駆動すると、スクリュウネジ46が回転するので、これに伴って移動筒43が長手方向に伸びていく。また、移動モータ44を逆転駆動すると、移動筒43は元の位置に縮小していく。これにより、穀粒排出口8aの位置を任意に変えられるので、作業能率が向上するようになる。
【0043】
前述の構成においては、穀粒排出口8aの位置は長手方向に変化するので、ブロア7の位置から遠ざかったり近づいたりするので、送風力が変化してしまう。即ち、ブロア7から遠ざかると送風力は弱まり、ブロア7に近づくと逆に送風力は強くなり過ぎてしまう。
【0044】
そこで、移動モータ44にポジションセンサ45を設け、穀粒排出口8aがブロア7から遠ざかるとブロア7の回転数を上昇させ、穀粒排出口8aがブロア7に近づくとブロア7の回転数を低下させるようにする。これにより、適正な送風力で穀粒を機外へと排出可能となる。特に、移動筒43が伸びた場合において、穀粒の詰まり状態を防止できる。また、移動筒43が縮小した場合において、穀粒の損傷を防止できるようになる。
【0045】
前記ブロア7の回転の可変は、図5で説明してプーリ7dとプーリ32をベルコンとすれば容易に可能となる。
次に、図9について説明する。
前述した穀粒繰出装置15のモータ13は一定回転であるので、穀粒の繰出量の調整はできない構成となっている。
【0046】
そこで、モータ13の回転数を可変可能にすることによって、容易に穀粒の繰出を可能とする。これにより、作業者が希望する量で穀粒が排出可能となるので、作業効率が向上するようになる。特に、袋詰めの場合の作業能率が向上する。また、モータ13の回転数を可変するボリュームスイッチ48は、操作部6に設ける穀粒排出レバー22と一体的、又は、近傍に設けることにより、さらに、作業能率が向上するようになる。
【0047】
また、前記ボリュームスイッチ48を穀粒排出口8aの近傍に設ける構成とする。これにより、袋詰めの場合作業能率が向上するようになり、また、トラックの荷台等にて別の作業者が排出量を容易に可変可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 左側面図
【図2】 右側面図
【図3】 右側面図
【図4】 平面図
【図5】 平面図
【図6】 ブロック図
【図7】 右側面図
【図8】 左側面図
【図9】 右側面図
【符号の説明】
1…走行装置、2…移動車台、2a…エンジン、2b…エンジン回転センサ、5…グレンタンク、7…送風手段、8a…穀粒排出口、15…穀粒繰出装置、17…穀粒排出パイプ、22…穀粒排出レバー、40…警報手段、41…詰まりセンサ、100…制御手段。

Claims (1)

  1. 走行装置を有する移動車体上には、穀粒を貯溜するグレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を繰り出す穀粒繰出装置15と、該穀粒繰出装置15から繰り出される穀粒を搬送する送風手段と、該送風手段の送風力によりグレンタンクの下部から送られてくる穀粒を穀粒排出口8a側へ向けて排出案内する可撓性の穀粒排出パイプ17とを有する穀粒搬送装置において、前記グレンタンク内の穀粒排出を実行する穀粒排出レバー22と、前記走行装置を駆動するエンジン2aの回転数を検出するエンジン回転センサ2bとを設け、前記エンジン(2a)の始動時において、前記穀粒排出レバー(22)が入り状態になっているときには、エンジン(2a)の始動を牽制する構成とし、エンジン(2a)が始動している状態において、前記穀粒排出レバー22を入り状態にすると、前記エンジン回転センサ2bの検出値が所定回転以下の場合は、前記穀粒繰出装置15の駆動を牽制して警報手段(40)で警報を出す構成にすると共にエンジン回転センサ(2b)の検出値が所定回転以上である場合には、送風手段(7)を駆動して、その所定時間後に穀粒繰出装置(15)を駆動する構成とし、前記穀粒排出口(8a)に設けている詰まりセンサ(41)が穀粒の詰まり状態を検出すると、穀粒繰出装置(15)の駆動を停止して、その所定時間後にエンジン(2a)の駆動を停止する構成とし、該エンジン(2a)を再び始動する際において、前記詰まりセンサ(41)が穀粒の詰まり状態を検出していると、エンジン(2a)の始動を牽制するように構成したことを特徴とする穀粒搬送装置。
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