JP3857821B2 - 定着装置および電子写真記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真記録装置の定着装置および該定着装置を搭載する電子写真記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、本発明が適用される電子写真記録装置の一例を示したものである。1は感光体であり、その表面が帯電チャージャにより一様に帯電され、レーザビーム等の露光装置により露光走査されて静電潜像が形成される。その後、現像装置によりトナーが付着されて顕像化される。一方、記録紙カセット2から給紙ローラ3により記録紙4が送り出され、感光体1に形成されたトナー像が転写ローラ5により転写される。トナー像が転写された記録紙は定着装置6により定着され、排紙ローラ7により排紙トレー8に排出される。
【0003】
定着装置6は、定着ヒータが内蔵された定着ローラと加圧ローラとからなり、その間を、トナー像が転写された記録紙が通過することにより、加熱され、定着される。定着ヒータは、一般に、その長さ方向中央部に対し両側の配光比率分布が対称になっている。また、定着ローラの一方の端部付近に、定着ローラの周囲の空気を吸引する冷却用ファンが配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、定着装置が稼働し始め、通紙の初期においては、定着ローラの表面温度はファン側およびファン反対側とも略同じであるが、その後時間を経るにつれて、定着ヒータから発せられた熱で温められた定着ローラ周囲の空気が冷却用ファンの吸引によりファン側へ流れるため、その熱流によって定着ローラの表面温度も次第にファン側が高くなって、熱分布がアンバランスになる。定着ローラの表面温度が、その長さ方向で均一でなくなると、定着不良となり、あるいは記録紙にしわ、カール等の不具合が発生し易くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点を解決しようとするもので、定着装置の立ち上がり時および経時後の定着ローラの表面温度が常に均一に保たれるようにした定着装置および該定着装置を搭載する電子写真記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、定着ローラの一方の端部付近に該定着ローラの周囲の空気を吸引する冷却用ファンを配置し、前記定着ローラに2本の定着ヒータを内蔵してなる定着装置において、前記2本の定着ヒータのうち一方の定着ヒータが、長さ方向中央部に対して前記冷却ファン側および前記冷却ファン反対側の配光比率が同じであり、他方の定着ヒータが、前記冷却ファン側端部の配光比率より前記冷却ファン反対側端部の配光比率が大きいものであり、装置立ち上がり時の通紙初期には前記一方の定着ヒータを使用し、経時後には前記他方の定着ヒータを使用することを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、まず、熱流の影響がない装置立ち上がり時の通紙初期に、両端部の配光比率が同じ定着ヒータを用いることにより、定着ローラの表面温度が均一になり、次いで熱流の影響が出る経時後には、両端部の配光比率が異なる、つまり、ファン側端部の配光比率よりファン反対側端部の配光比率が大きい定着ヒータを用いることにより、定着ローラの表面温度を常に均一に保つことが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態における定着装置の構成を示したものである。図1において、11は定着ローラ、12は加圧ローラであり、トナー像が転写された記録紙4はその間を通過して加熱、定着される。定着ローラ11には、2本の定着ヒータ13,14が内蔵されており、一方の定着ヒータ13は、図3に示したように、その長さ方向中央部に対して、ファン側およびファン反対側の配光比率分布が対称になっている。また、他方の定着ヒータ14は、図4に示したように、ファン側端部の配光比率よりファン反対側端部の配光比率が大きくなっている。
【0012】
図2は、定着ローラ11を上から見た図で、定着ローラ11の一方の端部付近に、定着ローラの周囲の空気を吸引する冷却用ファン15が配置されている。16は、定着ヒータから発せられた熱で加熱され、冷却用ファン15で吸引される定着ローラ周囲の空気の流れ(熱流)を示している。
【0013】
図5は、定着ヒータ13(図3の配光比率分布を持つ)のみを用いて制御したときの定着ローラ11のファン側とファン反対側の表面温度の推移を示したものである。装置の立ち上がり時の通紙初期は、ファン側、ファン反対側で略同じ温度で制御されているが、時を経るに従って徐々にファンによる熱流の影響が出始め、ファン側に対しファン反対側の温度が低くなることが分かる。
【0014】
また、図6は、定着ヒータ14(図4の配光比率分布を持つ)のみを用いて制御したときの定着ローラ11のファン側とファン反対側の表面温度の推移を示したものである。装置の立ち上がり時の通紙初期は、ファン反対側の温度がファン側の温度よりも高くなっているが、通紙していくとともに徐々にファンによる熱流の影響が出て、ファン側,ファン反対側の温度が等しくなっていく。
【0015】
そこで、まず、熱流の影響がない装置立ち上がり時の通紙初期に、両端部の配光比率が同じ定着ヒータ13を用いることにより、定着ローラの表面温度が均一になり、次いで、熱流の影響が出る経時後には、両端部の配光比率が異なる定着ヒータ14を用いることにより、定着ローラの表面温度を常に均一に保つことができるようになる。
【0016】
なお、従来、定着装置に通す記録紙のサイズに応じて、配光比率分布の異なる2本の定着ヒータを使い分けるものが提案されている(特開平6−19362号公報参照)が、配光比率の分布が互いに異なる2本の定着ヒータを、熱流の影響を考慮して使い分けるものはない。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、配光比率の分布が互いに異なる2本の定着ヒータを、装置立ち上がり時の通紙初期と、時間を経て熱流の影響が出る時とで使い分けるようにすることで、定着ローラの表面温度を常に均一に保つことができる。
【0018】
配光比率の分布が異なる2本の定着ヒータのうち、1本は長さ方向両端部の配光比率が同じものとし、他の1本は、ファン側端部の配光比率より他方の端部の配光比率が大きいものを使用し、通紙初期は、両端部の配光比率が同じ定着ヒータを、経時後は、両端部の配光比率が異なる定着ヒータをそれぞれ使用することにより、熱流の影響を考慮に入れた適切な制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における定着装置の構成図
【図2】本発明の一実施の形態における定着ローラと冷却用ファンの配置を示す図
【図3】両端の配光比率が同じ定着ヒータの配光比率分布図
【図4】両端の配光比率が異なる定着ヒータの配光比率分布図
【図5】両端の配光比率が同じ定着ヒータを用いた時の定着ローラのファン側,ファン反対側の表面温度の推移を示す図
【図6】両端の配光比率が異なる定着ヒータを用いた時の定着ローラのファン側,ファン反対側の表面温度の推移を示す図
【図7】本発明が適用される電子写真記録装置の一例を示す図
【符号の説明】
6 定着装置
7 排紙ローラ
11 定着ローラ
12 従動ローラ
13,14 定着ヒータ
15 冷却用ファン
16 熱流
Claims (2)
- 定着ローラの一方の端部付近に該定着ローラの周囲の空気を吸引する冷却用ファンを配置し、前記定着ローラに2本の定着ヒータを内蔵してなる定着装置において、前記2本の定着ヒータのうち一方の定着ヒータが、長さ方向中央部に対して前記冷却ファン側および前記冷却ファン反対側の配光比率が同じであり、他方の定着ヒータが、前記冷却ファン側端部の配光比率より前記冷却ファン反対側端部の配光比率が大きいものであり、装置立ち上がり時の通紙初期には前記一方の定着ヒータを使用し、経時後には前記他方の定着ヒータを使用することを特徴とする定着装置。
- 感光体に形成されたトナー像を記録紙に転写し、該記録紙のトナー像を定着装置により定着して排紙する電子写真記録装置において、前記定着装置として請求項1記載の定着装置を搭載したことを特徴とする電子写真記録装置。
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JP26162698A JP3857821B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 定着装置および電子写真記録装置 |
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-09-16 JP JP26162698A patent/JP3857821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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