JP3704663B2 - 熱定着装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真式の画像形成装置にて用紙上に転写されたトナー像を加熱定着する熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱ロール等を用いた熱定着装置では、用紙出口付近でしばしば結露現象が発生する。その原因として、
(1)コピー紙通過時に急激に上昇させられるコピー紙と周辺空気の温度差に起因する。
(2)コピー紙の温度上昇によりコピー紙に含まれていた水分が水蒸気となってコピー紙の表面近傍に存在し、それが温度の低い用紙案内板に触れることにより起こる。などがあげられる。
【0003】
これらの結露現象の発生を防止するための従来の技術として、特開昭58−154867号公報に示されたものでは、コピー紙出口付近に気流を生じさせるファン装置を備えて、コピー紙の出口付近の空気を攪拌することにより得られる効果、すなわち、温度差をもった空気層の存在をなくしたり、コピー紙の表面近傍の水蒸気を除去する効果によって結露を未然に防ぎ、紙ジャムやコピー質の低下などの問題発生を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、コピー紙の送り機構とは別にファン装置を装備していることにより構成が複雑になり、コストが高くなるという問題がある。
【0005】
本発明は上記のことにがんがみなされたもので、既製の構成に羽根車を組み込むことにより、構成を簡単にできると共に、安いコストで従来の技術と同様の作用効果を得ることができる熱定着装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る熱定着装置は、用紙上のトナー像を熱定着する熱定着手段と、
この熱定着手段の下流側に設けられて前記用紙を案内する案内板及び排紙ロール対とからなる熱定着装置において、
前記熱定着手段の下流側での最上流側に配置される排紙ロール対の一方のロールの軸端 部に、
前記ロール対側へ軸方向に風を送り、前記熱定着手段の下流側に気流を発生させて前記案内板を暖める羽根車を設けた構成となっている。
そして上記構成の熱定着装置において、羽根車は、コピー動作と連動するようにし、またコピー動作に先行して気流を発生するようにした構成となっている。
【0007】
【作用】
熱定着作動に伴って羽根車からの風がロール対側へ軸方向に送られて熱定着手段の下流側に気流が発生されると共に、案内板が暖められる。そしてこの気流により熱定着手段の下流側の空気が撹拌される。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は電子写真複写機の概略的な構成を示すもので、感光体1の周囲に、この感光体1の表面に一様の電位を帯電する帯電器2、原稿光像を露光する露光部3、露光部3にての露光により作成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置4、転写用帯電器5、剥離用帯電器6、剥離爪7、クリーナ8、除電用露光器9が順に感光体1の回転方向に配設してある。
【0009】
そして上記感光体1上に現像装置4にて現像されたトナー像は給紙装置10より供給された用紙11に転写用帯電器5にて転写される。このトナー像が転写された用紙11は剥離用帯電器6、剥離爪7にて感光体1より剥離されて搬送ベルト12を経て熱定着手段13へ送られ、ここで熱定着されるようになっている。熱定着手段13の下流側には上下一対の案内板14a,14bと、排紙ロール対15が設けてある。
【0010】
上記排紙ロール対15の一方のロール15aの軸方向一端部に羽根車16が固着されている。この羽根車16は図2に示すように、回転することにより排紙ロール対15側へ軸方向に風を送る構成となっている。
【0011】
上記構成において、複写工程では感光体1の回転駆動により上記した各部材がこれに同期連動して回転、放電等の作用を行なう。そして熱定着手段13にてトナー像が定着されて用紙11は排紙ロール対15により排紙トレイ17へ排出される。排紙トレイ17の入口側にも給紙ロール対が設けてある。
【0012】
このとき、排紙ロール対15の回転により羽根車16が回転して、この排紙ロール対15の軸方向に気流が生じ、これにより、熱定着手段13の下流側の空気は上記羽根車16による気流により攪拌される。
【0013】
このため、熱定着手段13を通過後に用紙11から発生した水蒸気は、案内板14a,14bに結露しようとしても、上記気流により吹き飛ばされるので、この結露は防止される。
【0014】
なお、上記実施例では排紙ロール対15がコピー動作と連動して回転する例を示したが、この排紙ロール対15をコピー動作以前に回転駆動するようにして、コピー動作に先行して熱定着手段13の下流側を羽根車16による気流を発生させ、これにより用紙11が通過する前に案内板15a,15bを暖めておいてこの部分での結露を防止するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、熱定着装置の作動において、これの熱定着手段の下流側での最上流側 に配置される排紙ロール対において、これの軸方向に気流が発生してこの部分の空気が撹拌されると共に案内板が暖められ、この部分での結露を未然に防止できる。そして熱定着装置において、既製の構成部である排紙ロール対に羽根車を取り付けただけの構成であることにより、構成を簡単にできると共に、安いコストで構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置を用いた複写機の概略的な構成説明図である。
【図2】 本発明の要部の構成説明図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電器、3…露光部、4…現像装置、5…転写用帯電器、6…剥離用帯電器、7…剥離爪、8…クリーナ、9…除電用露光器、10…給紙装置、11…用紙、12…搬送ベルト、13…熱定着手段、14a,14b…案内板、15…排紙ロール対、15a…ロール、16…羽根車、17…排紙トレイ。
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真式の画像形成装置にて用紙上に転写されたトナー像を加熱定着する熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱ロール等を用いた熱定着装置では、用紙出口付近でしばしば結露現象が発生する。その原因として、
(1)コピー紙通過時に急激に上昇させられるコピー紙と周辺空気の温度差に起因する。
(2)コピー紙の温度上昇によりコピー紙に含まれていた水分が水蒸気となってコピー紙の表面近傍に存在し、それが温度の低い用紙案内板に触れることにより起こる。などがあげられる。
【0003】
これらの結露現象の発生を防止するための従来の技術として、特開昭58−154867号公報に示されたものでは、コピー紙出口付近に気流を生じさせるファン装置を備えて、コピー紙の出口付近の空気を攪拌することにより得られる効果、すなわち、温度差をもった空気層の存在をなくしたり、コピー紙の表面近傍の水蒸気を除去する効果によって結露を未然に防ぎ、紙ジャムやコピー質の低下などの問題発生を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、コピー紙の送り機構とは別にファン装置を装備していることにより構成が複雑になり、コストが高くなるという問題がある。
【0005】
本発明は上記のことにがんがみなされたもので、既製の構成に羽根車を組み込むことにより、構成を簡単にできると共に、安いコストで従来の技術と同様の作用効果を得ることができる熱定着装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る熱定着装置は、用紙上のトナー像を熱定着する熱定着手段と、
この熱定着手段の下流側に設けられて前記用紙を案内する案内板及び排紙ロール対とからなる熱定着装置において、
前記熱定着手段の下流側での最上流側に配置される排紙ロール対の一方のロールの軸端 部に、
前記ロール対側へ軸方向に風を送り、前記熱定着手段の下流側に気流を発生させて前記案内板を暖める羽根車を設けた構成となっている。
そして上記構成の熱定着装置において、羽根車は、コピー動作と連動するようにし、またコピー動作に先行して気流を発生するようにした構成となっている。
【0007】
【作用】
熱定着作動に伴って羽根車からの風がロール対側へ軸方向に送られて熱定着手段の下流側に気流が発生されると共に、案内板が暖められる。そしてこの気流により熱定着手段の下流側の空気が撹拌される。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は電子写真複写機の概略的な構成を示すもので、感光体1の周囲に、この感光体1の表面に一様の電位を帯電する帯電器2、原稿光像を露光する露光部3、露光部3にての露光により作成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置4、転写用帯電器5、剥離用帯電器6、剥離爪7、クリーナ8、除電用露光器9が順に感光体1の回転方向に配設してある。
【0009】
そして上記感光体1上に現像装置4にて現像されたトナー像は給紙装置10より供給された用紙11に転写用帯電器5にて転写される。このトナー像が転写された用紙11は剥離用帯電器6、剥離爪7にて感光体1より剥離されて搬送ベルト12を経て熱定着手段13へ送られ、ここで熱定着されるようになっている。熱定着手段13の下流側には上下一対の案内板14a,14bと、排紙ロール対15が設けてある。
【0010】
上記排紙ロール対15の一方のロール15aの軸方向一端部に羽根車16が固着されている。この羽根車16は図2に示すように、回転することにより排紙ロール対15側へ軸方向に風を送る構成となっている。
【0011】
上記構成において、複写工程では感光体1の回転駆動により上記した各部材がこれに同期連動して回転、放電等の作用を行なう。そして熱定着手段13にてトナー像が定着されて用紙11は排紙ロール対15により排紙トレイ17へ排出される。排紙トレイ17の入口側にも給紙ロール対が設けてある。
【0012】
このとき、排紙ロール対15の回転により羽根車16が回転して、この排紙ロール対15の軸方向に気流が生じ、これにより、熱定着手段13の下流側の空気は上記羽根車16による気流により攪拌される。
【0013】
このため、熱定着手段13を通過後に用紙11から発生した水蒸気は、案内板14a,14bに結露しようとしても、上記気流により吹き飛ばされるので、この結露は防止される。
【0014】
なお、上記実施例では排紙ロール対15がコピー動作と連動して回転する例を示したが、この排紙ロール対15をコピー動作以前に回転駆動するようにして、コピー動作に先行して熱定着手段13の下流側を羽根車16による気流を発生させ、これにより用紙11が通過する前に案内板15a,15bを暖めておいてこの部分での結露を防止するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、熱定着装置の作動において、これの熱定着手段の下流側での最上流側 に配置される排紙ロール対において、これの軸方向に気流が発生してこの部分の空気が撹拌されると共に案内板が暖められ、この部分での結露を未然に防止できる。そして熱定着装置において、既製の構成部である排紙ロール対に羽根車を取り付けただけの構成であることにより、構成を簡単にできると共に、安いコストで構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置を用いた複写機の概略的な構成説明図である。
【図2】 本発明の要部の構成説明図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電器、3…露光部、4…現像装置、5…転写用帯電器、6…剥離用帯電器、7…剥離爪、8…クリーナ、9…除電用露光器、10…給紙装置、11…用紙、12…搬送ベルト、13…熱定着手段、14a,14b…案内板、15…排紙ロール対、15a…ロール、16…羽根車、17…排紙トレイ。
Claims (3)
- 用紙上のトナー像を熱定着する熱定着手段と、
この熱定着手段の下流側に設けられて前記用紙を案内する案内板及び排紙ロール対とからなる熱定着装置において、
前記熱定着手段の下流側での最上流側に配置される排紙ロール対の一方のロールの軸端部に、
前記ロール対側へ軸方向に風を送り、前記熱定着手段の下流側に気流を発生させて前記案内板を暖める羽根車を設けた、
ことを特徴とする熱定着装置。 - 羽根車は、コピー動作と連動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の熱定着装置。
- 羽根車は、コピー動作に先行して気流を発生するようにしたことを特徴とする請求項1記載の熱定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095694A JP3704663B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 熱定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095694A JP3704663B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 熱定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315657A JPH07315657A (ja) | 1995-12-05 |
JP3704663B2 true JP3704663B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=14548796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11095694A Expired - Fee Related JP3704663B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 熱定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3704663B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP11095694A patent/JP3704663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07315657A (ja) | 1995-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050613 |
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