JP3857626B2 - 対地作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリ作業機に畝成形機を姿勢調整自在に設けた対地作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
対地作業機としては、ロータリ作業機の後方に畝成形機を設け、さらにその後方にマルチ作業機を設けた構成のマルチロータリ作業機があり、これは走行機体であるトラクタ等の後方にリンク装着機構と昇降機構を介して連結されて使用されている。
このマルチロータリ作業機は、トラクタを走行させながらロータリ作業機で土を耕耘し、耕耘した土を用い畝成形機で畝を成形し、さらに、成形された畝にマルチ作業機でマルチフィルムを覆うように被せるものである。
【0003】
このようなマルチロータリ作業機としては、例えば、特開平6−133653号公報等に開示されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
マルチロータリ作業機において、ロータリ作業機による耕耘深さを調整する際には、ロータリ作業機の圃場に対する上下位置を昇降機構を用いて変更する。しかし、ロータリ作業機を昇降すると、その後方に連結されている畝成形機も圃場に対して昇降し略水平でなくなるため、畝成形作業が良好に行えなくなるという不都合が生じる。
この不都合を回避するため、マルチロータリ作業機では、ロータリ作業機と畝成形機とを固定状態が解除できるように連結し、爪軸心に対してロータリ作業機と畝成形機との成す挟角を変更し、畝成形機の姿勢調整をすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、この姿勢調整作業は、畝成形機とマルチ作業機とを作業者が持ち上げるなどして移動させる必要があり、その作業が非常に繁雑なものとなる。そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、爪軸心に対するロータリ作業機と畝成形機との成す挟角の変更を、ゲージ手段の高さ調整機構を用いることで容易に行えるようにした対地作業機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、ロータリ作業機のロータリ機枠に昇降基枠を固定し、この昇降基枠と昇降機構とを介してロータリ作業機を走行機体の後部に昇降自在に連結し、前記ロータリ機枠に畝成形機の前部を、爪軸の軸心に対してロータリ作業機と畝成形機とが成す挟角を変更自在にかつ変更した角度で固定可能に連結し、前記畝成形機に高さ設定用のゲージ手段を設け、このゲージ手段と前記ロータリ機枠との間にゲージ手段の高さ調整機構を設け、この高さ調整機構と前記畝成形機との間に、ロータリ機枠と畝成形機との固定を解除した状態で高さ調整機構の作動で前記挟角を変更するべく畝成形機を連動させる連動手段を設けていることである。
【0007】
これにより、ゲージ手段の高さを調整するための高さ調整機構をもちいて、ロータリ作業機と畝成形機との成す挟角が容易に変更できるようになる。したがって、別途挟角を変更する手段を設ける必要がなくなる。
本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、前記昇降基枠を走行機体の後部に設けられたブラケットに横軸回りに枢支し、この昇降基枠に前記昇降機構のリフトロッドを連結することである。
これにより、走行機体に、簡単な構成である2点リンク機構をもってロータリ作業機を連結することができるようになる。
【0008】
本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、前記ロータリ機枠から後連結部材を後方に突設し、前記畝成形機の前部に前記後連結部材と締結される挟角設定部材を前方に突設し、後連結部材と挟角設定部材とを前後方向に無段階又は有段階に締結する締結手段を有することである。
これにより、締結手段により、後部連結部材を有するロータリ作業機と挟角設定部材を有する畝成形機が前後方向に無段階もしくは有段階に連結される。
本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、前記締結手段は後連結部材及び挟角設定部材に形成された貫通孔とこれを貫通するボルトとを有し、前記貫通孔の一方は爪軸の軸心に対するロータリ作業機と畝成形機とが成す挟角を変更自在にするべく前記爪軸に対して略円弧状の長孔であることである。
【0009】
これにより、長孔にボルトが貫通し締結されることで、ロータリ作業機と畝成形機とが固定されると共に、当該ボルトを緩めることで、ロータリ作業機と畝成形機との成す挟角を前記長孔の範囲で角度を無段階に変更自在となる。
本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、前記高さ調整機構は伸縮可能な伸縮ロッドとその先端部に伸縮ロッドの伸縮により移動する連動体とを有し、前記ゲージ手段は、畝成形機に高さ変更自在に支持されたゲージ体と前記連動体に連結しその移動をもってゲージ体の高さを変更する回動部材とを有しており、前記連動手段は、連動体と畝成形機とを連結することで前記回動部材の回動をロックし且つ伸縮ロッドの伸縮により畝成形機の挟角を変更するロック部材を有することである。
【0010】
これにより、ロック部材で回動部材の回動をロックした上で、伸縮ロッドの伸縮により畝成形機の挟角を容易に変更することができる。
本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、前記ロータリ作業機の耕耘部を覆うカバー体を、前記挟角設定部材の下部に固定すると共に爪軸回りに位置調整自在に設けることである。
これにより、畝成形機の前部に取り付けられた挟角設定部材の下方にカバー体が固定されるようになるため、畝成形機の挟角が変更されても、カバー体が畝成形機に対して常に一定姿勢を維持できる。故に、畝成形機が圃場に対して略水平に保たれることで、当該カバー体も連結基枠などの位置に関係なく圃場に対して略水平に保たれる。
【0011】
本発明における課題解決のための第7の具体的手段は、前記畝成形機の後部にマルチ作業機を連結していることである。
これにより、ロータリ作業機に対して、畝成形機とマルチ作業機とを共に姿勢調整できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜10は対地作業機として例示するマルチロータリ作業機14を示すものである。
マルチロータリ作業機14はロータリ耕耘作業と畝成形作業とマルチフィルム被覆作業とを一工程(同時作業)で行えるものである。このマルチロータリ作業機14は、図1の如く、センタドライブ駆動方式のロータリ作業機2と畝成形機7とマルチ作業機36とが一体的に連結された構成を有し、走行機体であるトラクタ6の後部に、リンク装着機構を構成する昇降基枠4と昇降機構5とを介して昇降自在に装着されている。
【0013】
ロータリ作業機2の機枠であるロータリ機枠3は、ギアケース40とギアケース40から下方に突設する伝動ケース44とギアケース40から突出する左右一対のサポートアーム38から構成されている。
前記伝動ケース44の下部には、圃場Fを耕耘する複数の耕耘爪41を有する爪軸8が、左右軸心回りに回転自在に設けられ耕耘部42を形成している。
トラクタ6のPTO軸45からの駆動力は、ユニバーサルジョイント軸46により入力軸47に伝達され、ギアケース40及び伝導ケース44内に設けられた伝動機構を介して爪軸8に伝達される。この爪軸8が軸心回りに回転することで、耕耘爪41は土を耕起反転すると共に砕土する。
【0014】
この耕耘部42は、耕耘爪41が土に対して下向きに回転切削してダウンカット耕耘するダウンカットロータリによって構成されており、耕耘爪41は、図1の矢印A方向に回転する。
カバー体33は、図1,3に示すように、爪軸8及び耕耘爪41の上方を覆う側面視略半円弧状のカバーであり、後述する畝成形機7の前部に形成されている挟角設定部材22の下部に、その上部が固着されている。したがって、畝成形機7と一体になり連動して爪軸回りに移動するようになっている。
【0015】
このカバー体33は、耕耘爪41で耕耘される土の飛散を防止すると共に、耕耘爪41から放擲された土が衝突することによって砕土作用を行う。
前記ロータリ作業機2をトラクタ6の後部に連結するための昇降基枠4は、前記ギアケース40を左右両側より挟み込むように固着又は左右サポートアーム38に固着されており、前記ギアケース40又はサポートアーム38から前方へ突出している。昇降基枠4の前部はトラクタ6の後部に設けられたブラケット16に横軸回りで揺動自在に枢着される。
【0016】
昇降基枠4の中途部には昇降機構5が取り付けられている。すなわち、左右一対のリフトロッド17の一端が、前記昇降基枠4の中途部に横軸回り回動自在に枢支されており、このリフトロッド17の他端はリフトアーム18の一端とそれぞれ横軸回り回動自在に枢支されている。
リフトアーム18の他端(基端)側はトラクタ6の後部の油圧装置20に枢着され、この油圧装置20の内部に配置された油圧シリンダ(図示せず)により横軸周りに回動するようになっている。当該ロータリ作業機2(マルチロータリ作業機14)はトラクタ6後部に2点リンク機構で連結されており、油圧装置20を作動して、リフトアーム18を上下揺動することで昇降基枠4ひいてはロータリ作業機2(マルチロータリ作業機14)を昇降する。
【0017】
前記一対のリフトロッド17のどちらか一方で且つその中途部には、昇降基枠4の左右方向の傾きを調整するための水平制御手段(油圧シリンダ)19が設けられている。
前記昇降基枠4の後上部には、左右一対のマスト部材39が固着されている。また、サポートアーム38の中途部には、左右一対の後連結部材21が後方突設している。この後連結部材21の下端は、前記カバー体33の上面と隣接するため、カバー体33上面と略同一の曲率を有する円弧状となっており、カバー体33が前後方向に移動する際のガイドの役目も有している。
【0018】
前記ロータリ作業機2の後方に連結された畝成形機7は、畝立て機枠49を機枠として有しており、左右一対の畝立て縦枠50と、この畝立て縦枠50上部間に架け渡された畝立て横枠51とから形成されている。この畝立て機枠49には畝の左右の側面を形成する左右の側板52と、畝Rの上面を形成する上板53とが備えられており、前後及び下方に開放状に畝立て部54を形成している。
前記畝立て横枠51の左右方向中途部に、左右一対の連結棒支持枠69が固着され、各連結棒支持枠69に挟角設定部材22が前方に突出するように設けられている。各挟角設定部材22は前記一対の後連結部材21をそれぞれの外側から挟み込むように配置されている。
【0019】
各挟角設定部材22には、前後方向に複数(2つ)の長孔23が形成されている。この長孔23は爪軸8を中心とした略円弧状である。この長孔23と後連結部材21に設けられた締結孔(図示せず)に、ボルト24を貫通させ締め付けることで、前記後連結部材21と挟角設定部材22とを締結し固定するようにしている。
これらによって締結手段24が構成されており、この締結手段24を締結する又は解除することで、ロータリ作業機2に対して畝成形機7を連結又は挟角調整可能にしている。
【0020】
ロータリ作業機上の特定の点(例えばサポートアーム38)と爪軸8とを結ぶ中心線に対して、畝成形機上の特定の点(例えば畝立て横枠51)と爪軸8とを結ぶ中心線がなす挟角αは、後連結部材21と挟角設定部材22との相対前後位置を調整することにより変更され、この挟角αの変更は互いの相対姿勢の変更となる。
ゲージ手段10はロータリ作業機2の耕深を調整する左右一対のゲージ手段であり、畝成形機の構成部材に装着されていて、畝成形機7の圃場Fに対する高さも変更し形成される畝Rの高さを調整できる。この左右各ゲージ手段10は、畝立て機枠49に、上部リンク56と下部リンク55とを平行に支持した平行リンク機構となっている。
【0021】
下部リンク55は前端が畝立て縦枠50に揺動自在に枢支され、上部リンク56は前端が左右方向に軸心が向く六角パイプ等の連結棒66に連結されている。連結棒66は畝立て横枠51に固定の連結棒支持枠69に回動自在に支持され、左右上部リンク56の前上固定枢支点を形成している。
上部リンク56及び下部リンク55の後端には連結リンク57が連結され、この連結リンク57又は下部リンク55の後端に、ゲージ体であるゲージ輪29が回転自在に枢支される。
【0022】
前記連結棒66の略中央には、六角筒体等の連結筒体67が嵌合しボルト68を介して固定されている。この連結筒体67から略上方に、側面視略くの字形の回動部材30が延設されている。この回動部材30の先端は、図4の如く、後述の連動体27に枢支軸91を介して回動自在に枢着されている。
前記ゲージ手段10を高さ調整する高さ調整機構11は、図1,3〜7に示す構成であり、長さ方向に伸縮可能な伸縮ロッド26と連動体27とを有している。
【0023】
伸縮ロッド26は、雌ネジ60を有し且つ連動体27に連結ピン43を介して連結された先端ロッド59と、この先端ロッド59に螺合する雄ネジ62を有する駆動ロッド61と、ロッドカバー63と、駆動ロッド61の基端に設けられたハンドル64とを有している。前記ロッドカバー63はマスト部材39に横軸回りに回動自在に枢着されている。
前記高さ調整機構11はハンドル64を回動することで、伸縮ロッド26の長さが伸縮し、回動部材30を先端ロッド59に連動して、図4の矢印B方向へ移動することになる。すると、連結棒66が図4の矢印C方向へ回動し、上部リンク56が連結棒66回りに上下に揺動し、前記ゲージ輪29が昇降するようになる。
【0024】
ゲージ輪29を上方に上げることで、畝成形機7は圃場Fに対して下降することになり、耕深が深くなって高畝が形成され、逆に、ゲージ輪29を下方に下げることで、畝成形機7は圃場Fに対して上昇することになり、耕深が浅くなって低畝が形成されることになる。
また、前記連動体27には、マルチロータリ作業機14の耕耘開始時において、所望する耕耘深さに耕耘爪41が早期に達することを促す腰折れ機構70が設けられている。
【0025】
腰折れ機構70は図4〜7に示すようなものであり、連動体27の下部略中央から左右一対の押上片支持体71が下方へ突出しており、この押上片支持体71の間には側面視略くの字形の押上片72が、その屈曲部で横軸73回りに枢着されている。
この押上片72の長片74を上方へ押し上げる(図6の矢印D方向)ことにより、押上片72の作用部75が先端ロッド59の先端下部を上方へ押し上げることになる。このとき、この先端ロッド59が枢着している連動体27は下方へ開口しているため、図7のように先端ロッド59と連動体27は側面視略への字に折れ曲がるようになる。
【0026】
この腰折れ状態では、ゲージ手段10すなわち回動部材30からの力が伸縮ロッド26には伝わらないようになるため、ゲージ輪29は畝成形機7を支える機能を有さずフリーの状態になる。
この腰折れ機構70は、以下のようにして使用する。
マルチロータリ作業機14を用いて耕耘作業を開始する際には、前記ゲージ輪29が畝成形機7を支持している状態であれば、その支持が障害になり、ロータリ作業機2が圃場Fの土中に入り込みづらい状況となる。したがって、畦際から耕耘開始位置までの距離が長くなる等の不都合が生じる。
【0027】
そのため、耕耘始めには、前記長片74を押し上げることで、腰折れ機構70を側面視略への字に折り曲げ、ゲージ輪29の支持状態をフリーとなる。
すると、ロータリ作業機2や畝成形機7の自重により、耕耘爪41が早期に所望の深さに達するようになり、短時間で所望の耕耘深さを得ることができるようになる。
所望の耕耘深さになった後は、昇降機構5を介してマルチロータリ作業機14を上方へ持ち上げる。その際、ゲージ輪29がその自重で下にさがることで、回動部材30を前方(図7の矢印E方向)へ回動し、作用部75が下方(図7の矢印G方向)へ押し戻され、略への字に折れていた連動体27と先端ロッド59は一直線になる。これにより、腰折れ機構70は、ゲージ輪29の力を伸縮ロッド26へ伝えるようになり、ゲージ輪29は畝成形機7の上下位置を規制する機能を有するようになる。
【0028】
この畝成形機7の後方にはマルチ作業機36が設けられており、前記左右の畝立て縦枠50の略中央から後方へ、左右一対のマルチ作業機枠83が突設している。
マルチ作業機枠83の前後方向略中央には、マルチフィルム77に張力を与えハリをもたせるための2つのテンションロール79が左右方向に軸心がむくように設けられている。マルチ作業機枠83の後部からは支持体80が後下方に突設され、この支持体80の中途部に踏圧輪81が設けられると共に、後端部には土掛けディスク82が設けられている。
【0029】
前記畝立て横枠51には、マルチフィルムロール78を配置するためのフィルムロール受け手段86が設けられている。予備のマルチフィルムロール78を配置する予備フィルムロール受け手段87も畝立て横枠51に設けられている。
前記マルチ作業機36は、マルチフィルムロール78から、マルチフィルム77をテンションロール79で張力を与えながら巻き出し、畝成形機7により成形された畝Rに対して、マルチフィルム77の両端を踏圧輪81で踏圧しながら被せ、土掛けディスク82によりマルチフィルム77の両縁に土をかぶせる。
【0030】
一方、前記連動体27の先端には、畝成形機7を高さ調整機構11に連動させる連動手段12が設けられおり、この高さ調整機構11と連動手段12とにより、畝成形機7の姿勢を調整するための姿勢調整装置1は構成されている。
図4,5に示すように、この連動手段12は、連動体27に枢支連結されたロック部材31と畝立て横枠51から上方突出状に設けられたロック部材係合部93とを有している。ロック部材31の基端は、前記連動体27に、回動部材30の枢支軸91を利用して横軸回りに回動自在に枢支され、先端の下縁には、下方開口のU字形に切り欠かれた複数の切り欠き部92が形成されている。
【0031】
畝立て横枠51の略中央でその後方側壁には、2本の縦棒90が固着されており、この上部間に設けた横棒によってロック部材係合部93が形成されている。
このロック部材係合部93に前記切り欠き部92の1つが上方から嵌り込むことで、ロック部材係合部93と回動部材30の枢支軸91と連結筒体67との3点で構成される三角形状がロックされる。すると、連動体27と畝立て横枠51との位置関係がロックされて回動部材30の回動が制止され、ゲージ手段10の動きは固定されることになる。ゲージ手段10の動きが固定されると、連動体27と畝成形機7とが一体的に連結した状態になる。
【0032】
切り欠き部92とロック部材係合部93の係合は解除自在であり、ロック部材31を上方に持ち上げることで簡単に係合解除することができる。
ロック部材31を使用しない際は、ロック部材31を枢支軸91回りに前方へ回動させ、図4の2点鎖線のように連動体27の略上部に配置させておくことが好ましい。なお、ロック部材31がこの位置で留まるように、ロック部材31の下縁略中央には、連動体27の上面と係合する係止片94が固着されている。
ロック部材31に形成されている複数の切り欠き部92は、本実施形態の場合は、2つであるが、1つでもよく3つ以上であってもよい。
【0033】
切り欠き部92が1つである場合は、ロック部材31の切り欠き部92が丁度ロック部材係合部93と嵌り込まない位置にあった際、伸縮ロッド26を伸縮させることで両者を同じ位置にもっていき嵌り込ませる必要がある。しかし、切り欠き部92が複数の場合は、そのどれかの切り欠き部92を嵌り込ませればよく、両者の係合を容易にすることが可能となる。
以上述べたマルチロータリ作業機14は、トラクタ6に2点リンク機構をもって連結されているため、耕深を変更するためにロータリ作業機2を昇降すると、畝成形機7は圃場Fに対して略水平ではなくなってしまう。
【0034】
畝Rを良好に形成するためには、畝成形機7を圃場Fに対して略水平にする必要があり、姿勢調整装置1を用いて、畝成形機7を昇降することで姿勢を調整する。すなわち、爪軸心に対してロータリ作業機2と畝成形機7とが成す挟角αを変更する。
挟角αの変更方法は以下の通りである。
まず、前記ロック部材31をロック部材係合部93に係合させ、畝成形機7に対して連動体27をロックし、畝成形機7は回動部材30及び連動体27を介して伸縮ロッド26に一体に連結する。その上で、後連結部材21と挟角設定部材22とを固定している連結手段24のボルト24を緩め、ロータリ作業機に対して畝成形機7の連結固定を解除する。
【0035】
この状態で、伸縮ロッド26を伸長もしくは収縮させると、畝立て機枠49は前記長孔23内をボルト24が摺動する範囲で前後移動し、爪軸8に対する挟角αが変化する。すなわち、ロータリ作業機2に対して畝成形機7が昇降し、その姿勢を変化させることができる。
これにより、畝成形機7を圃場Fに対して略水平に保つことが可能となる。
なお、前記挟角αは、長孔23の範囲において任意に設定可能であるため、挟角α変更時の微調整が容易である。
【0036】
挟角αを変更した後は、ボルト24を再度締め付けることで、ロータリ作業機2に対して畝成形機7を連結固定する。
また、姿勢調整装置1は、図8に示す如く、マルチロータリ作業機14を車高の異なるトラクタ6に取り付ける際にも使用できる。
トラクタ6においては、それぞれの大きさに応じて作業機取り付け用のブラケット16の高さは異なる。そのブラケット16に昇降基枠4を連結するには、昇降基枠4を前下がり又は前上がりに傾斜させる必要がある。
【0037】
この場合において、ロータリ作業機2、畝成形機7、マルチ作業機36を地上に載置した状態で、前記ロック部材31をロック部材係合部93に係合させ、締結手段24を解除する。その上で、高さ調整機構11の伸縮ロッド26を伸長もしくは収縮させ、畝成形機7に対してロータリ作業機2を爪軸8の回りに回動させて、昇降基枠4の前端部を昇降させる。
図8においては、伸縮ロッド26を伸長させることで、昇降基枠4が実線の位置から2点鎖線の位置に下降することを示している。これにより、低位置にあるブラケット16にも本実施形態にかかるマルチロータリ作業機14を連結することが可能となる。
【0038】
図9には、連動手段12の別の実施形態を示している。連動体27と回動部材30を枢支している枢支軸91を取り外し、ゲージ手段10と高さ調整機構11との連結を解除し、前記枢支軸91が嵌り込んでいた連動体27の孔を利用して、畝立て機枠49に設けた連動体係合部96と連結する構成となっている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、ロータリ作業機2は、アップカット耕耘であっても、サイドドライブ駆動方式であってもよい。
【0039】
また、マルチロータリ作業機14のリンク装着機構を3点リンク機構にしたり、カバー体33を後連結部材21の下部に固着したり、ゲージ体29を橇状のものにしたりしてもよい。
後連結部材21と挟角設定部材22とに設けられた貫通孔34のうち、どちらか一方の貫通孔34を長孔23にして無段階の挟角調整を可能にしているが、後連結部材21及び挟角設定部材22の貫通孔34を共に複数の円孔に形成して、有段の挟角調整を行うようにしてもよい。
【0040】
また、マルチ作業機36を割愛して、ロータリ作業機2の後方に畝成形機7のみが設けられた対地作業機として構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、爪軸心に対するロータリ作業機と畝成形機との成す挟角の変更を、ゲージ手段の高さ調整機構を用いることで容易に行えるようなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる対地作業機の側面図である。
【図2】対地作業機の背面図である。
【図3】対地作業機中央部の背面斜視図である。
【図4】対地作業機中央部の正面斜視図である。
【図5】対地作業機中央部の平面図である。
【図6】腰折れ装置非作動時の拡大側面図である。
【図7】腰折れ装置作動時の拡大側面図である。
【図8】対地作業機中央部の側面図である。
【図9】連動手段の別の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 姿勢調整装置
2 ロータリ作業機
3 ロータリ機枠
4 昇降基枠
5 昇降機構
6 走行機体
7 畝成形機
8 爪軸
10 ゲージ手段
11 高さ調整機構
12 連動手段
16 ブラケット
17 リフトロッド
21 後連結部材
22 挟角設定部材
23 長孔
24 締結手段
26 伸縮ロッド
27 連動体
28 平行リンク機構
29 ゲージ体
30 回動部材
31 ロック部材
33 カバー体
42 耕耘部
α 挟角

Claims (7)

  1. ロータリ作業機(2)のロータリ機枠(3)に昇降基枠(4)を固定し、この昇降基枠(4)と昇降機構(5)とを介してロータリ作業機(2)を走行機体(6)の後部に昇降自在に連結し、前記ロータリ機枠(3)に畝成形機(7)の前部を、爪軸(8)の軸心に対してロータリ作業機(2)と畝成形機(7)とが成す挟角(α)を変更自在にかつ変更した角度で固定可能に連結し、
    前記畝成形機(7)に高さ設定用のゲージ手段(10)を昇降可能に設け、このゲージ手段(10)と前記ロータリ機枠(3)との間に伸縮によりゲージ手段(10)の高さを調整する高さ調整機構(11)を設けて、ロータリ作業機(2)と畝成形機(7)とを固定した状態で畝成形機(7)の対地高さを調整可能とし、
    前記畝成形機(7)に対するゲージ手段(10)を動きを固定する連動手段(12)を設け、この連動手段(12)にてゲージ手段(10)と畝成形機(7)とを固定し、且つロータリ作業機(2)と畝成形機(7)との固定を解除した状態で、ゲージ手段(10)とロータリ機枠(3)との間に設けた高さ調整機構(11)の伸縮により前記挟角(α)を変更可能にしていることを特徴とする対地作業機。
  2. 前記昇降基枠(4)を走行機体(6)の後部に設けられたブラケット(16)に横軸回りに枢支し、この昇降基枠(4)に前記昇降機構(5)のリフトロッド(17)を連結することを特徴とする請求項1に記載の対地作業機。
  3. 前記ロータリ機枠(3)から後連結部材(21)を後方に突設し、前記畝成形機(7)の前部に前記後連結部材(21)と締結される挟角設定部材(22)を前方に突設し、後連結部材(21)と挟角設定部材(22)とを前後方向に無段階又は有段階に締結する締結手段(24)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の対地作業機。
  4. 前記締結手段(24)は後連結部材(21)及び挟角設定部材(22)に形成された貫通孔(34)とこれを貫通するボルト(35)とを有し、前記貫通孔(34)の一方は爪軸(8)の軸心に対するロータリ作業機(2)と畝成形機(7)とが成す挟角(α)を変更自在にするべく前記爪軸に対して略円弧状の長孔(23)であることを特徴とする請求項3に記載の対地作業機。
  5. 前記高さ調整機構(11)は伸縮可能な伸縮ロッド(26)とその先端部に伸縮ロッド(26)の伸縮により移動する連動体(27)とを有し、前記ゲージ手段(10)は、畝成形機(7)に高さ変更自在に支持されたゲージ体(29)と前記連動体(27)に連結しその移動をもってゲージ体(29)の高さを変更する回動部材(30)とを有しており、前記連動手段(12)は、連動体(27)と畝成形機(7)とを連結することで前記回動部材(30)の回動をロックし且つ伸縮ロッド(26)の伸縮で畝成形機(7)の挟角(α)を変更するロック部材(31)を有することを特徴とする請求項に記載の対地作業機。
  6. 前記ロータリ作業機(2)の耕耘部(42)を覆うカバー体(33)を、前記挟角設定部材(22)の下部に固定すると共に爪軸回りに位置調整自在に設けることを特徴する請求項3又は4に記載の対地作業機。
  7. 前記畝成形機(7)の後部にマルチ作業機(36)を連結していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の対地作業機。
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