JP3857584B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、差動制限機能、あるいは、差動ロック機能を備えたデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公昭50−20331号公報に図3のような差動制限式差動装置201が記載されている。
【0003】
この差動制限式差動装置201は、エンジンの駆動力によって回転するデフケース203、デフケース203の回転を車輪側に配分するベベルギア式の差動機構205、差動機構205の差動回転をロックするコーンクラッチ207、コーンクラッチ207を作動させるカム機構209、リターンスプリング211、アクチュエータ213、ストップ機構などから構成されている。
【0004】
コーンクラッチ207はくさび部材215とデフケース203との間に設けられており、カム機構209は差動機構205の左サイドギア217とくさび部材215との間に設けられている。また、リターンスプリング211はくさび部材215を図の右方に付勢し、コーンクラッチ207の連結を解除させると共に、カム機構209を噛み合い状態に保っている。
【0005】
アクチュエータ213は、ピン219、分銅221及び分銅221と対をなす他の分銅などを備えており、ピン219に形成されたギア部223はくさび部材215に形成されたギア部225と噛み合っている。
【0006】
ピン219にはコイルばね227の両端がその付勢力によって押圧されており、各分銅はコイルばね227を介してピン219に連結され、ピン219と共に回転し、それぞれ外側に揺動するするように構成されている。また、各分銅は他のコイルばねによって揺動方向の内向きに付勢されており、回転に伴う遠心力の大きさに応じた角度で外側に揺動するようにされている。
【0007】
ストップ機構は、タブ部材、タブ部材に取り付けられたウェート、コイルばねなどから構成されている。
【0008】
タブ部材はデフケース203に対して回転自在に取り付けられており、タブ部材にはストップタブ部が形成されている。上記の各分銅は外側に揺動するとこのストップタブ部と係止する。また、ウェートは遠心力によってタブ部材を径方向の外側に変位させることにより、ストップタブ部が各分銅と係止する回転数を高めており、コイルばねはウェートの遠心力に抗してタブ部材を径方向の内側に付勢することにより、ストップタブ部と各分銅との係止回転数を低めている。
【0009】
悪路などで一側の車輪が空転すると差動機構205に差動回転が生じ、サイドギア217とデフケース203とが差動回転し、カム機構209によってサイドギア217に連結されているくさび部材215が回転し、ギア部223,225を介してくさび部材215と噛み合っているピン219が回転し、コイルばね227を介してピン219に連結されている各分銅が遠心力によって外側に揺動する。
【0010】
各分銅の揺動角度(差動回転速度)が設定値より大きければ、各分銅がタブ部材(ストップ機構)のストップタブ部に係止し、タブ部材、分銅、コイルばね227、ピン219、ギア部223,225を介してくさび部材215の回転が制動され、くさび部材215とサイドギア217との間に回転差が生じ、その差動トルクによってカム機構209が作動し、発生したカムスラスト力がリターンスプリング211に抗してくさび部材215を左方に移動させ、コーンクラッチ207を締結する。
【0011】
コーンクラッチ207が締結されると、くさび部材215がコーンクラッチ207を介してデフケース203に連結されるから、カム機構209に掛かる差動トルクが強化されてカムスラスト力がさらに大きくなり、差動機構205の差動をロックさせる。
【0012】
また、差動回転速度が下がると各分銅の揺動角度が小さくなり、分銅とストップタブ部との係止が外れてストップ機構によるくさび部材215の制動が停止され、リターンスプリング211によってくさび部材215が右方に戻り、コーンクラッチ207の締結が解除され、差動機構205の差動ロックが解除される。
【0013】
また、ストップ機構は、ウェートとコイルばねとによってタブ部材(ストップタブ部)の位置を調整し、各分銅が係止される(コーンクラッチ207が締結される)差動回転速度を調整する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、差動制限式差動装置201では、アクチュエータ213とストップ機構などの差動制限機能がメカニカルに構成されており、車輪が高速でスピンしないと差動ロックが行われない。
【0015】
従って、車両の走行中に速度、操舵、路面状態などの変化に応じて任意に差動をロックし、また、ロックを解除するなどの操作を行うことはできない。
【0016】
また、アクチュエータ213とストップ機構は構成部品の点数が極めて多い上に、各分銅及びウェートの重量(遠心力)や、3種類用いられているコイルばねのばね常数などの調整が難しいから、動作が不安定になり易く、製品間のバラツキも大きくなり易い。
【0017】
車両の速度、操舵、路面状態などに応じて差動をロックし、ロックを解除するには、空気圧や油圧などを用いる流体圧式のアクチュエータや、電磁石を用いたアクチュエータによって差動制限用クラッチを操作するように構成された差動制限機構が必要であり、特に、差動をロックするには大きな差動制限力が必要であるから、そのような差動制限機構には流体圧式のアクチュエータが用いられる。
【0018】
ところが、流体圧式アクチュエータを用いた差動制限機構では、圧力源(ポンプ)が必要になる上に、ポンプや圧力ライン(配管)及びその引き回しスペースなどを含めた広い配置スペースが必要であるから、このスペースを用意するためにデファレンシャル装置を収容するケーシングや車体などの変更や改造が必要になる上に、デファレンシャル装置に対してポンプや圧力ラインなどをユニット化(パッケージ化:モジュール化)することが難しい。
【0019】
また、流体圧式アクチュエータでは、各部の圧力漏れによる機能低下と信頼性低下とが生じ易い上に、圧力漏れを防止するために圧力ライン各部のシ−ルを強化するなどの配慮が必要であり、これに伴うコストの上昇が避けられない。
【0020】
一方、アクチュエータに電磁石を用いれば、ポンプや圧力ラインなどが不要になり、これらの配置スペースが不要になって構造が簡単でコンパクトになり、車載性が向上すると共に、圧力ラインの引き回し作業がないから組み付けが容易であり、組み付けコストが低減される。
【0021】
また、流体圧式アクチュエータのような圧力漏れによる機能低下から解放されて高い信頼性が得られる上に、圧力ラインのシールを強化するなどの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が避けられる。
【0022】
さらに、デファレンシャル装置と電磁石とのユニット化が容易であり、パッケージ性が高く、デファレンシャル装置のケーシングや車体側の変更及び改造も不要になるか、または軽微ですむ。
【0023】
しかし、電磁石を用いたアクチュエータの場合、差動をロックするための充分な差動制限力を得ることが難しい。
【0024】
そこで、この発明は、電磁石を用いながら、差動をロックするために必要な差動制限力が得られると共に、差動制限機能をユニット化することによってケーシングや車体側の変更及び改造を軽微にし、不要にしたデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1のデファレンシャル装置は、原動機の駆動力を受けて回転するデフケースと、前記デフケースの回転を一対の出力側サイドギアから車輪側に配分する差動機構と、前記デフケースとクラッチ部材との間に設けられた差動制限用の摩擦クラッチと、前記クラッチ部材とサイドギアとの間に設けられ、これらの間に差動トルクが掛かるとカムスラスト力を発生し、クラッチ部材を介して前記摩擦クラッチを押圧するカム手段と、電磁石によってアーマチャを移動操作し、前記デフケースに押圧して摩擦抵抗を発生させる摩擦抵抗発生手段と、前記摩擦抵抗発生手段の摩擦抵抗を前記クラッチ部材に伝達する伝達手段とを備え、前記電磁石によって摩擦抵抗発生手段を作動させると、発生した摩擦抵抗により前記伝達手段を介して前記クラッチ部材の回転が制動され、差動トルクを受けて前記カム手段が作動し、前記摩擦クラッチを締結させて差動を制限することを特徴としている。
【0026】
このように、本発明のデファレンシャル装置では、電磁石によって摩擦抵抗発生手段を作動させ、発生した摩擦抵抗によってクラッチ部材の回転を制動した状態で、差動トルクを利用しカム手段を作動させて差動制限用の摩擦クラッチを締結するように構成したことにより、電磁石を用いたアクチュエータでも、差動をロックするための充分な差動制限力が得られる。
【0027】
また、上記のように、電磁石によって差動制限機能のON−OFFが可能であるから、電磁石の励磁、励磁電流の制御、励磁停止を行い、車両の走行中に速度、操舵、路面状態などの変化に応じて任意に差動を制限し、差動をロックし、ロックを解除することによって、発進性、加速性、旋回性、操縦性、安定性、悪路の走破性などを大きく向上させることができる。
【0028】
また、流体圧式アクチュエータを用いた構成と異なって、ポンプや圧力ライン及びこれらの配置スペースが不要になるから、それだけ構造簡単でコンパクトに構成され、車載性が向上すると共に、圧力ラインの引き回し作業がないから組み付けが容易であり、組み付けコストが低減される。
【0029】
また、流体圧式アクチュエ−タのような圧力漏れによる機能低下が発生せず、高い信頼性が得られる上に、圧力ラインのシールを強化するなどの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が避けられる。
【0030】
また、電磁石はデファレンシャル装置に対するユニット化が容易であり、それだけデファレンシャル装置のパッケージ性が高くなるから、デファレンシャル装置を収容するケーシングや車体側の変更及び改造も不要になるか、または軽微ですむ。
【0031】
また、デフケースとアーマチャとの間で摩擦抵抗を発生させる摩擦抵抗発生手段は、カム手段を作動させるためのパイロットクラッチであり、上記のように、差動制限用の摩擦クラッチはカム手段が締結させるから、電磁石には摩擦抵抗発生手段を作動させるだけの磁力があれば充分であり、特に大きな磁力(励磁電力)は要求されない。
【0032】
従って、電磁石の小型軽量化が可能であり、これに伴って、デファレンシャル装置も小型軽量化されると共に、車載バッテリー及びバッテリーをチャージするオルタネータの負担がそれぞれ軽減され、オルタネータを駆動する原動機の燃費が軽減される。
【0033】
請求項2の発明は、請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、前記摩擦クラッチとカム手段が前記差動機構の軸方向一側に配置され、前記摩擦抵抗発生手段が差動機構の軸方向他側に配置されており、前記伝達手段が、前記アーマチャに形成されたギア部と、前記クラッチ部材に形成されたギア部と、アーマチャの前記ギア部と噛み合う第1のピニオンギアと、クラッチ部材の前記ギア部と噛み合う第2のピニオンギアと、前記第1と第2のピニオンギアを連結するシャフト部材とからなることを特徴としており、請求項1の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0034】
これに加えて、摩擦クラッチとカム手段を差動機構の軸方向一側に配置し、摩擦抵抗発生手段(アーマチャと電磁石など)を差動機構の軸方向他側に配置したことによって、デフセンターに対する重量バランスが整うから、振動の発生要因がそれだけ小さく抑えられると共に、デファレンシャル装置を支承するベアリングの負担が軽減され、耐久性が向上する。
【0035】
また、差動機構の寸法的なセンターに対しても軸方向にバランスが整うから、各出力側サイドギアに連結される車軸を互いに等寸法にして共用し、車軸のコストを低減させることが可能になると共に、両サイドギア用車軸の長さと重量のアンバランスに伴うケーシングや車体側の改造及び変更が回避され、コストがさらに低減される。
【0036】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載されたデファレンシャル装置であって、前記摩擦クラッチが、コーンクラッチであることを特徴としており、請求項1または請求項2の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0037】
これに加えて、コーンクラッチは、円錐摩擦面の角度による楔効果(セルフロック機能)によって大きな差動制限力が得られるから、差動をロックする機能がさらに向上する。
【0038】
また、コーンクラッチは、比較的小型でも(摩擦面の面積が狭くても)大きな差動制限力が得られるから、デファレンシャル装置がそれだけコンパクトに構成される。
【0039】
また、摩擦面の面積が狭いコーンクラッチでは、オイルの粘性によるドラグトルクが小さいから、差動制限及び差動ロックの解除が容易であり、差動制限トルクの残留による操縦性の低下や原動機の燃費低下が防止される。
【0040】
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載されたデファレンシャル装置であって、前記摩擦クラッチが、多板クラッチであることを特徴としており、請求項1または請求項2の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0041】
これに加えて、多数のクラッチ板を用いる多板クラッチは摩擦面の面積が広く、それだけ大きな差動制限力が得られるから、差動をロックする機能がさらに向上する。
【0042】
また、多板クラッチでは、クラッチ板の枚数を変えることによって差動制限力の調整が容易であり、差動制限力を調整することによって、異なった車種に対するデファレンシャル装置の適用範囲がそれだけ広くなる。
【0043】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1によってデファレンシャル装置1(本発明の第1実施形態)の説明をする。以下、左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0044】
図1のように、デファレンシャル装置1は、デフケース3、ベベルギヤ式の差動機構5、摩擦抵抗発生手段7、伝達手段9、コーンクラッチ11(摩擦クラッチ)、カム13(カム手段)、リターンスプリング15、コントローラなどから構成されている。
【0045】
デフケース3は、カバー17とケーシング本体19からなり、カバー17はボルトによってケーシング本体19の左開口部に固定されている。
【0046】
デフケース3はデフキャリヤの内部に配置されており、カバー17のボス部21とケーシング本体19のボス部23はそれぞれベアリングを介してデフキャリヤに支承されている。このデフキャリヤの内部にはオイル溜りが形成されている。
【0047】
デフケース3にはリングギア(ベベルギア)がボルトで固定されており、このリングギアは動力伝達系の出力側ベベルギアと噛み合っている。この動力伝達系はトランスミッション側に連結されており、デフケース3はトランスミッションとこの動力伝達系とを介して伝達されるエンジン(原動機)の駆動力によって回転駆動される。
【0048】
差動機構5は、ピニオンシャフト25、ピニオンシャフト25上に支承されたピニオンギア27、出力側のサイドギア29,31から構成されている。
【0049】
各ピニオンシャフト25はケーシング本体19に設けられた貫通孔33に端部を係合し、スプリングピンによって固定されており、サイドギア29,31はそれぞれ左右からピニオンギア27と噛み合っている。
【0050】
ケーシング本体19とピニオンギア27との間には、ピニオンギア27の遠心力と、サイドギア29,31との噛み合いによって生じたピニオンギア27の噛み合い反力を受ける球面ワッシャ35が配置されている。
【0051】
サイドギア29のハブ部37はカバー17の支承部39によって支承されており、スプライン連結された車軸を介して左の車輪側に連結されている。また、サイドギア31ハブ部41はケーシング本体19の支承部43によって支承されており、スプライン連結された車軸を介して右の車輪側に連結されている。
【0052】
また、サイドギア29(ハブ部37)とロータ21との間及びサイドギア31(ハブ部41)とケーシング本体19との間には噛み合い反力を受けるスラストワッシャ45がそれぞれ配置されている。
【0053】
デフケース3を回転させるエンジンの駆動力は、ピニオンシャフト25とピニオンギア27とを介して左右のサイドギア29,31に配分され、車軸を介して左右の車輪側に伝達される。
【0054】
また、例えば、悪路走行中に左右の車輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギア27の自転によってエンジンの駆動力は左右各側に差動配分される。
【0055】
摩擦抵抗発生手段7は、磁性材料で作られた右のリングギア47(アーマチャ:ギア部)、リングギア47とケーシング本体19との間に形成される摩擦クラッチ49(パイロットクラッチ)、電磁石51などによって構成されている。
【0056】
リングギア47は右サイドギア31(ハブ部41)の外周に相対回転自在に支承され、センターリングされている。
【0057】
電磁石51のコア53はケーシング本体19との間に適度なエアギャップを介して配置されており、ベアリングによってボス部23上に支承され、センターリングされている。また、コア53は支持部材を介してデフキャリヤ側に連結され、回り止めされている。電磁石51のリード線はグロメットを通してデフキャリヤの外部に引き出され、車載のバッテリに接続されている。
【0058】
コア53とケーシング本体19とリングギア47とによって電磁石51の磁路が構成されている。ケーシング本体19は非磁性材料であるステンレス鋼のリング55によって径方向の外側と内側に分断されており、このリング55によって磁路上での磁束の短絡が防止されている。
【0059】
伝達手段9は、上記のリングギア47、左のリングギア57(クラッチ部材:ギア部)、小径のシャフト59(シャフト部材)、ピニオンギア61,63などによって構成されている。
【0060】
リングギア57は左サイドギア29(ハブ部37)の外周で軸方向移動自在に支承され、センターリングされている。
【0061】
また、シャフト59は、各ピニオンギア27の間を通って軸方向に配置されており、カバー17とケーシング本体19にそれぞれ形成された支承部65,67によって両端部を回転自在に支承されている。
【0062】
ピニオンギア61(第1のピニオンギア)はシャフト55の右端側に形成され、リングギア47と噛み合っており、ピニオンギア63(第2のピニオンギア)はシャフト55の左端側に形成され、リングギア57と噛み合っている。
【0063】
コーンクラッチ11はピニオンギア55に一体形成されたコーン部69とカバー17との間に設けられており、カム13はリングギア57と左サイドギア29との間に設けられている。
【0064】
リターンスプリング15はサイドギア29のハブ部37に取り付けられたスナップリング71とリングギア57との間に配置されており、リングギア57を右方(コーンクラッチ11の連結解除方向及びカム13の噛み合い方向)に付勢している。
【0065】
コントローラは、車速、操舵角、横Gなどから旋回走行を検知し、あるいは、路面状態などに応じて、電磁石51の励磁、励磁電流の制御、励磁停止などを行う。
【0066】
電磁石51が励磁されると、上記の磁路に磁束ループ73が形成されてリングギア47が吸引され、摩擦クラッチ49が締結されて摩擦抵抗が発生し、この摩擦抵抗によってリングギア47の回転が制動され、さらに、この制動力がギア47,61、シャフト59、ギア63,57(伝達手段9)を介して伝達され、リングギア57の回転を制動する。
【0067】
この状態で差動機構5に差動回転が生じると、回転を制動されているリングギア57とサイドギア29との間に発生した差動トルクが、これらの間に設けられたカム13に掛かり、生じたカムスラスト力によってリングギア57(コーン部69)が左方に移動してコーンクラッチ11が締結され、差動制限力が発生する。
【0068】
このようにサイドギア29の差動トルクを利用してカム13を作動させ、コーンクラッチ11を締結することによって大きな差動制限力が得られ、さらに、この差動制限力はコーンクラッチ11の円錐摩擦面の角度による楔効果(セルフロック機能)によって強化される。
【0069】
こうして得られた差動制限力が差動機構5の差動ロックトルクより大きければ差動がロックされ、差動制限力が差動ロックトルクより小さい範囲では、差動トルクの変化に応じて増減するカム13のカムスラスト力により、トルク感応型に準じた差動制限機能が得られる。
【0070】
さらに、電磁石51の励磁電流を制御して摩擦クラッチ49の滑りを調整すれば、その摩擦抵抗とカム13のカムスラスト力が変化するから、差動制限力を自由に制御することができる。
【0071】
また、電磁石51の励磁を停止すると、摩擦クラッチ49が開放されてカム13のカムスラスト力が消失し、リターンスプリング15の付勢力によってリングギア57が右方へ戻り、コーンクラッチ11が開放されて差動機構5の差動回転がフリーになる。
【0072】
なお、摩擦クラッチ49とコーンクラッチ11が開放されると、リングギア57とシャフト59及びピニオンギア61,63とリングギア47は左サイドギア29の差動回転と連動し、リングギア47と右サイドギア31との間で相対回転(摺動回転)が生じる。
【0073】
また、リターンスプリング15と左のワッシャ45は、リングギア57を右に付勢しコーンクラッチ11に適度な隙間を与えることによって、サイドギア29の噛み合い反力によりコーンクラッチ11が不用意に締結されて差動制限力が発生することを防止している。
【0074】
コントローラは、任意のタイミングで電磁石51の励磁、励磁電流の制御、励磁停止を行い、車両の速度、操舵条件、路面状態などの変化に応じて差動ロック、差動制限力調整、ロック解除などを行い、このような操作によって車両の発進性、加速性、旋回性、操縦性、安定性、悪路の走破性などを大きく向上させることができる。
【0075】
デフケース3には開口が設けられており、さらに、ボス部21,23の内周には螺旋状のオイル溝が形成されている。
【0076】
デファレンシャル装置1の下半部はオイル溜りのオイルに浸されており、デフケース3(リングギア)の回転に伴ってこのオイルが開口と螺旋状のオイル溝からデフケース3に流出入し、各ギア27,29,31(差動機構5)の噛み合い部、ピニオンシャフト25の外周とピニオンギア27との摺動部、スラストワッシャ45,45、球面ワッシャ35、サイドギア29,31の支承部39,43、摩擦クラッチ49、各ギア47,61、63,57(伝達手段9)の噛み合い部、ピニオンギア47,57とサイドギア31,29(ハブ部41,37)との摺動部、カム13、コーンクラッチ11などを充分に潤滑・冷却する。
【0077】
また、電磁石51は、下半部がオイル溜りに浸されている上に、デフケース3(リングギア)が回転して跳ね掛けるオイルによって冷却されるから、性能(磁力)が安定し、摩擦クラッチ49の操作機能(コーンクラッチ11の差動制限力)が安定する。
【0078】
こうして、デファレンシャル装置1が構成されている。
【0079】
デファレンシャル装置1は、上記のように、電磁石51によって摩擦抵抗発生手段7を作動させ、発生した摩擦抵抗によってリングギア57を制動し、差動機構5の差動トルクを利用してカム13を作動させ、コーンクラッチ11を締結するように構成したことによって大きな差動制限力が得られ、さらに、コーンクラッチ11の楔効果(セルフロック機能)によって差動制限力が強化されるから、電磁石51を用いた構成でも、差動をロックするための充分な差動制限力が得られる。
【0080】
また、上記のように、電磁石51によって差動制限のON−OFFが可能であるから、電磁石51の励磁、励磁電流の制御、励磁停止を行い、車両の走行中に速度、操舵、路面状態などの変化に応じて任意に差動を制限し、差動をロックし、ロックを解除することによって、発進性、加速性、旋回性、操縦性、安定性、悪路の走破性などを大きく向上させることができる。
【0081】
また、流体圧式アクチュエータを用いた構成と異なって、ポンプや圧力ライン及びこれらの配置スペースが不要になるから、デファレンシャル装置がそれだけ構造簡単でコンパクトに構成され、車載性が向上すると共に、圧力ラインの引き回し作業がないから組み付けが容易であり、組み付けコストが低減される。
【0082】
また、流体圧式アクチュエータのような圧力漏れによる機能低下が発生せず、高い信頼性が得られる上に、圧力ラインのシールを強化するなどの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が避けられる。
【0083】
また、デファレンシャル装置1に対する電磁石51のユニット化が容易であるから、デファレンシャル装置1はパッケージ性が高く、デフキャリヤと車体側の変更や改造も不要になるか、または軽微ですむ。
【0084】
また、デフケース3とリングギア47との間で摩擦抵抗を発生させる摩擦抵抗発生手段7(摩擦クラッチ49)は、カム13を作動させるためのパイロットクラッチであり、上記のように差動制限力用のコーンクラッチ11はカム13が締結させるから、電磁石51は摩擦クラッチ49を締結するだけの磁力があれば充分であり、特に大きな磁力(励磁電力)は要求されない。
【0085】
従って、電磁石51の小型軽量化が可能であり、これに伴って、デファレンシャル装置1も小型軽量化されると共に、車載バッテリー及びバッテリーをチャージするオルタネータの負担がそれぞれ軽減され、オルタネータを駆動するエンジンの燃費が軽減される。
【0086】
また、コーンクラッチ11とカム13を差動機構5の左側に配置し、摩擦クラッチ49と電磁石51を差動機構5の右側に配置したことによって、デファレンシャル装置1のデフセンターに対する重量バランスが整うから、振動の発生要因がそれだけ小さく抑えられると共に、デファレンシャル装置1をデフキャリヤに支承するベアリングの負担が軽減され、耐久性が向上する。
【0087】
また、差動機構5の寸法的なセンターに対しても軸方向にバランスが整うから、各サイドギア29,31に連結される車軸を互いに等寸法にして共用し、車軸のコストを低減させることが可能であると共に、サイドギア29,31用両車軸の長さと重量のアンバランスに伴うデフキャリヤや車体側の改造及び変更が回避され、コストがさらに低減される。
【0088】
また、コーンクラッチ11は、比較的小型でも(摩擦面の面積が狭くても)、上記のように大きな差動制限力が得られるから、デファレンシャル装置1がそれだけコンパクトに構成される。
【0089】
また、摩擦面の面積が狭いコーンクラッチ11では、オイルの粘性によるドラグトルクが小さいから、差動制限及び差動ロックの解除が容易であり、差動制限トルクの残留による操縦性の低下や、エンジンの燃費低下が防止される。
【0090】
[第2実施形態]
図2によってデファレンシャル装置101(本発明の第2実施形態)の説明をする。
【0091】
デファレンシャル装置101は、デフケース3、ベベルギヤ式差動機構5、摩擦抵抗発生手段7、伝達手段9、多板クラッチ103(摩擦クラッチ)、カム13、リターンスプリング15、コントローラなどから構成されている。
【0092】
このように、デファレンシャル装置101は、第1実施形態のデファレンシャル装置1においてコーンクラッチ11を多板クラッチ103に置き換えたものであり、以下、同機能の部材には同一の符号を与えて引用しながらデファレンシャル装置1との相違点を説明する。
【0093】
多板クラッチ103はカバー17とリングギア57との間に設けられており、そのアウタープレート105はカバー17の内周に形成されたスプライン部107に連結されている。また、リングギア57にはハブ部109が設けられており、インナープレート111はハブ部109の外周に形成されたスプライン部113に連結されている。
【0094】
電磁石51が励磁されると、リングギア47が吸引されて摩擦クラッチ49が締結され、その摩擦抵抗が伝達手段9を介してリングギア57の回転を制動し、この状態で差動機構5に差動回転が生じると、リングギア57とサイドギア29間の差動トルクがカム13を作動させて多板クラッチ103を締結する。
【0095】
この差動制限力が差動機構5の差動ロックトルクより大きければ差動がロックされ、差動制限力が差動ロックトルクより小さい範囲では、カム13のカムスラスト力によってトルク感応型に準じた差動制限力が得られる。
【0096】
また、電磁石51の励磁電流を制御して摩擦クラッチ49の滑りを調整すれば、差動制限力を自由に制御することができる。
【0097】
また、電磁石51の励磁を停止すると、リターンスプリング15の付勢力によって多板クラッチ103が開放され、差動機構5の差動回転がフリーになる。
【0098】
こうして、デファレンシャル装置101が構成されている。
【0099】
デファレンシャル装置101では、多数のプレート105,111間の摩擦面面積が広い多板クラッチ103を用いたことによって大きな差動制限力が発生し、差動をロックするために必要な差動制限力が得られる。
【0100】
また、多板クラッチ103は、プレート105,111の枚数を変えることによって差動制限力の調整が容易であり、差動制限力を調整することによって、異なった車種に対するデファレンシャル装置101の適用範囲をそれだけ広くすることができる。
【0101】
これに加えて、デファレンシャル装置101は、差動制限用摩擦クラッチにコーンクラッチ11を用いたことによるデファレンシャル装置1の効果を除いて、デファレンシャル装置1と同等の効果が得られる。
【0102】
なお、本発明において、差動機構はベベルギア式の差動機構に限らず、例えば、プラネタリーギア式の差動機構、デフケースの収容孔に摺動回転自在に収容されたピニオンギアによって一対の出力側サイドギアを連結した差動機構、ウォームギアを用いた差動機構などでもよい。
【0103】
また、本発明のデファレンシャル装置は、フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に分配するデファレンシャル装置)とリヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に分配するデファレンシャル装置)とセンターデフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に分配するデファレンシャル装置)のいずれにも用いることができる。
【0104】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置は、電磁石によって摩擦抵抗発生手段を作動させ、発生した摩擦抵抗によってクラッチ部材の回転を制動した状態で、差動制限用摩擦クラッチの締結に差動トルクを利用したことにより、電磁石を用いた構成でも、差動をロックするために必要な差動制限力が得られる。
【0105】
また、速度、操舵条件、路面状態などの変化に応じて任意に差動制限力を調整し、発進性、加速性、旋回性、操縦性、安定性、悪路の走破性などを大きく向上させることができる。
【0106】
また、ポンプや圧力ライン及びこれらの配置スペースが不要であり、構造簡単、コンパクトで車載性が向上し、組み付け容易で、高い信頼性が得られる。
【0107】
さらに、パッケージ性が高く、デファレンシャル装置のケーシングや車体側の変更や改造も不要か、軽微ですむ。
【0108】
また、電磁石は大きな磁力が要求されず、小型軽量化が可能であり、デファレンシャル装置も小型軽量化されると共に、車載バッテリー及びオルタネータの負担と原動機の燃費が軽減される。
【0109】
請求項2のデファレンシャル装置は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
【0110】
これに加えて、デフセンターに対する重量バランスが整うことによって、振動が小さく抑えられ、ベアリングの負担が軽減され、耐久性が向上する。
【0111】
また、寸法的なバランスも整うことによって、両サイドギアの間で車軸の共用が可能になり、各車軸の長さと重量のアンバランスに伴うケーシングや車体側の改造及び変更が回避され、コストがさらに低減される。
【0112】
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項1または請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
【0113】
これに加えて、円錐摩擦面の角度によるコーンクラッチの楔効果(セルフロック機能)によって差動制限力が強化され、差動をロックする機能がさらに向上する。
【0114】
また、小型で大きな差動制限力が得られるコーンクラッチを用いたことにより、デファレンシャル装置がコンパクトに構成される。
【0115】
また、コーンクラッチを用いたことによってオイルの粘性によるドラグトルクが小さくなり、差動制限及び差動ロックの解除が容易になり、差動制限トルクの残留による操縦性の低下や原動機の燃費低下が防止される。
【0116】
請求項4のデファレンシャル装置は、請求項1または請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
【0117】
これに加えて、摩擦面の面積が広い多板クラッチを用いたことにより、大きな差動制限力が得られ、差動をロックする機能が向上する。
【0118】
また、多板クラッチのクラッチ板枚数を変えることによって差動制限力を容易に調整することが可能であり、異なった車種に対するデファレンシャル装置の適用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置
3 デフケース
5 差動機構
7 摩擦抵抗発生手段
9 伝達手段
11 コーンクラッチカム(差動制限用の摩擦クラッチ)
13 カム(カム手段)
29,31 出力側サイドギア
47 リングギア(アーマチャ:ギア部)
51 電磁石
57 リングギア(クラッチ部材:ギア部)
59 シャフト(シャフト部材)
61 第1のピニオンギア
63 第2のピニオンギア
101 デファレンシャル装置
103 多板クラッチ(差動制限用の摩擦クラッチ)

Claims (4)

  1. 原動機の駆動力を受けて回転するデフケースと、
    前記デフケースの回転を一対の出力側サイドギアから車輪側に配分する差動機構と、
    前記デフケースとクラッチ部材との間に設けられた差動制限用の摩擦クラッチと、
    前記クラッチ部材とサイドギアとの間に設けられ、これらの間に差動トルクが掛かるとカムスラスト力を発生し、クラッチ部材を介して前記摩擦クラッチを押圧するカム手段と、
    電磁石によってアーマチャを移動操作し、前記デフケースに押圧して摩擦抵抗を発生させる摩擦抵抗発生手段と、
    前記摩擦抵抗発生手段の摩擦抵抗を前記クラッチ部材に伝達する伝達手段とを備え、
    前記電磁石によって摩擦抵抗発生手段を作動させると、発生した摩擦抵抗により前記伝達手段を介して前記クラッチ部材の回転が制動され、差動トルクを受けて前記カム手段が作動し、前記摩擦クラッチを締結させて差動を制限することを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載された発明であって、
    前記摩擦クラッチとカム手段が前記差動機構の軸方向一側に配置され、前記摩擦抵抗発生手段が差動機構の軸方向他側に配置されており、
    前記伝達手段が、
    前記アーマチャに形成されたギア部と、
    前記クラッチ部材に形成されたギア部と、
    アーマチャの前記ギア部と噛み合う第1のピニオンギアと、
    クラッチ部材の前記ギア部と噛み合う第2のピニオンギアと、
    前記第1と第2のピニオンギアを連結するシャフト部材とからなることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された発明であって、
    前記摩擦クラッチが、コーンクラッチであることを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載された発明であって、
    前記摩擦クラッチが、多板クラッチであることを特徴とするデファレンシャル装置。
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