JP3857229B2 - 非水性溶剤中の顔料分散に基づいた筆記具用の溶剤ベース非蛍光インク - Google Patents
非水性溶剤中の顔料分散に基づいた筆記具用の溶剤ベース非蛍光インク Download PDFInfo
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Description
(発明の分野)
本発明は、筆記具用の非蛍光インク組成物及び該インク組成物を使用する筆記具に関する。本インク組成物は、樹脂に分散した非蛍光顔料と、安定剤と、高沸点有機溶剤とを含む。
【0002】
(発明の背景)
現在の非水性筆記具用インクは、大多数が事実上均一;すなわち、着色剤がインクの液状媒体に溶解性である。不均一な非水性筆記具用インクが現存するが、全非水性筆記具市場の非常に少部分であり、黒、青、赤及び緑のような非常に狭い範囲の色に限定されている。筆記具用インク製造技術の当業者は、メタリック、フォトクロミック、サーモクロミック、真珠光沢、無機、有機、発光等への着色剤の可能性の範囲を拡大する方法を望んでいる。これら望ましい着色剤は、すべてではないが、その多くが現在使用している溶剤に不溶性である。可能な不溶性着色剤の広範な安定した非水性分散系を作り、かつこれら分散系を筆記具に適したインクに調製することが要望されている。
【0003】
Voedischに対する米国特許第3,455,856号は、油変性アルキド樹脂ビヒクルに懸濁している色素性樹脂粒子を含有する印刷インク及び顔料分散系の製造方法を開示している。非蛍光染料が開示されている。米国特許第3,455,856号は、本発明の有機溶剤については開示しておらず、筆記具用のインク組成物も開示していないし、本発明の安定剤の使用についても開示していない。
Moneに対する米国特許第4,079,026号は、有機樹脂及び油溶剤中に分散した顔料を含有するオレオレジンベース印刷インクについて開示している。非蛍光顔料が開示されている。特に好ましくは、Magie Bros.Oil Companyによって販売されている油溶剤のような沸点が約200℃の油溶剤である。該インクは筆記具ではなく、平版印刷又は凸版印刷のために使用される。さらに、米国特許第4,079,026号は、本発明で使用する安定剤については開示していない。
【0004】
Uhlemayrらに対する米国特許第4,383,860号は、顔料と、20未満のヨウ素価を有する脂肪−鎖酸及び/又は脂肪族アルコールで改変された非乾燥性アルキド樹脂バインダーとを含む紙印刷用インクを開示している。このインクは、本発明で詳述するような筆記具用ではなく、石版印刷、凸版印刷、又は輪転グラビアに使用される。さらに、米国特許第4,383,860号は、本発明が開示する、インク組成物中の樹脂の重合を防止する安定剤について開示していない。
Browerに対する米国特許第5,167,704号は、顔料、非石油ベース有機溶剤及びアルキド樹脂を含むインク及び塗料組成物を開示している。Browerの発明は、インク混合物に包含される大豆インクを必要とするが、本発明は大豆インクの使用を要しない。さらに、非石油ベース有機溶剤の使用の結果、より速い乾燥速度をもたらすと開示されている。米国特許第5,167,704号は、本発明の非乾燥性溶剤について開示しておらず、インクの乾燥を防止するめの安定剤の使用についても開示していない。
【0005】
Auslanderらに対する米国特許第5,228,316号は、パッド内の充填材料を減らすためにインクパッドと共に使用するための分散インクを開示している。このインクは、溶剤と、エステルガム中に分散した有機顔料と、アルキド樹脂中に分散したアミノホルムアルデヒド樹脂を含有し、結果として生じる色は赤、青、緑、又は黒である。このインクは、本発明におけるような筆記具ではなく分散印刷に用いられる。さらに、米国特許第5,228,316号は、インク組成物中の樹脂の重合を防止する安定剤については開示していない。
Yanoらに対する米国特許第5,702,512号は、筆記具用の油性インク組成物を開示している。この組成物は、顔料としての二酸化チタン、樹脂、及び再分散沈降顔料に対する他の2化合物、AとBを含む。化合物Aは、少なくとも1つのアミド又はアミノ基を含まなければならず、化合物Bはリン酸若しくはホスフェート化合物で構成されなければならない。Yanoのインク組成物には、無機顔料、有機顔料及び金属粉顔料のような着色顔料を添加することもできる。米国特許第5,702,512号は、樹脂に分散した顔料を開示しておらず、インクの乾燥を防止するための安定剤の使用についても開示していない。
【0006】
Fujitaに対する米国特許第5,849,814号は、ライティングボード用の消去可能なインク組成物を開示している。この組成物は、顔料、顔料分散樹脂、非水性周囲温度不揮発性液体除去剤及び非水性周囲温度揮発性有機溶剤を含み、顔料に対する顔料分散樹脂の量は約2〜約10%である。非蛍光顔料が開示されている。米国特許第5,849,814号は、周囲温度で揮発性の溶剤の使用を開示している。さらに、この特許はFujitaのインク組成物がライティングボードの表面に関係なく時間−消去性能に優れることを述べている。米国特許第5,849,814号は、筆記具用のインク組成物について開示しておらず、高沸点有機溶剤についても、ライティングボード以外のライティング表面についても開示していない。
Beckらに対する米国特許第5,814,139号は、少なくとも1種のフタロシアニン顔料、普通のボールペンペースト樹脂及び有機溶剤を含む水の無いボールペンペーストの製造方法を開示している。米国特許第5,814,139号は、インク組成物中の樹脂が重合するのを防止する安定剤について開示していない。
Loftinに対する米国特許第5,919,858号は、水と、着色剤と、約35%未満のスチレン含量を有するスチレン−ブタジエンコポリマーを含むラテックスエマルジョンとを含む水ベースマーキングインクを含む消去可能なインク組成物を開示している。カーボンブラック及びプルシアンブルーのような顔料が開示されている。米国特許第5,919,858号は、本発明の非水性組成物については開示していない。
【0007】
Ikaiらに対する米国特許第5,942,027号は、有機溶剤、着色剤、樹脂及び主な平均粒径が7〜40nmで、比表面積(BET法)が50〜380m2/gの微細粒子シリカを含有するボールペンインクを開示している。酸化チタン、カーボンブラック及び金属粉のような無機顔料、及びアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料及びニトロソ顔料のような有機顔料が開示されている。25℃で1000〜5000mPasの粘度を有するインクも開示されている。米国特許第5,942,027号は、樹脂に分散した顔料又は本発明で詳述するようなインクが乾燥するのを防止するための安定剤の使用については開示していない。
【0008】
Tomiyaらに対する米国特許第5,942,028号は、銅フタロシアニン及び印刷インク樹脂を含むβ型銅フタロシアニン顔料印刷インクの製造方法を開示している。米国特許第5,942,028号は、筆記具用インク組成物を開示しておらず、インク組成物中の樹脂が重合するのを防止する安定剤について開示していない。
Revolに対する米国特許第5,965,633号は、酸官能性硬質樹脂と脂肪エステル及び/又はアルキド樹脂との反応生成物であるアルカリ溶解性又は分散性バインダー材料を含有する平板印刷用インクを開示している。米国特許第5,965,633号は、筆記具用のインク組成物を開示しておらず、インク組成物中の樹脂が重合するのを防止する安定剤についても開示していない。
【0009】
石版印刷用インクの製造は、手書きインクの製造とは異なる。石版印刷用インクでは、1つの目的はインクが印刷されるとすぐにインクを乾燥させることである。例えば、インク化学者は、通常、インクのこすれがなく或いは印刷紙を汚さずに印刷物を取り扱って束ねる(雑誌又は本におけるように)ことができるように、できるだけ速くインクを乾燥又は硬化させることを望む。従って、インクが印刷された後にアルキド樹脂を重合させ、又は空気と反応させるために添加剤を添加する(例えば、コバルト、マンガン、ナフテン酸鉛のような金属乾燥剤をインクに加えることによって)。これは、インクを乾燥させないで、筆記具内で持続させるようにする手書き用インクの目的とは異なる。本発明は、この要求に焦点を当てる。
多くの異なったタイプの不溶性着色剤を含有する筆記具用インクが要望されている。この発明は、これら着色剤を分散させ、かつこれら着色剤を分散させるために用いる樹脂を重合に対して安定化することに伴う問題を克服するので、従来の筆記具を用いて供給できる有用な筆記用インクを製造することができる。
【0010】
(発明の概要)
本発明のインクは、従来の筆記具で使用可能な不均一の非水性、非蛍光インク組成物を開示する。特に、本インクは、樹脂に分散した広範かつ様々な不溶性着色剤を含有する。さらに具体的には、これら着色剤を分散させるために用いる樹脂はアルキド樹脂である。さらにもっと具体的には、インクに使用される場合、この樹脂/着色剤分散系は、酸化防止剤を用いて硬化又は重合に対して安定化される。
本発明の一実施形態では、筆記具用の非蛍光インク組成物は、樹脂に分散した非蛍光顔料と、安定剤と、高沸点有機溶剤とを含み、本インク組成物の安定剤は樹脂の重合を防止し、かつ本インク組成物は筆記具に使用可能な粘度を有する。これら顔料を分散させるための好ましい樹脂はアルキド樹脂である。筆記具に用いるインクにアルキド樹脂を使用するため、安定剤を使用してアルキドが重合して硬い不溶性膜を形成するのを防止しなければならない。筆記具内でアルキド樹脂が重合すると、筆記具は機能を失う;すなわち筆記できなくなる。
本発明のインク組成物は、均一ではなく不均一である。
【0011】
非蛍光顔料は、単独又は2種以上の非蛍光顔料の混合物の形態で使用できる。好ましくは、非蛍光顔料はインク組成物の約0.1〜約60質量%の量でインク組成物中に存在する。好ましくは、非蛍光顔料は、有機顔料、無機顔料、金属顔料、リン光顔料、ホトクロミック顔料、サーモクロミック顔料、虹色顔料、真珠光沢顔料及び液晶顔料から成る群より選択される。
好ましくは、本発明のインク組成物の粘度は、20℃で500,000cPs未満である。さらに好ましくは、本発明のインク組成物の粘度は20℃で約1000〜約50,000cPsである。
非蛍光顔料を分散させる樹脂は、単独又は樹脂の混合物として存在しうる。好ましくは、樹脂はアルキド樹脂、さらに好ましくは、アルキド樹脂は油変性アルキド樹脂である。好ましくは、アルキド樹脂に分散した非蛍光顔料を含むインク組成物は、さらにBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、オキシム、ヒドロキノン及びビタミンEのような酸化防止安定剤を含む。
【0012】
有機溶剤は、単独又は2種以上の有機溶剤間の混合物の形態で使用できる。好ましくは、有機溶剤の沸点は100℃より高い。溶剤の例としては、限定するものではないが、炭化水素、アルコール、ポリオール、ポリオールエーテル、ケトン、ピロリドン、ラクトン又はそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、炭化水素溶剤は、脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素及び芳香族炭化水素及びそれらの混合物から成る群より選択される。好ましくは、有機溶剤はインク組成物の約1〜約90質量%の量で存在する。最も好ましくは、有機溶剤はインク組成物の約20〜約65質量%の量で存在する。
安定剤は、単独又は2種以上の安定剤の混合物の形態で使用できる。好ましくは、安定剤はヒドロキノンである。好ましくは、安定剤はインク組成物の約0.1〜約30質量%インク組成物中に存在する。さらに好ましくは、安定剤はインク組成物の約0.1〜約10質量%の量で存在する。
【0013】
本発明の他の実施形態では、非蛍光インク組成物は高沸点溶剤中の非蛍光顔料分散系と、安定剤と、酸化防止剤とを含む。好ましくは、酸化防止剤はインク組成物の約0.1〜約30質量%の量で存在する。さらに好ましくは、酸化防止剤はインク組成物の約0.1〜約10質量%の量で存在する。好ましくは、酸化防止剤は、トコフェロール、ブチル化ヒドロキシトルエン、オイゲノール及びヒドロキノンから成る群より選択される。
本発明の他の実施形態では、非蛍光インク組成物は、高沸点有機溶剤中の非蛍光顔料分散系と、安定剤と、第2樹脂とを含む。第2樹脂は、単独又は2種以上の樹脂の混合物の形態で使用できる。好ましくは、第2樹脂はインク組成物の約0.1〜約50質量%の量で存在する。さらに好ましくは、第2樹脂はインク組成物の約1〜約20質量%の量で存在する。
【0014】
好ましくは、第2樹脂はポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エステルガム、炭化水素樹脂及びそれらのコポリマー、グラフト、ブレンド及び混合物から成る群より選択される。
【0015】
本発明の他の実施形態では、非蛍光インク組成物は高沸点溶剤中の非蛍光顔料分散系と、安定剤と、可塑剤とを含む。可塑剤は、単独又は2種以上の可塑剤の混合物の形態で使用できる。好ましくは、可塑剤は2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレートである。好ましくは、可塑剤はインク組成物の約0.1〜約40質量%、さらに好ましくは約1〜約20質量%、最も好ましくは約2〜約15質量%の量で存在有する。
【0016】
本発明のインク組成物は、さらに潤滑剤、金属不活性化剤、キレート剤、分散剤及びアンチスキニング(antiskinning)剤単独又はそれらの混合物を含むことができる。好ましくは、アンチスキニング剤はインク組成物の約0.1〜約2質量%の量で存在する。アンチスキニング剤は、単独又は2種以上のアンチスキニング剤の混合物の形態で使用できる。好ましくは、アンチスキニング剤はオキシムである。最も好ましくは、アンチスキニング剤はメチルエチルケトオキシムである。潤滑剤は、単独又は2種以上の潤滑剤の混合物の形態で使用できる。好ましくは、潤滑剤はアルコールエステル、アミド、ポリオールエステル、脂肪酸、脂肪族アルコール、シリコーン、液体ポリオレフィン及び脂肪酸金属塩から成る群より選択される。最も好ましくは、潤滑剤は液体ポリエチレンワックスである。好ましくは、潤滑剤はインク組成物の約0.1〜約30質量%の量で存在する。さらに好ましくは、潤滑剤はインク組成物の約1〜約15質量%の量で存在する。このような添加成分の総量は、典型的には約0.1質量%〜約30質量%、好ましくは約0.1質量%〜約10質量%である。
【0017】
本発明の他の実施形態では、筆記具は、本発明のインクを含有するインク貯蔵部材又はチューブを含む。インク貯蔵部材又はチューブは、以下のいずれのポリマー材料からも作ることができる:ポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレン−ブタジエンコポリマー、衝撃性改良スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレンアクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ナイロンのようなポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー、それらのコポリマー、グラフト、ブレンド、又は混合物。また、上記ポリマーから製造されたいずれのインク部材又はチューブも、フッ素化、コロナ酸化等のような表面処理で改変してインク供給の性能を改良することもできる。好ましくは、インク貯蔵部材は、フルオロポリマー、ビニル、ナイロン及びフッ素化ポリプロピレンのようなポリマー材料から作られる。
本発明では多くの色(及びブレンド)及び光学的効果が予想される。さらに、本発明のインクは滑らかな筆記性能を示す。
【0018】
好ましい実施形態の説明
本明細書で使用する場合、用語“非蛍光顔料分散系”は、樹脂又は樹脂の混合物中に分散した不溶性の非蛍光着色剤である。この着色剤は樹脂中に分散しているので、非蛍光顔料分散系は、均一なインク組成物とは対照的に不均一なインク組成物である。
本明細書で使用する場合、用語“アルキド樹脂”は、グリセロールのような多価アルコールと、無水フタル酸のような多塩基酸との縮合によって形成される合成樹脂である。本明細書で使用する場合、用語“油変性アルキド樹脂”は、多塩基酸が部分的に一塩基酸で置換されているアルキド樹脂である。
【0019】
本明細書で使用する場合、用語“安定剤”は、経時的な脱色及びバルクインク内の粘度変化を防止すると共にインクの重合を防止するためのインク用添加剤である。安定剤の例は、ジヒドロキシベンゼン誘導体、ブチル化ヒドロキシトルエンのようなヒドロキシベンゼン、及びヒドロキノンである。
本明細書で使用する場合、用語“可塑剤”は有機添加剤であり、インクの膜をよりフレキシブルにするために使用する。可塑剤の例は、不揮発性有機液体及びフタル酸、アジピン酸及びセバシン酸エステル、リン酸トリクレジル及びヒマシ油のような低融点固体である。
本明細書で使用する場合、用語“アンチスキニング剤”は、インクの露出面上における酸化膜の形成を阻止するために使用する液体酸化防止剤である。
【0020】
本明細書で使用する場合、用語“高沸点溶剤”は、約100℃つまり212Fより高い沸点を有する溶剤である。好ましくは、沸点は約200℃〜700℃である。好ましくは、有機溶剤はインク組成物の約5〜約50質量%の量で存在する。好ましい溶剤は、Magiesol 470油、Magiesol 52油、Magiesol 62油及びMagiesol 60のようなMagiesol溶剤(Magie Brothers,Franklin Park,IL)である。Magiesol 470油は、230〜280℃の範囲の沸点を有する脱硫精製中間油留分である。Magiesol 52油は、270〜310℃の沸点を有する、脱硫精製中間油留分と工業ホワイト油のブレンドである。Magiesol 62及び60は、300℃〜400℃の沸点を有する工業グレードのホワイト油である。
【0021】
本明細書で使用する場合、用語“顔料”は、呈色プロセスの全体にわたって不溶性のままである不溶性固体を指す。
本明細書で使用する場合、用語“光沢”は、一方向の光線の反射を指す。艶消しの曇った表面は多方向に光線を散乱させるが、滑らかな平面は少ない方向、又は一方向にしか光を散乱させない。
本明細書で使用する場合、用語“虹色”は、透明な薄層表面からの光線の干渉の結果を指す。
本明細書で使用する場合、用語“発光顔料”は、“リン光顔料”としても知られるが、暗やみで白光を放つ顔料の意である。具体的には、リン光顔料は、日光又は紫外線のような照明に露出されている間にエネルギーを蓄え、照明が断たれた時に可視光として放射エネルギーを放出する。
本明細書で1又は2以上の数又は数の範囲と共に使用する場合、用語“約”は、範囲内のすべての数を含め、該数のすべてを指すものと理解すべきである。
【0022】
好ましい組成物は、高沸点有機溶剤中の非蛍光顔料分散系と、安定剤とを含む。非蛍光顔料分散系は、液状媒体に分散した不溶性の非蛍光着色剤である。いずれの樹脂も使用でき、好ましくはアルキド樹脂、最も好ましくは油変性アルキド樹脂である。非蛍光顔料分散系の製法は、本技術の当業者には公知である。非蛍光顔料分散系の製造の例は、Higuchiらに対する米国特許第4,404,318号及びLu.らに対する米国特許第5,820,667号に開示されている。
非蛍光顔料は、単独又は2種以上の非蛍光顔料の混合物の形態で使用できる。好ましくは、非蛍光顔料はインク組成物の約0.1〜約60質量%の量でインク組成物中に存在する。好ましくは、非蛍光顔料は、有機顔料、無機顔料、金属顔料、リン光顔料、ホトクロミック顔料、サーモクロミック顔料、虹色顔料、真珠光沢顔料及び液晶顔料から成る群より選択される。
【0023】
顔料の量は所望の色によって決まる。パステルカラーは、二酸化チタン白又は同様の白色顔料を着色顔料に添加することで実現される。
有機顔料は、一般的に3分類:顔料染料、トナー及びレーキに分けることができる。本発明に好適な有機顔料としては、限定するものではないが、(1)パラレッド、顔料レッド6、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ナフトールマルーン沈降アゾ、ピラゾロンレッド、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ハンサ(hansa)イエロー及びジアリライド(diarylide)のようなアゾ顔料(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(2)リソールレッド、リソールロビンB、(BON顔料)、パーマネントレッド2B(BON顔料)、リソールレッド2G(BON顔料)、イエローBONマルーン、Lake Bordeaux及びニッケルアゾイエローのような沈降アゾ又は金属化アゾ顔料(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(3)Cromophtal(Ciba-Geigy)のような縮合アゾ顔料;(4)ケトンイミン、チアジン、キサテン及びトリアリールメタンのような塩基性染料顔料;(5)フタロシアニン顔料(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(6)2,9-ジメチルキナクリドン、キナクリドンキノン、及び4,11-ジクロロキナクリドンのようなキナクリドン顔料(Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(7)4,4'-ジクロロ-7,7'-ジメチルチオインジゴ、4,4',7,7'-テトラクロロチオインジゴ、5,5'-ジクロロ-7,7'-ジメチルチオインジゴのようなチオ−インジゴ顔料(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(8)ペリノンオレンジのようなペリノン又はナフタレンのジイミド(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給);(9)ペリレンマルーン及びペリレンボルドーのようなペリレン及び(10)インダンスロンブルー、イソジベンザンスロンバイオレット及びアントラピリミジンイエローのようなアントラキノン(Charlotte,NCのBASF、Newport,DEのCiba Specialty Pigments及びCincinnati,OHのSun Chemical Companyで供給)が挙げられる。
【0024】
無機顔料は、一般的に以下の分類に分けることができる:(1)酸化鉄、(2)酸化クロム、(3)PbCrO4、PbSO4、PbO及びPbMoO4の混合物であるクロム酸塩顔料、(4)二酸化チタン混合相顔料、(5)カドミウム、(6)群青、(7)鉄シアンブルー顔料及び(8)カーボンブラック。本発明に好適な無機顔料としては、限定するものではないが、(1)Persion Gulfベンガラ、Spanishオキシド黄褐色、赤土色、黄土色、トルコ暗褐色、赤褐色、褐鉄鉱、菱鉄鉱及び磁鉄鉱のか焼のような酸化鉄顔料(Pittsburgh,PAのBayer Corporation及びCleveland,OHのCleveland Pigment and Color製);(2)酸化クロム顔料(New Bringhton,PAのCeramic Color and Chemical Mfg.Corp.及びCleveland,OHのFerro Corp製);(3)淡緑黄色クロムイエロー、明るい(レモン)クロムイエロー、メジアムエロー、クロムオレンジ(明るい及び暗い)及びモリブデンオレンジのようなクロム酸塩顔料(Cleveland,OHのCleveland Pigment and Color及びDowington,PAのJohnson Matthey);(4)二酸化チタン(Savanah,GAのKemira Pigments及びSan Francisco,CAのIshihara Corp.USA製)及び混合相二酸化チタン顔料(New Bringhton,PAのCeramic Color and Chemical Mfg.Corp.及びCleveland,OHのFerro Corp製)、すなわち二酸化チタンの格子内に外来性の鉄を取り込むことで得られる混合物;(5)例えば、硫酸バリウムと濃縮顔料との共沈降によって得られるカドミウム顔料;(6)一般式Na8Al6Si6O24S(2-4)を有するケイ酸アルミニウムである群青(Cleveland,OHのFerro Corp及びCleveland,OHのCleveland Pigment and Color製)及び(7)ミロリ(Milori)、チャイニーズ、プルシアン及びメッキブルーのような、二価及び三価の鉄を含有する水素化鉄−シアン酸のアルカリ性鉄塩から成る紺青顔料(Dowington,PAのJohnson Matthey及びBelpre,OHのDegussa-Huls製)が挙げられる。
【0025】
金属顔料は、典型的には金属元素及びその合金、例えばアルミニウム、銅、青銅及び亜鉛から調製される。本発明に好適な金属顔料としては、限定するものではないが、(1)アルミニウムフレーク顔料、葉状(leafing)又は非葉状(non-leafing)(Tamaqua,PAのSilberline及びWest Chicago,ILのMD-Both Industries製);(2)青銅顔料(Flemington,NJのU.S.Bronze Powders製)及び(3)亜鉛末(New York,NYのMeadowbrook Company及びTreton,NJのR.E.Carroll,Inc.製)が挙げられる。葉状アルミニウムフレークは、通常、葉状アルミニウムフレーク顔料の製造でミリング潤滑剤としてステアリン酸を用いて生産される。非葉状アルミニウムフレークでは、オレイン酸のような長鎖の不飽和脂肪酸が用いられる。アルミニウムフレーク顔料の葉状と非葉状の特性は、ビヒクルと、アルミニウムフレーク上に被覆される脂肪酸の単分子層との間の界面張力の相異によると示されている。好ましくは、アルミニウムフレーク顔料の厚さは、約0.1〜約2ミクロンの範囲のサイズである。好ましくは、アルミニウムフレーク顔料の直径は、約1〜200ミクロンの範囲のサイズである。
【0026】
カーボンブラック顔料(Billerica,MAのCabot Corporation及びBelpre,OHのDegussa-Huls製)は、ほぼ純粋なコロイド寸法のカーボンで構成される。カーボンブラックの種々のグレードは、平均粒径が変わる。カーボンブラックの粒径は、約1nm〜約500nmの範囲である。例えば、ハイカラーチャンネルカーボンブラックは100〜140Åの粒径範囲を有し、中間カラーチャンネルカーボンブラックは160〜270Åの粒径範囲を有し、中間カラーファーネスカーボンブラックは170〜270Åの粒径範囲を有し、ツーカラーファーネスカーボンブラックは290〜700Åの粒径範囲を有し、サーマルブラックは2250〜3000Åの粒径範囲を有する。カーボンブラックは、ファーネス法、衝突捕集(チャンネル又はローラー)、サーマル、ランプブラック及びアセチレンサーマルクラッキンングによって製造できる。本発明に好適なカーボンブラック顔料としては、限定するものではないが、ハイカラーチャンネルカーボンブラック、中間カラーチャンネルカーボンブラック、中間カラーファーネスカーボンブラック、ツーカラーファーネスカーボンブラック、サーマルブラック、グラファイト、ボーンブラック、植物ブラック、及び鉱物ブラックが挙げられる。
【0027】
本発明に好適な真珠光沢顔料としては、限定するものではないが、相対的に薄い二酸化チタン層で包囲されたマイカから成るIriodin(登録商標)(EM Indsutries,Hawthorne,NY)Silverwhite顔料(100シリーズ);Iriodin(登録商標)Interference顔料(200シリーズ);二酸化チタンの層及び酸化鉄層で覆われたマイカ核から成るIriodin(登録商標)金光沢顔料(300シリーズ);酸化鉄層で覆われたマイカ核から成るIriodin(登録商標)金属光沢顔料(500シリーズ)及びIriodin(登録商標)WR顔料(9000シリーズ)が挙げられる。
【0028】
発光又はリン光顔料は、ほとんど硫化亜鉛及び硫化亜鉛−カドミウムで構成されている。発光顔料は、金属顔料よりわずかに粗く、無色であるか又はパステル調の色合いを有する。本発明に好適な発光顔料としては、限定するものではないが、イエロー−グリーン光を発するLUMILUX(登録商標)N-顔料、青みをおびた光を発するLUMILUX(登録商標)Z顔料、LUMILUX(登録商標)R顔料、LUMILUX(登録商標)B顔料、LUMILUX(登録商標)Q顔料、LUMILUX(登録商標)CD顔料及びLUMILUX(登録商標)R Effect-顔料が挙げられる。LUMILUX(登録商標)顔料は、Riedel-de Haen(Seelze,GE)から入手できる。
【0029】
本発明に好適なフォトクロミック顔料の例としては、限定するものではないが、スピロオキサジン型化合物、スピロピラン型化合物及びピラン型化合物が挙げられる。スピロオキサジン型化合物の例としては、1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、5-クロロ-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]及び1,3,3,5-テトラメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン];1,3,3-トリメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1,3,3,5-テトラメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]及び1,3,3,5,6-ペンタメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン];4-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-5'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、6'-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-5'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]及び4-トリフルオロメチル-1,3,3-トリメチル-9'-メトキシスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン];1,3,5,6-テトラメチル-3-エチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-ベンゾオキサジン]、1,3,3,5,6-ペンタメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-ベンゾオキサジン]及び1-メチル-3,3-ジフェニルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ピリド(3,2-f)(1,4)-ベンゾオキサジン];1-ベンジル-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(4-メトキシベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(3,5-ジメチルベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、1-(4-クロロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]及び1-(2-フルオロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン];6'-ピペリジン-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]、6'-インドリン-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン]が挙げられる。
スピロピラン型化合物の例は、1-(2,3,4,5-ペンタメチルベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)-ピラン]及び1-(2-メトキシ-5-ニトロベンジル)-3,3-ジメチルスピロ[インドリン-2,3'-(3H)ナフト(2,1-b)-ピラン]である。ピラン型化合物の例としては、2,2-ジ-p-メトキシフェニルナフト(2,1-b)ピラン、2,2-ジ-p-メトキシフェニルフェナントラ(2,1-b)ピラン、2,2-ジフェニルナフト(2,1-b)ピラン及び2,2-ジフェニルフェナントラ(2,1-b)ピランが挙げられる。
【0030】
本発明で好適なサーモクロミック顔料の例としては、限定するものではないが、Kamadaらに対する米国特許第4,957,949号で開示されているものが挙げられる。
本発明で好適な液晶顔料の例としては、限定するものではないが、MichiganのWacker Silicones Corporation製のHelicone HC(登録商標)シリーズの液晶顔料が挙げられる。
【0031】
樹脂は、単独又は2種以上の樹脂の混合物の形態で使用できる。本発明で第2樹脂としての使用に好適な樹脂としては、限定するものではないが、熱可塑性、熱硬化性、付加及び縮合ポリマーが挙げられる。実例としては、限定するものではないが、ポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、エステルガム、炭化水素樹脂、それらのコポリマー、グラフト、ブレンド又は混合物が挙げられる。グラフトポリマー中のバックボーン又はグラフト化ポリマーとして働きうるポリマーのように、これらポリマーのコポリマー及びブレンドは、本技術の当業者に周知である。
【0032】
本発明の非蛍光顔料分散系での使用にはアルキド樹脂が好ましい樹脂である。この発明で有用なアルキド樹脂の例は、AKA1317、#3大豆アルキド、AKA1275、#7超蛍石アルキド、AKA1235、高分子量#5アルキド、AKA1163、#7大豆アルキド、AKA1162金属装飾アルキド、AKA1110、#3超蛍石アルキド、AKA1109、#1超蛍石アルキド及びAKA1100、#00リソアルキドのようなAkzo Nobel(Matteson,IL)からのアルキド樹脂である。さらに好ましくは、アルキド樹脂は油変性又は脂肪酸変性アルキド樹脂である。
【0033】
酸化防止剤は、単独又は2種以上の酸化防止剤の混合物の形態で使用できる。酸化防止剤の例としては、限定するものではないが、(1)ヒンダードフェノール[Charlotte,NCの3V inc.製のAlvinox 100又はNorcross,GAのMayzo Inc製のBNX 1000又はEastman Chemical Co製のBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)又はConnechicutのVanderbilt Chemical Co製のVanox SKTのような]、(2)アルキリデンビス、トリ、及びポリフェノール[Perrysburg,OHのCYTEC製のCyanoxシリーズ(425,1790,2246)のような]、(3)チオビス、トリ及びポリアルキル化フェノール[Basel,SwitzerlandのCiba Geigy製のIrganox 1035のような]、(4)アミン[英国のZeneca Specialties製のPTZフェノチアジン又はConnechicutのUniroyal Chemical Co製のNaugardシリーズ(A,J,Q,SA,445)のような]、(5)エステル[Greenwich,CTのArgusシリーズ(DLTDP,DSTDP,DMTDP,DTDTDP)Witco Polymer Additivesのような]、(6)有機亜リン酸エステル及びリン酸エステル[Richmond,VAにあるAlbright & Wilson製のAlbriteシリーズ(BTDHP,DBHP,DLHP)のような]、(7)TennesseeのEastman Chemical Co製のプロピルガレート、(8)St.Lois,MOのMonsanto Chemical Co製のヒドロキノン、(9)ビタミンEのようなトコフェロール及び(10)オイゲノール(チョウジの油)が挙げられる。好ましい酸化防止剤は、A.D.M.(Decatur,IL)販売のビタミンE、Eastman Chemical(Kingsport,TN)販売のBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)及びAldrich Chemical Co.(Milwaukee,WI)販売のオイゲノールである。最も好ましくはBHTである。好ましくは、酸化防止剤は約0.1〜約30質量%、最も好ましくは約0.1〜約10質量%の量でインク組成物中に存在する。
【0034】
UV吸収剤は、単独又は2種以上のUV吸収剤の混合物の形態で使用できる。UV吸収剤及び光安定剤の例としては、限定するものではないが、(1)2-(2'-ヒドロキシフェニル)-ベンゾトリアゾール;(2)置換又は無置換安息香酸のエステル、(3)2-ヒドロキシベンゾフェノン、(4)アクリレート、(5)2,2'-チオビス-[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール]のニッケル錯体、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、モノアルキル4-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチルベンジルホスホネートのニッケル塩、ケトオキシムのニッケル錯体、又は1-フェニル-4-ラウリル-5-ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体のようなニッケル化合物、(6)ビス-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)セバシン酸エステル、及びビス-(1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジル)セバシン酸エステル、及びビス-(1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジル)n-ブチル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルマロン酸エステルのような立体障害アミン;(7)オキサミド及び(8)2-(2-ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジンが挙げられる。
【0035】
可塑剤は、単独又は2種以上の可塑剤の混合物の形態で使用できる。この発明で使用する可塑剤の例としては、限定するものではないが、アビエチン酸、酢酸、アジピン酸、アゼライン酸、安息香酸、ブチエン(butiene)、ポリフェノール、クエン酸、エポキシ、フマル酸、グルタル酸、グリセリン、グリコール、直鎖二塩基酸、石油、イソブチル、イソフタレート、ラクタム、マレイン酸、ミリスチン酸、ニトリル、オレイン酸、パルミチン酸、パラフィン、ペラルゴン酸、ペンタエリスリトール、フェノキシ、リン酸、ポリエステル、リシノール酸、セバシン酸、ステアリン酸、スチレン、スクロース、スルホン酸、トール油、及びトリメリット酸の誘導体が挙げられる。好ましくは、可塑剤はEastman Chemical Co.(Kingsport,TN)販売の2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタジオールジイソブチレート(“TXIB”)である。好ましくは、可塑剤は約0.1〜約40質量%、さらに好ましくは約1〜約20質量%、最も好ましくは約2〜約15質量%の量でインク組成物中に存在する。
アンチスキニング剤は、単独又は2種以上のアンチスキニング剤の混合物の形態で使用できる。アンチスキニング剤の例としては、限定するものではないが、有機化合物のオキシム群が挙げられる。好ましくは、アンチスキニング剤はDMG Americas(Westlake,OH)販売のメチルエチルケトオキシムである。好ましくは、アンチスキニング剤は、約0.1〜約2質量%の量でインク組成物中に存在する。
【0036】
潤滑剤は、単独又は2種以上の潤滑剤の混合物の形態で使用できる。潤滑剤の例としては、限定するものではないが、(1)アルコールエステル[Newark,NJのCasChem製の商標名Flexricin P-1,P-4,P-6]、(2)アミン[Arlington,TXのCroda Universal Ins製の商標名Crodamide EBS,EBO,ER]、(3)ポリオールエステル[Fair Lawn,NJのLonza製の商標名Glycolube Pのような]、(4)脂肪酸[Croda製の商標名Croacidのような]、(5)脂肪族アルコール[OklahomaのPetrolite Company製の商標名Unilin350,425,550のような]、(6)シリコーン[Midland MichiganのDow Corning製の商標名200,203,MB50-001流体のような]、(7)液体ポリオレフィン[Newark,NJのShamrock Chemical Co製のVERSAFLOWのような]、(8)Greenwich,CTのWitco Corp製のステアリン酸亜鉛のような脂肪酸金属塩が挙げられる。好ましくは、潤滑剤はShamrock Chemical Co.(Newark,NJ)から入手可能な液体ポリエチレンワックス(Versaflow)である。好ましくは、潤滑剤は約0.1〜約30質量%の量でインク組成物中に存在する。さらに好ましくは、潤滑剤は約1〜約15質量%の量でインク組成物中に存在する。
【0037】
金属不活性化剤は、単独又は2種以上の金属不活性化剤の混合物の形態で使用できる。金属不活性化剤の例としては、限定するものではないが、N,N'-ジフェニルオキサミド、N-サリチラール-N'-サリチロイルヒドラジン、N,N'-ビス-(サリチロイル)-ヒドラジン、N,N'-ビス-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)-ヒドラジン、3-サリチロイルアミノ-1,2,4-トリアゾール、ビス-(ベンジリデン)-シュウ酸ジヒドラジド、New Haven,CTのPfizer Chemical Co製の商標名Citrosol 50W,50T,50E;New JerseyのGAF Corporation製のCheelox HE-24,NTA-14及びBasel,SwitzerlandのCiba Geigy製のChel DM-41,DPTA,Irganox 1024が挙げられる。
【0038】
分散剤は、単独又は2種以上の分散剤の混合物の形態で使用できる。分散剤は、アニオン性、非イオン性又は両性のどれでもよい。使用可能なアニオン性分散剤としては、例えば、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、高級アルコールスルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフェート、アルキルアリールスルホネート又はオレフィンスルホネートのようなスルホン化脂肪酸エステルが挙げられる。本発明で使用可能な非イオン性分散剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル若しくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのようなポリオキシエチレンエーテル化合物、多価アルコール脂肪酸エステル又は多価アルコール脂肪酸エステルポリオキシエチレンエーテルが挙げられる。インク組成物は、インク組成物に基づき、約10質量%以下、好ましくは約0.1質量%〜約5質量%の範囲の量の分散剤を含有することができる。
本発明のインク組成物に添加できる添加成分としては、フィラー、界面活性剤及び光沢剤が挙げられる。このような添加成分の総量は、典型的には約0.1質量%〜約30質量%、好ましくは約1質量%〜約15質量%である。
【0039】
本発明の他の実施形態では、筆記具は、本発明のインクを含有するインク貯蔵部材又はチューブを含む。インク貯蔵部材又はチューブは、以下のいずれのポリマー材料からも作ることができる:ポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ナイロンのようなポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー、それらのコポリマー、グラフト、ブレンド又は混合物。また、上記ポリマーから作られたいずれのインク部材又はチューブも、フッ素化、コロナ酸化等のような表面処理で改変してインク供給の性能を改良することができる。好ましくは、インク貯蔵部材はフルオロポリマー、ビニル、ナイロン及びフッ素化ポリプロピレンのようなポリマー材料から製造される。さらに好ましくは、ポリマー材料はフッ素化エチレンプロピレン又はDuPontからの“FEP”のようなフルオロポリマーである。
【0040】
(実施例)
本発明のインク組成物は、以下の実施例を用いて最もよく記述さるが;本発明はそれらに限定されない。全成分は、特に言及しない限り質量部(pbw)で示される。
実施例1
筆記具用メタリックインク
本発明のメタリックインクの実施例は表1に示されるように調製した。
表1
* West Chicago,ILのMD-BOTH Indsutries製。Unipak 9401は、アルキド、樹脂及び高沸点中間油留分溶剤に分散した微細粒径の黄銅フレークである。
** West Chicago,ILのMD-BOTH Indsutries製。Unipak 9400は、アルキド、樹脂及び高沸点中間油留分溶剤に分散した微細粒径の黄銅フレークである。
*** West Chicago,ILのMD-BOTH Indsutries製。8677 PMS 877は、アルキド、樹脂及び高沸点中間油留分溶剤に分散した微細粒径のアルミニウムフレークである。
**** Franklin Park,ILのMagie Brothers Oil Company製。
***** BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)は、Naugatuck,CTのUniroyal Chemical Company製である。
【0041】
実施例2
筆記具用の有機顔料インク
本発明の有機顔料インクの実施例は表2に示されるように調製した。
表2
* Cincinnati,OhioのHilton Devis Chemical Company製。66S701は、大豆油中の炭化水素樹脂を有する大豆油アルキド中に分散したフタロシアニンブルー顔料である。
** Cincinnati,OhioのHilton Devis Chemical Company製。13L540は、Magiesol 52油中の炭化水素樹脂を有する油変性アルキド中に分散したフタロシアニングリーン顔料である。
*** Cincinnati,OhioのHilton Devis Chemical Company製。13L520は、Magiesol 52油中の炭化水素樹脂を有する油変性アルキド中に分散した有機黄色顔料(Pigment Yellow 74)である。
**** Cincinnati,OhioのHilton Devis Chemical Company製。13L510は、Magiesol 52油中の炭化水素樹脂を有する油変性アルキド中に分散した赤色有機顔料(ナフトールレッド)である。
***** Franklin Park,ILのMagie Brothers Oil Company製。
****** Kingsport,TNのEastman Chemical Company製。
【0042】
実施例3
筆記具用の無機顔料インク
本発明の無機顔料インクの実施例は表3に示されるように調製した。
表3
* Runnymede Dispersions Ltd.(英国)製。Magnakyd 6/LO/PX1459は、鉱油中の油変性アルキド中に分散したルチル型二酸化チタン顔料である。
** Runnymede Dispersions Ltd.(英国)製。Magnakyd 42T/LO/PX1465は、鉱油中の油変性アルキド中に分散した酸化鉄黄色顔料(pigment yellow 42)である。
*** Runnymede Dispersions Ltd.(英国)製。Magnakyd 101T/LO/PX1463は、鉱油中の油変性アルキド中に分散した酸化鉄赤色顔料(pigment red 101)である。
**** Runnymede Dispersions Ltd.(英国)製。Magnakyd 7LF/LO/PX1481は、鉱油中の油変性アルキド中に分散したカーボンブラック顔料(pigment black 7)である。
***** Magiesol 62はFranklin Park,ILのMagie Brothers Oil Company製である。
****** Decatur,ILのADM Company製。
【0043】
前記本文で引用したすべての特許は、参照によってその全体が本明細書に取り込まれる。
特許請求の範囲は、本発明の精神及び範囲から逸脱しない、本明細書で例示目的のために選択された本発明の好ましい実施形態のすべての変更及び修正を包含することを意図するものである。
Claims (44)
- 筆記具用の非蛍光インク組成物であって、アルキド樹脂中に予備分散した非蛍光顔料と、高沸点炭化水素溶剤と酸化防止剤及びアンチスキニング剤とから成る群から選ばれる少くとも一種の安定剤とを含み、該インク組成物の前記安定剤が前記樹脂の重合を防止し、かつ該インク組成物が筆記具に使用可能な粘度を有する、非蛍光インク組成物。
- 前記粘度が、20℃で500,000cPs未満である、請求項1の非蛍光インク組成物。
- 前記インク組成物が、20℃で1000〜50,000cPsの粘度を有する、請求項2の非蛍光インク組成物。
- 該組成物が不均一なインク組成物である、請求項1のインク組成物。
- 前記アルキド樹脂が脂肪酸変性アルキド樹脂である、請求項1のインク組成物。
- 前記アルキド樹脂が油変性アルキド樹脂である、請求項1のインク組成物。
- さらに第2樹脂を含む、請求項1のインク組成物。
- 前記第2樹脂が、該インク組成物の0.1〜50質量%の量で存在する、請求項7のインク組成物。
- 前記第2樹脂が、該インク組成物の1〜20質量%の量で存在する、請求項8のインク組成物。
- 前記第2樹脂が、ポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレンコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エステルガム、炭化水素樹脂及びそれらのコポリマー、それらのグラフト、それらのブレンド、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項7のインク組成物。
- 前記炭化水素溶剤が100℃より高い沸点を有する、請求項1のインク組成物。
- 前記炭化水素溶剤が、200 ℃より高い沸点を有する、請求項11のインク組成物。
- 前記炭化水素溶剤が、脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素、芳香族炭化水素及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項1のインク組成物。
- 前記炭化水素溶剤が、該インク組成物の1〜90質量%である、請求項1の非蛍光インク組成物。
- 前記炭化水素溶剤が、該インク組成物の20〜65質量%である、請求項1の非蛍光インク組成物。
- 前記安定剤が、該インク組成物の0.1〜30質量%の量で存在する、請求項1のインク組成物。
- 前記安定剤が、該インク組成物の0.1〜10質量%の量で存在する、請求項16のインク組成物。
- 前記安定剤が酸化防止剤である、請求項1のインク組成物。
- 前記酸化防止剤が、トコフェロール、ブチル化ヒドロキシトルエン、オイゲノール及びヒドロキノンから成る群より選択される、請求項18のインク組成物。
- 前記酸化防止剤が、該インク組成物の0.1〜30質量%の量で存在する、請求項18のインク組成物。
- さらに可塑剤を含む、請求項1のインク組成物。
- 前記可塑剤が、2,2,4-トリメチル-1,2-ペンタンジオールジイソブチレートである、請求項21のインク組成物。
- 前記可塑剤が、該インク組成物の0.1〜40質量%の量で存在する、請求項21のインク組成物。
- 前記可塑剤が、該インク組成物の1〜20質量%の量で存在する、請求項23のインク組成物。
- 前記可塑剤が、2〜15質量%の量で存在する、請求項24のインク組成物。
- 前記安定剤がアンチスキニング剤である、請求項1のインク組成物。
- 前記アンチスキニング剤がオキシムである、請求項26のインク組成物。
- 前記アンチスキニング剤がメチルエチルケトオキシムである、請求項26のインク組成物。
- 前記アンチスキニング剤が、該インク組成物の0.1〜2質量%の量で存在する、請求項26のインク組成物。
- さらに潤滑剤を含む、請求項1のインク組成物。
- 前記潤滑剤が、アミド、シリコーン、液体ポリオレフィン及び脂肪酸金属塩から成る群より選択される、請求項30のインク組成物。
- 前記潤滑剤が、液体ポリエチレンワックスである、請求項30のインク組成物。
- 前記潤滑剤が、該インク組成物の0.1〜30質量%の量で存在する、請求項30のインク組成物。
- 前記潤滑剤が、該インク組成物の1〜15質量%の量で存在する、請求項33のインク組成物。
- 前記非蛍光顔料が、該インク組成物の0.1〜60質量%の量で該インク組成物中に存在する、請求項1の非蛍光インク組成物。
- 前記非蛍光顔料が、有機顔料、無機顔料、金属顔料、リン光顔料、ホトクロミック顔料、サーモクロミック顔料、虹色顔料、真珠光沢顔料及び液晶顔料から成る群より選択される、請求項1のインク組成物。
- アルキド樹脂中に予備分散した非蛍光顔料と、高沸点炭化水素溶剤と酸化防止剤及びアンチスキニング剤とから成る群から選ばれる少くとも一種の安定剤とを含み、該インク組成物の前記安定剤が前記樹脂の重合を防止する、筆記具用非蛍光インク組成物を含有するインク貯蔵部材を含んでなる筆記具。
- 前記インク貯蔵部材が、ポリエステル、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、スチレン-ブタジエンコポリマー、衝撃性改良スチレン-ブタジエンコポリマー、スチレンアクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリルブタジエンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニルエステル、メラミン、ビニルエステル、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリアセタール、フェノール樹脂、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリーレート、ポリアリーレンスルフィド、ポリケトン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー、それらのコポリマー、グラフト、ブレンド、及び混合物から成る群より選択されるポリマー材料から製造される、請求項37の筆記具。
- 前記ポリマー材料が、フッ素化又はコロナ酸化による表面処理で変性される、請求項38の筆記具。
- 前記インク貯蔵部材が、フルオロポリマー、ナイロン及びフッ素化ポリエチレンからなる群より選択される請求項37の筆記具。
- 該筆記具がインク吸収性表面上で使用できる、請求項37の筆記具。
- 該筆記具がボールペンである、請求項37の筆記具。
- 前記非蛍光顔料が真珠光沢顔料である、請求項36のインク組成物。
- 前記非蛍光顔料が金属フレーク顔料である、請求項36のインク組成物。
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