JP3856523B2 - 折り畳まれたフィルムの搬送方法および折り畳まれたフィルムの搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルム、たとえば、農業用ポリ塩化ビニルフィルム、農業用ポリオレフィン系フィルム、またはシート部材の表と裏を交互にして積層状態に折り畳んだ後に、たとえば、巻取装置等に搬送する折り畳まれたフィルムの搬送方法、および折り畳まれたフィルムの搬送装置に関するものである。
特に、本発明は、上記農業用フィルムまたはシートを所定の幅に溶着する溶着装置、および折り畳み装置の連続使用が可能な折り畳まれたフィルムの搬送方法、および折り畳まれたフィルムの搬送装置に関するものである。
なお、本明細書において記載されている「フィルム」なる用語は、一般に使用されている「シートまたはシート状のもの」も含まれる。
【0002】
【従来の技術】
図5は農業用ハウスの外形を説明するための概略図である。
図5において、農業用ハウス71は、図示されていない骨組が設けられた後、カマボコ形に農業用フィルムまたはシート72によって覆われる。そして、農業用ハウス71の大きさは、一般に、周方向の長さが4.5mないし10m、長さ方向の長さが20mないし100mのものがあり、その地方あるいは農作物の種類等によって多少異なっている。
農業用ハウス71に使用される農業用フィルムまたはシート72は、公知の手段によって所定の厚みと幅に成形される。
【0003】
その後、農業用フィルム72は、心棒に巻回されて長さが100mないし500mのロールになる。
農業用ハウス71は、上記ロールとして販売される農業用フィルム72を長さ方向に溶着して所定の円周方向の幅を得ている。たとえば、円周方向の長さが10mで長さ方向の長さが100mの農業用ハウスに使用される農業用フィルム72は、農業用ポリオレフィン系フィルムの場合、幅10mのものがあるが、農業用ポリ塩化ビニルフィルムは、4m位であるため、複数枚の農業用フィルム72を長さ方向に溶着し、100m毎に切断される。そして、上記10mの幅の農業用フィルム72は、溶着機によって溶着されると同時に、折り畳み装置によって折り畳まれる。すなわち、農業用ハウス71に使用される農業ハウス用フィルム72は、予め使用される農業用ハウス71の寸法に合わせて溶着および切断されている。
【0004】
農業用フィルム72の折り畳み装置は、溶着され広幅となった農業ハウス用フィルムの長さ方向を、たとえば、約0.5mないし1m幅で左右に、振り分けることによって、農業用フィルム72の表と裏が交互に上部に来るように積層状態に折り畳まれる。
たとえば、特開平5−294552号公報に記載されているフィルム折畳装置は、折込手段と折込ロールとによって経文折りにしている。
また、特開平6−199470号公報に記載されたビニールシート包装機は、綾振り機構によって上記ビニールシートを綾振り状に折り畳んでいる。
さらに、実開平4−49162号公報に記載されているフィルム空気抜きローラー装置は、折り畳まれたフィルムが上下一対の空気抜きローラー間を通過した後、折り畳むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、農業用ハウスに使用されるフィルムは、長さ方向に溶着されながら表と裏が交互に上部に来るように積層状態に折り畳まれ、その折り畳まれた形状が、たとえば、幅0.5ないし1m、長さ4.5mないし10mとなる。
上記折り畳まれたフィルムは、その長さ方向に搬送しようとする、既製のローラーコンベアが連続して使用できるが、長さ方向の最後が取り除かれるまで、折り畳み装置の稼働を停止しておく必要があった。
【0006】
また、上記折り畳まれたフィルムをその幅方向に搬送するためには、長さが長すぎるため、人力によって移動した後、別の搬送装置によって長さ方向に搬送していた。
いずれの場合も、折り畳まれたフィルムを次の工程に移動させるためには、時間がかかるため、折り畳み装置の稼働を一旦停止する必要があった。
【0007】
以上のような課題を解決するために、本発明は、折り畳み装置を連続して稼働できる、折り畳まれたフィルムの搬送方法、および折り畳まれたフィルムの搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)
第1発明の折り畳まれたフィルムの搬送方法は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送するものであり、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成された支持台上に載置された、上記折り畳まれたフィルムを、上記複数の支持部材間に配置された複数のローラーからなるローラーコンベアの上部が上記支持部材の上に出るように持ち上げ、次に、上記ローラーコンベアを上記他方の端部から水平方向に移動した後、折り畳まれたフィルムが巻取装置に向けて搬送され、その後、上記ローラーコンベアが降下した後、前記と反対方向に水平移動して、上記複数の支持部材の上記他方の端部から支持台の下に組み込まれることを特徴とする。
【0009】
(第2発明)
第2発明の折り畳まれたフィルムの搬送方法は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送するものであり、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成された支持台が降下することにより、上記折り畳まれたフィルムを、上記複数の支持部材間に配置された複数のローラーからなるローラーコンベアの上部が上記支持部材の上に出るようにし、次に、上記ローラーコンベアを上記他方の端部から水平方向に移動した後、折り畳まれたフィルムが巻取装置に向けて搬送され、その後、上記複数の支持部材から構成された支持台が上昇した後、上記ローラーコンベアが前記と反対方向に水平移動して、上記複数の支持部材の上記他方の端部から支持台の下に組み込まれることを特徴とする。
【0010】
(第3発明)
第3発明の折り畳まれたフィルムの搬送方法は、第1発明または第2発明のローラーコンベアを水平方向に移動した後、固定された次のローラーコンベアを介して、折り畳まれたフィルムを巻き取る巻取装置に搬送することを特徴とする。
【0011】
(第4発明)
第4発明の折り畳まれたフィルムの搬送装置は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳まれたフィルムを搬送するものであり、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成される支持台と、上記支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されて配置されていると共に、上記ローラーの上部に上記折り畳まれたフィルムを載置し、上下および左右方向に移動できる移動機構を備えているローラーコンベアとから構成されることを特徴とする。
【0012】
(第5発明)
第5発明の折り畳まれたフィルムの搬送装置は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳まれたフィルムを搬送するものであり所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成されると共に、上下方向に移動できる移動機構を備えている支持台と、上記支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されて配置されていると共に、上記ローラーの上部に上記折り畳まれたフィルムを載置し、左右方向に移動できる移動機構を備えているローラーコンベアとから構成されることを特徴とする。
【0013】
(第6発明)
第6発明の折り畳まれたフィルムの搬送装置における所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材は、断面がT字または逆T字状であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1発明)
第1発明の搬送方法は、たとえば、農業用ハウスを覆う農業用ポリ塩化ビニルフィルム、農業用ポリオレフィン系フィルムを折り畳み装置によって折り畳んだ状態のまま、たとえば、巻取装置等に搬送する搬送方法である。
折り畳み装置によって折り畳まれたフィルムは、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成された支持台上に積層状態に折り畳まれる。積層状態に載置された折り畳まれたフィルムは、所定長さに切断されると、上記複数の支持部材間に配置された複数のローラからなるローラーコンベアの上部が上記支持部材の上に出るように持ち上げられる。
【0015】
次に、第1のローラーコンベアは、折り畳まれたフィルムを積層状態に載置した状態で、水平方向に移動する。その後、折り畳まれたフィルムは、巻取装置等に搬送される。次に、上記第1のローラーコンベアは、降下した後、前記と反対方向に水平移動して、上記複数の支持部材から構成された支持台の間に再び組み込まれた状態に戻る。すなわち、第1のローラーコンベアは、折り畳まれたフィルムの短い幅方向に移動できるため、移動時間が少なく、折り畳み装置の動作を停止させる時間が少ない。また、第1のローラーコンベアは、水平方向に移動しても、複数の支持部材がそのままの状態で残されているため、フィルムを折り畳み装置により折り畳むことができる。
【0016】
(第2発明)
第2発明の折り畳まれたフィルムの搬送方法は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送するものである。上記折り畳み機によって折り畳まれたフィルムは、所定の間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置されている支持部材から構成された支持台上に折り畳まれる。上記複数の支持部材間に配置された複数のローラーからなるローラーコンベアは、上記支持台の中に組み込まれるように配置されていると共に、水平方向に移動できる移動機構を備えている。
また、所定の間隔で配置されている支持部材から構成された支持台は、上下方向に移動できる移動機構を備えている。上記折り畳まれたフィルムは、支持台が降下することにより、ローラーコンベアで持ち上げ、その後、ローラーコンベアの水平方向に移動させる。その後、支持台を上昇させ、また、ローラーコンベアに載置された折り畳まれたフィルムが巻取装置に移送された後、ローラーコンベアは、上記と反対の水平方向に移動して、支持台の中に組み込んで元の状態に戻す。
支持台に上下方向の移動機構を、ローラーコンベアに水平方向の移動機構をそれぞれ設けることにより、折り畳み機は、稼働を殆ど停止することがなく運転できる。
【0017】
(第3発明)
第3発明におけるローラーコンベアは、折り畳まれたフィルムを載置した状態で、水平方向に移動した後、固定された第2のローラーコンベアを介して、折り畳まれたフィルムを巻き取る巻取装置に搬送する。
上記固定された第2のローラーコンベアは、折り畳まれたフィルムを巻き取る巻取装置に連結することによって、折り畳みから巻き取りまでを連続して行うことが可能になる。上記ローラーコンベアおよび第2のローラーコンベアは、必要に応じて、駆動装置を取り付けて、ローラーを駆動することができる。
【0018】
(第4発明)
第4発明の折り畳まれたフィルムの搬送装置は、農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送するものである。支持台は、折り畳まれたフィルムが載置されるために、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材が所定の間隔で配置されている。また、支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されるように組み込まれるローラーコンベアは、上下および左右方向に移動できる移動機構を備えている。当該移動機構は、油圧、空気圧、あるいは電気機械等によって、ローラーコンベアを上下方向、および左右方向に移動させる。
【0019】
(第5発明)
支持台は、折り畳まれたフィルムが載置されるため、所定の間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置されている複数の支持部材から構成される。また、上記支持台は、上下方向に移動できる移動機構を備えており、上下することにより、折り畳まれたフィルムがローラーコンベアに載置、あるいは支持台に載置される。
上記ローラーコンベアは、上記支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されて配置されている。また、上記ローラーコンベアは、移動機構によって、左右方向に移動できる。上記支持台とローラーコンベアは、別々に移動機構を備えることにより、移動を単純化することができ、機構が簡単になる。
【0020】
(第6発明)
上記複数の支持部材は、一方の端部で取付部に取り付けられ、他方の端部が開放されているため、ローラーコンベアにおけるローラー部分および軸受け部分が水平に移動できる構成となっている。上記支持部材、ローラー、および軸受け部分は、ローラーコンベアの上下および水平方向の移動に差し支えなければ、如何なる形状に変形することもできる。また、前記支持部材は、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置されており、その断面がT字または逆T字状になっている。
【0021】
【実 施 例】
図1は本発明の一実施例で、農業用フィルムの折り畳み、搬送、および巻き付けの原理を説明するための概略上面図である。
図1において、農業用フィルム、たとえば、農業用ポリ塩化ビニルフィルム、農業用ポリオレフィン系フィルムは、所定の幅に溶着され、あるいは溶着されずにそのまま、自動折畳機11によって、所定の幅に溶着された後、折り畳まれて複数のT字型支持部材121の上に積層状態に積まれる。支持台12は、等間隔を置いて配置されていると共に、一端で取付部122に取り付けられているT字型支持部材121から構成されている。ローラーコンベア13は、軸受部132および133によって回転自在に固定されていると共に、上記支持台12の間に横方向からスライド状態で出入りできるように構成されている。
【0022】
図1に示すローラーコンベア13は、折り畳まれたフィルムを載置して支持台12から横方向へスライドして、2点鎖線の位置に移動する。ローラーコンベア13に載置されている折り畳まれたフィルムは、自動的または手動で次のローラーコンベア15を介して、巻取装置14の近傍に接近する。ローラーコンベア13、15は、必要応じてローラーを動力により駆動することができる。また、折り畳まれたフィルムは、巻取装置14に案内するために案内ローラー32が設けられている。巻取装置14は、基台141と、可動台142と、レール143、143′と、案内板144、144′と、移動および回転・加圧機構145と、半割状巻取ローラー146と、加圧ローラー147と、加圧部148と、案内板固定部149(図3参照)とから構成されている。
【0023】
図2(イ)ないし(ハ)は本発明の一実施例で、(イ)は折り畳み機から折り畳まれたフィルムが積層状態に折り畳まれて、支持台に載置されている状態を示す図、(ロ)はローラーコンベアが上昇して、ローラーコンベアによって折り畳まれたフィルムが支持されている状態を示す図、(ハ)はローラーコンベアの上下動およびスライド状態を説明するための図である。
図2(イ)において、図示されていない折り畳み機によって、折り畳まれたフィルム21は、所定の間隔をおいて配置されたT字型支持部材121上に積層状に折り畳まれる。
【0024】
ローラーコンベア13は、フィルムが折り畳まれている間、支持台12を構成するT字型支持部材121の間に組み込まれた状態になっている(図2(イ)参照)。また、上記ローラーコンベア13は、上下方向およびスライド方向に移動できるようにローラーコンベアスライド機構124とローラーコンベア上下機構125を介して支持基台123に取り付けられている。ローラーコンベアスライド機構124は、図2(イ)および(ロ)おいて、符号の付けられていないレール上を紙面に対して前後方向にスライドできるようになっている。図示されていない折り畳み装置は、所定の長さに達した際に、フィルムを切断する。折り畳まれたフィルム21を切断する信号は、ローラーコンベア上下機構125に伝達される。また、手動でスイッチを操作してもよい。
【0025】
上記信号を受けたローラーコンベア上下機構125は、折り畳まれたフィルム21が載置されているローラーコンベア13を上方に持ち上げる。すなわち、折り畳まれたフィルム21は、支持台12に載置されていたものが、ローラーコンベア13のローラー131上に載置されるようになる。その後、支持基台123に取り付けられているローラーコンベアスライド機構124は、ローラーコンベア13を図1の右方向にスライドさせて、2点鎖線の位置に移動させる。
【0026】
図2(ハ)から判るように、ローラーコンベア13におけるローラー131は、支持台12の内部に組み込まれている。この状態の時、図示されていない折り畳み機は、支持台12上にフィルムを折り畳みながら載置する。この状態は、図2(ハ)の131−1である。次に、ローラーコンベア13が上昇して、支持台12上に載置されている折り畳まれたフィルム21は、ローラーコンベア13に乗り移る状態が131−2である。その後、ローラーコンベア13は、折り畳まれたフィルム21を載置した状態でスライドして131−3の状態になる。
【0027】
ローラーコンベア13に載置された、折り畳まれたフィルム21が次のローラーコンベア15に移動した後、ローラーコンベア13は、下方に降下して131−4の状態になる。そして、ローラーコンベア13は、元の位置131−1に戻る。図示されていない折り畳み機は、ローラーコンベア13のローラー131が131−2、131−3、131−4、131−1のどの位置にある時も、折り畳みを続けることができる。
上記のようなローラーコンベア13の一連の動作は、図示されていない公知のシークエンス制御により行うことができる。
【0028】
図3は自動折畳機、搬送装置、巻取装置の原理を説明するための斜視図である。巻取装置14は、基台141と、当該基台141上に設けられたレール143、143′によって移動が可能な可動台142と、折り畳まれたフィルム21を巻回する際に案内および半割状巻取ローラー146を抜く際のストッパーとなる案内板144、144′と、上記可動台142に設けられた移動および回転・加圧機構145と、折り畳まれたフィルム21の端部を噛み込むための半割状巻取ローラー146と、折り畳まれたフィルム21の内部にある空気を抜く加圧ローラー147と、当該加圧ローラー147が折り畳まれたフィルム21を介して半割状巻取ローラー146に押し付けるように加圧する加圧部148と、上記案内板144、144′を基台141に固定する案内板固定部149とから構成されている。
【0029】
半割状巻取ローラー146は、移動および回転・加圧機構145に接続されて回転すると共に、可動台142の移動によって、二つ割りにされた案内板144、144′の開口部から水平方向に移動する。加圧ローラー147は、折り畳まれたフィルム21の巻き厚によって上方に移動できるように構成されている。
また、半割状巻取ローラー146および案内板144′は、折り畳まれたフィルム21の巻き厚によって上下方向に移動できるように構成することができる。
【0030】
ローラーコンベア13と巻取装置14との間に、ローラーコンベア15があり、当該ローラーコンベア13に積み代えられた、折り畳まれたフィルム21の端部は、半割状巻取ローラー146に噛み込まれるように搬送される。折り畳まれたフィルム21は、ローラーコンベア15によって搬送され、その端部が半割状巻取ローラー146に噛み込み易くするために案内ローラー32が図示されていない支持機構によって支持されている。
【0031】
図4は本発明の一実施例で、支持台とローラーコンベアとの関係を説明するための斜視図である。
図4において、支持台12は、等間隔に配置された断面T字型支持部材121から構成されており、支持部材121の一方の端面が取付部122によって支持されている。また、ローラーコンベア13の各ローラー131は、略台形状の軸受部132、133に軸134が回転自在に支持されている。上記支持台12は、図示されていない位置によって、支持基台123に取り付けられている。
【0032】
ローラーコンベアスライド機構124は、図2に示すように、支持基台123に取り付けられていると共に、ローラーコンベア上下機構125を左右方向にスライド自在に設けられている。上記ローラーコンベア上下機構125は、可動部分がローラーコンベア13に取り付けられている。
上記構成において、ローラーコンベア上下機構125は、折り畳まれたフィルム21を所定の長さに切断したことを検知する信号によって、ローラーコンベア13を上昇させる。ローラーコンベア13の上昇により、折り畳まれたフィルム21は、支持台12に載置されていたものがローラーコンベア13に乗り移る。
【0033】
次に、ローラーコンベアスライド機構124は、動作することにより、ローラーコンベア13が右方向にスライドして、図1に示す2点鎖線の位置に移動する。ローラーコンベア13に載置された折り畳まれたフィルム21は、図示されていない機構によって、次のローラーコンベア15に移送される。空になったローラーコンベア13は、ローラーコンベア上下機構125の動作により下方に移動する。その後、ローラーコンベア13は、ローラーコンベアスライド機構124の動作により左方向に移動して、支持台12の間の元の位置に組み込まれる。
【0034】
第二実施例は、支持台12と、ローラーコンベア13とを別々に移動させることができる。たとえば、支持台12は、図示されていない移動機構によって、上下に移動させる。支持台12上に載置された折り畳まれたフィルムは、支持台12が降下することによって、ローラーコンベア13上に載置される。
ローラーコンベア13は、図示されていない上記と別の移動機構によって、左右方向に移動させる。支持台12が降下した後、ローラーコンベア13に載置された折り畳まれたフィルムは、移動機構によって、図1における2点鎖線の位置に移動する。その後、支持台を上昇させ、また、ローラーコンベア13に載置された折り畳まれたフィルムは、巻取装置に搬送された後、ローラーコンベア13が右方向に移動し、支持台の中に組み込んで最初の状態に戻る。
【0035】
以上、本実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行なうことが可能である。
たとえば、支持台および軸受部の形状は、ローラーコンベアが上下左右方向の動きが可能であれば、実施例に限定されるものではない。また、ローラーコンベアスライド機構およびローラーコンベア上下機構は、周知および公知のいかなる機構も使用することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ローラーコンベアが上下左右方向に移動する間に、所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成される支持台が折り畳まれたフィルムを常に載置できるようになっているため、折り畳み装置を殆ど休めることなく運転できる。
本発明によれば、上記支持部材の間に複数のローラーが互いに連結されて配置されたローラーコンベアを組み込んだため、ローラーコンベアの上下左右方向の移動に無理がなく、コンパクトな搬送装置となった。
本発明によれば、折り畳まれたフィルムを休むことなく間欠的に巻取装置等に搬送することができるため、省力化ができると共に、効率の良い農業用ハウスに使用する折り畳まれたフィルムを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で、農業用フィルムの折り畳み、搬送、および巻き付けの原理を説明するための概略上面図である。
【図2】(イ)ないし(ハ)は本発明の一実施例で、(イ)は折り畳み機から折り畳まれたフィルムが積層状態に折り畳まれて、支持台に載置されている状態を示す図、(ロ)はローラーコンベアが上に移動して、ローラーコンベアによって折り畳まれたフィルムが支持されている状態を示す図、(ハ)はローラーコンベアの上下動およびスライド状態を説明するための図である。
【図3】自動折畳機、搬送装置、巻取装置の原理を説明するための斜視図である。
【図4】本発明の一実施例で、支持台とローラーコンベアとの関係を説明するための斜視図である。
【図5】農業用ハウスの外形を説明するための概略図である。
【符号の説明】
11・・・自動折畳機
12・・・支持台
121・・T字型支持部材
122・・取付部
123・・支持基台
124・・ローラーコンベアスライド機構
125・・ローラーコンベア上下機構
13・・・ローラーコンベア
131・・ローラー
132、133・・・軸受部
134・・・軸
14・・・巻取装置
141・・基台
142・・可動台
143、143′・・・レール
144、144′・・・案内板
145・・移動および回転・加圧機構
146・・半割状巻取ローラー
147・・加圧ローラー
148・・加圧部
149・・案内板固定部
15・・・ローラーコンベア
21・・・折り畳まれたフィルム
32・・・案内ローラー
33・・・継ぎ目
Claims (6)
- 農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送する折り畳まれたフィルムの搬送方法において、
所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成された支持台上に載置された、上記折り畳まれたフィルムを、上記複数の支持部材間に配置された複数のローラーからなるローラーコンベアの上部が上記支持部材の上に出るように持ち上げ、
次に、上記ローラーコンベアを上記他方の端部から水平方向に移動した後、折り畳まれたフィルムが巻取装置に向けて搬送され、
その後、上記ローラーコンベアが降下した後、前記と反対方向に水平移動して、上記複数の支持部材の上記他方の端部から支持台の下に組み込まれることを特徴とする折り畳まれたフィルムの搬送方法。 - 農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳む折り畳み機によって折り畳まれたフィルムを搬送する折り畳まれたフィルムの搬送方法において、
所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成された支持台が降下することにより、上記折り畳まれたフィルムを、上記複数の支持部材間に配置された複数のローラーからなるローラーコンベアの上部が上記支持部材の上に出るようにし、
次に、上記ローラーコンベアを上記他方の端部から水平方向に移動した後、折り畳まれたフィルムが巻取装置に向けて搬送され、
その後、上記複数の支持部材から構成された支持台が上昇した後、上記ローラーコンベアが前記と反対方向に水平移動して、上記複数の支持部材の上記他方の端部から支持台の下に組み込まれることを特徴とする折り畳まれたフィルムの搬送方法。 - 上記ローラーコンベアを水平方向に移動した後、固定された次のローラーコンベアを介して、折り畳まれたフィルムを巻き取る巻取装置に搬送することを特徴とする請求項1または請求項2記載の折り畳まれたフィルムの搬送方法。
- 農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳まれたフィルムを搬送する装置において、
所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成される支持台と、
上記支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されて配置されていると共に、上記ローラーの上部に上記折り畳まれたフィルムを載置し、上下および左右方向に移動できる移動機構を備えているローラーコンベアと、
から構成されることを特徴とする折り畳まれたフィルムの搬送装置。 - 農業用ハウスに使用される長尺の農業用フィルムの表と裏を交互に積層状にして折り畳まれたフィルムを搬送する装置において、
所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材から構成されると共に、上下方向に移動できる移動機構を備えている支持台と、
上記支持台の支持部材間に複数のローラーが互いに連結されて配置されていると共に、上記ローラーの上部に上記折り畳まれたフィルムを載置し、左右方向に移動できる移動機構を備えているローラーコンベアと、
から構成されることを特徴とする折り畳まれたフィルムの搬送装置。 - 所定間隔を置いて一方の端部で支持され、他方の端部が開放されるように配置された複数の支持部材は、断面がT字または逆T字状であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の折り畳まれたフィルムの搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12148097A JP3856523B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 折り畳まれたフィルムの搬送方法および折り畳まれたフィルムの搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP12148097A JP3856523B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 折り畳まれたフィルムの搬送方法および折り畳まれたフィルムの搬送装置 |
Publications (2)
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